自民党から発せられた新しい指針の中で、
義務教育過程における土曜授業の再開を
検討するというものがありました。

ベネッセのアンケートでは
保護者の約7割が土曜授業に賛成する一方で、
教員の約7割が「実施しないほうがよい」という
回答だったという結果が出ていました。

いわゆる「ゆとり教育」の一環として、児童・生徒の余暇の
時間を多くするという名目で進められた完全週休2日制ですが、
公務員である教師にとって、市役所などに勤務する職員は
もともと完全週休2日制なのですから、休日数や待遇面で
不平不満が出ていた…というのもれっきとした背景です。

先のアンケートでも教員側の回答理由の中には
「公休日数の消化が煩雑化する」「交代で休むとして
教員を増員しなければならないので人件費が増える」といった
ものが目立ちます。年間で決められた休日数を削ってまで
職務に当たらなければならないとは思いませんが、
煩雑化や人件費といった【方法論】で土曜授業を
敬遠するのは いささか論点がずれているように思います。

どういった学習サイクルが子どもにとって効果的かつ負担が
少ないのか、その議論を進めた上で土曜授業の是非を問うて
みるべきなのではないでしょうか。サービス業に従事する
ご両親が増えた昨今、日曜は仕事で土曜は家族団らんの
貴重な時間だという意見もあります。

未来ある子どもたちが一番幸せになる結論を
導き出せたらと思います。