パート・アルバイトを社会保険に加入させてますか?【会社のトラブル防止策】

澤田写真(ブログ用)こんにちは。今日のブログはスタッフSawadaが担当します。


いよいよ4月のブログも今日が最後です。そうすると、ゴールデンウィーク!楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。エスエス会計は、カレンダー通りのため、Sawadaのゴールデンウィークは前半と後半に分かれます。

前半は家族で温泉へ一泊旅行へ行く予定です。ゆっくり休んで英気を養いたいと思います。

そして後半は夫が子ども達を連れて帰省してくれるので、自習室へカンヅメの予定・・・。税理士試験受験生にとって、ゴールデンウィークは直前期へ向けての大切な時期です。ここで今までの勉強の総復習をして、ゴールデンウィーク明けに始まる答案練習期へ備える必要があるのです。

私の勉強時間を作ってくれる夫に感謝しつつ、しっかり勉強して合格をつかみたいと思います。

さて、今日は会社のトラブル防止法の最終回、パートアルバイトの社会保険についてです。年度が変わる4月は、正社員だけでなく、パートやアルバイトも新しく職場に入って来ます。パートアルバイトの社会保険について、トラブルになりやすい部分について、お話します。

3Dキャラ-電卓<TOPIC1>パートアルバイトを取り巻く社会保険環境

働き方が多様化している昨今、アルバイトさんやパートさんと呼ばれる、いわゆるフルタイム以外の働き方をするスタッフを、多くの会社で雇用しています。

逆に、子どもが小さかったり、夢の職業を目指していたり、様々な事情でフルタイム以外の働き方を選んでいる方も多いことと思います。

さて、この様な方の中に、雇用主の方であれば、「正社員じゃないから社会保険に加入させなくて良い」、働く人であれば、「正社員にならなければ、社会保険に入る必要がない」、そう思っている方も多いと思います。

パートアルバイトを取り巻く社会保険状況は、社会情勢にあわせて法改正が繰り返されており、実は以前よりも社会保険に加入対象となる人が増えているので、注意が必要です。

<TOPIC2>社会保険と一口に言っても・・・

さて、ここで「社会保険」とは何か、確認しましょう。
一般的に社会保険と言うと、健康保険、年金、雇用保険を指します。その人の立場により、加入すべき社会保険は変わって来ます。

①個人事業主は、健康保険は「国民健康保険」、年金は「国民年金」に自ら加入します。自らは誰かに雇用されている訳ではないので、雇用保険に加入することはできません。

②会社の社長さんは、健康保険は「協会けんぽ」又は「健保組合」、年金は「厚生年金」に会社を通じて加入しています。自らが人を雇用する立場なので、雇用保険に加入することはできません。

③会社、または個人事業主に雇われている人は、健康保険は「協会けんぽ」又は「健保組合」、年金は「厚生年金」に会社を通じて加入します。また、自らは雇われている人なので、「雇用保険」に会社を通じて加入します。

このように、その人の立場によって、どの様な保険に入るかは違うものとなります。社会保険と一口に言ってもいろいろあることがわかりますね。

<TOPIC3>アルバイトは社会保険に入らなくて良い・・はトラブルの元

経営者 「うちはアルバイトは主婦ばかりだから社会保険に入りたくないって言われるんだよね。だから入れてないんだ。」


さて、この経営者の言葉を考えてみましょう。この会社は主婦の方をアルバイトとして雇用しているようです。「主婦だから」または「従業員が望まないから」という理由でアルバイトを社会保険に加入させない・・・。それは良いのでしょうか。

いえ、それはダメです。社会保険の加入要件は法律で定められています。会社には税務調査の他に、先日のブログで紹介したように労働局の調査、また、年金機構の調査が入ることがあります。加入要件を満たしているのに、社会保険に加入させていない場合、指摘を受けることがあります。

その場合、2年間遡って社会保険料を徴収されたり、延滞金が発生する可能性が考えられます。

2年間遡って社会保険料を徴収される場合、従業員負担分を従業員に請求することは現実として考えると難しいのではないでしょうか。ということは、会社負担分と共に従業員負担分を会社が負担することになってしまいます。

予期しないコストが発生するリスクを回避するためにも、きちんと社会保険に加入させる必要があります。
それでは、社会保険に加入すべき人の要件について、次のTOPICで見ていきましょう。

<TOPIC4>社会保険に入らなくてはならない人

社会保険の加入要件は、協会けんぽ・厚生年金と雇用保険では異なります。簡単にまとめると、次の通りです。
【雇用保険の加入要件】
●1週間の所定労働時間が20時間以上の人
●31日以上雇用される見込みの人
【協会けんぽ・厚生年金の加入要件】 
●1日または一週間の所定労働時間が正社員の概ね3/4の人
●1ヶ月の所定労働日数が正社員の概ね3/4の人  
どのように違うのか・・・。次の3人について具体的に見てみましょう。

・主婦パートAさんの場合
Aさんは主婦ですが、キャリア3年のベテランです。子どもが小学校へ行っている間の月~金に毎日5時間(5時間×5日=25時間/週)、この会社でパートとして働いています。

・主婦パートBさんの場合
新人のBさんは主婦ですが、子どもが中学生の為月・水・金に6時間(6時間×3日=18時間/週)この会社で働いています。できたら長く働きたいと思って就職しました。

・フリーターCさんの場合
ベテランアルバイトのCさんはプロのミュージシャンを目指していますが、月~金に毎日8時間(8時間×5日=40時間/週)この会社で働いています。

この会社の正社員は1日8時間、月~金まで週40時間、一ヶ月20日が所定労働時間・日数となっています。

blog2図を参照すると、Aさんは協会けんぽ・厚生年金の加入要件は満たしませんが、雇用保険には加入する必要があります。

Cさんは労働時間は正社員とほぼ同じですので、雇用保険・協会けんぽ・厚生年金のすべてに加入する必要があります。

Bさんは労働時間が短く、雇用保険の加入要件を満たさないためどの保険にも加入することができません。

この様に、従業員一人一人の労働条件を加入要件に当てはめて、どの保険に加入させるかどうか、判定を行う必要があります。

<TOPIC5>社会保険に正しく加入しよう、加入させよう!

社会保険には加入要件があることについて、ご理解いただけたことと思います。でも、従業員から「手取り額が減るから社会保険に入りたくない。」などと言われてしまうこともあるでしょう。

従業員が加入要件を満たした場合には、社会保険に加入させないと事業主はペナルティを受けることがあります。そのリスクを回避するためにも、「うちの会社はきちんと社会保険にはいってもらうことにしている。」ということを、従業員を雇用する段階できちんと説明をし、従業員に納得して入社してもらうことが大切です。

社会保険に従業員をきちんと加入させている、ということは、あなたの会社が法律を守る良い会社である、ということのアピールにもなります。むしろ、その様な会社の方がしっかり働いてくれる頼もしい従業員を雇うことができるのではないでしょうか?

従業員を正しく社会保険に加入させ、また、気持ちよく加入してもらい、無用なトラブルを避けて従業員のモチベーションアップにつなげましょう。

※このブログは内容をわかりやすくするために、平易な表現にしております。各規定の適用には厳密な要件がありますので、ご自分でご確認の上、実務にご利用ください。
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