遠くからHR開始のチャイムが鳴り響く町の中を、無我夢中でチャリを爆走させているのが俺なんだが…
「また遅刻確定だ…」
そう肩を落としチャリを減速させた。
この見るからにやる気のかけらもないのが俺。
主人公兼語り手をさせてもらう江須オルトっていうんだ。
趣味は歌うことかな~
ちなみに苦手教科は、音楽とか英語とか体育とか…
って挙げてたらきりがねぇ


「将来ねぇ…」
昼休みの屋上でおれは快晴の青空を見上げた。
4校時にあった総合の課題である。
「小学生かっての…」
むしゃくしゃして弁当をかきこんでいると
ギィッ
階段の扉が開いた。
「やっと見つけた」
そこには見慣れたやつが立っていた。
こいつは幼なじみの梶原卓美っていう学年でも中の中にいるやつだ。
「なんのようだ?」
すこしドスの効いた声で問う
「いっしょにお弁当食べたあげよ…」
「けっこうだ」
即答してやった
「ひどいよ~」
半泣きでポカポカ肩を叩いてくる
食べずれぇ




(後半に続く)