2008年01月25日

さえない男の精一杯

外国人の女の歌って過激だよな
やりたいとか犯してとか腰フリダンスしながら
俺はテレビの前
くぎづけになって見てると
さえない日々をひたすらノートに書いていたペンが

「僕もいやらしい歌書いてもいいのかな?
だったらテレビの外人さんとやってみたいよ」

眠れずにこんな夜中に
ぶつくさ言っている俺の
頭の上にはすっかり忘れられたサーフボードがあり
足の踏み場も無く散らかった
古着の山の下には
飲めないのに買ったウイスキーのボトルが転がってる

さぁこの6畳から彼女へ
さえない男の精一杯を

「やりたいよ」

人生ってキツキツのカチカチじゃなきゃダメなのかな?
ゆるゆる、へにゃへにゃも良くないけどさ
俺を生みここまで育ててくれた事
感謝するけどさ
やっぱりバンドはやめられないようだ

ずっとずっと先
今を振り返って思うのかな?
やっぱり親の言う事って正しいんだなって

まだまだまだまだまだ


眠れずに布団の中で
目を開けたまんまの俺の
頭の上にはすっかり忘れられたサーフボードがあり
これに乗ったつもりになって
両腕で大きく漕いだ
誰も傷つけることの無い夢の中へ

青い空
白い雲
赤い旗ゆらす浜風
七色のパラソルの下には
冷えたビールと君が待っている

俺はでっかい海の真ん中で
波待ちしながら
背中で割れる波の音
聞いているんだ
ざーざーざーざー

ピピピピピピ…(目覚まし)

目が覚めたらいつものように
さえない日々がまた始まる
ろくに乗れないままで仕舞った
サーフボードを横目に
昨日書いたノートを見れば
つまらん事書いてた俺に
おまえにおまえの歌があると
言い聞かせて笑ったんだ

さぁこの6畳から世界へさえない男の精一杯を

「やりたいよ」

まだまだまだまだまだ
まだまだまだまだまだ
まだまだまだまだまだ


ssizekasi at 02:58コメント(1)トラックバック(0) 

小さな宝物

隣り街の音楽コンクールで
僕の歌がグランプリをとった
小さなトロフィーも貰った
嬉しかった
初めてだったから

何表彰された事も無く
あっ皆勤賞貰ったくらいだ
字も汚い
運動もダメで
一番下の公立高校へ入るのがやっとだった

そんな僕が貰ったんだぜ
しかも大好きな音楽で

今までずっと怖かったけど
いや今でもまだ怖いけど
あの日音楽かじってます的なおっちゃんに
少し救われたのは確かさ

あの日歌ったのは
「センキュー」
24年前の8月22日
流した涙のような
僕の大切にしてるナンバー
それがちゃんと伝わったのだろう
僕らの放つ音楽が

今まで続けてきて本当よかった
これからも続けていこう
あの日
音楽かじってます的なおっちゃんに
背中押されたのは確かさ

僕はステージの上
ドラムロールは心臓より早く
スポットライトが僕らを指差す
子供みたいにさ
飛び跳ねて

今までずっと怖かったけど
信じてきて本当よかった
あの日音楽かじってます的な
おっちゃんと気づけば握手交わしていた

僕は弱い人間だから
弱い人間に届いて欲しい
「僕も頑張るからお前も頑張れよ」
「お前がいるから頑張れるのだ」と

そして
いつか僕らも年をとって
音楽かじってます的な
おっちゃん達になってるんだろう

ssizekasi at 02:56コメント(0)トラックバック(0) 

富塚水門

俺が中学三年の年
梅雨が明ける月
いつものように川を渡って帰る時

『そういやお前今日もあいつ等に呼び出されてたって?』
「あぁ来週までにマイルドセブン3カートン持って来いって」

「雷撃たれて消えちまいてぇ」
お前は水門に上り
へそを出して言った
俺はハトのフンだらけのハシゴの前
手すりも握れずに
『それより落ちんなよ』と言った

『明日はどうする?』
「あいつ等来るかな?」
『学校はどうする?』
「とりあえずサボるか!」

煙草の煙はずっとずっと上の方で
混ざって消えて
『憂鬱だな』
「憂鬱だね」

俺が高校一年の夏休みの終わりの方
こんどは女絡みで呼び出されてた
『俺も一緒に着いていこか?』
体は震えてた
「大丈夫、一人で行くよ。もう馴れたさ。」
って笑った顔には
ビビってるって書いてあったけど

見てみぬふりして俺は
二階の窓からお前見つけて
一つ二つ三つ目の街灯の先
夜に消えた

自分可愛さに動けなかった
あれから十年近くたつのだけれど
あの日のお前の
「もう馴れた」
って言葉
今思えば可哀想すぎて

「雷撃たれて消えちまいてぇよ」
俺は夕暮れの下笑っていたけれど
お前は水門の上泣いていたのかな

「もう馴れた」
引きつった口元
「もう馴れた」
って笑う


友達の友達から聞いた話しなんだが
来月辺りお前が結婚するって事
おめでとう
おめでとう
おめでとう
おめでとう

ssizekasi at 02:53コメント(0)トラックバック(0) 

ボケ妻純情物語

ボケた妻をボケそうな爺さんがせっせと世話をする
春の縁側腰掛けて
青春のきらめき広げて見てる
『このお前、良く撮れてるな。
聞こえているのか?』

ボケた妻をボケそうな爺さんがせっせと世話をする
蒸し暑い夏の午後
国道を駆けるトラックの音
その音に負けじと
庭の柿の木にはアブラゼミ
『一夏に賭ける奴らの想いは斎藤、田中の
あの夏より熱い
 この話しはもうしたっけか?
聞こえているのか?
あれトンカチ王子だったけ?
ハレンチ王子だったけ?
聞こえてるか?』

いわし雲眺めながら
穏やかな笑みをこぼすお前の背中眺めながら
今までの事思い返してんだ

今思えばお前には
苦労や我慢ばっかりさせてきた
車椅子を押す手は後悔で
震え涙も拭えない
残りの人生
わずかの人生お前に捧げよう

その全ての歴史は空へ昇る

「あなた雪ですよ。」
『どうりで寒いわけだ』

ボケようがくたばろうが
消えない物が俺にはある

お前にも

ssizekasi at 02:51コメント(0)トラックバック(0) 

プレゼントソング

アイラブユーの歌を俺が書き上げた所で
世界中に溢れるラブソングと何ら変わりはないだろう
『君が好きー』『結婚しようよーふぅんふー」
言いたい事は正にそれなんだ
だから似たような内容になるわけさ

屁理屈こねながらも
想いはコードに変わる
君への歌に変わってゆく
日曜の朝俺は
布団を干しながら
ベランダに吹く風と
メロディーを作ったよ

アラブユーの歌を早く君に届けたいよ
世界中に溢れるラブソングと何ら変わりはなかろうと
『君が好きなんだ』『結婚しようぜふっふふー』
まだまだ金にならず
説得力の無い俺の歌だけど

ねぇねぇねぇ
来年のバレンタインはいったい何を作ってくれんだい?
俺はきっとまた
似たようなラブソングを君に贈るんだろう
こんなふうに
ママゴトみたいな日々が繰り返されて
可愛く年をとれたらいいな

ラブ&ピース
これからの二人の世界へ
ラブ&ピース
そこから始まる次の世代へ

まだまだ金にならず説得力の無い俺の歌だけど受け取ってくれ


『30までには子供が欲しいというお前の女の夢。
それを叶えてやりたいと思う俺の中の男の意地。
あと4、5年でお前を食わせられればいいんだろ?
あと4、5年そんなに待たせないよ』

ssizekasi at 02:48コメント(0)トラックバック(0) 
月別アーカイブ
楽天市場
livedoor × FLO:Q
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ