日本社会のサル化(mm)シンプル(mm)

2015年06月07日

憲法の意味(mm)

多忙のため、ちょっと「市民の目」をお休みするつもりが、
あっという間に9か月も経っていたとは!
ここでしか発言できないこともあるので、ボツボツ再開しようと思います。

再開する直接のきっかけは、先日の衆議院の憲法審査会で、
3人の憲法学者がそろって「安保法制は違憲」と断じたことです。

まともな感覚の人なら、誰が見ても違憲だと思うのですが
「私が総理なんだから正しいんです」と平気で言える異常な総理が
「早く質問しろよ」などと、国権の最高機関の国会をなめきった野次をとばし、
どんなに深刻なことがあっても、官房長官はすぐさま「全く問題ない」と言う、
まさにファシズムそのものの事態になっているのに
それをだれも止められないことに、ものすごい無力感を感じていたところへ
やっとまともな意見が日の目を見たことで、元気が出ました。

6月14日付の「サンデー毎日」の青木理さんのコラムによると、
「現政権の内部や周辺に巣食う連中のレベルは相当に低い。」とし、
たとえば政権の最中枢の幹部は、自身のツイッターで
「(立憲主義は)学生時代の憲法講義で聴いたことがない。昔からある学説なのか。」
と書き込んだそうです。
安倍首相だって「立憲主義は王権時代の考え方」と言って国会で大恥をかいています。
どうみても、法学部の学生として劣等生だったのでしょう。

今、国家の異常事態を止めるのは誰か。
学識経験者とものを考える市民でしょう。
政治家と官僚とメディアが、権力にここまで弱いとは、嫌と言うほど思い知らされました。

私の大学時代のゼミの佐藤幸治先生(憲法学)は
どちらかというと政府よりの立場と言われることが多いようですが
今回、憲法審査会で自民党から参考人に推薦されたのを断り、
昨日6月6日には、東大で政府を痛烈に批判する講演をされました。
700人の定員に、1400人も集まったそうです。

今こそ、立憲主義が問われている時はありません。
市民ももっと頑張らなければ、と熱い気持ちになりました。




ssk23ww at 05:55│Comments(3)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by my   2015年06月07日 07:34
今の暴走政治は目に余るものがあります。
最近の「朝日歌壇」にも次のような短歌が載っていました。

○ 穏やかなノーベル賞作家の発したる「安倍が」「安倍は」の  声の激しさ
○ ヒトラーのごとき人物出でくればヒトラーにせぬわれらのつ  とめ
○ あの時に止められなかった大人たちと未来の人から言われた  くない
○ マスコミもそうだそうだと押したから戦さ起こりし昭和あの  時
○ メルケルは歴史に終りは無いと言い もういいだろうと晋三  
  は言う  
2. Posted by レオニー   2015年06月09日 06:09
どうして、あのような方々が国家の中枢にいるのか??
哀しくなる毎日ですが、彼らを選んだのも私たち市民なのですよね・・。でも、私も少し元気が出ています☆


作家の落合恵子さんも6月7日にこんなブログを書いています♪
http://journalofsilentspring.blogspot.jp/

6月7日
旅先で、ブログ用の文章を書いている。
東京を発つ前は、単行本のまとめ(遅れている)にヘロヘロ。
ようやく旅立てた。
へろへろだけれど、三人の憲法学者が
今回の安保法案に「違憲」と述べたことは快挙、だ。
むろん、当たり前のことではあるが。
この「違憲発言」がどれほどの影響をもち得るか……。
注視したい。
政権与党からの参考人も、「違憲」と判断したのには、
苦笑しつつ、よーしっ、だが。
投稿者 クレヨンハウス 時刻: 23:50
3. Posted by mm   2015年06月09日 17:50
谷垣さんの街頭演説が、「違憲」を叫ぶ市民の声でかき消されたとか。みんな元気が出てきたのでしょうか。

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