1: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/09(水) 20:32:12.18 ID:07pZeKsRo

生徒会役員共のSSです

スズちゃんかわいいよね

メイン3人+α書く予定

不手際あったら御免

スズちゃんがかわいくなるように書きたい


2: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/09(水) 20:34:05.80 ID:07pZeKsRo

放課後 生徒会室


シノ「そ、それはどこ情報なのだ、畑!」

畑 「確かな関係筋、と言っておきましょう」

シノ「津田はおっぱい星人だと思っていたが、まさか脚に興味があるとは……」

スズ「つ、津田がおっぱ…… って、それこそどこ情報ですか!」

畑 「いまさらですが、彼は七条さんの胸よくチラ見してますよ」

スズ「そういやそんな話もありましたね……」

シノ「それに道行く揺れる胸に気を取られていたこともあったな」

スズ「あんにゃろう」

アリア「桜才はスカート短いこが多いものねぇ。津田くんが目覚めちゃったかしら?」

シノ「なっ!? い、いかんぞ! 生徒会役員ともあろう者がそんな目線で一般生徒を見ようなど!」

スズ「胸だって問題ですよ……」

アリア「まあ、私は津田くんの津田くんがおっきくなったとき見ることあるけど」

シノ「わーん、アリアのばかー! そういう時は私にも教えろー!」

スズ「会長落ち着いてください」

畑 (興味深い発言だけど、いまは聞き流しますかね。もっと面白いことになりそうだから)


3: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/09(水) 20:45:24.84 ID:07pZeKsRo

スズ「未確認情報を真に受けてはいけないと思います。我々が聞いたのは、畑さんからの言葉だけです」

シノ「む、言われてみれば……取り乱してしまったな」

畑 「情報源は実妹であるコトミさんからです」

シノ「わーん、リアルな出所だよぉー!!」

スズ「だから! 畑さん、余計なことを付け加えないでください!」

シノ「コトミがトレジャー発掘で津田御用達のエロ本見つけて、それが脚特集だったりしたらアウトじゃないか!」

スズ「なんでそんなに想像力たくましいんですか!」

畑 「情報の真偽はさておいて」

スズ「畑さんがそれ言っちゃおしまいですって!」

畑 「生徒会の皆さんは容姿端麗な方ばかりですから……脚で攻めれば彼も落ちるんじゃないでしょうか」

シノ「!」

スズ「!?」

アリア「あら♪」


5: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/09(水) 21:00:19.75 ID:07pZeKsRo

畑 「では私はこれにて」

シノ「ちょ、ちょっと待った! そうだ、コトミはどこに……!」

畑 「じゃ」

サッ

スズ「燃料ジェルに火をつけて投下していきましたよ、あの人!」

アリア「ナパームっていうのよね、それ」

シノ「アリアは物知りだなぁ!?」

スズ「七条先輩に突っかかっても仕方ないですって!」

シノ「はぁ、はぁ…… す、すまない、アリア」

アリア「大丈夫だよー。でも、どうするのシノちゃん」

シノ「う、うむ……萩村はどう思う」

スズ「わ、私ですか!? えっと……津田に直接問いただすとか?」

シノ「いや、性癖のことなど、もし本当だとしても白状しないだろう」

スズ「はぁ……」

アリア「なら、確かめてみればいいんじゃない?」

シノ「なるほど!」

スズ(あ、いやな予感)


6: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/09(水) 21:17:58.91 ID:07pZeKsRo

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津田「遅れました、おはようございま……」

シノ「おはよう」

アリア「おはようー」

スズ「お、おはよ……」

津田「えっと…… どうしたんですか、全員で机の片側に」

シノ「うむ、今日は全員同じ方向を向いて仕事をするぞ!」

津田「席替え、ではないんですか?」

シノ「全員同じ目線で同じ方向を向き、より一層の団結をはかるのだ」

津田「は、はぁ」

スズ(無理ある、絶対これ無理ある……)

津田「あ、さすがに狭いでしょうしオレは」

シノ「いつも通り萩村の隣だ」

津田「えっ」

アリア「シノちゃんとの間ね」

津田「え!?」

スズ「は、早く座りなさいよ」

津田「ええっ!?」


7: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/09(水) 21:29:06.16 ID:07pZeKsRo

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津田(なんだこの状況)

わちゃ

津田(肩がぶつかるくらい密集していて…… なんで会長や七条先輩は通常進行で仕事できるんだろう)

津田(……萩村だって戸惑いつつも仕事はこなしてるし……)

シノ「それでだ、この意見書については各部に話を聞いたうえで……」

津田(会長の突飛な発想にはいつも驚かされるけど、これはちょっと近いな……)

津田(あと気になるんだけど……)

シノ「では、少し一休みとしよう」

津田「あの……」

シノ「どうした津田」

津田「なんで皆さん、椅子を引き気味で座ってるんです?」

シノ「背筋が伸びていいだろう?」

津田「でも、机から遠くないですか」

シノ「いやぁそうかな? あははは」

津田「?」

シノ(脚が良く見えるようにしてみたが……あまり反応はないな。やはりガセか?)


11: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/09(水) 21:44:00.69 ID:07pZeKsRo

アリア「つまり、伸ばしたいのは別の部分ってことだね」

津田「それどこから掛かるボケなんですか」

シノ「まあ、いろいろあるよな、伸ばしたいもの」

スズ「そうですね、人それぞれに……」

津田(三者三様の思いが見える……会長のは伸ばすっていうか、いややめておこう)

津田「あー、やっぱりオレは成績を伸ばしたいですかねー、はは」

アリア「そうだよね」

津田「あはは、先輩方にはわからないかもしれませんが」

アリア「これ以上伸びたら困るもんね、皮」

津田「いつ皮を話題に出した。それこそあんた方にはわかんないでしょうが」

スズ(成長かあ。ふたりに比べたら私ほそっこいからなあ……)

スズ(男の人は肉付きいいのも好きっていうし……津田は脚、太いのと細いのどっちがいいんだろう)

スズ「津田、あんた痩せてるのと肉付きいいのはどっちがいいの」

津田「え、オレこれでも鍛えてるから引き締まってると思う」

スズ「いま天然とかいいから……」


13: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/09(水) 21:53:32.49 ID:07pZeKsRo

シノ「ふむ、なるほど。つまりこうだ。アリアのその包まれたいナマアシふとももと」

ふよん

アリア「シノちゃん揉んじゃやーん」

シノ「萩村の小鹿のような脚、With黒ストッキング」

チラッ

スズ「ちょっと会長! スカート引っ張らないでください!」

シノ「どっちが好きかということだ!」

津田「あ、いや……あー……」

シノスズアリア「「「…………」」」ジー

津田(え、何この空気)

シノ「はよ」

津田「その、オレはそんな脚だけで見ないですよ……?」

アリア「ということは……」

シノ「やはり胸か? 胸が大きい方がいいのか!?」

津田「だ、だから…… その人に似あっているのが一番、かと」

シノ「私には貧乳がお似合いだというのか!?」

津田「変な解釈はやめてください!」



15: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/09(水) 22:03:04.20 ID:07pZeKsRo

アリア「そうよシノちゃん、いまは脚の話をしているのよ」

シノ「そ、そうだったな。ならこれはどうだ?」

ガタ チラッ

津田「か、会長!? いきなりスカート捲らないでください!」

シノ「ほう、何故かな?」

津田「目のやり場に困ります……」

アリア「あ、じゃあ私もー」

チラ

津田「へ?」

スズ「……前に安全地帯にされたから、気に食わないので私も」

チラ

津田「は……ぎむら、お前まで」

シノ「さあ、どれが好みかな?」

津田「なんなんですか一体!」

アリア「…………うーん、反応薄いなあ」

シノ「津田は足に興奮しないタイプか」

津田「興奮以前の問題ですって!」

シノ「むっ、我々では欲情しないということかー?」

津田「そゆことじゃねえ!」

アリア「つまり欲情するってことだね」

津田「そういう意味じゃなくてですねぇ!」


16: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/09(水) 22:13:45.01 ID:07pZeKsRo

津田「今日みんなおかしいと思ったけど…… いったい何があったんです」

アリア「イっちゃう?」

シノ「イっちゃうか」

スズ「このままだと津田も訳が分からないでしょうし」

津田「はぁ」

シノ「いやなに。津田がどれだけ脚が好きかを確認しようとしただけだ」

津田「はぁ?」

シノ「だーかーらー、津田は脚フェチなのか!?」

津田「あし? どこからそんな」

シノ「畑がコトミから」

津田「……せめて信頼できる情報元を出してください」


17: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/09(水) 22:30:40.98 ID:07pZeKsRo

シノ「で?」

津田「で?」

シノ「それで? 津田はどうなんだっ」

津田「は、はい!?」

アリア「ふともも派? 足裏派?」

スズ「黒スト? 肌スト?」

シノ「ハイソかニーハイか?」

津田「ストップストップスットーップ! 萩村もなに一緒になってるんだよ!」

スズ「ハッ、つい」

シノ「さあ、答えたまえ」

津田「はあ……脚フェチじゃありません」

シノ「…………」

アリア「…………」

スズ「…………」

シノ「なんだ、そうか……」

津田「なんで残念そうなんですか!」

シノ「いやまあ、いいさ。これで生徒会副会長が女生徒の脚を見て興奮しているなどという噂が流れても、疑わずに済む」

津田「どんな噂流そうとしてるんだ新聞部部長」


18: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/09(水) 22:41:03.20 ID:07pZeKsRo

アリア「脚が良く見えるようにイス引いて座ってたけど、意味なかったねー」

津田「ああ、そういう……じゃあ、これで席元に戻せますね」

シノ「え、戻すのか」

津田「え?」

シノ「方便ではあったが、生徒会が視線同じくして、は悪くないと思うぞ」

津田「そ……んなことしなくても、俺たち生徒会は一丸となってますよ。な、なあ萩村」

スズ「ぅえっ!? わ、私?」

津田「…………」

スズ「ま、あその……」

アリア「スズちゃんスズちゃん」

スズ「はい?」

アリア「(ボソボソ)席はこのままの方が津田くんとも近いしいいんじゃない?」

スズ「……まあ私はこのままでも」

津田「七条先輩明らかに吹き込んだでしょう!」

シノ「3対1だ、席はこのままだな」

津田「生徒会一丸はどこ行った……」


19: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/09(水) 22:44:14.13 ID:07pZeKsRo

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少しして

津田(結局状況はそう変わらず…… みんな普通に座りなおしはしたけど)

アリア「……ん……」モゾモゾ

スズ「ん、どうしたアリア」

アリア「ちょっと……催してきて」

スズ「あ、お手洗いでしたら私も」

アリア「……あそっか、トイレですればいいんだよね」

津田「前やりましたよねそれ」

アリア「いってきまーす」

スズ「失礼」

ガチャ パタン

津田「……いやー、4人机に並ぶと、さすがに狭いですね」

シノ「津田は狭いより緩い方がいいのか」

津田「まあ、オレ自身緩い人間なんで」

シノ「なっ…… 津田はアナルも開発しているのか!?」

津田「まてーい!」

シノ「だから緩いんだろう? 心配だ」

津田「生活態度より先にそっちが出てくるあなたの方が俺は心配です」


20: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/09(水) 22:59:20.68 ID:07pZeKsRo

シノ「ときに」

津田「はい」

シノ「本当に脚フェチじゃないのだな」

津田「なんでそこまで念を押すんです」

シノ「ああ、いや、なんでもないぞ」

シノ(くっ、胸はアリアに敵わなくとも脚ならまだ勝機があったのだが……)

津田「なんでもなくなさそうですが……まあいいです。脚フェチって、脚のみで興奮するってことですよね」

シノ「む? まあそうだな。脚のみとは言わないが……ふともも、足裏、ひざの裏などに興奮すれば脚フェチといっていいだろう」

津田「そこまで詳しく頼んでないです」

シノ「靴下やガーターベルト、ハイヒールや運動靴などオプションはそれぞれ専用ジャンルかもしれないが、広義の脚フェチといってもいいと思うのだが」

津田「頼んでねえって」

シノ「どう思う」

津田「なんで脚フェチ談議に花咲かせにゃいかんのです」


21: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/09(水) 23:37:11.32 ID:07pZeKsRo

シノ「これらに反応しないとなると」

津田「ええ。オレは脚フェチじゃありませんよ」

シノ「ずいぶんとクールに返したな」

津田「あまり騒ぎ立てる方が怪しく見えますからね」

シノ「ならば、こういうのはどうだ」

ゴソゴソ ヌギ

津田「会長、靴下脱いでどう……いややっぱいいです」

シノ「前に靴下を拾ったことがあったな。あの時は脱ぎたてじゃなかったが」

津田「いいですってのに!」

シノ「脱ぎたてだと違うか?」

バッ

津田「目の前に脱ぎたて靴下出されてオレはどうしろと……」

シノ「…………」

津田「…………」

シノ「かっ、嗅いでもいいぞ……?」ポッ

津田「顔赤らめる前に恥じらう点あったよね」


22: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/09(水) 23:49:29.88 ID:07pZeKsRo

津田「それでやっちゃったらオレただの変態じゃないですか。しかも違うフェチになりそうだし」

シノ「それもそうだな」

ゴソゴソ

津田「履き直してくれましたか」

シノ「脚ならばと思ったのだが……」

クル クルリン

津田「確かにバランスの取れた形をしていると思いますが」

シノ「そ、そうか?」テレテレ

津田「一般的に、ですよ。健康的だという意味で」

シノ「なるほど……健康優良児萌え」

津田「どうしてもそっちにつなげたいんですね」

シノ「後ろからはどうかな」

クルッ

津田「はは、前からでも後ろからで……も……」

ドキッ

津田(え、あれ?)

シノ「……どうした、津田?」

津田「やだな、はは。そうやって肌を見せられても目のやり場に困るって話したじゃないですか」

シノ「ふむ。だがこのままでは君のおっぱい星人キャラが確立してしまうが」

津田「……もうそれでもいい気がしてきました。男としては正常だし」


32: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/12(土) 21:17:49.68 ID:vs2mIVX6o

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下校時間

シノ「よし、みんな揃ったな。では、放課後の見回りを開始する」

アリア「ちょっと遅くなったし、二手に分かれましょうか」

スズ「そうですね」

シノ「では」

役員共「「「「おーもーてーうーら」」」」

シノ「ではゆくか、アリア」

アリア「うん」

スズ「いくわよ津田」

津田「おー」


33: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/12(土) 21:32:54.25 ID:vs2mIVX6o

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津田「しかし今日はまいったなー。萩村まで一緒になって」

スズ「ごめんって。でもさ」

津田「でも?」

スズ「出所がコトミちゃんってのがね。わざわざ畑さんに言ったりしないと思うんだけど」

津田「畑さんからコトミに聞いたっていうならありそうだけど」

スズ「確かにね。まあ、畑さんのことだからかき回すだけかき回して楽しんでいるのかもしれないわね」

津田「はは……」

ネネ「スズちゃん!」

スズ「あ、ネネ。図書委員終わり?」

ネネ「うん…… いま、かき回して楽しんでるって聞こえたんだけど」

スズ「ネネが想像してない意味だよ」

ネネ「なんだそっか。スズちゃんがついにバ○ブに目覚めたのかと」

スズ「わざわざ言わんでいい」

ネネ「でも、欲しくなったら言ってね? スズちゃんに合うサイズもちゃんと」

スズ「言わなくていいっての!」

津田「はは……」


35: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/12(土) 21:44:59.94 ID:vs2mIVX6o

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ガラッ

スズ「空き教室ね」

ヒュゥ

津田「あ、窓空いてる」

スズ「閉めてくるわ」

ガタ

津田「椅子押さえようか」

スズ「あ、うん」

津田(オレがやった方が早いんだけどね……)

ガラ パタン

津田(……あ、横向かな……きゃ…… ……黒ストッキング、ね……)

スズ「OK」

津田「…………」

スズ「津田?」クル

津田「えっ」


36: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/12(土) 22:01:17.77 ID:vs2mIVX6o

スズ「津田…………」ジトー

津田「…………な、み、見てないよ」

スズ「なんも言ってないけど」

津田「あ……」

スズ「言いなさいよ」

津田「う……すいません、目をそらすの忘れていました」

スズ「ふーん、さんざ脚フェチじゃないだのなんだの言ってたのに」

スズ(見てた? 津田が、私の脚見てた……?)ドキドキ

スズ「コトミちゃんからのタレこみは本当だったのねー」

津田「いや本当に、脚のみでってことはないんだよ」

スズ「細い脚がいいのかしら?」

津田「へ? あ、いや、あの……なんで好みを聞かれてるの……?」

スズ「あ、あんたの魔の手から女子を守るためよっ!」

津田「落ち着け、萩村」


37: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/12(土) 22:13:13.61 ID:vs2mIVX6o

スズ「落ち着いてる! ほら、どうなのよ。細い足っ」

津田「どうって言われましても……」

スズ「太腿が好み?」

津田「何だその尋問」

スズ「足裏」

津田「七条先輩入ってるぞ……」

スズ「……ストッキング」

津田「ぅ…………」

スズ「あー、そう、ふーん……」

津田「いや、何も言ってないよ……?」

スズ「あんたがババ抜き弱いのよーく知ってるって」

津田「ぐ」


38: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/12(土) 22:22:17.42 ID:vs2mIVX6o

スズ「私がよく足ふみマッサージしていたけど、あれでも興奮していたのかしら」

津田「そ、そんなことはないです」

スズ「あーあー、これからはストッキングも履けないしマッサージも気軽にできないなー」

津田「話聞いてくれよ萩村ぁー」

スズ「話聞くのはあんたの方よ、津田」

津田「せ、説教は聞くからさ、誤解を解かせて……」

スズ「誤解? どんな誤解かしら」

津田「え、えっと……オレが脚フェチって思ってるだろ」

スズ「違ったら私の脚を凝視したりしないわよねぇ?」

津田「いやその、つい目の前に……」

スズ「津田は、『つい』で女性の脚をガン見しちゃうのね」

津田「……すいません……」

スズ「!」ゾク

津田「……?」


39: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/12(土) 22:37:03.36 ID:vs2mIVX6o

スズ「さ、さー、どんな罰がいいかしら」

津田「ば、罰!?」

スズ「私に変態行為を働いといてお咎めなしとはいかないわ」

津田「へ、変態って……それじゃあ男全員変態だよ……」

スズ「さて、と」

ガタ

津田「萩村、さん? あの、机に座って何を」

スズ「正座」

津田「えっ」

スズ「そこに正座しなさい」

津田(いかん、なんかスイッチ入ってる……ここはおとなしくしよう)

津田「はい……」



津田(うわっ、スカートの中見えそうになった……もし見たら何されるか…… 目閉じてよう……)


41: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/12(土) 22:52:05.48 ID:vs2mIVX6o

スズ「さてどうしようかしら」

津田「あの、怖いんですがぐぇ」

ぶにっ

スズ「脚で頬潰されるのはお仕置きになるかしら」

津田(す、ストッキング生地の感触が……直に、直に……!)

スズ「あ、変態な津田にはこれじゃ喜んじゃうか」

津田「……喜んでなんていません」

スズ「んー、さすがに制服に足跡残るのはまずいわよね」

グイ ポト

津田「萩村、なにを」

スズ「あんたは黙って、罰を受けていればいいのよ」

津田「だ、だからオレは」

ぎゅむ

津田「ぐぇ」

津田(胸を蹴られた……? いや、これは足を押し付けられてる……)


43: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/12(土) 23:04:53.59 ID:vs2mIVX6o

スズ「このけだものを、しっかりと躾けておかなきゃね」

グイッ ドサ

津田「は、萩村、ちょっと」

スズ「女の子に踏まれて喜ぶとか、津田、やっぱり変態なのね」

津田「は、萩村がやってるんじゃ……」

ぐりぐり

津田「う……」

スズ「そんな体重かけてないでしょ。……殊勝にもまだ目は閉じているみたいね」

津田(……そういえば、七条先輩にオイル塗ってもらった時もこんな…… でもまさか萩村がこんなこと……)

スズ「目を開けていいって言ったら、どうするのかしら」

津田「…………」

スズ「眉根にシワ寄せちゃって。想像しちゃった?」

津田「し、してません」

スズ「したのね」

津田「してないしてないっ!」

スズ「いっそ七条先輩に任せようかなー、躾け」

津田「それは勘弁してください……」


44: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/12(土) 23:26:04.11 ID:vs2mIVX6o

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シノ「あの二人、時間かかってるな」

アリア「スズちゃーん、津田くーん、どこー?」

シノ「ここは、空き教室か……」

ガラッ

津田スズ「「!」」

シノ「な"っ!」

アリア「あら♪」

津田「…………あの」

スズ「…………これは」

アリア「お楽しみ中?」

シノ「にゃーっ! 萩村ーっ、なに羨ましいことしているー!」

スズ「い、いやー、ご、ごめん津田! 転んじゃって……!」

津田「いや無理あると思うぞ!」

津田(あ………… 目を開けてしまっ……しろ……)


45: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/12(土) 23:48:35.32 ID:vs2mIVX6o

スズ「…………」

津田(あ、目が合った)

スズ「みっ」

津田(終わった……)

スズ「見るなーっ!!」

ゴスッ

津田「がふっ」

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会長説教中

シノ「いくら空き教室とはいえ、学び舎はそういうプレイに興じる場所ではない。行為そのものがどうというわけではなく……」

津田(なんでオレだけ……)

アリア「スズちゃんスズちゃん」

スズ「なんでしょう……」(←冷静に戻って自己嫌悪中)

アリア「ぞくぞくした?」

スズ「してません!」

アリア「じゃあ津田くん、ぞくぞくした?」

津田「してねえ!」


52: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/13(日) 21:09:51.41 ID:RpeUrG9yo

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生徒会活動終了

シノ「といったところで、今日のところは終わりにしよう」

アリア「お疲れさま」

津田スズ「「お疲れ様です」」

津田(本当に疲れた……いったい何だったんだ今日は……)

津田(元凶は畑さんだった気がする。オレが脚フェチって何なんだ。帰ったらコトミに聞かないと)

スズ「ちょっと今日は先帰りますね……」(←まだ自己嫌悪中)

津田(…………そっとしておこう)

ガチャ

横島「おーい天草」

シノ「横島先生。どうされました」

横島「帰り支度のところ悪い。明日の集会での件でさー、すぐ終わるからちょっときてくんない」

シノ「構いませんが」

アリア「じゃあシノちゃん、待ってるね」

シノ「先帰ってても大丈夫だぞ」

アリア「急がないから大丈夫。ね、津田くん」

津田「あ、はい」


55: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/13(日) 21:25:57.54 ID:RpeUrG9yo

シノ「では行ってくるとしよう。行きましょう、横島先生」

横島「あ、津田」

津田「なんでしょう」

横島「脚フェチはそんなマイナージャンルじゃないわよ。その気があるなら私の脚かしてあg」

津田「その気はありません。ってか、畑さんに聞きましたね!?」

シノ「行きますよ先生」

横島「あっ、ちょっと髪引っ張らないで! イラ○チオ思い出して興奮するじゃん!」

パタン

津田「畑さんめ……」

アリア「津田くん」

津田「はい?」

津田(あれ、この状況で二人ってもしかしてやばくない?)


56: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/13(日) 21:38:47.84 ID:RpeUrG9yo

津田「…………いや、畑さんが勝手に言ってるだけであって、オレはそういうのは」

アリア「でもさっき、スズちゃんに」

津田「あ、あれは……」

アリア「シノちゃんは理由は聞かなかったけど。どうしてスズちゃんがあんなことしたのか、私は気になるなー」

津田「い、いやーあはは、オレにもなんであんな状況になったのかさっぱり」

アリア「例えば…… スズちゃんの脚に見惚れているのに気付かれた、とか」

津田「ぶほっ」

アリア「命中?」

津田「ま、まさかそんな!」

津田(こえー、この人こえー)

アリア「私なら、見ても気にしないんだけどなー」

津田「せ、先輩……?」

津田(あれ、気のせいか、出口に回り込まれてないか?)

アリア「シノちゃんも少しは帰ってこないし、スズちゃんは帰ったし……あれ? いまなら津田くんが何しても気づかれないなー」

津田「う、え……」


57: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/13(日) 21:49:36.88 ID:RpeUrG9yo

アリア「うふふ。あ、でも胸は無理だね。ブラウス肌蹴るわけにはいかないもの」

津田「……や、やだなー先輩、からかわないでくださいよーあはは」

アリア「からかってるように聞こえる? じゃあ、からかっちゃおうかな」

津田「え」

グイッ

津田「わ、わっ?」

アリア「おすわりー」

ガタ

津田「……あの……」

津田(机に背を向けて、椅子に座らされた……?)

アリア「靴脱いで、と。にょきー」

津田「!? せっ、先輩っ?」

津田(りょ、両側! 頭の後ろから、顔の両側に脚が!)


58: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/13(日) 22:07:07.73 ID:RpeUrG9yo

アリア「机に座ってるなんて、シノちゃんには見せられないなー」

津田「か、からかわないで……」

アリア「からかうって言ったじゃない。えい」

ぎゅ

津田「わぷっ!?」

津田(ふ、ふとももに顔挟まれて……! や、や……やわらかっ……)

津田「…………」

アリア「おとなしくなったねー。堪能しちゃってるのかなー」

津田「い、いえっ、そんなっ」

アリア「好きに堪能していいんだよ?」

津田「え、あ……」

アリア「ふふふ、反応かわいい」

ぎゅむ ぐい

津田「わ、わっ! 首に……!」

津田(脚曲げて、首に絡めてきた…… あ、や、やば……)

アリア「苦しかったら言ってね」

津田「だ、だいじょ…… いや、大丈夫じゃないですけど!?」

アリア「あん、あまり声出さないで。くすぐったいよ」

津田「えっ、す、すいません……」


60: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/13(日) 22:28:17.55 ID:RpeUrG9yo

アリア「ふふ……さて、ここでクイズでーす」

津田「は、はい?」

アリア「私は今日、下着を穿いてきているでしょうか」

津田「!?」

アリア「どっちだと思う?」

津田「…………」サァ

津田(うっわ、いま血の気引くのリアルに感じた…… っていうか、え!?)

津田「し、七条先輩、いったいなにを……」

アリア「何を穿いているかでもいいよ? でもだいたい貞操帯かバ○ブだけど」

津田「…………」

アリア「あれ、おとなしくなっちゃった」

津田(……いかん。いかんこれはいかん。オレの頭の真後ろに……)

アリア「んー? ……あ、おっきくなっちゃった?」

津田「な、なにを……」

アリア「ナニが?」

津田「~~~!」プルプル

アリア「そっかー、私のふとももに挟まれておっきくなっちゃったかー」

津田「……せ、正常ですので」

アリア「ねぇ」ボソ

津田「はい……?」

アリア「振り向いても……いいよ?」

津田「!!??」


63: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/13(日) 22:45:34.11 ID:RpeUrG9yo

アリア「いいんだよ?」

津田「ご冗談を……」

アリア「振り向いたら、何が見えるかなー……」

スリ グリ

津田「え、わ……」

津田(せ、先輩の脚が、胸とかお腹のあたりをまさぐるように…… こ、これ……まずい……)

アリア「振り向いてくれないのかなー。そんなに魅力ないかなー」

津田「そっ、そういうわけでは」

アリア「じゃあ振り向いて?」

津田「それとこれとは……」

アリア「振り向きたい津田くんと、いいよって言っている私。とっても単純なことだよ」

津田「う、ぐ……」

津田(いいのか……? いいのか本当に……でも、からかっているって……いやでもこれは……)

アリア「クイズの正解、知りたくない?」

津田「……ど……」

津田(どうにでも、なれー!)グ


64: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/13(日) 22:54:25.61 ID:RpeUrG9yo

スタスタスタ

アリア「あ」

ガタ

津田「え」

ガチャ

シノ「待たせたな。さ、帰ろうか」

アリア「おかえりー」

津田「会長……」

シノ「うん? どうした津田、顔が赤いぞ」

津田「へっ!? いや、これは」

アリア「疲れたのかなー? いくら夏でも、裸で寝ると風邪ひきやすいから、気を付けてね?」

シノ「なっ、津田も寝るとき裸なのか……!?」

津田「パジャマ着てます!」


66: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/13(日) 23:08:55.22 ID:RpeUrG9yo

アリア「…………」ジー

シノ「どうした、アリア?」

アリア「ほらシノちゃん、いまがチャンス」

シノ「?」

アリア「津田くんのあれ、疲れ○ラじゃない?」

シノ「!!」

津田「!?」

津田(まだ元気なのかお前は! ていうか七条先輩が原因なのに……)

シノ「ほ、ほーう、あれが」ジー

津田「見ないでーっ」

シノ「ど、どうしようかアリア。どうにかしてあげた方がいいのか……?」

津田「どうもしなくていいです! 大丈夫です!」

アリア「そうだよー、津田くんは処理のプロフェッショナルだし」

津田「そう言われるのも何かやだな」

シノ「今夜はカーニバルだな!」

アリア「謝肉祭とも言うわね」

シノ「謝肉祭って……なんかエロいな」

アリア「エロいね」

津田「お祭りとはいえ宗教関係でやめなさい!」


72: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/15(火) 20:51:30.72 ID:J4y7tKODo

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津田家 帰宅

津田「ただいまー」

コトミ「おかえりタカ兄ー。晩ご飯あともうちょっとだって」

津田「ああ、うん……」

コトミ「お疲れだねぇ」

津田「誰のせいだと思っている」

コトミ「はい?」

津田「畑さんに何言った」

コトミ「えー、なんのこと?」

津田「お前が言ったんじゃないのか?」

コトミ「だから何が?」

津田「いや、オレが…… 脚フェチだって……」

コトミ「ええっ、タカ兄やっぱり脚フェチだったの!」

津田「そうじゃない! 畑さんが、お前がそう言ったって」

コトミ「えー、私はただ」

津田「ただ?」

コトミ「……あー」


73: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/15(火) 21:00:35.54 ID:J4y7tKODo

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「いまや生徒会副会長として立派に職務をこなしている津田副会長ですが、あの眉目秀麗の中にあって誰にも手を出し

ていないのはいかがなものかと」

コトミ「タカ兄ヘタレですもんねー」

「そこで妹のコトミさんに質問です。ずぶり、副会長はどんな性癖をお持ちでしょう」

コトミ「ずぶり?」

「あ、ずばりだった。これじゃあ違う性癖ですね」

コトミ「タカ兄はまだそっちの性癖はないみたいですよ。でもそうですねー……やっぱり胸?」

「ええー、なんか普通ですねぇ。道行く胸に目をやるのはむしろ普通のことでしかないですし」

コトミ「じゃあ、脚とかあるかなぁ?」

「脚?」

コトミ「多様性があってどこかに引っかかりそうってだけですけど」

「あ、じゃあそれでいきましょ」

コトミ「いく?」

「こっちのことー。ご相談ありがとうございました」

コトミ「いえいえ」

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74: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/15(火) 21:19:31.32 ID:J4y7tKODo

コトミ「なんてことが」

津田「……それなら仕方ない…… ことはない!」

コトミ「ええー」

津田「相手が畑さんだからな。コトミも言動には気をつけること」

コトミ「別にタカ兄が脚フェチでも私は気にしないけどなあ」

津田「オレが気にするの! おかげで変な目で見られるし」

コトミ「その視線に興奮したりしない?」

津田「しない。まったく、お前が変なこと言わなければあんなこと……」

コトミ「あんなこと?」

津田「と、とにかく! 畑さんにはうかつなこと言うなよ!」

コトミ「はーい」

津田「じゃあ着替えてくるから」

トトト

コトミ「……ふむ」

コトミ(……タカ兄が脚フェチという噂が生徒会に流れて……)

コトミ(タカ兄が『あんなこと』になる…… 会長たちに脚で迫られたかな?)

コトミ(あ、そーだ。ちょっとやってみよー)


75: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/15(火) 21:47:45.28 ID:J4y7tKODo

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夕食後

コンコン ガチャ

コトミ「タカ兄?」

津田「どうした。……どうした、制服姿で……」

コトミ「新しいソックス買ったんだけど、どお?」

クルン

津田(……く、黒ニーハイソックス……)

コトミ「あ、新しい○ックスって伏字にした方がよかった?」

津田「ん、んなもん楽器にしてやる」

コトミ「このあと滅茶苦茶?」

津田「何をするんだ何を!」

コトミ「それよりどお? 絶対領域完備!」

津田「え、いや……? ……あ、校則で禁止されてなかったっけかなー」チラ

津田(に、ニーハイの上からふとももが若干乗って…… い、いやいや何をしているオレ!)

コトミ「もー、校則がどうのじゃないんだよ。似合ってるかどうかって」

津田「あー、いいんじゃない。そんなんよくわかんないけど……」

コトミ「男心にがっちり来た? きた? おっ勃った?」

津田「ねえよ!」


76: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/15(火) 21:56:24.17 ID:J4y7tKODo

津田(落ち着け落ち着け。いつも通りいつも通り……)

コトミ(んふー、タカ兄のこの反応。こりゃぁいよいよ!)

コトミ「ねえ、タカ兄?」

津田「んー」

コトミ「そんなに脚ばっかり見て……触ってみたい?」

津田「なに言ってんだお前」

コトミ「そういう割にはちらちら見てるなーって」

津田「他の子ならともかく、お前じゃありえないって」

コトミ「むー。えいっ」

ぐいっ むにゅん

津田「!?」

コトミ「どお? 内股」

津田「あ、て……手ぇ放しなさいっ!」

パシッ

コトミ「えー、もったいない」

津田「なくないっ」

コトミ「まあいいや。だいたい情報は得られたから。じゃあねぇ」

パタン

津田「……なんだ……なんなんだよもぉ……くそぉっ……」


77: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/15(火) 22:11:59.71 ID:J4y7tKODo

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コトミ(あの反応からして、かなり際どいところまで行ったみたいだねぇ、タカ兄)

コトミ(いやぁ、我が兄ながらようやくフェチズムに目覚めたわけですなぁ)

コトミ「ハッ、こうしちゃおれん、まだ知らない人がいるかもしれないから、メールしよーっと」

コトミ「タカ兄が脚に目覚めたようです!、と……」

CC:天草会長、スズ先輩、七条先輩、魚見お姉ちゃん

コトミ「送信っ」ピッ

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シノ「な、なに!? まさか津田が…… ハッ、わ、私のせいで……!? 私の靴下で……!?」

---

スズ「わ、私があんな……踏んだりしたから……?」

---

アリア「津田くん、私のふとももで……」

---

ウオミ「ほう……脚ですか。では今度はそれで……」


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78: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/15(火) 22:18:48.37 ID:J4y7tKODo

その夜

津田(くそ……くそっ……)

津田(みんなが、みんなが……!)

津田(あんなことされたら、オレだって、オレだって……!)

津田「…………はぁ……はぁ」

津田(目覚めちゃうじゃないかぁー!)

津田(七条先輩のふともも……)

津田(萩村の黒スト……!)

津田(会長のひざ裏ぁー!)

津田「……うっ……」


80: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/15(火) 22:32:44.19 ID:J4y7tKODo

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津田(…………)

津田(こうしてオレは……畑さんが勝手に作った情報により……)

津田(立派な脚フェチへと、目覚めていくのであった)

津田(それはたちどころに他の人々に知られることになり、また別の騒動が出るのだが)

津田(それはまた、別のお話)



翌日 生徒会室

津田「おはようございまーす」

シノ「おはよう」(←スカート短い)

アリア「おはようー」(←スカート短い)

スズ「お、おはよ……」(←スカート短い)

津田「…………」

シノ「つ、津田っ、私の脚がいいのか?」

アリア「津田くん、私のふとももばかりそんな見ちゃ、恥ずかしいよ?」

スズ「な、なにじろじろ見てんのよ変態っ。また踏まれたいのっ?」

津田「いやもうこれどーしろと」



おわり!


96: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/17(木) 23:03:19.80 ID:X7iCI+L1o

カエデ編


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新聞部部室

カエデ「ここ最近、校内でよからぬうわさが出ています」

畑 「ほう」

カエデ「聞くところによると、つ、津田副会長が女生徒を、その……」

畑 「次々と襲ったりはしてませんよ?」

カエデ「そこまでの大問題は言ってません! ですが、その、女生徒の脚を見ているという……」

畑 「ああ。いまでは面白がって、わざと副会長に足を見せつける生徒もいるとか」

カエデ「そう、風紀が乱れているんです。やはり知っていましたね」

畑 「まぁ、私がブームの火付け役……」

カエデ「うん?」

畑 「……もとい、私が暴いた真実ですからね」

カエデ「いま聞き逃せない言葉だったような。……ともかく、生徒会ともあろう者がそのような変態行為をするのは問題です」

畑 「変態ですか」

カエデ「不快感を感じるならばそう言えます」

畑 (副会長の無害さは知れ渡っているから、むしろ面白がっている人がほとんどですが)


97: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/17(木) 23:14:42.32 ID:X7iCI+L1o

畑 「それで、なんで私のところに?」

カエデ「証拠写真を。それをもって生徒会に乗り込みます」

畑 「なるほど。そうねー……副会長の写真はあるけど、証拠になるようなのあるかしら」

カエデ「見せていただけます?」

畑 「…………あ、よく考えたらないわね」

カエデ「どんな写真撮ってるんですか!?」

畑 「ほっほほほ…… 仕方ないですね。まあ、副会長が女生徒を視姦しているような写真が撮れたら教えますよ」

カエデ「しか……」クラァ

畑 「本番があったらそれでもいい?」

カエデ「ほ、ほんっ!? なんですかそれは! 副会長にそんな相手がいるんですか!」

畑 「ほう? 本番の意味をご理解していらっしゃる」

カエデ「な、し、知りません!」

畑 「でもあれね、手っ取り早いのは」

カエデ「……なんです」

畑 「風紀委員長自ら脚を晒して、津田副会長の視線を感じるのがいいかと」

カエデ「そ、そんなことできますか!」

畑 「不快感を感じたらアウトってことで実験してみたらどうです?」

カエデ「しません!」

畑 「あ、感じちゃいますか」

カエデ「感じません!!」

畑 「不快感を」

カエデ「か、感じます!」

畑 「快感を?」

カエデ「こらぁー!」


98: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/17(木) 23:27:50.58 ID:X7iCI+L1o

畑 「ともあれ。そんな瞬間を写真に収めれば、動かぬ証拠なんですが」

カエデ「そ、それは……そうでしょうけど、でもそんなこと……」 

畑 「んー……じゃ、秘蔵写真あげますので、それでやってくれませんか?」

カエデ「物につられる私じゃありません」

畑 「いやんそんなつもりじゃ。余った写真はあげてるのですが……副会長が自分の写真持ってても何でしょう。せっかくなんで一枚どうぞ」

カエデ「それはまあ、そうですが。……い、いや、別に要りませんって」

ゴソゴソ

畑 「まあまあ、実物を見てから。……結構捌けた余りだから、えーと」

カエデ「はけた?」

畑 「あ、これ。どうぞ」

ピラ

カエデ「!!??」

カエデ(な、えっ、これ裸!?)

カエデ「な、なんてものを撮ってるんですか!!」

畑 「花壇の手入れで汗をかいたのでシャワーを浴びる副会長~」

カエデ「聞いてません!」


99: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/17(木) 23:42:49.98 ID:X7iCI+L1o

畑 「ちゃんとシャワーの煙で見えないですよ。あ、見えた方がよかった?」

カエデ「みえ……(フラァ…グッ) こ、こんな写真撮ってる方が問題です!」

畑 「じゃあ、その写真没収してってどうぞ」

カエデ「ひゃい!?」

畑 「だからー。その写真持ってっていいですよ。あ、データ要ります?」

カエデ「い、いい要りません!」

畑 「では、副会長の件、撮れましたら連絡しますのでー」

カエデ「ああもうっ、よ、よろしくっ!」

バタンッ

カエデ「はぁ……はぁ……」

カエデ「こ、こんど新聞部もしっかり調査しなきゃ……」よろよろ

ピラ

カエデ「畑さん、まったくなんて物を……」

チラ

カエデ(うっ…… だめよ、見るな私!)

カエデ「うう、処分するにもこんなのそのままゴミ箱に捨てるのも問題だし…… 帰ってから処分しよう……」


100: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/17(木) 23:56:29.45 ID:X7iCI+L1o

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津田「あ」

カエデ「あっ」

津田「どうも、五十嵐先輩」

カエデ「つ、津田くん……」

ササッ

津田「いきなり隠れますか……まあいいですけど」

カエデ(いま一番あってはいけない人に会ってしまった……)

津田「今日も一日お疲れさまでした。そろそろ下校時間ですので、お気をつけて」

カエデ「え、ええ…… あの、津田副会長!」

津田「はい?」

カエデ「近ごろ、あなたが不潔な視線で女生徒を見ているという噂が立っていまして」

津田「う……!」

カエデ「脚ばかり見ているという噂はどうなんですか」

津田「その件に関しましては……えーっと…… 人がどこが好きかは置いといてですね。その、女生徒をそんな風な目線で見たりはしないようにしていますよ」

カエデ「見ているわけではない、と」

津田「え、ええ」

カエデ「ふむ…… だけどいいですか。今後そのような行為を行った場合、しかるべき対処をいたしますので、くれぐれも不埒な行動をしないように」

津田「わ、わかってます」

カエデ「では」

津田「はい」


101: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/18(金) 00:06:12.89 ID:dXf1FeOQo

カエデ「…………」

カエデ(あ、向かうの津田くんがいる方向じゃない……! つ、津田くんの前に脚を晒すなんて……)

津田「あの、どうしました」

カエデ「い、いいいいえ、なにも…… あ」

カエデ(津田くんの背後に……畑さん?)

畑 「b」ビシッ

カエデ(……わ、私に津田副会長の毒牙にかかれってこと……!?)

カエデ(なんで私が…… 私が……? 私じゃなければいいの……? あっ)

カエデ(わ、私ったらなんてことを…… 他の女生徒が津田副会長の餌食になる瞬間を畑さんに撮らせようだなんて……)

カエデ(そう、ここは私自らが副会長の前に体を捧げることによって、野獣の本性を暴き出してやるわ……!)

津田「……あの?」

カエデ「どうもしません。津田くんはこの後どちらへ」

津田「生徒会室まで」

カエデ「ああそう。じゃあ、そこの階段まで」

津田「えっ」

カエデ「え……ほ、方向が一緒なんだからいいじゃないですかっ」

津田「いや、それにしても珍しいなと」

カエデ「い、いきますよ」


102: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/18(金) 00:23:47.34 ID:dXf1FeOQo

スタスタスタ

津田「…………」

カエデ「…………」チラ

カエデ(見てる……? いや、見てないわね…… さっき言ったばかりだし、さすがにそう簡単には……)

カエデ(なかなか見ないものね。くっ、畑さんが近くにいる絶好のチャンスなのに……)

カエデ(こうなったら……!)

津田「あ。じゃあオレは上ですので」

カツ

カエデ(段差に片足乗せて……す、すこしだけスカート捲る……!)

カエデ「な、なんか痒いわね、虫刺されでもあるかなー」

津田「ちょ、ちょっと先輩……?」

津田(わ、肌白い…… あっやばい、つい見てしまっ)

パシャ

津田「!?」

カエデ「!!」


103: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/18(金) 00:33:44.15 ID:dXf1FeOQo

津田(か、階段の上に……畑さん!?)

津田「あの、畑さん……?」

カエデ「撮った、撮れたの畑さん!?」

畑 「撮りましたね」

カエデ「ふふ……観念なさい、津田副会長」

津田「はい?」

カエデ「女生徒の脚をねめ回す変態行為、畑さんの協力により証拠を撮らせていただきました」

津田「うっ……!」

畑 「あ、でも」

カエデ「?」

畑 「どっちかっていうと、魅惑の脚で下級生を誘惑する風紀委員長にしか見えませんが」

カエデ「…………はぅ」

バタッ

津田「ああっ、大丈夫ですか!」


104: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/18(金) 00:41:32.59 ID:dXf1FeOQo

カエデ「…………う~ん……」

ペラ

津田「ん? 写真……?」

カエデ(……脚の間に何か落ち……えっ、写真!? あっ、あの!?)

津田「えっ、オレ!?」ス…

カエデ「だ、ダメッ!」

ぎゅむっ

津田(いかん、思わず手を差し込んで……)

カエデ(つ、津田くんの手、挟んじゃった……!)

津田(や、やわらか……)

パシャ

津田カエデ「「!!」」

畑 「ほっほーう」

カエデ「けっ」

津田カエデ「「消してーー!!」」

畑 「ほほほほほ」

カエデ(その後、畑さんを捕まえて写真を消すのに20分かかりました……)



おわり


109: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/19(土) 18:59:54.02 ID:B9BygjObo

ウオミー編


ウオミ「タカくんが脚フェチに目覚めたと聞いてきました」

津田 「誰が言った」

ウオミ「コトミちゃんから」

津田 「あのばか……」

ウオミ「大丈夫、私は気にしないから。ね?」

津田 「オレ自身は気にしませんが、周りの反応は気にしますよ」

ウオミ「そっか」

津田 「ええ」

ウオミ「タカくん、Mだもんね」

津田 「だからそういう意味じゃなくてですね!」

ウオミ「あ、でもこのロングスカートは失敗だったかな」

津田 「なんでですか」

ウオミ「脚がほとんど見えないから、タカくん的に残念なんじゃ」

津田 「見なきゃ気が済まないってことはないですからね!?」

ウオミ「そうそう、今日はご飯作って泊まっていきますので」

津田 「ああ…… はい、どうも……」

ウオミ「この薄い反応……」

津田 「え、いえ…… 割といつものことになってきてるので…… 気にしたならすいません」

ウオミ「まるで家族のような空気感ということね」ビッ

津田 「いいんですか…… でも、いろいろと誤解受けそうなんで表現に気を付けてください」


110: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/19(土) 19:14:39.66 ID:B9BygjObo

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夕食後 津田の部屋

コンコン

津田 「はい」

ガチャ

ウオミ「タカくん、はかどってる?」

津田 「あ、いま大方終わりまして」

ウオミ「そう……」

クンクン

ウオミ「イカ臭くないね」

津田 「勉強が終わったって言わないといけなかったですね!」

ウオミ「じゃあ、これから息抜きでヌキイキ?」

津田 「しません」

ウオミ「手伝う?」

津田 「要りません!」

ウオミ「あ、実践がいい?」

津田 「今日のお姉ちゃんは飛ばすなぁ」

ウオミ「飛ばすのはタカくんでしょ? どぴゅって」

津田 「いいかげんにしなさい」


112: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/19(土) 19:36:38.40 ID:B9BygjObo

津田 「それで、どうしたんですか」

ウオミ「食後にちょっと遊ぼうかと」

津田 「へ。いいですけど、珍しいですね、お姉ちゃんが遊ぼうって」

ウオミ「あ、タカくんで遊ぶとか、弄ぶって意味じゃないからね?」

津田 「ははは、どっちもお断りだぜ」

ウオミ「おしゃべりとか」

津田 「おしゃぶりってボケはもう要らないですよ」

ウオミ「……やるようになりましたね、タカくん」

津田 「鍛えられてますんで」

ウオミ「シノっちたちに?」

津田 「ええ、まあ」

ギシッ

津田 「あ、椅子用意しますよ」

ウオミ「ベッドでいいですよ」

津田 「そ、そうですか」


113: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/19(土) 19:45:09.73 ID:B9BygjObo

ウオミ「ふふ」

津田 「なんです?」

ウオミ「いえ、初めて会った時のことを、思い出して」

津田 「交流会でしたね」

ウオミ「そのあと結婚式で偶然」

津田 「ええ」

ウオミ「タカくんも、結婚は考えている?」

津田 「は…… い、いえ、まだ想像できないですかね、はは」

ウオミ「そう。……私は、結構考えるんですけどね」

津田 「女の子は、そういうこと考えるの早いって聞きますね」

ウオミ「お嫁さんに憧れるのは、誰しもあるものですよ」

津田 「ああ、クラスメイトにいるかな……」

ウオミ「あの結婚式で見たお嫁さんも、綺麗でしたね」

津田 「ええ」


114: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/19(土) 20:03:26.34 ID:B9BygjObo

ウオミ「ああいう普通の結婚式、いいものです」

津田 「式も大変ですよね。お金もかかるし」

ウオミ「そこは夢ですから。タカくん」

津田 「はい?」

ちょいちょい

津田 「なんです?」

ウオミ「ちょっとそこに立って」

津田 「はい」

ぎゅっ

津田 「お、お姉ちゃん?」

ウオミ「バージンロードを歩くときは、こんな感じでしょうか」

津田 「えっ、あっ、こ、こんな感じ、でしたっけかね」

ウオミ「ふふ」


115: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/19(土) 20:17:00.65 ID:B9BygjObo

津田 「し、式自体は、意外と短いですよね」

ウオミ「そうですね。神への誓いをして、指輪交換…… 指輪はさすがにないですね」

津田 「さすがにないですよ」

ウオミ「じゃあコックリングで代用しましょう」

津田 「…………なんですか、この痛そうなリングは」

ウオミ「タカくん使ったことない? これはね、早漏防止の」

津田 「いやっ、言わなくていいです!」

ウオミ「あ、遅漏だったっけ」

津田 「違います!」

ウオミ「指にはめるには大きいですね」

津田 「それ未使用でも使いたくないんですが……」

ウオミ「では省略で。リング交換したら、次は誓いのキス、と」

津田 「しょっ、省略でっ!」

ウオミ「えー」

津田 「えーじゃないですっ」


116: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/19(土) 20:28:27.18 ID:B9BygjObo

ウオミ「せっせと立ててきたフラグを折るなんて、さすがフラグクラッシャーですね」

津田 「そ、それでいいです」

ウオミ「仕方ないですね。今回だけですよ?」

津田 「ん、え、えーっと…… はっ、初夜とかナシですよ」

ウオミ「ばれちゃった」

ウオミ「じゃあ、それ以外はやってね?」

津田 (ま、まあそこらへんを封じておけば大丈夫だろう)

津田 「ええ、それらがなければ……」

ウオミ「じゃあ、次は披露宴でのケーキ入刀を」

津田 「といっても、ケーキもナイフもないですが」

ウオミ「そうですね…… じゃあ、乳頭だけしましょうか」

津田 「いえ、だからナイフが」

ウオミ「ええ、乳頭だけ」

ふよん

津田 「胸を寄せて何を……あの、入れる刀、ですよね」

ウオミ「いえ、乳の頭」

津田 「…………」

ウオミ「あ、やっぱり脚じゃないとぐっとこない?」

津田 「そうじゃなくてね」


117: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/19(土) 20:51:47.23 ID:B9BygjObo

ウオミ「んー、ケーキの後はキャンドルサービスかな」

津田 「…………」

ウオミ「コトミちゃん持ってるかな?」

津田 「行かせるかぁー!」

ウオミ「いやん、イかせて」

津田 「妙な声色出さないでください!」

ウオミ「むぅ。でももうほとんど残ってませんよ」

津田 「まあ、あとは両親への手紙とか、お色直しとかぐらいですね」

ウオミ「あ、では、次ので最後にしましょう」

津田 「はぁ」

ウオミ「これだけやってくれれば嬉しいんだけど」

津田 「わかりました、で、なにを」

ウオミ「トス」

津田 「とす……あ、ブーケトスですか。後ろ向きに投げるあの」

ウオミ「投げるやつですね」

津田 「いいですよ、それくらい。でもブーケなんて」

ウオミ「ブーケじゃないですよ」

津田 「ん?」

ウオミ「タカくん、ガータートスって知ってる?」

津田 「ガーター……」


118: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/19(土) 21:08:12.05 ID:B9BygjObo

津田 「…………あの」

ウオミ「やってくれるって言ったよね」

津田 「な、なんでしょう、そのよろしくなさそうな響きは」

ウオミ「ウェディングドレスのガーターベルトを新郎が外して、独身男性に後ろ向きで投げるの」

津田 「はぁ……」

ウオミ「※ほんとにあるよ」

津田 「その、オレに…… あはは、外すって言っても、お姉ちゃんガーターなんて」

ウオミ「ぬかりなく」バサッ

津田 「ぶほっ」

ウオミ「タカくん」

津田 「いや、あの、ね」

ウオミ「やってくれるって」

津田 「い、言いましたけど、でもあれは」

ウオミ「やってくれなきゃ、シノっちにタカくんが約束守ってくれなかったって言いつけます」

津田 「はい退路断たれた、退路断たれたよいま」


119: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/19(土) 21:24:18.85 ID:B9BygjObo

ウオミ「大丈夫、内緒にしててあげるから」

津田 「あ、あたりまえですっ」

スス チラッ

津田 (うわ、わ……)ゴク

ウオミ「今日はロングスカートだったからね…… ずっと見たかったでしょ?」

津田 「いやっ、めっそうもない……」

ウオミ「視線が釘付けですよ」

津田 「うっ」

ウオミ「はい、金具見えるよね。これを口で外すんですよ」

津田 「は、はい…… ……はい?」

ウオミ「どうぞ」

津田 「いま、なんて?」

ウオミ「ガーターベルトの金具を、タカくんのお口で外すって」

津田 「は……はえっ!? くち!?」

ウオミ「※正しいやり方だよ」

津田 「記号つければ説得力上がるわけじゃないですよ!?」

ウオミ「あってるのに」

津田 「たっ、正しくてもそんなこと」

ウオミ(まあ、実際はガーターリングを片方外すだけみたいだけど……この際だからいいですよね)


120: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/19(土) 21:41:05.52 ID:B9BygjObo

ウオミ「タカくん。女の子に恥かかせちゃだめですよ」

津田 「う…… ……あ、あの、いいんですか……」

ウオミ「タカくんに、外してほしいな」

津田 「…………」ゴクッ

ウオミ「はい。ベッドに座ってるから、膝ついてね」

津田 「……は、はい……」

津田 (わ……ガーターベルトなんて間近で初めて見るけど、これエロいな……黒だし)

津田 「あ、あのちょっと……み、見えそうなんですが」

ウオミ「ショーツも見ていいよ」

津田 (……うう…… さ、さっさとやって、理性があるうちに終わらせよう!)

グ

津田 (…………い…… いざ、やってみようとすると…… こ、これ、とんでもないことしてるんじゃ……)

津田 (お、お姉ちゃんの脚の間に、顔うずめて……下着はずそうだなんて……)

津田 (でも、やらなきゃどんな噂が会長に流れるか…… ええい、ままよ……!)

モゾ モゾ

津田 (金具、金具は…… ……しょ、ショーツが、ショーツが近い……!)


121: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/19(土) 21:59:55.26 ID:B9BygjObo

津田 (お、おおお姉ちゃんの香りでむせ返るぐらい……これ、やば…… 金具、金具はずせ……)

カリ

津田 (……えっ、なんだこれ…… こんなの、口だけでどうやって外すんだ?)

津田 「あ、あの」

ウオミ「きゃっ。もうタカくん、急にしゃべるからくすぐったいじゃない」

津田 「すすすいません、でも、あの、これ口だけで外すとなると、その、唾液が」

ウオミ「ん……汚していいですよ」

津田 「え」

ウオミ「私の下着……タカくんの体液で、汚して……」

津田 「妙な言い方やめて(泣)」

ウオミ「あ、口だけじゃ難しかったら、手も使っていいですよ」

津田 「て、手で外していいんですか?」

ウオミ「ダメ」

津田 「え?」

ウオミ「左手は、添えるだけ」

津田 「名言ぶち壊しだよ」


122: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/19(土) 22:11:49.96 ID:B9BygjObo

ウオミ「ほら、4ヶ所も外さないといけないんですよ」

津田 (ぐ…… 手は補助にって、それってお姉ちゃんのふとももに触れってことだよな……)

津田 (いかん、理性が…… も、持ちこたえろ、オレ……)

津田 「……は……はぁ……」

ウオミ「興奮してる?」

津田 「き、緊張です! 誰のせいですか……」

ふにゅっ

ウオミ「んっ……」

津田 「は、外しますよ」

ぐっ カリ カリ…

ウオミ「ん、くっ……」

津田 (あ、喘がないでぇー!)

プチ

津田 (や、やっとひとつ……)


123: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/19(土) 22:27:29.49 ID:B9BygjObo

ウオミ「残りも」

津田 (……動かないように手で押さえて…… う、ストッキングの感触が……お姉ちゃんのふとももの、柔らかさが……



カリ ジュル カリ… プチ

ウオミ「ん、ふ…… タカくんの唾液が……ふとももを伝ってそうだね」

津田 「えっ」

ウオミ「そうなったらまずいから、ちゃんと綺麗にして、ね?」

津田 「は、はい」

ペロ

ウオミ「や、ん……くすぐったい……」

津田 (も、もう、なるようになれ…… あと2つ……)

グイッ ふにゅ

ウオミ「あ、ちょっと乱暴な感じも、いい……」

カリッ プチ

津田 (だ、唾液……舐め取らないと……)

ペロッ

ウオミ「んっ……あと、1つだね」


124: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/19(土) 22:35:30.75 ID:B9BygjObo

津田 「はぁ……はっ……」

カリ カリ… プチ

ウオミ「手馴れてきちゃったね、タカくん」

津田 「ぷはっ…… はぁ、は…… ぜ、全部外しました」

ウオミ「まだですよ」

津田 「は、はい?」

ウオミ「ガーターを抜き取って、後ろ向きに投げて終わり」

津田 「そ、そこまでやるの」

ウオミ「むー」プクー

津田 「や、やります。やります……」

ゴソ…

津田 (うっ……! こ、これって、もろショーツに顔近づけないといけないんじゃ……)

ゴクッ

津田 (やばい、喉が乾いてきた…… えっと、ガーターベルトを咥えて、ひきずりおろ……)

津田 (えっ、ガーターがショーツの下通って…… え、えっと、これは、一度上に引っ張らないと外せないわけ!?)

ウオミ「ショーツを最後に穿かないと、トイレ行ったとき面倒なんですよ」


125: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/19(土) 22:55:48.84 ID:B9BygjObo

津田 「ぎ、ギブアップを……」

ウオミ「認めぬ」

津田 「う、うう……」

モゾ モゾ グイ

ウオミ「あっ、タカくん……」

ズルッ スルスル

津田 「ん、ふ…… は、ふっ……」

津田 (く、くらくらしてきた…… 前のベルトは抜いたよな…… あとは後ろ側も抜かないと……って、それって無理じ

ゃ?)

ウオミ「そのまま下ろせば、後ろのベルトも抜けてくるんじゃないでしょうか」

津田 「は、はい」

ウオミ「腰浮かすから、抜き取ってね」

津田 「はい」

グ グイ グイッ

津田 (く、結構引っかかる感じが…… こ、これで終わりだから、これで終わりだから……!)

グイーッ

ウオミ「あっ、きゃっ!」

津田 (ま、まだ喘ぐの…… でもこれで、ガーター下ろしたぁ!)


127: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/19(土) 23:20:08.72 ID:B9BygjObo

津田 「お、終わりました!」

ウオミ「…………」

津田 「……あれ、お姉ちゃん?」

ウオミ「……タカくん……」

津田 「はい」

ウオミ「ダ・イ・タ・ン」

津田 「へ?」

ウオミ「それ」

津田 「それ?」

津田 (……えっ、しょ、ショーツ一緒に脱がし……えっ!?)

ウオミ「…………」

津田 「…………」

ウオミ「……電気消して?」

津田 「違うんです~~!!」



おわり


135: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/20(日) 23:53:05.34 ID:ZggTcpP7o

萩村編


七条家花火大会にて(OAD版)


萩村母「スーズちゃん」

スズ「えっ、なんで……ってその歳でミニ(浴衣)か!?」

萩村母「うふふ」

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帰り道

津田 「やー、花火綺麗だったね」

スズ 「津田はほとんど食べてばかりだったでしょ」

津田 「いやー、ははは。見てもいたよ?」

スズ 「どうだかねえ」

コトミ「何やらよい雰囲気ですねぇ」

萩村母「邪魔者は退散した方がいいかしら? うふふふ」

スズ 「なっ、なに言ってんのよお母さん!」

萩村母「うふふ…… あら、津田君たちはそちら?」

津田 「あ、そうか。萩村の家そっちだったな」

スズ 「うん、じゃあ……」

津田 「送っていくよ」

スズ 「え、い、いいわよ、お母さんもいるし」

津田 「とはいえ、女性二人をそのまま返すわけにも」

萩村母「あらー、優しいのね津田君。お言葉に甘えちゃおうかしら」


136: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/21(月) 00:05:38.53 ID:wqSelPeeo

スズ 「えっ、お母さんまで…… コトミちゃんはどうするのよ」

津田 「歩けるよな?」

コトミ「うん。ふふふ、タカ兄も策士だねぇ」

津田 「は?」

コトミ「未来のお義母さんに優しくしておいてポイントアップだなんて」

津田 「そんな打算ねえよ」

萩村母「ほらスズ、ナイトさんに送って貰っちゃいましょう」

スズ 「な、ナイトって…… いや、その、津田……じゃあ、よろしく」

津田 「うん」

コトミ「でも、送り狼にならないようにね」

津田 「人聞き悪いこと言うなよ」

コトミ「あっ、狼がナイトってなんかカッコよくない? 魔王軍のウェアウルフナイトって感じで!」

津田 「あーはいそうだね」

萩村母「じゃあスズ、津田君に送り狼されちゃいましょう」

スズ 「年頃の娘にかける言葉じゃない」


137: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/21(月) 00:18:17.70 ID:wqSelPeeo

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萩村宅

スズ 「お父さんまだ帰ってないの?」

萩村母「まだかかるみたいね」

スズ 「そう。送ってくれてありがと。それじゃあまた生徒会で」

津田 「うん」

萩村母「あら、せっかく送っていただいたんだから、お茶でも飲んでって?」

津田 「ああいえ、お構いなく」

コトミ「えー、せっかくだし頂いていこうよー、タカ兄」

津田 「お前は遠慮というものを知りなさい」

スズ 「別にいいんじゃない。ここから帰るのもちょっと長いでしょ。ひと休みがてら」

津田 「んー……じゃあ、少しだけ」

コトミ「ほほう、ご休憩だね」

萩村母「3時間くらい?」

津田 「なに言ってるのかわかりませーん」

スズ 「私もわかりませーん」

萩村母「それに、その方が長く津田君といられるもんね、スズ?」

スズ 「わ、私の名前をそこで出さないでよっ」


138: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/21(月) 00:28:02.74 ID:wqSelPeeo

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リビング

萩村母「はい、どうぞ」

津田 「ありがとうございます」

コトミ「わぁ、アイスティーだ」

萩村母「シロップ必要なら言ってね」

コトミ「はーい」

スズ 「っていうかお母さん、さすがに家の中でまでそのミニ浴衣は……」

萩村母「そう? かわいいじゃない」

スズ 「歳考えてよ」

萩村母「んもー…… あそっか、津田君脚フェチだから、あまり見せちゃうとスズが嫉妬しちゃうのね」

津田 「ぶほっ!」

スズ 「なに言ってくれちゃってんの!」


141: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/21(月) 00:39:48.30 ID:wqSelPeeo

津田 「げふっ、げほっ……」

コトミ「どしたの、タカ兄?」

津田 「あ、あの……それ誰から」

コトミ「(・ω・)ノ」

津田 「き・さ・ま・かぁ~!」

コトミ「た、タカ兄の好みを聞かれたから」

萩村母「こんなおばさんの脚でも、反応しちゃうかな?」

チラッ

スズ 「いいながら脚見せつけんなぁー! 津田もみんなっ!」

津田 「あの、あまりからかわないで下さい……」

萩村母「あらー。残念だけど、これ以上青少年を刺激しないように、着替えてきましょ」

スズ 「まったく」

スタスタスタ

コトミ「タカ兄、ペドに飽き足らず熟女もいけるなんて」

津田 「せめてロリだろうがっ!」

スズ 「せめて…… えっ」

津田 「え。あっ……」


142: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/21(月) 00:50:37.64 ID:wqSelPeeo

スズ 「…………」

津田 「…………」

コトミ「おやおやぁ? 別にスズ先輩のことだなんて言ってないよー?」

津田 「いや、話の流れ的に……」

コトミ「むーふふふ」

津田 「と、トイレ借りるな」

スズ 「え、あ、うん……」

スタスタスタ

コトミ「あっ、逃げた」

スズ 「逃げたわね。……うちのお母さんもなんだけど、あまりからうもんじゃないわよ」

コトミ「そうは言いますがね、スズ先輩。あれだけ気持ちよくツッコミができる兄に何もするなってのも」

スズ 「あんたがそうだからツッコミ上手くなったんじゃないの」

コトミ「あははは。あ、突っ込み上手くて気持ちいいなんて、童貞じゃないみたいに思われちゃう!?」

スズ 「ないから安心しろ」


143: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/21(月) 00:59:47.10 ID:wqSelPeeo

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津田 「まったくコトミの奴……」

津田 「えっとトイレは、こっちの扉だったよな」

ガチャ

萩村母「えっ」

津田 「え……」

津田 (え、な、着替え中……!?)

津田 (浴衣姿だけど、肌けて……わ、脚も綺麗……じゃなくて!)

津田 「す、すいませんっ、間違えましたっ」

萩村母「ふふ、お手洗い隣、ね」

津田 (早く閉め……)

スズ 「じゃあ、今のうちに私も着替えてくるわ」

コトミ「いってらっしゃーい」

スタスタスタ

津田 (萩村!? うわ、まず……)


144: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/21(月) 01:14:58.50 ID:wqSelPeeo

萩村母(…………)

ぐいっ

津田 「えっ」

パタン

津田 「!!」

スタスタスタ…

萩村母「……通っていったわね」

津田 「あの……」

萩村母「ふふ、見られたら困るでしょ?」

津田 「すいません……あの、すぐ出ますので」

萩村母「ちょうどいい機会だから聞いちゃおうかな」

津田 「な、なんでしょう」

萩村母「スズちゃんのこと、津田君はどう思ってるのかしら」

ススッ

津田 (あれ、なんでこんなに近づかれてるの!? と、とにかく視線だけは向けないようにしなきゃ……)

津田 「えっ、いや…… 同級生としても生徒会でも良くしてもらってます、よ……?」

萩村母「あらー、そういうのよりもっと踏み込んだこと聞きたいなー」

ぐい

津田 「あ、あの、近いです……」


145: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/21(月) 01:23:26.08 ID:wqSelPeeo

津田 (う、腕とられた……わ、萩村と同じ香り……)

萩村母「あ、それとも狙いはむしろ私?」

津田 「滅相もございませんっ」

萩村母「不倫はちょっといけないわねー、夫と仲もいいし♪」

津田 (そう言いつつなんでこの人はくっつくの!?)

津田 「そ、そりゃあもう」

萩村母「ふふ、でも津田君が私に興味あったら、それは別に構わないけど?」

ふにゅん

津田 「!?」

萩村母「あ、やっぱり脚フェチって本当なのね」

津田 (ほ、細身だけど、このやわらかさは……!)チラ

津田 (!? い、一瞬見てしまったが……この人下着……す、すけ……)

津田 (いやっ、だ、ダメだってオレ!)


146: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/21(月) 01:38:42.94 ID:wqSelPeeo

萩村母「でも一番はスズちゃんじゃなきゃダメよ?」

津田 「だっ、大丈夫です!」

萩村母「あら、一番なの♪ よかったわ」

津田 「し、失礼しますっ」

萩村母「あら」

ガチャッ パタン

萩村母「逃げられちゃった。ふふ、良かったわね、スズ。脈は十分ありそうよ」

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津田 「……はぁ、はぁっ…… ……トイレ、こっちだったな」

ガチャ

津田 (……まいったな、萩村のお母さんにも…… いや、嬉しくないってことはないけど……)

津田 (…………)

津田 (……まいった、小が出にくい……)


147: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/21(月) 01:53:13.46 ID:wqSelPeeo

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玄関にて

津田 「どうも、ご馳走さまでした」

萩村母「遅くなってきたから、気を付けてね」

コトミ「はーい。じゃあスズ先輩、また学校で」

スズ 「んー。津田もね」

津田 「うん。じゃあ、おやすみ、萩村」

スズ 「おやすみ」

コトミ「おやすみなさーい」

萩村母「じゃあね津田君、コトミちゃん」

パタン

津田 「帰るぞ」

コトミ「うん」

スタスタスタ

コトミ「んでタカ兄、スズ先輩のお母さんになに言われたの?」

津田 「なっ!? み、見てたの!?」

コトミ「あっ、何か言われたんだ。なにーなにー」

津田 「こ、こいつ……」

コトミ「にひひ。ねえねーえー」

津田 「言わないー。あっ、ていうかお前、萩村のお母さんに変なこと言うなよ」

コトミ「脚フェチ? それだけならいいじゃん」

津田 「よくねえよ」

コトミ「でも聞かれちゃったしねー」

津田 「いや答えるなよ…… 他には言ってないよな」

コトミ「タカ兄のサイズとか回数とかー…… あっ」


148: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/21(月) 02:07:40.10 ID:wqSelPeeo

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萩村母「スズちゃんスズちゃん」

スズ 「ちゃん付けする時はからかう時って決まってるー……」

萩村母「そんなことないわよ? 私、息子もいいなーって思っただけ」

スズ 「息子……?」

萩村母「義・理・の」

スズ 「……な! なに言ってんの!」

萩村母「むかーし、妹欲しいって言ってたじゃない。お姉さんになるのも叶っちゃうぞ」

スズ 「い、妹って…… っていっても、コトミちゃんは……」

萩村母「あー、津田君だなんて私言ったかしら? うふふふ」

スズ 「この流れでそれ!?」

萩村母「でもあれよ、スズ」

スズ 「……なに」

萩村母「脈あるわよ。津田君、スズが一番だって」

スズ 「はっ、えっ!? つ、津田に何言ったのよ」

萩村母「あと、津田君やっぱり本当に脚フェチだったわ」

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津田スズ「「本当に何言ってくれたぁーーー!!?」」



おわり


156: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/25(金) 23:41:36.78 ID:HKnLINAuo

ムツミ編



シノ 「前回好評だった防犯訓練をまたやることになった」

スズ 「護身術のやつですか。まあ、うちの学校は女性多いですから、いいんじゃないでしょうか」

シノ 「なので、このまえ見立て役として津田に暴漢をやってもらったが、今回も頼みたい」

津田 「えー、あれ結構痛いんですが……受け身とか慣れている柔道部員の方がいいのでは」

シノ 「あれっ。……アリア、Mな津田なら引き受けるって言ったじゃないか」

アリア「あれー、おかしいね」

津田 「あんたらオレのいないところで何言ってんの?」


157: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/25(金) 23:44:56.25 ID:HKnLINAuo

スズ 「確かに男性が投げられる方が、イメージとしては掴みやすいかもしれませんね」

津田 「お、おい萩村まで」

シノ 「あとはリクエストで副会長を投げてほしいというのもあったぞ」

津田 「えっ、なんですかそれ」

アリア「シノちゃんのファンの子からかしら」

津田 「怖いこと言わないでくださいよ……」


158: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 00:01:07.99 ID:BZ/RJn9lo

シノ 「ああ、あと柔道部部長の意向でもある」

津田 「三葉が……?」

---

シノ 「というわけで男子生徒を暴漢役として技の指南をしてほしいのだ」

ムツミ「え、そ、それは…… た、タカトシ君なら……」ポッ

---

シノ 「……なんでだろうなっ」

津田 「あれ、なんか不機嫌」


160: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 00:19:16.22 ID:BZ/RJn9lo

津田 「はぁ、まあ、分かりました。あの、練習とかさせてもらえるんでしょうか」

シノ 「む、そうだな。怪我をしてもらっては困るし、ムツミに掛け合うとしよう」

津田 「ああ、じゃあ直接言いますよ。同じクラスですし」

シノ 「うむ、頼む」

アリア「練習で怪我しないようにね」

シノ 「では津田にはこれを渡しておこう」

スズ 「カミソリは前やったでしょう」

シノ 「ちぇー」


161: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 00:25:49.19 ID:BZ/RJn9lo

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後日 教室にて

津田 「というわけで引き受けることになったんだけど」

ムツミ「あっ、タカトシ君が相手役になってくれる……の?」

津田 「まぁ、痛くない程度にお願いするよ」

ムツミ「うん、まかせて! 優しくしてあげる!」

スズ (その発言はどうなんだろう…… って突っ込むと私が毒されているみたいだからやめておこう)

津田 「でさー、良ければどんな技をかけるのか、打ち合わせと練習ができるといいんだけど」

ムツミ「うん、えーと、部活終わってからでいい?」

津田 「助かるよ」


162: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 00:39:00.64 ID:BZ/RJn9lo

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柔道場

ムツミ「じゃあ今日は、あとストレッチして終わりだね」

チリ 「ひゃー、終わった終わったー」

ムツミ「あ、掃除はあとでやっておくから、トッキーあと任せていい?」

トッキ「え、なんで」

ムツミ「ちょっと、その……シャワー浴びてきたいから……」

チリ 「あーはん」

トッキ「? まあ、いいけど」

ムツミ「よろしくね」

テテテ…


163: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 00:54:57.33 ID:BZ/RJn9lo

トッキ「……なんで部長、シャワー浴びに行ったんだ」

チリ 「このあと津田副会長と、護身術の練習するって言ってたからね」

トッキ「それがなんでシャワーに?」

チリ 「んもー、トッキーは鈍いなぁ」

ナナコ「そりゃあ、好きな人の前で汗臭くしたくないじゃない?」

トッキ「えっ、部長ってそうなのか」

チリ 「えっ……て、知らなかったの」

トッキ「いや、聞いたことねえし」

ナナコ「見てればまるわかりだけどね」


164: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 01:09:51.38 ID:BZ/RJn9lo

ナナコ「副会長といえば、天草会長ともウワサあるよね」

チリ 「あるある。あと、同じクラスになったからわかるけど、会計の萩村さんも怪しい」

ナナコ「あやしーっ。えっ、じゃあ書記の、えーっと」

チリ 「七条さん。あの人はどうだろう、よく分からないけど、悪く思われてるってことはなさそうだし」

ナナコ「すごっ、津田くんハーレムじゃん」

トッキ(あのメンツに囲まれて苦労してそうだけどな……)

チリ 「こりゃあ部長もうかうかしてらんないね」

ナナコ「そういや、トッキーって副会長の妹と仲良かったよね」

トッキ「コトミ?」

ナナコ「そうそう。なんか副会長の噂とか聞かない?」


165: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 01:14:10.83 ID:BZ/RJn9lo

トッキ「はぁ……」

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コトミ「タカ兄のサイズがねー、回数がねー、ベッドの下探してもねー」

---

トッキ(碌なの出てこねぇ…… ……あ)

---

コトミ「ウオミーお姉ちゃんもアプローチ強くてさー」

---

トッキ「……英稜の生徒会長が親戚で、よく家に来るって」

ナナコ「えーっ、なにそれっ。英稜のってあれだよね、結構綺麗なひと」

チリ 「新たな刺客参戦だ」

ナナコ「でも親戚なんでしょ」

チリ 「従兄弟より離れてれば結婚できるんだから、よく家に来るってことは」

ナナコ「部長ライバル多いなー」

トッキ(会話にはいっていけねえ)


166: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 01:24:53.53 ID:BZ/RJn9lo

ナナコ「これ、早く撤収して二人っきりにした方がおもし……部長のためじゃない?」

チリ 「お、いいね。トッキー早く済ませよう」

トッキ「駄弁ってるのあんたたちだ。本人同士の問題だろ」

チリ 「そこはほれ、同じ部活のよしみってことで」

コンコン

津田 「すいません、生徒会です。部長いますか」

ナナコ「噂をすれば」

トッキ「いや、来るって言ってたし」

チリ 「部長はちょっと野暮用。すぐ戻るから、待ってて」

津田 「はーい」


167: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 01:39:05.85 ID:BZ/RJn9lo

部活終了

チリ 「んじゃー、あたしら上がるから。部長はすぐに来るよ」

ナナコ「お疲れさま」

チリ 「んふふふ、部長に手ぇだしちゃだめだぞ」

津田 「し、しないよ」

ナナコ「寝技の練習とかしちゃダメですよ」

チリ 「いやー、脚フェチの副会長のことなんだから、足技の練習っしょ」

津田 「ここにも広がってんのか……」

ムツミ「タカトシくーん、もう来てたんだ」

津田 「三葉。お疲れ」


168: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 01:42:06.46 ID:BZ/RJn9lo

ムツミ「待たせちゃったかな」

津田 「いや大丈夫だよ。こっちの都合だしな」

チリ 「じゃー部長、あとは二人で」

ムツミ「あれ、もう上るの」

チリ 「(コソッ)上がった方がいいでしょ」

ムツミ「な…… こらチリーっ!」

チリ 「ひひ、お先ー」

ナナコ「ごゆっくり」

トッキ「じゃ」

ムツミ「え、えーっと……それじゃタカトシ君、打合せしよっか」

津田 「よろしく」


169: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 01:58:20.40 ID:BZ/RJn9lo

津田 「だいたい流れはこんな感じ。んで、実際に見せる護身術なんだけど、パターンによって三葉に決めてもらいたいんだ」

ムツミ「パターン?」

津田 「前から襲われた場合とか、後ろからの場合とかで」

ムツミ「なるほどね。タカトシ君がみんなの前で私を襲うから、それに対処するってことだね」

津田 「うん、間違ってないけどあまり堂々と言わないで」

ムツミ「じゃあ決めながら練習しよ」

津田 「OK。体操服に着替えてくる」

ムツミ「いってらっしゃーい」

パタン

ムツミ「……いってらっしゃいだなんて、だ、大胆すぎたかな、えへへ」


170: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 02:21:40.83 ID:BZ/RJn9lo

津田 「よし、準備運動も終わったし、よろしくお願いします」

ムツミ「うん。あ、あと受け身の練習もしておこう」

津田 「お、本格的」

ムツミ「まずはコロンと後ろに転んで……両手でバンっと畳を叩くっ」

バンッ

津田 「転んで……叩くっ」

バンッ

ムツミ「OK! 次に、投げられたあとの体勢があってね、寝転んで、右手をお腹に……」

津田 「ふむふむ…… 左手で畳を叩く、と」

ムツミ「で、これを立った状態から前回りで、身体丸めてね……」

クルン バシッ

ムツミ「受け身の体勢に持っていくの」

津田 「ちょっと勇気要りそうだな」

ムツミ「大丈夫大丈夫」

津田 「よ……っと」

クルン バシッ

ムツミ「いい調子だよ。あと何回かやって、受け身を身体に覚えこませておこう!」


171: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 02:29:43.68 ID:BZ/RJn9lo

ムツミ「じゃあ、どんな感じで行こうか」

津田 「えーと、まずは前から……腕をつかまれた場合」

ムツミ「そのリストに載ってるの?」

津田 「うん、会長がパターンを考えてた」

ムツミ「じゃあ、えっと……う、腕掴んでみて」

津田 「うん。いくよ」

ぎゅっ

ムツミ「えっと……い、一回引いて、こうっ」

バシンッ

津田 「げふっ」

ムツミ「あ、ごめんっ。つい」

津田 「いや、大丈夫……い、一回ゆっくりやってから、本番があるとありがたいな」

ムツミ「そ、そうしよー!」


172: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 02:36:43.13 ID:BZ/RJn9lo

津田 「次は、後ろから……」

津田 (胸をもまれた場合……って、なに具体的に決めてんだあの人は)

津田 「えー……後ろから肩つかまれたら?」

ムツミ「肩つかまれたら、か……じゃあタカトシ君、掴んでみて」

津田 「あいよ」

がし

ムツミ「私まわりながら腕をとるね」

津田 「ふんふん」

ムツミ「袖と襟を取って……えっと、タカトシ君の胸に背中合わせて……」

津田 「体重乗っけそうだけど」

ムツミ「う、うん。このまま私の背中の上転がすように投げるから、転がるときに受け身ね」

津田 「わかった」


173: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 02:38:02.67 ID:BZ/RJn9lo

ムツミ「一連の流れをやると、袖、襟、回り込んで少ししゃがんで……体重が乗ったら腰を上げて前にコロン」

津田 「投げられるの、なんか緊張するな」

ムツミ「いくよ」

津田 「よしっ」

ムツミ「えいやっ」

クルッ バシンッ

津田 「お、おお……」

ムツミ「大丈夫?」

津田 「えっと……だ、大丈夫だ」

ムツミ「受け身取れてたからね。音大きいけど痛くはないと思うよ」

津田 「だな。受け身ってすごいな」

ムツミ「この調子でバンバンいこー!」


174: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 02:45:44.93 ID:BZ/RJn9lo

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

津田 「こ、こんなところかな」

ムツミ「うん、これくらい練習しておけば、本番もケガなく終わるよ」

津田 「だな。今日もケガはないし……おっと」

グラッ ぺたん

ムツミ「あれっ、大丈夫!?」

津田 「う、うん……ちょっと力入らなかった」

ムツミ「衝撃がボディブローみたいになっちゃったかな……少し休んで、歩けるようになったら保健室行こう」

津田 「悪いな……」

ムツミ「私やりすぎちゃったかも……ごめん」シュン

津田 「三葉のせいじゃないよ。受け身しっかり取れてればこうもなんないだろ」

ムツミ「入部したての子とかもたまになるんだ。そうならないようにしっかり受け身を覚えさせるんだけど」

津田 「はは、情けない」


175: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 02:53:25.67 ID:BZ/RJn9lo

ムツミ「そ、そんなことないよ! ……上半身は起こせる?」

津田 「ああ……よいしょ、っと」

ムツミ「大丈夫?」

津田 「あ、ああ」

ストン

ムツミ(あれっ、なんか自然に隣座っちゃった……?)

ムツミ「…………」

津田 「…………」

ムツミ「あの、受けてくれてありがとうね」

津田 「え? 引き受けてくれたのは三葉だろ」

ムツミ「でも、相手役を引き受けてくれたじゃない」

津田 「まあそれは、オレにできることならっていうか……あれ、指名したの三葉って聞いたけど」

ムツミ「えっ!? あ、ああそうだったね…… た、タカトシ君」

津田 「ん?」

ムツミ「少し、横になる?」

津田 「さすがに直にはいいよ」


176: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 03:06:31.26 ID:BZ/RJn9lo

ムツミ「だ、だったら……!」

ぐいっ

津田 「えっ」

ぽす

津田 「み、三葉……?」

ムツミ「これなら、地べたじゃないよ」

津田 「そ、そうだけど」

ムツミ「……嫌?」

津田 「そんなことは、ないけど」

津田 (……膝まくら、ウオミお姉ちゃんや会長に耳かきでしてもらったことはあるけど……)

ムツミ「休憩の間だけだから」

津田 「う、うん」

津田 (三葉相手だと……き、緊張するな……)

ムツミ(やっぱりシャワー浴びてきてよかった)


177: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 03:14:53.08 ID:BZ/RJn9lo

津田 (ふとももの、感触……柔らかい…… ……い、いやいかん、いかんぞっ)

津田 (目を閉じろ、目を閉じて無心に…… 無心に、感触を堪能する程度はしていいかな……)

ムツミ(タカトシ君……目、閉じてる。リラックスできてるのかな?)

ムツミ(…………)

ムツミ(可愛い顔、なんて言ったら怒るかな)

ムツミ(……髪も、さらさらだなぁ)

ムツミ(誰も、いないよね)

ムツミ(い、いまなら……)



ムツミ(お、起きないで、ね……)


178: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 03:30:09.61 ID:BZ/RJn9lo

バァーン!

シノ 「やあやあ、捗ってるかな!」

津田ムツミ「「!!??」」ビクッ

シノ 「む、津田?」

ムツミ「あ、あーっ、タカトシ君大丈夫!?」

津田 「は、えっ、会長、これは」

ムツミ「体痛まない? 保健室連れていくからねっ、よいしょぉっ!」

津田 「へ、三葉、ちょっ」

グイッ 

シノ 「お、おいムツミ……」

ムツミ「あ会長、ちょっとタカトシ君保健室連れていきますんでっ」

シノ 「いやそれより津田……」

ムツミ「失礼しまーすっ」

シノ 「……津田……をお姫様抱っこするのは、酷じゃないか……?」

---

津田 (……その光景は畑さんにばっちりとられ、その後しばらく)

津田 (女子にお姫様抱っこされた男としての噂も立ちました……)



おわり


184: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 22:05:51.38 ID:BZ/RJn9lo

会長リベンジ編



生徒会室

シノ「先日の防犯訓練だが……津田、お疲れだったな。おかげで成功だ」

津田「確かに多くの人が集まりましたね。俺も頑張ったかいがありますよ」

シノ「おっと、せいこうと言っても、まぐわいのことじゃないぞ」

津田「わかってます」

シノ「多くの人が集まってせいこうだなんて言うと、乱交パーティーのようだな!」

津田「のっけからなんなんだあんた」

シノ「しかしなんだな、ムツミとの練習も宣伝に一役買ったな、あれは」

津田「いや、もうやめてくださいよ…… おかげで情けないイメージついちゃって」

シノ「ムツミの頼もしさからか、津田が投げられるたびに盛り上がったものな」

津田「まぁ、盛り上げ役としてはいい仕事できたのかもしれませんが、複雑です」

シノ「投げられて盛り上がったのは別の場所ということか?」

津田「何が盛り上がるんですか!」

シノ「いや、ナニが」

津田「あーもー、次から次へと」


185: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 22:15:40.16 ID:BZ/RJn9lo

シノ「しかし、別に津田のことを悪く思っている人はいないと思うぞ」

津田「そうですか」

シノ「ムツミの株は上がったが、それで君が情けない男とだと思う人など一握りにも満たないさ」

津田「そんなもんでしょうか」

シノ「脚フェチの噂は絶えないがな」

津田「そっちの方もどうにかしたいですね……」

津田(そういや、あの日この人がオレに変な確認をしてきたせいで、目覚めちゃったんじゃなかったっけ……)

シノ「今日は萩村もアリアもいない。相談事があるなら乗るぞ?」

津田「相談する相手は選びます」

シノ「む、私では役者不足だというのか」

津田「誰のせい目覚めちゃったと……」


186: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 22:25:12.05 ID:BZ/RJn9lo

シノ「ほう、私のせいだというのか、津田」

津田「い、いえ、そんな」

シノ「はっ、あの時の靴下か!?」

津田「そ、そうじゃなくてですね、会長のひざ裏が……あっ」

シノ「ほほう」

津田「やば」

シノ「私か…… 私かー、私のひざ裏で津田が目覚めてしまったのかー」

津田「ニヤニヤしながら言わないでください……」

シノ「ふふ、まぁ恥じるな津田」

津田「はぁ」

シノ「フェティズムの一つや二つ、いまどき持っていない方がおかしいというものさ」

津田「そんなトレンドみたいに言われましても」


188: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 22:33:56.47 ID:BZ/RJn9lo

シノ「そうそう。今回イベントが成功したではないか」

津田「はい」

シノ「津田にはその成功に一役買ってくれたからな、ご褒美でもやろうかと思っているのだ」

津田「ごほうび?」

シノ「うむ、くるしゅうないぞ」

津田(…………やな予感するな)

シノ「ひざ裏でもふとももでも靴下でも、好きなものを選ぶがいい」

津田「やな予感しかしないですねぇ!?」

シノ「な、なんだ不服か? さ、さすがにそこから上は無理だぞ……いやっ、自信がないというわけではないんだが、それ以上はいまの私たちの関係では」

津田「なに言ってるんですか…… 選ばせてどうしようっていうんです」

シノ「ご褒美といっただろう。……触るなりしていいぞ?」

津田「…………」

シノ「な、なんだその呆れ顔はっ! 痴女みたいなことを私に言わせておいて」

津田「あんたが勝手に言ったんでしょうが!」

シノ「勝手にイくなとは、そういうプレイなのか!?」

津田「わけわかんねえよ!」


189: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 22:49:20.00 ID:BZ/RJn9lo

津田「だから、やったらアウトじゃないですか」

シノ「ほう、アウトか」

津田「ええ」

シノ「…………ときに津田」

津田「なんでしょう」

シノ「私はウオミーと懇意でな」

津田「……ええ」

シノ「よくメールのやり取りをしているのだが」

津田「そう、みたいですね」

シノ「先日、ウオミーが泊まりに行ったそうではないか」

津田「は、はは…… はい、まぁ……」

シノ「ウオミーとは何をしたのかな」

津田「な、何とはなにを」ダラダラ

シノ「ふ、まぁ答えずとも良い」


190: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 23:06:07.85 ID:BZ/RJn9lo

津田「あ、あの……」

シノ「しかし、ウオミーにしたということは、私にもできるということかな」

津田「あの、誤解されてないでしょうか……」

シノ「誤解? 誤解か」

津田「あの、魚見さんはなにを……」

シノ「なにを、というようなことがあったのかな」

津田「えっ……と……」

シノ「答えずともいいぞ。内緒にする約束だったのだろう」

津田「う、魚見さん……なんで……」

シノ「彼女に非はない。私が聞き出したんだ」

津田「だからってこんな」

ガバッ

津田「ちょ、ちょっと会長!?」

シノ「ふふ、ウオミーに負けてられないからな…… ウオミーはガーターだったそうだな」

津田「…………はい……」

シノ「だが私はつけてきていない」

津田「はい、見ればわかります……」


191: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 23:20:17.92 ID:BZ/RJn9lo

シノ「脱がしてもらえるか」

津田「……は、はいっ!?」

シノ「靴は脱いでやろう。……靴下だ」ゴソゴソ

津田「か、会長、誰か来たらどうするんですっ」

シノ「誰も来ない。萩村もアリアも。委員会は終わったし、下校時間も近いな」

津田「……靴下脱がすだけですか……?」

シノ「ウオミーにしたように、口でな」

津田「どれだけ詳しく言ったんだあの人……」

シノ「さぁ」

津田「……(ゴクッ) い、いいんですね」

シノ「馬乗りでは重いか?」

津田「い、いえ、大丈夫です……」

シノ「なら……いいぞ」

スッ

津田(……むれむれの、会長の靴下……)


192: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 23:44:28.15 ID:BZ/RJn9lo

津田(ま、まずは縁を噛んで……)

はむっ 

シノ「んっ…… くすぐったいものだな……」

津田(落ち着け、落ち着けー…… ゆっくりと引く)

シノ「……よし、そのまま咥えていてくれ」

ぬぎっ

津田(ん、会長から脚を引いて脱いでくれた)

津田(むせ返るくらい……会長の、匂い……)

津田(……今のオレ、靴下咥えてるんだよなぁ……普通に変態みたいだ……)

津田「ぷは…… こ、これでいいですか」

シノ「ふむ、これでウオミーにしたことは以上だと」

津田「会長、魚見さんから聞いてるんですよね……?」

シノ「ふふふ、津田は頭いいじゃないか。頭いい君は、どうしたらいいかわかるよな?」

津田「……はい、わかりました」


193: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/26(土) 23:45:47.58 ID:BZ/RJn9lo

シノ「君の顔の上に移動するぞ」

津田「……はい」

ぎゅむっ

シノ「こ、これが顔面騎乗というのかな、ふとももだが……くすぐったいな」

津田(会長の、会長のふとももが、オレの顔覆うように……ああ、これやばい……)

シノ「さあ、ウオミーにどうしたんだ」

津田「…………ぷ、は……」

チュ

シノ「んっ、もっと、いいぞ……」

はむっ ちゅ ちゅぷっ

津田「……ん……ん、ふ……」

シノ「ふふ、私のふとももにしゃぶりついて……美味しいのか?」ゾクゾクッ

津田「……ぷは、は、はい……」

シノ「なら、もっと味わっていいぞ」


195: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/27(日) 00:06:24.74 ID:E0UmG6wNo

ペロ じゅぷ じゅるるっ

シノ「夢中で……まったく、変態になったな、津田……」

さわっ スリスリ

津田(!? か、会長の手が!?)

シノ「こんなに興奮してしまって」

津田「ぷはっ、か、会長、なにを……!」

シノ「ん、満足したのか?」

津田「その……そうじゃなくて」

シノ「ああもう、こんなにぐしょぐしょになるまで舐めてしまって」

津田「う……」

シノ「ご褒美には十分だったかな」

津田(確かにすごく良かったけど……そんなこと言えるわけないし……)


196: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/27(日) 00:08:32.80 ID:E0UmG6wNo

シノ「そういえば、ウオミーは下着も脱がされたんだったか」

津田「!?」

シノ「だが津田、校内では過度な接触は厳禁だ」

津田「いままでのは過度じゃ!?」

シノ「週末、ご両親は不在だったかな」

津田「……あ」

シノ「どうなんだ」

津田「……はい、今週はいません」

シノ「そうか、なら」

シノ「また肉じゃがでも持って行ってやるとしよう」

ピラッ

津田(言いながら会長は……脚を見せつけるように、スカートの裾をまくり上げた)

津田(そしてオレは…… 少し目をそらしながら言った)

津田「はい…… ありがとうございます」



おわり


197: ◆WO7BVrJPw2 2014/07/27(日) 00:11:30.05 ID:E0UmG6wNo

というわけで、タイトルの会長で終わり
ここまで長々だらだらと書いてきましたが、お読みいただきありがとうございました

では次の役員共で



元スレ:天草シノ「何! 津田が脚フェチだと!?」

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