1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 21:57:03.16 ID:SDQqA5VG0

さく「うあー、助けて向日葵」

ひま「どうしたんですの、櫻子?」

さく「とりもちくっついた……」

ひま「はぁ!?」

さく「ベタベタする……」

ひま「何やってますの……」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 22:01:10.36 ID:SDQqA5VG0

さく「早く助けろ向日葵」

ひま「なんでそんな偉そうですの」

さく「向日葵は私を助ける義務があるの!」

ひま「なんでよ」

さく「元はといえば向日葵のせいなんだから、責任とってよ!」

ひま「責任///……じゃなくて、私が何をしたって言いますの!?」

さく「向日葵にとりもちくっつけようとしたらこうなった……」

ひま「自業自得ですわ」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 22:06:36.21 ID:SDQqA5VG0

ひま「まったく、しようがないですわね」

さく「うむ、苦しゅうない」

ひま「……」イラッ

ひま「なかなか取れないですわね……」

さく「もー向日葵、速く取ってよ!」ブンブン

ひま「あ、こら櫻子そんなに手を振り回したら―――」

さく「あ」ベチャ

ひま「」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 22:10:52.48 ID:SDQqA5VG0

ひま「手と手がくっついてしまいましたわ」

さく「もう! 向日葵が鈍くさいせいだ」

ひま「どの口が言いますの」

さく「どうすんのさ、バカ向日葵!」

ひま「どうしようにも片手じゃ……バカ娘のせいで大変なことになりましたわ///」

ひま(合法的に櫻子と手を握れるなんて、たまにはバカが役に立ちますわね)


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 22:14:53.44 ID:SDQqA5VG0

さく「あ、歳納先輩、夏休みだっていうのにどうしたんですか?」

京子「部活だよ、部活……それよりさ」

京子「二人とも手なんか繋いでどうしたの?」

さく「向日葵のせいです!」

ひま「櫻子のせいですわ!」

京子「ふーん、つまり二人は仲がいいって事かー」

ひま「な、べ、別にそういうのじゃありませんわ」

さく「そうだそうだ」

京子「意見も一致してるみたいだし、お幸せに、また後でね!」

ひま「///」

さく「え?」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 22:19:53.27 ID:SDQqA5VG0

さく「どうにかして、取れないものか……」

ひま(もう少しぐらいなら、このままでも……)

さく「そうだ!」

ひま「どうしましたの?」

さく「ちょっぷ! ちょっぷ!」ビシビシ

ひま「いたっ! いたっ!」

ひま「なにしますの!」

さく「いや、ちょっぷで取れないかなーと」

ひま「私が痛いだけですわ……」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 22:26:38.08 ID:SDQqA5VG0

さく「全然とれない……」

ひま「どうしたらいいんですの」

西垣「っと、お前たちどうした?」

さく「あ、先生実は……」

ひま「ちょっと櫻子! 先生に相談してどうするんですの、余計面倒な事になりますわよ!」ヒソヒソ

さく「そっか……でも他にどうしようもないじゃん」ヒソ

ひま「ぐぬぬ……」

りせ「……」

西垣「その手に持っているのは、まさかとりもちか?」

さくひま「バレた!?」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 22:32:00.95 ID:SDQqA5VG0

西垣「いい所に出くわしたな、二人ともちょっと来てくれ」

さく「やっちまった!」

西垣「都合よくこんなものを作っていたんだ」

ひま「な、なんですの、これ?」

西垣「これはとりもち取りだ」

さく「なんて都合のいい……」

ひま「随分と限定的ですのね」

西垣「早速だが被験者になって貰えないか」

ひま「きっと爆発しますわ……」

西垣「はっはっはっ、たかがとりもちを取るだけで爆発なんておこ―――」ボンッ


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 22:34:55.85 ID:SDQqA5VG0

さく「ゲホゲホッ、やっぱり爆発した……」

ひま「大丈夫ですの、櫻子!」

さく「大丈夫、向日葵は?」

ひま「私も平気ですわ」

さく「そっか、よかった」

西垣「爆発漫画として、やっぱり爆発は欠かせないな」

西垣「大丈夫か松本、私よりコゲてるじゃないか」

りせ「……」

西垣「ん? 私と松本の手にもとりもちが……」

ひま「謎の二次災害が発生してますわ……」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 22:37:43.87 ID:SDQqA5VG0

りせ「……」

西垣「とれないな、どうしたものか」

りせ「……」

西垣「なに? ずっと手を繋いだままでも構わない? そうか、私も別に構わないが」

りせ「……//」カァ

パッ

さく「あ、取れた」

ひま「どうなってますの?」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 22:42:08.87 ID:SDQqA5VG0

西垣「なるほど、どうやら手を繋いだものが愛を確認すると離れる仕組みらしい」

ひま「なっ」

さく「なんだってー!?」

西垣「ご覧のとおりだ」

りせ「……//」カァ


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 22:46:12.86 ID:SDQqA5VG0

ひま「大変、もうこんな時間ですわ」

さく「生徒会いかないと……」

ひま「手を繋いだままですけど、仕方ありませんわね」テテテ

さく「うー、どうにかなんないかな……」

さく「そうだ、もちなんだから食べたらいいじゃん!」パク

ひま「ひゃあ! 私の指……なめっ……あ、ん……」

ひま「ってバカ櫻子! とりもちは餅じゃないですわ!」

さく「そうだったのか!?」

ひま(櫻子に手をねぶられてしまいましたわ)ハァハァ


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 22:50:48.51 ID:SDQqA5VG0

さく「なんか生徒会室が騒がしいんだけど」

ひま「ともかく、早く入りますわよ、ただでさえ遅刻してるんだから」

さくひま「すみません、遅くなりました」

さく「ってごらく部のみんなもいる!?」

綾乃「あ、二人ともいいところに」

ひま「どうしたんですの?」

千歳「それがな、遠くで爆発音がしたと思ったら、気付いたときにはみんな手繋いでたんや」

さく「謎の三次災害が発生している」

ひま「みなさんも被害にあわれているんですのね」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 22:55:17.97 ID:SDQqA5VG0

結衣「困ったことになったな」

ちな「私は結衣先輩と手を繋げて最高の気分ですよ!」

結衣「う、うん、そう……」

京子「私もちなつちゃんと手を繋ぎたかった」

ちな「京子先輩は両手が塞がってるんですからわがまま言わないで下さい」

京子「ちなちゅー……」

綾乃「な、なんで私が歳納京子と手を繋がなくちゃならないのよ!」

千歳「綾乃ちゃん本当は嬉しいくせに意地はってまうんやね」

綾乃「そそそ、そんなことないわよ!」

京子「綾乃は私と手を繋ぐの嫌なの?」

綾乃「別に、嫌っていうか、その……いやじゃないわよ」

千歳「千鶴! うちメガネ外せんから頼むわ!」

千鶴「姉さんと杉浦さんが手をっ!……カチャ」ダバー

※ちなつ結衣京子綾乃千歳千鶴   アッカリーン

あか「あかりだけ誰とも繋がってないよぉ!」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 23:00:43.81 ID:SDQqA5VG0

ひま「死屍累々ですわね……」

さく「今、汁の話してない」

ひま「違いますわ」

さく「え?」

京子「結衣と手を繋いだままでも、今までとあんまり変わらないし別にいっか」

結衣「よかねーよ!」

京子「結衣と一緒ならラムレーズンも食べ放題!」

結衣「……しょうがないな、京子は」

パッ

ちな「あ、やった結衣先輩と京子先輩が離れた! これで独占出来る」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 23:06:57.89 ID:SDQqA5VG0

結衣「どうなることかと思った……というかさっきからちなつちゃん強く握りすぎ」

ちな「ご、ごめんなさい、痛かったですか?」

結衣「いや、ちょっと痛かったけど大丈夫」

ちな「なら、よかったです」

京子「ちえー、でもいっかーちなちゅ手繋ご!」

ちな「嫌に決まってます!」

京子「がーん」

綾乃「ちょっと歳納京子! 折角離れたんだから、ややこしくしようとしないでよ!」

千歳「千鶴早く! 早くメガネを!!」

千鶴「ダバ……はっ、姉さんわかった」カチャ


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 23:14:02.45 ID:SDQqA5VG0

綾乃『ほら、手を繋いでるんだから私だけを見て』

京子『綾乃……もうあなたしか見えない……』

千歳「たまらんなー」ブフッ

綾乃「千歳ぇー! 鼻血鼻血!って手が使えない!」

パッ

綾乃「取れた! ほら、鼻血拭いてあげるから」フキフキ

千歳「ありがとなあ綾乃ちゃん」

千鶴「……」ダバー


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 23:19:53.02 ID:SDQqA5VG0

綾乃『千歳は私がいないとダメなんだから』

千歳『これからもずっと面倒見てな、綾乃ちゃん』

千鶴「……」ダバー

千歳「千鶴も涎出てるで、拭いたげるな」

パッ

千鶴「あ、姉さんと手が離れてしまった……」

ひま「吉川さんと船見先輩、杉浦先輩と歳納先輩以外は離れましたわね」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 23:23:31.95 ID:SDQqA5VG0

さく「実はカクカクシカジカで」

千歳「なんやて……素晴らしい発明やな……」ボタボタ

ちな「ということは、手を繋いでいる間は愛されていないってこと!?」

ちな(結衣先輩と手を繋いでいたい、でもそれじゃいつまでたっても……なんというジレンマ)

ちな「私はそれでも、今の幸せを享受します!」

結衣「そういうわけにもいかないって、何かと……」

結衣「そうだな……ちなつちゃんちょっと目を閉じて」

ちな「はっ、はい!」

結衣「少し恥ずかしいけど……」チュ

ちな「ふああああああああ!! ちゅう! おデコに続いてほっぺに!」

ちな(となると次はもちろんく、くちびる……キャー)

パッ

ちな「ああ……離れちゃいました」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 23:27:05.70 ID:SDQqA5VG0

綾乃「……歳納京子は私と一緒にいるのは嫌?」

千歳「綾乃ちゃんがテンパり過ぎて振りきれとる!?」

京子「へ? 別に嫌じゃないけど、どうしたの?」

綾乃「どうしたのって……このままじゃ離れられないし……」

京子「うーん、別にずっと離れないならそれはそれで楽しそうだけどね」

綾乃「な、なあ!?」

京子「綾乃は嫌じゃないの? ほら、私といると大変でしょ?」

綾乃「い、嫌じゃ……ないわよ……むしろずっと……」

京子「え? 何か言った?」

綾乃「なんでもないわよ!! ///」

千歳「最高やな!」ボタボタ

パッ


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 23:30:16.97 ID:SDQqA5VG0

ひま「これでみんな離れましたわね」

綾乃(ちょっともったいなかったかも……)

京子「私と結衣は相思相愛、私と綾乃も相思相愛、いわゆるハーレムだね!」

結衣「おい」

綾乃「なあ!?」

千歳「あとは二人だけやね」ボタボタ

さく「え?」

ひま「えって、まさかあなた気付いていなかったんですの?」

さく「ずっと繋いだままだったから気づかなかった」

千歳「ほう……」ボタボタ


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 23:33:39.79 ID:SDQqA5VG0

ひま「鼻血を掃除するだけで終わってしまいましたわ」

さく「とりあえず帰るか」

…………

さく「ただいまー」

ひま「ただいまって、私の家ですわよ」

さく「いいじゃん、どっちも変わんないって」

ひま「仕方ありませんわね、どちらにしろ離れられないし」

ひま「楓ー、あらいないですわ」

さく「なんか紙置いてあるけど」


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 23:37:21.29 ID:SDQqA5VG0

かえ『お姉ちゃんへ、なんだかよくわからないけど今日は家を空けておいたほうが』

かえ『いいと思ったの、だから今日は大室家にお泊りしてくるね』

ひま(楓……よくできた子ですわ)

さく「ん、ナニナニついしん?」

かえ『櫻子お姉ちゃんには何も出来ないかもしれないけど落ち込まないでね』

さく「」

ひま「……」

さく「……よく、できた子で……」


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 23:41:01.87 ID:SDQqA5VG0

さく「家に帰ったらお腹減ってきた」

ひま「だからあなたの家じゃないですわよ」

さく「向日葵の家は私の家!」

ひま「えっ」ドキ

さく「向日葵、おなかペコい何か作って……」

ひま「何かって言われても、片手じゃなにも出来ませんわ」

さく「んー、だったら二人で作ればいいじゃん」

ひま「二人でって、櫻子は何が作れますの?」

さく「カ……おにぎり?」

ひま「そう……」

ひま(カレー作るのは面倒なんですのね)


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 23:43:32.44 ID:SDQqA5VG0

ひま「あっ……強いですわ……」

さく「えーそんなことないって」

ひま「でも……ん、そんなに強くしたら形が崩れて……しまいますわ」

さく「大丈夫だって、私はいっつもこれくらいでしてるもん」

ひま「ふあ……乱暴ですのね……櫻子」

さく「これくらいのほうがイイ感じなの!」


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 23:47:18.03 ID:SDQqA5VG0

ひま「櫻子はまん丸おにぎりしか作れませんの?」

さく「これが一番美味しいの!」

ひま「でも三角のほうが食べやすいですわよ?」

さく「形なんて気にすんな! こっちのほうが美味しいんだって!」

ひま「一セリフの中ですでに矛盾してますわ」

さく「おかか抜くぞ」


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 23:51:20.89 ID:SDQqA5VG0

さく「ンマイ!」

ひま「櫻子の言うことも間違ってないかもしれないですわね」

さく「そうだろうそうだろう、崇め奉り給えよ」

ひま「調子にのるんじゃないですわ」

さく「ンマイ!」

ひま(櫻子のおにぎり食べていたらなんだか呆としてきましたわ)

ひま(櫻子の少し汗ばんだ手の感触が……あぁ、たまらない)

ひま(……何かを食べている櫻子はとっても可愛いですわね)

ひま「そうだ、クッキー作りますわよ!」

さく「向日葵のクッキー? やったー……って私もしないといけないのか!?」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 23:56:13.46 ID:SDQqA5VG0

ひま「おにぎり一緒に作ってあげたんだから手伝ってもバチは当たりませんわよ」

さく「ぐぬぬ……」

ひま「それじゃあ作りますわよ」

さく「なんか量少なくない?」

ひま「二人分ですもの、これくらいですわ」

さく「二人分……そっか、へへ」

さく「もっと作っても全部食べるけど?」

ひま「あなたも一緒に作るんですのよ」

さく「ならいい」


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/25(金) 23:59:12.36 ID:SDQqA5VG0

さく(向日葵と一緒にクッキー作りか、悪くないかも)

ひま「♪」

さく(向日葵、楽しそうだな)

ひま「バターは多めのほうが美味しいですわよ」

さく「そういえば、前に渡しそびれて私にくれたクッキーって誰につくったの?」

さく(その時は今よりもっと楽しそうに作ったのかな?)

ひま「あ、あれは……その……ほら櫻子ボウル抑えて」

さく「お、おう」

ひま「……櫻子」

さく「ん、なに?」


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 00:05:01.41 ID:L/yp5Bny0

ひま「櫻子にですわ、最初から櫻子のために作ったんですのよ」

さく「え……うわっ」

ひま「ちょっと櫻子、ちゃんと抑えてくれないと困りますわ!」

さく「そ、そんな事言われても」

さく(まさか、そんな事言われるなんて思ってなかった)ドキドキ

さく「わざわざリボンまで巻いて……」

ひま「贈り物ですもの……当然ですわ」

さく「贈り物……」

ひま「……さ、後は型を抜いて焼くだけですわよ」

さく「う、うん」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 00:10:15.21 ID:L/yp5Bny0

ひま「どんな型がいいですの?」

さく「えと、そうだな……くらげとか」

ひま「それは触手が折れやすいから気をつけるんですのよ」

さく「うん、向日葵は?」

ひま「私は……ハートですわ」

さく「ッ!?」

ひま「私のハートを櫻子に食べてもらいますわ」

さく「ッッ!?」


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 00:14:24.97 ID:L/yp5Bny0

さく「さっきから、なんだよ! 向日葵気持ち悪い!」

ひま「……」

さく「向日葵らしくない!」

さく「あっそうか! ハート、つまり愛! 手を外すためにこんなこと!」

ひま「……」

さく「私の心を弄んで……!」

ひま「そういうつもりじゃ……」

さく「だったらどういうつもり!?」


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 00:16:36.23 ID:L/yp5Bny0

ひま「こうして櫻子と手をつないでいたら、昔を思い出しましたの」

さく「昔?」

ひま「ええ、もっと小さい頃は今よりずっと素直で……」

ひま「覚えてます? 婚姻届に二人の名前を書いたこと」

さく「……うん」

ひま「私、あの頃から気持ちは変わってませんのよ」

さく「向日葵……」


70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 00:22:56.32 ID:L/yp5Bny0

ひま「ハッ……ゆ、夢?」

ひま「そうですわよね、私があんな素直に櫻子が好きだなんて言えるはず……」

ひま「というかどこからどこまで夢ですの?」

ひま「手は……握ったまま」

ひま「つまり家に帰ってからが夢ということですの?」

ひま「一緒にクッキー作ったのも……」

さく「いやいや、夢じゃないけど」

ひま「!?」

さく「その後のことも思い出してよ」


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 00:26:57.10 ID:L/yp5Bny0

ひま「美味しそうな匂いがしてきましたわ」

さく「バターの濃い匂いがする」

ひま「バタークッキーにする勢いで投入しましたわ」

さく「ふーん」

さく「ねえ向日葵、さっき言ってたことって」

ひま「本当ですわ」

ひま「櫻子が好きですのよ、子供の頃から今も変わらず」

さく「ッ!」


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 00:30:01.06 ID:L/yp5Bny0

さく「あっあーあーあーなんだかきょうはあついなー」

ひま「夏ですもの、当たり前ですわ」

さく「あれだ、暑すぎて頭が沸いて」

ひま「私は正常ですわ」

さく「本当かよ……」

さく「何だろう、すごく汗かいてきた」

ひま「仕事したあとですものね」

さく「ちょっと臭う?」

ひま「ちょっと匂いますわ」


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 00:33:34.40 ID:L/yp5Bny0

さく「お風呂、入りたくなってきた」

ひま「手が繋がっていては服が脱げませんわ」

さく「そもそも一緒に入ることになっちゃうじゃん」

ひま「……さあ櫻子、お風呂に入りますわよ!」

さく「何言ってんの!?」

ひま「服を着たまま入ればいいだけですわ」

さく「」


84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 00:38:44.20 ID:L/yp5Bny0

ひま「濡れた服が櫻子の肢体に張り付く……想像しただけでも……」ハァハァ

さく「」ガタガタ

ひま「……櫻子は、私の事好きじゃありませんの?」

さく「……きらいじゃないもん」

ひま「さーちゃん……私は好きですわよ」

さく「さっ!? 私は……」


85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 00:42:29.39 ID:L/yp5Bny0

さく「私も……ひまちゃんの事好き、かも」

ひま「さーちゃん!」

さく「えへへ、素直になるのって気持いいね///」

ひま「ええ、まったくですわね」

さく「えへへ///」

ひま「あら、クッキーができたみたいですわ」

さく「やった……私たちで作ったクッキー、早速食べよう!」

ひま「待ってさーちゃん、クッキーは冷えたほうが美味しいんですのよ」

さく「そうなのか!」

ひま「だから、それまでお風呂に入りましょう?」


86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 00:46:34.10 ID:L/yp5Bny0

さく「えへへ、ひまちゃんとお風呂なんて久しぶりだね」

ひま「ええ……ええ!」

さく「ん?」

ひま「ん?」

さく「服が脱げない」

ひま「私たちまだ手がくっついたままですわ……」

さく「あれ……?」

ひま「どどどどどどういうことですの!?」


88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 00:51:58.40 ID:L/yp5Bny0

ひま「櫻子……口だけでしたのね……」

さく「そんなことない!」

ひま「でも、現に手は離れていませんわ……」

さく「それは……」

ひま「これはもう愛を深めるしかありませんわね」

ひま「お風呂に入りますわよ、たとえ服を着たままだとしても!」

さく「うん!」


91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 00:56:41.69 ID:L/yp5Bny0

ひま「濡れた服が肢体に張り付いて艶めかしいですわね」

さく「おっぱい禁止!」

ひま「あんっ」

さく「そんな自己主張の激しいおっぱい見せつけて嫌味か!」

ひま「私は櫻子の控えめな胸も好きですわよ」

さく「やっぱり嫌味か!……っていうかさーちゃんって呼んでよ、ひまちゃん……」

ひま「さーちゃん……ごめんなさい、意地悪しましたわ」

さく「ううん、ひまちゃんのおかげでわかった、やっぱり私ひまちゃんが好きだよ」ドキドキ

さく「名前で呼ばれて、すっごく寂しい気持ちになった」ドキドキ

ひま「さーちゃん……嬉しいですわ」ドキドキ

パッ


94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 01:00:27.41 ID:L/yp5Bny0

ひま「あっ取れましたわ!」

さく「ということは///」

ひま「さーちゃん! 大好きですわ!」

さく「私もひまちゃんが大好き!」


西垣「二人の愛が伝わった……といいたいところだが」

西垣「本当は二人の脈拍の合計が一定値を越えると取れる仕組みみたいなんだ」

りせ「……」

西垣「意地悪するなだって?」

西垣「ちゃんと二人の仲をとりもったじゃないか」

西垣「とりもちだけにな! おっとこういうのは赤座の役割だったかな、まあいいか」


95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 01:03:48.24 ID:L/yp5Bny0

さく「と、いう感じなんだけど」

ひま「そういえば、そうでしたわね」

さく「さっき櫻子って言われてすっごい傷ついたんだけど」

ひま「朦朧としていましたわ、ごめんなさいさーちゃん」

さく「えへへ、よし、許す!」

ひま「ふふ……」

ひま「あら、でも手が離れてませんわよ?」

さく「ううん、とれてるよ」

さく「でも、眠ってるひまちゃん見たら手を握りたくなって」


97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 01:07:42.39 ID:L/yp5Bny0

ひま「そうですわね、手が離れると少し寂しいですわ」

さく「あんなのなくたって問題ない、ほら」ギュ

さく「ベタベタする!」

ひま「さーちゃん……そうですわね!」ギュ

ひま「さ、クッキーも美味しく冷えた頃だし、一緒に食べますわよ」

さく「あー……」

ひま「え……まさか」

さく「ごめん、眠ってる間に全部食べちゃった、許してひまちゃん」

ひま「この……バカ娘!」

おしまい



元スレ:櫻子「ベタベタする」

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