1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 01:57:05.82 ID:kwV3h+S30

あかり「おじゃましまーす」

結衣「はい、どうぞ」

あかり「ぇへへ」

結衣「あかりは時間通りだねぇ」

あかり「んー?」

結衣「京子だと前後一時間ぐらいずれて来るからさ」

あかり「そぉなんだ……」

結衣「遅い時はまだいいけど、早い時とかは片付けがね……」

あかり「あはは……」


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 02:00:37.79 ID:kwV3h+S30

あかり「でも結衣ちゃんのお家っていつも片付いてるよね?」

結衣「来るときは片付けてるからね。 普段はもっと汚いよ」

あかり「ふーん……」

結衣「あかりの部屋のが綺麗かも」

あかり「そうかなぁ?」

結衣「そうだよ」

あかり「汚い結衣ちゃんの部屋って、ちょっと見てみたいかも」

結衣「はは……、見せたくないね……」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 02:04:11.58 ID:kwV3h+S30

結衣「じゃ、適当に座っててよ。 何か飲み物でも持ってくるよ」

あかり「はーい」

結衣「あ、そのテーブルの箱開けないでね」

あかり「?」

結衣「絶対に開けないでね」

あかり「うん?」

結衣「……」

あかり「……」

結衣「開けちゃだめだよ」

あかり「わ、わかってるよぉ!」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 02:09:58.40 ID:kwV3h+S30

結衣(あれだけ念を押せばあかりでも開けたくなるだろ)

あかり(何の箱かなぁ。 でもあけちゃダメって言ってたもんね~)

結衣(うー寒。 台所は寒い)

あかり(ぁ、新しいぬいぐるみ。 可愛いなぁ)

結衣(ココアパウダーに入れる最初のホットミルクは少なめ……)

あかり(可愛いぬいぐるみさん……、もにもに……)

結衣(それを練るとペースト状になって……)

あかり(ぇへへー貴方のお名前はー何かしらー)

結衣(パウダーがしっかりペースト状になったら、適量のホットミルクに砂糖)

あかり(柔らかくていいなぁ。 どこで買ったのかなぁ~)

結衣(良い感じにできた……)

あかり(もふもふ……)


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 02:12:14.35 ID:kwV3h+S30

結衣「おまた……せ……」

あかり「おかえり~」

結衣「は、箱は……?」

あかり「箱?」

結衣「開けなかったの?」

あかり「え? あけちゃダメって」

結衣「……」

あかり「?」

結衣「……開けていいよ」

あかり「えっ、さっきはダメって」

結衣「あかりが思った以上にいい子でびっくりしたよ」

あかり「んー?」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 02:16:12.77 ID:kwV3h+S30

あかり「では、開けさせて頂きます!」

結衣「どうぞ」

あかり「せーの!」

箱「ドォロドロォォォォオウドォォォンン」

あかり「ひゃぁっ!」

結衣「……ふふっ」

あかり「び、びっくりしたぁ! びっくり箱だったんだね……」

結衣「あんなに開けたくなるように促したのに……」

あかり「だって、開けちゃダメって言われたら開けないよぉ」

結衣「京子なら、箱って言った瞬間開けてただろうね……」

あかり「あはは……確かにそうかも」

結衣「まぁ、ちょっとしたいたずらってことで。 はい、ココアどうぞ」

あかり「わー、ありがと~」


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 02:19:42.23 ID:kwV3h+S30

あかり「わぁ、すごいなめらかなココアだねー」

結衣「こうするといいよってのを本で見たから試しにね」

あかり「そうなんだー」

結衣「でも結構前の本だから、今の粉末なら普通に注いだだけでもちゃんと溶けそう」

あかり「うーん、でも手間がかかってるほうがおいしいと思うよっ」

結衣「そうかな?」

あかり「うん」

結衣「そういうもんか」

あかり「そういうもんだよー」

結衣「ふぅ……温まるなぁ」

あかり「そうだねぇ……」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 02:22:21.71 ID:kwV3h+S30

結衣「最近寒いからねー」

あかり「もう12月だもん」

結衣「クリスマスかぁ」

あかり「またカップルごっことかするのかな?」

結衣「どうだろうなー。 やりそうだなー」

あかり「今年は誰とペアになるのかなぁ……」

結衣「今年こそはあかりの番号がついてなかったりして」

あかり「そんな……」

結衣「ソロって書いてあったり、とか?」

あかり「もう、結衣ちゃんひどいー!」

結衣「あはは」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 02:26:32.06 ID:kwV3h+S30

結衣「私は、また綾乃だったらいいなぁ」

あかり「どうして?」

結衣「前は座ってただけだったからさ。 改めて思うとつまらなかったかなって」

あかり「ふむふむ」

結衣「だから今度は色々回ってみたいなーとか、ね」

あかり「結衣ちゃんは優しいねぇ……」

結衣「そうかな?」

あかり「うーん、優しい……というか、気配り上手というか……」

結衣「あんまりそういうつもりないんだけどね」

あかり「いい子のあかりが結衣ちゃんをいい子と認めてあげましょう! なんちゃってぇへへ」

結衣「あかりのお墨付きかー。 自慢できそうだ」

あかり「ぇへへ」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 02:30:46.36 ID:kwV3h+S30

結衣「勿論あかりや京子でも良いんだよ?」

あかり「うんー」

結衣「でもいつも出かけられるから、ありがたみが薄い……ような?」

あかり「あぁー……」

結衣「生徒会のメンバーは皆独特だからなぁ。 二人になると面白そうだ」

あかり「池田先輩はー……おばあちゃんって感じだったよー」

結衣「おばあちゃんか……」

あかり「落ち着くー」

結衣「わかる気がする」

あかり「お漬物も貰っちゃったし!」

結衣「そ、そうか……。 それはよかったな」

あかり「うん!」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 02:36:37.53 ID:kwV3h+S30

あかり「あかりはー……うーん、それでも結衣ちゃんとペアになってみたいかも」

結衣「ふむ」

あかり「いつでもいけるからーって思ってるから、実際はあんまり出かけてないし」

結衣「そういえばそうだなぁ」

あかり「京子ちゃんともなんだけどー……」

結衣「京子はなぁ……」

あかり「ぇへへ……。 たっ、楽しそうなのは楽しそうなんだけどっ!」

結衣「京子の相手は、あかりには荷が重そうだ」

あかり「京子ちゃんも、気遣いできていい子なんだけどねー」

結衣「……あかりからしたら誰でもいい子なんじゃないのか?」

あかり「うーん……そうかも」

結衣「あかりのお墨付きの価値が……」

あかり「じゃ、じゃあ結衣ちゃんはとってもいい子ってことで一つ……!」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 02:41:51.66 ID:kwV3h+S30

あかり「ぁ、このパウンドケーキおいしいー」

結衣「ありがとう」

あかり「結衣ちゃんが焼いたんだぁー」

結衣「うん」

あかり「すごいねぇ……」

結衣「簡単だよ。 あかりだってこの間マドレーヌ焼いてきてくれたじゃないか」

あかり「マドレーヌ簡単だよー?」

結衣「今度教えてもらおうかな」

あかり「うんっ、じゃー、あかりはパウンドケーキ教わろっと」

結衣「うーん、それじゃあ材料買うのも兼ねてまた今度二人で出かけようか」

あかり「おぉー。 デートだねっ」

結衣「目的が味気ないけどな」

あかり「あはは……」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 02:46:15.02 ID:kwV3h+S30

結衣「バナナマフィンとか、あのチョコのずっしりしたのはなんだっけ?」

あかり「えっと……フォンデュみたいな感じだったような……」

結衣「フォ……」

あかり「フォン……?」

結衣「フォンダンショコラ、か」

あかり「それだー!」

結衣「このあたりも作ってみたいなーって思ってる」

あかり「おぉー」

結衣「でもチョコ菓子は結構手間が増えるからなかなか」

あかり「湯煎とかねー」

結衣「板チョコが溶けていく様子は面白いけど」

あかり「わかるー!」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 02:50:12.47 ID:kwV3h+S30

あかり「手間がかかるっていうと、クッキーもそうだよねぇ」

結衣「あぁ、そうだな……」

あかり「生地を寝かせたりしないとーだし」

結衣「可愛いのつくろうと思ったら型もとらないとだしな」

あかり「うんうん」

結衣「いろんな型を使えば使うほど可愛いのができるけど……」

あかり「洗う型の量も増えて……」

結衣「それに比べて、パウンドケーキやマドレーヌときたら」

あかり「混ぜて、入れて、焼いて、どーん! あはは」

結衣「パティシエじゃないんだし、そんなのでいいよね」

あかり「うん。 でも女子中学生なんだからもっと可愛いの頑張らないと?」

結衣「可愛さ、か……」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 02:55:23.96 ID:kwV3h+S30

あかり「お菓子のお家とか憧れるーかなぁ」

結衣「いいね」

あかり「でもすごく大変そう……」

結衣「魔女も居るからねぇ」

あかり「えっ?」

結衣「あれ、そういう話じゃなかった?」

あかり「作る話のつもりで話してたよ!」

結衣「あぁ……」

あかり「そっかぁ、魔女さんかぁ……」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 03:00:57.25 ID:kwV3h+S30

あかり「そういえば、前に超能力があればーって話したよねー」

結衣「京子に全部持っていかれた奴か」

あかり「あかりに魔法が使えたらなぁ~……」

結衣「どんな魔法使いたいの?」

あかり「う~ん……そう言われると、具体的にコレ!ってのは思いつかないんだけどね」

結衣「透明になる魔法とか」

あかり「それはもう……じゃないよ!」

結衣「私はそうだなぁ……。 自分の周りが快適な温度になる魔法とか」

あかり「あーいいかもー」

結衣「勝手に雨が避けてくれる魔法……とか」

あかり「ふむふむー」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 03:04:23.54 ID:kwV3h+S30

結衣「……なんだか夢が無いね」

あかり「う、確かに……」

結衣「能力の時もだけど、なかなか良いのって無いね」

あかり「でもワープできたらすぐに結衣ちゃんの家にあそびに来れるよねっ」

結衣「ワープかぁ……」

あかり「ワープだよぉ……」

結衣「ワープなんて使えるような世界になったら、京子が毎日……」

あかり「あはは……」

結衣「今の世界が一番かもね」

あかり「そうだねー」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 03:13:28.31 ID:kwV3h+S30

あかり「そだ、このぬいぐるみ可愛いねー」

結衣「うん。 この間叔父さん、まりちゃんのお父さんが、まりちゃんの面倒みてくれてーって買ってくれたんだ」

あかり「そうなんだー。 このサイズだと結構なお値段しそうだもんねぇ」

結衣「ぬいぐるみとかちょっと、恥ずかしいけどね」

あかり「そうかなぁー? あかりはたくさん持ってるよー」

結衣「あかりはぬいぐるみに囲まれて寝てそうだからなぁ……」

あかり「それはもう卒業したよぉ!」

結衣「あはは、あかりももう中学生だもんなー」

あかり「……怖いテレビとか見た時は一緒に寝るけど」

結衣「それはまた可愛らしいことで」

あかり「結衣ちゃんにはそういう時ないの?」

結衣「……内緒」

あかり「むー!」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 03:16:31.28 ID:kwV3h+S30

あかり「あ、でも内緒ってことはあるってことだよねっ」

結衣「どうして?」

あかり「だって無いって言えばいいのにあえて濁したんでしょ……?」

結衣「あー……」

あかり「つまり、寝てる可能性も無きに……無きに?」

結衣「無くはない?」

あかり「そう、それ! だったかなぁ?」

結衣「さぁ……」

あかり「うーん……」

結衣「あかりは、探偵役にはなれそうにないね」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 03:20:57.80 ID:kwV3h+S30

あかり「探偵役は結衣ちゃんが似合いそう~」

結衣「そうかな?」

あかり「京子ちゃんが、頼りにならないけど発想の手助けする助手でー」

結衣「何気にひどいな」

あかり「生徒会の皆は警察ー」

結衣「なかなか良いな」

あかり「ちなつちゃんは……」

結衣「ちなつちゃんは?」

あかり「黒幕……?」

結衣「……」

あかり「……」

結衣「否定したいのに否定できない」

あかり「ちなつちゃん……」


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 03:26:54.09 ID:kwV3h+S30

あかり「あかりはどんな役かなー?」

結衣「あかりか……」

あかり「うん」

結衣「……さ、最初の犠牲者?」

あかり「えぇーっ!」

結衣「あっ、いや、うーん……」

あかり「死体役だなんて……」

結衣「あ、そうそう、えっと、ほら、ワトソン君枠とか!」

あかり「それって京子ちゃんじゃない?」

結衣「えっ。 じゃあ……古畑任三郎のあの、背の低い方?」

あかり「……でも第一印象は死体役……」

結衣「ぁー……ごめん」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 03:30:18.90 ID:kwV3h+S30

あかり「しくしく」

結衣「……」

あかり「でも」

結衣「ん?」

あかり「事件が起こらない事には探偵さんも活躍できないし」

結衣「あ、あぁ」

あかり「結衣ちゃんが探偵として大活躍する礎になれるのなら、本望だよ」

結衣「いや、ならなくていいから」

あかり「あかり、死体役として世界を股にかける女優になる!」

結衣「お、おぉー……」

あかり「目指せハリウッドー!」

結衣「が、がんばってあかり!」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 03:35:22.65 ID:kwV3h+S30

あかり「と、あかりは心優しいので許してあげます」

結衣「ありがとうございます」

あかり「……あはは」

結衣「……ふふっ」

あかり「やっぱり結衣ちゃんとお話してると楽しいなぁ」

結衣「そっか。 嬉しいよ」

あかり「えへへ。 あっ、もう結構暗くなって来ちゃってる」

結衣「ん、そうか、冬だからな」

あかり「うんー。 暗くなる前には帰って来いって……お姉ちゃんが」

結衣「あかねさんの言いつけは守らないとな」

あかり「うんっ」

結衣「あとが怖いもんね」

あかり「あはは……」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 03:39:38.83 ID:kwV3h+S30

あかり「それじゃ、おじゃましましたー」

結衣「気をつけてね」

あかり「うん!」

結衣「ほんとに送ってかなくて大丈夫?」

あかり「大丈夫~。 送ってもらったら結衣ちゃんが今度は一人になっちゃうし」

結衣「うーん、そうか」

あかり「ぇへへ、あかりも結衣ちゃんのことが心配なんだよー」

結衣「あぁ、ありがとう」

あかり「じゃー、またね~」

結衣「うん、また来週学校でー」


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 03:46:07.50 ID:kwV3h+S30

あかり(楽しかったー。 あ、一番星だぁ~)

結衣(あかりと居るとゆっくり出来ていいなぁ……)

あかり(デートの約束もしちゃったし、えへへ)

結衣(うぅ、やっぱり台所寒い)

あかり(どんな服来ていこうかなぁー)

結衣(京子はこんな寒くてもラムレーズン喰うからな……)

あかり(楽しみだなぁ~)

結衣(明日は京子が来るって言ってたし、昼ごはん食うだろうな。 何にしようか)

あかり(でも、きっと、もう京子ちゃんの事考えてるんだろうなー……)

結衣(それと、今日の夜ご飯だな)

あかり(……寒っ。 はやくかえろっと……)


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 03:50:34.44 ID:kwV3h+S30

あかり「ただいまー!」

あかね「おかえりなさい。 楽しかった?」

あかり「うんっ」





――――


京子「おいすー!」

結衣「はいはい」

京子「お昼ごはんも所望する!」

結衣「わかってるよ。 京子だもんな」

京子「ふっふっふー――




             おわり



元スレ:結衣「いらっしゃい、あかり」

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