1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 21:25:31.94 ID:5GjO7y1Y0

千歳「どうしたん? 改まって相談って」

結衣「最近あかりに避けられてる気がして……」

千歳「赤座さんに?」

結衣「うん」

千歳「赤座さんがそんなことするとは思えへんけどなぁ」

結衣「それが、ほんとに避けてくるんだよ……」

千歳「ふむー……」


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 21:27:34.76 ID:5GjO7y1Y0

千歳「せやけど、なんで相談相手がうちなん?」

結衣「京子は問題外だし、綾乃は……ねぇ」

千歳「綾乃ちゃんはああ見えても副会長なんやでー?」

結衣「いや、それはそうだけど」

千歳「相談事だってちゃんと乗ってくれるし、思いやりの心もすごいんやで!」

結衣「うん、わかるけど」

千歳「おとといなんか、うちがALTの先生に絡まれてる時にたすけてくれたしー」

結衣「絡まれって……」

千歳「あ、ALTっていうのは外国語指導助手のことやでー」

結衣「はぁ……」

千歳「そんな感じで、綾乃ちゃんはかっこいいんやで?」

結衣「はい」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 21:29:25.07 ID:5GjO7y1Y0

千歳「でなー、これは一週間前の話なんやけどなー」

結衣「あの、千歳……」

千歳「んー?」

結衣「惚気話はもういいから」

千歳「そういう話やなかったー?」

結衣「私の悩み事を、その……」

千歳「あぁーせやったなぁー」

結衣「綾乃の話はまた後で聞くから」

千歳「おっけーやー。 ほな、本題にはいろか~」

結衣「うん」

千歳「具体的にはどう避けられてるん?」

結衣「そうだな、この前ごらく部で二人になった時ー」


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 21:31:21.26 ID:5GjO7y1Y0

――

結衣「あれ、あかり一人?」

あかり「えっ、結衣ちゃん一人……?」

結衣「京子は風邪でさー」

あかり「ちなつちゃんはお姉さんとお出かけするって」

結衣「そっか」

あかり「うん」

結衣「……」

あかり「……」

結衣「あ、お茶……」

あかり「あっ、あかりがいれてくるよ!」

結衣「う、うん」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 21:33:14.76 ID:5GjO7y1Y0

結衣「……」ボーッ

あかり「……」ソワソワ

結衣(Vita欲しいなぁ……)ボーッ

あかり「……」ソワソワ

結衣(でも3DSも欲しいなぁ)

あかり「……」ソワソワ

結衣(クリスマスか、お年玉か……)

あかり「……」ソワソワ


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 21:33:49.19 ID:5GjO7y1Y0

結衣「……」

あかり「……」ソワ

結衣「あかり?」

あかり「ピャイッ!」

結衣「!?」

あかり「あ、えっと、その、はい、なんでしょうカ」

結衣「いや、なんだかそわそわしてるなって」

あかり「そんなことないよ! ないんだよ!」

結衣「明らかにおかしいぞあかり」

あかり「な、なんでもないよぉ! あ、あかりかえるね! かえるよ! じゃあね!」

結衣「えっ、ちょ、あかり!」

あかり「またねー!」

結衣「……なんだったんだ」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 21:36:10.99 ID:5GjO7y1Y0

――

結衣「という具合に」

千歳「なるほどなぁー。 それは確かに、避けられとる気がするなぁ」

結衣「だろ?」

千歳「他にもあるんー?」

結衣「うん。 この間ごらく部行こうって時にはさー」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 21:39:37.48 ID:5GjO7y1Y0

――

結衣(委員会疲れた)

あかり「ほんとにほんとにらいおんだ~♪」

結衣「お、あかりー」

あかり「ゆ、結衣ちゃん!?」

結衣「ん?」

あかり「えっ、あのー、お、遅いね!」

結衣「あぁ、委員会がね」

あかり「あかりは先生のお手伝いしてたのー」

結衣「そうなのか。 えらいなあかりは」

あかり「えへへ……」


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 21:41:46.84 ID:5GjO7y1Y0

結衣「じゃ、部室行くかー」

あかり「あかりちょっとトイレ行ってくるから、先にいってて!」

結衣「ん、待ってるよ?」

あかり「ううん、行ってて!」

結衣「はぁ……」

あかり「じゃ!」

結衣(……前のこともあったし、待ってみるか)


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 21:43:50.27 ID:5GjO7y1Y0

あかり「……」チラッ

結衣「……ぉ、あか」

あかり「……!?」バタンッ

結衣(トイレに戻った?!)

あかり「……」チラッ

結衣「……」

あかり「……」パタン

結衣(また戻った!?)


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 21:45:53.76 ID:5GjO7y1Y0

――

結衣「とかね……」

千歳「それで、その時はどうしたん?」

結衣「あかりはでてこないし、なんだかもやもやしてごらく部も行かずに帰ったよ……」

千歳「そっか……」

結衣「あぁ、もうあかりに避けられてるとしか思えない」

千歳「確かにー話聞いた感じそういう雰囲気やなぁ」

結衣「あかり……」

千歳「そんなしょんぼりせんとー。 普段のごらく部が揃ってる時はどうなん~?」

結衣「揃ってる時か……」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 21:48:14.30 ID:5GjO7y1Y0

結衣「……」

千歳「……」

結衣「あれ、揃ってる時は普通に空気だけど普通だな」

千歳「よ、よーわからんけど、普通なん?」

結衣「そうだな、話しかけたりしたらちょっと挙動おかしかった気もするけど」

千歳「ふむふむー」

結衣「あと、すごいこっち見てたような気がする」

千歳「なるほどなぁー」

結衣「そうか……空気扱いなのについに堪忍袋の緒が切れたのか……」

千歳「でもそれやったら、ごらく部に顔出したりしないんとちがう?」

結衣「……それもそうか」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 21:51:41.87 ID:5GjO7y1Y0

千歳「んー……避けられるようになる前にはなにをしたーとか覚えは?」

結衣「空気扱いはしてるけど、特にこれといったのはしてない気がする」

千歳「マイナスじゃなくて、自分ではプラスだと思ってることとかも

 原因になることはあると思うんやけどー、なにかある?」

結衣「あぁ、それなら、あかりと出かけたな」

千歳「出かけた?」

結衣「あぁ、二人で色々と……」

千歳「具体的にどこいったり?」

結衣「えっと、カラオケや、御飯食べたり、買い物したり、普通に」

千歳「ふんふん……」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 21:54:37.91 ID:5GjO7y1Y0

結衣「そうそう、このヘアピンもその時買ったんだ」

千歳「それでつけてるんやね。 どうしたんかとおもたわー」

結衣「うん。 私がちょっとアクセサリーとかどうかなーって言ったら、

 あかりが選んでくれたんだ。 ふふっ……。

 かわりに私はあかりにリボンを選んであげたんだけどね。

 その時のあかりったらさ……」

千歳「あの、船見さん?」

結衣「ふふっ、まさかあの時の笑顔があかりの最後の……」

千歳「船見さーん!」

結衣「……はぁ」

千歳「はぁ……」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 21:57:37.94 ID:5GjO7y1Y0

千歳「でも、そのヘアピンつけてるの初めてみたわ~」

結衣「皆と一緒にいるときはつけてないからな」

千歳「皆と一緒?」

結衣「うん。 ごらく部や、学校の授業とか」

千歳「今日は休みで、うちと会うだけやからつけてきたん?」

結衣「あぁ。 良い感じだろ? あかりはこういうの選ぶの得意だから」

千歳「す、ストップ」

結衣「……ごめん」

千歳「なんとなくわかってきたでー」

結衣「ほんとか!?」

千歳「ほんまや!」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 22:00:47.20 ID:5GjO7y1Y0

千歳「船見さんがそのヘアピンをつけてるタイミングってどんなとき?」

結衣「えっと、ごらく部や学校以外、かな」

千歳「ほんとに、ごらく部や学校では絶対につけてないん?」

結衣「……いや、放課後、ごらく部いけるかわからない時や、行かない時はつけたりする」

千歳「ふむふむ」

結衣「別に浮かれてるわけじゃなくて、か、帰り道とか放課後にちょっと着崩したりとか、ほら、その……」

千歳「大丈夫や、中学生の女の子ならそういうんも、なんとなくわからなくもないはずや!」

結衣「そ、そうか」

千歳「これでなんとなくわかった?」

結衣「何が?」

千歳「船見さんはこういうの弱そうやでなぁー」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 22:01:33.74 ID:5GjO7y1Y0

千歳「それじゃ、もう一歩、もう答えって言ってもええぐらいの質問するで!」

結衣「あ、あぁ……」

千歳「赤座さんと二人になったごらく部、トイレ引きこもり事件、その二回、

 その他、赤座さんに避けられてる感じがした場面で、船見さんは……」

結衣「……」ゴクリ

千歳「ヘアピンをつけてたはずや!」

結衣「……?」

千歳「……あれ?」

結衣「ちょ、ちょっとまって、思い出す、思い出す……」

千歳「……」

結衣「……確かに、タイミングとしてはつけててもおかしくない、むしろつけてそうな時だ」

千歳「ビンゴやな!」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 22:02:24.36 ID:5GjO7y1Y0

結衣「でも、ヘアピンつけてるとどうして避けられるんだ?」

千歳「……え?」

結衣「え?」

千歳「それ、本気でいってるん?」

結衣「そ、そうだけど」

千歳「……」

結衣「……」

千歳「それはなぁ……」

結衣「それは……?」

千歳「LOVEや!」

結衣「LOVE!?」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 22:04:28.19 ID:5GjO7y1Y0

千歳「つまりな、赤座さんは気づいてしもたんやろな、船見さんが好きな事に」

結衣「私を、好き?」

千歳「きっときっかけは最後のデートや」

結衣「……」

千歳「恋心に気づいた乙女の挙動がおかしくなるのはあたりまえや。

 おまけに、淡い恋心を抱いてる相手が、自分の選んだヘアピンを

 他の親しい人に見せず、自分と会う時だけつけてくれると思ったら……」

結衣「思ったら……」

千歳「そんなん、恥ずかしくて直視できやん!」

結衣「は、はぁ……」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 22:05:52.81 ID:5GjO7y1Y0

結衣「……あかりが私のこと……」

千歳「そして、船見さんもあかりさんLOVEやな!」

結衣「私が?」

千歳「そうにきまってるやん」

結衣「そうなのか?」

千歳「あれだけデートの話で惚気けようとして

 おまけに、うちとあうのに赤座さんの話をするからってヘアピンまでつけてきて

 最初からヘアピンからデートの話を誘導してうちに惚気るつもりやったんやろ!」

結衣「……最後のは否定しとく」

千歳「ふふふ……」

結衣「ふふ……はぁ……そうか。 私が……」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 22:06:30.75 ID:5GjO7y1Y0

千歳「さぁ、船見さん! こうなってしまった以上、解決方法は二つしかない!」

結衣「二つ?」

千歳「告白か、自然消滅や!」

結衣「……」

千歳「船見さんなら、もちろん選ぶのは」

結衣「そうだな。 私は……」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 22:07:36.98 ID:5GjO7y1Y0

――数日後 ごらく部


京子「結衣遅いねー」

ちなつ「結衣先輩が居ないからって近づいてこないでください」

京子「もーちなっちゃんはツンデレさんなんだからぁー」

ちなつ「違います。 がっちーなです」

京子「がちなつちゃーん!」

あかり「あはは……」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 22:10:08.03 ID:5GjO7y1Y0

結衣「あかざあかりーっ!」バァーン

京子「!?」

ちなつ「!?」

あかり「ひゃい!?」

結衣「あかり」

あかり「えっ、はい?」

結衣「私と付き合ってくれ!」

あかり「えっ、えぇぇ!?」




京子「( ゚д゚)」

ちなつ「( ゚д゚)」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 22:11:14.91 ID:5GjO7y1Y0

結衣「……」

あかり「……えっと、その……」

結衣「なぁ、あかり」

あかり「は、はい」

結衣「いつだったか一度だけしてきてくれたリボンは

 反則的なまでに似合っていたよ!」ギュッ

あかり「ゆ、結衣ちゃん……」

結衣「あかり……」

あかり「……あかりなんかでよかったら!」

結衣「……あかりだからいいんだよ」

あかり「ぇへへ……」




京子「( ゚д゚)」

ちなつ「( ゚д゚)」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 22:12:32.54 ID:5GjO7y1Y0

結衣「それじゃ、これから、改めて、よろしくな、あかり!」

あかり「うん、よろしく、結衣ちゃん!」

結衣「さて、一緒に帰ろうか」

あかり「うんっ」

結衣「手、つないでいい?」

あかり「うん、ぇへへ、照れる~」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 22:13:02.47 ID:5GjO7y1Y0

京子「( ゚д゚)」

ちなつ「( ゚д゚)」



京子「( ゚д゚ )」

ちなつ「( ゚д゚ )」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/21(水) 22:14:27.33 ID:5GjO7y1Y0

――結衣が千歳に相談する前日

千歳「相談ってどうしたん~?」

あかり「池田先輩、私、結衣ちゃんが好きなんです!」

千歳「あらあらまぁまぁ――」


   おわり



元スレ:結衣「最近あかりに避けられてる気がする」

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