1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 21:14:14.75 ID:2a2Wzc+C0

伊168(以下イムヤ)「―― のだけれど」

提督「俺にか」

イムヤ「ええ」

提督「…… そうさな… とりあえず入渠してこい」

イムヤ「今じゃなきゃ嫌なの」


2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 21:15:38.31 ID:2a2Wzc+C0

提督「我が儘だな」

イムヤ「そっちこそ、いつまで言わないつもり?」

提督「…… 入渠し終わったら言うから」

イムヤ「今じゃなきゃ嫌」

提督「えぇ…」


3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 21:17:38.54 ID:2a2Wzc+C0

イムヤ「ほら、言って」

提督「なんでまた急に」

イムヤ「だって… 聴きたくなったから」

提督「理由になってないんだけど」

イムヤ「いいじゃない! 嫌いになったの?」

提督「そんな訳無いだろ」

イムヤ「じゃあ、好き?」

提督「ああ。ほら、言ったぞ。入渠してこい」

イムヤ「だめ。『好き』って言ってないもの」

提督「……」


4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 21:21:10.43 ID:2a2Wzc+C0

提督「ほ、ほら、今後処理が忙しくてな」

イムヤ「でも喋れてるじゃない」

提督「うぐっ… だから、入渠してきたら言うって」

イムヤ「今じゃなきゃ嫌なの!」

提督「うぅ… 分かった、言う! 言うから!」

イムヤ「」ドキドキ


金剛「ヘエエエェェェェェエエッッッイ!!! テートク!! 決まりましたカ!?」バァァン


提督「」

イムヤ「」フッ

金剛「エッ、なんデスかこのアトモスフィアは…」

イムヤ「砕けろ」

金剛「アウッ! やめるデース! な、なんで叩くデース!」ピャアア


5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 21:22:57.37 ID:2a2Wzc+C0

榛名「あまりお姉様をいじめないで頂けますか… ?」クスクス

イムヤ「いきなり入ってくるそっちが悪いのよ」

金剛「うぅ… 待機してマース」

提督「うん」

イムヤ「…… ふぅ、さぁ!」

提督「なんか言う気なくなっちゃったよね」

イムヤ「なんで…」


6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 21:25:01.83 ID:2a2Wzc+C0

川内「何をやっているのかと思えば、本当にくだらないことしてるね」

イムヤ「く… くだらないってなによ!」

川内「いや、だってさ、二人共強情すぎ、これじゃ何時まで経っても進めないよ?」

提督「イムヤが入渠すればいい話だ」

イムヤ「司令官が一言言えばいい話よ」

川内「全く…」


7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 21:26:57.22 ID:2a2Wzc+C0

川内「もう付き合ってられないわ… 私も待機してる。荷物はもうまとめてあるから。那珂は知らないけどね」

提督「了解」

川内「…… 程ほどにね」

イムヤ「司令官がね」

提督「イムヤがな」

川内「ハァ…」ビュン


イムヤ「うぐぐ…」

提督「んむむ……」


8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 21:31:14.85 ID:2a2Wzc+C0

朝潮「司令官…(ガチャ) 朝潮型、並びに睦月型、吹雪型、暁型、陽炎型の準備が整いました」ビシッ

提督「そうか、報告ありがとう、待機していてくれ」

朝潮「了解。失礼します」ガチャ

提督「…… ほら、もうすぐだ。潜水艦の入渠ならすぐだろ?」

イムヤ「………」ツーン

提督「イムヤ?」

イムヤ「………」ツーン

提督「…… イムヤさん?」

イムヤ「… 言ってくれるまで動かないから」ツーン

提督「んん……」


9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 21:35:21.57 ID:2a2Wzc+C0

古鷹「失礼します。重巡、及び航巡の出発準備が終了しました」ガチャ

提督「あれ、早かったね。鈴谷とか加古が居るから最後になるかなって思ったんだけど」

古鷹「… まぁ、今日くらいは… 皆さんふざけたりせずにしていました」

提督「そっか… ありがと」

古鷹「いえ、では待機しています。失礼します」ガチャ

イムヤ「………」

提督「… (ピポパ) …… ん、もし、イク? うん、ちょっと司令室来てくれない? ああ、ろーちゃんも、うん、よろしく」

イムヤ「…… 何する気?」

提督「貴女を動かします」

イムヤ「無駄よ… 今の私なら、きっと何にでも耐えられるわ」


10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 21:38:29.19 ID:2a2Wzc+C0

<コンコン

提督「お、早いな。入っていいぞー」

長門「失礼する。全戦艦、身支度が整った」

提督「ああ… 長門か。ん、了解した。あとは――」

伊19(以下イク)「お呼ばれなのね! どうしたの?」ピョコ

呂500(以下ろーちゃん)「ろーちゃんもお呼ばれされたの久しぶりですって!」

長門「ん? なんだなんだ」

提督「ああ、気にしないでくれ。報告ありがと、待機していてくれ」

長門「あ、あぁ… 失礼する」ガチャ


11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 21:42:29.49 ID:2a2Wzc+C0

提督「… 二人にはイムヤをドッグまで引き摺っていってほしいんだ」

イク「えぇ… 面倒くさいのね」

ろーちゃん「なかなか難しそうですって」

イク「提督、なにしたの?」

提督「まぁ… お互いに意地を張っているだけだ」

ろーちゃん「いつものことですね!」

イク「… ご褒美は弾んで欲しいのね」

提督「ああ、分かった」

イク「さ、イムヤ! 行くのね」

イムヤ「………」ツーン

ろーちゃん「行きますって~!」

イムヤ「司令官が『好き』って言うまで、動かないわ」

イク「…… 提督?」


提督「………」(ハンドサイン)


イク「!」

ろーちゃん「大丈夫ですって! 行きますって!」

イムヤ「動かないったら!」

イク「… ふっふっふ… イクの使われなかった秘蔵玩具が火を吹くのね」フフフフ

イムヤ「」


12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 21:45:13.95 ID:2a2Wzc+C0

イムヤ「…… 分かったわ… 行けばいいんでしょ? 行けば!」

イク「なんだ、結局使われなかったのね」

ろーちゃん「こっちですって~」

イムヤ「知ってるわよ!」

イムヤ「………」

提督「」カリカリ

イムヤ「………… 馬鹿」

<バタン


提督「… こんな事を… そんな姿のお前に言えるかよ」ボソッ


13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 21:52:00.78 ID:2a2Wzc+C0

飛鷹「失礼します。軽空母、準備終わりました」

赤城「正規空母も終了しました」

提督「ああ、ありがとう。お疲れだったね」

飛鷹「隼鷹… 酒飲んでなかったのよ」

提督「… あの隼鷹が?」

赤城「加賀さんと瑞鶴さんも協力し合ってました」

提督「なん… だと…」

瑞穂「失礼します―― あら、お二人共いらっしゃったんですか」

赤城「あら、どうも」

飛鷹「」ペコ

瑞穂「水上機母艦、並びに補給艦、揚陸艦、練習巡洋艦、工作艦、準備終わりました」

提督「ん、お疲れ様」

瑞穂「いえいえ」

赤城「では」

飛鷹「…… ご健闘を」

瑞穂「ぐっどらっく、です!」

提督「ワハハ…」


14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 21:54:24.55 ID:2a2Wzc+C0

ゴーヤ「…… イムヤはまだでち?」ガチャ

提督「やっとのこさ入渠させてる」

ゴーヤ「イムヤ以外は準備できてるよ。待ってるでち」

提督「ん、ありがと」

ゴーヤ「………」

提督「ん、どした」

ゴーヤ「… ちょっと面倒くさい所もあるよね」

提督「… うん、まぁ」

ゴーヤ「でも?」

提督「そこが可愛い」

ゴーヤ「…… しっかり守ってあげてね」

提督「… ああ」


15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 21:56:10.39 ID:2a2Wzc+C0

イムヤ「―― 戻ったわ」

提督「ん、お疲れ」

イムヤ「さぁ、しれいk――」


提督「―― 総員、鎮守府正面玄関前へ集合」(アナウンス)


イムヤ「えっ?」

提督「イムヤも、荷物はまとめてあるだろ?」

イムヤ「ま、まだよ!」バタン

提督「よしよし」


16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 22:01:51.13 ID:2a2Wzc+C0

<ザワザワ… ザワザワ…

提督「えー、あー、マイクチェックマイクチェック」


提督「―― 終戦の二文字が発表されてから、一月が過ぎた」


提督「知ってのとおり、これから君達は、艦娘ではなく、ただの一人の人間として生きていく」

提督「今この時こそ、別れの時」

<カッコツケテンジャネェーゾ! テンリュウチャンナイテルノ?

提督「…… まぁ、二度と会えなくなる訳じゃない。むしろ、これからが楽しいはずだ」

提督「それぞれの道、それぞれの未来… いろいろある。そう、例えば、本当の結婚」

<ザワザワ

提督「…… 今日という日に、全員にケッコン指輪を渡した俺は、ずっとこうする事で、ケジメを付けるべきだと考えていた」


イムヤ「ご、ごめんなさい! 遅くなったわ――」


17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 22:02:42.67 ID:2a2Wzc+C0

提督「俺は… イムヤと共に生きてこうと思っている」





イムヤ「……… え?」


18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 22:05:07.84 ID:2a2Wzc+C0

提督「イムヤ、荷物置いて、こっち来て」

イムヤ「え、ええ? え、ちょっと… なにこれ、え?」

提督「いいから」

イムヤ「」ドキドキ



提督「…… 俺と、一緒に来てくれ。イムヤ」


イムヤ「―――― も、勿論よ」ブワッ


19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 22:11:05.33 ID:2a2Wzc+C0

加賀「では… この指輪はもう必要ありませんね」スッ

赤城「そうですね… あ、でも売れば何かにかえれるかしら」スッ

古鷹「赤城さん、野暮ですよ」スッ

鈴谷「結構気に入ってたんだけどなぁ」スッ

朝潮「… もう、これがなくても繋がっているって、分かっていますからね」スッ

天津風「良い事言うじゃない。それじゃ――」スッ


ゴーヤ「結婚、おめでとう、イムヤ」スッ


雪風「それーっ!!!」ビュン

―― 大量のケッコン指輪と共に、我が鎮守府全艦隊を、解散する。




ヲ級「ヲッ!?」(キラキラした物が沢山降ってきた、終戦条約は破られたのか――!?)

ほっぽ「ワ、キレイ…」キラキラ

港湾「ホ、ホントダ… ハイラナイケド…」キラキラ

ヲ級「ヲヲ…?」


20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 22:14:50.78 ID:2a2Wzc+C0

―― リンゴーン リンゴーン

イムヤ「……… ねぇ、しれいk―― 違うわね… あ、あなた」

提督「ははは、天津風みたいだな」

イムヤ「も、もう! こんな時まで他の子の話?」

提督「ごめんって」

イムヤ「昔からそうよね。本筋から逃げるようにして」

提督「返す言葉もございません」

イムヤ「でもね、最後には、きちっとやっちゃうとこ、すごいと思うわ… ねぇ、あなた」

提督「なにかな」

イムヤ「私は、あなたが好きよ」

提督「―― ああ」


21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 22:18:07.50 ID:2a2Wzc+C0

イムヤ「好きって言って?」



提督「大好きだ」クスッ



イムヤ「―― も、もう一回! もう一回言って!」



提督「…… 愛してるよ、イムヤ」ギュッ



イムヤ「―― クスッ… ずるいわ、あなた―― 私も―― 愛してる」



提督「ずっと一緒だ」



イムヤ「ええ、これからずっと、一緒に居ましょ、ね」チュッ


22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 22:18:52.79 ID:2a2Wzc+C0

イムヤとイチャイチャしたかったんや… 終わりです。
見てくれた方、ありがとうございました。



元スレ:【艦これ】伊168「好きって言って欲しい」

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