1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 22:50:26.83 ID:gWhkrc540

注意事項

・百合
・結京
・純愛()
・受け攻めってなにそれ


以上。グダグダでも許して


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 22:51:21.43 ID:gWhkrc540

きょうこ「っく……ひくっ……」グスッ

ゆい「きょうこ……」

きょうこ「ぁ……ゆぃぃ……」ジワァ…

ゆい「……なかないで。ほら、イイコイイコ」ナデナデ

きょうこ「ん……でもぉ……」ヒック…

ゆい「わたしがついてるから。もう、だいじょうぶだから……」ギュッ…





ゆい「……きょうこは、わたしがまもるから」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 22:52:35.01 ID:gWhkrc540

TV < アリスッ! パリーン!

結衣「おい、京子?」

京子「……」コク…コク…

結衣「……寝たのか? ったく、寝るなら布団で寝ろよ」

京子「……」スースー


結衣「……はぁ」

結衣「しょうがないな、京子は」ギュ

結衣「よ、っと」ヒョイ


結衣「……無防備に寝やがって」オヒメサマダッコ

京子「……」ウガー


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 22:53:26.63 ID:gWhkrc540

結衣「っと……」ソローッ

京子「んん……」ギュウウウ

結衣「こら、離せって。寝かせられないだろ?」

京子「……」ギュー

結衣「……ホントに京子は、しょうがないな」

京子「……」スースー

結衣「(寝顔は、昔のまま変わんないのにな)」

結衣「……もう、私に守られなくても大丈夫なくせに」

京子「……」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 22:54:18.24 ID:gWhkrc540

結衣「あー……でもこれじゃ、ゲームの続きできないな……」

京子「……」

結衣「今日中にクリアするって言ったの、京子だろうに」

京子「……ん」スースー


結衣「……まぁ、いいか」ゴロ

結衣「おまえが離さなかったんだからな。朝起きて、文句言うなよ?」

京子「……」

結衣「……ほんと、無防備に寝やがって」ズキ


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 22:55:31.98 ID:gWhkrc540

チュンチュン

京子「…んむー……」ムク

結衣「……」スースー


京子「……おはよ、結衣」

結衣「……」スヤスヤ

京子「あはは、結衣可愛いなぁ」プニプニ

結衣「ん……」ゴロ

京子「んーっしゃ! んじゃ、たまには私が朝食作るかぁ」ヨッショ

結衣「……」スースー


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 22:56:53.77 ID:gWhkrc540

京子「あら、ゲームも電気も点けっ放しじゃん」

京子「……いや。私が手、離さなかったせいか」


結衣『……もう、私に守られなくても大丈夫なくせに』


京子「……」

京子「……私、結衣に甘えすぎかな」

京子「もう、昔とは違うのにね」

結衣「……」

京子「(それでも、私だって……)」


結衣「……」スースー

京子「…んじゃ、パンでも焼こっかね」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 22:57:59.35 ID:gWhkrc540

結衣「……ん」ピクッ

結衣「…あれ……京子?」ムク

京子「おー、早かったね」

京子「テレビも電気も点けっぱなしだったよ? ダメじゃん、無駄遣い」

結衣「あー……そいやそうだったな……」ゴシゴシ

結衣「というか、あれはおまえが……」

京子「ほい、トーストとハムエッグ」

結衣「……京子が作ったのか?」

京子「京子ちゃんが作った絶品ハムエッグだぜぃ」

結衣「誰が作っても大して変わらんだろ」

京子「その台詞、食べてから言ってもらおうか」ドヤァ

結衣「はいはい」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 22:59:12.87 ID:gWhkrc540

結衣「初めてじゃないか? 京子がここで朝食作ったの」モグモグ

京子「そこは『凄くおいしいよ』って感謝するとこでしょ」

結衣「言うほど旨くはないが」

京子「うわひどっ!」

結衣「……まぁ、悪くもないが」

京子「それフォローになってないっしょ」

結衣「…まぁ……ありがとな」

京子「おう、任しとけ!」エッヘン!

結衣「で、そこの割れてる皿についてだが……」

京子「……」

京子「誠に遺憾であると……」

結衣「おい」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:00:41.39 ID:gWhkrc540

京子「作ったのと皿割ったのでイーブンじゃんかぁ」カチャカチャ

結衣「だから私も手伝ってるだろ、皿洗い」ザー

京子「後片付けのない料理なんて、終わりのない遠足のようなものだ」ドヤ

結衣「別に上手くねーよ」フキフキ


京子「よっし完了! んじゃ昨日のやつクリアしようぜ!」

結衣「それはいいが、昼はどうするんだ? 外出るか?」

京子「ん~、そうね。休日に引き籠ってるのもアレだし」

結衣「そか。んじゃ午前中にクリアすっか」

京子「おう!」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:02:06.08 ID:gWhkrc540

京子「んんー。日向ぼっこには寒い季節になりましたな」

結衣「まぁ晴れてるだけマシだろ」

京子「そかもね」

ザワザワ ガヤガヤ

結衣「人多いな」

京子「休みだしねー。手でも繋ぐ?」

結衣「いまさらはぐれるか? この街で」

京子「昔は繋いでたじゃん」

結衣「いつの話だ……」

京子「そんな昔じゃないって。4,5年前?」


結衣「……そいや、そんなもんだったか」

京子「そうそう」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:02:47.04 ID:gWhkrc540

京子「ほらいいじゃん。手繋ぐくらい」ギュ

結衣「っておい、勝手に……」

京子「だってほら、温かいし」エヘヘ


結衣「……」

結衣「……まぁ、たまにはいいか」ギュ

京子「そうそう」ニシシ



結衣「それじゃ、取り敢えず昼にするか」

京子「ワック?」

結衣「いや、どこでもいいけどな」

京子「じゃあ私、行きたいとこある!」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:04:10.78 ID:gWhkrc540

イラッシャイマセー!

京子「ここ来てみたかったのだよ」

結衣「へぇ、私も初めてだな。イタリアンか」

京子「行ってもファミレスくらいだしねぇ、普段は」

結衣「なんで来たかったんだ? 値段は……まぁ妥当な金額だけど」

結衣「こういう店、京子と来るのは珍しいよな」

京子「え」


京子「…あ、いや。まぁ、なんつーか……」

京子「新作同人のネタ出し?」

結衣「疑問形の意味がわからんが」

京子「ネタが出るかは運次第」

結衣「適当すぎだろ……」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:05:11.74 ID:gWhkrc540

京子「いやそこはほら、ここって外目にも雰囲気よさ気だし!」

京子「なんとなく入ってみたかったんだよ、なんとなく」

結衣「あ……」


結衣「……まぁ確かに、一人で入るには気後れするかもな。この店」

京子「そうそう。……だからまぁ、結衣と来ようかなって」

結衣「そう、か」

京子「そそ。ともかく、注文取ろうぜ!」

結衣「ああ。……そっちは決まったか?」

京子「結衣は何にすんの?」

結衣「んー。無難にパスタで。ペペロンチーノ」

京子「そいじゃ、私はナポリタンで!」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:06:04.58 ID:gWhkrc540

ゴチュウモン、オモチシマシター! ゴユックリドウゾー

結衣「ん。京子の方は魚介も入ってるんだな」

京子「そそ。エビうめぇ」モグモグ

結衣「値段の割に豪華だな」

京子「結衣のも少し頂戴。というかくれ!」

結衣「別にいいけど、少し辛いぞ? これ」

京子「大丈夫っしょ。ほれ、結衣にも一口。あーん」


結衣「……恥ずかしいんだが」

京子「恥ずかしいと思うから恥ずかしいんだよ」

結衣「当たり前だろ」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:06:52.49 ID:gWhkrc540

京子「で、どうよ?」

結衣「うん。魚介がいい味出してるな」フキフキ

京子「私のあーんは」

結衣「そこかよ」

京子「なにげ間接キスだし」

結衣「……」


結衣「私にどうしろと」

京子「いやほら、嬉しかったとかドキドキしたとか」

結衣「恥ずかしかったが。後、口周りにケチャップ付いた」

京子「ぐむ……。手強い」

結衣「なにと戦ってんだ」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:07:42.80 ID:gWhkrc540

京子「そんじゃ次。結衣からしてよ」

結衣「あーんを?」

京子「そそ、あーんを」

結衣「……」

京子「……」ソワソワ

結衣「……あ」

結衣「あーん……」カァァ


京子「……あ、」ドキドキ

結衣「……っ//」ドキドキ

京子「(結衣、かわいい……///)」カアァァ




結衣「さっさと食えってのっ!」グイ

京子「ぐむっ!?」ムギュ


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:08:56.52 ID:gWhkrc540

結衣「はぁ……っ」ドキドキ

京子「っ……」モグモグ

京子「…うぅ。からい……」ジワ

結衣「そ、そんな泣くほどか……?」

京子「結衣が無理矢理入れるから、」

京子「喉の奥にトウガラシが……」

結衣「あ、あぁそうか。ほら、水」

京子「ん……」ゴクゴク

京子「ふぅ……なんか喉スースーする……」

結衣「……自業自得だ」プイ


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:10:14.31 ID:gWhkrc540

アリガトウゴザイマシター

京子「結衣はこれから行きたいとこある?」

結衣「特に思いつかないが……」

京子「んじゃその辺ぶらぶらしよっか」

結衣「あぁ、そうするか」



京子「お、新刊出てる」

結衣「……」パラパラ

京子「結衣もなんか買う?」

結衣「いや、私は別にない」

京子「そか。じゃ、レジ行ってくる!」シュタ!

結衣「おう」

結衣「……」


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:11:14.70 ID:gWhkrc540

『友だちと恋人の境目は? 友情と愛情の違いは? 実例を基に徹底検証―――』

結衣「……この雑誌も、当てにならないよな」

結衣「(そもそも、私と京子は……)」


京子「お待たせー!」

結衣「んじゃ、出るか」

京子「結衣はいいの? その本」

結衣「ああ、暇つぶしだったし」トサッ

京子「ふーん?」チラ

結衣「置いてくぞ?」スタスタ

京子「…あ。結衣、待ってってばー!」タッタッタッ


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:12:09.78 ID:gWhkrc540

結衣「もうこんな時間か」

京子「今日は長いこと外出てたよね」

結衣「珍しくな」

京子「最近は引き籠ってたしねぇ」

結衣「実際、外で遊ぶお金もないしな」

京子「まねー」

結衣「……」


京子「今のは相槌の『まぁね』と『マネー』をかけた高度な……」

結衣「聞いてねーよ」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:13:24.53 ID:gWhkrc540

結衣「で、おまえは帰らないのか?」

京子「あー……うん。まぁその、」

京子「……忘れ物があった気がする」

結衣「そうだったか?」

京子「きっとたぶん、おそらく」

結衣「……」


結衣「……まぁいいけど」

結衣「あんま遅くなるなよ?」

京子「うぃ」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:14:28.12 ID:gWhkrc540

京子「ただいまー!」

結衣「……夕飯食べてくつもりなら、電話入れとけよ」

京子「献立は何さ」

結衣「昼が洋食だったし、和食かな。味噌汁とか……」

京子「とか?」キラキラ



結衣「……」

結衣「……和風ハンバーグ」

京子「電話してくる!」シュタッ!


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:16:06.92 ID:gWhkrc540

結衣「……」トントントン

京子「えー。いーじゃん、すぐ帰るから!」

結衣「……」ザー

京子「うん。結衣もいいって言ってるし」

結衣「……」コネコネ

京子「え、嫁? 何言ってんのさ。結衣が嫁だよ、私の」

結衣「……っ!?」ボトッ

京子「あーそうそう。うんわかってるって、8時には帰る」

京子「うん。じゃねー」プツ


京子「おっけーだってさ!」

結衣「…すぐできるから、待ってろ」カチャカチャ

京子「おー!」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:17:08.16 ID:gWhkrc540

結衣「こっちの皿運んでくれ」コト

京子「りょうかーい!」トテテ


京子「んじゃ、いただきまーす」

結衣「大根おろしいいか?」

京子「うん、だいじょぶ」モグモグ

京子「うめぇ!」

結衣「そうか」ホッ

京子「結衣ん家で食べるご飯って、いっつも豪華な気がする」モグモグ


結衣「……気のせいだろ」モグモグ

京子「むふふ」ニヤニヤ

結衣「…なんだその笑みは」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:18:02.24 ID:gWhkrc540

結衣「……」キュキュ ジャー

京子「こっちのやつ片づけていい?」カチャカチャ

結衣「ああ。そこの棚な」

京子「わかってますとも」テキパキ

結衣「……」


結衣「……片づけくらい私がやっとくぞ?」

京子「ま、たまにはいいじゃん」

結衣「でもおまえ、時間が」

京子「まだ8時前だし」

結衣「……8時までに帰るんじゃなかったのか?」

京子「むぅ。いーじゃん、ちょっとくらい」

結衣「怒られても知らんからな……」


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:19:00.34 ID:gWhkrc540

京子「……」

結衣「おい、京子。もう8時……」


京子「……帰る前にさ、一つだけ聞いていい?」

結衣「なんだ突然」

京子「その、なんというか……」



京子「結衣は、親友と恋人の境目って、どこだと思う?」

結衣「っ!?」ガタッ


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:20:05.90 ID:gWhkrc540

結衣「な、なんの話だ」

京子「い、いやほらっ! 結衣が本屋で見てた……」

結衣「あ、」


結衣「…あぁ。あの本の話か」

京子「ほ、ほら。私、結衣が先行っちゃったから読めなかったし」

京子「だからまぁ、なんとなく引っかかってて……」

結衣「いや、私も流し読みだったし……」

京子「そ、そっか」

結衣「あぁ」

京子「……」

結衣「……」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:21:38.89 ID:gWhkrc540

京子「…そ、それじゃ―――」

結衣「あの本では確か、」

京子「え」


結衣「……キスが、嫌かどうか、だったと思う」

京子「っ……」

結衣「……」



京子「…あ、あぁーね! そ、そっかっ……」ズキ

結衣「あ、あぁ。あの本には、そう書いてた」

結衣「…ま、まぁ、無難な答えだよな」

京子「そ、そだね。なんか、ありきたりというか……」


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:23:05.23 ID:gWhkrc540

京子「……で、でも。それじゃあ、さ」

結衣「ん?」

京子「今日の私たちは、」

京子「こ、恋人っ、みたいに――――」



結衣「っ……」バッ

京子「あっ……」ビクッ

結衣「…京子。私たちは……」





結衣「……友達、だろ?」

京子「っ……」ズキッ


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:24:10.98 ID:gWhkrc540

京子「……一つだけ、聞かせて…?」

結衣「……」

京子「…結衣は、今日のデート。楽しかった……?」

結衣「っ……」








結衣「…あぁ」

結衣「……楽しかった、よ」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:25:05.66 ID:gWhkrc540

京子「そっか……」

結衣「……」



結衣「……ほら、京子」

結衣「もう、帰らないと」

京子「……ん」


京子「それじゃ、また明日ね……?」ガチャ…

結衣「あぁ。帰り、気をつけろよ?」

京子「うん……」


京子「…私も、デート。楽しかった――――」バタン



結衣「……」

結衣「…ばか」


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:26:19.93 ID:gWhkrc540

バタン

京子「……」


結衣『……キスが、嫌かどうか、だったと思う』




京子「……結衣の、ばか」

京子「あんなの、不意打ちだよ……」





京子「……キス、くらい」

京子「結衣となら、嫌なわけないじゃん……」ジワ…

京子「っ……」ゴシゴシ


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:27:12.73 ID:gWhkrc540

翌日

京子「うぅー……」ズズー

綾乃「と、歳納京子? 大丈夫なの……?」

結衣「風邪気味なんだって。熱はないらしいけど……」

京子「……鼻止まんない」グター

結衣「辛かったら保健室行くか?」

綾乃「そ、そうね。弱ってる時に無理しない方がいいわ」

京子「ん。……今はいいや。どうせ授業中寝てるし……」

結衣「こら」ペシ

京子「あぅっ」


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:28:09.73 ID:gWhkrc540

結衣「どうせなら保健室で寝てろっての。ほら、連れてってやるから」グイ

京子「うー……」グデー

綾乃「先生には私が報告しておくから……」

結衣「うん。綾乃、お願い」


結衣「…それじゃ、行くぞ?」ギュ

京子「え、っと。そ、そんな支えなくても……」

結衣「いいから。病人は大人しく従っとけ」

京子「……う、ん」


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:29:10.83 ID:gWhkrc540

結衣「……おまえ、本当に熱ないのか?」

京子「ほんとだって。朝ちゃんと測ったし」

結衣「何度だった?」

京子「んー……」


京子「……忘れた」

結衣「……じゃあ測り直しとけ。身体熱いぞ?」

京子「7度くらいだったけどなぁ……」



結衣「……昨日は大丈夫だったのか?」

京子「ん、昨日は何ともなかったよ。ただ帰ってから長湯しちゃったから」

結衣「……そうか」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:30:32.65 ID:gWhkrc540

ガラッ
結衣「失礼します。……誰もいないのか」

京子「私は大丈夫だから。結衣は戻ってて?」

結衣「あぁ。先生来たら熱計ってもらえよ?」

京子「うん……ありがと、結衣」

京子「んじゃ、私寝てるから……」ボフッ

結衣「……」

結衣「…ちゃんと計れよ?」

京子「んー」ヒラヒラー


結衣「…休み時間に、また来るからな」

京子「はーい」


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:31:47.97 ID:gWhkrc540

京子「……」

京子「本当は眠りたくないんだけどなぁ……」

京子「(今寝たら、結衣が出てくる夢、見ちゃいそうだし……)」


京子「……っ」ズズー

京子「あー……そいや、頭も痛いかも……」ズキッ


京子「(…ダメだ……やっぱ眠い……)」ファァ

京子「……ん」



京子「……」スースー


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:33:12.92 ID:gWhkrc540

キーンコーンカーンコーン


結衣「……失礼します」ガラ

京子「……んぁ」ゴロ

結衣「つっても、京子しかいないか……」

結衣「(担当の先生、午前中は来れないって言ってたし……)」



京子「……」スースー

結衣「なんだ、ちゃんと寝てたか」

結衣「熱は……やっぱ少し熱いな。起きたら計らないと……」

京子「……んん」モゾ

結衣「汗も掻いてるし……熱上がってるよな、たぶん……」


京子「……っ」スースー

結衣「っ!」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:35:08.75 ID:gWhkrc540

結衣「お、おい。京……」

京子「っ……」ポロポロ


結衣「……っ」

結衣「……なんで、泣いてんだよ」

京子「ん……っ!」ギュッ

結衣「シーツ、皺になるぞ……?」ナデナデ

京子「……っ」ピクッ

京子「ん……」モゾモゾ



結衣「……変な気遣いやがって」ナデナデ

京子「……」スースー


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:36:17.70 ID:gWhkrc540

京子「ふ……あぁ……」

京子「あー……寝た。頭痛い……」ズキズキ

京子「(結衣が、夢に出てきた気がする……)」


京子「……昨日のこと、まだ引きずってんのかな」

京子「(もう、割り切ってたつもりだったのにな……)」

京子「(それなのに、昨日はあんなこと聞いちゃったし……)」ズキッ



京子「……」

京子「……やっぱ、授業受けてた方が良かったかな」

京子「一人になると余計な事考えちゃうし……っ」ズズッー


京子「(……そういや、先生いないな)」

京子「(いないならそれでもいいけど……)」

京子「(汗掻いちゃったし……。熱も、計らないと……)」グデー


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:37:50.11 ID:gWhkrc540

ガラ…
結衣「…京子、起きてるか?」

京子「んー……結衣……?」モゾ



結衣「起きてたか。調子どうだ?」

京子「……頭痛い、かも」

結衣「…熱計って、高かったら早退しとけ」

京子「うん……たいおんけー……」グダー

結衣「はいはい。私が持ってくから、おまえは寝てろ」

京子「おねがーい……」ヒラヒラ


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:38:51.78 ID:gWhkrc540

京子「冷たっ」ブルッ

結衣「あー。確かに冷たいよな、体温計」

結衣「体温のが高いせいだろうけど」

京子「そんな考察はいらーん……」ピピッ

京子「……9度ちょい」


結衣「……担任に話してくる。京子の家、おばさんいるよな?」

京子「あー……今はいないかも。ここで寝てればいいっしょ……」

結衣「バカ。この熱なら病院行って診てもらわないと……」

京子「どーせ動けないしさぁ……」グダー


72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:40:11.17 ID:gWhkrc540

結衣「駄目だってのっ。ともかく、私は事情話して鞄とか用意してくるから」


結衣「……だからまぁ、その」

京子「?」

結衣「……服、前留めとけよ? 色々とその、」


結衣「……見えてるから」

京子「っ!?」



京子「む、むっつりスケベ……」カアァァ

結衣「なっ、なんでだよっ!?」ドキッ

京子「びょ、病人の素肌を舐めまわすように……///」

結衣「見てねーよバカっ!」カアァァ


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:42:26.54 ID:gWhkrc540

京子「あぅ……」ズキズキ

結衣「っわ、悪い……声大きすぎたな……」

京子「うぅ……お嫁にいけない……」

結衣「何度も見られてるだろ、私には……」

京子「だ、だってこんな……」



二人きりの保健室+汗ばんだ素肌+荒い吐息




京子「なんか状況がエロいし……」

結衣「知るかっ! つーか自分でエロイとか言うな」カアァ


76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:43:26.05 ID:gWhkrc540

結衣「京子っ?」ガラッ

京子「んー……?」グダー

結衣「担任に話して来たけど。京子の家、電話繋がらないらしい……」

京子「あー、朝から出掛けてたからなぁ……」グデー

京子「聞いてないけど、遠出してるのかも……」


結衣「……そいや今日、温泉行くとか言ってた。うちの親……」

京子「あー……たぶん、それ一緒かも。あの二人仲良いし……」

結衣「日帰りの温泉旅行だとして、帰りは夕方以降か……おばさん携帯は?」

京子「持ってるけど、番号覚えてない……」

京子「私の携帯、今日は家に置いてるし……」

結衣「家の鍵はあるのか?」

京子「それは、あるけど」

結衣「……」


78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:44:25.65 ID:gWhkrc540

綾乃「あ、船見さん!」

綾乃「そ、その! と、歳納京子は……」

結衣「綾乃、京子の帰り支度済んでる?」

綾乃「え、えぇ……言われた通り鞄と、後は配布されたプリント類と……」

結衣「あぁ、ありがと! やっぱり、綾乃に任せてよかった……」


結衣「京子は家の人と連絡付かないから、私が病院連れてくことになって」

綾乃「え!? ふ、船見さんも早退するの……?」

結衣「あ、うん。担任にも許可貰ったから」

綾乃「そ、そんな簡単にいくことなのっ?」

結衣「あー……色々言われたけど。まぁ緊急事態ってことで」

綾乃「(そ、そういうものかしら……)」アレ…?


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:44:59.90 ID:gWhkrc540

結衣「でも、万一インフルとかだったら危ないわけだし」

結衣「その辺も考慮してくれたんじゃないかな。案外融通利くのかもね」

結衣「(……病院送ったら戻ってこいとも言われたけど)」

綾乃「…そ、そうよね……最悪、命に関わることだし……」

結衣「時期的にも可能性は高いしね……」


綾乃「…船見さん。歳納京子のこと、お願いね……?」

結衣「うん、綾乃もありがと。病院出たらまた連絡する」

綾乃「えぇ……」


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:46:02.64 ID:gWhkrc540

結衣「ほら、じゃあ行くぞ?」

京子「え? な、なんで結衣まで……?」

結衣「許可貰ってきた。取り敢えず、京子の家で保険証と携帯を……」

京子「そ、そんな簡単に貰えんのっ?」ゴホゴホッ


京子「……ぅ」グッタリ

結衣「おぶるか?」

京子「む……」



京子「…いたしかたない……」グヌヌ

結衣「病人が強がんなっての」ヨッショ


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:47:12.92 ID:gWhkrc540

京子「……でも、ホントよく許可貰えたね」

結衣「ああ。京子の両親の代わりに、うちの父が迎えに来ますって話して」

結衣「家族ぐるみで付き合いもあるし、ってことで」


京子「……それ、結衣が付き添う意味なくない?」

結衣「でもこれ出任せだからな。あの人、今は仕事中だし」

京子「じゃあどうやって納得させたんだよ……」

結衣「だからまぁ、そこで手間取って」


結衣「仕方ないから、うちの父親に女子中学生を預けることの危険性を……」

京子「……」




結衣「冗談だ」

京子「おじさん、可哀想に……」


84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:48:36.23 ID:gWhkrc540

京子「……私、重くない?」オンブチュウ

結衣「ん、まぁ大丈夫。この先にタクシー呼んでるから」

結衣「それ乗ったらまずは京子の家な。で、京子の携帯と保険証を捜して……」


結衣「…あ、保険証とかは、できれば京子に取ってきて貰いたいんだけど」

京子「私もどこあるかよく覚えてない……」

結衣「それじゃ、まずはおばさんに連絡取ってから……」

京子「……」




京子「……結衣って、たまにこういうことさらっとやっちゃうよね」

結衣「? なんだそれ」

京子「んにゃ。結衣は頼りになるなぁって」

結衣「……なんだそれは」

京子「結衣はカッコいいなぁって」ナデナデ

結衣「な、なんだその手は……」カアァ


86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:49:42.69 ID:gWhkrc540

結衣「はい、そうです。今から病院に……」

京子「あっ、保険証あった……」ウトウト

結衣「あ、今みつかりました。はい、」

結衣「……はい、お願いします」ガチャ


結衣「二人とも、帰りは夕方前になるって」

京子「ん……」

京子「あー、眠たいかも……」グデー

結衣「ほら、背負ってやるから」ヒョイ

京子「……ん」ギュゥゥ



結衣「…ほんと、身体熱いな……」ギュッ

京子「(結衣の匂い……)」ドキドキ


88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:50:48.43 ID:gWhkrc540

ブロロロロロロ…

京子「タクシーとか久しぶりに乗った……」

結衣「もうちょっとだから、我慢しろよ?」

京子「はーい……」グダー



看護師「では、お連れの方はここでお待ち下さい」

結衣「あ、はい」

京子「ぅ……」チラ



結衣「……行ってこい」パ

京子「……」ムー

京子「ん……」フラー


結衣「……」


89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:51:50.36 ID:gWhkrc540

結衣「……」チラ

結衣「(遅いな……)」


結衣「……」

結衣「……」チラ

結衣「(もし、万一のことがあったら……)」


結衣「……っ」ブンブン

結衣「(…悪い方に考えたって、仕方ないし……)」チラ

結衣「……」

結衣「……」チラ




看護師「歳納京子さんのお連れの方~」

結衣「っ!」ガタッ


90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:52:49.64 ID:gWhkrc540

京子「点滴やだぁー……」ウルウル

結衣「……」ジトォォォォ

医師「インフルエンザではないのですが、熱もかなり上がってますし……」

医師「無理に点滴する必要もありませんが、割と楽になるので……」


結衣「……いいから、してもらっとけ」

京子「でもぉ……」グス

結衣「どうせ大して動けないんだから、点滴して寝てても同じだろ……」

京子「うぅー……」


91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:53:51.91 ID:gWhkrc540

結衣「……しょうがないな、京子は」ハァ…

結衣「ほら、私もいてやるから」ギュ

京子「……ほんとに?」ムー

結衣「あぁ……手、握ってるから」

京子「……絶対、離さない…?」

結衣「離さないよ。だから安心して寝てろ」ナデナデ

京子「……ん」ギュ


京子「……」スースー

結衣「(昔もこういうことあったな……)」ギュ



結衣「……あの頃から、間違ってたのかもな」

京子「ん……」ギュー


92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:55:09.09 ID:gWhkrc540

結衣「ほら、家着いたぞ」

京子「んー……」ヘトー

結衣「服は……寝巻のがいいよな。どこある?」

京子「部屋……私の……」グター

結衣「それじゃ、取り敢えず布団まで運ぶか……」ヨッショ


結衣「よし、じゃあ着替えは……」

京子「んー」バンザーイ


結衣「……なにしてんだ」

京子「脱がしてぇー……」ダラーン

京子「あー……ついでに身体も拭いて……?」ウワメヅカイ


結衣「……」ハァ

結衣「……タオル取ってくる」


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:56:12.51 ID:gWhkrc540

結衣「……」フキフキ

京子「……」ウトウト

結衣「……寝るなら服着てからにしろよ?」フキフキ

京子「ん……」


京子「……」ウトウト

京子「……」カクンッ

結衣「っおいこら!」ダキッ

京子「!?」バッ


94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:57:06.82 ID:gWhkrc540

京子「な、なんか今のえっちかった……」カアァァ

結衣「おまえが倒れてきたんだろ……」

京子「ゆ、結衣に柔肌を触られた……」ドキドキ

結衣「い、如何わしい表現をするなっ」

京子「…そういえば私、服着てない……」

結衣「どんだけ寝惚けてんだ……」



京子「ゆ、結衣が脱がしたの……?///」

結衣「お、おまえが身体拭けって言うから……」カアァ

京子「……っ///」カアァァ



京子「……えっち///」プイ

結衣「こ、こいつ……っ」ピキピキ


96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:58:11.25 ID:gWhkrc540

結衣「ほら、体温計。もっかい測っとけ」

京子「んー……」ピピ


結衣「……少し下がってるな」

結衣「調子はどうだ? なにか食べれるか?」

京子「……今は、いい」

結衣「そうか? でも薬は飲まないといけな……」ガシ


京子「……」ギュ!

結衣「……」

京子「一人は、やだ……」ウワメヅカイ

結衣「(…だいぶ弱ってるな……)」


98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:59:22.66 ID:gWhkrc540

結衣「……お粥、パパっと作ってくるから。それまで我慢しろ」ナデナデ

京子「うぅー……」ジィィィィ

結衣「薬は飲まないといけないだろ……?」

結衣「…その後は、ずっといてやるから……」

京子「むぅ……」シブシブ


結衣「……すぐ戻るから」ナデナデ

京子「ん……」


102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:05:43.39 ID:mu7ucmF80

京子「……」スースー ギュー


結衣「…はい、今は隣で寝てます」

結衣「えぇ、お昼食べて、薬飲まして。熱も少しは落ち着いたみたいです」

結衣「あと食材は言われた通り、適当に使っちゃいましたけど……」


結衣「あー。……いえ、今は私が離れられないので」

結衣「あの時みたいにまた、袖を掴まれちゃってって……」

京子「……んぅ」ギュー

結衣「…あぁはい、大丈夫です。もう今更ですし……」

結衣「はい、起きたら伝えときます……じゃあ、また何かあったら……」

結衣「はいお願いします……」プツ

京子「……」スヤスヤ


104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:06:45.46 ID:mu7ucmF80

結衣「……返事はしなくていいけど」

京子「……」スースー

結衣「おばさん、あと二時間くらいかかるって」

京子「……」

結衣「まぁそれまではいてやるから。安心して寝てろ」



京子「……気付いてたんだ」

結衣「寝息が整いすぎだ。あと手、ずっと握りすぎ」

京子「……」

結衣「いいから、大人しく寝てろ。返事もしなくていいって言ったろ」

京子「……」ギュウ


105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:13:57.40 ID:mu7ucmF80

京子「なんで、結衣は……」

結衣「……」

京子「…友だちって、普通、ここまでやる……?」

結衣「……っ」



結衣「…友だちなら、デートもやんないだろ」

京子「するよ……友だちなら、女同士でも、デートくらい……」

結衣「それは冗談の範疇だろ」

京子「わ、私だって、冗談のつもりで……」

結衣「……」

京子「っ……」


108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:15:00.84 ID:mu7ucmF80

結衣「私は、変わってないつもりだけど」

京子「……なにがさ」

結衣「京子を守るって。もう、守られるほど弱くないかもしれないけど」

京子「……」

結衣「でも、もしかすると最初から間違ってたのかもな……」

結衣「……友だちだから、とか。あの頃はそんなこと、考えてもなかったし」


京子「……好きとか嫌いとか、意識してなかったってこと?」

結衣「そうだよ。なんで京子のこと気にしてるのかなんて、考えたこともなかった」

京子「……っ」

結衣「だから私にとって、京子は京子だよ。好きとか嫌いとか、そういうの抜きにしても」

結衣「こうやって傍で見張ってないと、落ち着かないんだよ」

京子「……」ギュ…


110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:16:11.57 ID:mu7ucmF80

京子「……ねぇ、結衣」

結衣「…話しすぎたな。いいから、おまえは寝て」

京子「私が好きって言ったら、どうするの……?」

結衣「っ……」ビクッ



京子「……知ってたくせに。結衣のばか」

結衣「……そんなの」


結衣「どうしようも、ないだろ……」

京子「私、結衣が思ってるほど、強くなんてないよ……」

結衣「……」

京子「ずっと、結衣に甘えたままじゃ、結衣を困らせちゃうかなって……」

京子「そう思って、だから強くなろうって……っ」ジワ


111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:17:04.12 ID:mu7ucmF80

結衣「……気にしすぎだ、ばか」

京子「だ、だって……っ」

結衣「いいから。今は、風邪で弱ってるんだよ」

京子「っ……」

結衣「だから少し、人恋しくなってるだけだ」



京子「…そうやって、なかったことにするの……?」

結衣「これ以上は、どうしようもないだろ。私たちは、同性で……」

京子「なら突き放してよっ! なんで優しくするのさ……っ」

結衣「……っ」


113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:18:08.79 ID:mu7ucmF80

結衣「……ごめん、な」

京子「あ、謝んないでよぉ……ばかぁ……」グス

結衣「私のせい、だよな……私が、余計なことしちゃったから」

結衣「京子を守る、とか……あんなこと……」

京子「そ、それは違うじゃんっ! 結衣と出合わなかったら、私はっ……」

結衣「私が、男だったら良かったのに……っ」

京子「っや、やだよっ! 私、結衣が女の子でも、結衣のことっ―――」

ガコッ


結衣「っ……!?」バッ

京子「え……」


114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:19:01.81 ID:mu7ucmF80

結衣「……っ」

京子「……だ、大丈夫だよ。たぶん、郵便届いただけ……」

結衣「……」


結衣「……京子は、いいのか?」

京子「え……」

結衣「言えるのか……? おばさんや、おじさんに」

結衣「……私のこと、好きだって」

京子「そ、それは」

結衣「私たちじゃ、子供も産めないのに……」

京子「っ……」


116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:20:17.84 ID:mu7ucmF80

京子「……結衣は、」

京子「結衣のお父さんは、絶対、許してくれないよね……」

結衣「…あの人のことはいいよ。それに、京子の方だって」

京子「わ、私の方はたぶん、大丈夫だよ……」


京子「……相手が結衣なら、ダメとは言わないと思う」

結衣「本当にそう思うか……?」

京子「……」


結衣「……私は、止められると思う」

結衣「というか、それが普通だろ……」

京子「っ……」


118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:21:04.67 ID:mu7ucmF80

京子「……も、もし両親に反対されても、私はっ」

結衣「私は、わかんないよ」

京子「ゆ、結衣…?」

結衣「京子のことは、大切だけど」


結衣「でも、両親に反対されて、反発して、人目も避けて、」

結衣「それでもまだ京子のこと、大好きって……」


京子「ゆい……」ギュ…

結衣「……」



結衣「……私は、自信ないよ」ギュ

京子「っ……」ジワ…


119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:22:24.69 ID:mu7ucmF80

結衣「でも、だからって離れてったりはしないから」ナデナデ

結衣「だから、おまえは安心して寝てろ」

京子「わ、私は、結衣と……っ」グス

結衣「京子の方から離れていかない限り、私は京子の傍にいるから」

京子「っ……ゆ、結衣はっ、ずっと一緒にいてくれるの……?」

結衣「ああ。京子のこと、大切だから」


京子「……私が、結衣のこと好きって言っても…?」

結衣「っ……」ズキッ



結衣「それ、は……その……」

結衣「……少し困る、けど」

京子「っ……!」ビクッ


120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:24:08.96 ID:mu7ucmF80

京子「わ、わたしっ、我儘言わないから……っ!」バッ

結衣「お、おい京子っ」ット!?


京子「だ、だから私と、一緒にいて……」

京子「お願い……結衣がいなきゃ、私……っ」ジワッ…



結衣「……ばか。そんなの、当たり前だろ」ギュウ

京子「ぁ……」


結衣「……でもいつか、私の代わりになる人を、ちゃんと見つけるんだぞ?」ナデナデ

京子「ぅ……う、ん……」ズキッ


122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:25:27.83 ID:mu7ucmF80

京子「……」スースー

結衣「(……寝付いたかな)」ホ…



結衣「……ほんと、私はどうしたいんだろうな」

結衣「あんなこと、言っといて……」

結衣「(本当に京子が、私の代わりを見つけたら……)」ズキッ


結衣「……嫉妬するんだろうな、私は」

結衣「馬鹿みたいに、怒鳴りつけたりするかもな」アハハ…

京子「……ん」スースー

結衣「京子……」ナデナデ




結衣「……私も、大好きだよ。バカ」ズキッ…

京子「……」スースー


123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:26:41.10 ID:mu7ucmF80

ガシャ タダイマー!

ガチャ
京母「あら、お休み中?」

結衣「はい……今は大人しく寝てます」

京母「ふふ、大人しくなるまでは大変だったか」アハハ

結衣「え。えぇと……?」アレ?

京母「あはは。うぅん、なんでもないから。今日はごめんねぇ、結衣ちゃん」

結衣「あ、いえ……こちらこそ、勝手に台所弄っちゃって……」


結衣「……冷蔵庫裏のお金も、借りちゃって大丈夫だったんですか…?」

京母「あぁうん、返さなくていいから。旦那のへそくりだし」


結衣「……」ソレハイイノカ…?

京母「たまにはこうやって削っとかないと。余計なことに使っちゃうでしょ? お金」

結衣「あ、あはは……」


124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:29:23.00 ID:mu7ucmF80

京母「でもまぁ……」チラ

京子「……」スースー

京母「我が子ながら、気の抜けた寝顔ねぇ」プニプニ

結衣「……」ピク

京母「ん、してみたい? ほっぺプニプニ」ツンツン

結衣「え。い、いや別に……」チョットシテミタイ…

京母「あはは。ほら、触ってみなさいよ。若いからやっぱ弾力が違うわよ?」プニプニ

結衣「……」

結衣「……」ソローッ


結衣「……」…プニプニ

京母「ね、可愛いでしょ?」

結衣「……そうですね」ツン、ツン

京母「私の子だしねぇ」ウフフ

結衣「あはは……」プニプニ


126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:31:36.05 ID:mu7ucmF80

京母「あー。でもほんと、結衣ちゃんがお嫁に貰ってくれると助かるんだけどなぁ」アハハ

結衣「え……」ドキッ

京母「あ、ごめんね。結衣ちゃんもお嫁にいきたいよねぇ、やっぱり」

結衣「や、その。それは、別に……」

京母「あぁ、まだわかんないか。先のことだしね」

結衣「……そう、ですね」


結衣「…というか、」

京母「ん? なに?」

結衣「私が、京子をお嫁にくださいって頼んだら、くれるんですか?」

京母「おぉう。なに、もしかして脈アリ?」ニヤニヤ

結衣「い、いやっ。そういうつもりじゃっ……」ビクッ


128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:33:10.87 ID:mu7ucmF80

京母「あは、まぁ冗談だけどね」

結衣「ぁ。で、ですよね」アハハ…

京母「でもまぁ、京子がどうしてもっていうなら、仕方ないかなぁ」

結衣「え……」ドキッ



京母「なーんて。まぁ、その時にならなきゃわかんないよ、そういうことはさ」

結衣「……そういうものですか」

京母「そーそ。子どもが思ってるほど、大人も考えちゃいないからさ」

京母「なにが正しいかなんて、結局は当人たちにしかわかんないんだし」

結衣「……」


結衣「そんなもんですか……」

京母「うん、そんなもんよ。だって、私もまだ若いし」

結衣「あ、あはは……」


129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:34:46.36 ID:mu7ucmF80

京母「おっと、もうこんな時間か」チラ

京母「結衣ちゃん、夕ご飯食べてく? さっき食べ物買ってきたし」

結衣「あ、いえ。私はそろそろお邪魔しま……」

京母「子どもが遠慮しないの。今日は京子がいないから、奮発して高いお肉買ってきたし」

結衣「…な、なんかそれ違わないですか」

結衣「というか、私がそれ食べると後で文句言われそうなんですけど……」

京母「いやほら、弱ってるときこそ力つきそうなもの食べさせとこうかなって」

結衣「なら尚更、京子に食べさせてください……」


130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:37:10.96 ID:mu7ucmF80

京子「ぅ……」ピク


京母「もう結衣ちゃんお堅いんだから。冗談だってば、そういうとこお父さんに似ちゃったのかなぁ」

結衣「それはあんまり言われたくないんですけど……」

京母「あら。いいお父さんじゃない、結衣ちゃん家のは」

結衣「……ちょっとツッコミが追い付かないですね」

京母「まぁ結衣ちゃんも思春期だし、難しい年頃よねぇ」

京母「でも大丈夫よ。父親と反りが合わないのは、年頃の女の子にはよくある……」


京子「ぅ……う、うるさいってばー……!」グシグシ

京母「よし結衣ちゃん。一緒にお夕飯作りましょう。そこでゆっくりお話の続きをry」

結衣「え、あ、あのっ。あ、アレ?」ズルズル…


132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:44:45.41 ID:mu7ucmF80

京母「あー、そうそう」カチャカチャ

結衣「?」

京母「たまには帰ってきなさいって、お母さんから伝言」ザー

結衣「あぁ……はい」コトッ

京母「まぁ親としても寂しいのよ。こんなに早くから、子どもに自立されちゃうとさ」

結衣「……」

京母「だからまぁ、少しは向こうの顔も立ててあげなさいね?」

結衣「……はい」


133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:45:30.99 ID:mu7ucmF80

京母「でも流石、一人暮らししてると違うわねぇ。京子なんか、ろくに片づけもしないけど」

結衣「いえ、私もそんな……」

京母「そんだけできてりゃ十分よ。今すぐお嫁にいっても困らないって」

京母「あぁいや、お父さんが許してくれないか」アハハ

結衣「……」



京母「ふふ。まぁ、若い子をからかうのはこのくらいにしときましょう」フフフ

結衣「……京子のお母さんも、十分若いですよ?」

京母「あら。前は私のことオバさんって呼んでなかった?」

結衣「い、いえ。……気のせいです」

京母「あははは」


134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:47:03.26 ID:mu7ucmF80

京子「……」ジィィィィ

京母「あら。匂いにつられて起きてきた」

京子「……良いお肉の匂いがする」フラフラー

結衣「ほんとに匂いで起きたのかよ」


京母「あんたのぶんの雑炊も、もうできるから。待ってなさい」コトコト

京子「私のお肉は……?」

京母「雑炊に入ってるわよ。鶏だけど」

結衣「どんだけ肉食いたいんだよ……」

京母「ほんと、誰に似たのかしらねぇ」

京子「お母さんだよ……」


135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:48:02.40 ID:mu7ucmF80

結衣「それじゃあお邪魔しました」

京母「えー。もうちょっとゆっくりしてけばいいのに」

結衣「いえ……明日も学校ありますし」

京母「あぁ、そりゃそうよね。なら仕方ないかぁ」



京子「……」グイ

結衣「……なんだ、その手は」

京母「ふふふ。なんかそうやってると小さい頃みたいね」アハハ

結衣「いやあの、笑ってないでなんとか……」

京子「……」ギュ


結衣「……これじゃ帰れないだろ…?」

京子「……む」ジィィィィ

結衣「……」


137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:49:20.78 ID:mu7ucmF80

京母「こらこら。あんまり結衣ちゃん困らせちゃダメよ?」

結衣「多少ならいいんですか……」

京母「だって、全く頼られないのも寂しくない?」

結衣「ま、まぁ……」

京子「むぅ……」ジトォォォ

京母「ん?」


京母「…あらやだ。この子ったら、母親に焼き餅妬いてる」アハハ

結衣「え?」

京子「なっ!? やっ、妬いてないよっ!」カァァァ

京母「別に取りゃしないから安心しなさい」ポンポン

京子「だっ…! だからっ、妬いてないってばーっ!///」ポカポカ

結衣「え……え…?」アレ?


138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:50:14.71 ID:mu7ucmF80

京母「おっと。それじゃ、明日は様子見て登校させるから。結衣ちゃんも帰り道、気をつけてね?」

結衣「あ、あぁ。はい、大丈夫です」ガチャ

京子「ぅ……」ビクッ


京子「……」ジー

結衣「……明日休んでても、放課後にはまた来るから」


京子「…ほんとに……?」ジィィ

結衣「ほんとだよ。だから京子も、今日はゆっくり休め」

京子「……」…コク

京母「あんまり甘やかしちゃダメよ? 弱ってるときに甘やかすと、際限なく甘えてくるから。それ」

京子「それって……。自分の娘だよ、それ……」

結衣「あはは……」


140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:51:44.60 ID:mu7ucmF80

バタン

京子「……」グシグシ

京母「猫か、あんたは」

京子「……寝てる」

京母「あぁうん、それはいいけどさ」

京子「?」


京母「……あんまり、結衣ちゃん困らせちゃダメよ?」

京子「……」ピク


141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:52:23.01 ID:mu7ucmF80

京子「…お母さんには関係ないじゃん」

京母「あるわよ。母さんだし」

京子「……」

京母「結衣ちゃんも、あんたと同じ中学生なんだから」


京子「……だから、なにさ」プイ

京母「できることとできないことがあるって話。いつまでも、あんたの王子様じゃいられないのよ、あの子も」

京子「そっ、そんなの、わかって……っ」

京母「まぁ、風邪で弱ってるときぐらい、甘えたくもなるだろうけどさ」

京母「今日のことは、留守にしてた私にも責任あるしね」

京子「……っ」


142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:53:54.38 ID:mu7ucmF80

京子「……意味、わかんないし」

京母「ふふ。ま、結衣ちゃんがいてくれて良かったわね、って話よ」

京母「学校休んでまで看病してくれる友達なんて、中々いないわよ?」

京子「……」

京母「ふむ……」



京子「……寝る」プイ

京母「おう、寝ろ寝ろ。おやすみー」ヒラヒラー

京子「おやすみ……」フラフラー


143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:54:58.60 ID:mu7ucmF80

京母「……えぇーと」キョロキョロ

京母「……」ピピ

京母「……あ、もしもし? うん、私だけど」

京母「そうそう、ちょっと前に結衣ちゃん帰したから。私が引き止めちゃってさ」

京母「んでね、さっきの話だけど……」



京母「…カマかけてみたけどさ。あれはダメかもしれんね」

京母「あぁ……う~ん、難しいところだけど……」

京母「ちょっと私らには、青すぎて立ち入れないかなぁ」アハハ


144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:56:01.26 ID:mu7ucmF80

結衣「……」ボー

綾乃「あ、船見さんっ。あ、あのっ……」

結衣「…あ、綾乃。おはよ」

綾乃「う、うん。おはよう……そ、それで、歳納京子は……」

結衣「京子は今日は休むって。大事を取ってってことで」

綾乃「そ、そう……」シュン

結衣「治りかけは危ないっていうしね。でも、悪くなってるわけじゃないから」

綾乃「そう、ね……。それなら良かったわ……」ホ…


結衣「……」ボー


145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:56:58.18 ID:mu7ucmF80

結衣「……」パタッ

千歳「…あ。船見さん、これ落ちたで?」ヒョイ

結衣「あ。……ごめん、ありがと」

千歳「? うぅん、ええよこんくらい」

結衣「……」


京子『お願い……結衣がいなきゃ、私……っ』

京母『でもまぁ、京子がどうしてもっていうなら、仕方ないかなぁ』


結衣「(……なに考えてんだろ、私)」


147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 00:58:05.95 ID:mu7ucmF80

結衣「……」ハァ

結衣「(なんとなく部室来ちゃったけど……)」

結衣「(まだお昼だから、あかりたちも来ないよな……)」

結衣「……」



京子『私が好きって言ったら、どうするの……?』

京子『なら突き放してよっ! なんで優しくするのさ……っ』



結衣「京子から離れない限り、ずっと傍にいるよ、だっけ」

結衣「それって結局、生殺しだよな」アハハ…





結衣「……なにがしたいんだよ。私は」ギリッ


150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:00:11.09 ID:mu7ucmF80

京子「……」ハァ

京子「(熱は下がったけど……)」


京子『……私が、結衣のこと好きって言っても…?』

京子『お願い……結衣がいなきゃ、私……っ』


京子「……私の、バカ」

京子「(……結衣は傍にいてくれるって、言ってくれたのに。あんな我儘言って……)」

京子「(……帰り際も、なんか駄々こねてたし。よく覚えてないけど)」



京子「……結衣だってあんな面倒な子、嫌だよね」ギュッ…

京子「(やっと、結衣と並んで歩けるくらい、成長したって思ってたのに……)」


152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:01:09.96 ID:mu7ucmF80

京母「おーい、京子ー?」ガチャ

京子「……ノックくらいしてよ」

京母「急ぎなのよ。結衣ちゃんから電話きててね」

京子「え。な、なに?」

京母「お友だち連れて来てもいいかって。大人数だから、遠慮して電話くれたみたい」

京母「つっても、もう体調は落ち着いてるし、いいよね? 別に」

京子「あ……い、いやその……っ」ゴホッ


京子「……さっきから咳が出始めちゃって」

京母「あら。それじゃ、遠慮してもらった方がいいかしら。治りかけのを移してもアレだし」

京子「うん……お願い」ゴホッゴホッ

京母「はいはい、りょーかい」バタンッ

京子「……」


153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:02:27.33 ID:mu7ucmF80

京子「……」ハァ

京子「(みんなには、悪いことしちゃったな……)」


京子「一回目の咳は、ホントだったけど」

京子「(…咄嗟に出ちゃった嘘だし、お母さんには気付かれたかな……)」


京子「これで結衣まで来なかったら、自業自得だよね……」

京子「……」

京子「(でも結衣は、たぶん……)」




京子「……なに期待してんだろ」ポフッ

京子「(私のばか……。結局、結衣に甘えたいんじゃん……)」ズキ


154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:03:45.28 ID:mu7ucmF80

トントン

京子「……ん」ピク

ガチャ…


結衣「……京子?」

京子「あ……」ビクッ


結衣「……一応、約束だったから。来たけど」

京子「っあ、あの。結衣っ?」

結衣「え。あ、あぁ……私だけど」

京子「き、昨日は……ごめん……」

結衣「え……?」



京子「わ、私、結衣に一杯甘えて……」

京子「我儘も、たくさん……」

結衣「……」


155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:05:00.88 ID:mu7ucmF80

京子「だから、その。ちょっとやりすぎたというか……」

結衣「……病気だったんだし、仕方ないだろ」

結衣「弱ってる時くらい、頼ってくれても……」

京子「あ、あのっ……」



京子「き、昨日のことは、気にしないで」

結衣「……京子?」

京子「で、できれば……いつも通り、接して欲しいというか……」

結衣「……」



結衣「…京子は、それでいいのか……?」

京子「っ…!?」ビクッ


156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:06:01.72 ID:mu7ucmF80

京子「わ、私は……っ」

結衣「……」


京子「…結衣と、一緒なら。私は、我慢できるから……」

結衣「っ……」


京子「で、でも、私のこと面倒になったら言ってね……?」

京子「私、結衣に迷惑は……」

結衣「ばか」ポン


結衣「…迷惑なわけ、ないだろ」ナデナデ

京子「ぁ……」

結衣「京子がそれでいいなら。私もいい」

京子「ん……」


京子「……ありがと」ギュ…


158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:07:30.92 ID:mu7ucmF80

―――数日後 12/25



結衣「よっと……」フゥ…

京子「片付け、お疲れさん」

結衣「みんなもある程度掃除してくれてたから、ほとんど仕事なかったけどな」



京子「……久しぶりに賑やかだったよね。ここ」

結衣「あぁ。娯楽部と生徒会、両方が集まってたしな」

京子「大成功っしょ。クリスマスお泊り会」

結衣「流石に、あの人数で布団敷くのは無理あったけどな……」

京子「そこはほら、寝るつもりなかったし」

結衣「結局みんな寝てただろ。おまえ含め」

京子「それはほら、サンタさんへの配慮だよ。……本当に来るとは思わなかったけど」


159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:08:24.93 ID:mu7ucmF80

結衣「私のとこは去年から来てないけどな、サンタ」

京子「私はプレゼントより現金を所望したら来なくなった」

結衣「ぶっちゃけすぎだろ……」

京子「ま、おうちによってサンタさんも配慮してくれるっしょ。今年くらい」

結衣「イブに泊まって、日付またいじゃったからな。サンタさんも困ったろうな」クス


結衣「……一人出張してきたサンタさんもいたけど」トオイメ

京子「うん……あかねさんパネェっす……」トオイメ



京子「…でも、楽しかったよね。クリスマス会」

結衣「そうだな……あれだけ人が集まると、な」

京子「ひまっちゃんのケーキ、おいしかったよね」

結衣「手作りとは思えない出来だったよな」

京子「うむ。あれは認めざるをえない」

結衣「おまえは何様だ」


160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:09:29.22 ID:mu7ucmF80

京子「結衣の料理も中々だったぞよ」フフン

結衣「なんで得意気なんだよ」

京子「そいや結衣、ひまっちゃんと料理の話してたじゃん?」

京子「どうせなら今度教えてもらいなよ、ケーキ作り」

結衣「……まぁ、そういう話もしたけど」

結衣「おまえの場合、自分が食べたいだけだろ」

京子「味見は任せろ」フンス

結衣「調子に乗んな」ペシ



京子「……っと。もうこんな時間」

結衣「……」


161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:10:47.02 ID:mu7ucmF80

京子「それじゃ、私もそろそろ帰ろっかな」

結衣「……っ」ギュ


京子「ねぇ結衣。私の荷物……」

結衣「なぁ京子」

京子「ん?」



結衣「……最近、泊まってなかったよな。うちに」

京子「え……っ」ビクッ

結衣「昨日は、みんなと一緒だったけど」

結衣「それ以外は、全然……」

京子「……」


163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:11:45.02 ID:mu7ucmF80

結衣「風邪の時のこと、気にしてるんなら……」

京子「ゆ、結衣は……」



京子「結衣は、迷惑じゃない……?」

結衣「…ばか。いつも通りだって言ったのは、京子だろ」

結衣「私相手に、変な気遣うなっての」ポンポン

京子「……うん」ホッ…


京子「…それじゃ、久しぶりに泊まってもい?」

結衣「あぁ。京子がいいなら」

京子「ん。……やっぱ、結衣って優しいよね」ボソ


結衣「…ん? あ、泊まるんなら家に連絡入れとけよ?」

京子「はーい!」トテテ


164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:13:12.21 ID:mu7ucmF80

結衣「……」

結衣「(結局、私のが我慢できてないし……)」

結衣「……バカか、私は」ハァ…




京子「結衣ー、お夕飯どうするのー?」

結衣「…あー。取り敢えず、食材の余りで作るよ。適当に」

京子「チキンまだ余ってたっけ?」

結衣「えっと……手羽が余ってたな、確か」

京子「……」ジュルリ

結衣「……」


結衣「……作ってるから、風呂掃除してこい」

京子「りょかいっ」ピュー!


166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:14:18.26 ID:mu7ucmF80

京子「うんうん。やっぱ、結衣の料理はおいしい」モグモグ

結衣「……褒めても鶏はやらんぞ?」

京子「何故バレたし」

結衣「視線が露骨だっての」


京子「……」ジィィィィ

結衣「……」

京子「……」ジィィィィ

結衣「……」


結衣「……もう一本、焼いてくる」ハァ…

京子「結衣さまっ!」ヒシッ!


167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:15:09.96 ID:mu7ucmF80

京子「結衣、ドライヤーどこー?」キョロキョロ

結衣「いつものとこなかったか?」

京子「うん。昨日はみんなが使ってたからねぇ」

結衣「あー、確か……」ゴソゴソ


結衣「髪、乾かし合ってたよな。あの時だな」ホレ

京子「おー。名探偵ユイ」パチパチ

結衣「……最後に使ったの、おまえだからな」

京子「あれ、そだっけ?」

結衣「綾乃の髪、乾かしてたろ。確かティッシュを用意した覚えがある……」

京子「あーあー。あの時かぁ……」チラ


168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:16:07.78 ID:mu7ucmF80

京子「……ん!」グイ

結衣「?」

京子「髪! 乾かして!」エヘヘ

結衣「……はいはい」


ブォォォォォ…
結衣「……」ナデナデ

京子「んー……」ポケー

結衣「気持ちいいか?」

京子「ん。…なんかちょっと、くすぐったい」エヘヘ

結衣「……加減がわかんないんだよ。下手に触ると、傷つけそうだし」

結衣「京子、髪綺麗だから」


京子「…そ、そう?」カァァ

結衣「ああ。……髪だけは、お嬢様みたいだもんな」

京子「な、なにをぅー!?」ジタバタッ


169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:17:07.97 ID:mu7ucmF80

結衣「じゃあ電気消すぞ?」

京子「えー。もう寝るの?」

結衣「昨日も遅くまで起きてただろ……」

京子「でも、せっかくの休みだしさぁ。どうせ明日も予定ないし……」

結衣「……」



結衣「……明日、どこか出掛けるか」

京子「え。ホントっ?」バッ

結衣「私も予定ないし。大掃除くらいは、しときたいけど」

京子「そんじゃ、午前中は掃除して、午後から外出で!」

結衣「……午前中だけで大掃除が終わるか…?」

京子「大丈夫大丈夫。二人でやればパパっと済んじゃうって!」フンスッ

結衣「まぁ……京子がいいなら、いいけど」


170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:18:57.97 ID:mu7ucmF80

京子「そんじゃ、今日は寝よっか。起床は6時な!」

結衣「……せめて7時くらいにしとけ」

京子「んじゃ7時で。オヤスミー!」ガバッ


結衣「……」

結衣「」パチ


結衣「寒くないか?」

京子「ん。だいじょぶ」

結衣「そか」



結衣「……おやすみ、京子」

京子「……んー」ヒラヒラー


171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:20:01.80 ID:mu7ucmF80

京子「ほい、燃えるごみ」ヒョイ

結衣「……冬の宿題だろ、それ」

京子「冗談冗談」


京子「ふぃー。案外掃除するとこあんのね」ヒトヤスミ

結衣「一人だと適当に済ませてたけどな、多分」

京子「京子ちゃんに感謝なさい」フンス

結衣「おまえそれ気に入ってんのか?」フンス…

京子「でもま、一人だと中々やんないよねー。ほら、長期休暇の最後に溜っちゃったり……」

結衣「宿題なら、半分は終わらせたけど。私は」



京子「……結衣さまー!」ズザー!

結衣「はえぇよ。時間あるんだから自分でやれ」ペシ


172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:21:16.74 ID:mu7ucmF80

結衣「あ……」カタッ

京子「? なんかあったー?」フキフキ

結衣「いや、なんでもない。そっちは終わりそうか?」

京子「うん、窓ふきはおっけー。そっちは大丈夫?」

結衣「掃除機かけたら終わり。戸棚の中は、こんくらいでいいだろ」

京子「おぅし。んじゃ、次は洗面所見てくるっ」トテテテ

結衣「あぁ、私もすぐ行く」

京子「はいはーい」



結衣「……アルバム、まだ他にもあったんだな」チラ

結衣「でも、このアルバムって……?」ペラ…



結衣「……掃除するか」パタン


174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:22:31.05 ID:mu7ucmF80

京子「あー、冷たい空気が心地よい……」ホゥ…

結衣「……ホントよく終わったな。午前中で」

京子「ご褒美に宿題を……」

結衣「今から宿題するか?」

京子「勘弁くだせぇ……」グデー


ザワザワ ガヤガヤ

結衣「……今更だけど。年末だと、どこも人多いな」

京子「まぁいーじゃん。またお昼、外食する?」

結衣「せっかく外出たんだしな。またどっか入るか」

京子「んじゃ、前のとこまた行ってみる?」

結衣「そうだな……他にアテもないし」


175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:23:33.36 ID:mu7ucmF80

イラッシャイマセー!

京子「お、クリスマス仕様になってる」キョロキョロ

結衣「昨日の今日だからな、クリスマス」

京子「クリスマスケーキか……」フム…

結衣「また食べんのか?」

京子「うぅむ……」チラ



京子「…この、カップルセットってどう思う?」

結衣「……それがどうした」

京子「お飲み物が付いてお安くなってるそうですが」

結衣「いや、頼めないだろ。私たちじゃ、流石に……」


176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:24:52.02 ID:mu7ucmF80

店員「ご注文を繰り返します」

店員「醤油風味の海鮮和風パスタが一点、チキンドリアが一点、」

店員「デザートにクリスマスケーキのカップルセットが一点。以上で宜しいですか?」

ザワザワ…

結衣「……」ダラダラ

京子「大丈夫でーす」ヒラヒラー

店員「畏まりました、しばらくお待ちください」テテテテ



結衣「……あの対応は普通か…?」オイ…

京子「向こうも気付いて言ってるっしょ。ほら、安くなるんならセットにしとけ、みたいな」

結衣「ファーストフードならそういう対応もあるが……」

京子「ま、言ったもん勝ちだって。結衣も食べたいっしょ? ケーキ」ニシシ

結衣「代わりに変な汗掻いたけどな……」


177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:26:09.78 ID:mu7ucmF80

ゴチュウモン オモチシマシター!

京子「結衣のシーフード、一口ちょうだい?」モグモグ

結衣「いいけど。……おまえはまた鶏か」

京子「鶏って飽きなくね? 美味しいし」

結衣「まぁ、手頃ではあるよな。タンパク源として」

京子「なんかプロっぽいな。コメントが」

結衣「なんのプロだよ」



店員「それではデザートの方、お持ちしてもよろしいですか?」

結衣「あ、はい。お願いします」

店員「少々お待ち下さいー」トテテテ


京子「……そういえばさ」

結衣「ん?」


179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:27:23.25 ID:mu7ucmF80

京子「周り、カップル多いよね…?」ヒソヒソ

結衣「……今更か」

京子「い、いや。なんとなくわかってたけどさ……」チラ…

結衣「? なんだ、どうかし――――」



京子「……あのカップルジュース、どう思う?」

結衣「……」


結衣「嫌な予感しかしないんだが……」

京子「あのストロー、二人用のだよ……」

結衣「実物は始めてみた……。…い、いや。まさかな?」ゴク…

京子「だ、だよね。カップルセットって、写真では普通に……」アハハ…



店員「お待たせしましたー!」

結京「……」アチャー…


181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:28:44.27 ID:mu7ucmF80

結衣「……で、どうするんだ? このジュース……」

京子「……」

ヒソヒソ ザワザワ…


京子「え、えと。ゆ、結衣は、嫌なら飲まなくても……」

結衣「……二人で飲まないと飲めないんじゃなかったか? このストロー……」

京子「い、いや。無理に飲むことないんじゃない? 元々、セットで付いてきただけだし……」

結衣「わ、私は別に、嫌では、ないけど……」カァァ

京子「わっ、私も別に、嫌なわけないけどっ」ドキドキ

結衣「……」

京子「……」



結衣「……食べるか。取り敢えず」

京子「う、うん……」カァァ


182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:29:46.52 ID:mu7ucmF80

京子「……」ドキドキ

結衣「……っ」カァァ


チュー……


ア、ミテー! アノコタチカワイー!


結衣「ぶはっ」ゴフッ…

京子「ま、まだ半分も減ってない……」ゼイ…

結衣「というか、周りの視線が恥ずかしすぎる……」

京子「これ、こういう罠なんじゃない…? カップルかどうかは問題じゃなくて」

京子「セット頼んだら、カップルに見えますっていう……」

結衣「あぁ……ありそうだな、それ……」


183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:31:30.83 ID:mu7ucmF80

アリガトウゴザイマシター!

京子「強敵だった……」グッタリ

結衣「結局、飲みきれなかったけど……」

京子「や、やっぱりアレは……ねぇ?」

結衣「まぁ、流石に恥ずかしかったよな……アレは」




京子「さて。んじゃ、次どこ行く?」

結衣「またその辺ブラブラするか?」

京子「んー。どうせやることないしねぇ……」フム…

結衣「じゃ、適当に見て回るか」


185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:32:25.85 ID:mu7ucmF80

京子「あ、このパンダ結衣っぽい」ヒョイ

結衣「なんだそれ。というか、なんでパンダ……」

京子「いいじゃん、可愛いし」ニシシ

結衣「悪くはないが……」

京子「お、このパンダ時計付いてる」

結衣「なんかそれ違うだろ」

京子「んー。犬と猫と、あとトマトはないのか」キョロキョロ

結衣「トマト……」


京子「お、キーホルダーはあった」ヒョイ

結衣「あー、動物シリーズと野菜シリーズがあるのな」

京子「野菜に需要はあるのか……」

結衣「おまえトマトだろ」

京子「うむ。でも可愛いな、このトマト」プラーン

結衣「…可愛い……か?」アレ…?


186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:33:28.04 ID:mu7ucmF80

京子「あれ。結衣、このゲーム買ってたっけ?」フト

結衣「ん?」ピタッ


結衣「あぁ、それなら買ったよ。まだクリアしてないけど」

京子「このシリーズ、前にやったよね? カメラで霊倒して、廃村から脱出するやつ」

結衣「そいや、京子とやったっけ」

京子「そうそう。触れたら即死でずっと追いかけてくる女の子とか」

結衣「ラスボスがイベントで出てくるやつな。あれは焦った」

結衣「……倒そうとして無駄に頑張ってたよな、京子は」ナツカシイ…


京子「帰ったら新作もやろっか。まだクリアしてないんだよね?」

結衣「そうだな。……どうせなら攻略本も捜してみるか」フム…

京子「それは邪道!」


187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:34:37.96 ID:mu7ucmF80

京子「よっと」ヒョイ

結衣「相変わらず上手いな。UFOキャッチャー」

京子「鉄則は、取れるやつを取る。取れないやつは取れない」フフン!

結衣「カッコいいこと言ってるようで、別にカッコよくはないぞ」

京子「でもこれ、取れんやつはどうやっても取れんからね。仕方ないさ、だって商売だもの」

結衣「生々しいことを言うな」

京子「結衣はなんか取って欲しいのあるー? 今なら何でも取ってあげるよ!」

結衣「言ってることが前と矛盾してるぞ」


結衣「……でも、取れるならアレ」ピ



京子「…パンダクッション?」

結衣「……」コク

京子「なんだ。結衣も気に入ってんじゃん、パンダ」ニヤ

結衣「……悪かったな」プイ


188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:35:39.88 ID:mu7ucmF80

京子「ふむ。でもアレは難しそうだね」ジー

結衣「まぁ、無理に取らんでもいいが」

京子「んにゃ。あそこのは難しそうだけど、そっちに埋まってる同じのなら」チャリン

結衣「いけるか?」

京子「上のやつどければ、多分いける」ウィィ…


京子「ほい、本命ゲット!」ドヤ

結衣「どけるついでに色違いも取れちゃったな」アカパンダ…?

京子「んじゃそれ、私専用で!」


ガガガガガガ ババーン!

京子「結衣とやると簡単でつまんなーい」パンパン

結衣「私だってそんな上手くねーよ」ババババ

京子「ほら、もう次の面」

結衣「まだ序盤だっての。あ、リロードしとけよ?」カシャッ


189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:36:43.89 ID:mu7ucmF80

ゴゴゴゴゴ……

京子「ふぃー。やっとクリア……」ホッ…

結衣「これ、最後までいくとけっこう時間潰れるからな」フゥ…

京子「というか、エンディングまでいったの初めてだよ、私」

結衣「……毎回、途中でやられてたからな」

京子「そーそ。結衣だけいっつもクリアしてたじゃん、これ」

結衣「でも、今回は最後まで守れたろ?」

京子「……」



京子「……結衣がこのゲームやってたのって、そういうこと?」

結衣「負けっ放しは悔しいだろ。普段はシューティング、あんまやらないんだけどな」

京子「……」ギュ…


190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:37:51.25 ID:mu7ucmF80

結衣「それじゃ、そろそろ夕飯買って帰るか」

京子「……あれ。もうこんな時間?」

結衣「あぁ、今日はゆっくり見て回ってたしな」

結衣「で、夕飯はリクエストあるか? 鶏肉が続いてたけど、他にも何か……」



京子「…えと。私、今日はもう帰るね……?」

結衣「っ……」ビクッ

京子「今日も遅くなると、流石に怒られそうだしさ」

京子「ほら私、一昨日から帰ってないわけだし……」



結衣「……そっか。それなら仕方ないな」

京子「うん、たまには帰っとかないとね。入り浸っちゃうと、また……」

結衣「……」


191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:39:03.81 ID:mu7ucmF80

結衣「京子は」

京子「?」

結衣「……今日のこと、デートだったと思うか?」

京子「え……っ?」ビクッ



結衣「別に、手を繋いだりはしなかったし」

結衣「……お昼食べさせ合ったりも、しなかったし」

京子「あ、あの……結衣……?」

結衣「…京子が、なんとなく避けてるのは、わかってたけど」

京子「っ!?」ビクッ

結衣「……カップルセットも。開き直れば冗談にしか見えないもんな」

京子「……っ」


192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:40:10.54 ID:mu7ucmF80

結衣「……私は、デートでもいいかなって、思ってたんだけど」

京子「ゆ、結衣…?」

結衣「京子は、どこからがデートだと思う?」

京子「そ、それって……っ」

結衣「……」



京子「っゆ、結衣はっ……」

結衣「……」

京子「私と、デートしてくれるの……?」



結衣「……京子となら、嫌じゃない」

京子「な、なんでさ……私のこと、好きにはなれないって……」

結衣「好きだよ……私だって、京子のことが……」ギュ…


194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:41:14.46 ID:mu7ucmF80

京子「じゃ、じゃあっ、なんで……っ」

結衣「……私は、怖いんだと思う」

結衣「京子と付き合って、普通の関係じゃ、なくなって……」

結衣「……京子のこと、守れなくなるのが」


京子「わっ、私は……結衣と一緒なら、それでも……」

結衣「……両親にバレれば、転校させられるかもしれない」

京子「ぁ……っ」ビクッ

結衣「周りに敬遠されて……誰も味方してくれないかもしれない」


結衣「……そうなったら、逆らえないだろ……。私たちだけじゃ、どうにもならない……」



結衣「……京子を守るって。私、自信ないよ……」

京子「っ……」ジワ…


197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:42:18.89 ID:mu7ucmF80

京子「……私たち、一緒にいない方が、いいのかな」

結衣「っ……」ズキッ…

京子「でも……私、結衣のこと、好きだよ……」

京子「誰になんて言われても、結衣のこと……―――――」



結衣「……ごめん」ギュ…

京子「……うぅん。私、嬉しいよ…? 結衣と、両想いになれたんだもん」

結衣「ばか……っ」ジワ…

京子「ずっと、友だちでいよ…? お互い、他に好きな人、捜そ?」ギュ…

結衣「っ……」グッ…





結衣「……失恋、しちゃったな」

京子「ん……お互い、フラれちゃったね……」ギュ…


198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:43:24.50 ID:mu7ucmF80

バタンッ!

結衣「……」ガタッ

結衣「(何だよ……結局、私が……)」

結衣「…私が、京子を泣かせてどうすんだよ……っ」ギリッ…


結衣「(守ってやるとか……バカか、私は……)」

結衣「(でも、どうしようもないだろ……私たちじゃ、結局……)」


結衣『京子は』

結衣『……今日のこと、デートだったと思うか?』



結衣「っ……私は、何がしたかったんだよ……」

結衣「言わなきゃいいのに……なんで、あんなこと……」


結衣「(私は……京子と、どうなりたいんだよ……)」


199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:44:25.60 ID:mu7ucmF80

バタン


京子「……」

京子「(……このまま、友だちのままで、二人とも大人になって)」

京子「(その時までずっと、結衣が私のこと、好きでいてくれたら……)」


京子「…結衣は、私に……キスしてくれるかな……」


京子「(それまで、ずっと友だちで我慢すれば……)」

京子「(二人だけでも生きていけるって、証明できれば、きっと……)」ポテ…


京子「あ……パンダ……」ヒョイ

京子「(結衣に渡すの、忘れてたな……)」

京子「……っ」ギュウ…


200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:45:27.08 ID:mu7ucmF80

京子『ずっと、友だちでいよ…? お互い、他に好きな人、捜そ?』


京子「もう、私……結衣のことしか、考えらんないよ……」


京子「(結衣は、いつまで一緒にいてくれるかな……)」

京子「(ずっと友だちのままでも、私のこと、好きでいてくれるかな……)」ヒクッ…



京子「結衣……私、やっぱりダメだよ……」ジワ…

京子「私一人じゃ、頑張れないよ……っ」ギュ…ッ

京子「結衣と一緒じゃなきゃ、こんなに弱い子なんだよ……」グスッ…


京子「(結衣……っ)」ギュ…


202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:46:27.88 ID:mu7ucmF80

結衣「……」ペラ…

このアルバムは、6歳になった結衣ちゃんの成長を綴るものです。
絵日記みたいに、毎日書けたらいいなと思います。


結衣「このアルバム、やっぱり見たことないな……」

結衣「(……出だしで大体、想像はつくけど)」


○月○日 みんなでお昼寝。風邪引いちゃうよ?

結衣「このコメントは……やっぱお母さんかな……」ハァ…

結衣「(でも、なんでこっちに……? 持ってくるときに混ざってたか……)」パラパラ…


○月○日 京子ちゃんがお熱。結衣ちゃんも寂しそう……

結衣「あぁ……この時か」

結衣「(確か、寝てる京子に服掴まれて……)」ペラ…


○月○日 結衣ちゃん、ご乱心。パパに叱られてむっつり

結衣「……」


204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:47:23.35 ID:mu7ucmF80

結衣「……なんで読んでるんだろ、私。なんとなく、目について……」

結衣「(……寂しいのか、私は。京子と会えてないから…?)」


結衣「……今日が30日だから、あれからもう四日か」ハァ…

結衣「……」ペラ…


○月○日 みんなと一緒にピクニック。今度は海に行きたいね

結衣「……というか、お母さん。ホントに毎日書いてる……」オイオイ…


○月○日 あかりちゃんのお誕生日。ケーキおいしかったね

結衣「すごい凝ってるな、ケーキ。あかりに似せてあるのか……」

結衣「……もしかして、あかねさん作? いや、まさか……」


○月○日 みんなでプール。冷たくて気持ちいいね
○月○日 今日はお遊戯会。フリフリお洋服で結衣ちゃん可愛い!
○月○日 運動会はかけっこ一番! 結衣ちゃん頑張ったね!

結衣「お母さん……」トオイメ…

結衣「(……でも写真、京子と一緒なのがやけに多いな)」


205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:48:25.48 ID:mu7ucmF80

結衣「まぁ、あかりは学年が違ったからな……」パラパラ…


○月○日 今日は楽しいクリスマス。サンタさんはまだかなぁ?
○月○日 京子ちゃんとおままごと。結衣ちゃん、パパの真似上手だね

結衣「……」パラパラ…


○月○日 今日はお外で雪遊び。疲れて炬燵でお休み中

結衣「確か、転んだ京子をおぶって帰ったんだっけ」

結衣「……この頃からもう、京子には過保護だったよな。私……」


○月○日 今日は二人の卒園式。あかりちゃんは、また来年だね

結衣「……あれ? 確か、これって……」パラパラ…


○月○日 京子ちゃんのお誕生日。

結衣「っ……!」ピタッ


206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:49:55.43 ID:mu7ucmF80

○月○日 京子ちゃんのお誕生日。おしゃまな京子ちゃんに結衣ちゃんタジタジ。可愛い!

結衣「(……誕生日プレゼントを聞いたら、結婚して、とか言われたんだっけ)」

結衣「……この後、だったよな」パラ…


○月○日 小学校の入学式。京子ちゃんとは別クラス、残念……

結衣「……京子、この頃は人見知りだったから。いっつも一人で泣いてて……」


○月○日 結衣ちゃんのお誕生日。結婚のお返事は、二人の秘密なんだって


結衣「……そう、だったっけ」

結衣「(京子の誕生日、結婚の約束をせがまれて……)」

結衣「(その時は恥ずかしかったから、返事は保留してて……)」

結衣「その後の、私の誕生日の時。私が……」


207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:50:59.99 ID:mu7ucmF80

ゆい「……きょうこは、わたしがまもるから」



ゆい「けっこんのやくそくは、まだできないけど……」

ゆい「でも、きょうこのこと、わたしだいすきだから」

きょうこ「……ほんとに?」ヒクッ…

ゆい「うん。わたしたちが、もっとおっきくなって」

ゆい「そのとききょうこが、まだわたしのこと、すきだったら」



ゆい「そのときは、けっこんしよ?」

きょうこ「……う、うんっ」パァァ


208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:52:01.60 ID:mu7ucmF80

結衣「……」

結衣「(京子は、クラスで孤立しちゃって。私はそれに気付いてたけど、何もできなくて……)」

結衣「だからあの時、泣いてる京子を見て、どうしても助けてやりたくて……」

結衣「(……それでも恥ずかしかったから、ちょっとだけはぐらかして答えたっけ)」


結衣「……京子は、この時のこと憶えて…?」


京子『……好きとか嫌いとか、意識してなかったってこと?』


結衣「あれは、そういう……?」

結衣「…でも、それじゃ昨日のは……」


京子『ずっと、友だちでいよ…? お互い、他に好きな人、捜そ?』



結衣「……もう、諦めたってことか…? 結婚はできないけど、ずっと友だちで……」


210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:53:05.27 ID:mu7ucmF80

結衣「……違う、だろ」

結衣「(……諦めがついたなら、友だちとして遊びに来てただろ)」

結衣「四日も音沙汰なしで、私に気を使ってるわけでもないよな……」

結衣「(いつもの京子なら、きっと心配して電話くらいくれる。私の、自惚れかもしれないけど)」



結衣「……そっか」

結衣「私は……約束したんだもんな」


結衣「(……何を悩んでたんだろ。守りたいとか、好きになれないとか……)」


結衣「京子を守りたいから、好きになれないんじゃなくて……」

結衣「京子が好きだから、守りたいんじゃないのか……?」


結衣「(……京子が好きだったから、孤立した京子を守りたくて)」

結衣「(その前からだって。京子のこと、ずっと気にしてたじゃないか、私は……)」


211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:54:09.44 ID:mu7ucmF80

京子『……うぅん。私、嬉しいよ…? 結衣と、両想いになれたんだもん』


結衣「そうだよ……両想いなんだから、仕方ないだろ……っ」パタンッ


結衣「(京子を二回も泣かせといて……守りたいからとか、バカか私は……っ)」ギュ…!




結衣「まだ、間に合うかな……」

結衣「間に合わなかったら……今度は、立場逆転だな」ピ…


212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:55:10.56 ID:mu7ucmF80

京母「おーい、生きてるかー?」

京子「……」

ガチャ
京母「コラ、返事くらいしなさいよ」

京子「んー……?」ムク…

京母「なにを引き籠ってんのか知んないけど、ちょっとは動きなさい。去年のこの時期はもっとバタバタしてたじゃない」

京子「今年のコムケは、他所に委託してもらったのー……」ゴロゴロ

京母「……よくわかんないけど。だから四日も布団に引き籠ってるわけ?」

京子「だって……やることないし」ムスー…

京母「結衣ちゃん家にでも行きなさいよ。つーか最近は暇したら行ってたくせに」

京子「……」ポフッ



京母「……愛想尽かされたか?」ニヤニヤ

京子「……うっさい。バーカ」ギュ…


214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:56:11.64 ID:mu7ucmF80

ヴーン ヴーン

京母「携帯、鳴ってるわよ?」

京子「……」

京母「あ、結衣ちゃんからだ。なになに……」

京子「かっ、勝手に見ないでよっ!」バッ!



京子「え……」

京母「ん、どした? てか、あんたそいや夕飯も食べてないでしょ。お父さんも心配して……」

京子「……今日って、何日だっけ」

京母「え、30日だけど。そいやあんた、年越しにお泊り会とか予定してる?」

京子「っ……」



京子「……明日は、帰ってこないかも」


217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:57:15.21 ID:mu7ucmF80


time:11/12/30 19:42
from:結衣
件名:もう一度

年が明ける前に、京子に会いたい
京子が許してくれるなら、お昼に駅前で待ってます


告白の返事を、やり直させて欲しい


218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:58:20.29 ID:mu7ucmF80

チュンチュン ピンポーン


結衣「え……」

京子「っ……」ドキドキ



結衣「…え、えっと……。お昼に駅前でって、メールで……」

京子「っそ、そのお昼って何時頃なのか具体的にわかんなくてっ……」

京子「だ、だから朝から結衣ん家行けばいいじゃん、ってその、あの……っ」カァァァ



結衣「……」

京子「っ……///」ドキドキ



結衣「……なんか、気が抜けた」プ

京子「ぅ……ご、ごめんなさい……」カァァ


219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 01:59:24.19 ID:mu7ucmF80

ガチャン

結衣「……でも、どうする?」

京子「え……な、なにが…?」

結衣「朝食は……食べてきたよな…? だとしたら、お昼まですることが……」


京子「ゆ、結衣は、したいこと、ないの……?」

結衣「い、いや……朝できることって、考えてなくて……」

京子「……」

結衣「……」



結衣「……ゲーム、やるか? 前に話してたやつ……」

京子「う、うん……」ドキドキ


220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:00:41.39 ID:mu7ucmF80

京子「うぁっ!?」ビクッ

結衣「っ……!?」ビクッ


結衣「…今のはヒヤっとしたな……」

京子「う、うん……いきなり、手が伸びてきて……」

結衣「……朝からホラーゲームするのも、なんか変な感じだが」

京子「だから、カーテン閉めて部屋暗くしたんじゃん。……まぁ変な感じだけど」

結衣「なんかゲームというか、ホラー映画みたいな?」

京子「…確かにそんな感じかも。これ一人プレイだし」

結衣「じゃあ、次のとこ行ったら交代な」

京子「はいはーい」


京子「あれ、ここどこだっけ…?」

結衣「いやいや、逆だろ。そこは戻ってエレベーターのとこを……」


222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:01:48.44 ID:mu7ucmF80

京子「うわっ、また復活したっ」

結衣「……ピアノが成功するまで復活するのかもな、これ」

京子「なっ、これピアノ超むずいよ!?」

結衣「ラスボスはピアノか……」…アレ?


結衣「……今何時だっけ」

京子「あ……っ」バッ



14:32



結衣「……」アチャー…

京子「……」アレレ…?


223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:02:54.55 ID:mu7ucmF80

ガチャン!

結衣「……外寒いな」

京子「もう年越しちゃうしねぇ」


結衣「……ホントは、デートのやり直しするつもりだったんだけどな」

京子「え……」

結衣「前は、中途半端で終わっちゃったから」


結衣「……だからもう一回、二人でお店見て回って、やり直したいなって」

京子「あ……そ、そうだったんだ……」



結衣「…でもまぁ、今から行っても、時間がな……」

京子「そだね……」


224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:04:02.64 ID:mu7ucmF80

京子「で、でも、私は嬉しいよ…? 結衣と、こうやって一緒にいられるだけで……」

結衣「……」ギュ…


結衣「……京子」ス

京子「え……?」キョトン

結衣「そ、その……手、繋がないか…?」

京子「っっ!?」カァァァ



京子「ぅ、うん……」ドキドキ

結衣「っ……」ギュウ…



京子「……ね、ねぇ結衣…?」

結衣「な、なんだ?」

京子「で、でも、繋いでるとこ、見られたら……」


225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:05:19.09 ID:mu7ucmF80

結衣「……」ギュ…


結衣「…手くらい、友だちでも繋ぐだろ…?」

京子「っ…そ、そうだよねっ……」ドキドキ

結衣「それに、」



結衣「……デートのリベンジ、しないといけないからな」

京子「っう、うん……っ」ギュ…


226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:07:00.08 ID:mu7ucmF80

結衣「そ、それで京子は、お昼のリクエストあるか? 遠出はできないけど……」

京子「え、えと……」ンー…


京子「……久しぶりに、結衣のカレー食べたい」

結衣「カレーって、ウィンナー入れたやつか?」

京子「うん、それ。それと、私も料理、手伝いたい」

結衣「ん? まぁいいけど、珍しいな」

京子「うん。……結衣と一緒に、色んなことやってみたいなって」

結衣「?」

京子「え、えと。その方が、なんていうか……」



京子「……恋人っぽい、気がするから」カァァ

結衣「っあ、あぁ。そ、そうだな……」ドキドキ


227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:08:17.53 ID:mu7ucmF80

結衣「あ……」

京子「ん、なにさ?」

結衣「い、いや。材料はこれで大丈夫だろ」

京子「そう? カレーってこんなもんだっけ」

結衣「あぁ、後は家に、材料少し残ってるから……」



結衣「……ラムレーズンも取ってあるから。買わなくていいぞ」

京子「え、ほんとっ?」

結衣「あぁ……最近、京子来なかったから。まだ残ってる」

京子「そ、そか……。でもじゃ、デザートには困んないね」

結衣「前のジュースは時は大変だったけどな」クス

京子「あ、あれは絶対、店側の陰謀だってっ」


228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:09:06.12 ID:mu7ucmF80

結衣「……よし。それじゃ、包丁任せていいか?」

京子「おっけ。あんま上手くはないけど……」トン、トン、

結衣「指、切るなよ? 切り口は荒くても、煮込んじゃえばわかんないし」

京子「んー」トン、トン、トン


京子「……でもさ」フト

結衣「ん?」

京子「ここで指切って、結衣が慌てて治療してくれたり……」

結衣「……」ジト…

京子「い、いやほら。傷口を舐めて塞いだりするの、ちょっと恋人っぽくないかなーって……」

結衣「……」



結衣「……私は、京子の指に傷ができる方が嫌だよ」

京子「ぅ……ごめん……」シュン


229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:10:06.79 ID:mu7ucmF80

京子「ふぅ……これで完成?」

結衣「ああ。後ちょっと煮込んで、ご飯が炊ければ完成だな」

京子「ご飯もあとちょっとで炊けるっぽい」

結衣「じゃあ食器の準備しとくか」


京子「じゃ、いただきまーす」

結衣「いただきます」

京子「…ん。やっぱり、結衣の料理はおいしい」モグモグ

結衣「今日は京子も一緒に作っただろ」

京子「それでもやっぱ結衣の味だもん、このカレー」

京子「なんとなく結衣っぽいっていうか、優しい味」ニシシ


結衣「……食べ慣れてるだけだろ」…フイ

京子「えへへ。そうかもね」ハムっ


231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:11:15.94 ID:mu7ucmF80

結衣「……」

京子「うまうま」モグモグ

結衣「……っき、京子っ?」

京子「うぐっ…?」モグッ…!?



京子「っふぅ……な、なにさ?」キョトン

結衣「い、いや。だから、その……」

京子「?」

結衣「っ……」





結衣「……あ、あーんっ」カァァ

京子「っ……!?///」ドキドキ


232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:12:42.68 ID:mu7ucmF80

京子「あ、あーん……//」カァァァ

結衣「……っ//」ソローッ


京子「……///」パク

結衣「……//」プシュー…




京子「…お、おいしいです……」ドキドキ

結衣「そ、そうか……」ドキドキ

京子「じゃ、じゃあ、私も……」

結衣「あ、あぁ……っ」


京子「あ、あーん……」ソロー…

結衣「っ……あ、あーん……」ドキドキ


233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:13:59.30 ID:mu7ucmF80

結衣「……」ザー

京子「鍋はこのままでいいの?」

結衣「あぁ、そこに置いとけばいいよ。後はもう、年明けにやっちゃうから」

京子「そ、そか」

結衣「うん、前に大掃除は終わらせちゃったしな。そんな慌てなくていいし」

京子「……」ギュ…



京子「あ、あの。ゆ、結衣…?」

結衣「えっ、あ……な、なんだ…?」

京子「えと……っ」



京子「……手、繋いだで……食べさせ合いっこも、して」

京子「だ、だから……もう、終わりなのかなって。デートの、リベンジは……」

結衣「……」


234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:15:33.18 ID:mu7ucmF80

結衣「…京子」カタッ

京子「あ、あのね……っ?」


京子「私、結衣に言われて……それで、初めて気付いたんだ」

京子「……離れ離れになったり、みんなに、嫌われたり」

京子「私たちが付き合うなら……そういうことも、考えなきゃいけないんだなって……」


結衣「っあ、あぁ……」

京子「で、でもね?」




京子「私は、それでも……。結衣と一緒なら、大丈夫だって……」

結衣「っ……」ギュ…!


235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:16:53.87 ID:mu7ucmF80

結衣「……私、な」

結衣「思ったんだ。私が、京子を守りたかったのは。京子のこと、好きだったからだって」

京子「え……?」



結衣「京子と出会えなかった私は、」

結衣「……きっと今、こんな風に笑えてなかったって。そう、思ったから」

京子「そ、そんなの、私だってっ――――」

結衣「私は、京子と一緒にいたい」



結衣「……私が、一番幸せなのは、京子と一緒にいる時だから」…ギュ

京子「ぁ……」ポフッ…


236: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:17:57.45 ID:mu7ucmF80

京子「ゆ、結衣っ……!? あ、あの……っ///」ドキドキ

結衣「私も、京子と離れ離れになるのは、怖いけど」

結衣「先のことは、全然わかんないけど……」

結衣「でも私は、きっとこれからも。京子のこと大好きで、愛しくて、」



結衣「……ずっと愛してるって。そう、思えたから」




京子「結衣……っ」ギュウ…!

結衣「ずっと。京子のこと、守ってたい」

結衣「私に、これから先もずっと。京子のこと、守らせて欲しい」


京子「…ずっと、一緒にいてくれるの……?」

結衣「あぁ。京子が離れてくまで、一生」

京子「私、絶対離さないからっ! だ、だからっ……結衣も、離さないで……っ!?」ガバッ


239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:18:59.65 ID:mu7ucmF80

京子「んっ……!?」チュー!

結衣「ん……」ギューッ



京子「…っ……」


京子「ぁ……ゆ、結衣……?//」カァァァァ

結衣「……下手とか、言うなよ?」

京子「い、言わないよ……私だって、初めてだもん……///」ドキドキドキ





結衣「…私と、付き合ってくれるか……?」

京子「う、うんっ……!」


242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:20:03.72 ID:mu7ucmF80

おまけ


京母「あ、そっか。今日って31日だっけ」

結母「そうなのよ……それなのに結衣ったら、まだ帰ってこなくて……」

京母「そんなもん、親が面倒で家出たんだから、ギリギリまで帰ってくるわけないっしょ」

結母「うぅー……だってぇ……」シュン…

京母「いい年して『だってぇー』とかやめなさいっての。そんなだから結衣ちゃんにも呆れられちゃったんでしょ」

結母「そんなことないわよ……結衣いい子だし……」

京母「なら心配してないでドンと構えてなさい。そのうち帰ってくるわよ、結衣ちゃんだって中学生なんだし」

結母「でもあの子、うちの旦那には変に尖ってるとこあるから……」

京母「そりゃ、年頃の女の子ならそういうこともあるでしょうよ。私の時のこと、覚えてるでしょ?」

結母「それはもう。家に帰らず学校に通い続けたのよね、一か月も……」

京母「そうそう。親にほっとかれても何となく生きてるもんよ、子どもなんて。後、一か月は捏造しすぎ」

結母「あららら、二か月だったかしら……」

京母「二週間だよ。私をなんだと思ってんだ」


243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:21:04.33 ID:mu7ucmF80

結母「でもどうしましょうか……このまま帰ってこなかったら、流石にあの人も……」

京母「まぁ今年はクリスマス会なんてのもやってたし。年越しカウントダウンくらい許してやりなさい」

結母「……するの? 年越しお泊り会……」

京母「京子からは聞いてないけど。まぁ、するならそろそろ連絡入れるでしょ」


京母「……あー、でも。昨日、帰ってこないかもとか言ってたな。そういえば」

結母「う……あの人、怒らないかなぁ……怒りそうだなぁ……」ドンヨリ…

京母「まだ決まった話じゃないっての。でも、今年は何かとお泊り多いしねぇ」

京母「ま、一人暮らし始めればそうもなるか」


245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:22:06.59 ID:mu7ucmF80

結母「……そうね。京子ちゃんには、私も感謝してます」

京母「おう、菓子折り持ってこい」

結母「あの子、少し勢いで出ていった部分があったから……」


京母「へぇ……。それは初耳」

結母「だから私も気にしてるんです。別に、過保護から心配してるわけじゃないんですよ?」

京母「いやそれはない」




京母「……でも、それじゃ京子も、甘えてるだけってわけじゃなかったのか」

結母「えぇ。ふふ、昔は結衣ちゃんの後ろに隠れてばっかりだったけどね」

結母「結衣ちゃんの写真撮ると、ほとんど一緒に映ってたもの。京子ちゃん」

京母「ほんとほんと。あのお姫様も、ちょっとは逞しくなってたのか」シミジミ

結母「王子様とお姫様っていうのも、微笑ましかったですけどねぇ」ウフフ


247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:23:08.67 ID:mu7ucmF80

京子「……」クション!

結衣「ん……寒いか…?」

京子「んーん……お母さんが噂してる気がする……」

結衣「人までわかんのかよ」

京子「なんとなく……」


京子「ゆ、結衣……?」

結衣「ん。どうした?」

京子「あ、あのねっ。わ、私……」



京子「……今日は帰らないって、言ってきたから」

結衣「っ……そ、そっか……///」カァァ


248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:24:10.96 ID:mu7ucmF80

ゴーン、ゴーン、ゴーン

京子「あ、あの。結衣…?」ギュ…

結衣「えっ、あ、あぁ……な、なんだ…?」ドキッ


京子「え、えと……苦しい」

結衣「っあ、ご、ごめんっ!」バッ

京子「……」カァァ

結衣「……」カァァ


京子「で、でも、その」

結衣「……?」

京子「……もうちょっとだけ、くっついてたいな」

結衣「っ、あ、うん……。わ、私も……」カァァ


250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:25:20.84 ID:mu7ucmF80

ゴーン、ゴーン、ゴーン

京子「……結衣は」

結衣「ん?」

京子「……これから、どうするの…?」

結衣「……」


結衣「……両親には、内緒にしようと思う」

京子「…っそ、そうだよね……」

結衣「今話しても、許してもらえないだろうしな……」



結衣「でも、いつか話そう? 二人が、自立できるようになったら」

結衣「……あの人にも、文句は言わせないから」

京子「うん……」ギュ…!


251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:26:24.20 ID:mu7ucmF80

京子「……来年も、ずっと一緒にいてね…?」

結衣「7歳の、誕生日の約束」





京子「ぁ……っ。ゆ、結衣、憶えて……」

結衣「……あの約束。まだ有効だから」

京子「え、えと……そ、それって……」





結衣「……だから。来年以降も、な…?」

京子「っ……う、うんっ!」




おわる


258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/01(日) 02:34:00.03 ID:mu7ucmF80

こんな時期に長々と申し訳なかったです
もうちょい早く投下できとけばよかったんだけども
保守くれた人ありがとです。後、親サイドは完全に捏造してしまったごめんなさい

それでは、あけましておめでとさんです。こんな時間まで乙でした



元スレ:京子「ずっと…友だちでいよ…?」

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