1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 00:00:33.38 ID:rf6lpFRt0

響「戻って来たぞー。ってあれ? 雪歩だけか?」

雪歩「あっ、響ちゃん。お疲れ様」

響「お疲れさん! あれ? 雪歩1人か?」

雪歩「うん、そうだよ?」

響「ぴよ子もいないんだな。珍しいぞ」

雪歩「さっきまでいたけど、小鳥さんお母さんから電話がかかって来たって言って出て行っちゃったよ?」

響「なんの用? さてはお見合いか?」

雪歩「うーん、どうだろう……。あっ、響ちゃんお茶飲む?」

響「良いのか? じゃあ言葉に甘えるぞ!」

雪歩「ちょっと待ってね……」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 00:05:57.19 ID:rf6lpFRt0

雪歩「はい、どうぞ」

響「ありがたくいただくぞ! うん、やっぱり雪歩のお茶は美味しいぞ!」

雪歩「ふふっ、ありがとう」

響「なぁ、今度自分にも教えてくれないか?」

雪歩「ん? 何を?」

響「美味しいお茶の入れ方! いつもさんぴん茶ばっかり飲んでるから、たまには自分で沸かさないとな」

雪歩「響ちゃん料理得意じゃなかったっけ?」

響「料理は完璧だけど、お茶はあまり入れたことないぞ」

雪歩「さんぴん茶ってジャスミンティーだっけ?」

響「そうなのか? 飲んだことないから比べようがないな」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 00:09:02.62 ID:rf6lpFRt0

響「そうだ! 今度うちに来ない? 家族のみんなも雪歩を歓迎するぞ!」

雪歩「あっ、でも響ちゃんの家、イヌがいるよね?」

響「あー。そう言えば雪歩は犬が苦手だったな」

雪歩「少しずつマシにはなって来てるんだけど、大型犬はまだ怖いかな」

響「そうか? イヌ美は噛みつかないし安全だぞ!」

雪歩「で、でも怖いかな……」

響「そっか。残念だぞ」

雪歩「じゃあ私のうちに来る?」

響「雪歩の家?」

雪歩「うん、茶室もあるし、気分も乗ると思うよ?」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 00:12:42.13 ID:rf6lpFRt0

響「でも良いのか?」

雪歩「うん、友達を部屋に入れちゃいけないなんてないしね」

響「友達……、そうだな! 自分たち友達だもんな!」

雪歩「うん!」

響「……でもよくよく考えたら、雪歩との絡みはほとんどなかったぞ……」

雪歩「ひ、響ちゃん! これから仲良くなればいいよ、うん!!」

響「そうだな。これから互いに知っていけばいいな!」

雪歩「うん!」

小鳥「はぁ……、私だって好きで独り身じゃないんだっての……。ゴメンね雪歩ちゃん。留守番頼んじゃって」

雪歩「気にしてませんよ?」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 00:16:52.61 ID:rf6lpFRt0

小鳥「あら、響ちゃんもいたのね。お疲れ様」

響「お疲れ様だぞ!」

小鳥「2人はもう予定無いの?」

雪歩「はい」

響「今から雪歩の家に行くぞ」

雪歩「それ今から?」

響「あっ、急には迷惑か?」

雪歩「ううん、大丈夫だよ?」

響「ペットたちに餌あげてから、雪歩の家に行くぞ!」

雪歩「うん、それじゃあ待ち合わせは○○公園でね」

響「後でなー!」

小鳥(雪歩ちゃんと響ちゃん、珍しい組み合わせね)


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 00:19:48.78 ID:P144mZN10

○○公園

雪歩「そろそろかな……」

響「おーい、雪歩ー!!」

雪歩「あっ、響……、ちゃん……」

イヌ美「BOW!」

雪歩「い、イヌは怖いですぅ!!」

響「わっ! やっぱりイヌ美を連れてくるのはまずかったぞ。慣れてくれたらうれしかったんだけどな」

雪歩「ご、ごめんなさいぃ。急に犬は怖いです……。それに言い忘れてたけど」

響「?」

雪歩「私のお父さんの方がイヌが苦手だったりするの」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 00:23:08.57 ID:P144mZN10

響「雪歩のお父さんって、あの組長……」

雪歩「違うよぉ……。その道の人っぽいけど違うよ……」

響「うー、配慮が足りなかったぞ……。ゴメン雪歩、イヌ美連れて帰るぞ」

雪歩「だ、大丈夫……。怖くない、怖くないから……。うん、イヌは可愛い、可愛い……」

響「雪歩?」

雪歩「大丈夫! うん、イヌ美ちゃんも一緒に行こう?」

イヌ美「へむへむ!」

響「え? 大丈夫なのか?」

雪歩「う、うん……。いつまでも苦手なのはよくないと思うから……。だから練習しなきゃ……」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 00:26:44.54 ID:FN8lNFGO0

イヌ美「あおーん」

響「ん? 迷惑はかけないから安心してほしいって?」

雪歩「ふぇ?」

響「あ、うん。イヌ美も迷惑をかけないって言ってるから、安心していいぞ」

雪歩「言葉、分かるの?」

響「付き合い長いからな。ペットの言わんとしていることは大抵分かるぞ」

雪歩「それって凄いんじゃ……」

響「そうなのか? 普通のことじゃないの?」

雪歩「うん、普通じゃない、かな?」

響「まあ何でもいいぞ。どうする雪歩、リード持ってみるか?」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 00:30:42.17 ID:FN8lNFGO0

雪歩「う、うん……」

イヌ美「わん!」

雪歩「ひぃ!」

響「うーん、イヌ美は今こんにちわって言ったんだぞ」

雪歩「そうなの? じゃ、じゃあイヌ美ちゃん、こんにちわ……」

イヌ美「わん!」

響「徐々に慣れて行ったらいいさー。雪歩が家に来たとき、イヌ美だけ外に出すのは悪いからな」

雪歩(でもワニ子ちゃんはいるんだよね……)

雪歩「よろしくね、イヌ美ちゃん」

イヌ美「わん!」

響「イヌ美もよろしくって言ってるぞ!」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 00:34:38.23 ID:FN8lNFGO0

響「これが雪歩の家かー。大きいな!」

雪歩「そ、そんなことないよ。伊織ちゃんの家の方が……」

響「比較対象がおかしいぞ」

雪歩「じゃあ、上がって」

響「お邪魔しまーす!」

イヌ美「わん!」

雪歩「あっ、イヌ美ちゃんは家に入れないかも……。庭で良い?」

響「なんくるないさー。イヌ美、静かに待ってるんだぞ?」

イヌ美「わん!」

雪歩「後で水をあげるからね」

イヌ美「わんわん!」

響「イヌ美のやつ、喜んでるぞ!」

雪歩「ちょっと慣れたのかな?」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 00:38:29.57 ID:rf6lpFRt0

雪歩「日本茶しかないけど、良いかな?」

響「良いのか? ありがとう」

雪歩「ううん。響ちゃんはお客さんだし、丁重に御持て成ししないと」

響「別にそこまでしなくてもいいのに」

雪歩「うちのルールだし。じゃあお茶煎れる準備するね」

響「うん、美味いぞ! やっぱり雪歩のお茶は最高だぞ!」

雪歩「えへへ……」

響「なんか本格的な用意だなー」

雪歩「うん、折角茶室にいるんだし、本格的なお茶の煎れ方を教えようかなって」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 00:43:27.18 ID:FN8lNFGO0

響「本格的って、着物着るのか?」

雪歩「そこまではしないかな? ちょっと面倒だし……」

響「じゃあ正座だけしとくぞ」

雪歩「楽にしてていいよ?」

響「こういうのは形から入らないとな」

雪歩「痺れそうになったら戻していいからね」

響「これぐらい、自分にとってはお茶の子さいさいさー!」

雪歩「じゃあ始めるね」

響「よろしくお願いするぞ!」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 00:46:05.35 ID:FN8lNFGO0

数分後……。

雪歩「ここで、こうして……。どうしたの、響ちゃん?」

響「な、なんくるないさー……」

雪歩「痺れたのなら、戻していいよ?」

響「痺れてなんかないぞ!」

雪歩「そう?」チョン

響「ぞぞぞ!!」

雪歩「やっぱり、痺れてるよね?」

響「き、気のせい……、や、やめて雪歩! ちょんちょん触るのやめて!!」

雪歩「無理しなくていいのに」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 00:52:55.35 ID:FN8lNFGO0

響「はぁ、はぁ……。お茶を煎れるのがこんなに大変とは思わなかったぞ」

雪歩「足痺れたからじゃないかな?」

響「ゆ、雪歩がちょんちょん触ってくるからだぞ!」

雪歩「うふふ、ゴメンね。なんか反応が面白かったからつい……」

響「雪歩ってこんなキャラだっけ? もっと弱弱しいイメージだったんだけど……。今まであまり絡みがなったから、知らなくて当然か」

雪歩「? じゃあいただこうか」

響「そうするぞ」

雪歩「あっ、お茶を飲むときの作法はね……」

響「なぁ、雪歩は足痺れないのか?」

雪歩「うん、痺れたことないかな?」

響「うらやましいぞ……」

雪歩「お父さんの話を聞くときとか、正座で聞いてたし。もう慣れちゃったかな」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 01:01:26.90 ID:FN8lNFGO0

響「うん、美味いぞ! 流石自分!!」

雪歩「うん、響ちゃんの煎れたお茶、美味しいよ。結構なお手前で」

響「褒められたら照れちゃうぞ……」

雪歩「うん、これなら免許皆伝かな? 一回だけでマスターするなんてすごいね」

響「当然だぞ!」

雪歩「ちょっと待ってて、お茶請け持ってくるね」

響「ふぅ、雪歩のお茶も美味いけど、自分で煎れたとなると味は格別だな!」

雪歩「お待たせー。お茶請けだよ」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 01:06:21.33 ID:FN8lNFGO0

響「うん、お茶に合うな。どこに売ってるんだ?」

雪歩「うちの近くの和菓子屋さんかな。小さいころから通ってたの」

響「小さいころの雪歩かぁ。どんな子だったんだ?」

雪歩「どんなこって聞かれたら……、ずっと泣いてたかな。昔から泣き虫だったの」

響「想像しやすいな」

雪歩「響ちゃんは?」

響「自分か? 自分は……。割と大人しかったな」

雪歩「大人しかった? ちょっとイメージできないかも」

響「今は完璧って言ってるけど、昔はそれこそ出会った頃の雪歩みたいだったな」

雪歩「意外かも……」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 01:16:39.31 ID:Al3Mx9LF0

響「人見知りも激しかったし、あまり友達を作るのも上手い方じゃなかったぞ」

雪歩「そうなんだ……」

響「でも歌うのも踊るのも好きだったから、いつも1人公園でライブをしていたんだた」

雪歩「うんうん」

響「最初は誰も見てなかったけど、いつの間にか人が集まって来て、友達も出来たんだ」

響「そんな中、アマチュアの歌謡大会に出たら入賞して、今に至るってとこかな」

雪歩「そうなんだ……」

響「昔から完璧、ってわけじゃなかったんだ」

雪歩「なんか響ちゃんのことがわかったかも」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 01:21:45.50 ID:Al3Mx9LF0

雪歩「あっ、イヌ美ちゃんに水あげてこないと……。天然水じゃないとダメだったりする?」

響「水道水で大丈夫だぞ」

雪歩「そう?」

響「あんまり高いのをあげると、舌が肥えてそれより安いものを飲まなくなりそうだしな」

雪歩「それって人間みたいだね」

響「自分からしたら家族だからな。でも餌代は事務所持ちだから、少しでも安くしないとな」

雪歩「そうなんだ。じゃあ水あげてくるね。お皿は……」

響「って雪歩、イヌ美大丈夫なのか?」

雪歩「うーん、怖いけど、悪い犬じゃなさそうだし、それに響ちゃんの家族だから、安心かな?」

響「そう言ってくれると嬉しいぞ!」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 01:27:42.74 ID:P144mZN10

イヌ美「わん!」

雪歩「こ、怖くない、怖くなんかない……」

イヌ美「くぅん?」

雪歩「ど、どうぞ……」

イヌ美「わん!」

響「ははっ、イヌ美のやつ、喜んでるぞ! 雪歩のこと、気に入ってるってさ!」

雪歩「あ、ありがとうございます?」

響「雪歩はペットとか買わないのか?」

雪歩「ペットかぁ。お父さんが五月蠅そうだしな……」

響「ペットは良いぞ! 自分は1人暮らしだからなおさらだけど、帰りを待ってくれてるってのは嬉しいぞ」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 01:35:02.72 ID:P144mZN10

雪歩「うーん、そう言われたら欲しくなるかも」

響「スーが怒らないようなのなら良いんじゃないか?」

雪歩「スー?」

響「うちなー……、沖縄弁で父って意味さー。熱帯魚とかどうだ? スペースもそんなにとらないし、綺麗だぞ」

雪歩「魚? カクレクマノミとか?」

響「そんなとこかな? カクレクマノミは飼育しやすいって聞くぞ?」

雪歩「そうなんだ。ねえ、響ちゃん」

響「ん?」

雪歩「一緒にペットショップ行かない?」

響「ペットショップか。良いぞ! あそこは何時間でもいれるしな!」

雪歩「あっ、でもイヌがたくさんいるところは怖いかな……」

響「じゃあ熱帯魚専門店に行くぞ!」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 01:42:48.98 ID:P144mZN10

熱帯魚専門店

雪歩「色々いるね……。きゃっ!」

響「どうした?」

雪歩「お、大きいね……」

響「ああ、アロワナか? 見た目は大きくて怖いけど、結構大人しくて飼いやすいぞ?」

雪歩「お、大きくても限度がありますぅ!」

響「おっ、ピラニアもいるな」

雪歩「ピラニア!? 食べられちゃう……」

響「人食いってイメージが強いけど、単体じゃヘタレだぞ」

雪歩「ホントだ、水槽を叩かないでって書いてる」

響「でもその歯は凶器なのは変わりないしな。それに水槽がすぐに汚れちゃうんだ。飼育は骨が折れるぞ」

雪歩「響ちゃん詳しいんだね」

響「まーな。勉強は苦手だけど、動物のことに関しては一番だと思うぞ!」

雪歩「さかな君さんより?」

響「あ、あの人には負けるけどな……」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 01:50:28.71 ID:P144mZN10

雪歩「あっ、ニモ」

響「カクレクマノミだな。小っちゃくてかわいいぞ」

雪歩「うん、なんか癒されるね」

響「飼育も容易いからな。初心者向けだぞ」

雪歩「1匹だけじゃ淋しいかな?」

響「じゃあオスとメスのペアで飼ったらどう? 難しいかもしれないけど、繁殖も出来るぞ」

雪歩「家族が出来るんだ」

響「ああ、新たな命が産まれる、それもペット飼育の醍醐味だぞ」

雪歩「よしっ、決めた。カクレクマノミを飼おうっと」

響「決めたか! じゃあ店員呼んでくるね!」


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 01:56:09.18 ID:P144mZN10

雪歩の部屋

雪歩「えへへ……」

響「もうデレデレしてるのかー?」

雪歩「だって可愛いもん」

響「分かるぞ、その気持ち。名前どうするんだ?」

雪歩「あっ、そうだね。名前つけなきゃ」

響「そうだな、クマ男とニモ子はどうだ?」

雪歩「あ、安直かな……」

響「そうかな?」

雪歩「うん、決めた」

響「なんって名前にするんだ?」

雪歩「うん、今日は新しい家族が出来た日だし、響ちゃんと仲良くなった日でもあるから」

雪歩「ゆき君とひびちゃんで!!」

終わり


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 01:59:09.74 ID:P144mZN10

短いですがこれで終わりです。あまり関わりのない2人を絡ませてみましたが、思いのほか難しかったです。
響のペット代は事務所持ちってのはアニヲタWIKIってとこに書いてました。他のSSでもそんな設定だったので、事務所持ちにしました。
読んでくださった方、支援くださった方、ありがとうございました。



元スレ:雪歩「響ちゃんと2人」

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