1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 02:33:11.14 ID:RuBnSora0

俺は腹が立っている
事務所をうろつくあの小さく奇怪な化物達が悠々と自分勝手に生きていることに
安月給の俺が苦労してなぜあいつらは楽して生きられる
迷惑しか生み出さないペットの下位互換であるというのに
許さない、そう決意し俺はあいつらを虐待することにした

まずは手始めにゆきぽだ
こいつは事務所に穴をあけるわ何やらで害しか及ぼさない

P「さぁこい、ゆきぽ」

ゆきぽ「ぽ、ぽえ!?」

P「こっちだ……う、うおっ!?」

ズッ…ド、ドドーン!!

俺がゆきぽに近づき制裁を下そうとしっぽを掴もうとした瞬間だ
足下が歪み、重心がずれたと思うと一瞬にして宙を舞った
そして、そのまま重力の赴くまま、俺はビルの2階から1階に突き落とされ、衝撃と共に重低音が響き渡る

P「痛っ……あいつだ、ふざけやがって」

そこらに穴をあけて歩くゆきぽ
その穴を簡易的に補強したところが結果として落とし穴の要領で今に至るのだろう
俺の中の怒りのボルテージはあがる一方だった


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 02:34:13.33 ID:RuBnSora0

P「待ってろよ、ゆきぽ……」

不敵な笑みを浮かべながら階段を上る
一歩一歩あいつに近づく度に、鼓動が高まってくるのがわかる
そして、勢い良くドアをあける

バン!

P「さぁゆき……」

あふぅ「はにぃいいい!!」

P「なっ! ど、どけこのっ!!」

こいつはあふぅ。発情期になると妙になついてくる、蚊みたいなやつだ
金色の毛虫と言ってもいいだろうが、今はそんなことどうでもいい
顔に張り付かれたせいで前がうまくみえない
苛立った俺は手始めにコイツを剥がし、血祭りに上げてから……そんなことを考えて足を進めていると

ミシッ

P「え? ま、まさか……」

ズッ…ドドーン!!

どうしたことか、またも落下してしまった


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 02:35:14.54 ID:RuBnSora0

今度の穴は明らかに故意的であることが見受けられた
落下の衝撃であふぅは離れたが、また1階に落とされてしまった
吹き抜けとなったビルの中から、ふと見上げるとゆきぽがスコップを持って待ち構えている

なるほど、俺と勝負しようってことか、いいだろう
次はそんな隙を与えない。痛む腰に鞭打ちながら階段を駆け上がると
ドアをあけると同時にしゃがみ、あふぅを回避する
そうしてゆきぽを……ん? やつがいない?

P「どこに行きやがった……」

ついさっきまで姿が見えたこと、すぐに駆け上がってきたことからここにいることは間違いがなかった
大方、俺の殺気に気がつき隠れでもしてるんだろうが、甘い。ここは俺の事務所だ
と、動く陰を見つけた。手を伸ばし、引っ張り上げる

P「みつけたぞ……ん? お前は、ちひゃーか?」

ちひゃー「くっ」

青い毛が邪魔くるしい生物、ちひゃー
歌と称して某いじめっこよろしくリサイタルを開くのが楽しみとかいう悪趣味っぷりだ
と、なかなかうまくいかない俺は腹がたったので

P「まずはお前から、どうしてやろうか?」

ちひゃー「くっ? くっ、くっ!!」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 02:36:14.40 ID:RuBnSora0

P「うるさいな、まずはその邪魔臭い毛を刈りとってやる」

そうして俺がハサミを取りに行こうとしたときだ
悟ったのか、ちひゃーが手の中で暴れだす

ちひゃー「しゃー!!」

P「おい、このっ!!!」

何度か叩くも抵抗は収まらない
それどころか、思い切り手の甲を引っ掻かれ、その拍子にちひゃーを逃がしてしまった

P「こんの!!」

苛立つも遅く、やつの姿も見失ってしまった
手に取ったハサミを床に放り投げる

P「くっそちょこまかと、どいつもこいつも……」

そうだ、どうせ逃げられるなら準備をした上で待ち伏せをすればいいだろう
そう考えた俺はある程度の凶器と共に、給湯室に身を隠した
ここにいれば目の前を通ったぷちに対して、即座に襲うことが可能だ

P「さぁ、俺をコケにした分たっぷりといたぶらせてもらおうか……」

と、影が見えた。すかさず俺はとびだし、とらえる


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 02:37:14.19 ID:RuBnSora0

いお「キーッ!!」

P「なんだ、お前か。意外だな」

いお、ヒステリック女改めヒステリック妖怪
すぐ暴れ回るコイツも要注意だが、確か虫が苦手だったよな?

P「よしよし、お前の大好きな冷蔵庫の後ろに閉じ込めてやるよ」

いお「キーキーッ!!」

P「猿じゃあるまいし……っと」

みょんみょん、と言う音の後に放たれるのはいわゆるビーム
流石に直接くらうのはリスクがでかすぎる……と、見た先には

P「あーあー、めちゃくちゃじゃんか。これ、お前のせいだからな?」

いお「キー!!」

そう囃し立てるとよりいおは凶暴性を増し、ところかまわずビームを打ちまくる
置いてある食器等はわれ、様々なものが飛び散るが、直撃は防いだ
これさえ耐えられれば、お前はジリ貧だろう?

いお「ぜぇー……」

P「さてと、もういいか? ……ん? 何だこの音」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 02:38:15.18 ID:RuBnSora0

ドアを叩く音のように聞こえた、いおがビームで壊しまくったことに対する苦情かもしれない
それはもう誠意を見せて謝るしかあるまい、こいつが命かけて償うさ

ガチャッ

P「……お前かよ」

はるかさん「かっかー!」

はるかさん、こいつはまた特殊なやつで
まあ、よくわからん。何を考えてるのか分からない故、俺としても一番関心は薄い

P「お前は後でな、今こいつを料理しなきゃいけない」

いお「キーキーキー!!」

泣き叫ぶいお、でも俺はやめない
密室に閉じ込めてっていうのもありだよな……うむ、そうなると……

……なんだ、この地鳴りのような音は?

P「……なっ」

そこには……大量に増殖したはるかさんの姿がいた
どうやらやよが水道を破壊したせいで、床が水浸しになっていたようだ


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 02:39:16.13 ID:RuBnSora0

はるかさん「「「かっかーかっかー」」」

P「ぐっ……!」

所詮生き物とはいえ、量がかさばるとここまで厄介だとは
はるかさんの波に押され、俺は事務所にすみに追いやられ……と、気がつけば
先の穴の上に、追いやられていた……つまり

ズッ…ドドーン!!

三度落下
流石の俺も堪忍袋のなんとやら。さらに頭に落ちてくるはるかさんが俺のフラストレーションを加速する
奴らを皆殺しにしてやる。そう決めた
だが、はるかさんに関しては増えてしまっているため、どうにか戻す必要があった
しかし事務所に戻ってみると、どうやら大方穴から落ちてしまったようで
数を虐殺したいわけではないので、そいつは後回しにすることに決めた

P「おい、誰でもいいから出てこいよ」

と、俺はまたも思いついた
小銭を取り出し、そこに落とす
チャリーンと、心地の良い音が響くと、間もなくやってきた。うっうーという声と共に

やよ「うっうー!!」

P「いらっしゃい、やよ」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 02:40:16.36 ID:RuBnSora0

やよ「う?」

何の警戒もなく俺の手に捕まったやよ
こいつをダシに他のぷちたちをあぶり出すという算段だ
と、ほどよいところにゆきぽの姿が見えた

P「なんだいるじゃんかゆきぽ。ほら、こっちにこいよ」

ピチャピチャと音を立てながら、濡れた床を歩き徐々にゆきぽに迫る
と、そのとき不意に足が取られた
片手ではやよを掴んだままだったため、バランスを崩し、そのまま頭から水たまりにつっこんだ

P「いってぇ……」

その悪戯の正体は、こあみとこまみによる紐攻撃だった

こあみ「とかとか!」

こまみ「ちー!」

もう何も言うまい
間髪入れずにこあみに飛びかかる、も。すんでのところで逃す
だが二度はミスをしない、その勢いでこまみに先回りし、見事捕まえた

P「ふ、ふふっ……やってくれるじゃねぇか、なぁ?」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 02:41:16.60 ID:RuBnSora0

こまみ「ちーちー!!」

こあみ「とかー!」

心配そうにするこあみ、いいじゃないか姉妹愛?
すぐどっちも地獄に送ってやるから安心しろ
さて、どう料理するか。また時間をかけると……なんて思いとりあえず腕を捻る
と、足下で何やらゴソゴソと音がする

ちっちゃん「……」

P「おぉ、ちっちゃんか……何、やってんだ?」

ちっちゃん「……めっ」

泣き叫ぶこまみの様子をみてか、それともこあみの要請か
どこから持ってきたか知らない、小さな気の棒には、火が
それを……あろうことかズボンの裾に焚き付けたのだ

P「ばっ!!!?」

まさかと思った、だが火はついていた
燃え上がるスーツ、叩いても消えやしない
もう仕方がないので、気がついたら手にしていたこまみを手放し
濡れている床に這いつくばり、ようやく鎮火した


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 02:42:16.81 ID:RuBnSora0

P「はぁ、はぁ……ふふっ、まさかお前がなぁ、ちっちゃん?」

ビクッとするちっちゃん
自分がやったことが正義なのか悪なのか、まだわからないといったご様子
だがそれはまぎれもなく悪だ。人殺しだ
俺がやってることとは違う、だって人の方が偉いんだぜ?
そんなことを言っていたら……何やら頭が熱い……熱い!!

P「あっつ!! な、なんだ!!」

ぴよぴよ「ぴっ……」

P「きっさまぁ……」

ゆらゆら宙に浮きながら、急須から俺に熱湯を注ぎやがった
今更ながら理解した。こいつらは全員で俺のことをしとめようとしている、ということ
いいだろう、お前らが束になろうとそんなことできっこないことを教えてやる
俺はとっておきのサバイバルナイフを用意した
それを後ろ手に構え、熱湯でやけどをしてるのも気にせず、とにかく手当たり次第襲いかかった

P「うらぁああ!! 殺してやるよぉお!!」

振り回す、振り回す。しかしあたらない。くそっ、なんで当たらない
だがようやく手応えがあった。が、鈍い金属音が響くだけでそれは大したことにはならなかった

ゆきぽのスコップだった


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 02:43:14.96 ID:RuBnSora0

ゆきぽ「ぽ、ぽぉ……」

P「ほぉ、弱虫のゆきぽが俺とサシ? いい度胸じゃねぇか」

どうやら火事場のなんとやら、ゆきぽの力は確かに一目置ける。一筋縄ではいけない
だが、そんなことには構っていられない。こいつらを仕留める、ただそれだけ
と、静かに事務所のドアが空いた

最初に入ってきたのはちびき。だぞだぞいいながら、笑顔で走り込んでくる

これはいい、と。ゆきぽに対して意識を向けていると思わせ、一呼吸した後一気に方向を変える

ちびき「だ、だぞ!?」

もらった……そう思った瞬間、後ろからもう二人
妙に偉そうなのがむかつく、たかにゃ。常にニヤニヤ、みうらさん
たかにゃの上に乗っかったみうらさん。ちびきのその様子を見ると同時にたかにゃは手を鳴らした
間一髪のところでちびきは難を逃れ、事務所の外へと避難することができた……が

P「くっっそおお!!! なんだ! お前ら、ふざけるなよ……」

ちびきの鳴き声が聞こえる。
やつは……やつの鳴き声はなぜか、怪物を呼び寄せるのだ
それは、今の恐怖に比例した分の、恐ろしい怪物を


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 02:44:14.04 ID:RuBnSora0

龍が事務所の外から俺を覗く
もはや廃墟同然の1階から火を吐いて威嚇する
それに乗じて、勢揃いしたぷちたち全員円を作って俺のことを睨みつける

P「……ふふっ、ははっ! まだお前ら、俺に勝つ気でいるのか?」

P「本当……おめでたい脳みそしてんなぁ」

P「いいか、お前らは不必要な生物なんだよ! 弱い生き物は、必要ない!」

P「愛玩動物にもなれやしない、お前らなんか、お前らなんかああああ!!」

と、ふと気がつく
その円の中にははるかさんがいないということ。が
ちょうど、襲いかかろうとして踏み出した一歩のところで
はるかさんが、にこっと笑ったのだ。そして

ブニッ

P「……あ」

はるかさん「かっかー」

はるかさんは特にこれと言った様子も見せずに、踏まれてなんと言う顔もしていなかった
対して、バランスを再び失い、倒れ行く俺の先に見えるのは
いつだったか、床に投げ捨てた、ハサミ


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 02:46:22.61 ID:RuBnSora0

このままなら別に、床と平行に落ちているハサミなどなんてことはない
が、龍の振動で、なんとも、なんとも奇妙なことに
ハサミが、直立したのだ。そして

P「あ、あ、ああああああああ!!!!」

グサッ

……

事務所には、平穏が戻った。否、これから取り戻そうと言うところだ
皆が皆、何もなかったかのように、事務所を片付け始める
果たしておれは、龍の餌になったのか? はたまたゆきぽに埋められたか、定かではない
だが、俺はなんだったのだろう。もしかすると、一番の物の怪は俺だったのかもしれない……
いや、しかし俺はこの事務所のプロデューサーで……

改めて、平穏が戻った事務所。あっという間に気がつけば日は一回転、ちょうど昇り始めた頃

ガチャッ

P「おはよう……お、なんだ皆そろってるのか? 珍しいな。よし、今日も一日頑張るか!」

ぷちたちは笑顔で、みな一斉に騒ぎだす。プロデューサーに……ならば、俺は誰だ?
そんなこと、誰にもわからない。でも、誰もが持っているものだ。
”逆”を考えれば、”待”っているものは、同じ。そんなこと、ぷちたちにだってわかる。



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 02:47:40.83 ID:RuBnSora0

誰が得するんだってSSだがふと降りてきたので雑だけど
タイトル回避されてるんだろうけどこういう方向性もあるってこと知っていただきたいね

再放送希望



元スレ:P「ぷちどる逆待」

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