2018年04月22日

第6回ふるさと川柳「彩」 結果発表

川柳「湖」主催の第6回ふるさと川柳「彩」( 誌上句会)の発表誌が届いた。
応募者:373名(878句)

最優秀句 12点
ソの音の辺りに春の彩がある    相田みちる
優秀句
11点
彩りになるならどじょうすくいでも  熊田勝利
11点
彩りをください生まれたいのです   森田律子
10点
ひと彩を遺し過疎地の墓じまい    荻原鹿声
9点
つて言うか ズタズタの傷うつくしい  松谷早苗
9点
点滴はピンク 午後から雨らしい   平井美智子
9点
好きな彩纏って鳥になっている    籠島恵子
8点
淑女とはランチ 悪女とはディナー  高瀬霜石
7点
桐壷の巻に始まるショータイム    加藤ゆみ子
7点
だまし絵の睡蓮手も足も濡らし    阪本きりり
特別賞7点
みぜんれんよう萌黄れんたいほしょうにん 中西 素
7点
自己否定おやめなさいと蛍烏賊    谷垣恵美子

☆上記は選者12名の共選結果(私も選者を拝命)
私の選んだ秀句、佳作、他は下記。
秀句
寒村に茶髪のおとこUターン      山崎草太
 過疎の村は年々若者が減り、増えるのは猪鹿蝶や猿ばかりで淋しさに耐えている。そんな時、都会に出て行った馴染みの若者が茶髪に変身してUターンで帰って来たのだ。
村中の人達が大喜びで歓迎の雰囲気がリアルに伝わってくる。言葉の選択がぴったりでリズムも心地よい。

彩りになるならどじょうすくいでも   熊田勝利
 「彩」の意味は広くて深い。「どじょうすくい」を
彩りにするという発想の意外性とユーモアのセンスにすくわれる

ハッシュタグ死神色も混ぜておく    中島かよ
 ネット社会は期待と闇が混沌としているが「ハッシュタグ」という魔力のキーワードを上手く使いこなしている。

佳作
ひと彩を遺し過疎地の墓じまい     荻原鹿声

改憲で極彩色になる兵士        月波与生

いろどりはどうあれ芋の煮ころがし   藤本あき子

メジャーデビュー異彩を放つ二刀流   山口亮栄

赤いくつ彩りを問う盲の稚児      妹尾和子


その他、気になった句
トルソーの背中に水色の付箋       森田律子
昭和史を血で彩りしきのこ雲       坂本一本杉
100色の螺旋ああ狂いそうだ      春田あけみ
ひといろで間に合うしあわせなパンダ   伊藤寿子
彩雲院虚太空大姉とぞ          高橋こう子
反核の水彩毅達腺里離僖譽奪函     ヾ篳ト耋せ
寂聴のペン曼陀羅を紡ぎだす       美馬りゅうこ
罵りを彩る擬音鼻濁音          森山文切
モノクロの世界に降った焼夷弾      中川喜代子
ため息がピンクになれば恋ですね     米山明日歌
玉虫をほうほうと吐く蒙古斑       奈良一艘
赤パジャマ黄パジャマ鉄格子の彩     岡谷 樹
スーパーのトイレ彩る印象派       高田桂子
指切りが少女に彩を足してゆく      青砥和子
白極む雪に彩あり光あり         佐藤ちなみ


2018年04月20日

おふくろのふろくのほくろのくろい毛

おもしろ川柳の例会があった。
タイトルは互選「黒」に出した句。その他提出句。
AKBセンター狙う黒一点

「雑詠」
長考の末に頼んだタヌキそば
支持率が下がり整形外科にいく


「鴨」
カルガモの学術名は「オオバカモン」
鴨肉が届きませんとかもーる

席題「母の日」
母の日に高い高いをしてあげる
おふくろのろでいき詰まりただ涙

今回はゲストとしてフェニックスの稲垣さんと北原おさ虫さんが参加した。
おもしろ川柳とフェニックスは私から見れば同じ仲間で、ただ生まれ(母体)がチト違うだけなので、こういう形の交流はよくある。
おもしろ川柳は2005年公民館の川柳講座から生まれ、フェニックスは2006年から始まった「学びキャンパスせと・川柳講座」の出身者が主体で2011年に生まれた。学びキャンパス講座は今も続いており、5月から新学期が始まる。

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2018年04月19日

「川柳スパイラル」2号 提出作品

(2018−3−25発行)

如月のインスタ映えの前頭葉

乾電池その知られざる武勇伝

落ちたのはググるミサイルは落ちない

期末にて二足歩行の期限切れ

カレンダーガールだらけだった岬

税務署のロビーで三回四股を踏む

スマホ繰る携帯トイレぶらさげて

世が世なら黙っていないパイプ椅子


2018年04月18日

手のひらに忖度と書き飲む総理

野次のない旅でにんまり安倍夫妻
事務次官セクハラ前は何してた
セクハラの定義を語るナンセンス
日報が出てくるまでに10年も
美しい日本文書は残さない
校則に拘束されて縮む子等
道徳を教える人に毒がある
女子がダメたかが土俵に何様だ
過疎の村猪鹿蝶にハクビシン
縮む国移民難民に針の穴
入れ墨で風呂が汚れるわけじゃない
アスリート一流 政治家は五流
核のゴミ日夜着々溜まってる
オスプレイ1機と保育園の値段


2018年04月17日

誰も知らない自転車と月の仲

22日(金)にはおもしろ川柳会の例会がある。
前回(3月の)句会の作品のチェックやコメントなど遅ればせながらやっと整理した。

明日のこと考えてないアスタリスク

*ちゃんと物事を考えるのがだんだん億劫になってくるようだ。
ブログを始めて初めての春の頃、もっと「 春高楼の花の宴・・」じゃあないが、
マジに考えていたように思う。

11年前の春の候にプレイバックして
2007年04月25日のブログより
「 蝶々」

桜が散り終わると、次々といろいろな草花の競演が
始まる。
散歩道の同じような所に、毎年同じような花が咲く
菜の花、矢車草、タンポポ、レンゲ、ポピー等等
である。
去年の種や根が残っていて時期が来ると、次々と
出番を忘れることなく咲く。中でも矢車草は子供
の頃から好きだ。ほとんどは青か紫かピンクで、
黄色やオレンジは見たことがない。
また遺伝子操作などで変な色の矢車草の花を作って
欲しくないものだ。
田んぼの畦の草をもう草刈機で刈り込んでいる人が
いた。今後、何度も何度も繰り返される光景だ。
一方、田んぼの畦や土手に除草剤?を振り撒いて
いる人もいる。
除草剤は土に沁み込むし、空中にも飛散するので、
好き勝手に撒いていいのかと思う。
そういえば、見事なキャベツ畑もあるが、蝶が
まったく飛んでない。昔は蝶々だらけだったが。
したがって青虫もいないから、虫食いの穴だらけの
葉もない。
そのうち田植えも始まるが、最近は田んぼの水の
中にも生きものがほとんどいない。
除草剤や殺虫剤は虫には致死量だが、人間はずう
たいが大きい分、即致死量にはならない。
でも、汚染の食物を食べてるわけだから、じわじわ
とボデーブローを打たれるように適度に
弱ってゆく。それにより、薬屋や病院や保険屋も
(葬儀屋も)適度に潤うような世の中のシステムが
できあがりつつある。
その昔レイチェル・カーソンの『沈黙の春』や、
有吉佐和子の『複合汚染』で書かれた世界が
どんどん現実みを増している。

2018年04月16日

喫茶店なら腹式呼吸のまま

午前中は相棒とそろって眼科へ行った。
相方は白内障、こっちは緑内障、時々眼底出血があるから、合わせれば白の大三元の役満だ、なんてタワケはさておき、眼科には定期的に予約して通っている(3か月間隔で)。
視力や眼圧や視野等をチェックして薬をもらってくる。

午後は瀬戸の印刷屋さんへ、フェニックス句集10号の原稿(最終版)を持参し、条件日程などの調整とお願いをした。連休前に完成させるには本日がタイムリミットと言われていたので。
この印刷屋さんは実直でサバを読むようなタイプではないので、条件は真摯に受け止め、最大限の努力をお願いしてきた。18日には状況を連絡してくれるとのこと。

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2018年04月15日

題「第」  桜散る第二ボタンの予備がある

「雑詠」
お得なのは売り言葉より買い言葉

ねじまき句会があった。毎月第3日曜日と決まっているが、今月は15日で、まだ第三になっていないと心身に抵抗された。20日前後なら許せる感じ。
花粉症の延長か鼻ぽたぽたで怠く熱っぽいのはあったが、「甘ったれるな!」と背中を蹴られて家を出て何とか参加した。遠来の方々は休みで総勢11名参加。

上記は出さなかった句。

会場に行ったが、やっぱり頭も口も耳も金も回らない。
4時半には終了。いつものお茶もおちゃけも遠慮し真っ直ぐ帰宅した。
早過ぎると怒られた。

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2018年04月11日

六条御息所的今夜     笹田かなえ

川柳作家ベストコレクション、今回は笹田かなえさんの
句集を紹介。

キャッチフレーズは「ピンチはチャンス!」

「右にゆれて」
パプリカのヘタがクィッと「お茶しない?」

ほっといて欲しいところにサイゼリヤ

さみしさをしる旅でした魚でした

深呼吸さえぎるものをなぎ倒し

ズッキーニ平均点はほぼキープ

みんな正気でみんな狂ってマスゲーム

「左にゆれて」
たっぷりと墨をふくんで女郎花

あおあおとタトゥーの蝶々飛び立って

融けかかるバターゆっくり沈む腰

この先はきっと無意味にステンレス

線だけになった大人しくなった

なまぬるい苦い暗闇ジャズを聞く




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2018年04月08日

フェニックス6号(H28年4月発行)回想

「瀬戸川の畔」   丸山 進

さよならに透かしがあるか確かめる   安藤香代子
 紙や布に透かしがあるなら分かるが「さよなら」にあるという発想がユニーク。誰かに言われた「さよなら」の余韻に浸りながら、真意をはかりかねているのだろうか。
女心の未練だろうか。

正装の紳士とつつくイチゴパフェ    安藤 なみ
 一読して滑稽で異様な情景が浮かぶ。妖艶な女とイチゴパフェをつつく正装の紳士とは。合コンで出来立てのシニアカップル、薬物から更生した男と支援者、同性婚の語らい等が浮かんでは消える。想像が尽きない句を提供できるのは言葉のマジシャンだけである。

マヨネーズそろそろ華麗に逆立ち日   稲垣 康江
 残り少なくなって捨てられる寸前のマヨネーズに、稲垣はサプライズの舞台と心に染みる詩を与えた。それは「華麗な逆立ち日」として永く人々とマヨネーズ嬢の記憶に残るだろう。世の中のどんな小さなものも祝福されるべきだと叫んでいるようだ。

あれこれと書いた予定が指図する     太田昌宏
予定を書く時はまだ先だと思い、あれこれと頑張ったり欲張ったりでいろいろ計画を詰め込んだ。時期が近づくと思わぬ野暮用が出来たりで、予定の実行が怪しくなってきた。自分の書いた予定表が鬼の形相で迫ってくる。「指図する」がぴったり。

飛ぶのは辛い残るのはなお辛い     北原おさ虫
 特攻をテーマにした連作の一句。国のためとは言え母に先立ち飛び立つのは辛い、臆病と言われ英霊にもなれず生き残るのはなお辛い。若者を死に追い込んだ狂気の時代を美化する人達が今なお居ることを憂う。

婚活と墓活セミナー隣り合う      高田 桂子
 婚活と墓活が隣り合うという嘘のようなほんとの話。
婚活も墓活もしばらく前にはなかった言葉だ。それが隣り合うとは時代の流れを感じる。
思えばどちらもスタートでありゴールである。句のリズムがよい。

したたかをラベンダーブーケ包み込む  高橋ひろこ
 ラベンダーブーケは結婚式の演出に欠かせないアイテム。花嫁のしたたかさ、それはそれで結構な資質だが、
とりあえず清楚でキュートなブーケが可愛く包み隠してくれる。昔流に言えば角隠しかな。

ダイエット形状記憶にはばまれる    田地 尚子
 ほとんどの老若男女がダイエットに憧れるか脅迫されているが、成果はイマイチだ。何故か。理由は簡単、アウトプット以上に食べるからだ。簡単な努力をしないで「形状記憶にはばまれる」という逃げの屁理屈がおもしろい。

垂直な夢を持ってる白い服       平子久仁子
 ホームレスもコソ泥も白い服を着ない。新郎新婦や入学の生徒には白が目立つ。白は希望の色である。よれよれの白は似合わない。誰にでもある垂直の夢がいつまでも白く大きく輝いて欲しい。

文春をあくびのふたにする議員     深谷江利子
 この頃の議員は交通事故より週刊文春に気をつけている。元より潔白なら恐れることはないが叩けば出る埃が溜まっているのだろう。議場で眠くなったら、文春を取り出し必死で読んでいる議員が浮かぶ。作者の時事への切り込みは鋭い。

三度目はたぶん切れない赤い糸     前田トクミ
 赤い糸が二度目までは切れたと言外に言っている。深刻な事をさらりと詠んでいる意識は作者にあるのだろうか。読者の関心を二度目までの事に集中させる猫だましテクニックには非凡さを感じる。

アルバムの前で半日回顧録       松長 一歩
 何気なく昔のアルバムを手にしたら、懐かしい思い出が次々と蘇ってきた。あいつはどうしているか、こいつはもうあの世だな。俺もこんなに若く、様になっていたなあ。ページを捲るたびに「うーん」と感慨に耽っていたら。「ご飯だよ」とお呼びがかかり、現実に。

美術館妻は発散僕ためる        水谷 克行
 夫婦の趣味や好みはいろいろ。観る、食べる、休むにしても好みの温度差はあるだろう。美術館でもそれは同じ。一緒に行けるだけでも幸せだ。連れて行ってもらえない部類も多いのだから。「ためる」が絶妙。

リズム良く休み取ってる不整脈     三好 光明
 人様にとって不整脈は困ったもんだが、脈の立場になれば時々は休みたい。脈が終われば人もお終い。ここは譲り合ってリズム良く休んでもらった方が長生きできるのでは。と、パラドックス的発想がおもしろい。

形見分け母の秘密も譲られる      安井紀代子
 形見分けの中に母の秘密もあったとは、ちょっとミステリアスな感じもする重い話だが、長い人生にはいろいろあり秘密もあったと思う。母と娘の固い絆を感じさせる物語りである。

エスカレーター天敵とすれ違う     丸山 進
 東京駅には長い長いエスセカレーターがあり時々乗った。その日は上りに乗った。人は皆眠らず前を向いている。ふと見たら天敵が下りてきた。まさか、あいつも気が付いた。互いに横目ですれ違った。逃げようも追いかけようもない。その後の消息は知らない。


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2018年04月07日

脈拍は「蛍の光」のリズムです

タイトルは2012-9-15に開催された川柳カード創刊記念大会の句会で榊陽子さんに題「脈」で選んでもらった句。
なぜこの句を思い出したか、特に深い意味はない。
強いて言えば卒業・入学のシーズンで、自身もちょっと息切れしているなあ・・か。

孫(小1)は春休みで、3日(火)から本日(土)まで我が家で預かった。連日、孫殿モードで回った。
入学前は近くのスーパー店内の遊具コーナーに連れてって遊ぶのが定番だったが、この頃はガラリ変わりゲーム機やかみさんのスマホに首ったけで、ほとんど外に行きたがらない。学校でも学童保育所でもゲーム機は禁止だし、自分の家でもママ・パパの監視がきつく、ジジババの家の無法状態がお気に入りのようだ。
必死で画面を捲って真剣に嬉々としてやっている。ちらっと見ると重箱の蟻を必死に追い掛けているように見える。時々ダウンロードとかインストールなんて、ひと昔前ならハイテクのプロしか使わなかった言葉も飛び出し、こちとらは教育的指導も禁止もしようがない。まあ麻疹のように時間が解決するだろうと放任している。
我らがチビの頃は「うさぎ追いしかの山〜小鮒つりしかの川〜」状態で、外で遊びを見つけて過ごしたものだが、
それを言っても仕方ない。
午後にはパパが迎えに来て一緒に帰った。月曜からは2年生だ、


Profile

マル

川柳をやってます。
川柳は金もかからず、金にもならないのが魅力です。
短詩系や文芸全般にも興味はあります。

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