2018年02月12日

私の挽歌 船こぐ音でいい   松田俊彦   

ここのところ何かバタバタしていて本棚を探したりしていたらノートが出てきた。
よく見たら松田俊彦さんの句集だった。
前に読んでダンディズムというか男の純情というか胸に
ほろりぐさりときたものだ。
読みだすとまたじーんと止まらなくなる。
前にもブログで紹介したが何句かを

口論に負けてさくらの花を掃く

風という得体の知れぬものに泣く

きりんの死きりんを入れる箱がない

家中を磨く今夜は鶴がくる

他人ならここで手をふるだけでいい

膝を抱くこれまで生きてきたように


前回のはこちら 『松田俊彦・句集より』

ssm51 at 22:53│Comments(4)clip!川柳作品 | 句集

この記事へのコメント

1. Posted by かずこ   2018年02月13日 08:36
ええなあ。
2. Posted by マル   2018年02月13日 14:46
かずこさん
久々に手に取って読んでみましたがやっぱりいいですね。
じーんと来たりほろり来たりです。
3. Posted by 俊和   2018年02月13日 21:40
ーええなあ。Tooですー


口論に負けてさくらの花を掃く

他人ならここで手をふるだけでいい

膝を抱くこれまで生きてきたように


ー前回作品も、ええなあー。


空っぽの巣へ花びらが落ちてくる

ひき返すために岬に立っている

愛される範囲を葱は知っている


俊彦さんの柔らかな感性のひらめき。どの句も、すっと心に入ってきます。

ご紹介、ありがとうございます。



4. Posted by マル   2018年02月13日 22:44
俊和さん

ええなあ MeToo ですね。

平明で深い句を詠め、と叫ばれてから久しいですし、私も自分なりにチャレンジしてみましたが、格言的になったり既視感の枠をやぶれず、路線を追うことに多少懐疑的になったりもしました。でも俊彦さんの句を読むと平明で深い上に他の追従を許さない領域にあるように思います。
おそらく一句を成すのに悶々とした自己との試行錯誤の格闘があっての成果ではないかと思いました。
いつになってもよい句はよいし、よい人はよいという感じですね。

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マル

川柳をやってます。
川柳は金もかからず、金にもならないのが魅力です。
短詩系や文芸全般にも興味はあります。

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