2018年08月06日

犬小屋の中に入ってゆく鎖   徳永政二

川柳作家ベストコレクション「徳永政二」より

・ひとりの個性なんて 
  たいしたものではないと思うことがあるが
  何か生まれるときは
 いつもこのひとりからである。
・僕は川柳に救われた。
・川柳は自由である。とことん自由である。
・僕が川柳に出会ったように
  誰かがどこかで川柳に出会っている。

花引くと小さな虫がついてくる

風があるのだと分かる一枚の写真

泣いている時も魚は水の中

ビニールのひもで結んである真昼

なんでもない夜よみかんに種がある

うれしさにくいと曲がっていきました

はじまりにみかんを一つ置いてみる

大阪の泡を三回かきまわす

夕焼けをひっぱっている鳥の数

夜がいっぱいになったので蓋をする

鳩はまだ何もさがしていない朝

壺の中こまかい雨が降っている

・・・・


ssm51 at 22:41│Comments(0)clip!川柳作品 | 句集

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マル

川柳をやってます。
川柳は金もかからず、金にもならないのが魅力です。
短詩系や文芸全般にも興味はあります。

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