2018年11月05日

「髷を切る」芳賀博子・句集

第一句集「移動遊園地」から15年ぶりの句集である。
句の表現をずらしたり、飛躍させたり、省いたりと工夫を凝らしているのが目立つ。
それゆえ読者が想像や妄想や感情移入等を拡げることが
でき好感が持てる。

私にはわかっていたという微笑

一番の理由が省略されている

私も土を被せたひとりです

ロング缶1本 本日の墓標

やわらかい握手で値踏みされている

一点の嘘 数式が完成す

文芸の力よスプーンが曲がる

あのころの喧嘩がしたい天気雨

・・・

*読み返す度に好みの句が微妙に変わってくる。
読者の環境や精神状態により共振する部位が変わるということは、それだけレシピやメニューが充実しているのだと思う。

ssm51 at 16:45│Comments(0)clip!川柳作品 | 句集

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マル

川柳をやってます。
川柳は金もかからず、金にもならないのが魅力です。
短詩系や文芸全般にも興味はあります。

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