2019年02月08日

川柳木馬 第159号(2019・冬)

先ずは各2句を紹介。どれも強かな感じの表現。

間に合うといいね冬空の蝶番     清水かおり
オリーヴ咥えあいまいな呼吸     清水かおり

六月のグラデーションで破水する   大野美恵
脱皮した生臭い日の青刺繍      大野美恵

黴の花咲いた心を裏返す       森乃 鈴
曜日から失うらしい変換キー     森乃 鈴

コンビニで産まれた意味をあたためる  小野善江
ひまわりや顔面至上主義謳う      小野善江

天国のびっくり箱はみな笑う     西川富恵
目には目をそれならわたし鼻にして  西川富恵 

つゆ晴間ダリの時計のハリ動く    萩原良子
だまし絵の中に消えていくかかと   萩原良子

自販機はデンエン宇宙ステーション  山下和代
オレンジのひかりを纏う疑似家族   山下和代

すててこやリリー・フランキーの無精髭  畑山 弘
恍惚と蠅取リボン絡みおり        畑山 弘

断捨離の先ずは私を捨てておく    古谷恭一
花の名も知らず星座の名も知らず   古谷恭一

海という許容範囲を問い直す     内田万貴
君らしいと草の匂いを誉められる   内田万貴

境界を手頃な青で塗り込める     川添郁子
ふりだしに戻ればセミの伝言が    川添郁子






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マル

川柳をやってます。
川柳は金もかからず、金にもならないのが魅力です。
短詩系や文芸全般にも興味はあります。

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