2019年11月05日

浮遊機械二十号機  楢崎進弘

「犯罪者として」
コンビニの明かりに憩うオヤジ狩り

隠し持つ違法薬物メロンパン

初恋や通り魔事件未解決

惨劇の家に銀木犀匂う

恐喝(かつあげ)の多発地域や花ザクロ

集団暴行事件発生曼珠沙華

血溜まりに月光降りぬ神無月

冬花火遺体の傷を確認する

被害者にも加害者にもなる自動ドア

父に似た手配写真に時雨かな

*題材は犯罪の氾濫だが、作品を構成する対の言葉を
 花鳥風月や日常の平凡さの中から探しており、
 全体で非凡な雰囲気が出ている。
 流石 楢崎さんだと思う。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
Profile

マル

川柳をやってます。
川柳は金もかからず、金にもならないのが魅力です。
短詩系や文芸全般にも興味はあります。

Archives
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: