名古屋市中区錦2丁目にOPENしたコインパーキング『 いずみパーキング錦 』は
フラップ式27台のコインパーキングです。場所はいずみパーキング本社のすぐ近くということもあり、
こちらのコインパーキングができるまでをご紹介していきます。
①
まず建物解体後の更地の状態です。
② アスファルトを敷く前に電気の配管を地中に埋めます。


③ 電気の配管準備ができました。
アスファルトを敷く前にこの準備が
できていると、出来上がりがきれいに
なります。

④アスファルトを敷きます。

⑤きれいに出来上がりました。
こちらの駐車場は水を通しやすい
透水性舗装で仕上げました。
水を通しやすいので、場内に
水たまりができにくい利点があります。

⑥墨だし
業界用語で『墨だし』といわれますが、
作業に必要な線や位置などを
表示する作業です。
この線に沿って駐車場のラインを
引いていきます。

こちらが駐車場の墨だし作業で
使われる『 チョークライン 』。
黄色い入れ物の中にチョークの粉末が
入っていて、中に収納されている紐に
粉がつきます。

両端をピンと張って
中央でパチンと紐をはじくと
紐についた粉でラインが引けます。

こちらは駐車場出口の矢印を
書いています。
矢印のラインはフリーハンド!
出入り口の広さを考慮して
矢印の角度や大きさを決めていきます。


⑦ライン工事
墨だしのラインに沿って車室のラインを
引いていきます。

車室ナンバーも数字の抜型を
利用して書いていきます。
駐車場まめ知識
駐車場のラインにも引き方に違いがございます。ちなみにこちらの駐車場は『 ダブルライン 』 という引き方。
『ダブルライン』は主にフラップ式のコインパーキングに多くみられますが、ラインとラインの間に
フラップ板の基盤を設置することで、基盤の上にタイヤが乗らないようにするための工夫だそうです。

左がダブルラインの変形版 『 アメリカンライン 』
ラインとラインの間に基盤がくることで、
できるだけ基盤が損傷を受けないようにする工夫は
ダブルラインと同じです。
ゲート式のコインパーキングは主に『 シングルライン 』
名前の通り1本線で車室を区割りします。
ゲート式の場合、出入り口のゲートで車の入出庫を管理するため、
車室は区割りされていればよく、またダブルラインに比べて、
ラインがシンプルな分、車室数が多く取れたり、1車室を広めに
することができます。
またラインの色は様々ですが、よく見かけるものでは、コインパーキングは黄色
月極駐車場は白というのが、多いようです。

⑧まずは各車室にループコイルを設置する位置を
墨だしの要領で線を引いていきます。

⑨ラインが引き終わると
いよいよループコイル
(車両検知センサー)を設置
するため、アスファルトに
カッターをいれます。

細かいラインをカッターで切っていくのは
大変そうですが、さすが職人技です。

⑩カッターで切った後は水で
切りくずを洗い流します。
こうしないと、完成した時に
アスファルトに細かい切りくずが
ついて、なかなか取れないうえに、
白っぽく汚れた仕上がりになって
しまうそうです。
この駐車場は27台と台数も多いため、
途中で給水車の水が無くなり、
急いで給水する事態に…
これもきれいに仕上げるためとはいえ
ご苦労様です。

こちらは駐車場の出入り口の
乗り入れを拡張して、
車の出入りがしやすいように
しました。
乗り入れの拡張などは、
事前に市の土木事務所や
警察への申請・許可が
必要になります。
許可が下りるまでに
約1ヶ月程度かかるとのこと。
申請手続きはアスファルト業者さんが
代行してくれます。

⑪ カッターを入れた部分を
掘削していきます。
掘削作業で出た土を
洗い流しながらの作業
です。

⑫掘削した溝にループコイル(車両検知センサー)の
設置や電気の配線を埋め込む作業をしています。

車止めも設置されています。

⑬配線が作業が終わると
掘削したところを
モルタルで埋めていきます。
(※モルタルとはセメントに砂と
水を混ぜて作ったペースト状の
建築資材です。)

⑭モルタルが乾いたところから
ロック板の設置を始めます。

⑮ループコイル
(車両検知センサー)も
モルタルできれいに
埋められます。

同時進行で電力会社が配電工事を行います。

配電盤取り付け
これで電気の供給もされ、
いよいよ完成まであと少しです。

⑯精算機テントを設置します。
精算機はどうしても日照や雨・雪の影響を受けますので、
こうしたテントを設置することで、精算機へのダメージを
少なくすることができます。
また精算する方への配慮も兼ねて設置します。

⑰場内に柵を設置いたします。
柵もコインパーキングの周辺状況に合わせて、
フェンスにしたり バリカーにしたりすることもあります。
今回こちらの駐車場は単管柵を
設置しました。

⑱精算機設置
アイランド工事
精算機を設置する場所をコンクリートで
一段高くして、雨水などの影響を受け
にくくする配慮をしています。

精算機が設置されました。

⑲看板設置
コインパーキングに設置する
主な看板は
料金看板(道路からよく見えるように設置します)
満空看板(精算機と連動させます)
規約看板(利用規約をご案内しています)
を設置します。

⑳結線
各プラップ板の電線を電源と結んでいきます。

このあと精算機の設定・フラップ板の作動確認など、最終チェックが行われます。

㉑ 清掃
最後はきれいにアスファルト路面を
高圧洗浄します。
㉒ 完成
こちらの駐車場はアスファルト工事から
オープンまで約2週間で完成しました。
またアスファルト工事を除いた場合
(墨だし~完成)ですと5日間で
設置できます。
今回、はじめてコインパーキングが完成するまでを見学させていただき、私自身いろいろ勉強になりました。
新人目線でコインパーキングができるまでをご案内しております。
遊休地活用など、コインパーキングをご検討中の方の参考になれば幸いです。
いずみパーキングHP
お電話でのお問い合わせ(平日9:00~17:00)
(052)205-6166
また最後に取材にご協力いただきました 日本システムバンク様・阪神テック様 どうもありがとうございました。
フラップ式27台のコインパーキングです。場所はいずみパーキング本社のすぐ近くということもあり、
こちらのコインパーキングができるまでをご紹介していきます。

①
まず建物解体後の更地の状態です。
② アスファルトを敷く前に電気の配管を地中に埋めます。



③ 電気の配管準備ができました。
アスファルトを敷く前にこの準備が
できていると、出来上がりがきれいに
なります。

④アスファルトを敷きます。

⑤きれいに出来上がりました。
こちらの駐車場は水を通しやすい
透水性舗装で仕上げました。
水を通しやすいので、場内に
水たまりができにくい利点があります。

⑥墨だし
業界用語で『墨だし』といわれますが、
作業に必要な線や位置などを
表示する作業です。
この線に沿って駐車場のラインを
引いていきます。

こちらが駐車場の墨だし作業で
使われる『 チョークライン 』。
黄色い入れ物の中にチョークの粉末が
入っていて、中に収納されている紐に
粉がつきます。

両端をピンと張って
中央でパチンと紐をはじくと
紐についた粉でラインが引けます。

こちらは駐車場出口の矢印を
書いています。
矢印のラインはフリーハンド!
出入り口の広さを考慮して
矢印の角度や大きさを決めていきます。


⑦ライン工事
墨だしのラインに沿って車室のラインを
引いていきます。

車室ナンバーも数字の抜型を
利用して書いていきます。
駐車場まめ知識

駐車場のラインにも引き方に違いがございます。ちなみにこちらの駐車場は『 ダブルライン 』 という引き方。
『ダブルライン』は主にフラップ式のコインパーキングに多くみられますが、ラインとラインの間に
フラップ板の基盤を設置することで、基盤の上にタイヤが乗らないようにするための工夫だそうです。

左がダブルラインの変形版 『 アメリカンライン 』
ラインとラインの間に基盤がくることで、
できるだけ基盤が損傷を受けないようにする工夫は
ダブルラインと同じです。
ゲート式のコインパーキングは主に『 シングルライン 』
名前の通り1本線で車室を区割りします。
ゲート式の場合、出入り口のゲートで車の入出庫を管理するため、
車室は区割りされていればよく、またダブルラインに比べて、
ラインがシンプルな分、車室数が多く取れたり、1車室を広めに
することができます。
またラインの色は様々ですが、よく見かけるものでは、コインパーキングは黄色
月極駐車場は白というのが、多いようです。

⑧まずは各車室にループコイルを設置する位置を
墨だしの要領で線を引いていきます。

⑨ラインが引き終わると
いよいよループコイル
(車両検知センサー)を設置
するため、アスファルトに
カッターをいれます。

細かいラインをカッターで切っていくのは
大変そうですが、さすが職人技です。

⑩カッターで切った後は水で
切りくずを洗い流します。
こうしないと、完成した時に
アスファルトに細かい切りくずが
ついて、なかなか取れないうえに、
白っぽく汚れた仕上がりになって
しまうそうです。
この駐車場は27台と台数も多いため、
途中で給水車の水が無くなり、
急いで給水する事態に…
これもきれいに仕上げるためとはいえ
ご苦労様です。

こちらは駐車場の出入り口の
乗り入れを拡張して、
車の出入りがしやすいように
しました。
乗り入れの拡張などは、
事前に市の土木事務所や
警察への申請・許可が
必要になります。
許可が下りるまでに
約1ヶ月程度かかるとのこと。
申請手続きはアスファルト業者さんが
代行してくれます。

⑪ カッターを入れた部分を
掘削していきます。
掘削作業で出た土を
洗い流しながらの作業
です。

⑫掘削した溝にループコイル(車両検知センサー)の
設置や電気の配線を埋め込む作業をしています。

車止めも設置されています。

⑬配線が作業が終わると
掘削したところを
モルタルで埋めていきます。
(※モルタルとはセメントに砂と
水を混ぜて作ったペースト状の
建築資材です。)

⑭モルタルが乾いたところから
ロック板の設置を始めます。

⑮ループコイル
(車両検知センサー)も
モルタルできれいに
埋められます。

同時進行で電力会社が配電工事を行います。

配電盤取り付け
これで電気の供給もされ、
いよいよ完成まであと少しです。

⑯精算機テントを設置します。
精算機はどうしても日照や雨・雪の影響を受けますので、
こうしたテントを設置することで、精算機へのダメージを
少なくすることができます。
また精算する方への配慮も兼ねて設置します。

⑰場内に柵を設置いたします。
柵もコインパーキングの周辺状況に合わせて、
フェンスにしたり バリカーにしたりすることもあります。
今回こちらの駐車場は単管柵を
設置しました。

⑱精算機設置
アイランド工事
精算機を設置する場所をコンクリートで
一段高くして、雨水などの影響を受け
にくくする配慮をしています。

精算機が設置されました。

⑲看板設置
コインパーキングに設置する
主な看板は
料金看板(道路からよく見えるように設置します)
満空看板(精算機と連動させます)
規約看板(利用規約をご案内しています)
を設置します。

⑳結線
各プラップ板の電線を電源と結んでいきます。

このあと精算機の設定・フラップ板の作動確認など、最終チェックが行われます。


㉑ 清掃
最後はきれいにアスファルト路面を
高圧洗浄します。


こちらの駐車場はアスファルト工事から
オープンまで約2週間で完成しました。
またアスファルト工事を除いた場合
(墨だし~完成)ですと5日間で
設置できます。
今回、はじめてコインパーキングが完成するまでを見学させていただき、私自身いろいろ勉強になりました。
新人目線でコインパーキングができるまでをご案内しております。
遊休地活用など、コインパーキングをご検討中の方の参考になれば幸いです。

お電話でのお問い合わせ(平日9:00~17:00)

また最後に取材にご協力いただきました 日本システムバンク様・阪神テック様 どうもありがとうございました。
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