2: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:34:57.26 ID:d6Vc9BpYo

さやか「よーし、学校終わり!まどか、どっか寄り道してかない?」

まどか「うん、いいよ。どこに行こう?」

さやか「この間できたあのテーマパーク行ってみたいけど…今日は平日だしねぇ」

まどか「あのテーマパークかぁ。行ってみたいね」

さやか「ま、今日のところはいつものショッピングモールにでも行きますか」

まどか「それじゃ、行こっか」

さやか「そうだ、ほむらにも一応聞いてみよっか」

まどか「え?あ、それは…ちょっと……」




3: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:35:25.40 ID:d6Vc9BpYo

さやか「……何?どしたの?」

まどか「う、うん…えっと、あの……」

さやか「何うろたえてんのさ。ほむらとケンカでもしちゃったの?」

まどか「いや、そうじゃないんだけど…今ほむらちゃん、ちょっと……」

さやか「あーもう、はっきりしないなぁ。とりあえず、誘ってくるよ」

まどか「あ、ちょっと、さやかちゃん!?」




4: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:36:06.54 ID:d6Vc9BpYo

ほむら「……」

さやか「おーい、ほむらー」

ほむら「……」

さやか「ほむらー?」

ほむら「はぁ……」

さやか「ちょっとー?ほむらー?」

ほむら「……え、あ、さやか…ごめんなさい、ちょっと考え事してて……」

さやか「休み明けてからずっとそんな感じだねぇ。悩みでもあるの?」

ほむら「悩み…そうね、どうやったら休みの前日に戻れるかとか、休みの日の私を家に縛り付けておけるかとか……」

さやか「はい?」




5: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:36:51.38 ID:d6Vc9BpYo

ほむら「……何でもないわ」

さやか「何だかよくわかんないけど、悩み事だったらあたしらに頼ってもいいんだからね?」

ほむら「……こればっかりはどうしようもないわ。過ぎてしまったことだし…本当、自分が嫌になるわ……」

さやか「ほむら……?」

さやか「……私のことなんてどうでもいいわね…それよりも、私に何か用があるんじゃないの……?」

さやか「あ、そうそう。これからまどかとショッピングモール行くんだけど、ほむらも行かない?」

ほむら「まどかと……」

ほむら「……悪いけど、私は連れて行かない方がいいわ」

さやか「え?」

ほむら「……私が一緒だと、楽しいものも楽しくなくなってしまうから。まどかと2人で楽しんできて」

さやか「ちょ、ちょっと、ほむら?」

ほむら「私はこれで失礼するわ…それじゃ……」




6: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:37:19.53 ID:d6Vc9BpYo

さやか「……」

まどか「さ、さやかちゃん……?」

さやか「何あれ…ものすっごい卑屈っていうか、ネガティブっていうか……」

まどか「休みが明けてからずっとあんな感じなんだ……」

さやか「どうしてまたあんなことに……」

まどか「……きっと、わたしのせい…だと思うんだ」

さやか「まどか…よし、今日の寄り道は中止」

まどか「え……?」

さやか「その代わりに、マミさんと杏子に、まどかのその話を聞いてもらおう」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「友達2人が困ってるんだから、ほっとけないよ。ほら、行くよ?」

まどか「うん……」




7: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:37:46.17 ID:d6Vc9BpYo

ほむら「……」

ほむら(今頃…あの2人はショッピングモールで楽しんでる頃かしらね……)

ほむら(……まさか自分が、こんなに駄目だったとは…思わなかったわ……)

ほむら(さやかやマミ、杏子とならまだ考えたかもしれない。でも……)

ほむら(まどかが一緒だというのなら…私は行くべきじゃない。どうせ、またまどかに気を遣わせてしまうだけだから……)

ほむら(自分で勝手に都合のいい想像して、勝手に舞い上がって…それでまどかを放っておいてしまって…最低ね、私って……)

ほむら(何かお詫びをした方がいいかしら…えぇ、そうしましょう……)

ほむら(まどかには…まどかだけには嫌われたくないから……)




8: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:38:12.67 ID:d6Vc9BpYo

――――――

さやか「突然すいません、マミさん」

マミ「いいのよ、気にしないで」

杏子「それで、一体どうしたってんだ?」

マミ「相談があるって話だったけど……」

さやか「えっとですね、今日、帰りにショッピングモールに行かないかって、ほむらに聞いたんです。そしたら……」

さやか「まどかも一緒だって言った途端に、何かものすごい卑屈っていうか、ネガティブ思考になっちゃって……」

さやか「まどかが何か知ってるみたいなんですけど、それが自分のせいかもって言ってるんです」

まどか「きっと…ううん、絶対、わたしが悪かったんだよ……。だって……」

マミ「鹿目さん…暁美さんと何が……」




9: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:38:48.08 ID:d6Vc9BpYo

Prrrrrrrr

さやか「あれ、電話?誰の?」

まどか「……あ、わたしだ…ほむらちゃんから……?」

さやか「……まどか、通話したらスピーカーにして」

まどか「え?」

さやか「今ほむらから電話が来るとしたら、きっとその原因になったことについてだと思うんだよ。だから……」

まどか「……わかった。じゃあ、出るね」ピッ

まどか「……もしもし、ほむらちゃん?」




10: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:39:20.12 ID:d6Vc9BpYo

ほむら『まどか…よかった、電話に出てくれて……』

まどか「ほむらちゃんからの電話だもん。出ないわけ、ないよ」

ほむら『……やっぱり、まどかは優しいわね……』

まどか「そんなこと…それよりも、どうしたの?何か用事?」

ほむら『えぇ…あなたと出かけたときのことを謝りたくて……』

まどか「ねぇほむらちゃん…あの日、帰るときにも言ったけど、わたしは何も気にしてなんて……」

ほむら『それでも…せっかくまどかが誘ってくれたのに…私はまどかのことを蔑ろにしてしまった……』

ほむら『私は、あなたには…あなたにだけは嫌われたくないから……。ごめんなさい、まどか……』

まどか「ほむらちゃん…ほむらちゃんは何も悪くないよ。だから謝らないで……」




11: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:39:48.49 ID:d6Vc9BpYo

ほむら『そう…もう、謝っても許してもらえないのかしらね……』

まどか「え……?ちょ、ちょっとほむらちゃん、わたしそんなこと言って……」

ほむら『いいの、無理しないで…誰だってあんな扱いされたら、怒って当然だもの……』

まどか「ね、ねぇほむらちゃん、わたしの話を……」

ほむら『私がもっとまどかのこと、見ていたら…こうはならなかったのかしら……』

ほむら『まどか…本当にごめんなさい。……それじゃ……』プツッ

まどか「あ、ほむらちゃん!?」

まどか「……切れちゃった」




12: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:40:15.62 ID:d6Vc9BpYo

杏子「……今の、本当にほむらからだったのかって言いたくなるな……」

マミ「えぇ…ちょっと信じられないわね……」

さやか「話を聞く限り、休みの日にほむらと2人で出かけて、そこで何かあった…って感じ……?」

まどか「うん…わたし、ほんとに何とも思ってないのに…どうして……」

杏子「まどかはそう思ってても、ほむらからしてみれば申し訳ないと思っちまったんだろ。でもだからって、落ち込みすぎだろ……」

マミ「鹿目さん、暁美さんと出かけた日のこと、教えてもらえる?」

まどか「はい…あの日は……」




13: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:40:42.20 ID:d6Vc9BpYo

――――――

まどか「ふふふーん」

まどか(今日はほむらちゃんと2人でお出かけ。どこに行こうかなぁ)

まどか(……そう言えば、ほむらちゃんと2人きりっていうのは初めてだっけ…何だかデートみたいで楽しみだなーって)

まどか(……まぁただ遊びに行くのをそう言ってるだけなんだけどね。わたしもほむらちゃんも女の子だし)

まどか(でもほむらちゃん、遅いなぁ…もうすぐ約束の時間から30分になるけど……)

まどか(こうして待つのもデートの内ってね。女の子同士だけど)

まどか(ほむらちゃん、まだかなー…あ、向こうから走ってきてるのって……)




14: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:41:08.92 ID:d6Vc9BpYo

ほむら「……まど、か…ごめん、なさい…遅くなったわ……」ゼェゼェ

まどか「だ、大丈夫だよ。わたし、気にしてないから」

ほむら「それでも…私、だいぶ…遅刻、しちゃったから……」ゼェゼェ

まどか「それよりもほむらちゃん、息が上がってるけど…大丈夫?」

ほむら「……ふぅ…えぇ、もう大丈夫よ。遅くなってしまってごめんなさい……」

まどか「もう、だから気にしてないってば」

ほむら「でも……」

まどか「そういう細かいこと気にしすぎるの、悪い癖だよ。ほら、行こう?」

ほむら「えぇ……」




15: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:41:41.51 ID:d6Vc9BpYo

ほむら(参ったわね…昨日遅くまで服装やら色々考えて……)

ほむら(布団に入っても楽しみで仕方なくて全然寝付けなくて…結局遅刻してしまったわ……)

ほむら(まどかも気にしてないって言ってるから大丈夫だと思うけど……)

まどか「ほむらちゃんと2人きりで出かけるのって初めてだよね。何だかデートみたいで楽しみだよ」

ほむら「え……」

ほむら(で、デート……?私とまどか、2人きりだから…だからこれは、デート……?)

ほむら(……え、あれ?え?嘘、私、まどかと?まどかはそのつもりで私を?)




16: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:42:12.70 ID:d6Vc9BpYo

まどか「……ほむらちゃんはどこに……」

ほむら(で、でも、デートなんて言ってくれたってことは、私に気があるってこと?友達以上として私を見てるってことなの?)

まどか「……ちゃん…ほむらちゃ……」

ほむら(ま、まどかのことは好きよ?でも、この『好き』って、恋としての好きってことなの?い、今まで恋なんてしたことないから……)

ほむら(で、でももしその相手がまどかだったなら…それは凄く嬉しいわ。……それなら)

ほむら(このデートで…私の気持ち、確かめてみるわ……!)

まどか「……ほむらちゃんってば!」

ほむら「……えっ」




17: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:42:39.97 ID:d6Vc9BpYo

まどか「やっと返事してくれた…どうしたの?」

ほむら「あ、いえ…ちょっと考え事を……」

まどか「今日はわたしとほむらちゃんしかいないんだから、考え事してないで、わたしを見ててほしいな」

ほむら「……ごめんなさい。せっかくの…その、デートなら…考え事をするなんてのは、失礼…よね」

まどか「もう気にしてないよ。それじゃ、どこに行こう?」

ほむら「……私、こういうときどこへ行けばいいのかよくわからないから…まどかにお任せするわ」

まどか「そう?それじゃまず服を見に行こうかな」




18: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:43:09.70 ID:d6Vc9BpYo

――服屋――

まどか「……ねぇほむらちゃん、これなんてどうかな?」

ほむら「……とても似合ってると思うわ」

まどか「うーん、試着してみた方がいいかなぁ…あ、これなんかはどうかな」

ほむら「えっと…凄く似合うと思うわ」

まどか「さっきからほむらちゃん、そればっかりだよ」

ほむら「ご、ごめんなさい…他に何と言えばいいかわからなくて……」

まどか「そうなの……?あ、ほむらちゃんは何か欲しい服、ないの?」

ほむら「え…わ、私はあまりこういうことは詳しくなくて…何が自分に似合うのかすら……」

まどか「じゃあわたしがほむらちゃんに似合いそうなの、見繕ってあげるよ」

ほむら「自分じゃわからないから…よろしくお願いするわ」




19: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:43:48.63 ID:d6Vc9BpYo

まどか「任せてよ!……えっと、ほむらちゃんには…これと…これ、かな」

ほむら「まどかが選んでくれたのなら、きっと大丈夫ね。せっかくだからそれ、買って……」

まどか「あ、わたしが買ってくるよ」

ほむら「え?」

まどか「普段のお礼ってことで、プレゼントさせて。じゃ、買ってくるね」

ほむら「え、あ、ちょっと、まど…か……」

ほむら「……はぁ」

ほむら(もう少し気の利いたことを言えないのかしら、私は…私の服まで買わせてしまったし……)

ほむら(3人で出かけることは最近よくあるけど…2人きりっていうのは、どう振る舞えばいいのかしら……)

ほむら(まどかにも楽しんでもらいたいけど…どうしたら……)




20: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:44:23.68 ID:d6Vc9BpYo

まどか「ほむらちゃん、買ってきた……」

ほむら「……」

まどか(ほむらちゃん、また何か考え事してる…やっぱりわたしとじゃ、楽しくないのかな……)

まどか(……ううん、さっき『こういうときどこへ行けばいいかわからない』って言ってたから……)

まどか(2人きりで出かけることに慣れてないのかな。……よし、それならわたしががんばらないと……!)

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「……あ、まどか…って、私また考え事を……」

まどか「それはいいの。もう用事も済んだし、次に行こう」

ほむら「まどか……?」

まどか(えっと…ほむらちゃんとだから…どこに行けば……)

ほむら(何だか急にまどかの様子が…考え事ばかりで怒らせてしまったかしら……)




21: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:45:02.10 ID:d6Vc9BpYo

まどか「次はここだよ」

ほむら(……?まどかは普段、こんなところになんて……)

まどか「……次はあっち!」

ほむら(ここも…どうして?)

まどか「えっと…うん、今度は向こう!」

ほむら(まどかは一体、何を……?)

まどか「……ほむらちゃん!ほら、次に行くよ!」

ほむら「……あ、えぇ……」

ほむら(まどか……)




22: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:45:59.73 ID:d6Vc9BpYo

――――――

ほむら「……まどか…そろそろ帰った方がいいんじゃないかしら……」

まどか「え、あ…もう、こんな時間…なんだね……」

まどか(ほむらちゃんが好きそうなところ、いくつか考えて連れて行ってみたけど…やっぱり……)

ほむら「……今日連れて行ってもらったところだけど…いくつかまどかは行かなそうな所があったけど……?」

まどか「えっと…せっかくほむらちゃんと2人きりだったから、ほむらちゃんに楽しんでもらおうと……」

まどか「ほむらちゃんが好きそうかなって思ったんだけど…ダメ、だったかな……」

ほむら「そう…だったの」

まどか「うん…えっと、ほむらちゃん、今日は考え事が多かったから…わたしといても楽しくないんじゃないかって思って、それで……」

ほむら「あ……」




23: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:46:34.14 ID:d6Vc9BpYo

ほむら(私…何をやってるの……?自分のことばかり考えて、まどかのことを……)

ほむら(まどかは…私と一緒に楽しみたいから、私を誘ってくれたのだと思う。それなのに……)

ほむら(まどかとのデートだと勝手に舞い上がって、自分の気持ちを確かめるだとかのたまって……)

ほむら(私、まどかのこと…碌に見てなかった…それどころか、楽しくないんじゃないかとまで思わせてしまった……)

ほむら(その上、その私に気を遣ってか、私の好きそうな場所を選んで、そこに連れて行ってくれて……)

ほむら(……私は……)

まどか「ほむらちゃん、帰るのならさっき買った服、受け取って……」

ほむら「……それは…受け取れないわ」




24: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:47:22.52 ID:d6Vc9BpYo

まどか「え…ど、どうして?」

ほむら「……今日は私を誘ってくれて…ありがとう。でも……」

ほむら「今日1日、あなたに迷惑をかけるだけじゃなく…考え事ばかりして、まどかのこと、碌に見てなかった」

ほむら「何より…あなたに、一緒にいて楽しくないんじゃないか、と思わせてしまって…本当にごめんなさい……」

まどか「そんな、わたしは何も気にしてなんて……」

ほむら「言い訳をさせてもらうと…誰かと2人きりで出かけるなんて初めてだったから…勝手がわからなかったの……」

ほむら(……あなたのこと、あれこれ考えていたなんて…口が裂けても言えない……)

まどか「そ、それならこれからも、わたしと……」

ほむら「いえ…どうせ今回と同じことになるわ。考え事ばかりして、まどかに気を遣わせて……」




25: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:47:51.87 ID:d6Vc9BpYo

ほむら「……もう、私と一緒に出かけない方が…いいかもしれないわ」

まどか「え……」

ほむら「私がいるだけで、きっとまどかに気を遣わせてしまうから…私はあなたにそんなこと、させたくない……」

まどか「ほむらちゃん…もしかして、わたしのこと…嫌いになっちゃった……?」

ほむら「……そんなわけないわ。まどかのことは好きよ」

ほむら「でも…あなたが好きだからこそ、あなたに迷惑はかけたくないの。……それだけはわかって頂戴」

まどか「ねぇ…わたしは何も迷惑なんて思って……」

ほむら「今日は…これで失礼するわ……。誘ってくれて、ありがとう。それと…ごめんなさい……」

まどか「あ…ほむら…ちゃん……」




26: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:48:32.59 ID:d6Vc9BpYo

――――――

まどか「……これで終わり…です」

さやか「うーん…話を聞く限りは……」

杏子「まどかと一緒にいるのに、考え事ばかりでまどかを見てやれず、楽しくなさそうと思わせてしまった……」

杏子「その辺が原因になってるのか……?」

マミ「えぇ…鹿目さんは何とも思ってないと言ってるのに、必要以上に引きずって、悔やんでる感じね」

マミ「きっと…そのせいで、鹿目さんに対してもの凄くネガティブ思考になっているんじゃないかしら……」

まどか「わたしに対して……?」




27: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:49:06.88 ID:d6Vc9BpYo

マミ「ネガティブ思考の多くは、1つの失敗から起こるって聞いたことがあるわ。だから、その失敗が原因で……」

マミ「どうせこの次も鹿目さんと出かけると何か失敗してしまうだろう。だから私はついて行かない方がいい」

マミ「多分、そんな風に思い込んでしまっているんじゃないかしら」

杏子「でもよ、まどかは何とも思ってないってほむらに言ってるじゃねぇか。いくらネガティブだからって、直接伝えればよ……」

マミ「それは…その言葉そのものを信じてないか、それさえも鹿目さんが気を遣っていると考えているんじゃないかと思うわ」

さやか「うーん…厄介なことになっちゃったな……」




28: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:49:39.94 ID:d6Vc9BpYo

さやか「それで、まどかはどうしてほむらがあぁなったのが自分のせいだと?」

まどか「……ほむらちゃんが、どうして急にわたしに迷惑をかけたとか、わたしを見てなかった、なんて言いだしたのかはわからないけど」

まどか「わたし、ほむらちゃんと出かけて…すごく楽しかったって、そう思ってる」

まどか「ほむらちゃん、2人で出かけるの、慣れてないって言ってたから…これからもっと2人で出かけようって、そう言おうとしたのに……」

杏子「その辺りでネガティブになっちまったみたいだな……」

まどか「うん…ほむらちゃん、一方的に自分が悪いみたいなこと言い出しちゃって……」

まどか「……わたし、全然何とも思ってない…むしろ、楽しかったって思ってるのに…それをちゃんとほむらちゃんに言えなかった」

まどか「……ちゃんと伝えていれば、ほむらちゃんはあんな風にならなかったと思う。だから……」

まどか「それを伝えられなかった、わたしのせい…なんだよ……」

マミ「鹿目さん……」




29: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:50:07.65 ID:d6Vc9BpYo

まどか「どうしたら…元のほむらちゃんに戻ってくれるかな……」

杏子「こればっかりは…ほむらが自分で何とかしないとダメなんじゃないか?」

マミ「そうね…暁美さんの心の問題だから……」

さやか「まどかと出かけたときの失敗が原因なら…その反対の状態にしてやる…とか?」

杏子「反対ねぇ…つまり、まどかがほむらと一緒だと楽しい、とか何とか言うってことか?」

まどか「でも今のほむらちゃん、話…言葉だけじゃ信じてくれそうにないよ……」

さやか「そうなんだよねぇ…どうしたもんか……」




30: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:50:35.02 ID:d6Vc9BpYo

マミ「暁美さんのことは心配だけど…今日のところはそろそろ帰った方がいいんじゃないかしら」

さやか「え?……あ、もうこんな時間なのか…マミさん、ありがとうございました」

まどか「杏子ちゃんも、ありがとう」

マミ「あまり力になれず、ごめんなさい」

杏子「また何かあったらいつでも来いよ」

さやか「ここ杏子の家じゃ…ま、いいか。それじゃマミさん、おじゃましました」

マミ「気をつけてね」




31: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:51:06.09 ID:d6Vc9BpYo

――――――

まどか「はぁ……」

まどか(わたしに対してネガティブ…か。ほむらちゃん、そんなに気にすることないのに……)

まどか(何を考えていたかまではわからないけど…きっと何か大事なことじゃないかな。ほむらちゃんだし)

まどか(……でもほむらちゃん、何でわたし相手だとネガティブになるほど気にしちゃってるんだろう……)

まどか(さやかちゃんたちが相手のときは少しくらい失敗してもどうってことないのに…どうして……?)

まどか(何にせよ、ほむらちゃんが元に戻ってくれないと一緒に出かけられないのかな…何だか寂しいな……)

まどか「ほむらちゃん……」

詢子「ほむらちゃんがどうしたって?」

まどか「うぇひっ!?」




32: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:51:36.85 ID:d6Vc9BpYo

詢子「なーにをぽけーっとしてんのさ、まどからしくない」

まどか「あ、ママ…おかえり」

詢子「はいただいま。それで、何かあったのかい?」

まどか「わたしのことじゃなくて、ほむらちゃんのことなんだけど……」

詢子「ほむらちゃん?ほむらちゃんがどうかしたのか?」

まどか「うん…実はね……」




33: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:52:04.11 ID:d6Vc9BpYo

詢子「……なるほどねぇ。ほむらちゃんがネガティブに…ねぇ」

まどか「わたし…ほんとに何とも思ってないのに…でもほむらちゃんは、そのことをものすごく気にしちゃって……」

まどか「何でほむらちゃんはそこまで気にしちゃったんだろう……」

詢子「きっと…ほむらちゃんはまどかのことが好きだからじゃないか」

まどか「え……?」

詢子「勿論さやかちゃんたちのことも好きなんだろうけどさ、ほむらちゃんはまどかのことが1番好きなんだよ」

詢子「1番好きなまどかが相手だったからこそ、必要以上に後悔してるんだと思うよ」

詢子「それとまどか、冗談でも『デート』だなんて言っちゃったんだろ?ほむらちゃん、2人で出かけるの慣れてないって言ったよな?」

まどか「う、うん…そう言ってたよ」

詢子「ほむらちゃんはその言葉が冗談だと気づかなかった。だからその言葉の意味を考えて、ずっと上の空だったんじゃないか?」

まどか「それじゃあ…ほむらちゃん、わたしのせいでずっと考え事してたの……?」




34: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:53:18.47 ID:d6Vc9BpYo

詢子「まぁそこはあくまでアタシの想像だけどな。ともかく……」

詢子「事実はどうあれ、まどかに一緒にいても楽しくないんじゃないか、なんて思わせてしまったことが耐えられなかったんだろうね」

詢子「それが引き金になって、まどか相手にネガティブになっちまったんじゃないか?」

まどか「そんな…わたし、そんなつもりで言ったんじゃ……」

詢子「わかってるさ。まどかはほむらちゃんを責める気なんてなかったんだろ?」

まどか「ほむらちゃん、考え事多かったから、もしかしたらそうなんじゃないかって思って…でも……」




35: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:54:41.92 ID:d6Vc9BpYo

まどか「それが余計、だったんだ…わたしがあんなこと言わなければ……」

詢子「もし本当にそうだったのなら、言わなければもうちょっとはマシだったかもしれないけど…もう過ぎたことだろ?悔やんでも仕方ない」

詢子「大事なのは、これからほむらちゃんとどうなりたいか、だろ?」

まどか「……わたし、ほむらちゃんと仲直りしたい。別にケンカしたわけじゃないけど……」

まどか「あの日、帰るときもほむらちゃん、言ってた。わたしのことは好きだって。だから……」

まどか「ほむらちゃんと、今まで通り…ううん、ほむらちゃんのこと、もっと好きになりたい」




36: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/01(土) 22:55:43.57 ID:d6Vc9BpYo

詢子「……そうか。それじゃ、そんな友達想いのまどかに、これをあげよう」

まどか「え?ママ、これって……」

詢子「最近できたあのテーマパークのペアチケットさ。ほむらちゃんと一緒に行ってきな」

まどか「ママ…もらっていいの?」

詢子「今日会社で貰った物だしな。気にせず貰っとけって」

詢子「だけど、ほむらちゃんは一緒に行ってくれるかねぇ……」

まどか「……大丈夫。あとはわたしが何とかしてみるから」

詢子「ん、そうか。……そんじゃ、そろそろまどかは寝とけ、明日も学校だろ」

まどか「うん。ありがとう、ママ。おやすみなさい」

詢子「あぁ、おやすみ。……それにしても、あの2人の好きって…まさか、な」




48: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:25:32.65 ID:NKlOTJTmo

――翌日――

ほむら「……」

さやか「……今日も沈んでるねぇ…ほんと、どうしたらいいんだろ……」

まどか「わたしに考えがあるの。えっと、ほむらちゃんとね……」

さやか「うんうん…なるほどね……。上手く行けば全部解決できそうだけど…それよりもさ」

さやか「さやかちゃんはあんたのことが心配だよ。大丈夫なの?」

まどか「大丈夫…だと思う。ほむらちゃんと一緒なら、楽しくないわけないもん」

さやか「いや、そこもそうなんだけどさ…今回のはただのお出かけじゃないんでしょ?」

まどか「あ…う、それは…まぁ……」

ほむら(まどか、さやかと何か楽しそうに話してるわね……)

ほむら(……今日はこのまま帰りましょう)




49: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:26:27.35 ID:NKlOTJTmo

――――――

ほむら「はぁ……」

ほむら(日に日にまどかと話す回数が減ってる気がする…当然と言えば当然よね……)

ほむら(普段は仲良くしてほしい。でも私と一緒に出かけるのはやめたほうがいい…そんな都合のいい話、ないわよね……)

ほむら(別にまどかに嫌われたいわけでも、一緒に出かけたくないわけでもない。だけど……)

ほむら(どうせまた同じことになってしまう…まどかに気を遣わせて、楽しくないと思わせて……)

ほむら(まどかにそんな思いをさせるくらいなら、私は一緒に行かない方がいい……)

ほむら(でもこのままだと…いずれまどかとは疎遠になってしまう…そんなの、嫌よ……)

ほむら(私は…どうしたらいいのかしら……?)

ピンポーン

ほむら「……?誰かしら……」




50: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:26:57.54 ID:NKlOTJTmo

ほむら「はい……」ガチャ

まどか「……」

ほむら「まどか…何か用かしら……?」

まどか「うん。ほむらちゃんに、話したいことがあるの」

ほむら「……あなたのことだから、私が話を聞くまで帰りそうもないわね」

まどか「話すまで帰るつもりなんてないよ。ほむらちゃんに聞いてほしいから」

ほむら「そう…それじゃ、上がって頂戴」

まどか「うん、おじゃまします」




51: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:27:56.27 ID:NKlOTJTmo

ほむら「それで、話というのは……」

まどか「うん、えっとね……」

ほむら(わざわざ私の家にまで来るってことは、きっと……)

ほむら(……あぁ、そうか…私、もうまどかに嫌われてしまったのかしらね……)

ほむら(昨日の電話だって、私の謝罪も受け取ってもらえなかったみたいだし…仕方ない、か……)

ほむら(だけど…私は……)

まどか「……ちゃん…ほむらちゃん、聞いてる?」

ほむら「……え、あ…ごめんなさい…私また……」

まどか「わたしだって、これを伝えるのに緊張してるんだから…ちゃんと、聞いてね……」

ほむら(嫌…聞きたくない……)




52: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:29:33.89 ID:NKlOTJTmo

まどか「それじゃ、言うね。……ほむらちゃん」

まどか「……わたしと、デートしてください」

ほむら「……え?」

まどか「この間、新しくできたテーマパークがあるでしょ?そこのペアチケットがあるの」

まどか「わたし、ほむらちゃんと一緒に行ってみたいの。だから、わたしとデートしてほしいなって」

ほむら「……言ったでしょう?私と一緒に出かけない方がいいって」

まどか「……ほむらちゃんはこの間のこと、まだ気にしてるんだよね?わたしを見てなかった、って」

まどか「……わたしに、一緒にいてもつまらないんじゃないかって、思わせた、って……」

ほむら「……えぇ。だから別の人を誘って……」




53: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:30:33.01 ID:NKlOTJTmo

まどか「……ほむらちゃんがそう思っちゃったのは、もしかしたらわたしの言葉のせい…かもしれない」

まどか「でも、この間のは…デートみたい、だったからダメだったんだよ」

まどか「だけど今回のは…ほんとの、デートってことだから…きっと、そんなこと考えてる暇がないくらい、楽しいと思うんだ」

まどか「だから…行ってみようよ、ほむらちゃん」

ほむら「まどか…私は……」

ほむら(まさかまどかが私を…で、デートに誘うなんて思わなかったわ……)

ほむら(また…まどかを見ていなかったり、気を遣わせてしまうかもしれない。でも……)

ほむら(今を逃したら…きっともう、チャンスは無い。だから……)




54: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:31:22.16 ID:NKlOTJTmo

ほむら「……まどか…最初に言っておくことがあるわ」

ほむら「ただでさえ、2人での外出は慣れてないのに、その…デートっていうのは、どう振る舞ったらいいか、わからない……」

ほむら「だからきっと、またまどかに迷惑をかけたり、気を遣わせてしまうと思う。でも……」

ほむら「私は…まどかと一緒に行ってみたい。だから…私でよければ、連れて行って」

まどか「……うん。ありがとう、ほむらちゃん」

ほむら「私の方こそ…ありがとう、まどか」




55: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:31:58.09 ID:NKlOTJTmo

まどか「あ、でもまだ日時とか細かいところ、決めてないんだ。まずはほむらちゃんを誘おうって」

ほむら「……そこは私に任せてもらえないかしら」

まどか「え、ほむらちゃん?」

ほむら「……この間は私のせいであんなことになってしまった。だから、今度は私に…エスコートさせてほしい」

まどか「そっか…じゃあ、ほむらちゃんにお願いするね」

ほむら「えぇ…頑張ってみるわ」

まどか「それと…当日、この服で来てほしいな……」

ほむら「この服って……」




56: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:32:29.78 ID:NKlOTJTmo

まどか「うん。この間、ほむらちゃんにって買った服だよ」

ほむら「でも、これは……」

まどか「わたし、一番ほむらちゃんに似合う服って思って選んだから…それで来てほしいんだ」

ほむら「まどか…わかったわ」

まどか「ありがとう、ほむらちゃん。……それじゃ、用事は済んだし、わたしはこれで」

ほむら「えぇ…また明日」

まどか「ほむらちゃん、わたし、楽しみにしてるから…よろしくね」バタン




57: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:33:12.08 ID:NKlOTJTmo

ほむら「……どうしよう、あんなこと言っちゃったけど…私に出来るのかしら……?」

ほむら「……いえ、やるのよ……!今回は何としても…まどかに楽しんでもらわないと……!」

ほむら(……結局、前回はまどかをどういう意味で好きか、わからないまま終わってしまった)

ほむら(だけど…あれからまどかのことを考えることが、多くなってる…気がする)

ほむら(だから今度こそ、まどかのことをどう思っているのか…自分の気持ちをはっきりさせよう。それには……)

ほむら(今回のデート、私が頑張らないと…上手くいったなら、きっと私の気持ちもはっきりする…気がする)

ほむら(……もし、私がそういう意味でまどかを好きだとして…まどかも私のことを…そういう意味で好きになってくれたら、なんて……)

ほむら(いくらなんでも…無いわよね……)




58: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:34:12.04 ID:NKlOTJTmo

――数日後――

ほむら「えっと…待ち合わせはここ…よね」

ほむら(今回は約束の時間の30分前に来れたから大丈夫…のはず……)

ほむら(それにしても…どうして今日に限ってこんな曇り空…せっかくのデートなのに……)

ほむら(雨にならないといいけど…せめて、私たちが遊んでる間は……)

ほむら(雨になったら…それだけでもう、台無しだから……)

ほむら(……駄目ね…今日は考え事はしないって決めたのに……)

ほむら(あの日からずっと、物事を悪い方へ…いつも最悪を想定してしまう……)

ほむら(でも…今日はちゃんとまどかを…それらしいプランも考えたし……)

ほむら(だけど…上手く行くかしら……)




59: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:34:47.06 ID:NKlOTJTmo

まどか「ほむらちゃん、お待たせ」

ほむら「まどか…別に待っては……」

ほむら(ま、まどか…何だかもの凄く気合いの入った服装をしてるわ……)

ほむら(待って、これは本当のデートだって言ってたから…まどか、まさか私を……?)

まどか「ほむらちゃん、どうしたの?……わたし、やっぱり変だったかなぁ……」

ほむら「そ、そんなことない!い、今までで一番可愛いわ!」

まどか「……え、あ、うん、ありがとう…ほ、ほむらちゃんも、とっても可愛いよ……」カァ

ほむら(……私は何を口走っているのかしら。もうちょっと言い方ってものがあるでしょう……)

まどか「そ、それじゃ、そろそろ行こっか」

ほむら「え、えぇ、そうね……」




60: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:35:28.10 ID:NKlOTJTmo

――テーマパーク――

まどか「わぁ…すごいなぁ……」

ほむら(いきなりあんな失敗を…大丈夫かしら、私……)

まどか「ねぇほむらちゃん、まずどこに行こう?」

ほむら「え?あぁ、えっと…下調べはして来たから大丈夫…だと思うわ…きっと……」

まどか「ほむらちゃん、もっと自信持って。ほむらちゃんとなら、絶対楽しくなるんだから」

ほむら「……そう…ね。私、頑張ってみる……」

まどか「うん。じゃあほむらちゃん。今日1日、よろしくね」

ほむら「え、えぇ…それじゃまずは……」




61: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:36:13.34 ID:NKlOTJTmo

まどか「……えっと、コーヒーカップ?」

ほむら「えぇ…駄目、かしら」

まどか「あ、いや、ダメってわけじゃないんだけど……」

まどか(ど、どうしよう…ほむらちゃんがすごく近い……)

まどか(やっぱり、ほむらちゃんって…すごく綺麗だなぁ…わたしなんかと違って……)

まどか(……ママが言ってた、『デート』の言葉の意味を考えてた、って…やっぱりそういう意味、だよね)

まどか(ほむらちゃんのことは…好き。だけど、これがどういう好きかって聞かれると……)

まどか(それに、ほむらちゃんはわたしのこと、どう思ってるのかな……)




62: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:37:01.88 ID:NKlOTJTmo

ほむら「あ、動き出したわ…えっと、これを動かすと速くなるんだったかしら……」

まどか(わたし…ほむらちゃんのこと、もっと好きになりたいって言ったけど、それはどういう意味でなんだろう……)

ほむら「まどか、これって全開にしても…まどか?」

まどか(ほむらちゃんを誘うとき、ほんとのデートなんて言ったし、デートしてほしいなんて言うくらいだから)

まどか(わたしにも、少なからずそういう気持ちがあるのかな…自分の気持ちのはずなのに、全然わからない……)

ほむら「返事が無いわ…まぁ、きっと大丈夫よね。全開にしてみましょう」




63: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:37:33.37 ID:NKlOTJTmo

まどか「……まさか、全開にする、なんて…思わなかった、よ……」

ほむら「……ごめん、なさい…まさか、あんなに速くなるなんて、思わなくて……」

まどか「ほむら、ちゃん…こういうところ、初めてだと思うし…言わなかったわたしも悪いから……」

ほむら「まどかは何も悪く…勝手に動かした私の…せい……」

まどか「……少し、休んでいこう……」

ほむら「そう、ね…うぷ……」




64: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:38:13.21 ID:NKlOTJTmo

ほむら「……さっきコーヒーカップで酷い目に遭った後で悪いのだけど、次は……」

まどか「メリーゴーランド…うん、これは速くしたりできないから大丈夫だよ」

ほむら「……さっきは本当にごめんなさい」

まどか「もう大丈夫だよ。それよりも、どれに乗ろう?」

ほむら「えっと、それなんだけど……」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「あの白馬に私と一緒に乗ってほしいんだけど……」

まどか「……へ?」

ほむら「や、やっぱり駄目よね…ならあっちの馬車でも……」

まどか「だだだ、大丈夫だよ!い、一緒に乗ろう、ね!?」




65: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:39:01.85 ID:NKlOTJTmo

ほむら(……それで、2人で乗ったのはいいけど……)

ほむら「まどか…無理はしなくてもいいのよ……?」

まどか「むむむ、無理なんてしてないよ!わ、わたしだってほむらちゃんと一緒の方がいいもん!」

ほむら「……なら、いいけど」

ほむら(まどか、何か様子が…やっぱり嫌だったのかしら……)

ほむら(何だか申し訳ないわ…無理やりやらせてしまった気がして……)

まどか(こ、これ、ほむらちゃんに後ろから抱き着かれてるみたいで……!)

まどか(だだだ、ダメだよ!嬉しいけどダメなんだよ!)

まどか(……うぅ、顔が熱いよ…きっと今、真っ赤になってるんだろうなぁ……)

ほむら(俯いてしまったわ…これは駄目だったかしら…はぁ……)

ほむら(次は…大丈夫かしら……)




66: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:39:28.38 ID:NKlOTJTmo

まどか「……ここでジェットコースター?」

ほむら「えぇ…調べているうちに乗りたくなってしまって……」

ほむら「まどかとのデートなのに、私の我儘でごめんなさい……」

まどか「ううん、いいんだよ。このくらい、わがままでも何でもないよ」

まどか「それにわたしも、ちょっと乗りたいなーって思ってたから丁度いいよ」

ほむら「まどか……」

まどか「あ、わたしたちの番だよ」

ほむら「えぇ……」

ほむら(私…またまどかに……)




67: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:40:00.36 ID:NKlOTJTmo

ほむら「……ねぇ、まどか…これ、落ちないわよね?」

まどか「お、落ちるんじゃないかな…ジェットコースターだし……」

ほむら「お、落ちるの!?だ、大丈夫よね!?」

まどか「落ちるって、そういう意味じゃ……」

ほむら「ね、ねぇ…あそこから先、レールが無いんだけど……」

まどか「ここがてっぺんだから、あとは……」

ガタン

ほむら「いっ…いやああああぁぁぁぁ!!」

まどか「うひいいいいぃぃぃぃ!!」




68: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:41:06.32 ID:NKlOTJTmo

まどか「ふぅ…思ったよりすごかったなぁ…ねぇ、ほむらちゃん……」

ほむら「……え、あ、そ、そうね……」

まどか「ほむらちゃん…大丈夫?」

ほむら「えぇ…想像以上だったわ……」

まどか「それにしても、ほむらちゃんがあんなに取り乱すとは思わなかったなぁ……」

ほむら「みっともないところを見せてしまったわね……」

まどか「そんなことないよ。誰にだって苦手なものはあるんだから」

ほむら「……そう言ってもらえると助かるわ」

まどか「それじゃ、次に行こうよ」

ほむら「……その前に、そろそろお昼にした方がいいと思うわ」




69: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:42:45.74 ID:NKlOTJTmo

まどか「え?……あ、ほんとだ」

ほむら「気が付かなかったの?」

まどか「全然気づかなかったよ。……きっと、ほむらちゃんと一緒にいるからじゃないかな……」

ほむら「え…まどか、それってどういう……」

ほむら(お昼を忘れるほど楽しい?それとも……)

まどか「……それよりも、お昼はどうしよう?お店、いくつかあるみたいだけど」

ほむら「あ、えっと…あのお店がよさそうね。まどかもそれでいいかしら」

まどか「ほむらちゃんとなら、わたしはどこでもいいよ」

ほむら「……それじゃ、決まりね」




70: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:43:58.60 ID:NKlOTJTmo

――――――

まどか「……うん、おいしい。ここにしてよかったね、ほむらちゃん」

ほむら「えぇ…適当に選んだけど、当たりを引いたのかしら」

まどか「他のお店のがおいしくないわけじゃないと思うけど……」

ほむら「それはまぁ…でも本当に美味しい。……私のとは比べものにならないわね……」

まどか「ほむらちゃん……?」

ほむら「今日、本当はお昼のお弁当を作ってくる…つもりだったの。でも……」

ほむら「何度やっても上手くできなくて…結局持って来れなかったの…ごめんなさい……」




71: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:44:32.58 ID:NKlOTJTmo

まどか「……ほむらちゃんって、普段あんまり料理ってしてないよね」

ほむら「えぇ…そうね……」

まどか「いきなり上手になんて作れないよ。少しずつ練習しないと……」

ほむら「そう…よね……」

まどか「でも、いつか…ほむらちゃんの手料理、食べさせてほしいな……」

ほむら「……わかったわ」

まどか「楽しみにしてるよ。……それはそうと、ほむらちゃんが頼んだのもおいしそうだなぁ」

ほむら「……少し食べてみる?」

まどか「え、いいの?」




72: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:45:52.14 ID:NKlOTJTmo

ほむら「えっと…はい」

まどか「……え?」

ほむら「あ、あーん……」

まどか「……」

ほむら「ま、まどか……?」

まどか(そ、そんな…それはダメだよ、ほむらちゃん!嬉しいけど!)

まどか(そ、そりゃほむらちゃんがそうしてくれるのは嬉しいよ!?で、でも……!)

まどか(ほ、ほむらちゃんはそういうつもりじゃないんだろうけど…これがデートだって考えると、やっぱりどうしても……)

まどか(ほむらちゃんのことは好きだけど…あれ、わたし、ほむらちゃんをどういうつもりで?好きって何?)




73: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:46:39.37 ID:NKlOTJTmo

ほむら「ま、まどか?食べないの……?」

まどか「え、あ、うん、いただきます……」

ほむら「ど、どうかしら……?」

まどか「う、うん…おいしいよ……」

まどか(正直、味なんてわかんないよ……)

ほむら「それなら…いいんだけど……」

ほむら(やっぱり…やるんじゃなかった……。何だか戸惑ってる顔してるし……)

ほむら「……まどか、早く食べて次に行きましょうか」

まどか「え?う、うん」

まどか(ほむらちゃん、何だか急に…どうしちゃったんだろう……)




74: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:47:29.43 ID:NKlOTJTmo

――――――

ほむら「……また私の我儘で悪いけど…これに入ってみたいの」

まどか「お化け屋敷…かぁ」

ほむら「まどか、どうかしたの……?」

まどか「あ、ううん、何でも…ジェットコースターもそうだったけど……」

まどか「ほむらちゃんがこういうのに入ってみたいって言うの、珍しいなって思って」

ほむら「ジェットコースターとお化け屋敷はこういったところの定番らしいから…体験しておこうと思って……」

まどか「そうだったんだ…じゃ、じゃあ、め、目いっぱい楽しもうね……」

まどか(お化け屋敷、苦手なんだけど…大丈夫かなぁ……)




75: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:48:02.45 ID:NKlOTJTmo

ヒヒヒヒヒヒヒヒ

まどか「う、あ…ほ、ほむらちゃん……!」

ほむら「……」

ケケケケケケケケ

まどか「うひぃっ…い、今顔に何か……!」

ほむら「……」

ウヒヒヒヒヒヒヒヒ

まどか「ほ、ほむらちゃん、ちゃんといるよね?わたしから離れちゃ嫌だよ……?」

ほむら「……」




76: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:48:48.72 ID:NKlOTJTmo

ほむら(どうしてかしら…全然怖いと思えないわ……)

ほむら(このお化け屋敷が元々あまり怖くない…わけではないわよね。まどかはもの凄い怖がってるみたいだし……)

ウェヒヒヒヒヒヒヒヒ

まどか「ひいっ!」ギュウ

ほむら「……っ!」

まどか「ほ、ほむらちゃん…悪いんだけど、出口まで…このままでお願い……」

ほむら(……まどかに抱きつかれてしまったわ…まどかにその気は無いのだろうけど、どうしても意識してしまう……)




77: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:49:35.57 ID:NKlOTJTmo

ほむら(本当のデートだと言われ、気合いの入った格好してきたから…私もそう思ってた。だけど……)

ほむら(恋人同士というか、好きな者同士のデート、というわけじゃない。……まどかの反応を見る限り、その可能性は…無い)

ほむら(きっと友達同士で遊びに行くことをそう言っただけ、よね……。一応、好きな者同士のデート、ね。意味はだいぶ違うけど……)

ほむら(今思えば…前回のだって、まどかはそういうつもりで言った…のよね。それを私が勝手に…でも……)

ほむら(……何故かしら。そんなのは嫌って…そんな風に思ってしまってる……)

ほむら(……やっぱり、この気持ちは……)

まどか「あ…ほむらちゃん、出口!出口だよ!や、やっと出られるよ……」




78: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:50:59.94 ID:NKlOTJTmo

まどか「ごめんねほむらちゃん…何だかわたし1人で騒いでたみたいで……」

ほむら「……別に気にしてないわ」

まどか「それにしてもほむらちゃん、全然怖くなかったの?ずっと静かだったけど……」

ほむら「それもあるけど、少し考え事……」

ほむら(……待って…私、また考え事なんて……)

ほむら(まただ…私、また…まどかといるのに……)

ほむら(今日は考え事をしない…まどかだけを見てるって、そう決めたのに……)

ほむら(……やっぱり、私じゃ駄目…なのかしらね……)

ほむら(今思い返してみると…変なことばかりしていたわね……)

ほむら(……もう、自信が無いわ…ここで終わりにした方が……)




79: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/02(日) 23:51:59.46 ID:NKlOTJTmo

まどか「ほむらちゃん、次はどれに乗るの?」

ほむら「え……」

まどか「まだ時間あるから、もう1つ…最後に乗る物が残ってる…そうでしょ?」

ほむら「それは……」

まどか「わたし、今日のデート、ずっと楽しみにしてたんだ。だから、最後までちゃんとエスコートしてほしいな……」

ほむら(そう…よね…私にエスコートさせてほしいって、自分で言いだしたことじゃない……)

ほむら(それを途中で投げ出そうとするなんて…そう決めた以上、最後までやり遂げないと……)

ほむら「……わかったわ。次で、最後よ……」

まどか「うん。最後までよろしくね」




89: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/03(月) 23:52:43.69 ID:xnIqIjxVo

――――――

まどか「最後は観覧車かぁ…デートのお約束だよね」

ほむら「……」

まどか「……ねぇほむらちゃん、どうしたの?ずっと黙り込んで……」

ほむら「……ごめんなさい。少しだけ、考える時間をくれないかしら」

まどか「それは、今考えないとダメなこと?」

ほむら「……えぇ。今を逃したら…もう2度とチャンスは無いと思うから」

まどか「そっか…わかった。でもあんまり長くなっちゃ嫌だよ?」

ほむら「……わかってるわ。ありがとう、まどか」




90: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/03(月) 23:53:13.84 ID:xnIqIjxVo

ほむら(前回、まどかにデートだと言われたとき、私のまどかへの『好き』がどういう『好き』か、わからなかった)

ほむら(だから…できるだけ恋人同士が行くようなアトラクションを選んで、それらしいことも…してみた)

ほむら(それで私の気持ちを確かめようと…そして、わかった)

ほむら(私…きっとまどかのことが好き、なのね……。恋愛対象として……)

ほむら(私が何か失敗したときに感じる、まどかに迷惑をかけたくない。気を遣わせたくないという気持ち。あれは……)

ほむら(まどかが…友達だからじゃない。まどかが好きな人だから…きっと、そういうことだと思う……)




91: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/03(月) 23:53:52.76 ID:xnIqIjxVo

ほむら(今日1日、まどかとデートして…正直、凄く楽しかった)

ほむら(まどかと…そういう関係になれたら、もっと楽しくなれるんじゃないか…そう思う。だけど……)

ほむら(言っても…いいのかしら。……言ってしまったら、結果がどうあれ…今の『友達』の関係は崩れてしまう)

ほむら(そもそも私が一方的に抱いてる好意よね…まどかは私を…そんな風には考えてないだろうから……)

ほむら(それに私もまどかも女同士…今まで恋をしたことがない私にだってわかる。この気持ちは普通じゃない……)

ほむら(……やめましょう。こんなこと言ったって、まどかを困らせてしまうだけだから……)




92: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/03(月) 23:54:32.07 ID:xnIqIjxVo

まどか「……ほむらちゃん、そろそろてっぺんだよ」

ほむら「……ありがとう、まどか。ごめんなさい、あなたといるのに……」

まどか「いいんだよ。ほむらちゃんのことだもん、きっと何か大事なことだと思うから」

ほむら(大事なこと…か。まどかは私をそう見てくれているのね……)

まどか「それで、何を考えていたの?」

ほむら「……私自身の気持ちの問題よ。……もう、整理はついたから」

まどか「……ほむらちゃん、嘘だよね」

ほむら「えっ……」

まどか「今のほむらちゃん、言いたいことがあるけど、それを我慢してる。そんな顔してるもん」

ほむら「……どうして、そう思うの?」

まどか「ほむらちゃんのことだもん。わからないはずないよ」




93: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/03(月) 23:55:10.31 ID:xnIqIjxVo

ほむら「……確かに私は…あなたに伝えたいことがあるわ。でも……」

ほむら「それを伝えてしまったら…間違いなく、友達としての関係が終わってしまう。……私は、それが怖い」

まどか「ほむらちゃんが何を言いたいのかはわからないけど…きっと大丈夫だよ」

まどか「わたし、ほむらちゃんのこと好きだもん。ほむらちゃんも、わたしのこと、好きでしょ?」

まどか「だから…わたしに言いたいことがあるのなら、言ってほしい。……お願い」

ほむら「……まどか、その言葉…信じていいのよね……?」

まどか「何だかわからないけど…信じてもらっても大丈夫だよ。ほむらちゃんには、嘘なんて言わないから」

まどか「だから…そんなネガティブにならないで、わたしに言いたいこと、言ってみて」

ほむら「……わかった。あなたを信じて、言わせてもらうわ」

ほむら「まどか、私…私……」




94: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/03(月) 23:55:51.08 ID:xnIqIjxVo






ほむら「あなたのことが…好き。大好き……」







95: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/03(月) 23:56:25.78 ID:xnIqIjxVo

まどか「え…ほむら、ちゃん……?」

ほむら「さっきのまどかの言葉だけど…確かに私はまどかのことが好き。……でも、私とあなたの『好き』は、きっと違う」

ほむら「まどかは私のことを、『友達』として見ているのだと思う。……だけど、私は……」

ほむら「……私は、まどかのことを…恋愛対象として、好きになったの。あなたに…恋してしまった……」

まどか「ほむらちゃん…わたしを……?」

ほむら「まどか…あなたの言う『デート』って…友達同士で遊びに行くことを、そう言ったのよね……?」

まどか「そ、それは……」

ほむら「私は…まどかとはそんなデートは嫌って…そう思ってしまった。まどかとは、本当の意味でのデートがしたい、と……」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「私の一方的な好意をあなたに伝えるかどうか、迷った。だけど…あなたの言葉を信じて、言わせてもらうわ」

ほむら「私は、まどか…あなたが、好き……」




96: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/03(月) 23:56:57.47 ID:xnIqIjxVo

まどか「え、えっと、その……」

ほむら「……」

まどか(ど、どうしよう…まさかほむらちゃんに、そんなこと言われるなんて思ってなかった……)

まどか「ご、ごめんね、ほむらちゃん…少し、気持ちを整理させて……」

ほむら「……わかったわ」

まどか(ま、まさかほむらちゃんがわたしのこと…す、好きだなんて……)

まどか(お、女の子同士だってことはこの際置いておくとしても、わたしなんかでいいのかな……)

まどか(そ、それにわたしの気持ちは…ほむらちゃんへの『好き』はどっちの好き……?)

まどか(今日1日…ほむらちゃんとデートして、わたしが感じたこと……)




97: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/03(月) 23:57:31.42 ID:xnIqIjxVo

まどか(コーヒーカップに乗って、ほむらちゃんを間近で見て…ほむらちゃんは綺麗だって思った)

まどか(メリーゴーランドで後ろから抱き着かれて、恥ずかしかったけど…嬉しかった)

まどか(ジェットコースターに乗って取り乱したほむらちゃんを見て、かわいいところもあるって思った)

まどか(お昼は…してくれたことは嬉しかったけど、すごく恥ずかしかった…お店の中だし……)

まどか(お化け屋敷で動じないほむらちゃんを見て、やっぱり頼りになるって思った)

まどか(何より…今、ほむらちゃんに告白されて…驚いたけど、嬉しいって…そう思ってる……)




98: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/03(月) 23:58:03.85 ID:xnIqIjxVo

まどか(……そっか。わたしもほむらちゃんのこと…そういう意味で好き、なんだ)

まどか(ほむらちゃんのこと、どういうつもりで好きなのか…わからなかった。でも)

まどか(今、わかった。わたしもほむらちゃんが、好き)

まどか(わたし…付き合って、何がどうなるのか、よく知らない。だけど……)

まどか(ほむらちゃんとそういう関係になれたら…きっと、もっと楽しくなると思う。だから……)

ほむら「……まどか、考えてるところ悪いけど…そろそろ下に着くわよ」

まどか「……え、あ、ほんとだ」




99: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/03(月) 23:58:30.11 ID:xnIqIjxVo

――――――

ほむら「……」

まどか「……」

まどか(ど、どうしよう…どう言って伝えたらいいかな…何だかタイミングを逃しちゃったよ……)

まどか(わ、わたし…今まで好きな人なんていなかったから…こんなとき、どうしたらいいかわかんない……)

まどか(で、でも、ほむらちゃんを好きっていうのは本当だから…ちゃんとわたしの気持ちを伝えないと……)

まどか(もうあんまり時間もない…ほむらちゃんみたいに気の利いたことできないから、ストレートに……)




100: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/03(月) 23:59:24.83 ID:xnIqIjxVo

ほむら(まどか…だいぶ考え込んでるわね…無理もないか……)

ほむら(同性に告白されたら…誰だってそうなるわよね……)

ほむら(まどかを信じて私の気持ち、伝えてはみた。でも……)

ほむら(この恋はきっと実らない……。同性であることもそうだけど……)

ほむら(私なんかじゃ…まどかの相手には、相応しくない。私みたいな人間は……)

ほむら(……これ以上、まどかに…好きな人に迷惑はかけたくない。もう、諦めよう)

ほむら(それがきっと…一番いいと思うから……)

まどか「あ、あの、ほむらちゃん?」




101: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/03(月) 23:59:55.41 ID:xnIqIjxVo

ほむら「まどか……」

まどか「えっと、今日は1日エスコートしてくれてありがとう。すごく楽しかったよ」

ほむら「それは…何よりだわ……」

まどか「それで…さっきの返事なんだけど……」

ほむら「そのことなんだけど…ごめんなさい。さっきのことは忘れてほしいの」

まどか「え……?」

ほむら「ずっと…考え込んでいたから…きっと私のせいで、困らせてしまったのよね……」

ほむら「もうこれ以上、まどかに迷惑はかけたくないから…お願い、忘れて……」

まどか「ちょ、ちょっと待ってよ……」




102: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:00:41.31 ID:eV2bhS3mo

ほむら「今日は…ずっと変なことばかり…してしまってたわね……」

ほむら「コーヒーカップを全開にしたり…メリーゴーランドに一緒に乗ってほしいなんて言ったり……」

ほむら「お昼に突拍子もないことをしたり…お化け屋敷で考え事をしてしまったり……」

ほむら「……やっぱり、慣れないことはするものじゃないわね」

まどか「ほむらちゃん…そんなこと言わないでよ…わたし、ほんとに…すごく楽しかったから……」

ほむら「……もういいの。私に気を遣わなくても…自分でもわかってるわ」

ほむら「……また、失敗した、って」




103: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:01:15.80 ID:eV2bhS3mo

ほむら「それに、あんなことを…言ってしまって…まどかを余計に困らせてしまった…私は、自分が許せない……」

まどか「ねぇほむらちゃん…返事……」

ほむら「いいの、何も言わなくて…どの道、見込みのないことだから…本当、迷惑…よね。私が一方的に……」

まどか「ほむらちゃん、わたしの話、聞いて。わたし、ほむらちゃんを……」

ほむら「……気持ち悪い…わよね……。同性のあなたに、こんなことを言ったりして……」

ほむら「元より、私なんかじゃ…まどかの相手として、相応しくないのよ」

ほむら「私みたいな、好きな人を見てることすら出来ない人間は……」

まどか「ほむらちゃん…お願いだから、そんな後ろ向きに考えないで……」

ほむら「……本当は帰りも…一緒にいようと思ったのだけど…私は一緒じゃない方がいいわよね……」

まどか「そ、そんなこと……」

ほむら「……まどか、今日は1日、ついて来てくれて…ありがとう。……ごめんなさい」

まどか「あ…待って、ほむらちゃ…ん……」




104: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:01:48.05 ID:eV2bhS3mo

まどか(……わたしのせい…だよね……。どう言ったらいいかなんて、いつまでも考えてて……)

まどか(わたしが何も言わないから…そのせいでほむらちゃん、勘違いしちゃって…またネガティブになっちゃって……)

まどか(このまま、何も言えないで…すれ違ったままなんて嫌だよ…わたしだって、ほむらちゃんに好きだって…言いたい)

まどか(でも…どうしたらいいの……?追いかけて、好きだって言っても…きっと、また気を遣ってるなんて思われて……)

まどか(電話…きっと出てくれない。メール…ううん、きちんと自分で伝えたい)

まどか(もう…わたしだけじゃどうしたらいいか、わからない…だから……)ピッ

Prrrrrrrr




105: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:02:40.00 ID:eV2bhS3mo

詢子『おー、まどか?どしたー?』

まどか「ママ…今って大丈夫?」

詢子『あぁ、今日は珍しく早く上がれてな。もう家にいるよ。それより、今日はほむらちゃんとデートじゃなかったか?何かあったか?』

まどか「……ねぇママ…相手がわたしの話を聞いてくれないときって…どうしたらいいかな……」

詢子『ん?まどかの話をか?ほむらちゃんとケンカでもしたか?』

まどか「ケンカじゃないけど…とにかく、わたしの話、何も聞いてくれないの……」

まどか「自分の中で結論を出しちゃってるみたいで…わたしが何を言っても……」

詢子『えーと、つまりほむらちゃんが途中でネガティブになっちまったってことか?一体、何があったんだ?』

まどか「……ごめん。今はまだ、何も言えない」




106: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:03:27.51 ID:eV2bhS3mo

詢子『……まぁケンカじゃないってなら、心配しなくても大丈夫だな』

まどか「ケンカの心配はしなくても大丈夫だけど…それよりも、どうしたらいいのかな…わたし、何も思いつかなくて……」

詢子『まどかは、ほむらちゃんに言いたいことがあるんだろ?で、それをほむらちゃんが聞いてくれない』

まどか「う、うん……」

詢子『なら簡単な話さ。言いたいことに想いを込めて、思いっきりぶつけてやればいい』

まどか「で、でも…ほむらちゃんに、また気を遣わせてるなんて…思われたりしないかな……」




107: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:04:13.45 ID:eV2bhS3mo

詢子『まどかはその言いたいことは、ほむらちゃんに気を遣ってるから言いたいのか?』

まどか「そ、そんなわけないよ!わたしが心からそう思ってることだよ!」

詢子『それなら、ほむらちゃんに伝えてやればいいさ。これが自分の本心なんだ、って』

まどか「それでも…聞いてくれなかったら?」

詢子『言葉で駄目なら、行動で伝えてやればいい。何も言葉だけが全てじゃないさ』

詢子『ほむらちゃんはさ、色々あってまどかに対してやたらネガティブになってるんだろ?』

詢子『だったら、まどかの想いを込めた言葉と行動で、目を覚まさせてやればいいんだよ』

まどか「……うん。そう…だよね。ちゃんと伝えないと…ダメ、だよね」

まどか「わたし…少しだけ怖気づいてたのかも。すごく、大切なことだから……」




108: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:04:50.54 ID:eV2bhS3mo

詢子『……そうか。もう、大丈夫だよな?』

まどか「もう、大丈夫。ほむらちゃんに、きちんと伝えてくるよ」

詢子『それでこそアタシの娘だ。何を伝えるつもりかわからんけど、頑張ってこい』

まどか「うん。ありがとう、ママ」

詢子『アタシは何もしてないさ。それよりも、ほむらちゃんはそこにいるのか?』

まどか「え?えっと、さっき…1人で帰っちゃったの……」

詢子『探すなら早くした方がいいぞ。今日、これから雨になるみたいだからな』

まどか「え、そうなの?……なら、早く探さないと」

詢子『早く探しに行ってやれ。そんで、笑顔で帰ってこいよ。……そんじゃ、家でな』プツッ

まどか「……早くほむらちゃんを見つけないと」

まどか(待ってて、ほむらちゃん。……今度はわたしの気持ち…ちゃんと伝えるから)




109: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:05:38.24 ID:eV2bhS3mo

――――――

ザァァァァァァァァ

ほむら「……」

ほむら(私は…一体何をしてるのかしらね……)

ほむら(途中で投げ出したりしないって、決めたはずよ…それなのに……)

ほむら(言わなくていいようなことを言ってまどかを困らせて…挙句に勝手に逃げたりして……)

ほむら(まどかは言ってほしいなんて言ってたけど…内容からして、やっぱり言うべきじゃ…なかったわね……)

ほむら(ほんと…馬鹿みたいね……。天気さえも私を馬鹿にしてるのか…こんな土砂降りになってしまった……)




110: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:06:12.18 ID:eV2bhS3mo

ほむら(まどかには…今日1日、楽しんでほしかった。ただ、それだけのはずだったのに……)

ほむら(最後の最後であんな…余計なことを言ってしまったばかりに、全部台無しにしてしまった)

ほむら(別に…まどかを困らせたいとか、嫌われたいなんて思ってない…思ってないのに……)

ほむら(結果として、まどかを困らせて…嫌われてしまうようなことを言って……)

ほむら(結局…デートどころか、普通に遊びに来たこととして見ても…散々な結果になってしまった……)

ほむら(……私、一体どうしたかったのかしら。こんなはずじゃ…なかったのに)

ほむら(本当…自分が情けない…泣きたくなってくるわ……)




111: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:06:45.01 ID:eV2bhS3mo

ほむら(……何にせよ、これでもうまどかとは『友達』には戻れない)

ほむら(まどかは優しい子だから…きっと今まで通り私と接しようとすると思う。だけど……)

ほむら(心のどこかで考えてしまうはず…私が告白したということ、まどかのことを恋の対象として好きということを)

ほむら(だからもう…友達ではいられない……。私がいなくても、さやかたちとなら楽しく過ごせるはず……)

ほむら(私の出番はここで終わり……。私のこの想いも…雨と一緒に流してしまいしょう……)

ほむら「……ありがとう、まどか。大好きだったわ……」




112: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:07:16.48 ID:eV2bhS3mo






『わたしも大好きだよ、ほむらちゃん』







113: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:07:46.60 ID:eV2bhS3mo

ほむら「え……」

まどか「……やっぱり、ここにいたんだ」

ほむら「……えぇ。こうなってしまった原因…あなたにデートだって言われてから、私はおかしくなってしまった」

ほむら「だから…その気持ちを捨てに来たの。あなたにそう言われた…前回の、待ち合わせ場所に……」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「……私のことより、早く帰った方がいいと思うわ。そんなずぶ濡れじゃ風邪をひくわよ」

まどか「ほむらちゃんだって…ずぶ濡れだよ」

ほむら「……私は大丈夫よ」

まどか「なら、わたしだって大丈夫だよ」




114: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:08:17.39 ID:eV2bhS3mo

ほむら「それで…私なんかに何か用かしら……?」

まどか「……わたし、ほむらちゃんに…言いたいことがあるの」

ほむら「言いたいこと……?生憎だけど、わかり切ってることを聞くつもりはないわ」

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「わざわざ断りを入れに来なくたって…わかってるわよ。それとも、絶交かしら……?」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「今日の私の言動は…嫌われても仕方ないものだったから…あなたにそう思わせてしまったのなら、私は……」

まどか「ほむらちゃん!!」

ほむら「……っ」




115: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:08:57.63 ID:eV2bhS3mo

まどか「……お願い、ほむらちゃん。わたしの話、ちゃんと聞いてほしいんだ」

ほむら「……わかったわ。何を言うのか知らないけど…きちんと聞かせてもらう」

まどか「うん。……ほむらちゃん、さっきわたしのこと、好きだって…言ったよね。ごめんね、すぐ返事ができなくて」

ほむら「……無理もないわよ。同性に告白されたら、誰だって……」

まどか「ほむらちゃんに告白されてから、自分の気持ちを確かめたの。わたしはほむらちゃんのこと、どう思ってるか、って」

まどか「わたしがほむらちゃんに思ってること…隅から隅まで全部、考えて、見つめ直して……」

まどか「それで、答えまで辿り着いたとき…ほむらちゃんがネガティブになっちゃって、あの場で言えなかった」

まどか「だからここで…ちゃんと、言わせてもらうね。……ほむらちゃん」

まどか「……わたし、ほむらちゃんのことが、好き…大好きだよ」




116: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:09:39.19 ID:eV2bhS3mo

ほむら「……私があんなこと言ったからって、気を遣ってそんなこと言う必要は……」

まどか「……いくらほむらちゃんでも、気を遣ってこんなこと、言わないよ。これはわたしの本心」

ほむら「だって…失敗ばかりして、まどかのことを蔑ろにして…あなたに好かれるようなことは、何も……」

まどか「……ほむらちゃん、言ってたよね。今日は変なことばかり…失敗ばかりだった、って」

まどか「でもね、わたしは…ほむらちゃんが自分で失敗だって思ってることがあったから…ほむらちゃんが好きって答えに辿り着いたんだよ」

ほむら「え……?」

まどか「確かに…その行動をしたときは、驚いたこともあったよ。でも、仕方ないよ。そのときはまだ『友達』だったんだから」

まどか「だけど、自分の気持ちを確かめたとき…このときのわたしはどうしてこう感じたんだろう、って思ったの」




117: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:10:07.71 ID:eV2bhS3mo

まどか「それを繋げていったら、答えが出たんだ。……ほむらちゃんが好きだって」

まどか「ほむらちゃんを好きになった今、考えると…どれも楽しかった。幸せだった。そう、思うんだ」

まどか「それに、わたしを蔑ろにしたって言うけど、そんなことない。あれは、わたしのこと、考えてたんでしょ?」

ほむら「えぇ…お化け屋敷のはまどかをどういう意味で好きか。観覧車では告白するかどうか、考えてたわ」

まどか「わたしのことを考えてくれてたんだったら、蔑ろになんかしてないよ。ちゃんとわたしのこと、考えてくれてる」

まどか「……前回のときから、色々あって…ほむらちゃん、わたしにネガティブになっちゃってるみたいだけど、大丈夫だよ」

まどか「ほむらちゃんが失敗だって思ってることは…全然、失敗でも何でもない。むしろ、ほむらちゃんとの楽しい思い出なんだよ」

ほむら「まどか……」

まどか「……改めて言うね、ほむらちゃん。わたしはほむらちゃんのこと、大好きだよ」




118: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:10:48.86 ID:eV2bhS3mo

ほむら「まどか…本当、なの……?」

まどか「ほむらちゃん」ギュウ

ほむら「まどか……?」

まどか「ほむらちゃん、わかる……?今わたし…すごいドキドキしてるんだよ」

まどか「ほむらちゃんのこと、本当に好きじゃなきゃ…こんな風にはならないんだから」




119: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:11:29.47 ID:eV2bhS3mo

ほむら「何で…何でそんなに私を…同性を好きだなんて、気持ち悪くないの……?」

まどか「ほむらちゃんに好かれてるのに、そんなこと思うわけないよ。それに、それを言い出したらわたしも同じ」

ほむら「私…まどかに何もしてあげられない…今日のお昼だって……」

まどか「料理ができないことを言ってるなら、練習したら絶対上手くなるよ」

まどか「それに、今日はわたしのこと、エスコートしてくれた。わたし、本当に嬉しかった」

ほむら「性格だって…面倒な人間よ……。特に、まどかが絡んだことは……」

まどか「それだけ、わたしのことを想ってくれてるってことでしょ?それは、とっても嬉しいなって」

ほむら「じゃあ…まどかは本当に…私を……」

まどか「うん……。ほむらちゃんのこと…恋愛の対象として…大好き」




120: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:12:01.58 ID:eV2bhS3mo

ほむら「なら…私、この気持ちを…まどかが好きだって想いを…捨てなくても、いいのね……?」

まどか「捨てる必要なんてないよ。わたしもほむらちゃんも、お互いのことが好きなんだから」

ほむら「そう…よかった、本当に……」

まどか「ほむらちゃん…泣いてる?」

ほむら「……気のせいよ。雨でそう見えるだけじゃないかしら」

まどか「……泣きたいときは、泣いたっていいんだよ」

ほむら「まどか…私…私……!」

まどか「わたしはもう…ほむらちゃんの恋人だから。ほむらちゃんが泣きたいときは、わたしが受け止めてあげる」

ほむら「まどか……!好き、大好き……!」ポロポロ




121: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:12:38.21 ID:eV2bhS3mo

ほむら「私…あんなこと言ってしまって…まどかに嫌われるんじゃないかって…それが怖かった」

ほむら「だけど…あなたが私のこと、好きだって、そう言ってくれたとき…凄く嬉しかった」

ほむら「……ありがとう、まどか。私の想いに答えてくれて」

まどか「わたしだって…ほむらちゃんが告白してくれなかったら…きっと本当の気持ちに気づかなかったと思う」

まどか「だから…ありがとう、ほむらちゃん。わたしに告白してくれて」

ほむら「私が言った通り、もう『友達』ではなくなってしまったけど……」

ほむら「これからは『恋人』として…よろしく、まどか……」

まどか「うん…よろし……」

ほむら「まどか……?」




122: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:13:10.34 ID:eV2bhS3mo

まどか「……へっぷし」

ほむら「大丈夫……?」

まどか「うーん…ちょっと冷えちゃったのかも…ほむらちゃん、帰ろう」

ほむら「……えぇ、そうね。もう、ネガティブになる必要も…無いわね」

まどか「ここからだとわたしの家の方が近いかな…ほむらちゃんも濡れちゃってるし、その方がいいよね」

ほむら「いきなり面倒をかけるわね…ごめんなさい」

まどか「……違うよ、ほむらちゃん。わたしたち、恋人なんだから」

ほむら「そうだったわね…言い直すわ。……ありがとう、まどか」

まどか「うん。じゃあ、行こっか」




123: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:13:43.13 ID:eV2bhS3mo

――――――

まどか「……ただいま、ママ」

詢子「……おかえり、まどか」

まどか「ママ…わたし……」

詢子「言わなくてもわかるさ。ちゃんと言いたいこと、言えたんだろ?」

まどか「うん。ほむらちゃんに、わたしの全部…聞いてもらった」

詢子「それは何よりだ。……それで、ほむらちゃん」

ほむら「今回はすいませんでした…私の勝手な思い込みで、まどかまでずぶ濡れにしてしまって……」




124: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:14:10.11 ID:eV2bhS3mo

詢子「あぁいや、別に何も怒っちゃいないよ。ただ、何を言われたかはアタシは知らない。だけど……」

詢子「まどかのこと…これからも頼むよ」

ほむら「……はい」

まどか「それよりもママ、タオル持ってきてほしいんだけど……」

詢子「おっと、そうだった。今持ってくるから、上がらないで待っててな」

詢子(アタシは…今は何も聞かないさ。自分たちで言って来るまでは、ね)

詢子(だけどまぁ…隠しておくつもりなら、もう少し上手くやりなよ。気づいてるのかいないのか……)

詢子(あの2人、帰って来てからずっと恋人繋ぎで手を繋いでるしねぇ)




125: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:14:37.12 ID:eV2bhS3mo

ほむら「まどか…言わなくていいの……?」

まどか「今はまだ…ちょっと……」

ほむら「……大丈夫。その時は私も一緒だから」

まどか「うん…ありがとう、ほむらちゃん」

ほむら「気にすることはないわ。……私だって、まどかの恋人、だから」

まどか「ほむらちゃん……」




126: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:15:06.55 ID:eV2bhS3mo

まどか「……ねぇ、ほむらちゃん。こっち向いて」

ほむら「まどか?何……」

まどか「ん……」

ほむら(……え?私、まどかと……?)

まどか「……」

ほむら(え、あれ、そんな、嘘…まどかが、私に……)

まどか「……ふぅ。しちゃった…ね」

ほむら「……」

まどか「ほ、ほむらちゃん?」




127: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:15:34.31 ID:eV2bhS3mo

ほむら「……ま、まどか…今、その、私に……」

まどか「う、うん…ほむらちゃんに…き、キスを…しました……」カァ

ほむら「な、何も今じゃなくても……」

まどか「あのね…わたしとほむらちゃん、恋人になったでしょ?それで……」

まどか「『恋人』としての最初の思い出は…キスがいいな、って…そう思って」

ほむら「そう…だったの……」

まどか「ごめんね…急にしちゃって……」

ほむら「謝らなくてもいいわ。私も、その…嬉しかった、から……」

まどか「そ、それならよかった…かな」




128: ◆SjWXMdM6SY 2013/06/04(火) 00:16:29.35 ID:eV2bhS3mo

ほむら「ねぇ、まどか……」

まどか「何……?」

ほむら「今までも…思い出はたくさんあるけれど、これからは……」

ほむら「私とまどか、2人だけの…恋人の思い出、たくさん作っていきましょう」

まどか「……うん。ほむらちゃん、ずっと一緒にいてね」

ほむら「えぇ。……大好きよ、まどか」

まどか「わたしだって…大好き、ほむらちゃん」

詢子(やれやれ、これじゃ当分出て行けそうにないね…ホントに隠す気あるのかね、あの子たちは……)

詢子(ま、あの2人が幸せならそれでいいか)


Fin













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