1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 00:59:38.82 ID:leWOh1R0O

津田「いきなりなんですか?会長」

シノ「ああ、我が桜才高校も共学化してから2年目」

シノ「そろそろ他の高校でもありがちなくんずほぐれつの不純異性交遊があってもおかしくはない」

津田「他の高校でもありがちかどうかには疑問が残りますが」



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 01:07:06.33 ID:leWOh1R0O

シノ「そこで、我が校の数少ない男子生徒から現在の性状況・情報を把握し、」

シノ「大きな問題が起きる前に何か生徒会で対処できることはないかと思ったのだ」

津田「軽くというか、かなりの逆セクハラになりかねませんね、今の発言では」

津田「まぁ理由はわかりました」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 01:09:28.35 ID:leWOh1R0O

津田「あと1つ、少しだけ気になる点があるんですが」

シノ「なんだ?」

津田「なんでそれを敢えてオレに聞くんですか?」

津田「一応他にも男子生徒は結構いるのに」

シノ「ふむ」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 01:14:48.71 ID:leWOh1R0O

シノ「別に特別な意味はない」

シノ「私の学年には男子生徒がいないしな」

シノ「そうすると必然的に、生徒会で顔を合わせる機会の多い津田にまず聞くことになるんだ」

津田「言われてみれば、確かにその通りですね」



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 01:17:29.63 ID:leWOh1R0O

シノ「…いや、他にも一応理由といえば理由みたいなものもあるのだが」

津田「何です?」

シノ「そのだな…」

シノ「ぶっちゃけて言うと、私にはこの学園で男子の知り合いと言える知り合いが津田しかいないんだ」

津田「ああ」



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 01:21:12.57 ID:leWOh1R0O

津田「それも当然と言えば当然ですよね」

津田「ただでさえ女子に比べて数が少ないのに、共学化したのはオレ達の年からですから」

シノ「…だが、その…」

津田「?」

シノ「生徒会長でありながら学園の男子生徒との交わりが全くないのはどうかとも思ってな」

津田「なんか言い方おかしい気がしますが」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 01:24:01.08 ID:leWOh1R0O

シノ「で、話は元に戻るんだが」

シノ「津田には今好きな人がいるか?」

シノ「もちろん性的な意味でだ」

津田「そういう後付けは言わなくても大体ニュアンスでわかりますから」

津田「はぁ…」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 01:27:24.02 ID:leWOh1R0O

津田「特別好きだ、っていう感情は今のところありませんね」

津田「あ、もちろん友人としての好きなら大勢いますけど」

シノ「そうなのか…」

シノ「私やアリアの予想とは大分異なった回答だ」



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 01:29:40.09 ID:leWOh1R0O

津田「予想ですか?」

シノ「ああ」

シノ「以前アリアと何気ない会話をしていてな」

シノ「これだけ男女比率が偏っているのだから男子は毎日オカズに困らないだろうと」

津田「何気なくどんな会話してんですか」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 01:32:14.24 ID:leWOh1R0O

シノ「そうしたらアリアが、」

アリア『オカズがそうなら、単純に恋愛対象も多くなるわけよね』

シノ「と言い出してな」

アリア『もちろん性的な意味で』

津田「だから後付け」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 01:35:51.07 ID:leWOh1R0O

津田「つまり、男子からしてみればこれだけ女子が多ければより取り見取りだと」

シノ「津田が言うとリアルだな」

津田「意味がわかりません」

津田「まぁ…その理屈自体には何となく共感できますけど」

シノ「だろう?」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 01:39:10.01 ID:leWOh1R0O

津田「ただオレには当て嵌まっていませんね」

津田「現状、特別好きな人はいないわけですし」

シノ「なるほど」

シノ「津田は特定の女性は作らないタイプなのか」

津田「おいなんか違う」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 01:44:17.05 ID:leWOh1R0O

ガラッ

スズ「すみません、掃除が長引いてしまって」

シノ「ああ、萩村か」

津田「おっす」

スズ「…2人で何か話が盛り上がってたみたいですけど」

シノ「なに、ちょっと津田に性的な意味での質問をな」

津田「それ言えばいいと思ってるでしょ」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 01:50:48.98 ID:leWOh1R0O

スズ「七条先輩もまだみたいですね」

シノ「アリアは私用があるとかで、もう少し遅れてくる予定だ」

津田「あ、そうだったんですか」

津田(よかった…あの会話の流れに七条先輩がいたらひたすら面倒くさくなりそうだったし)

シノ「先程の話はまた別の機会に話そう」

シノ「それでは人数も集まったところで、これから会議を…」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 01:53:06.87 ID:leWOh1R0O

シノ「…ではこれで今日の生徒会は解散とする」

津田「お疲れ様でした」

アリア「お疲れ~」

スズ「…お疲れ様でした」


スズ「…ねぇちょっと、津田」

津田「ん?」



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 02:01:26.65 ID:leWOh1R0O

スズ「私が来る前まで、会長と何話してたのよ」

津田「え?」

スズ「あんな言い方したら気になるじゃない」

スズ「何?言いたくないような内容なわけ?」

津田「ち、ちょっとお茶漬けって」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 02:04:13.67 ID:leWOh1R0O

津田「別にたいした話はしてないさ」

津田「いつも通り、会長らしい世間話みたいなものだ」

スズ「…ふーん、そう」

スズ「で、どんな話?」

津田「オレに好きな人はいるのか、って」

スズ「…は?」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 02:24:05.18 ID:leWOh1R0O

すまん、とても眠いんだ


スズ「そ、それって普通の世間話に入るわけ?」

津田「あ!いやそんな変な意味じゃないんだ」

津田「オレの言い方が悪かった、ゴメン」

スズ「い、言い方もなにも…そのままの意味じゃないの?」

津田「あああ違う、違うからとりあえず話を少し聞いてくれ」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 02:27:53.60 ID:leWOh1R0O

津田「…と、そういうわけなんだ」

スズ「…なるほどね、確かにそれは会長らしいわ」

津田(よかった、なんとか納得してくれたみたいだ)

スズ「あーびっくりした」

スズ「…一瞬まさかと思ったわよ…」

津田「え?」

スズ「何でもない!」

津田(なぜ怒られる)



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 02:33:40.06 ID:leWOh1R0O

アリア「2人で何か楽しそうな話してるみたいね」

シノ「そうだな」

シノ(…あの2人は仲がいいな)
シノ(同学年だし、私なんかに比べたら気さくに話せるのだろう)

シノ(しかしあれはまるで…)

アリア「なんだかあの2人、仲のいい兄妹みたいね」

シノ「ああ、私も今そう思っていたところだ」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 02:35:57.06 ID:leWOh1R0O

スズ(…なんだろう、今物凄くむかつくことを言われたような)

津田「あの、萩村?」

スズ「何!」

津田(えぇぇ…)

スズ「…はぁ、今日はもう先に帰るわね」

スズ「それじゃ、さよなら」

津田「あ、ああ、じゃあな」

津田(一体何が萩村の逆鱗に触れたんだ…)



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 02:40:07.95 ID:leWOh1R0O

アリア「…あら、スズちゃん1人で帰っちゃった」

シノ「みたいだな」

シノ(しかもなぜかかなり不機嫌そうだった)

シノ(津田が何か言ったのだろうか)

シノ(ま、まさか…)

アリア「スズちゃんにセクハラするなんて、津田君よっぽど溜まってるんだね」

シノ「ああ、私も今そう考えていたところだ」



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 10:19:13.63 ID:leWOh1R0O

シノ「おい津田」

津田「え、はい」

シノ「萩村を追いかけなくていいのか?」

津田「え…」

シノ「普通ギャルゲーだったら傷心して教室から出て行ったヒロインを追いかけるものだが」

津田「まぁそうじゃないかと思ってたよ」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 10:24:03.65 ID:leWOh1R0O

アリア「そうだよシノちゃん、それはさすがに偏見だよ」

津田「いや、偏見っていうかそもそも」

アリア「他のキャラのイベント見るためには、敢えて目の前のイベントをスルーするのも大切なんだよ」

シノ「確かにそうだな、すまん、軽率なアドバイスだった」

津田(ああもういいや)



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 10:35:27.63 ID:leWOh1R0O

シノ「それにしても、一体何をしてあんなに萩村を怒らせたんだ?」

津田「なんで何かしたことは決定事項なんですか…」

アリア「津田君、どんなに溜まってたってスズちゃんには手を出しちゃダメよ」

アリア「色んな意味で犯罪になりかねないし」

津田「ちょっと黙ってくれませんか」



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 10:39:02.31 ID:leWOh1R0O

津田「オレはただ、萩村が生徒会室に来る前に会長と話してたことを聞かれただけで」

アリア「話?」

シノ「この学園では津田は女子がより取り見取りだという話だ」

津田「なぜその部分をピックアップしたんですか」



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 10:42:40.72 ID:leWOh1R0O

アリア「そういえば、確かにシノちゃんとそんな話したかもねー」

津田「わかってもらえたようで嬉しいです」

アリア「これだけ女子がいたら、どんなに偏った性癖を持ってても」

アリア「大体のことなら大丈夫、っていう話ね」

津田「オレには何が大丈夫なのか全くわかりませんが」



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 10:49:01.55 ID:leWOh1R0O

津田「ていうかそんな話はしてません、してたら完全にセクハラじゃないですか」

シノ「む?違ったのか」

アリア「私達はてっきり、津田君がスズちゃんに猥談を一方的に仕掛けてたんじゃないのかなって」

津田「…オレってそんなに信用ありませんか」

シノ「え?むしろ信用してたからこそな部分が」

津田「もう嫌」



62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 10:54:43.07 ID:leWOh1R0O

津田「話を元に戻します」

津田「オレはただ、会長に今好きな人はいるのか聞かれたと言っただけです」

アリア「好きな性癖の話とかじゃなくて?」

津田「そんな話はしません」

津田「最初は若干誤解されたみたいでしたけど、ちゃんと話の説明もしました」

シノ「より取り見取りの…」

津田「そっちじゃなくて」



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 10:58:33.16 ID:leWOh1R0O

シノ「ふむ、なら萩村が不機嫌になる理由がわからないな」

アリア「2日目だったんじゃない?」

シノ「なるほど」

津田(納得早過ぎないか?)

シノ「ところでアリア」

津田(え、ていうか萩村の話これで終わり?)



65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 11:02:23.60 ID:leWOh1R0O

シノ「前はうやむやになってしまったが、アリアは今好きな人がいるか?」

アリア「う~ん、そうね…」

アリア「意中の人、っていうのはいないかなぁ」

アリア「今はまってる性具ならあるけど」

津田「その情報は今話さないといけませんでしたか?」



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 11:06:50.12 ID:leWOh1R0O

シノ「ふむ、そうか…」

シノ「校則で不純異性交遊を認めていないとはいえ、何の収穫もないのは残念だ」

津田「じゃあ明日あたり、オレもちょっと周りの人に聞いてみますよ」

津田「男子を中心に」

アリア「それだとまるで津田君が」

津田「何が言いたいのかわかりませんけど多分それは間違ってますから」



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 11:10:20.67 ID:leWOh1R0O

シノ「ではそれは津田に任せるとしよう」

シノ「まぁあくまで参考にする程度だ、固くならずに取り組んでくれ」

津田「確かに、こっちが緊張してたら向こうも警戒しちゃいますしね」

アリア「いざというときに入るものも入らなくなるしね」

津田(ここはスルー)



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 11:14:52.10 ID:leWOh1R0O

シノ「よし、それでは私達もそろそろ帰るとしよう」

津田「わかりました」

アリア「あ、じゃあ私職員室に用事あるから先に行っててくれる?」

シノ「ああ、じゃあまた明日」

津田「お疲れ様でした」

アリア「バイバ~イ」



70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 11:18:35.78 ID:leWOh1R0O

シノ「では途中まで一緒だな、津田」

津田「そうですね」

シノ「放課後一緒に下校するなんて、誰かに見られたら誤解されてしまうな」

津田「どうしてそう嬉々として話すんですか」

シノ「見られていると思ったら計らずとも興奮するだろう?」

津田「言葉をなくした」



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 11:23:01.34 ID:leWOh1R0O

シノ「2人きりとはいっても生徒会の会長と副会長だからな」

シノ「特に問題もないだろう」

津田(むしろそっちの方が誤解はされやすいんじゃないか?)

津田(ああでも、言い訳も簡単にできそうだから大丈夫か)


畑「…」



72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 11:28:53.23 ID:leWOh1R0O

津田「あ、そうだ」

津田「オレも参考までに聞きたいんですけど」

シノ「む?なんだ」

津田「会長には今いないんですか?好きな人」

シノ「え」


畑「…」



73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 11:32:31.05 ID:leWOh1R0O

シノ「わ、私には今そういうのは…」

津田「やっぱりいないんですか?」

シノ「やっぱりとはなんだ失礼な」

シノ「大体そんなこと、津田に言われる筋合いは全くない!」

津田「そりゃそうですね」


畑(なにこれ)



74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 11:37:13.05 ID:leWOh1R0O

津田「あ、それじゃあオレこっちなんで」

シノ「ああ、じゃあまた明日」

津田「お疲れ様でした」

シノ「…」

シノ「好きな人、か…」

シノ(自分から話を振っておいて、いまいち自分でも理解できていない部分は多いな)

シノ(とりあえず帰ったら、性欲と好意の違いについて考えるとしよう)



84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 13:06:56.31 ID:leWOh1R0O

津田「なぁコトミ」

コトミ「なーに?」

津田「お前今好きな人っているか?」

コトミ「…」

コトミ「ダ、ダメだよタカ兄!」

コトミ「近親相姦っていうのはあくまでフィクションで楽しむものであって…」

津田「ああ、オレが悪かった」



85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 13:12:18.24 ID:leWOh1R0O

津田「実はかくかくしかじかでな」

コトミ「あ、そういうことね」

コトミ「ついにタカ兄が現実世界の妹にも手を出すようになったのかと」

津田「虚実の妹にも手は出していない」

コトミ「へぇ、そこら辺リアルな妄想だねタカ兄」

津田(全てオレが悪いんだろうか)



87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 13:20:04.55 ID:leWOh1R0O

コトミ「私にも今好きな人っていうのはいないかなー」

コトミ「参考にならなくてゴメンね」

津田「いや、気にするなよ」

コトミ「あ、でも私も一応思春期の女子高生生活は堪能してると思うよ?」

コトミ「相手のいる恋愛はしてなくても1人でオ」

津田「頼むからそれ以上は言わないでくれ」



89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 13:27:19.87 ID:leWOh1R0O

スズ「…」

スズ「好きな人…か」

スズ(そんなこと考えたことなかったなぁ)

スズ(…津田?)

スズ「いやいやいやいや」



113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 18:47:56.98 ID:leWOh1R0O

スズ(私の場合、単に今まで男性との出会いが極端に少なかったのよ)

スズ(特別、男性にアプローチされたこともないし)

スズ「…」

スズ(今なんだか気づいちゃいけないことに気づきそうだった)

スズ母「スズー、お風呂空いたわよー」



114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 18:52:44.97 ID:leWOh1R0O

スズ「うん、わかったー」

スズ(なんでこの人はお風呂上がりだと裸ワイシャツなんだろ)

スズ母「あ、そうだスズ」

スズ「?」

スズ母「ちょっとだけ話があるんだけど…」



115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 18:59:08.03 ID:leWOh1R0O

翌日

シノ「やぁ津田、おはよう」

津田「おはようございます、会長」

シノ「珍しいな、津田が遅刻ぎりぎりに来ないなんて」

津田「あまり厳しいこと言わないでくださいよ」

津田「で、会長は朝から見回りなわけですか?」

シノ「え?ああそのだな…」



118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 19:03:39.82 ID:leWOh1R0O

津田「あれ、今日って生徒会の朝の見回りの日じゃありませんよね?」

津田「ていうか、そうだったらオレはある意味遅刻なわけですが」

シノ「あ、ああ、これは違うぞ」

シノ「個人的に女子生徒の制服を堪能しているだけであってな」

津田「それは言い訳できてるんですか?」



120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 19:07:24.70 ID:leWOh1R0O

シノ「いや、その、昨日帰宅してから色々考えたわけだ」

津田「考えた?」

シノ「それで、まずは他人に頼らず自ら実体験するのが1番よいと判断をしてな」

津田(…文脈が読めない)

シノ「で、だ、津田さえよければなんだが私と」

ムツミ「タカトシ君おはよー」



122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 19:11:54.06 ID:leWOh1R0O

津田「おはよう三葉」

ムツミ「あ、シノ会長もおはようございます」

シノ「ああ、おはよう」

ムツミ「…あれ?もしかして話中断させちゃいました?」

津田「そうだ会長話の続きを」

シノ「いや、問題ない」



123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 19:16:45.15 ID:leWOh1R0O

津田「へ?」

シノ「よくよく考えたら、こんな朝早くに話す内容でもなかった」

シノ「放課後生徒会もあることだ、そのとき話そう」

津田「はぁ」

シノ「では私はこれで失礼する、また放課後に」

津田「あ、はい、じゃあまた」

ムツミ「…」



124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 19:20:25.97 ID:leWOh1R0O

ムツミ「やっぱり邪魔しちゃったかな?」

津田「うーん、大丈夫だと思うよ」

津田「急ぎの用事、ってわけでもなさそうだったから」

ムツミ「そっか、ならいいんだー」

津田(なんでこの時間に2年の下駄箱にいるのかは甚だ疑問だけど)

ムツミ「じゃあ教室まで一緒に行こー」

津田「ああ」



125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 19:26:12.04 ID:leWOh1R0O

津田「そういえば三葉と朝一緒になるのも珍しいな」

ムツミ「あー、私はよく朝練してるからね」

ムツミ「今日は柔道場が朝使えないらしいから朝練はお休みなんだ」

津田「なるほど」

ムツミ「部活もいいけど、こういうのも高校生っぽくていいね」



126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 19:29:50.44 ID:leWOh1R0O

津田「こういうの?」

ムツミ「え?ああ!!その、」

ムツミ「ク、クラスメイトと下駄箱で会って一緒に教室まで行くっていうのが…」

津田「ああ、確かにそういうの学生っぽいっちゃぽいよな」

ムツミ「ふぅ…」



127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 19:34:39.89 ID:leWOh1R0O

シノ(しまった…ことを急ぎ過ぎた)

シノ(我ながら名案だとは思っていたのだが、まさかここまで気持ちが焦ってしまうとは)

シノ「…放課後、か」

シノ(果たしてもう一度津田を前にして言えるだろうか)

シノ(…いや、言わねばなるまい)

女子生徒「会長、おはようございます」

シノ「おはよう」

シノ(私は生徒会長なのだから)



130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 19:41:51.50 ID:leWOh1R0O

授業中

教師「…つまり、ここの語句をこちらに当てはめれば…」

津田(会長が言いたかったことって、なんだったんだろうな)

津田(昨日考えたってことは、やっぱり昨日のあの話のことか?)

津田(確かに、あの話には何の結論も出てないしなぁ)

教師「…じゃあ、ここのところを三葉さん訳してくれる?」

ムツミ「は、はい!」



132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 19:49:44.46 ID:leWOh1R0O

ムツミ「え、えぇと、もし私が…」

津田(そういえば、オレが周りの人に聞いてみるって話をしたよな)

津田(そのことをわざわざ言いに来たんだろうか)

ムツミ「ス、スミスの、その、真っすぐで、」

津田(…後で三葉あたりに聞いてみるか)



135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 20:03:12.63 ID:leWOh1R0O

休み時間

ムツミ「はぁ…なんか今の授業凄い疲れた…」

津田「三葉、やけに難しいところだけ当てられてたもんな」

ムツミ「あ、タカトシ君…私はもうダメだ…柔道部を頼みますぅ…」

津田(…本当に疲れてるみたいだな)

津田「少し話があったんだけど、疲れてるみたいだし後で」

ムツミ「え?何か面白い話?」

津田(復活早っ)



136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 20:06:09.40 ID:leWOh1R0O

津田「面白いかどうかは知らないけど、それなりに内容のある話だとは思う」

ムツミ「うんうん、なに?」

津田「じゃあまず質問な」

津田「三葉って今、好きな人っているか?」

ムツミ「ほ?」



137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 20:09:22.45 ID:leWOh1R0O

ムツミ「え、えと、それは一体どういう…?」

津田(あ、またやってしまった)

津田(我ながら学習能力の低さに絶望する…)

津田「ああゴメン、変な意味は全くなくてな」

津田「実は昨日…」



138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 20:11:56.15 ID:leWOh1R0O

ムツミ「なんだそういうことか、びっくりしちゃったよ」

津田「ホント、言い方悪くてゴメンな」

ムツミ「大丈夫大丈夫、タカトシ君の説明ちゃんと聞いたから」

津田「ありがとう」

津田「それで、実際どうかな?」



139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 20:14:26.89 ID:leWOh1R0O

ムツミ「え、あーと、その…」

津田(…ん?)

津田(よくよく考えたら、この質問って理由はどうあれプライベート過ぎないか?)

津田(いや、よくよく考えなくてもそうだ、かなりおかしい)

津田「すまん三葉、答えづらいなら無理しなくても」

ムツミ「いる…かな」



142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 20:18:23.61 ID:leWOh1R0O

津田「え?」

ムツミ「だから、いる、かな」

ムツミ「多分」

津田「…多分?」

ムツミ「あ、えっとね」

ムツミ「私にはあまり自覚というか、そういうのはあまりないんだけど」

ムツミ「友達が私に」

『ムツミもムツミの好きな人もかなりの鈍感だよね』

ムツミ「って言ってたから、多分いるんだと思う」



143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 20:21:17.98 ID:leWOh1R0O

津田「…それって、どうなの?」

ムツミ「私も全部納得はできてないんだけど、友達は」

『いつか分かる時がくるって』

ムツミ「って言って聞かないから」

津田「そう…なのか」

津田(三葉にそういう人がいるとは)

津田(勝手な偏見ではあるけど結構意外かも)



150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 20:32:32.36 ID:leWOh1R0O

津田「ちなみにその相手っていうのは三葉はわかってるの?」

ムツミ「それが教えてくれなくてさー、自分でも凄く気になってるのに」

ムツミ「…あ、もしかして私騙されてるのかな」

津田「どうだろうなぁ」

津田(正直三葉が恋愛してるところって想像しにくいし)

ムツミ(なんだろ、今物凄くタカトシ君にむかついた)



163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 22:18:27.78 ID:leWOh1R0O

放課後

ムツミ「あー!やっと部活の時間だー!」

津田(心底嬉しそうな顔だな)

津田「1日お疲れ」

ムツミ「あ、お疲れー」

ムツミ「タカトシ君はこれから生徒会?」

津田「ああ、そうだよ」

ムツミ「えへへ、お互い頑張ろーね、じゃあまた」

津田「じゃあな」



165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 22:23:07.64 ID:leWOh1R0O

津田(さて、オレも生徒会室に)

畑「…」

津田「…畑さん、2年の教室の前で何してるんですか?」

畑「もちろん取材よ」

畑「噂の生徒会長と副会長がいよいよ本格的に恋仲になりつつあると思ってね」

津田「は?」



166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 22:27:08.41 ID:leWOh1R0O

津田(前からいろいろと誤解されるようなところを目撃されてきたけど)

津田「今回は一体なんですか」

畑「私としても、明確な証拠を掴んでいたら堂々と公表するわけだけど」

津田「お願いですからなんでもかんでも公表する前に一考してくださいね」

畑「今回はまだ発展途上、というか」



167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 22:32:10.98 ID:leWOh1R0O

津田「はぁ」

畑「とにかく、期待してるからね」

津田「…期待に添えるかどうかわかりませんが、善処します」

津田(一体なんだっていうんだ?)

津田(そんな畑さんに勘繰られるようなことは)

津田(…)

津田(ああ、あるな、今現在進行形で)



168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 22:38:06.21 ID:leWOh1R0O

津田(言おう、会長に、今回のこれにはもう触れずにいこうと)

津田(そうだ、普通に考えたら男女間の付き合いに生徒会が深く関わるのは異常なんだ)

津田(度を越えた付き合いじゃなければどうということもないし)

津田「よし」

ガラッ

津田「こんちわっす」

シノ「!」



170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 22:40:43.43 ID:leWOh1R0O

津田「あれ、今日も会長だけですか」

シノ「な、なんだ…悪いか?」

津田「へ?あーいや別にそういうわけでは」

シノ「そうか…」

津田「…」

シノ「…」

津田(なんだこの空気)



171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 22:45:38.96 ID:leWOh1R0O

津田「あの、会長?」

シノ「なんだ?」

津田(なぜ不機嫌)

津田「すみません、昨日の話についてなんですけど」

シノ「!?」

ガタガタッ

津田「ど…どうしたんですか急に立ち上がって」

シノ「む、いやそのだな」



174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 22:48:30.58 ID:leWOh1R0O

シノ「その件についてなんだが、私の方から先に話してもいいか?」

津田(あ、そういえば朝のことがあったな)

津田(順番的に言えば会長の話の方が先で当然か)

津田「はい、どうぞ」

シノ「うむ…」



175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 22:55:51.60 ID:leWOh1R0O

シノ「昨日話した通り、我が学園は共学化して男子生徒が入ってきた」

シノ「それに伴い発生するであろう不純異性交遊を阻止するのが、我々の仕事の1つだ」

シノ「そこで私は現状を詳しく知るために津田に相談した」

シノ「だがそれが正解ではなかったのだ」



176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 22:59:46.30 ID:leWOh1R0O

シノ「確かに他人の考えや意見を参考にするのは間違いではない」

シノ「しかし、生徒会長である私がそんな一線を引いたような立場でいいのだろうか」

シノ「断じて否!」

津田(さっきの空気といい今といい、この人の考えてることはよくわからん)

シノ「そこで!だ!」



177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 23:02:22.28 ID:leWOh1R0O

シノ「私は画期的な考えを思いつき、それを実行に移そうと考えている」

津田「はぁ」

シノ「というわけで津田、私はこれから君のことを好きになるからな」

津田「はぁ…」

津田「…」

津田「は?」



178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 23:05:57.22 ID:leWOh1R0O

津田「ちょっと、ちょっと待ってください」

津田「話の展開が急過ぎてついていけないというか意味がわかりません」

シノ「む?至極当然のことだ」

シノ「我々に好きな人がいないなら、好きな人を作ればいい!」

シノ「自慰行為で同級生をオナペットにするのと同じ理屈だ」

津田(狂って混乱してるのはオレなんだろうか会長なんだろうか)



182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 23:09:32.90 ID:leWOh1R0O

津田「とりあえず、落ち着きましょう」

シノ「ん?ああ」

津田「で、話を整理させてください」

シノ「うむ」

津田「会長は一体、何を目的に、何を行おうとしているんですか?」

シノ「我が校をより良い学園にするために、津田を好きになる」

津田(ダメだこりゃ)



184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 23:14:12.63 ID:leWOh1R0O

シノ「ああ、ちなみに津田は何も心配することはないぞ?」

シノ「私が勝手に津田のことを好きになって、勝手に考察を重ねるだけだからな」

シノ「安心して浮気してくれたまえ」

津田「安心しなくてもしません」

津田(…この人は本当に、一体…)

シノ「これで私の話は一応終わりだ、次は津田の話を聞こう」



192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/30(土) 23:55:32.53 ID:leWOh1R0O

津田「あ、はい」

津田(ここでなんとか説得して、会長の考えを改めさせないと)

津田「まず根本的な話になるんですが…」

シノ「うむ」



194: ◆4ihm09lK.g 2009/05/30(土) 23:59:50.32 ID:leWOh1R0O

シノ「…なるほどな、確かに津田の言う通りだ」

シノ「他人の領域、そこまでは気が回らなかった」

津田(よかった、わかってくれたみたいで)

シノ「誰だって自分のオカズを他人に見られるのを快くは思わないからな」

津田(本当にわかってくれてるんだろうか)



200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 00:14:36.84 ID:TCrx5I/MO

津田「ではそういうことで大丈夫ですか」

シノ「ああ、理解した」

シノ「さすがにそこまで言われては他人は参考にできないさ」

シノ「いやはや、互いの考えがうまく噛み合っていて驚きを隠せないな」

津田「ん?」



201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 00:19:46.99 ID:TCrx5I/MO

シノ「津田は他人を巻き込みたくない、私は自ら好きということを体験したい」

シノ「なんら問題はない、パーフェクトだ」

津田「いやいやいや」

津田(なんでこうなった)

津田(考えろ、考えるんだタカトシ、何か糸口を…)

津田「あ」



205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 00:32:26.42 ID:TCrx5I/MO

津田「そもそも、オレを好きになるっていうのはどういうことですか」

シノ「どういう…というと?」

津田「好きになるなんて、そうそう簡単にできることでないでしょう」

津田「ていうか、そこら辺のことはどう考えてたんですか」

シノ「?」



206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 00:40:05.57 ID:TCrx5I/MO

シノ「どうもこうも…」

シノ「…」

シノ「…どうなんだろうな?」

津田「は?」

シノ「いや、改めて言われるとなんだかな」



208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 00:45:23.18 ID:TCrx5I/MO

シノ「好きになる、ということがわからないから今回の話を持ち出したわけだから」

シノ「はっきり言って、好きになるということをイマイチまだ理解していないんだ」

津田(…頭痛が)

シノ「性欲と好意の違いも結局よくわからなかったしな」

津田(未だかつてないほどの頭痛が)



213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 00:58:49.49 ID:TCrx5I/MO

ガラッ

スズ「すいません、今日も遅れ」

津田「…」

シノ「やぁ、萩村」

スズ(あれ?今空気おかしくなかった?)

スズ(…気のせいだったかな)



215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 01:09:08.90 ID:TCrx5I/MO

スズ「ちょっと津田、どうしたのそんな惚けて」

津田「ああ、少し衝撃的なことがあってな」

ガラッ

アリア「ごめんねー、遅れちゃって」

シノ「アリアもやっと来たか」

シノ「そうだ、2人に話したいことが」

津田「待ってください」



217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 01:23:39.17 ID:TCrx5I/MO

シノ「む?なんだ津田」

津田「その話は、あのまた今度で」

アリア「ん?なーに?気になるなー」

スズ「私は、別に」

シノ「…話すことに何か問題があるのか?」

津田「ありまくりだと思うオレは異常なんだろうか」



218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 01:36:29.07 ID:TCrx5I/MO

津田「その話に関しては、また改めて話しましょう!」

シノ「まぁ…別に急ぎではないしな」

スズ「あ、じゃあ私からちょっといいですか?」

シノ「うむ?」

津田(とりあえず助かったみたいだな)

津田(いや、状況自体はあまり変わってないか)



221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 01:45:41.74 ID:TCrx5I/MO

スズ「母が一度、生徒会の皆さんを夕食に招きたいそうなんです」

津田「へぇ、なんでまた」

スズ「さぁ?私には母の気持ちが読めないときが結構多いから」

津田「それもどうなんだ」

スズ「まぁ、多分普通に私がお世話になってる人達にお礼がしたいとかだと思いますよ」



222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 01:56:15.95 ID:TCrx5I/MO

シノ「そう言われては断る理由も見つからないな」

アリア「そうね、お邪魔しちゃおうかな」

津田「オレも問題ない」

スズ「では母にはそう伝えておくので、週末に遊びに来てください」

シノ「了解した」



224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 02:09:09.87 ID:TCrx5I/MO

書く速度遅くて申し訳ない
眠いんです


シノ「よし、他に何もなければそろそろ生徒会を始めよう」

シノ「まずは定期連絡から…」

津田(オレのことを好きになる、ってことはつまり今はそうじゃない、と)

津田(いやいや、別にそんな残念がることでもないだろ)

スズ(また2人で知らない話か…)

スズ(何よ、気になるじゃないの)

アリア(あら?)



227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 02:14:06.22 ID:TCrx5I/MO

シノ「…あとは特に問題はないな」

シノ「では今日は解散だ」

津田「っはー」

津田(三葉じゃないけど、なんたが物凄く疲れたな)

津田(いろいろと考え過ぎなのかもな)

スズ(気になるし、あまり言及しない程度なら別に大丈夫なはず…)

アリア(津田君、よもやシノちゃんと何か)

シノ「さて、帰るか」



228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 02:19:29.29 ID:TCrx5I/MO

シノ「では私は用事があるから先に失礼する」

シノ「みんな、また」

津田「あ、ちょ会長待っ」

スズ「津田、少しいいかしら?」

津田「え?と」

津田(ってもう会長いないし)

津田「…ああ、問題ない」

アリア「私も先帰るねー」



229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 02:23:14.61 ID:TCrx5I/MO

シノ「早く帰らねば、特番が始まってしまう」

アリア「ちょっと、シノちゃん待って!」

シノ「む?アリアか」

アリア「途中まで一緒に帰ろう?少し話したいこともあるし」

シノ「ああ」



231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 02:27:46.66 ID:TCrx5I/MO

アリア「…スズちゃんと私が来る前に、シノちゃん津田君と何か話してた?」

シノ「ああ、昨日の話の続きだ」

シノ「単なる思い付きから、実行できる取り組みとしてランクアップできたぞ」

アリア「思い付きから、取り組み?」

シノ「そうだ、つまり…」



232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 02:33:25.61 ID:TCrx5I/MO

スズ「…会長が津田を好きになる?」

スズ「ごめん、説明ちゃんと聞いてたつもりなんだけど、意味わかんなくなったわ」

津田「安心してくれ、オレもだから」

スズ「そんなの安心できる理由にならないわよ」

津田「そりゃ確かに」

スズ「はぁ…」



255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 10:42:42.23 ID:TCrx5I/MO

スズ「それで、津田はどうするのよ?」

津田「どうするって言われても、会長の真意がまだよくわかってないからなぁ」

津田「オレの方がどう接したらいいか悩んでるくらいだ」

スズ「いきなり異性に『これから好きになる』って言われたらね…」

スズ「まだ告白された方がわかりやすい分楽かも」



257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 10:46:37.17 ID:TCrx5I/MO

アリア「それでシノちゃんは、具体的に何かしようとか考えてるの?」

シノ「うむ、そこなんだ」

シノ「好きになるということがわからない以上、どうすれば好きになるのかもわからない」

シノ「ギャルゲーだと、最初から好きだったり、ひょんなことで好きになったりするから」

シノ「イマイチ参考にならん」

シノ「やはり2次元は2次元だな」



258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 10:51:08.46 ID:TCrx5I/MO

津田「とりあえず、会長から何もしてこなければオレの方から仕掛けることはしないよ」

津田「様子見、ってところだ」

津田「案外すぐ忘れちゃうかもしれないしな」

スズ「ふーん」

スズ「…」

スズ(違う、ほっとしたのは別にそういうわけじゃなくて)



259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 10:54:23.78 ID:TCrx5I/MO

シノ「だから、特別何かしようとは考えていない」

シノ「心配しなくても、やろうと思えばできるだろう」

アリア「そうね…」

アリア「あ、じゃあさシノちゃん」

アリア「今度の週末、スズちゃん家に遊びに行くじゃない?」



260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 10:57:15.84 ID:TCrx5I/MO

スズ「はぁ、まぁいいわ」

スズ「私もそろそろ帰るから」

津田「わかった、じゃあオレ職員室行かなきゃだから」

スズ「うん、またね」

津田「バイバイ」

スズ(深い意味はないけど、作戦は練っておく必要があるわね)



262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 10:59:38.44 ID:TCrx5I/MO

アリア「それじゃあね、シノちゃん」

シノ「ああ、また」

シノ「…」

シノ(決戦は週末に、か)

シノ(不安だが、ヤってみせるさ)



263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 11:02:38.30 ID:TCrx5I/MO

津田「なぁ、コトミ」

コトミ「なに?タカ兄」

津田「人を好きになるって、どうすればいいんだ?」

コトミ「…」

コトミ「あ、純愛ゲーのやり過ぎ?」

津田「断じて違う」



265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 11:07:12.38 ID:TCrx5I/MO

コトミ「ていうか、そういう質問を虚実問わず妹にするのってどうかと思うよ?」

津田「一言気になったけどまぁそこはいい」

津田「オレもそう思うが、今のところコトミ以外に相談できそうな人がいなくてな」

コトミ「それは光栄に思っていいのかな?」

津田「いいんじゃないか」



268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 11:57:17.94 ID:TCrx5I/MO

コトミ「うーん、私も詳しくは知らないから何とも言えないんだけど」

コトミ「好きになるのって、気づいたらすでに、って感じじゃないの」

コトミ「突然湧いて出た性欲みたいに」

津田「なんでこう我が妹は一言余計なんだろうな」



269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 12:01:36.20 ID:TCrx5I/MO

津田「でもやっぱりそうだよな」

津田「好きになろうとして好きになる、ってのは変な話だよな」

コトミ「そうそう」

コトミ「とにかくヤりたいってときと義務感だけのときのエッチだったら」

コトミ「やっぱり前者の方がお互い燃えやすいだろうしね」

津田(ここは聞き流しておこう)



270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 12:05:47.46 ID:TCrx5I/MO

津田(そうだよな、『これから好きになる』なんておかしな話だよな)

津田(そもそも会長の頭は前からちょっと変な方向にいきがちだったから)

津田(下手に順応しようとすることもないか)

津田「あ、そうだ、今度の週末の夕飯は外で食べてくるから」

コトミ「へぇ、友達と?」

津田「そう」



271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 12:09:30.33 ID:TCrx5I/MO

コトミ「…もしかしなくても生徒会?」

津田「そうだ」

コトミ「あー」

津田「?」

コトミ「私そろそろ近いから家の外にいるのはちょっと不安だけど、頑張るよ」

津田「言いたいことはわかったがそれを兄に伝える理由がわからん」



272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 12:13:20.91 ID:TCrx5I/MO

スズ「お母さん」

スズ母「なーに?」

スズ「週末、みんな遊びに来るって」

スズ母「あら本当?」

スズ母「よーし、お母さん頑張っちゃうわよー」

スズ「私も頑張らないと」

スズ母「え?」

スズ「いや、別に」



273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 12:18:50.07 ID:TCrx5I/MO

スズ母「さて、なに作ろっかなー」

スズ(別に私は、会長と津田がどうなろうと)

スズ母「あ、念のためにお風呂とかも用意しとかなきゃかな」

スズ(そうよ、あくまで生徒会としての業務が果たせれば私はそれで)

スズ母「ねぇスズ、お布団って3組ぐらいあれば足りるかしら?」

スズ「何を言っているんだ」



275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 12:24:32.05 ID:TCrx5I/MO

週末、スズ宅への途中

津田(そんなこんなでもう週末になってしまった)

津田(ここ何日かは、また会長のファンの人からの視線が厳しかった)

津田(畑さん、まだ証拠が残ってないうちはどうこうって言ってたのになぁ)

コトミ「タカ兄、ちゃんとゴム持ってきてる?」

津田「どちらにせよ問題ないから口を閉じなさい」



277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 12:30:24.08 ID:TCrx5I/MO

津田(会長もあの日からは特に変わった様子はなかった)

津田(むしろ気になったのは、七条先輩と萩村だ)

津田(七条先輩はなんだかいつも以上に優しく接してくるし)

津田(萩村はいつも以上にオレに対する態度が厳しいし)

コトミ「ちょっとタカ兄、相手が持ってる持ってないよりもまず自分で持っておくことが」

津田「そういう意味で問題ないと言ったんじゃない」



324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 19:04:30.88 ID:TCrx5I/MO

シノ「あっ」

津田「ああ、会長」

コトミ「こんにちはー」

シノ「う、うむ、こんにちは」

津田「?」

津田(会長の様子がおかしい)

コトミ(先輩も近いのかなー)



325: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 19:06:53.28 ID:TCrx5I/MO

津田「…」

シノ「…」

津田(あれ?なぜこんな重たい空気?)

津田(最近は会長に何かした覚えもないんだけど)

津田(いや別に以前何かしたというわけでもなくて)

コトミ(今日大丈夫かなー)



327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 19:10:34.04 ID:TCrx5I/MO

シノ「津田」

津田「あ、はい」

シノ「私は今日、1つ成し遂げなければならない大きな目標がある」

津田「はぁ」

津田(だからあんな思い詰めた顔してたのか)

シノ「だがそれには津田の行動がかなり関与してくる」



328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 19:14:15.12 ID:TCrx5I/MO

津田「オレの行動、ですか」

シノ「そうだ」

津田「…そりゃ言われれば善処しますけど、オレにできることにしてくださいね」

津田「ていうか、その大きな目標って何です?」

シノ「それはもちろん…あ」

シノ「すまん、それは秘密なんだ」



329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 19:16:32.17 ID:TCrx5I/MO

津田「秘密?」

シノ「そう、秘密だ」

シノ「そうした方がよりはかどりやすいだろうとアリアがな」

津田「七条先輩が?」

津田(七条先輩が絡んでるのか…)

津田(ひどく面倒くさいことじゃないといいけど)



331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 19:19:17.13 ID:TCrx5I/MO

津田「あ、でもその目標ってのが明確になってないとオレどうしようもなくないですか?」

シノ「ああ、その点は心配いらない」

シノ「津田はただ、変に硬くならずいつも通りにしていてくれればいいからな」

津田「え」

津田(いつも通り?)



333: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 19:22:21.61 ID:TCrx5I/MO

シノ「あ、あれだぞ?硬くならずといっても別に男性器のことを指しているのではなくて」

津田「知ってます」

津田「え、じゃああれですか」

津田「オレは特に何もすることはないと」

シノ「ぶっちゃけるとそうだな」

津田「えぇぇ」

コトミ(何話してるか全然わかんないや)



334: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 19:25:52.43 ID:TCrx5I/MO

津田「…それだと、別にこの話はオレにしなくてもよかったんじゃ」

シノ「私も初めは言わなくてもいいと思ったんだがな、アリアが」

アリア『津田君にも一応の覚悟みたいなのは必要じゃない?』

シノ「と言っていたのでな、参考にした」

津田(何か覚悟しなければいけないことに巻き込まれるんだろうか)



336: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 19:30:58.04 ID:TCrx5I/MO

スズ宅

津田・コトミ・シノ「お邪魔します」

スズ母「はい、いらっしゃい」

スズ母「リビングにもうスズちゃんとアリアちゃんがいるから」

津田「わかりました」

津田(まぁ特に大きな問題を起こさなければいいんだ)

津田(普通にしよう、普通に)



339: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 20:00:57.27 ID:TCrx5I/MO

ガチャ

津田「おっす萩む」

スズ「意味がわかりません」

アリア「そう?私は逆にわかりやすくていいと思うけど」

津田(萩村が頭を抱えるほど意味のわからないことを話していたのか?)

アリア「あ、シノちゃん津田君コトミちゃん、お先ね」

コトミ「こんにちはー」



340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 20:06:52.23 ID:TCrx5I/MO

シノ「なんだ、萩村がそんな思い悩んでいるとは珍しいな」

スズ「…誰のせいだと」

シノ「うん?」

スズ「いえ、なんでもありません」

アリア「うふふ」

スズ「はぁ」



341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 20:23:53.83 ID:TCrx5I/MO

スズ母「はい、じゃあたくさん食べてね」

津田「いただきます」

アリア「あ、これ美味しいー」

シノ「うむ、そうだな」

津田(一瞬変な空気になりかけたけど、なんとか持ち直したな)

津田(あ、これも美味しい)



342: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 20:27:56.44 ID:TCrx5I/MO

アリア「津田君、ちょっといい?」

津田「はい、なんですか?」

アリア「えっとね、シノちゃんのことなんだけど」

津田「会長の?」

スズ(また内緒話…)

シノ(これも中々に美味しいな、隠し味はなんだろう?)

コトミ「おいしー」



347: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 21:28:55.65 ID:TCrx5I/MO

アリア「シノちゃんから、今日何か聞いてない?」

津田「ええ、なんだか今日達成しなければならない目標があるとか」

津田「それでオレには普段通りのまま行動してくれと」

アリア「普段通り、ね」

アリア「それでシノちゃんはどうするつもりなのかなぁ?」

津田「え?」



349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 21:45:38.78 ID:TCrx5I/MO

津田「七条先輩が会長を後ろで操ってるんじゃないんですか」

アリア「人聞き悪いこと言わないでよー」

アリア「私はただシノちゃんにちょっとしたアドバイスをしただけだから」

津田(そのアドバイスってのが1番気になるとこなんだけど)

津田「それでそのアドバイスってのは」



350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 21:53:59.23 ID:TCrx5I/MO

アリア「うん、秘密」

津田「え」

アリア「まぁすぐわかることだと思うから」

津田「ちょ、それは」

スズ母「これもどうぞー」

シノ「おお、ありがとうございます!」

コトミ「うれひー」モゴモゴ

スズ「…」



355: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 22:30:12.18 ID:TCrx5I/MO

コトミ「あー、お腹いっぱい」

シノ「ごちそうさまでした」

アリア「とても美味しかったです」

スズ母「お粗末様でした」

スズ「…ねぇ、津田」

津田「ん」

スズ「このから揚げ、どうだった?」



357: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 22:35:01.32 ID:TCrx5I/MO

津田「ああ、かなり美味しかったよ」

スズ「そ、そう」

津田「さすが萩村の母さんだな、何でも美味しい」

スズ「えや、うん」

スズ「実は、そのから揚げ」

シノ「ここで私からみんなに話したいことがある」



359: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 22:40:10.16 ID:TCrx5I/MO

スズ「私が、って」

津田「話、ですか?」

コトミ「んー?なになに?」

シノ「これは我らが生徒会による、学園をよりよいものとするための取り組みだ」

シノ「と言っても、取り組みに参加するのは主に2人だけだが」



363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 23:16:25.48 ID:TCrx5I/MO

津田(よもやと思うが、まさか)

シノ「皆の知っている通り、桜才学園は共学化して2年」

シノ「来年度には最高学年にも男子生徒がいることになる」

シノ「そうすると、どうしても1つの問題が浮かび上がってくる」

スズ母「ふむふむ」



366: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/31(日) 23:42:08.77 ID:TCrx5I/MO

津田(ああ、やっぱり)

シノ「それは、不純異性交遊!」

コトミ・スズ母「おお!」

シノ「純白な付き合いならまだよい、だが近年の性犯罪を鑑みる限り安心などできはしない」

シノ「そのためにも、我々は早急な対策をとらねばならない」

コトミ「ほぉ」

津田(嫌な予感しかしない)



371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 00:05:34.26 ID:va6PxSPAO

シノ「そのためにはまず、彼らのそういった気持ちを理解する必要がある」

シノ「なぜなら、他人の領域というものは安々と踏み込めるものではないからだ」

スズ母「まぁね、恋愛っていうのはとても難しいことだから」

シノ「うむ、そこで私は、」

津田(あ、ヤバ)



374: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 00:10:21.64 ID:va6PxSPAO

シノ「自ら体験するために、津田のことを好きになろうと思う!」

スズ「は…」

スズ母「…」

コトミ「…」

スズ母・コトミ「え?」

津田(やっちまった)



375: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 00:12:46.80 ID:va6PxSPAO

スズ母「ご、ごめんね、急でちょっと理解が追いつかないんだけど」

津田(そりゃそうだ、オレだってまだ理解しきれてないんだから)

コトミ「つ、つまり先輩がタカ兄に筆下ろし…!?」

津田「本当にまずは落ち着いてくれ」



376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 00:15:06.89 ID:va6PxSPAO

シノ「大丈夫だ、そこら辺はさすがに私も慎重にいくから」

コトミ「ああ、じゃあ安心ですね」

津田「何が大丈夫で何が安心なのか理解はしかねますが、」

津田「会長、ここだけははっきりさせてください」



377: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 00:18:22.66 ID:va6PxSPAO

津田「会長は、恋愛とは何かを知るためにオレを好きになろうとするんですよね?」

シノ「うむ、相違ない」

津田「まぁこれは前にも話していたことでしたから、大丈夫です」

津田「それで、会長はどうやってオレを好きになるんですか」

津田「具体的な案は、あるんですか」



379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 00:32:33.53 ID:va6PxSPAO

シノ「そのことなら、私に考えがある」

津田「本当ですか!?」

シノ「ああ、なに難しいことではない」

シノ「私がそういったことを意識しながら接するだけだから」

津田「…」

津田「え?」



380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 00:36:03.05 ID:va6PxSPAO

シノ「言っただろう、津田はいつも通りにしていてくれればいいと」

津田「違います、オレが疑問に思ってるのは正確にはそこじゃないです」

津田「意識するっていうのはどういう意味ですか」

シノ「…よく言うだろう、人は、気づいたら好きになっていると」



381: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 00:41:43.15 ID:va6PxSPAO

シノ「つまり、人知らず知らずは誰かのことを意識し始めて、気づいたら好きになっている」

シノ「なら、意識することを続けていれば自ずと好きになっているはずなのだ」

津田(この人は、本当に…)

シノ「と言っても、津田の行動がいつも通りでなければ私が周波を合わすのが難しい」

シノ「私が好きになればいいんだからな」



384: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 00:45:43.89 ID:va6PxSPAO

津田(好きになれば、って)

シノ「というわけで、本日の目標はこの宣言と取り組みを実行に移すことだ」

シノ「津田よ、覚悟して私に好かれるがいい」

津田(こりゃさすがに)

津田「会長、ちょっと待っ」

スズ「いい加減にしてください」



386: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 01:02:44.57 ID:va6PxSPAO

津田「え?」

シノ「萩村?」

スズ「まず、好きになるっていう前提部分がおかしくないですか?」

スズ「恋愛なんて、理解しようとしたところでできないことじゃないですか」

スズ(私だって、私にだって全然わからないのに)



387: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 01:03:43.45 ID:Si2/XJLZO

スズ可愛い……



388: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 01:09:21.30 ID:va6PxSPAO

スズ「好きになる、好きであることの意味がわからないんですか」

スズ(私にだって)

スズ「どうして好きになるのか、本当にわかっているつもりなんですか」

スズ(私にだって)

スズ「好きに…」

スズ「好きになって、それからどうしたらいいのか知ってるんですか!」

スズ(わからないのに)



389: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 01:12:32.66 ID:va6PxSPAO

スズ「私、私は…」

津田「お、おい、萩村」

スズ「…すみません、ちょっと外で頭冷やしてきます」

ガチャ

スズ母「…スズちゃん…」

コトミ「うぇ?え、なに?」

アリア「うーん、こうなっちゃったか」

シノ「…」



391: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 01:18:56.06 ID:va6PxSPAO

ガチャ

津田「おい、萩村!」

スズ「…津田?」

津田「どうしたっていうんだよ、萩村」

津田「確かに会長の言ってたことは目茶苦茶だったかもしれないけど、あんな」

スズ「だって、私にもわからないんだもの」



393: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 01:30:25.14 ID:va6PxSPAO

津田「え?」

スズ「ううん、もう大丈夫」

スズ「ちょっと話についていけなくなって、我慢できなかっただけだから」

スズ「戻って、会長に謝る」

津田「そうか…」



394: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 01:34:24.18 ID:va6PxSPAO

ガチャ

スズ「先程はすみません、取り乱してしまって」

シノ「すまなかった!」

スズ「え?」

シノ「私の方で勝手に話を進めて、萩村の混乱を促してしまった」

シノ「本当にすまないと思っている」



398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 01:44:12.64 ID:va6PxSPAO

スズ「あ、いえ」

スズ「…もう、大丈夫ですから」

シノ「そうか、そうならいいんだが…」

アリア(とりあえず、ひびが大きくならなくてよかったかな)

コトミ(もうついていけません)



400: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 01:53:19.45 ID:va6PxSPAO

スズ母「…じゃあ、そろそろお皿片付けてもいいかしら」

スズ「あ、手伝うよ」

シノ「私も手伝おう」

スズ「え、でも会長は」

シノ「手伝わせてくれ、お願いだ、お願いします」

スズ母「それじゃあ、2人にお願いしちゃおうかしら」

シノ「お任せください」



402: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 01:56:56.15 ID:va6PxSPAO

アリア「津田君、いいかな」

津田「はい」

アリア「シノちゃんのこと、なんだけど」

津田「はい」

コトミ(私は空気、私は空気)



403: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 01:59:44.87 ID:va6PxSPAO

アリア「最初私は、せっかく週末に外で集まる予定があるんだからそれに合わせればって」

アリア「シノちゃんに、そう言ったのね」

アリア「そしたらシノちゃん妙に張り切ってたみたいだったから、」

アリア「今日から本格的に津田君にアクション起こすんだろうなー」

アリア「ぐらいに思ってたの」



405: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 02:02:23.28 ID:va6PxSPAO

アリア「シノちゃんがあそこまで違うベクトルに走ってたのはさすがにわからなかったわ」

津田「そうだったんですか…」

アリア「ただね、これだけは津田君にわかっていてもらいたいの」

アリア「シノちゃんの考えてることは、とてもキレイなことなの」



407: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 02:06:14.41 ID:va6PxSPAO

津田「キレイ、ですか」

アリア「だって普通、他人のことをいきなり好きになるなんてムリな話でしょう?」

アリア「そんないきなり性欲催すわけじゃないんだし」

津田(それが性欲と好意の差だったのか)

アリア「だから、シノちゃんの言ってることはとてもキレイなの」



408: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 02:09:03.86 ID:va6PxSPAO

津田「普通じゃありえないきれいごと、ってことですか?」

アリア「そう言ってもいいと思う」

アリア「でも私は、津田君に、シノちゃんの思いをしっかり受け取ってほしいの」

津田「会長の、思い」



409: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 02:15:05.70 ID:va6PxSPAO

アリア「シノちゃんが津田君のこと好きになろうとしたのって、」

アリア「決して衝動的なものじゃないと思うから」

津田「衝動的じゃなかったら、なんだっていうんです?」

アリア「んー…潜在的?」

津田「疑問系で返されても困ります」



411: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 02:20:29.27 ID:va6PxSPAO

アリア「とにかく、そういうことだから」

津田「そういうってどういう」

アリア「お互いに人に言われないとわからないなんて、さすがに厳しいよねって話」

津田「あ」

津田(そういえばそんなことどっかで聞いたような)



412: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 02:28:01.35 ID:va6PxSPAO

津田(人に言われなければ気づかない、か)

津田(ん?)

津田(でもその理屈だとオレと会長は)

津田(…)

津田(いやいやいやいや)



414: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 02:31:10.16 ID:va6PxSPAO

津田(…でも、そうだな)

津田(会長と一緒にいて、高校生活が楽しくなってるのは事実かもな)

津田(…)

津田「はは」

アリア「…何かわかった?」

津田「はい、少しだけ」

津田「今はまだ、少しだけのような気がします」



415: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 02:33:30.78 ID:va6PxSPAO

シノ「それでは、今日はごちそうさまでした」

津田「長い時間居座ってしまって、すみませんでした」

スズ母「いえいえ、お気になさらず、また遊びに来てね」

シノ「はい、それじゃあ」

コトミ「さよならー」



416: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 02:41:01.03 ID:va6PxSPAO

津田「あ、萩村」

スズ「なに?」

津田「会長の話だけど」

スズ「…」

津田「オレ、少しわかったような気がするから、心配しなくていいぞ」

スズ「え…」



417: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 02:43:02.70 ID:va6PxSPAO

津田(なんだ、もっと安心するのかと思ったんだけど)

スズ「そっか」

スズ「じゃあ会長はあんたに任せるからね」

津田「ああ、任せてくれ」

津田「じゃあ、またな」

スズ「またね」



420: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 03:01:10.53 ID:va6PxSPAO

スズ(なによ、やっぱり全然わかってないじゃない)

スズ(いや、そりゃ私にだってわからなかったこと津田にわかってもらうのも変な話だけど)

スズ(…)

スズ「あーあ」

スズ(あんまり知りたくないことは、なんですぐに理解できちゃうのかな)



421: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 03:04:19.02 ID:va6PxSPAO

津田「コトミ、先に帰っててくれるか」

コトミ「あれだったら、帰るまで1時間ぐらいなら時間作るけど」

津田「そういう変な気配りはせんでいい」

津田「気をつけて帰れよ」

コトミ「うん、じゃあ先輩方、さよならー」

アリア「さよならー」



422: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 03:14:10.26 ID:va6PxSPAO

津田「さて会長、お話いいですか」

シノ「ああ、もちろんだ」

アリア「じやあ私はお先にね」

アリア「…頑張ってね津田君」

津田「はい」

アリア「でもゴムはちゃんと付けなきゃダメよ?」

津田「あんた本当にわかっててオレに助言してたんですよね」



423: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 03:18:57.59 ID:va6PxSPAO

津田「会長は、オレのことを好きになる、そう言いました」

シノ「うむ」

津田「でも会長は、1つ大きな見落としをしてるんです」

シノ「見落とし?」

津田「はい」

津田「そしてそれは多分、オレが今さっき気づいたかもしれないことになるんです」



424: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 03:23:20.72 ID:va6PxSPAO

津田「恋愛を理解するために大切なことは、」

津田「自分が人を好きになることと」

津田「人が自分を好きになること」

津田「多分、その両方なんですよ」

シノ「…」



425: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 03:25:37.72 ID:va6PxSPAO

津田「ですから会長、オレも…」

津田「オレも、会長を好きになれるように頑張ってみてもいいですか?」

シノ「…」

津田「…」

シノ「正直、驚きを隠せない」



426: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 03:27:23.78 ID:va6PxSPAO

シノ「まさか津田からそんな後々枕に顔を埋めたくなるようなセリフが聞けるとは」

津田「う、いや」

シノ「いいぞ」

津田「え」

シノ「私を、好きになっても」



428: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 03:30:50.85 ID:va6PxSPAO

シノ「ただし、生徒会としての節度だけは守るようにな」

シノ「これからも、私の右手としてずっとな」

津田「会長」


津田「オレ、頑張りますね」

シノ「ああ」


おわり



429: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 03:31:59.94 ID:ief9oTCkO






430: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 03:32:11.53 ID:PVFhwMAG0

おつんつん



431: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 03:32:34.61 ID:k6NV8Fjh0





445: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/01(月) 10:10:15.47 ID:d+K4voRp0

生徒会役員共好きだったから面白かった
乙です














http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1243612778/