WILD HUNT / Scroll and Urn
カリフォルニア州オークランドのプログレドゥーム、2015年リリースの4曲入りEP。
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サイン頼んだらすげー丁寧に書いてくれたw
以前に1stを紹介しましたこのバンド。
暗鬱でありながらどこかサイケな雰囲気も持つ、独特なドゥームをプレイしておりました。
それから3年、地道に活動を続けているようで、今年の4月にこのEPをリリースしました。

ちなみにこのEP、スリーブケースはハンドプリントされているらしく、
一枚ずつすべて仕上がりが異なるというのがウリ。
200枚限定のリリースだそうです。
で、EPってことで収録は4曲のみなんですが、
これがね、内容がね、マジ素晴らしいのでこれは書いとこうと思ったわけ。

基本的に前作同様、ブラック感漂うプログレドゥームだけれども
本作ではドローン系の音をも取り込んできたような印象で
よりカオティックな轟音を聴かせるようになってきた。

プログレッシヴではあるけれども、整合性や構築美といったものよりも、
不穏と混沌に満ちた破壊的な音世界。


(; ^ω^)息苦しくなるような閉塞感

イントロ的な#1に続いての#2、
スタジオでのジャムを積み上げていったような
出口が見えない予測不能な展開が繰り広げられた挙句
荒涼とした暗黒世界に放り出されるようなエンディング。
何やら70年代のユーロ・プログレ…GOBLIN辺りが
破壊衝動に従って進化したような雰囲気になった。

不協和音に満ちたギターは相変わらず閉塞感を煽りまくるし
手数の多いドラムは焦燥感を加速、
呪詛のようなヴォーカル、そしてその後ろ、
遠くから聴こえる絶叫が不安感を倍増させる。

(((( ;゚д゚)))八方塞がりの暗黒音楽

前回の記事でも書いたけど、このバンドは
人間性が欠落したような無感情な重苦しさに満ちているところがポイント。
その点で、宗教的な厳格性とか、怒りとか悲哀といった感情を表現している
ブラックとかゴシックとは決定的に異なる。

なんかこう書くと、好き者だけどうぞ、の聴き手を選ぶ作品のようだけども
一聴しただけでも好き嫌いを超えて、なんか凄いぞ、と思わせる説得力は十分。
EPながら今年のベスト候補にしたいくらいの強烈な作品。
PORTAL等が好きな人にもアピールするんじゃないでしょうかね。

流通がシビアで今のところBandcampで買うくらいしかなさそうだけど
データだけでも良いし、すぐに買うべき。マジで。
ちなみにCDは8ドル。送料込みで13.75ドルでした。

ただひとつ、不幸なことがありまして、
詳細は不明ですが、今年に入ってからギタリストのDrew Cookが亡くなったとのこと。
このEPはDrewのプレイが収められているので、
レコーディング後に亡くなったようです。

その後もライブ等、活動は継続しているようですが
何とかこの悲劇を乗り越えて頑張って欲しいと思います。

( ^ω^)というわけだから、早く2ndフルレングスも出してね!

#2と#4だけでも買う価値ありです。

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