MORBID SAINT / Spectrum of Death (Reissue)

US、ウィスコンシン州出身のスラッシュメタルバンドの1st…の再発盤です。
MORBIDSAINT_Spectrum_Re2
MORBIDSAINT_Spectrum_Re3
MORBIDSAINT_Spectrum_Re6
2枚組で2nd「Destruction System」やらデモやら未発表曲やらが収録


さて今回は再発盤です。
このバンドに興味無い人は特に読まなくても良いと思うのね(投げやり)。
ていうか今回の記事もくそなげえ。申し訳ない。
ど、どうしても思い入れが。

以前にもね、このバンドについて書きました
僕がメタル聴くようになったのは1989年頃で、90年代前半は毎日のように西新宿の輸入盤屋をうろうろしてました。
ダイ◯ンプラザビルで間違ってブルセラショップに入りそうになってしまい
動揺したのも今では良い思い出です。

(; ^ω^)違うんだ、アレは本当に間違ったんだよ。

そんな中でいろいろなバンドを知ったわけですけども
このアルバムも当時確かお茶の水ディスクユ◯オンで買い、衝撃を受けたのでした。

その後長らく廃盤状態でしたが、ブートなんだか正規なんだかよくわからないような再発もあった中
Thrashaholicというタイトルでバンド自らCD-Rで再発という
DIY精神溢れる形でリリースしたのが前回書いたもの。

で、今回はようやくというか、Century Mediaという大手から正式に再発されたので購入したわけですよ。
でも件の1stアルバムは何度となく聴きましたし、
今回、正式に収録される運びとなったお蔵入り2ndアルバム
「Destruction System」も前述の「Thrashaholic」に収録されていたので
最近まで開封もしていなかったんですけどもね。

ところがね、聴いてみたら今回は本当にかなり音質が向上していたので
書いておこうかと。

ちなみに収録曲をひと通り書いておきます。

Disc 1

「Spectrum of Death」
1.Lock Up Your Children
2.Burned at the Stake
3.Assasin
4.Damien
5.Crying for Death
6.Spectrum of Death
7.Scars
8.Beyond the Gates of Hell

「The Black Tape - Demo 1992」
9.Destruction System (Demo)
10.Disciples of Discipline (Demo)
11.Sign of the Times (Demo)
12.Living Misery (Demo)

Disc 2

「Destruction System」
1.Intro
2.Destruction System
3.Darkness Unseen
4.Depth of Sanity
5.Disciples of Discipline
6.Spectrum of Death II
7.Halls of Terror
8.Libving Misery
9.Sign of Times
10.Final Exit

「Recordings 2010-2011」
11.Death Before Dawn
12.Thrashaholic
13.Dying Day
14.Life's Blood

という2枚組26曲。
なかなかのボリュームでございます。

さて、まず重要なのは「Spectrum of Death」がリマスターでどのように変わったか

ちなみに僕の持っている同アルバムはGrind Coreというレーベルからリリースされたバージョンですので、
それとの聴き比べということでご理解ください。
(それ以前、1990年にAvanzada Metalicaというレーベルからリリースされたものがオリジナルとされていますが、こちらは鬼レア盤として有名です。)

ちなみに前述の「Thrashaholics」はリマスターされているという触れ込みでしたが
個人的には違いを感じませんでした。

しかし!本作は違った。
明らかに音質が向上しているのが1曲目のイントロからすぐにわかります。
具体的には

各楽器の分離が改善。
最も変わったのはドラム、明らかに音の輪郭がくっきり。
ベースも粒立ちがはっきりして抜けが良く、よく聴こえる。
ヴォーカルはもともとリバーブを効かせた音だったが、それをバランス良く保ったまま奥行きが増した。

というところでしょうか。
もともとのグシャっとした塊感のある音もダーティなスラッシュらしくて良かったですが
個人的には本作でこのバンドの凄さを再確認した印象です。

Youtubeじゃ違いが伝わらないとは思いますが…

となると次に気になってくるのがその他の収録曲。
「Destruction System」はきちんとした形でCD化されるのは初めてじゃないかと。

僕はこの作品は「Thrashaholic」で初めて聴いたんですが
個人的は無かったことにしたいレベルの作品と感じて酷評してしまいました。

( ^ω^)まあ、その時は本当にそう感じたんだ。

ですが、1stがリマスターで音質が向上されている以上
こちらも変化がある筈。
どうなったか?

(  ゜ω゜)かなり良くなってました。

いや、正直見直しました。
もちろん名盤たる1stには及ぶべくもありませんが
充分に楽しめる内容になっています。

もともと「Destruction System」はデモの制作に留まり
最終的なミックスには至らなかった不完全な作品ではあります。
しかし、僕が聴いた「Thrashaholic」でのバージョンは
こもりまくったパワー不足のギター、ポコポコと情けないドラム、
リズムチェンジを繰り返す煮え切らない楽曲と
正直、聴き通すのに努力が必要なレベルでした。

しかし!まず今回のバージョンは音質が向上。
圧倒的にクリアな音になり
こもりまくっていた各楽器がそれぞれ輪郭を持って聴き取れるようになりました
特にギターはシャープになった印象。
ドラム、特にスネアの音が軽いのは相変わらずですが
全体的に音圧も上がっているので、パワー不足はさほど感じません。

( ^ω^)こうなるとようやく楽曲も正当に評価できるというもの。

本作の楽曲は前述したようにリズムチェンジを繰り返すものが多く
素直に疾走してくれないものが大半です。
これについては、ギターのJay Visserが
「当時、スローダウンしたパートを取り入れたり、新しいことをやってみたかった」と回答しています。
彼らは極悪スラッシュみたいなイメージでしたが
個々のスキルもバンドとしてのアンサンブルも共にレベルが高かったので
2ndでは凝った曲構成にトライしてみたのでしょう。

加えて、イントロ#1に続いてミディアムテンポで盛り上がりを欠く#2、
本作の中でもリフが弱い#3という構成のまずさも印象を悪くしてる。
大概の人が#4の50秒~のところにきて「やっときた!」と思うはずです。


でも、本作のバージョンで改めて聴くと、耳を惹かれるパートは少なくない

#4は前作の方向性に近い比較的ストレートなスラッシュの佳曲ですし、
#7の冒頭の各楽器が一丸となって突進するパートなどは激熱
個人的にはこの曲が本作では一番好き。
むしろ後半が良い曲並んでます。

そして
ヴォーカルのPatのパフォーマンスは特筆すべきで、シーンでも屈指のレベルに到達

凡百のバンドとは異なるポテンシャルを持っていたことは明らかで、
前回、つまらない作品と切り捨てたことは謝りたいです。

( ^ω^)反省してまーす。


ちなみに、Demo1992というのは「Destruction System」の収録曲のうち
4曲を収録した別テイクのデモで、オフィシャルにCD化されるのは今回が初。

Recording2010-2011というのはThrashaholicにも収録されていた未発表曲ですが
こちらも「とりあえず録ってみました~」感が強かった「Thrashaholic」のバージョンからは音質が向上しており、
わりと聴ける出来になっています。
なお、これらは新曲ではなく、活動初期に作られたものの
レコーディングに至らなかった曲ということでした。

ちなみに、本作にはもうひとつ目玉となるコンテンツがあります。
それはオリジナルメンバーであるギタリストのJayのインタビュー
を収録したブックレット
MORBIDSAINT_BOOK2
当時の写真もいろいろと。

インタビューは13ページに及ぶボリュームで、バンド結成以前から現在までの歴史を語っており
METALLICASLAYEREXODUSのカヴァー等もプレイしていたという活動初期から
DEATHのマネージャーであったEric Griefとの出会い、
「Destructin System」の制作の資金不足による頓挫、
その後の解散から現在の状況などなど、興味深いトークが満載。
Jayは様々なエピソードを事細かに記憶しており
活動中も、それ以後の人生もポジティヴに取り組んでいたことがわかる好インタビューです。

ということで、どれだけの需要があるかわからない記事を長々と書いてしまいました。
でもやっぱり良いバンドです。
昨年、中国でのライブがCDでリリースされましたが、
ギターが一人体制という不完全な状態ながら熱いパフォーマンスを聴かせていて
未だ現役であることを証明していました。うん。

( ^ω^)…でさ、わかるだろ?なあ?

( ^ω^)さっさと来日!さっさと新作!しばくぞ!!

まあ、インタビューでも今後の活動についてはあまり語っていませんでしたが
きっと…ね。


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