THE BLACK

スウェーデン、エシルストゥーナ出身のブラックメタルバンドです。
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グループショット画像探したんだけど見当たらなかったんでこれで…



ザ・黒

直球。

うん、そりゃもう直球。
ブラックメタルのバンド名でTHE BLACKですからね。
これでブラックメタルじゃなかったら「然るべき措置を取らせて頂きます」とかコメント出すレベル。

そこいくとね?このバンドはシンプルなリズムワークの上に
これまたひたすらシンプルなリフを繰り返し続ける、いわゆるプリミティヴブラック。
真っ黒な音像の中で、延々と呪詛を吐くようなストレートなブラックメタルです。
あれ?バンド名とピッタリだった。名は体を表してた。問題なかった。

僕はスウェディッシュブラックでも特にメロブラ好きでして、
なのになぜ今回このバンドをチョイスしたかと言えば
ご存知の方も多いと思いますが
このバンドにはある重要人物が参加しているからでございます。

そう、Rietasという名前で参加してはいますが
DISSECTIONJon Nodtveidtその人です。
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今回はコープスペイントで気合い入ってます。

以前にも紹介したとおり、Jonは意外と交友関係が広いのか
あちこちのバンドに関わっていたりします。
このTHE BLACKはドラムのThe BlackことMarkus Pesonenが中心のバンドではあるものの、
クレジットを見ると、Jonはヴォーカルでの参加に加えて
1stアルバムのバンドロゴとジャケのデザインにも関わっているようです。
DISSECTION以外は語られることの少ない
彼の一側面を知る上では重要な意味があると言えるでしょう。

とは言っても、前述の通りこのバンドはMarkusこそが中心。
しかし彼がどのような人物なのかと言えば、語る材料が多くない。
ブラックメタルに限らず、北欧のメタルシーンは人脈が込み入っていて
一つのバンドのみで活動している人の方が少ないくらいですが
彼はこのプロジェクトの他にはブラックメタルのシーンでは目立った活動はしておらず
現在は
KARJALAN SISSITという
ダークアンビエント/マーシャルインダストリアルのプロジェクトを率いているようです。
こちらに関しては自分は未聴なのでコメントは控えます。
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こちらがThe Black氏。手に持ってるのはろうそくか何か?

さて、THE BLACKですが
1994年に前述のRietasことJon Nodtveidtをヴォーカルに迎えてアルバムをリリースしています。
(その前にデモを1本制作しているようですが)
が、その1枚のみで沈黙。
Jonの収監などの影響があったのかは不明ですが、いずれにしても1作のみで消滅…
…と思いきや2008年に唐突に2ndアルバムをリリース。
Markus以外のメンバーは1stとは異なるものの
1stアルバム以上に黒々とした無表情な音を聴かせてくれました。
その2作を見てみましょう。

Priest of Satan
THEBLACK_PRIEST1THEBLACK_PRIEST2
1994年リリースの1stアルバム。
バンド名も直球ならアルバムタイトルもわかりやすくてたいへん結構なアルバム
ジャケもジャケだし、これはねえキミ、プリブラだろう?うん?
とか思ったら本当にプリブラだったという裏切らなさです。

中心人物のMarkusはドラマーではあるものの
特に目立ったドラムワークが聴かれるわけでもなく
申し訳程度にブラストを織り交ぜながらもパコパコとスネアも軽い投げやりシンプルなリズム
ジャリジャリとザラついたギターがトレモロをかき鳴らし続ける、まさに正調プリブラ。
コード進行なんてものはくそくらえとばかりに
2つくらいのリフで最初から最後まで押し切る曲が続きますが
このリフが意外とツボを押さえているのと
これまた時折思い付きで要所で挿し込まれるキーボードが意外と良い味付けとなっていて悪くない。

そしてやはりJonのヴォーカル。

DISSECTIONでの切迫感に満ちたカッコ良いヴォーカルとは異なりますが
さすがイーヴルな雰囲気は満点で、ブラックメタルとしての「空気(ここ重要)」作りに大きく貢献しています。
特にイントロ#1に続いての#2は本作随一のカッコ良さ。
12曲入りながらほとんどの曲が2~3分でアルバムトータル38分というランニングタイムも聴きやすくて良。

現在は廃盤、かつJon Nodtveidtの参加した音源ということで、
そこそこの値が付いていることが多いようですが、
そこまで入手困難というわけではないと思います。
ただ、リプロ盤も多いようなので気をつけましょう。
リプロ盤の見分け方?そんなん知るかー!

Alongside Death

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2008年リリースの2ndアルバム。帯も付いてる!

14年振りにリリースされた2ndアルバム。
この頃にはご存知の通りJon Nodtveidtは既に他界しており、
本作はMarkusの他にはVINTERLANDのメンバーが参加。
D.F.Bragmanがヴォーカル/ギター
VINTERLANDではドラムだったAndreas Jonssonがなぜかベースで加わっております。
 
本作は基本的には前作同様のプリブラですが
よりモノトーンな黒さを突き詰めた作風となっており
バシャバシャと金物を鳴らしまくり、ブラストとツタツタの2パターンしか叩いてないんじゃないのかというドラムが延々と鳴り続ける上に
これまた4分刻みのトレモロリフがひたすら乗るというスタイル。
構成とか展開とかを一切放棄した、衝動を煮詰めたような音世界が繰り広げられます。

…と思ってたけど、この記事書くために聴き直してたら
それだけじゃなくて意外といろいろやってたりしてました。すいません。
でも聴き終えた後の感想はやっぱり前述の通りになるので
もうそれでいいです(投げやり)


ちなみにこの作品のキモはくっそカッコ良いCDケース
真っ黒なカラーケースに
ロゴと十字架がゴールドで刻印された特殊仕様。画像じゃ伝わりにくいんだけどすんごく凝ってる。
昔はこういう加工された特殊プラケース仕様を見かけたけど
最近はデジパックだの紙ケース仕様だのばっかでさあ。
お前らすぐそうやってプラスチック馬鹿にしやがってと。ちょっとはこういうの見習えと。

ちなみにブックレットもビニール加工がされた高級感のある紙質で、帯まで付いてる頑張りっぷり
このケースの為に買っても良い(本末転倒)。
こちらに関しては1stよりも入手しやすいと思いますので
状態が良いものが無くなる前に押さえておきましょう。


はい、そんなわけでTHE BLACK。
愛想もへったくれも無い、紛うことなきプリブラですが

極端に音質が悪いわけでもなく、意外と聴きやすい作品。
正直に言えば2作品とも「まあまあ」くらいの出来だと思いますが
これもまたスウェーデンのシーンのコネクションの一面を見せる存在であります。
またいつか、The Black氏が気まぐれを起こして復活する日を待ちましょう。

( ^ω^)松崎しげる並みに黒いよ!

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