AEPHANEMER / Mement Mori

フランス出身のメロディックデスメタル、2016年リリースの1stフルレングスアルバム。
AEPHANEMER_MEMENT3
AEPHANEMER_MEMENT8
AEPHANEMER_MEMENT10 - コピー
今回もジャケ絵含めてアートワークはNiklas Sundin (DARK TRANQUILLITY)
そしてサインとナンバー入り



(((( ;゚д゚)))インストのバンドにヴォーカルが加入すると聞いたときの不安たるや。

今回はわりと僕、楽しみにしていた作品でございます。
以前にこのバンド、デビューEPを紹介しておりまして
今読み返すとやたらと浮かれた内容の記事になっていてちょっと恥ずかしいんですが
それくらいの衝撃作。
メロデスというものにやや飽きていた僕のハートを鷲掴みにしまくったのでした。

しかしメロデスとは言いつつも、実はそのEPはオールインストの作品。
事実上、ギター含むすべてのパートを担当するMartin Hamicheのソロプロジェクト作で
リードにリフに大活躍の彼のギタープレイを軸に
心地よいシンフォアレンジを施したデス声の無いメロデスの傑作でした。
デス声無いならメロデスじゃねえだろ何言ってんだこのハゲと思う方は試しに聴いてみてください。
すぐにわかります。ハゲじゃねえし。

その後、メンバーを揃えて本格的にバンド体制となり
活動していくことが発表されたわけですが
インストとしての作品の完成度の高さを思うと
ヴォーカルが入ることに僕は正直言うと残念な気さえした
です。

そして今年、ついにそのバンドとしての1stフルレングスアルバムのリリースとして届いたのが本作。
Martinの敬愛するDARK TRANQUILLITYのNiklas Suindinのアートワークに
プロデュースはWidekという前作同様の体制での作品です。

( ^ω^)結論から言うと本作、素晴らしい出来栄え。

90年代初期~中期までのスウェディッシュメロデスをベース
壮麗なシンフォアレンジ

ただひたすらに美しいギターワークを存分にフィーチャー
を施した楽曲が終始並びます。
モダンさやゴス臭などを一切排し、とにかくメロウなリフで勝負する作風は
ジャンルとして袋小路に行き当たった感のある現在のメロデスにおいて
まったくもって潔い傑作

(*´Д`*)ああ~ええわあ~

この曲も聴けばわかる通り、キモとなるのはMartinのギターワーク
メインのリフから変化して展開を始める2:20秒過ぎからのギターや
後半4:00過ぎからのリードプレイを聴けば
このバンドの美点を理解するには充分。

ヴォーカルが加わったということで、ギターが引っ込むのではないかと心配していましたが、
それは杞憂でした。
本作も全編通して魅力的なギタープレイが炸裂しまくります。

例えば#2。
ブリッジのリフのカッコ良さはおばあちゃんも回春しちゃうレベルだし
その後に続くソロはEDというものが世から消えるレベル。

ソロで速弾きを披露するでもなく
Djent系の複雑なリフを連発するでもなく
ただ純然とメロディアスなプレイで魅了するMartinは今では珍しいタイプですが
間違いなく注目すべきギタリスト。
なのにシャイなのか、MVを見てもほとんど映っていないのはどういうことなのかw
曲の方ではこんなに目立ってるのにw

ということで、前作を気に入った人、メロデス好きな人は今すぐ買わなきゃダメ(義務感)
そうでない人でも、メロディアスなギタープレイに興味を惹かれたなら即買いして損無し。
少なくともメロデスというジャンルで言うならば今年のベストを争う傑作
( ^ω^)買え!Bandcampで送料込み19ユーロ!お安い!

( ^ω^)…
( ^ω^)……


…えーと、やっぱりヴォーカル触れなきゃダメかな?

ぶっちゃけ、本作の欠点を挙げるとしたら
ヴォーカルだと思う。
動画とか音源を試聴した人はわかると思うけど
本作のヴォーカル、すごく…凡庸です…。
例えるなら、無個性な
Angela Gossow
いや言うな、アンジェラがそもそも無個性だったとか言うな。

でも、サイドギター兼ヴォーカルとして加わった
このMarion Bascoul、
本作に関して言えば、その無個性さが吉と出ている。
AEPHANEMERはあくまでもギタープレイを中心としたバンドなので
ヴォーカルはギターの邪魔をしない方が良い。
その点、本作でのMarionのヴォーカルはほとんど存在が気にならない
むしろそれを求めて無個性なヴォーカリストを選んだのではないかと勘ぐってしまうほど。

上に貼ったMVでは女性フロントマンということもあってか終始目立っているけれども
音源を聴く分には実に控えめ
個人的には本作のベストチューンはラストを飾るインストの#10なのだけど、
他の曲も、あれ?この曲ヴォーカル入りだったっけ?インストだったっけ?
とか思うほどヴォーカルが印象に残らない

ということでヴォーカルオリエンテッドな作風とかになったら嫌だなあとか思っていた僕には
安心させられたわけですけども
AEPHANEMERが今後、バンドとしてレベルアップするためには
ヴォーカルと、こちらもまた本作で聴きどころの見当たらないプレイに終始しているドラム、
このパートをどうにかせにゃならんと思ったのも事実。

あとひとつ、どう聴いてもEPよりも音質がしょぼくなったのはどうしてだ!おいWidek!
まあシンフォアレンジを抑えめにした結果、やや薄く感じてしまっただけかも知れないけど。

とまあ、この記事を書きながらYouTubeをチェックしていたら
何とバンド公式でフルアルバムを動画で上げており
おいおいサービス良すぎるだろうと思ったわけですよ。

そしたら、何故かこの動画、107分以上もある長さ。
どういうことなんだよと思ったら、動画に埋め込まれたSwitch to Instrumentalのタブを発見。
なんと!動画の後半はインストバージョンの全曲がw

(; ^ω^)………
(; ^ω^)そうか…Martin…キミもわかってはいたんだね…でも…
(^ω^)それはさすがに鬼畜すぎ

まあヴォーカル云々抜きにしても今年のメロデスベストアルバムに食い込む傑作。
でもやっぱり僕もインストバージョンがCDでリリースされたら買うわw
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