CHARLOTTE THE HARLOT / 古代呪術 ~Agamogir~

日本のブラックメタル、2016年リリースの1stEPです。

CHARLOTTETHEHARLOT_AGAMOGIR10
CHARLOTTETHEHARLOT_AGAMOGIR2
家にCD置いてたら「おいふざけんなよ夜中に見ちゃって怖かったんだよ!こんなん絶対に髪伸びるとか涙流すとかそれ系だろ!」と家人に怒られました。
CHARLOTTE THE HARLOT

この名前を聞けばメタラーなら思い起こすものはひとつしかない。
MAIDEN
この画像の為に押し入れの奥からCD出してきた

娼婦シャーロット

そう、IRON MAIDENの1stアルバム収録の名曲。
「デイヴ・マーレイが書いた曲はすべて名曲」説の筆頭です。

その曲タイトルを冠するバンドとなれば
これは当然!メイデンフォロワー!
だと思った?
m9(^Д^)残念!ブラックメタルちゃんでした!

しかしブラックと言いながらも、こんなバンド名であるからには
当然そっちテイストも想像されるわけで
早速聴いてみたわけですよ。

(;・∀・)あ、あれ?マジでカッコいいじゃんか

いやすいません、別に舐めてたわけじゃないんすよ
ただエクストリームメタルにメイデンテイストって、
取り扱い注意っつーか、ヘタに導入するとただイモ臭くなったり
さじ加減失敗した結果、ファン気質がもう出過ぎちゃって
聴いてるこっちもなんかその、微笑ましさが先に立っちゃってですね、
微妙な気持ちになったりしちゃうわけですよ。

そこいくと、このバンドはオールドスクールなメタルの影響は大きいながらも
音作りが上手いせいか「狙いすぎた感」を上手く回避して仕上げています。
スタイルとしては、不穏な雰囲気を漂わせた、ブラック寄りのデス/スラッシュ

このバンドはVo./G./Ba.を掛け持ちしているKobayashi氏によるプロジェクトのようですが
一聴してまず感じるのがヴォーカルのカッコ良さ
エフェクトも使っているとは言え、声質、唱法含めて日本のバンドでここまでキレのあるグロウルを聴かせるヴォーカリストって少ないと思う。

また本作の聴きどころとしてもうひとつ挙げたいのが
実に金属的なタッチの音を聴かせるベース
昨今はベースが殆ど聴き取れないような音作りのバンドが多い中
本作のビンビンバキバキ言うベースの音はマジ痺れる。

本作は5曲入りですが#1と#5はイントロ/アウトロ的なインストなので実質3曲収録。
実質のオープニングチューンの#2はジャケの世界を表現したような、
呪殺とか怨念とかいうアレな言葉が脳裏に浮かぶ和風ホラーテイストのブラックメタル。
ドス黒い楽曲と獣性を帯びたヴォーカルが強いインパクトを放つこの曲から始まることもあって
作品全体の印象としてはそこまでオールドスクールな印象ではありません。

かと思わせて次に来るのが上に貼った#3。
こちらではイントロのリフからもう明らかな通り、
存分にオールドスクールなヘヴィメタルのテイストを盛り込んでいて
特に中間部のリードは実にグッとくるフレーズが聴かれます。
またベースはこの曲が最も硬く、気持ち良く鳴っていて
特にブリッジ部分はメタルのベースはこうあって欲しいというビキビキした響き。

そして頭のドラムの入りがカッコ良い#4。
ちなみにドラムはセッションプレイヤーによるもののようですが
本作の充実はタイトに締まったプレイを披露するこのドラムの貢献も大きい。
この曲は#2と#3の中間を行くようなダークなデス/スラッシュ。
中間のリードではテクニカルなシュレッドやツインリードも披露しておりこちらも聴きどころ。

ということで3曲のみのEPではありますが
どの曲も純粋に「カッコ良いメタル」なのでおすすめ。
あえて言うならデス/ブラックなんでしょうけども
キャッチーなリフ、タイトなリズム、迫力あるヴォーカル、
そしてその各々を気持ち良く聞かせる音作り。
メタルとして普遍的なカッコ良さがあります。

余談ですが帯に描かれた各曲の日本語タイトルやキャッチコピーがやたらとカッコ良いので
こちらも実際に見てみてください。
ちなみにインナー見たらこんなフォント使ってました。
やっぱりお好きなんですね。
CHARLOTTETHEHARLOT_AGAMOGIR12
メイデンフォント

ちなみにもひとつ余談なんですが
僕、このバンドのちょっと前に知った別のバンドがあるんですが
実はそちらもKobayashi氏が関わっているバンドだったので
今回購入してみました。

それがこちら
TOXOPLASMAぶおぶお
TOXOPLASMAぶおぶお (ぶおぶお までバンド名)

クレジットを見るとKobayashi氏はベースとなっていますが
リフなどは確かにCHAROTTE THE HARLOTに通じるものがあります。
バンド名を聴くとネタバンドみたいですが
THE CROWNに改名する以前のCROWN OF THORNSを思い起こさせる
メロデス寄りのデス/スラッシュでこちらもなかなかカッコ良い音。


と、話は逸れてしまいましたが
CHARLOTTE THE HARLOTはZero Dimensional Recordsからのリリースということでそちらでどうぞ。

バンドはEPに続いてフルレングスの制作を目指しているとのことですが
デビュー作である本作で既にクオリティも高く、
方向性も呪怨系ブラックとでもいうべき、他にあまりないスタイルなので
今後ちょっと楽しみなバンドです。

( ^ω^)#2の「生き人形への拷問実験」と#4の「偽りの友情と呪い」てタイトルが個人的には最高でした



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