日本のハードコア、2018年リリースの1stアルバムです。
illya_Microcosmos_1
illya_Microcosmos_2
バンド名は小文字表記らしいのでそれに準じて書きます。

以前にDIGRAPHIA目当てで見に行ったライブで見たこのバンド。
カッコ良いぞという話は聞いていましたが
噂通りのハイヴォルテージなパフォーマンス(マジで)で
目当てだったDIGRAPHIAと並び強く印象に残ったのでした。

バンドの結成は2006年まで遡るようですが
音源は数枚のEPやスプリットをリリースしていたのみで、
フルレングスアルバムはリリースされていなかったんですけども、
今年ようやくリリース。
正月明けに行ったライブの物販にサラリと置かれていたので購入。

(゚д゚)もう5月ですけどね。

音としてはジャパコアの系譜に連なりつつも
ギター、特にリードプレイなどはメタルの影響も濃いタイプ。
いわゆるメタリックハードコア(現在使われる「メタルコア」とはまた別)の範疇ですけれども
その全体に纏ったメロディックなコード進行やヴォーカルのスタイル
ネオクラストの影響とともに、
僕は良い意味で「青臭さ」の強い、日本の激情ハードコアの影響を感じた。

例えば、個人的にアルバム中盤のハイライトだと思う#5。”イシクレ”
誤解を恐れず言えば、J-POP的とも言えるような熱くキャッチーなバッキングのメロ
効果的に使われるエモーショナルなシンガロング、
そして中間部のギターソロなんて思わず拳を握ってしまうほど。
もうこれは
尖りまくった青春、ギラギラした情動の発露とさえ言いたい。

そんな、ロマンティックという言葉さえ使いたくなるメロを湛えたギターワークの上に載る、
日本語中心の歌詞もまた眩しいほど青臭い。悪い意味じゃなく。
スカした諦観や醒めたニヒリズムを断固として拒否し、
最後まで意地を通して拳を振るい続け、死ぬ時は前のめりに倒れる
そうしたことを宣言し続けるような歌詞は、
メタルとかパンクとか、いやそれどころかロックというもの以前の
生への衝動とか渇望に満ちている。

ちょっと前に公開されていたインタビューも読んだのだけど
いかに自分の足で立って生きるか
人生には時に逃げたくなるような困難もあるけど、それに抗ったその先に道はある
というようなことを歌詞のテーマにしているということで、それは実によく伝わってくる。

前述の通り、音としてはハードコアパンクにカテゴライズされるものだけれども
甘苦いとでも表現したくなる独特のテイストのメロディが胸に刺さるし
アルバムのクライマックスであろう#8~#9で聴かれるように、
ギタープレイはメタルの影響も強いもので、このブログを読んでいる人にも響くものだと思う。

( ^ω^)オブリガードとかソロとか、体温3℃くらい上がるアツさ。

ということで、この迸る激情と青臭い叙情、そのひたむきさに胸を打たれる
メロコアでもメロスピでもないけど熱く臭く疾走し、時に泣くメロディがあるし
ブラックメタルでもスラッシュでもないけど、反骨と闘争の精神がある、
そんなカッコ良いメタル/ハードコア。
聴いてみたら良いと思う。ユニオンとかでも扱ってるんで手に入れやすいし。
ライブもカッコ良いよ。

( ^ω^)こんなド正面から殴りつけてくるようなバンドはそういない

※これは昨年のEPの音源だけど、折角なので一応貼っときます。
アルバムには他にもカッコ良い曲いっぱいあるんで大丈夫。
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