ホリデー?ふざけんなこっちは仕事だ。ワークデーだ。社畜だ。
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なんか最近ライブ記しか書いてなくね僕?
という気はしてる。正直してる。
めっちゃ書きたいアルバムのネタはたんまりある。正直ある。

さて今回、ANAAL NATHRAKHとWATAINのセットでの来日ということで
EVPさんの本気をビリビリと感じたわけですが
僕はANAAL NATHRAKHは2年続けて見たので
今回はWATAINの単独をチョイス。
風俗の客引きをかわしつつ歌舞伎町の奥、この日のハコであるホリデーへ。

僕はほぼ開演時刻の18:30に入りましたが
平日の早い時間だったこともあって、この時点での入りは50人ほどか。
ホリデーはフロアの後方が一段高くなっているのだけど、そこも全部埋めて
フロアのスペースはざっくり2/3くらいに縮小。
まあ先週末に既にDuoで公演はあったのでこりゃやむを得ないところかと。

ほどなく、ステージの幕が横に開き、この日の一番手のバンドが登場。

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RITUAL DAY

正直この日はWATAIN以外は誰が出るのかもまったく知らずに来ており
超ナチュラルな状態での体験。
現れたメンバー達はなかなか気合の入ったコープスペイント姿。
加えて、両肩から立派な角が生えた派手なコスチュームを身に着けたギター/ヴォーカルが中央に陣取る。
DIMMU BORGIRを想起させるような雰囲気。
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僕はこの時やや後ろにいたのだけど、そのヴォーカルの横に
ペグが4つある弦楽器のヘッドが見える。
「お、さてはチェロがいるバンド?面白そう」と思って前方に行くと
そこに見えたのは中国の民族楽器のようなものを抱えた女性メンバー

しかも、各メンバーの前に立てられたマイクスタンドには、京劇の面のようなものが取り付けられている。
アジア風フォークブラックかな?最近はアジアンカルチャーに影響を受けたバンドも多いからな、なんて思っていたら。
「We are RITUAL DAY! Came from Beijin China!」とのMC。
あ、中国のバンドだったかとw だってコープスペイントしてるとわかんねえんだもんw

今回が初めての日本なんだ、とも言っていましたが
比較的安定したプレイで面白かったです。
特に、ほぼ全編でその女性プレイヤーのプレイがメインとなった3曲めは
ブラックというよりももはやオリエンタルメロデスでしたがカッコ良い。
僕はその楽器は全然わからんのだけど、4弦でチェロのように立てて構え、右手の指すべてを使ってフィンガーピックで弾く楽器でした。
なのでかなり滑らかかつ音数の多いメロがフィーチャーされていて、
この路線なら面白いなあと思ったんだけれども、最後の曲ではその女性は外れていて残念。
後に調べたら彼ら、リリースした音源は多くないものの
キャリアは長い様子。
正直このバンド、あまり名を知られているとは思えないですが、
それでもこのクラスというのはやはり現在の中国のブラックメタルは高水準。

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HYBRID NIGHTMARES

オーストラリアのブラック/メロディックデス。

うろ覚えなのだけど見たことあるような…気がする。
やっぱり何かのオープニングで来てたと思う。

ペイントはしているのだけれどもブラック的なコープスペイントではなく
独特なもの。
また、メロデス寄りのスタイルではあるものの、展開の多いややプログレ的な楽曲構成のバンド。
上手側のギタリストなんかスッキリした短髪にStrandbergらしきヘッドレスのギターを高く構えたスタイルで
どう見てもProg / Djent系のプレイヤー
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とは言っても、基本的にはメロを重視したスタイルで、全体的にメロウなギターをフィーチャーした楽曲でなかなか良かったです。
ちなみにヴォーカルが「俺たち一昨年にアルバムをリリースしたんだよ。持ってるやつはいるかい?」的なことを言ったらフロアから反応がなく、ぼそっと「No reaction...」とつぶやいていたのを僕は聞きました。
すまぬ…すまぬ…。聴いてみるよ…。

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WATAIN

そしてWATAIN。

前回見た時はギタリストのSet Teitanがサポートメンバーでありながらも
危険なムードを漂わせたその圧倒的な存在感が印象的でしたが
Teitanは昨年、ライブでいわゆる「ナチ式敬礼」をしていたことで批判を浴び
バンドを去ることに。
Ericはこの件については明言を避けつつも「メンバーが去らねばならない必要なんて無かった」と述べていて、
Teitanの離脱はバンドにとっても不本意なものであった様子。
ただまあ欧州は特にナチ絡みのネタにはセンシティブだからやむを得なかったんかなあ…。
僕も残念。Set Teitanカッコ良かったのになあ。

まあ、そりゃともかく。

先に書いちゃうと、やっぱもうね、別格だったわ。WATAIN。

いやもうさ、この日のライブは今回のWATAINジャパンツアー最終日ってことで
既にライブの感想なんかはネット上に出ていたわけだけどさ。
あのさ、みんな同じこと言ってるの。必ず言ってることがあったの。

「臭え」

は?くせえ?なにが?
って思ったんだけどWATAINのライブ中ずっと臭かったって言ってんのよみんな。
なんだよそれ。演奏がどうとかパフォーマンスがどうとかの前にまず「くせえ」
なんならもう、まずって言うか「くせえ」しか言ってない人も目についた。
いやおかしいだろライブ見に行ったんじゃないのかアンタはと。ずっとハコのトイレにこもってたのかアンタはと。いい加減にしろ他に書くべきことあるだろと。なんかほら、曲とか?
そんなわけで事前のネット上の感想には温厚さでは黒帯を自認する僕でもぷんすかしてたんだけれども
実際にライブがスタートしてみたらもうそんなこtくせえ。
おい!なんだこれ!くせえぞ!

……って、今あれでしょ。臭かったネタで引っ張ると思ったっしょ。正直。

いやもうそれはいいよ。あちこちでさんざん触れられてたし。
そんなことよりライブがカッコ良かったんだって。
すんげえカッコ良かった。ライブアクトとしてのステージングの上手さが違う。

特に今回はね、Eric。彼に尽きる。
フロントマンとしてのパフォーマンス能力、高い。高杉くん。
たぶんその日来てた人、9割はずっと彼を見てたんだじゃないだろうか。
だってつい目を引くんだもの。
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彼は北欧人としてはかなり小柄な人なのだけど
カリスマ性は凄いわ。

痩身の彼がマイクスタンドに寄りかかるようにして歌う姿は
まるで往時のロックスターのような雰囲気を漂わせる一方で
口元を固く結び、フロアに視線を飛ばす姿は
まさに儀式を取り仕切るリーダーのそれ。
胸に手を当て、頷きながらフロアをゆっくりと見渡す仕草のカッコ良いこと。

この日のハイライトは
まさにEricが演説の如き態度で語る「我々に選択の余地は無い…」
というMCからの"Underneath the Cenotaph"。

Ericの他について何か書くことねえのかよと思うだろうけど
この日はほぼEricしか見てなかったから仕方ねえんだよ。
あ、途中で火災報知器が誤作動して警報が流れて一瞬緊張が走った話とか書く?いらねえよな。

ちなみにラスト、ファンが渡したと思われるフラッグをEricが掲げてたんだけど
それがまためちゃくちゃカッコ良くてグッときたわ。
今どきはライブでフラッグ作ってくる人なんて減ったけど、
やっぱアレ映えるよね。
今回のは旭日旗にWATAINのロゴを入れたものだったのだけど、
シンプルながら実にキマってて、ライブのラストシーンを飾るのには最高だったと思う。
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てなことでこの日のライブ、演出のカッコ良さでは定評のあるWATAINらしい素晴らしいパフォーマンスでした。
Set Teitanの不在は残念だったけど、Ericのカッコ良さはそれを補うに十分なものだった。
ただね、本音言うとね、この日は彼らのライブとしては非常にこじんまりしてたとは思う。
蝋燭の1本も立ってなかったし。
海外でのWATAINのライブ動画とか見るともうナニコレキイイイイイイイイイイ!!!!!って羨ましさでおかしくなっちゃうくらいド迫力の演出がされているんだよね。
いいよな、ちぇっ。

(゚Д゚)もういっそ火災報知器がガチで鳴りまくるくらい焚けばいいのに。火焚いちゃえばいいのに。