(゚д゚)ダウンロードしてきました。

日本初開催のDownload Festival。

80'Sメタルや日本市場ウケのする欧州出身のバンド中心の秋のラウパに対して
春開催されてきたノッフェスやオズフェスは
90年代以降のUSメタルシーンを反映したラインナップだったけれども
今回のダウンロード、「ど」が付くレベルでストレートなメタルのラインナップ。
単日開催だったこともあって、大半が「ラウパのタイムテーブルなら後半に出てくるバンド」で固まった感じ。

個人的には最後のツアー(という予定)のSLAYERはもちろん、ANTHRAXも大好きなバンド。
そこに加えてARCH ENEMYオジーSUM41なんて面白そう。
なのでもともと見に行くつもりでいたけれども、
直前になってオジーがインフルエンザの罹患でキャンセル。
トリのキャンセル芸はラウパからの伝統かよと思ったよね。
そしたらまさかのJUDAS PRIESTとGHOST追加。これは喜ばしい。
プリーストはついこの前見たばかりだったけどさ、
GHOSTはおそらく日本で見られる機会はもうねえだろなと思ってたよ。

…オジーの浮いたギャラ、デカかったのかな…。

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そんなこんなで当日。
京葉線は舞浜の夢の国へ行くリア充どもと、
海浜幕張へ行くクズどものコラボレーションで混雑することが予想されたので
クレバーな僕は始発駅である東京駅から乗ることに。

そしたらね、まあ早起きしたもんだからぐーぐー寝ちゃってね。
ぞろぞろ人が降りる気配に慌ててうっかり舞浜で降りそうになったよね。
でもほら、降りる人の空気がさ、違うじゃん。
僕が行くところにはなんかあんな小さな女の子とかいないはずだし、
なんか大きな耳とか付けてる人もいないと思う。
そこに気付き間違えずに済んだわ危なかったわ。
振り返ればやっぱり車内にまばらに残っていたのは
やっぱり黒い服に黒いTシャツを着た人たちでした。間違えるわけねえわ。

海浜幕張駅から歩くと、なんとダフ屋がちょこちょこ。
メタルのライブでダフ屋を見るのなんていつ以来だか。
ソールドアウトしたわけでもないだろ。商売になるのか。

で、会場の幕張メッセ第9ホール、これがさー。
すぐそこに見えてきてるのに、入場にえらく大回りさせられるのよ。
混雑緩和のためだったみたいだけど。
後から気付いたのだけど、VIPチケットだと少しショートカットできたみたいで、
朝から資本主義の厳しさを
クリエイティブマンプロダクションさんから叩き込まれる羽目に。

さて、僕が入ったのは10:45頃だったか。
一番手のバンドがプレイ中でした。

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LIKE A STORM

まったく知らないバンドだったけれども、
いわゆるところのポストグランジか。
バッキングはダークな雰囲気を孕みつつも、
ややエモくキャッチーな歌メロを配したハードロック、と言って良いサウンド。
サビできっちり盛り上がれるような曲構成の上手さに加えて、
ヴォーカルがなかなか元気に盛り上げていたのもあって、オープニングには良いバンドでした。

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AMARANTHE

もう何度も日本には来てた筈だけれども、実は見るの初めて。
でも楽しかったです。
ラウパでも複数回来てた筈だけど、呼ばれるのがよくわかった。
見た目に華があるし、そのダンサブルでノリの良いメタルコア+エレクトロサウンドは
フェスの大きなステージが似合う。
初見のオーディエンスでもすぐに盛り上がれてフロアを温めるのにもうってつけ。

ステージングとしては当然、メインのフロントマンであるElize Rydを最も押し出したもので
本人も手慣れたものだったけど、
音楽面ではコレ、エクストリームミュージックをベースにしつつも
一聴してすぐ心地良くノレるビートを自在に生み出すドラムが影の主軸ですね。
いや、影じゃねえのかな。ドラマー、Morten Løwe Sørensenなる人物。
メタルシーンでは超人的なスピードや手数、音量といった部分が注目されるドラマーが多いので
こういったプレイはあまり話題にされないけど、センスのあるプレイヤーだと思います。
…って思って今これ書きながらググってみたら数多くのバンドに参加してるみたいで
なんだよやっぱり売れっ子の腕利きなんですね。僕が知らなかっただけじゃねえか。恥かかせやがって。
AMARANTHEも他の参加バンドもきちんと聴いてみます。すみませんでした。

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さてこの後、せっかくだし物販でも見てみるかと外へ。
しかし、軽い気持ちでなんとなく物販に並んだはいいけど
列が長蛇で5分くらいで後悔し始めた。なげえなおい。
ていうか考えてみたら最近ライブで物販で並んだことって無かったな。
ライブ行くと大体もう売り切れててじゃあいいかなってなっちゃうんだよな。
ちょこっとは売上に貢献しようと思うのにさ。ホントだってば。
こういうフェスとかだと、山のようにグッズ買ってる人とか見るけどすげえと思う。
あれ持って帰るんだよな。古いTシャツとかどうしてんだろ。
僕も増え続けててCDとともに悩みの種なんだよな。
あんな色落ちして首もダルダルなの着られねえけどでも捨てられねえし

とか考えながら列が折り返し地点に来たところで列から外れて出ちゃいました。
すんません。

結局、荷物も増えることもなかったけど、今日は長いので
幕張メッセの別のホールまでコインロッカーを求めて旅へ。
ここでまた前述の大回りルートが地味に効く。
資本主義の厳しs(略)

戻ってきたらHALESTORMが既に終盤でした。
ちょっと残念。
そのまま僕はARCH ENEMY待ちへ。

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ARCH ENEMY

今回の日本版ダウンロード、直前のオーストラリア版の出演バンドが多く来たわけだけれども
ARCH ENEMYはそちらには不参加。
というかむしろこの日が今年のツアー開始日だった模様で、
もう完全に当初から出演前提のスケジュール
しかし、おそらくこの日本版ダウンロードはLOUD PARKの後継色が濃いので
Amott枠とさえ言われた常連の彼らの参加はもはや初回にして安定。

一応言っておきますと僕、今までまったく記事で扱ったこと無いですけども
ARCH ENEMY好きです、マジで。
90年代スウェディッシュデスは思いっきり通過してる派なのでそこはもう避けられません。
Liiva期もGossow期もライブ見たことありますし、どっちも良いと思ってます。

ただ中期以降はあまり熱心に追っていなかったのも事実。
Alissa White-Gluzになってから見るのは初めて。

で、この日は純粋に楽しく見させてもらいました。
もう彼らは何度来日したかわからないレベルだと思うし、
それでも毎回、人を呼ぶだけの高い人気があるわけで、
もはや日本でのパフォーマンスというのはすっかりツボを心得たものなんだろうなと。

Alissaのルックスは今のメインストリームにあるエクストリームメタルのそれで
デスメタルという雰囲気では無かったけれどもやっぱり華がある

でも僕が感じたのはね。
やっぱり今もってMichael Amottの弾くギターのメロはグッとくるなって、そこだった。
正直あれじゃん、なんていうか、もうアモ兄ってその、セルアウトっていうか、ね。
今さらもうあのアンダーグラウンドの頃の精神とか無いだろうと思ってたの。
でも三つ子の魂なんとかっていうか、楽曲とかバンドのルックスとかは変わっても
あの熱くも叙情的なリードプレイは不変でちょっと嬉しかったです。

ちなみにモニター見ながら、もうひとりのギタリスト、フィンガリング滑らかで上手いなあ、今は誰が参加してるんだったっけってよく考えてたらJeff Loomisじゃんそら上手えよ。
僕、正直Loomisすぐ辞めると思ってた。ていうかお前らもそう思ってたろ。
上手くいっているようなら何よりです。

良いライブでした。

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ANTHRAX

ANTHRAX!!!
まあ正直言うとこちらも今は熱心に追っているバンドというわけではないのだけど
むかーしANTHRAXのコピーなんかをやっていたこともあったりしまして
僕は思い入れのあるバンド。
というわけでARCH ENEMYを見ていた後方からそのまま反対側ステージの前方へ。

やがて場内のBGMがIRON MAIDENの”Number of the Beast"に。
これがANTHRAXのオープニングであることはみな知っているようで盛り上がる。
そしてそれに続き、Scott IanがPANTERA"Cowboys from Hell”のメインリフを!
そこから繋げて”Caught in a Mosh"からスタート!

(^ω^)たのしい。

これまでにもライブでも何度も聴いた曲には違いないのだけど、聴く者の心拍を瞬時にマックスに上げるキラーソング
途轍もなくカッコ良いあのイントロを聴くたび、初めて聴いた時の衝撃が蘇る。
ガリガリにささくれ立ったギターのオープニングから走り出すベースのリフ。
Frank Belloは僕のフェイバリットベーシストのひとりです。
メタル史に残る名曲が一発目に繰り出される贅沢さよ。

そしてフロアはもう大きなサークルが発生。
そりゃそうだろ。曲タイトルがそう言ってんだからな。

2曲めの"Got the Time"から続けてScottが弾き始めたのは、JUDAS PRIESTの"The Ripper"のイントロ。盛り上がる場内。
そこに続けて"Madhouse"がスタート。
出し惜しみ無し。人気曲で畳み掛ける。
この曲もオープニングのグイングイン言うギターがカッコ良いのだけど
Joey Belladonnaの調子の良さに目を見張る。
もともとヴォーカリストとして高い実力の持ち主だったけれども
今もってまったく衰える気配が無い。高音でも声量が落ちない。

それに、Belladonnaのパフォーマンスに限らず毎回思うけど、ANTHRAXはメンバーみんな若い。
昔とルックスが全然変わらん。
節制してるし、身体も鍛えているはず。
年取ったから、だらしないおっさんになっても仕方ないなんて大間違いだ。
音が良ければ見た目は関係ないなんて大嘘だ。
今もカッコ良い姿を見せ続けてくれる彼らはプロフェッショナル。

そんな変わらぬScott、MCでいたずらっぽく笑いながら、
"Fight 'Em 'Til You Can't"の前にこう言ったんですよ。

「なあみんな…アホみたいな質問なんだけどいいかな…?」
「お前ら…スラッシュ好き?」

僕はこれがこの日、一番印象に残った場面でした。
ああスラッシュメタルって楽しいな、メタル最高だなって思えた瞬間。

そう、すげー楽しかったわ。
ANTHRAXは曲もメンバーのパフォーマンスも、「Fun」を強く意識しているし
ライブで盛り上がりやすい構成になってるから楽しいんだよね。

そして山場になったのはやっぱり"Indians"
ここも当然大きなサークルが発生していたけど、中間部の「Warrrrrrdaaaaance!」のところで
演奏が突然ストップ。
またもScottがニヤニヤしながらフロアに問いかける。
「なあお前ら、Charlieが止めたけど、あそこからはお前ら全体が見えるんだ」
「一部、まだ十分に楽しんでない奴らがいるようだな?」
「後ろの方、俺たちは見てるからな! デカいサークルを作ろうぜ!それがWar danceだ!!!」
と煽った後に演奏を再開。
当然フロアはこの日最大クラスのサークルが発生して大盛り上がり。
フェスの短い持ち時間とは言え、名曲、人気曲ばっか詰め込んでんだからそら楽しいわ。

ANTHRAX、文句無しです。

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GHOST

ANTHRAXを見終わった後、すぐさま僕は反対側へ。
GHOSTを見逃すわけにはいかない。
前述の通り、ある意味これが今回の最大の目玉と言っても過言ではない。

先に書いちゃうと、この日ベストに挙げた人も多かったんじゃないかってくらいのショウ。
そう、「ライブ・ショウ」としての完成度ではこの日イチだったんじゃないだろうか。

ライブは最新作の"Prequelle"の冒頭と同様に"Ashes~Rats"でスタート。
ちなみに"Prequelle"はもろに70’s HR~NWOBHMだった1stアルバムの作風と
前作のゴージャスなアレンジを上手くハイブリッドしたようなスタイルで大好きです。
3rd聴いた時は、ああこのままポップな方へ行っちゃうのかなって思ったんですけどね。
Tobias Forgeはやっぱりクレバーだし、メタルも忘れていないようです。

さて、ステージを見るとNameless Ghoulが6人も。大所帯だなおい。
ギターx2、キーボード、さらにパーカッション&コーラスの女性。
そこにタキシードに身を包んだCardinal Copia (という設定だったと思う、今は)、
ことTobias Forgeが颯爽と登場。
タイトなスーツを着こなし、セクシーでコミカルなアクションを交えながら歌うTobiasは実にステージ映えしていて、ロックスター然とした華がありまくり。
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ちょっと意外だったのはそのTobias、わりとフレンドリーにMCで喋るということ
Papa Emeritusとしての時代はもう少しミステリアスかつ厳格なイメージ演出だったように思うんだけど。
もう正体バレてそんなんどうでも良くなったのか、Cardinal Copiaはそういうキャラ設定なのか。
でも、飄々とフロアに語りかけながらリスナーをよく引き込んでいて、ショウのコントロールが上手い。

そんなステージングを見るまでもなく、
GHOSTはあくまでも「Tobias Forge+バック」のバンドなんだろうけど、
個人的には中盤にプレイされたインストの"Miasma"がハイライト。
ギタリスト二人がともに「ここが俺たちの見せ場」とばかりに熱の入ったパフォーマンスを披露していてカッコ良かったし、
なんと終盤のサックスのパートではPapa Emeritusの姿をしたサックスプレイヤーまで登場
これほどNameless Ghoulに華を持たせたパートを作っているとは。

後半、「君たち、ダンスは好きかい?踊りたいかい?…死と」というMCからの
"Dance Macabre"の最後には紙吹雪が派手に飛んで舞い散るわ、
カラフルなカクテルライトも存分に盛り込まれるわと演出は実にゴージャスだし、
視覚的にキャッチーなバンドのヴィジュアルも、耳馴染みの良い楽曲も、
いずれも普遍性が高いし、
こりゃ人気になるよなそりゃ

最後、ステージから投げキッスを飛ばしまくるTobiasのカワイイことw
「5年も来てなくて申し訳なかった」と言っていたけど、果たして次はあるのかなあ。
ぜひ単独で見たいんだけど…やっぱり無理かな。

あ、そうだ、書いときたいんだけど、キーボード。
メロトロン使ってたと思うんだけど凄く良かったー。
あれがGHOSTの音のキモのひとつになってるのは間違いない。

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さて、ARCH ENEMY、ANTHRAX、GHOSTと立て続けに見たので
僕はちょっと休もうと思い外へ。
牛タン串とトンテキ串をダブルで買い、
さて食うかと思ったが、座るところが見当たらない…。

今回のダウンロード、仕切りというかホスピタリティの点ではやや問題があったかと。
特に導線がわかりにくくて人の流れが渋滞しがちだったのと
長時間のフェスなのに休めるスペースが少なかったのはなんとも。
どうにかひとり座れるところを見つけてむしゃむしゃ食べましたが、
このあたり次回があるなら改善希望。

SUM41のプレイする音が聴こえてきましたが、僕は少しウトウト。
彼らを見れたのはラス3曲くらい、後方からだけでしたが、
キャッチーなメロをスピーディなテンポで畳み掛ける即効性の高いスタイルが彼らの基本だし、
ラストにプレイされた"Still Waiting"のヴァースのリフなんて、
メタリックなカッコ良さがある曲。

完全に「メタル・フェス」になっていた今回はやや不利なポジションだったかもしれないけども、少なくともそこにいたリスナーには好反応だったように思う。

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SLAYER

さてSLAYER。
今回がラストのツアー、という触れ込みになっているSLAYER。
僕はぶっちゃけ信じてないし、ツアーは出なくても単発のフェスなんかは出るんじゃないかと思ってるし、
ツアーだって数年もしたらまた…って予想してはいるんだけれども。

…あれだよ、ほら、ミュージシャンとプロレスラーの引退は話半分に聞いとくのが基本だろ。
「ちょっと長めの休みいただきます」くらいに聞いとくもんだろ、なあ。

とは言えそんな僕でも、ここ数年のTom Arayaのインタビューを読むと
精神的なところで相当に参っているのが伝わってきて
ああこりゃ本当にダメなんだろなってのは理解できた。

そんなわけで今回のダウンロードには、最後のSLAYERを見ておかねば、
という思いの人が多かったと思う。
SLAYERは何度も見たし、なんなら今回が最後とは信じていない僕でさえも
それなりに思うところはあったし。

しかしそれでも、"Repentless"でライブが始まってしまえば
そんな思いとは無関係に「安定のSLAYER」が目の前にいる。
それはつまりいつもの通り、これまで通りカッコ良いということだし、
最後のツアーだからといって取り立てて変わったところがあるわけじゃない。

あ、でもそうだ、僕が今回注目してたところがあったんだわ。
昨秋、お父さんの最期に立ち会うためにバンドを離れたGary Holtに代わって、
VIO-LENCE / MACHINE HEADPhil Demmelがギターとして参加することになったんだよね。
SLAYERにVIO-LENCEのギタリストってなかなか熱いじゃん。
これはレアだと思ってさ。今回違うところ、つったらここだろ。

僕はSLAYERはやや後方で見ることになったので
モニターでしか見えないけど、まあ仕方ないかなあ、
どれどれギターはどんなmゲイリーいるじゃん!え?あれ?なんで?フィルは?

後で確認したらPhilの参加は短期間だけだったようで
その後は普通にGaryが復帰してたみたいでwww
いやいやこれは僕うっかりwww

えー…(書くことなくなったとか言えない)

えっとね、やはり"Seasons in the Abyss"あたりからの名曲100連発は何度だって聴きたいし、
ラストの曲が何なのかもそこにいる人間はみんなわかってた筈だけど熱くならない訳がないし、
そこにいる人間はステージ上のメンバー全員にはもちろん、
バックドロップに映し出された、今はもうそこにはいない人物の名にもリスペクトを向けてた筈だし、
それももういつもと変わらなかったよ。

いつもと違ったのは、その後。
常に穏やかで礼儀正しいTomが終演後、他のメンバーよりも長く残って
オーディエンスに挨拶をしていくのもいつも通りだけど、
この日はそれがいつも以上に、フロアの両端まで丁寧なように見えた。

そんな風に思っていたら、足元のメモをおもむろに取り上げると、
やや緊張したような表情で、ステージ中央に残されたマイクスタンドの前へ。
そして、ゆっくりと、こう語ったんだ。

「ワタシ、タチノ、サイゴの、Tourデス」
「トテモ…、カナシイ」
「イツカ…イツカ、マタ」
「…アリガトウゴザイマシタ」

そう言って、手を振ってステージを去ったTom。
その笑顔が、やや寂しそうに見えた、というのは、僕の感傷のせい、だと、思います。

でも「いつかまた」って言ったからな。みんな聞いたからな。

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JUDAS PRIEST

さてさて、急遽のトリとなったJUDAS PRIEST。
わりとくっさい自分語りしながらちょっといいレポ書いた気がするけど、
いや、確かに「Priest Will Be Back!」って言ってたけど。

いや、でも。
まあオジー見たかった人も多いだろうけどさ、
"Firepower"アルバムとその後のツアーの好評ぶりからしても、
今回のダウンロードのトリとしては良いチョイスだったと思う。

ただそのプリースト、今回のツアーではかなりセトリをいじっているようで
これは僕のように前回見た人も嬉しかった筈。
少し前に、「"Delivering the Goods"を何十年ぶりかにプレイしている」というのはニュースで報じられていたけれども、
その他もかなりの変更が。

ドラマティックなオープニングSEから、”Firepower"でスタートしたところは前回と同じだけど、
2曲めで早速その”「ユダへの貢物」(あえてこう書きたい)”を披露。
この曲は、ライブでやるのを見たどころか、ライブテイクを聴いた事がある人も少ない筈。
だけどめちゃくちゃカッコ良い曲で、これが聴けるなんて嬉しいぞ。
きっとSebastian Bachも喜んでいるに違いないぞ。

その他、覚えている限りで書くと
”Bloodstone”、"Devil's Child"、"Some Heads Are Gonna Roll"、"Rapid Fire"とかもプレイされたけど、
この辺も前回やっていないし、そもそもライブではあまりプレイされていない曲だと思う。
でもこれらは、1980年代初期~中期、バンドがアメリカで成功を掴んだ頃、
つまり最も勢いに乗っていた頃の曲で、良くないわけがない。
個人的には"Some Heads Are Gonna Roll"なんて、プリーストには珍しく外部ライターの
Bob Halligan Jr.による曲ながら名曲だと思う。

ただ、中盤に多く配されていたこれらの曲はややシブめ曲調のものが多く、
もしかするとRob Halfordの負担を軽減するためのものなのかなとも思った。
さらに穿った見方をすれば、Glennが離れたことで今までやっていなかった曲をやりやすくなったのかもしれない。
何十年も弾いてなかった曲をやるのって大変じゃん。

実際、今回のRobはややしんどそうに見えた場面もあって
"Hell Bent for Leather"の時なんかバイクのシートにもたれかかるように身体を折って歌っていて
見てるこっちもハラハラした。

けどその次、本編ラストの"Painkiller"はフェスのハイライトを飾るに相応しい、最高のメタル・アンセムだし、
終盤には前回聴けなかった"Hellion ~ Electlic Eye"から"Breaking the Law"、"Living After Midnight"の連打で僕はたいへん満足でございました。
あれ?"You've Got Another Thing Comin'"は?とかいうのはもうやめとこう。
そうさ、このくらいのバンドになれば「コレを出されたら文句ありません!」というのと
「え?大将、今日はアレ、ないの?」というのが常に共存するんだ。
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ラストには前回同様「Priest Will Be Back!」の文字。
OK、お待ちしてます。
そう、僕はもう見られる限りはプリーストは見ようと思ってるからね。
Glennが…。いや。Glenn「も」いない。そんなことだってもう大人だしきちんとわかってるよ。
Robが以前に語っていた、「自分もIan HillもいないJUDAS PRIEST」の可能性。
そうなっても、それはそれで良いのかもしれない。
とにかく。今回もありがとうございました。

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ということで。

必死に僅かなメモ見て思い返しつつ、
どうにか1ヶ月経過する前に記事書いたけれども、
今回の第1回、Download Festival Japan。
集客は悪くなかったように見えた。
サイトには「See you next year!」と謳ってるし。
一方、4月も半ばを過ぎた今日でもラウパは開催が発表されてないし、今年も無さそう。
今後はダウンロードがラウパの代替として日本のメタル・フェスになりそうな雰囲気。
相変わらずバンド個々のレベルの来日は続々決まってるしけど、
ひとつくらいは大きなフェスもあってほしいし、期待します。

あ、そうですね、
今回のマイベストアクトはですね、
一番楽しかったANTHRAXにします。
僕が最もメタルに求めているものは楽しさなので。
ティーンエイジャーみたいに笑うScott Ianの「Hey, my friends!」で楽しくならなかった人、いる?
で、僕個人の気分抜きならGHOSTです。最高のショウでした。
最後のSLAYER?最後だって思ってねえって言ってんだろ。

えー、それではまた来年。
DSC_0168 (2)
なんか最後にポスター配ってました。
余ったの?