日本、東京のブラックメタル、2019年リリースの1stEPです。
GALGA_EP1 (2)
GALGA_EP2 (2)
バンドロゴデザインはKenro Imamura氏。

このバンド、当初から好きで既に何度かライブを見たんでそれは記事書いた
んだけど、音源についてはこれまでリリースされていたのは一昨年末リリースの2曲入りデモのみで
本作が正式な音源としては初。

ただ4曲のみのEPなんでどうしようかと思ってたんだけど
これが凄くいいからやっぱ記事書くことにしました。

えーとまず。そもそものところから書くと
このバンドはCRUCEMというブラックメタルバンドが前身。
Kenro Imamura氏によるNecrolordリスペクトなジャケのEPを覚えている人もいると思う。
CRUCEMはそのEP1作と数曲のデモ音源をリリースした後に
中心人物の脱退により解散。
その後、他のメンバーがほぼ移行する形で結成されたのがGALGA FALMUL。

方向性としてはCRUCEMよりもメロディック、かつオールドスクールなメタルに根差したブラック。
端的に言えば、90年代スウェディッシュメロブラが背景にある音。
て言うとさあ、ああハイハイそういうのね、うん、好きだよ、いいと思うよ、
とか訳知り顔で言う人多いと思う。まあわかる。たぶん僕もそうだよ正直。
イヤーねオタクって。
いつからだろうね僕たち、心ではなく頭で聴くようになったのは。
気持ちより理屈が先に立つようになったのは。
スレた大人になっちまったもんだよ。
いいから聴けよ。
適当なサンプルなかったからトレーラーだけど我慢しろ。
 
( ゚д゚ )これですわ。

多くのメロブラーが今も探し求め続けていると言われるお宝、
「Jens Ryden在籍時NAGLFAR」
それに対する決定的な回答がここにある。
いやベタな説明で申し訳ないけど、僕がまず感じたのはNAGLFARの2nd、これ。
メロディックながら、明確な攻撃性を持つキレに満ちたブラックメタル
特に#1、#2はそうした音が好きなリスナーの溜飲を下げまくること間違いなし。

一方では#3のように、どちらかと言えばメロブラというよりもメロデスと言うべき曲も。
これも非常にハイクオリティで、やっぱり90年代中期のスウェーデンの音を思い起こさせるのだけど、
前述の通り、そこから更に踏み込んで、よりオールドスクールなメタルの影響が見えるのがこのバンドの肝。
この#3も、ブリッジ部バッキングのリフやギターソロなどにそれを顕著に感じる。

でもそれは、メロデス/メロブラを経由してトラディショナルなメタルの影響が見えるというんじゃなくて、
そもそもメロデス/メロブラとオールドスクールなメタルに等距離で接しているように感じられる。
間違いなく高品質なメロブラなのだけど、強烈にメタルを感じる。
ブラックも今や様々なスタイルのバンドがある中で
ものすごくメタルに根差したバンド。

(゚Д゚)ブラックメタルだけど熱い。

なお、#1~#3がヴォーカルのWinterkald、#4がギターのIron Scytheによるもので
前述の#1や#3などに対して#4は一際寒々しいトレモロリフが鳴るスウェディッシュブラックスタイル(でもやっぱり熱い。イントロからメインリフに入るところのカッコ良さ。)。
このように4曲いずれも少しずつスタイルが異なりつつも統一性があって
既に長いキャリアのあるバンドの作品のような高い完成度になっている。

これまでもライブは見るたびに良くなっていたし、その都度披露される曲も良いものばかりだったので
音源もきっと良いものになるだろうと思っていたら本当に良かった。
あと、これは書いときたいけどこのバンド、ヴォーカル凄い
ブラックらしいスクリームと低音グロウルの二通りのヴォーカルが聴かれるけど、どちらもWinterkaldひとりによるもの。
このヴォーカルは正直スタジオ音源よりライブの方が凄いからライブ見るべき。

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せっかくなので、2017年のデモについてもちょこっとだけ。
GALGA_DEMO (2)

このデモは2曲収録で、#1は彼等が最初に作ったと言っていた曲。
2曲いずれも良い曲なのだけど、
このデモの時点での音像はEPで聴けるものよりも、ロウでノイジーなタッチ。
この時はむしろスウェーデンよりも、プリミティブなフレンチブラックっぽいと僕は感じたし、
似てるとは思わないのだけど、ザラついたギターの音などのせいか、
INFERNAL NECROMANCYを想起したりもした。
つまりメロはあるけどメロブラ、とまでは言えず「メロウなプリブラ」という感じ。
それが1年ちょいの活動の間にどんどんブラッシュアップされた結果がEPなのかと思う。
でもこっちも良いので買うといいよ。

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日本には良いブラックメタルバンドが多くいるのだけど
ある意味ブラックメタルの精神性に忠実というか
アンダーグラウンドな臭いが強いものが多い。

それに対してGALGA FALMULは良い意味でメジャー感があって
ブラック云々じゃなくてメタルが好きならこれ好きでしょ
と言えるクオリティ、ポピュラリティがある。
音もそうだし、ライブも大きなステージが似合いそうな雰囲気さえ感じた。

気が早いけど、フルレングスも含めて
今後の活動に期待してます。

(  ^ω^) 流通も良いので普通にユニオンとかで買えるよ!