フランスのデス/ブラック/ドゥームメタル、2018年リリースの(たぶん)2ndフルレングスアルバム。
本作もアートワーク関連はベーシストのStefan Thanneurが担当。
DSC_0022s
DSC_0026s
インタビュー読んだら彼はもともと音楽より絵を得意としていたんだとか。


えーとこれね、なんというかその、
やや実験的というかアヴァンギャルドというか
説明し難い音楽性を持つバンドなわけ。
まあ1stについても書いたのでそっちも読んで欲しい。

んで活動内容もまたね、今ひとつわからないというかさ、
フルレングスについては2作だけだと思うのだけど
デジタルリリースのみのEPとか
ヴァイナルとかカセットテープとかのアナログ媒体で
編集盤みたいのをちょこちょこ出していたり
スウェーデンのサックスプレイヤーのMats Gustafssonという人とのコラボ作を出していたりと
全体がつかみにくい。
ただ、CDでフィジカルリリースされているのは1stアルバムの"Transient"と本作だけだと思うので
とりあえずこれは書いておきたい。
ていうかCD出せよ。DL版だけならまだ諦めるけどカセットとかヒップスターのつもりかよ。最近多いヴァイナル重量盤とかなんなんだよ送料高くなるだろ。くそっ。

でさ内容なんだけどさ、ドス黒くて分裂気質なのは本作も同様というか
言語でのコミュニケーションができなそうというか
カテゴライズできない、形容し難いスタイルなのは相変わらず。
ただ、音楽というよりももっとプリミティヴな表現が目立った前作よりも
本作は「音楽」っぽいというか「楽曲」の形を成している曲は多い。
つまり聴きやすい。たぶん。おそらく。

(・∀・)よし聴きやすいな。もうこれは間違いなく聴きやすいな。

ていうか「輝け黒曜石!自我!自我!自己愛へのこだま」ってタイトル何だよこれ。
何かの一節なのかと思って調べたけどさっぱりわかりません。
ちなみの他の曲も「神経支配された流動の中の裏切りの渦の権化」とか
「反転した海のこの底知れぬ裂け目に囲まれ驚かされて」とかそんなん。
お前の英語力がウンコなんだろって思ったろ今。うるさいな俺もそう思うよでもわかんねえんだよ。

ただまあ真面目に書くと、いやさっきから真面目に書いてるだろふざけんな。

これはアルバム冒頭の曲ね。
ウ゛アアアアアアアア!!!!!とかいうナマハゲの叫びみたいな出だしでビビるけど
虫の羽音みたいなギターがうるさいけど
ヴォーカル無しでひたすら同じリフの繰り返しで疲れるけど
やっぱりフレンチブラックがベースにあるのだろうというのはわかるし
粗暴なリフをシンプルに叩きつけてくるところはハードコアっぽくもある。
そんで一応は「楽曲」の体は成しているから聴きやすい。聴きやすいよな。
これ頭に持ってきてる分だけまだ気を使ってる感はあるよ。

#3とか#4とかになるとロックとかメタルとかいうよりも
デヴィッド・リンチとかデイヴィッド・クローネンバーグの映画のサントラが似合いそうな
「曲」ってよりもインプロヴィゼーションの「演奏」の積み重ねみたいな風合いが強い。

話が前後するけど、さっき書いたMats Gustafssonて人はフリージャズ系のプレイヤーらしい。
そう聞くとすっごく腑に落ちるというか、CHAOS ECHOESは音としてはメタルが背景にあるけども
プレイコンセプトとしてはかつてJohn ZornがやっていたPAINKILLER
あるいはKING CRIMSONMAGMAのような即興演奏重視なのではないかと思う。
綿密に作曲をするというよりもスタジオでのフリージャムの積み重ねが結果として曲になっているんじゃないかと。

まあともかく、ベーシックなメタルのフォームにはないけれども
「ヘヴィな音楽」が好きという人なら楽しめるだけのものは本作にもある。と思う。

が、ちょっと残念なお知らせというか
実のところこのCHAOS ECHOES、昨年の夏に解散を表明しております。
Facebook上で手短なコメントを載せたのみで詳細は語られていないけれども
それによるとギターのKalevi UiboとベースのStefanは今後も活動を共にする予定らしい。
「今までの作品よりはメタルから離れたものになるかな…?」と語ってはいるけど。
ちなみにKaleviとドラムのIlmar Uiboは兄弟で、CHAOS ECHOES以前に
BLOODY SIGNというバンドから20年近く一緒に活動していたのだけど、
ここいらで別の道を歩もうということなのかもしれない。
なお余談ながらIlmarはNECROWRETCHでも活動中。

そんなわけでタイミングが遅いにもほどがある記事かもしれないけれども
書きたかったアルバムだから記事書いたよ。

(゚д゚)CD出てない作品について僕は書かないと思うけどBandcampで買えるから聴くといいよ。