題名:もしも異世界の魔王様がクラウゼヴィッツの『戦争論』を読んだら
作者:八十八場所:小説家になろう
タグ:オリジナル ファンタジー 戦争 軍人 魔王 勇者 異世界転生 シリアス
[あらすじ]
魔物の帝国インダリアは、長らく人類との争いを続けていた。そんな中、今亡き先代魔王に代わって新魔王に就任した一人娘のエレナードは、退屈な日々を送っていた。
戦争って言っても、どこで何が起きているの?
箱入り娘のエレナードは、部下達の気遣いにより外界の情報を殆ど知らされず、人類との戦争は遠い地の出来事でしかなかった。
そんなある日、魔術師のエニセイがエレナードに一冊の書物を差し出す。
「これは異世界より転移させた書物を解読したものです」
そう告げたエニセイが取り出したのは、地球(アース)と呼ばれる異世界の軍人クラウゼヴィッツが記した『戦争論』と表される書物だった。
暇を持て余すエレナードは、『戦争論』を始めとした様々な書物を読みふけり、戦争のなんたるかを理解する。同時に、魔王軍が窮地に陥っていることを始めて理解した。
地球(アース)で培われた軍事知識を得て天才軍師となった魔王エレナードは、いかなる軍略を用いて人類に対抗するのか? いかにして魔物達の生存圏を確保するのか?
戦争と平和の本質をコミカルに描いた本格軍略作品がここに開幕!
[感想]
戦争とは何か、をマイルドにわかりやすく伝える良作。戦争らしい惨さやえぐさは極力排してあって、中学生でも読める感じ。初心者向け。
為政者として国を守ろうとする魔王、彼女らを悪と断じ進む人間。お互いがお互いを殲滅しなければ平和が訪れないと思い込んでいる恐怖。そして死を直視して正義と悪で分けられない戦争の本質(所詮は生き物同士の諍い)に気づいた勇者。
戦争を終わらせる方法とは何か、平和への道筋とは何か……。
とても読みやすかった。いいお話だった。
戦争とは何か、をマイルドにわかりやすく伝える良作。戦争らしい惨さやえぐさは極力排してあって、中学生でも読める感じ。初心者向け。
為政者として国を守ろうとする魔王、彼女らを悪と断じ進む人間。お互いがお互いを殲滅しなければ平和が訪れないと思い込んでいる恐怖。そして死を直視して正義と悪で分けられない戦争の本質(所詮は生き物同士の諍い)に気づいた勇者。
戦争を終わらせる方法とは何か、平和への道筋とは何か……。
とても読みやすかった。いいお話だった。