引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1351876575/
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 03:05:11.56 ID:SXXZfSElO
咏「あ、相手は誰なんだい……?」

えり「小鍛治プロです」

咏「」

ここから咏ちゃんとこーこちゃんが手を組んで互いの想い人を奪還する感じてよろしく

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 04:53:31.15 ID:GkVs1pbF0
咏「だ、だって、いつの間にそんな話が……」

えり「それは、その……」

えり「……………」

えり「こ、心の準備がありまして、と言うか……」

えり「…………な、なんだか、気恥ずかしくて……」カァァ

咏「」

咏(やべぇ、この反応はマジだ……)


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 05:02:24.48 ID:GkVs1pbF0
咏「ふ、二人は付き合ってたの…?」

えり「…………」コクリ

咏「えっ……ええええええ!?」

えり「実は、数ヶ月前に小鍛治プロに……こ、告白……され、まして…」モジモジ

咏「…お、オッケーしたんだ……?」

えり「は、はい………///」

咏(すこやん……そうだったん……?)

えり「最初は、私なんかが小鍛治プロとなんて、と思っていたんですが……」

えり「その……なんというか……」

えり「一緒にいると、お互い自然体でいられるというか……」

えり「……ああ、もう。何言ってるんだろう、私……」カァァ

咏(………かわいい………///) 

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 05:12:03.89 ID:GkVs1pbF0
咏(でも……でもでも……)

えり「………うぅぅ………///」

咏(この表情は……すこやんがさせてて……すこやんが、えりちゃんをこんなに可愛くしてて……)

咏(っつーことは…私では、ないわけで……)ズキッ

咏(………出遅れちまったか………)ズキズキ

えり「三尋木プロ……?」

咏「…………ん?」

えり「どうなさったんですか?顔色が優れないようで…」

咏「な、なんでもないよ」

えり「しかし、」

咏「なんでもねーっつーの!」

えり「っ!」ビクッ


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 05:19:08.57 ID:GkVs1pbF0
咏「あ……ご、ごめん」

えり「い、いえ……」

咏「き、急な話で、こっちもビビっててさ。つい…」

えり「私も、言うのが遅くなってしまって……すみません」ペコリ

咏「い、いいんだよ。心の準備ってやつがあったんでしょ?」

えり「………………」

咏「そ、それにしてもすこやんか~真面目そうなのがくっついたねぃ~」

咏「二人の子どもは、きっとめちゃくちゃ真面目なのができるんだろーなぁ~」

えり「こ、子どもなんて、そんな……まだ婚約したばかりで……///」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 05:28:13.11 ID:GkVs1pbF0
咏「……こ、婚約ってのは……」

えり「先週、す……こ、小鍛治プロに…ゆ、指輪…を……」

えり「……~~~っ///」

えり「そんな根掘り葉掘り聞かないでください。さっきも言いましたが、…恥ずかしいんですよ……?」カァァ

咏「………………」ムカッ

咏(………あーあ、もう。……祝うしか、ないのかねぃ……)

えり「…でも、良かった。ちゃんと話せて」

咏「え?」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 05:38:55.66 ID:GkVs1pbF0
えり「三尋木プロには、一番に聞いてほしくて……」

咏「………」

えり「今までずっと、仕事のパートナーとしてお世話になりましたから」

咏(…仕事の、ねぇ…)

えり「これから……小鍛治えりとして、お仕事は続けていきます」

えり「これからもご迷惑かけることが多々あるかと思いますが、よろしくお願いします」ペコリ

咏「お、おう………」

咏(小鍛治、えり……)

咏(……えりちゃんには、三尋木えりのが一番合うだろうが……)


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 05:50:19.51 ID:GkVs1pbF0
――――――
夜 とある飲み屋

咏「はぁぁ………」ゲンナリ

恒子「はぁぁ………」グッタリ

咏「……どうよ」

恒子「……どーもこーも」

咏「だよねぃ………」

恒子「………あの二人が、なぁ………」

咏「………いっつの間に、そんな進んでたんだろーねぃ………」

恒子「今まで、ずっと恋人同士だったんだなぁ…」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 05:55:45.60 ID:GkVs1pbF0
咏「そんな中?」

恒子「私たちの扱いは?」

咏・恒子「「仕事のパートナー」」

咏・恒子「「………………」」

咏・恒子「「はぁぁ………」」

店主「ヘイお待ち!ビールと熱燗、枝豆、唐揚げ!」

咏「うぃっす」

恒子「あざっす……」

店主「なんだいなんだい、元気ないねェ!」

咏「いやー知らんし。なんもかんもわっかんねーって」

店主「失恋でもしたのかい?」

恒子「う゛っ」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 06:04:12.43 ID:GkVs1pbF0
店主「オイオイ、図星か?」

咏「…あーもわっかんねー全てがわっかんねー。酒でも飲まねーとやってらんねー」グビー

店主「そーだそーだ、呑んじまえ。常連さんにそんなショボくれた顔されてちゃ、他の客まで暗くなっちまう」

恒子「んなこと言ったって大将~コレキツイっす~」

店主「はっはっは!人生色々!男も女もイロイロってねぇ!」ケラケラ

咏「いやもうマジ笑い事じゃねーって」

店主「で、どーするんだ?」

恒子「何が?」

店主「なーに言ってんだよ」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 06:14:15.76 ID:GkVs1pbF0
店主「もっかいアタックするんだろ?」

恒子「えっ……」

咏「ムリムリ、相手は婚約してんだぜ?」

店主「まだ籍入れてないじゃねーか」

恒子「カンタンに言ってくれるね~」

店主「お前らだから言ってんだろうが」

咏「あン?なんだそりゃ」

店主「俺の知ってるトッププロとスーパーアナウンサーは、そう簡単に諦めるような人間じゃなかったけどな」

恒子「……いや、だってエンゲージリングまで……」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 06:22:37.00 ID:GkVs1pbF0
店主「じゃ、お前らの気持ちはその程度ってことか」

恒子「ちょッ」

咏「…そーれを言うのはどうかと思うぜ?大将」

店主「エンゲージだかソーセージだか知らねぇが、惚れたヤツにアタックもせずに結婚させんじゃ女が廃るぜ?」

恒子「だ、だって………だって…………」グスッ

店主「だって?恋に理由も何もねーだろ?」

咏「……………」

店主「……ま、散々言ったが、これはお前らの問題だから、俺がとやかく言えるわけでもねーか」

咏「……大将」

店主「ンン?」

咏「……キッツいのちょーだい。酒」

店主「ヘイ、まいどあり」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 06:31:30.06 ID:GkVs1pbF0
恒子「……………」

咏「………婚約、か………」

恒子「……すこやん……」

咏「……………」ガッ

恒子「え」

咏「んぐっんぐっんぐっ………」グビグビー

恒子「ちょ、それ私のビール……」

咏「プハーッ!」ドンッ

恒子「もー、一気とか!相変わらず呑むの早いなぁ!」

咏「で、どうするよ」

恒子「え?」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 06:38:07.91 ID:GkVs1pbF0
咏「決まってんじゃん」

恒子「いや、私のビール勝手に飲んだのは?」

咏「取り返そう」

恒子「おい無視……、……え?」

咏「告らずに終わってんじゃ示しがつかないからねぃ~」

恒子「…………!」

咏「忘れてたよ。私は三尋木咏」

咏「欲しいモノは、どんな手を使ったって手に入れる」

恒子「……三尋木プロ……」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 06:50:33.66 ID:GkVs1pbF0
店主「ヘイ、お待ち!キッツいの持ってきたぜ」

咏「うぃっす!」

店主「あとイカリングな」

恒子「え?イカリングは頼んで……」

店主「サービスだ。…しっかりやれよ?」ニカッ

恒子「……………」

恒子「やってやろうか!」ニッ

咏「そー来なくっちゃねぃ!」

恒子「タイショー!ビールおかわりーッ!」

店主「まいどォ!!」

咏「……ぜってー、諦めねーからな」

咏(私のモノにしてやんよ。……えりちゃん)

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 06:54:31.70 ID:GkVs1pbF0
―――――
針生宅

えり「…………」

健夜「どうしたの?窓の外なんて眺めて」

えり「あ、い、いえ。別に……」

健夜「……あ。空綺麗だね」

えり「……星が、見えますね」

健夜「……ふふ」

えり「………?」

健夜「意外と、ロマンチストなところあるよね」

えり「そうですか…?」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 07:00:48.81 ID:GkVs1pbF0
健夜「うん。…そんなところも、好きだよ」ギュ

えり「あ………」

健夜「夜空は綺麗だけど、冷たいから…」

健夜「私は、綺麗で暖かいえりちゃんの方が好き」ボソッ

えり「ん………」

健夜「…えりちゃんは?」

えり「?」

健夜「…私だけに、こんな恥ずかしいセリフ言わせるの?」

えり「……健夜さん?」

健夜「なぁに?えりちゃん」

えり「……だいすき、です」

健夜「ふふ……知ってる」ニコッ

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 07:01:34.39 ID:hdmvdCzH0
これ割り込む余地はあるんですかねぇ・・・

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 07:06:28.11 ID:ASHYw1Qz0
>>36
(隙間すら)ないです

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 07:06:48.64 ID:GkVs1pbF0
えり「ぅ………///」

健夜「ん?どうしたの?」ニヤニヤ

えり「………は、離してくれませんか………?」

健夜「どうして?」ギュー

えり「離して、くれないと……その……」

健夜「…ん?」

えり「…………じゃ、ないですか……」ボソッ

健夜「なぁに?聞こえないよ」

えり「後ろから、抱きしめられたら……」

えり「私が、あなたに……」

えり「………抱き、つけないじゃない………」ボソッ

健夜「…………」ニコッ

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 07:11:02.64 ID:GkVs1pbF0
健夜「いいよ」パッ

えり「あ……」

健夜「…ほら、おいで?」テヒロゲ

えり「え………」

健夜「えりちゃん?」

えり「…………」

ギュ

健夜「よしよし」ナデナデ

えり「…………///」ギュー

健夜「ね、えりちゃん」

えり「…なんですか…?」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 07:16:14.19 ID:GkVs1pbF0
健夜「今、幸せ?」

えり「…幸せ、ですよ。健夜さんは?」

健夜「もちろん。とっても幸せだよ」

えり「…………」ギュー

健夜「えりちゃん……こっち、向いて?」

えり「…………?」

チュッ

えり「んっ……」

健夜「……えへへ」

えり「…もう!勝手に…」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 07:21:43.08 ID:GkVs1pbF0
健夜「嫌いじゃないでしょ?」

えり「…急にそんな事する健夜さんは、嫌いです」プイッ

健夜「えー、ごめんごめん。嫌いにならないでよ」

えり「……………」ムー

健夜「ねーえりちゃーん」

えり「知りません」

健夜「……………」

グイッ

えり「きゃっ…!」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 07:27:52.00 ID:GkVs1pbF0
チュッ

えり「んん……っ」

健夜「ん、…チュ…」

えり「ふ、ぁ……っ」ピクンッ

えり(舌…入ってきて……)

健夜「ンン……ピチャ……」

えり(ぁ……だめ、力…ぬけちゃ……)

健夜「ん……ふぅ」ツゥ

えり「っ……ぅ…はぁ…はぁ……」クタッ

健夜「…嫌いなんて、言わないでよ」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 07:33:39.25 ID:GkVs1pbF0
えり「…いや、です……急に、こんなことする健夜さんは……きらい……」

健夜「また、その口塞ぐよ?」

えり「…そういうところが、き」

グッ

えり「あッ……」

ドサッ

健夜「…無理矢理でも、好きって言わせるから」

えり「すこ……っんん……」

健夜「……優しくできないよ?覚悟してね」

えり「あ……ぅ……」カァ

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 07:44:16.03 ID:GkVs1pbF0
翌日 朝

咏「………んん~?」

咏「…ここはどこ……っ、いててっ」

咏「なんで机に突っ伏して……おお」

恒子「すかー……」zzZ

咏「……あー。そかそか、思い出した」

咏(昨日飲み屋で散々騒いで、ふくよんが酔っ払っちゃって…)

咏(タクシーでふくよん家まで送ったら、無理矢理上がらされて…)

咏(……そのまんま寝ちまったのか)

咏「う……変な体勢で寝てたら、首が……」コキコキ

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 07:57:05.98 ID:GkVs1pbF0
咏「おーい、ふくよーん」

恒子「ん~……ムニャ」zzZ

咏「ムニャじゃねーよ。さっさと起きろや酔っ払い」ユサユサ

恒子「あとごふ~ん……」

咏「うるせーよ」グニッ

恒子「ほひゃっ!?」

咏「目ぇ覚ませ~」ギュウウウウ

恒子「いひゃい、いひゃいっすみひろひふろ!」

咏「あっはは。ほっぺた伸びるねぃ!」ミョーン

恒子「いひゃいっつーのっ!!」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 08:06:41.49 ID:GkVs1pbF0
恒子「ひでーっすよ三尋木プロ~」

咏「何言っちゃってくれてるのかねぃコイツは」

恒子「こちとら二日酔いで頭ガンガン……あれ」

咏「あン?」

恒子「いーつの間に帰って来たかなぁ」

咏「覚えてねーのかよ!」

恒子「あれ、なんで三尋木プロがウチにいるの?」

咏「だから」

恒子「……不法侵入?」

咏「てめータクシー代返せ」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 08:15:13.35 ID:GkVs1pbF0
~説明~

恒子「もーしわけありませんっした!」ドゲザ

咏「ったく……飲み屋も全部私が払ったんだぜ?感謝しろよ?」

恒子「あざっす三尋木さま!」

咏「おう。…ところで今日は?」


A.恒子「今日はオフっす」

B.恒子「今日は仕事っす」

安価>>61
お選びください

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 08:16:24.14 ID:cD1lU0l/0
a

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 08:22:00.65 ID:GkVs1pbF0
恒子「今日はオフっす」

咏「え?そうなん?」

恒子「え?」

咏「仕事だろうから起こしたんだけど」

恒子「いやいや、休み」

咏「なんだぁ。じゃ無理矢理起こさねーほーが良かったかねぃ」

恒子「それは、もしや私を心配して…?」

咏「寝てる間にコッソリ帰ればラクだったのに」

恒子「ひでえ!」ガーン

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 08:29:22.44 ID:GkVs1pbF0
咏「じゃ、とりあえず帰るわ」

恒子「えーつまんなーい」

咏「シャワー浴びてぇんだよ。ずぅっと付き合わされて着替えもできてねーし」

恒子「……スミマセン」

咏「そんなら、後で会場の近くのファミレスでな」

恒子「?」

咏「なにキョトンとしてんだ…作戦会議だよ、作戦会議」

恒子「なんの?」

咏「えりちゃん奪還作戦」

恒子「…ええっ!?」

75: ただいま 2012/11/03(土) 09:58:04.64 ID:GkVs1pbF0
正午 ファミレス

咏「えーっと……」キョロキョロ

恒子「こっちこっち」フリフリ

咏「お、いいねぃ。端っこの席」

恒子「一応我々有名人ですから!」

咏「あんまり気にしたことないけどね~」

恒子「…ま、そうなんですけど」

咏「なのにえりちゃんはすっげーの」

恒子「ほう?」

78: ただいま 2012/11/03(土) 10:03:06.70 ID:GkVs1pbF0
咏「普通に道歩いてても、結構声かけられてる」

恒子「へぇ~、ちょっと意外かも」

咏「んでそれがさ、大抵ナンパね」

恒子「…マジでか」

咏「マジマジ。しかもナンパした方は声かけてからえりちゃんって事に気づくんよ」

恒子「美人さんが歩いてたから声かけてみたら、そのヒトはアナウンサーの針生えりだった、みたいな?」

咏「そーそー!さっすがえりちゃ……」

咏「………………」

恒子「どうしました?」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 10:08:35.62 ID:GkVs1pbF0
咏「いやー……針生えり、か……」

恒子「……あ……」

咏「………今度、小鍛治えりになるらしいぜ?」

恒子「…あはは、針生健夜じゃないんだ?」

咏「…おー…プロポーズも、告白も…すこやんだとさ」

恒子「……そっか……」

咏「…………」

恒子「…………」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 10:18:00.66 ID:GkVs1pbF0
恒子「いいの……かなぁ………」

咏「……ん?」

恒子「すこやんから話を聞いたとき……すこやん、めちゃめちゃ幸せそうだった」

恒子「もう、込み上げてきた気持ちの全部が諦めに変わるくらい…楽しそうだった」

咏「…こっちも、さ。すっげー甘ったるい話で…ココアとチョコ、食べてるみたいな」

咏「……えりちゃん、チョコレートみたいにトロトロ溶けててさ。…なんか……」

恒子「…ねぇ、……やっぱりイケない事なんじゃないかな……奪還作戦、なんて……」

咏「でも!」

カランカラン

店員「いらっしゃいませー」


83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 10:22:05.61 ID:GkVs1pbF0
健夜「禁煙席に2人で」

店員「ご案内します」

恒子「!?」

咏「なッ!?」

健夜「ごめんね~……」

えり「いいですから。気にしないでくださいよ」

健夜「でも…」

えり「これからゆっくり覚えましょう?」

健夜「うぅ、お料理って難しいなぁ」

恒子「うわぁ出たっ!」ボソボソ

咏「噂をすればってやつ?」コソコソ

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 10:28:26.72 ID:GkVs1pbF0
健夜「で、でもお片付けは得意だから!」

えり「知ってますよ、結構几帳面ですよね」

健夜「そ、そうかなぁ……えへへ」

えり「その点、私はズボラなところがありますから…」

健夜「そんな事ないよ?」

えり「手を抜くところが巧いだけてす」

健夜「あ、自分で言っちゃう?」

えり「ええ。…だって、私が手を抜いているところに、健夜さんは気づいていませんから」クスッ

健夜「えっ!ど、どこどこ?」

えり「ナ・イ・ショ」

健夜「も~ケチ」

えり「ふふ……」ニコッ


恒子(甘ああああああああい!!!)

咏(こっちに気づいてないみたいだけど……見せつけてんのか?見せつけてんのかコンニャローッ!)

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 10:37:22.57 ID:GkVs1pbF0
咏(いいなぁ……えりちゃんがお嫁さん……)

咏(『おかえりなさい、あなた』とかやって貰えるのかなぁ……)

咏「…………へへ」

咏(ぜってー私のモノにしてやる……)メラメラ

恒子(あっちもアツアツだけど、こっちもアツい……飛び火って意味で)

ピンポーン

店員「ご注文お決まりですか?」

咏「ハンバーグステーキ、あとビール」

恒子「昼間っから!?」

咏「しー!声でけぇよ!」

恒子「あ、さーせん。…私パスタで」

店員「畏まりました~ごゆっくり~」


91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 10:48:01.75 ID:GkVs1pbF0
カランカラン

店員「いらっしゃいませー」

?「……えっと……」キョロキョロ

店員「お一人様でよろしいでしょうか?」

?「は、はい!」ビクッ

店員「おタバコは…」

?「す、すわないです…」

店員「では、お席までご案内します」


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 10:51:22.57 ID:GkVs1pbF0
?「えっと、ここの席でもいいですか?」

店員「あ、どうぞ」

?「ありがとうございます……」コソコソ…

恒子「……なんか明らかにおかしい人が」

咏「いや知らんし。ファッションかもよ?」

恒子「マスクにサングラスにサイズがデカいロングコートが!?」

咏「シーッ!声でけぇっつの」

恒子「むむ……」

咏「お、メニュー決まったみたいだねぃ」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 11:00:34.05 ID:GkVs1pbF0
恒子「すこやんはオムライスだな。賭けてもいい」キリッ

咏「んじゃ、えりちゃんはドリアだな。賭けてもいい」キリッ

店員「ご注文お決まりですか?」

健夜「えっと、オムレツと…」

えり「グラタンで」

店員「畏まりました~」

恒子「な……っ」サァァ

咏「……勝敗の分け目は、白いご飯だったか……」ガクッ

店員「おまたせしましたーハンバーグステーキとパスタになります」

咏「……小ライス、追加で」

店員「畏まりました~」


99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 11:04:30.94 ID:GkVs1pbF0
恒子「ああ、今日もパスタが美味しいなぁ……」モグモグ

咏「はふはふ……」モグモグ

?「……………」コソコソ

恒子(………ん?)

?「…………」ジー

恒子(あの人……)

?「………………」ジー

恒子(ずっと、すこやんたちの方見てる……?)

店員「小ライスになります」

咏「どーもどーも」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 11:16:29.53 ID:GkVs1pbF0
店員「おまたせ致しましたーオムレツとグラタンになります。ご注文は以上でよろしいですか?」

健夜「はーい」

えり「…久しぶりですね。二人で外食なんて」

健夜「えりちゃんのお料理美味しいんだもーん」ニコッ

えり「……これからは……」

健夜「ん?」

えり「これからは毎日……あなたの為に、作りますから……ね?」

健夜「…~~~っ」

えり「………///」

健夜「えへへ…///」


恒子(イチャイチャしやがって…)

咏「モグモグモグモグモグモグ」モクモク


103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 11:22:07.96 ID:GkVs1pbF0
健夜「…………」ジー

えり「?」

健夜「…………」ジー

えり「…………」ニコッ

えり「一口、食べます?」

健夜「ぅえっ!?なんでわかったの?」

えり「そんな目でジッと見られたら、誰だって解りますよ」クスクス

健夜「む……」

えり「本当に、気持ちが顔に出ますね」クスクス

健夜「むぅ……」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 11:25:16.13 ID:GkVs1pbF0
えり「じゃあ、店員さんに小さいお皿でも……」

健夜「あーん」

えり「え……」

健夜「あーん、して?」

えり「あ………///」

えり「えっ……と……」カチャカチャ

健夜「…………」

えり「ふぅー…」フーフー

えり「……あーん」

健夜「あーんっ」パクッ

健夜「えへへ、おいし」モグモグ

えり「…もう」

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 11:34:29.69 ID:GkVs1pbF0
咏「ああああああああああああ」(小声)

恒子「もおおおおおおおおおお」(小声)

咏「見せつけてくれるじゃねーのっ!」ボソボソ

恒子「うぐぐぐぐ」ギリギリ

?「」オロオロオロ

恒子「……………?」

?「………っ…」ワタワタ

店員「お客様?」

?「ひゃい!?」

店員「ご注文は……」

?「あ、え、えっと!チーズケーキで!」

店員「畏まりました~」

?「…………はぁ」

恒子「………怪しい」ボソッ

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 11:40:03.09 ID:GkVs1pbF0
咏「なにが?」

恒子「ほら、さっきのマスクさん」

咏「あー。ファッションセンスがイマイチな」

恒子「いやだからファッションでは……まぁいいや」

咏「そのマスクマンがどうしたって?」

恒子「あの人、すこやんたちをずっと見てる」

咏「ふーん?えりちゃんかすこやんのファンなんじゃね?」

恒子「そ、そうかな……でも……」

店員「おまたせしました、チーズケーキになります」

?「あ、ありがとうございます」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 11:45:47.24 ID:GkVs1pbF0
?「…………」カチャカチャ

?「…………」パクッ

?「………!」モグモグ

?「………ん」

?「…おいし☆」

恒子「!!」ガタッ

咏「ばか、おまっ!」

恒子「あ、す、すいませ……」

?「!」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 11:52:02.73 ID:GkVs1pbF0
?「っ」ガタンッ

恒子「あ、ちょっ」

?「お勘定、ここに置いておきますねっごちそうさま!」

店員「あ、ありがとうございました…」

恒子「うわ逃げた!こら待てっ!」

咏(…お勘定って…そんな単語ひっさびさに聞いたなぁ……)

健夜「あれ、こーこちゃん?」

恒子「あ」

えり「え?……あ、三尋木プロまで」

咏「……言わんこっちゃねぇ…」

恒子「………さーせん」


113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 11:59:00.47 ID:7a1/X0pg0
健夜「ぐーぜんだね、どーしたの?」

恒子「いやー、フツーに昼ごはん食べに…ね」ポリポリ

咏「…そーそー」

恒子「二人は?………デート?」

咏(おい、自分にダメージ与えてどーする)

恒子(何言ってんだ私……)

えり「で、デートなんて、そんな……」

健夜「か、からかわないでよ。こーこちゃん」

恒子「……おーおー。お熱いことで」

咏「……わっかんねー……」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 12:04:32.44 ID:7a1/X0pg0
えり「お、お二人は……?」

咏「べっつにぃ~?なんでもいーっしょ」

えり「………はぁ」イラッ

恒子「いやーたまには、食事どう?なーんて誘ってみてですねー、ははは、はは…」

健夜「?」

えり「お食事は済んだのですか?」

恒子「ま、まぁ」

咏「デザート食ってねー」

恒子「えっ」

咏「デザート。これなんか美味そーじゃん?」

恒子「ま、まだ食べるんすか……」

えり「…………」クスッ

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 12:11:19.65 ID:7a1/X0pg0
咏「…なにさ」

えり「いえ。前に、一緒にお食事した時を思い出しまして」

咏「…………」

えり「あのときも、こんな会話したなぁ…と」

咏「あ…………」



えり『そろそろ、行きますか?』

咏『デザート食ってねー』

えり『えっ』

咏『デザート。これなんか美味そーじゃん?』

えり『ま、まだ食べるんですか……』


咏「…………」ズキッ…

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 12:17:41.06 ID:7a1/X0pg0
健夜「それじゃあ、私たちは先に出るね」

恒子「あ、うん…じゃあね」

えり「では……」ペコッ

咏「…………うん」

恒子「…………」

咏「…………」

店員「ありがとうございましたー」

健夜「この後、どうする?」

えり「…思い切って、お部屋の模様替えしようって話、本当にしません?」

健夜「じゃあ…家具?」

えり「はいっ」ニコニコ

健夜「じゃあ、行こっか」ギュ

えり「……♪」ギュ

カランカラン…

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 12:23:02.15 ID:7a1/X0pg0
咏「…………」

恒子「あぁ~………食らったぁ……」グッタリ

咏「……くそっ……」

恒子「………デザート。たべる?」

咏「…………」ピンポーン

店員「はい?」

咏「ビール、まだ?」

店員「あ……申し訳ありません!今すぐに…」

咏「グラスワイン追加で」

店員「畏まりました」タッタッタ…

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 12:30:05.97 ID:7a1/X0pg0
恒子「昼間のファミレスで酒呑みが店員にやつあたり…やな性格してますね~」

咏「……知らんし」

恒子「ま、気持ちはわかりますけど」

咏「うがああああああっ!!」

恒子「…ま、昼間のファミレスではアレっすけど」

恒子「夜にでもまた居酒屋行きますか。三尋木プロ」

店員「おまたせ致しました、ビールとグラスワインになります」

咏「…ほれ、ふくよん」

恒子「え?」

咏「このくらいならいいだろ?グラスワイン」

恒子「あ、ああ…あざっす」

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 12:36:04.50 ID:7a1/X0pg0
咏「はいカンパーイ」

恒子「か、かんぱーい」

チンッ

咏「んぐっんぐっんぐっ……」グイー

恒子「………」ゴクッ

咏「……ぷはっ」

恒子「…三尋木プロ?」

咏「…いーよ。もう、咏で」

恒子「……………」

恒子「ういっす、咏ちゃん」

咏「おっけ。……覚悟しな、居酒屋ハシゴすんぞ」

恒子「……程々に頼んます」

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 12:42:45.86 ID:7a1/X0pg0
咏「んで、明日からまた……」

恒子「………」ゴクッ

咏「…奪還作戦、考えようか」

恒子「!」

咏「んぐっんぐっ……」グビー

咏「……ぷはっ」

恒子「………ほんっとに、もう……」

恒子「いー性格してるね、咏ちゃん」ニッ

咏「……諦められっかよ……」

恒子「もちろん」

咏「…決めたんだよ。…えりちゃんには…」

咏「“三尋木えり”のが合ってるから」


125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 12:46:47.55 ID:7a1/X0pg0
恒子「諦め悪いね」

咏「おうよ。……ふくよんも、だろ」

恒子「…あたぼうよぉ!」

咏「……へへっ」ニカッ

恒子「……それに……」

咏「……ん?」

恒子(あの人……あの、マスクマン……)

恒子(問い詰める必要があるかな?)

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 12:55:02.51 ID:7a1/X0pg0
―――――

健夜「でも……いいの?」

えり「なにが…ですか?」

健夜「えりちゃんの家に、住んでも」

えり「ええ。…私は、貴女と違って一人暮らしですし?」

健夜「う゛っ」

えり「ふふふ………」クス

健夜「…言うね、えりちゃん」

えり「健夜さんだけですよ。…新居、というのも良いですけど…」


130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 12:58:57.67 ID:7a1/X0pg0
えり「まだ、良いと思うんです」

健夜「そう?気、使ってない?」

えり「…健夜さんがそっちのが良いなら…」

健夜「ううん。えりちゃんの家好き」

えり「そう…ですか?」

健夜「えりちゃんの匂いがする。…えりちゃんが、何が好きか、とか…えりちゃんの全部を感じられるから」ニコッ

えり「……っ///」

えり「い、言いますね…健夜さん」

健夜「えりちゃんだけ、だよ」

132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 13:04:20.68 ID:7a1/X0pg0
健夜「顔、真っ赤」クスクス

えり「誰のせいですか……」

健夜「わたしー♪」

えり「うぅ………」

健夜「かーわいい♪」

えり「……うるさいですよ」

健夜「しーらない」


?「……………」

?「ど、どうしよう………」ドキドキドキ

?「なんとか…なんとか、しないと……」

142: ただいま 2012/11/03(土) 13:59:50.30 ID:5ivfdlpr0
福与家

咏「あーあーあーあー、もーわっかんね。ぜんっぜんわかんね」

恒子「ういっす。…それと、なんでウチで飲んでるんすか。居酒屋ハシゴって」

咏「タクシー代」

恒子「う゛っ」

咏「また酔いつぶれたやつを送るの嫌だかんな?」

恒子「…面目ないっす」

咏「しっかしさぁ………ねぇ?」

恒子「ねぇ、って?」


143: ただいま 2012/11/03(土) 14:04:16.85 ID:5ivfdlpr0
咏「なんであの二人がねぇ……」

恒子「ああ…すこやんと、針生さん」

咏「そそ。絡み合ったっけ?」

恒子「私たち結構四人でご飯行ったりしたじゃん?」

咏「まーそーだけど…二人だよ、二人」

恒子「…そう、言われると…たしかに」

咏「っしょ?しかも聞けば、数ヶ月前から恋人同士とかなんとか」

恒子「…意外と、前からそんな関係にあったんすね」


146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 14:16:47.10 ID:5ivfdlpr0
恒子「ぜーんぜん気づかなかったな…」

咏「…おー…」

恒子「…………」

咏「………あ、そういえば」

恒子「ん?」

咏「ふくよんさ、あのマスクマンを追いかけようとしてたじゃん?」

恒子「あ、ああ…逃げられちゃったけどね」

咏「なんで?」

恒子「…あの人、ずっとすこやんたちみてたじゃん?」

咏「おお、そうらしいね。知らんけど」

恒子「なんか知ってんじゃないかなーって」

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 14:24:14.51 ID:5ivfdlpr0
咏「…そりゃさすがに…決めつけんなら早すぎるんじゃね?」

恒子「そうかなぁ…」

咏「ほら、あれかも。パパラッチ?トッププロ小鍛治健夜熱愛発覚!お相手は真面目系清純派美人アナウンサー!」

咏「……みたいな」

恒子「あ、違う違う」

咏「ん?」

恒子「あのマスクマン、パパラッチじゃないよ」

咏「じゃあなにさ」

恒子「…ま、明日一緒に問い詰めに行きま しょうや」ニヤリ

咏「焦らすねぃ」

恒子「一応ね。確証があるわけじゃないから」

咏「……ふーん?」

恒子(大体検討は付いてるけどね)

恒子(でも、なんであの人が…)

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 14:33:59.70 ID:5ivfdlpr0
―――――
針生家
 
えり「…………」カチャカチャ

健夜「えーりーちゃんっ」ギュ

えり「きゃっ!」

健夜「きゃ、だって。かーわい」

えり「…もう!脅かさないでくださいよ」

健夜「だって、……ねぇ?」

えり「わかりませんー」

健夜「抱きしめたかったから?」

えり「…洗い物、終わったら……ね?」

健夜「やーだよ」ギュー

えり「だ、ダメですってば…っ」

151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 14:39:21.14 ID:5ivfdlpr0
健夜「どうして?」

えり「ぅ……」

えり「…私まだ……お風呂、入ってない……」

健夜「別にいいよ?」クンクン

えり「ちょっと、やめてくださいっ」

健夜「いー匂いだよ?」クンクン

えり「く、くすぐったいですよ…」

健夜「ほらほら、気をつけないと食器落としちゃうよ」

えり「あ、……」

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 14:44:35.45 ID:5ivfdlpr0
健夜「……んー……えりちゃーん」スリスリ

えり「だめ、ったら…だめっ」

健夜「…ちぇー」

えり「まったくもう……」

健夜「…えへへ」ニコニコ

えり「…なんですか?」

健夜「もーすぐ、えりちゃんは私のお嫁さんになるんだなぁ~て」

えり「………あ………」

健夜「……ね、えりちゃん」

えり「?」

健夜「お風呂、一緒に入ろ?」

えり「はいッ!?」ビクッ


156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 14:56:51.39 ID:5ivfdlpr0
健夜「だめ?」

えり「そ、それは、……その……///」

健夜「恥ずかしがることないと思うけどなぁ~?今まで、えりちゃんのもっと恥ずかしいところをたくさ」

えり「やっやめてええええっ!」

健夜「だから、ね?」

えり「うぅ…ぅー……っ……」

健夜「お願いっ」

えり「………ヘンなこと………しないなら……良いですよ……?」

健夜「それってどんなこと?」

えり「健夜さんッ!」

健夜「ふふ。先に入って待ってるからね~」パタパタ

えり「……ったく、もう……」ハァ

えり(洗い物、早く終わらせないと…)


159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 15:06:13.28 ID:ZRen8AeX0
すばらっ!
すばらっ!

160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 15:07:33.37 ID:5ivfdlpr0
…………………

お風呂あがり

えり「………っ」フラフラ

健夜「大丈夫?」

えり「っ…誰の、せいで……っ!」

健夜「そんなに良かった?」

えり「健夜さぁんッ!」キッ

健夜「ごめん、つい……」タハハ…

えり「身体、持ちません……」

健夜「養ってあげるから」

えり「…………」ムー

健夜「……あのね?えりちゃん」

えり「?」

健夜「見せたいものがあるんだけど……」


161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 15:16:30.96 ID:5ivfdlpr0
えり「………これ………って……」

健夜「せっかくだから…どうかなって……///」

えり「け、結婚式場の…カタログ…?」

健夜「式は別にやらなくてもいいかなって、思ったんだけど……」

健夜「その……思い出に、ね?」

えり「健夜さん」

健夜「や、やっぱりいy」

ガバッ

健夜「おっと…」

えり「健夜さん……っ」ギュー

健夜「うん…」キュ

えり「……どうしよう…わからないの……」

健夜「……なにが……?」

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 15:23:10.64 ID:5ivfdlpr0
えり「凄く、…ドキドキして、…でも、……ああ、もうっ!」

健夜「………」ナデナデ

えり「すこ、…すこや、さんの……っ」ギュー

健夜「…私の?」

えり「ばかっ!」

健夜「えぇっ!?」

えり「ばかっ……ばか、ばか、ばかぁっ…!」

健夜「な、な、なんで?」

えり「……っぅ……ヒック……こ、……グスッ…こんな、……~~っ」

えり「こんな、気持ちに、…させたのもっ!ヒック…こんなに、っ…泣かされたのもっ!」

えり「あなたが、はじめてですよ……っ!」

えり「すこやさんの……っばかぁぁ…っ!!」


165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 15:31:18.36 ID:5ivfdlpr0
健夜「………ばかって、ひどくない?」

えり「いいんですっばかっ」

健夜「はいはい、ばかですよー」ギュー

えり「うぅぅ………」

健夜「……それで?どんな気持ち?」

えり「……ドキドキ……します」

健夜「それと?」

えり「……凄く、恥ずかしいです」

健夜「うん。…あとは?」

えり「……多分……」グスッ

えり「……凄く、幸せです」

168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 15:39:23.23 ID:5ivfdlpr0
健夜「………」ナデナデ

えり「………」

健夜「………」

えり「……~~~っ」

健夜「?」

えり「………っ」パッ

健夜「え?」

えり「………すいません」

健夜「ずっとくっついてていいんだよ?」

えり「……冷静になりました」

健夜「冷静になったらどうしたの?」

えり「………凄く、………」

えり「はずかしく、……なりました」ボソッ

健夜「ふふふ……」クスクスクス

169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 15:46:06.93 ID:5ivfdlpr0
健夜「…どこで、式あげる?」

えり「…………」

健夜「えりちゃん?」

えり「…なんだか、…夢みたいで」

健夜「…………」

えり「私は、…貴女と、結婚するんだなぁ…って……」

健夜「なにを、今更」

えり「そ、そうなんですけど…現実味が無くて……」

健夜「…実は、私もなんだ」

えり「健夜さんも……?」

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 15:55:08.18 ID:5ivfdlpr0
健夜「ある日、…えりちゃんのことが好きって気づいて…」

健夜「それで…告白して、コイビトになって……それで、プロポーズして」

健夜「…短い期間で、色々やりすぎて…いろんな事しちゃって。それで…時間がたつのが、早くて」

健夜「もう、頭がついていけてるのかわからなくて。フワフワしちゃってる」

健夜「………あはは、焦り過ぎたかな…プロポーズ」

えり「…………」フルフル

えり「私達なら、大丈夫ですよ」

健夜「…そう?」

えり「ええ」ニコッ

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 16:04:28.60 ID:5ivfdlpr0
健夜「…えりちゃん?」

えり「はい?」

健夜「大好きだよ」

えり「………私も」

健夜「……ね、子どもは何人ほしい?」

えり「え、えぇっ!?」

健夜「二人はほしいよね~」

えり「そ、それは、その、まだ……」ゴニョゴニョ

健夜「四の五の言わない。…それとも、今する?」

えり「………ッ///」

健夜「ん?」

えり「………へんたい」

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 16:10:20.95 ID:5ivfdlpr0
健夜「違うよ」チュッ

えり「ん……」

健夜「………あ、でもいっか。変態でも」ドサッ

えり「す、すこやさ……っ」

健夜「でも、えりちゃんの中の私は、ばかでヘンタイなんだー?」チュッチュッ

えり「んんっ…そ、です……」ピクンッ

健夜「へぇ?」ペロッ

えり「ひゃ、…ばかで、へんたいです…っ」

健夜「でも、好きなの?」チュゥゥッ

えり「あぁぁっ………っ///」ビクッ

健夜「ねぇ…」ボソッ

えり「っ、ぁ…す、きぃ……すき、だいすき……っ」

健夜「……ん。かわいい……」ギュ

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 16:31:49.14 ID:5ivfdlpr0
翌日
会場

?「………」コソコソ

?「………」キョロキョロ

?「…………!」サッ

えり「はぁっ……はぁっ…はぁ、はぁ…」タッタッタ

健夜「ぎ、ギリギリ、セーフ?」ゼェゼェ

えり「健夜さんの、ばかっ」

健夜「…うん、言い訳できない…ごめんなさい」

えり「……激しすぎ、ですよ……」ボソッ

健夜「あはは……」

?「………!?」

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 16:39:05.71 ID:5ivfdlpr0
?「うそ、もうそんなに……!?」

?「こ、これは………うー……」

恒子「なにが?」

?「!?」ビクッ

恒子「どーも~昨日ぶりっす」ニコッ

恒子「…瑞原プロ」

はやり「あ………」



183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 16:42:34.01 ID:5ivfdlpr0
はやり「…き、昨日って、なんのことだか…はやりわかんない☆」

恒子「しらばっくれるのはノンノン。別にどーこーする気はないですからね」

はやり「じゃ、じゃあ……?」

恒子「すこやんと、針生さんのことで」

はやり「!」ビクッ

ダッ

恒子「あ、ちょっと!」

咏「させるかぁぁーー!!」ガシッ

はやり「きゃうっ!?」

187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 17:01:54.82 ID:1Dalh3//0
……………

恒子「で、認めます?」

はやり「うぅー……簀巻きなんてー……」クスン

咏「悪いねぃはやりん。なりふり構ってられねーんだ」

はやり「むー……認めます。昨日ファミレスで変装してえりちゃんと健夜ちゃん見てたのははやりですー」

はやり「だからこれほどいてー」ウゴウゴ

咏「いーや!だめ」

はやり「どーしてー咏ちゃんもふくよんも実況の仕事はー……?」

咏「変わって貰った」

はやり「えっ」

恒子「………なりふり構ってられないんですよ、マジで」


188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 17:07:22.08 ID:1Dalh3//0
~~~~

えり「……おやすみ?三尋木プロが?」

スタッフ「え、ええ…なんだか随分焦っていたみたいで……」

えり「で、では私は……」

スタッフ「そろそろ来るかと……あ、来たきた」

スタッフ「ありがとうございます、大沼プロ」

大沼「どうも、遅くなりまして」

えり「」

大沼「そちらが、アナウンサーの?」

えり「……は、針生えり…と申します」

大沼「ふむ。よろしく頼むよ、美人さん」

えり(や、やりにくい………!)

189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 17:11:26.03 ID:1Dalh3//0
~~~~

健夜「……おやすみ?福与さんが?」

スタッフ「え、ええ…なんだか随分焦っていたみたいで……」

健夜「じ、じゃあ私は……」

スタッフ「そろそろ来るかと……あ、来たきた」

スタッフ「ありがとうございます、白石アナ」

白石「どうも、遅くなりました」

健夜「」

白石「本日はよろしくお願いします、小鍛治プロ!」

健夜「は、はぁ…よろしくお願いします…」

白石「まさか自分があの!小鍛治プロと仕事ができるとは!恐縮です」

健夜(か、絡み辛い………!)


193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 17:18:03.80 ID:6UV9exCg0
~~~~

咏「まず、はやりんはどっち目当て?」

はやり「へ?」

咏「しらばっくれんなよ~?」

はやり「い、いや、えっと、目当て……?」

咏「そうだろ?あんなストーカー行為」

はやり「すっ、ストーカー!?」ガーン

恒子「だって、そうでしょ?」

はやり「違う違う違うよぉ!」ウゴウゴ

咏「じゃあなにさ?」

はやり「だから、その…話しかけるタイミングを測ってて……」

咏「ストーカー!」

恒子「ストーカーだ!」

はやり「違うのおおおおおおおお!!」

195: あれ、またID変わってる… 2012/11/03(土) 17:24:24.98 ID:6UV9exCg0
咏「で!どっち目当て!?えりちゃんに手ぇ出したら簀巻きのまんま放置するよ!?」

はやり「ふえぇぇええ!?」

恒子「ちなみにすこやんだったら更に簀巻きで放置するよ!?」

はやり「更にってナニ!?」ガーン

咏「で、どっちが目当てなのかい!?」

はやり「うぅ!えりちゃんにもすこやんにも言わなきゃイケない事があr」

咏「両方だとぉおぉぉ!?」

恒子「この欲張りさんめぇぇええぃッ」

はやり「話聞いてよおおおお!!」ナミダメ

196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 17:30:19.95 ID:6UV9exCg0
はやり「ひどいよー…はやり悪いことしてないのにー…」クスン

咏(やべっ、泣かしちまった)

恒子(やっべ、やりすぎた)

はやり「咏ちゃんもふくよんも酷い……そんな人には、何にも話さないー」プイッ

咏(やべっ)

恒子「す、すいません…今解きますから…ね?


はやり「…………むー」

シュルシュル…


198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 17:37:00.05 ID:6UV9exCg0
恒子「はい、解けました…」

はやり「……もうっ」パンッパンッ

咏「…ごめん、はやりん」

恒子「…すみません……」

はやり「…………」

はやり「それが、ヒトにモノを頼む態度かな~?」

恒子「!」

はやり「とりあえず、…頭、高いんじゃないかな☆」

咏・恒子「「」」イラッ



ギュウウウゥゥゥゥ

はやり「にゃああああごめんなさいごめんなさい喋るからぁぁぁぁ!!」

200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 17:51:07.22 ID:6UV9exCg0
はやり「……あれは……数ヶ月前のこと……」

はやり「はやりも、すこやんも、えりちゃんも会場に居た日―――」


―――数ヶ月前

はやり「つ、ついに……ついに、届いた!」

はやり「両想いになれる特別ななんかよくわからないけどすっげー効くクッキー!~身体に問題はないよ☆~」

はやり「これさえあれば…ふふ…☆」

はやり「んーと?…わぁ、ハート型!か~わいい☆」

はやり「説明書はいいや☆面倒だし…とにかく、このクッキーを好きなヒトと、自分が食べればいいのね~☆」

はやり「……ん?」


201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 17:54:24.42 ID:6UV9exCg0
はやり「あー…勿体無い!ハートが真っ二つになってるクッキーがある~…」

はやり「…なんか、縁起悪そう…真っ二つのハート…」

はやり「……5枚入りだし……た、高かったけど…これは、仕方ない。誰かにあげちゃおっと」

はやり「……あ☆ちょうど良いところに……☆」

はやり「えりちゃーん!」

えり「はい?…あ、瑞原プロ」

はやり「はやりからのプレゼントだよっ☆」

えり「え?…これは…クッキー?」

はやり「うん☆美味しいんだよ~♪」

えり「頂いてもよろしいのですか?」

はやり「もちろんっ☆」

えり「…では、お言葉に甘えて。ありがとうございます」ニコッ

202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 17:56:47.50 ID:6UV9exCg0
えり「私はこれから仕事ですので…休憩時間になったら、いただきます」

はやり「うんうん☆真面目ちゃんだね~ホントにっ」

えり「そんなことありませんよ」

はやり「またまた~」

えり「っと…そろそろですので、失礼しますね」

はやり「頑張ってね~☆」

はやり「……う~ん!良いことしたあとは、気持ちがいいなぁ~☆」

206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 18:02:22.12 ID:6UV9exCg0
――――

はやり「それで、えりちゃんが休憩時間になって、えりちゃんは会場の自動販売機前の、休憩できるスペースで…」

――――

えり「はぁ……」ガコンッ

えり(………本日の仕事、終了)カシュッ

えり(…………)ゴクッ

えり「ぅ………」

えり(やっぱり、コーヒーって苦手……でも、紅茶…売り切れだし…)

えり(…あ、そういえば、瑞原プロから…)ゴソゴソ…

えり(クッキー……)

ゴソゴソ…

えり(……ハート、真っ二つ……)

健夜「あ」

えり「!……あ、小鍛治プロ」


208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 18:07:04.97 ID:6UV9exCg0
健夜「お邪魔しちゃったかな?」

えり「いえ、大丈夫ですよ」ニコッ

健夜「……んーと……」ピッ

ガコンッ

えり「…………小鍛治プロは、コーヒー大丈夫なんですね」

健夜「う、うん…針生さん、コーヒー苦手?」

えり「…恥ずかしながら、苦手ですね」

健夜「へぇ、ちょっと意外」

えり「そうでしょうか?」

健夜「…それは?」

えり「あ、ああ…先ほど、瑞原プロに頂いたクッキーです」

健夜「クッキー……」

えり「……半分、いかがですか?」

健夜「え?いっ、いや、悪いよ」

えり「遠慮せずに。…どうぞ?」

209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 18:11:14.66 ID:6UV9exCg0
健夜「………じゃあ、貰っちゃおうかな」

えり「ええ。美味しいらしいですから」

健夜「いただきまーす」

えり「では私も……」

サクッ

―――――

はやり「……という、わけなのです……」ヨヨヨ

咏「………は?」

恒子「………んん?」

はやり「あーっ信じてないでしょーッ!」

211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 18:16:26.87 ID:6UV9exCg0
咏「だ、だって……なぁ?」

恒子「…………ねぇ?」

はやり「いーもーんっ!はやりは事実を言ったもーん!」プリプリ

咏「あー…じゃあさ、それが本当だったとして…」

恒子「……元凶、アンタじゃないですか……」

はやり「………」ピヒューピヒュー

咏「おい、口笛できてねーぞ」

はやり「……んー、と…偶然の、成り行き?☆」

咏・恒子「「」」イラッ


ギュウウウゥゥゥゥ

はやり「うなぁぁぁぁあごめんなさぁぁぁい!!!」

215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 18:29:01.35 ID:6UV9exCg0
咏「じゃーあれか?えりちゃんにも、すこやんにもその…クッキーで惚れさせる気は無かったと?」

はやり「うん……事故なんだよぅ……」

恒子「ん?でも、瑞原プロは?」

はやり「?」

恒子「そのクッキー、使ったんですよね?でも、瑞原プロに恋人なんて……」

はやり「」グサッ

咏「え?いないの?」

はやり「」グサグサッ

はやり「……………」

はやり「ううぅぅぅうう!!」ウゴウゴウゴ

咏・恒子「「!?」」ビクッ



217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 18:37:33.84 ID:6UV9exCg0
はやり「………うぅ……はやりは馬鹿な子なのです………」メソメソ

咏「ばーかばーか」

はやり「うなぁぁぁぁあ!!」

恒子(仲いいなぁ…)

はやり「…はぁ。説明書をゆっくり読んでみたんだけど…はやり、使い方間違えちゃったみたいで…」

恒子「と、言うと」

はやり「……一人一枚だと思ってて……」

恒子「……ああ……」

咏「まぁ。なんというか、…さ。ドンマイ?」

はやり「その憐れみの目やめてええええ」

220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 18:45:24.10 ID:6UV9exCg0
咏「で、だ。はやりん」

はやり「なーにー…?」

恒子「その惚れ薬、どうしたら解けるんですか!?」

はやり「え………」

咏「はやりん!」

はやり「…………」

はやり「……たしかにね、はやりも…思ったよ?…それは、ホンモノの恋じゃないって。何度も、言おうとした」

恒子「でしょ!だから…ッ」

はやり「でも!…見てて、わからない?あの二人を……」

咏「……なにが、言いたいの」

223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 18:53:50.74 ID:6UV9exCg0
はやり「……めちゃくちゃ、幸せそうじゃない」

咏「……ッ!」

はやり「たしかに、きっかけはクッキーだったかもしれない!…でも…もうあの二人は、愛し合ってる」

恒子「く……ぅ…ッ…」グッ

はやり「…それを邪魔するなんて…はやりには……できないよ……」

咏「……………」

恒子「………………」

はやり「…まぁ、一応…クッキーの効果を無くす方法は教えておくけど……」

はやり「……するかどうかは、アナタ達次第だからね」

228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 19:02:44.54 ID:6UV9exCg0
―――――

針生家 夜

えり「~♪」コトコト

ガチャッ…

えり「!」

えり「健夜さん」パタパタ

健夜「あ、ただいまーえりちゃん」

えり「おかえりなさい」ニコッ

健夜「あれ、良い匂い…」

えり「晩ご飯の準備していたんです」

健夜「ありがとう」ニコッ


230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 19:07:22.46 ID:6UV9exCg0
えり「それに、お風呂もそろそろ出来ますし……」

健夜「用意周到だね~」

えり「その、えっと……」

健夜「?」

えり「お、おかえりなさい」

健夜「うん、それはさっき…」

えり「ご、ご飯にしますか?お風呂にしますか?」

えり「そ、それとも……その…///」

えり「わ、……わたし………?」

健夜「」

健夜「えりちゃんっ!」ギューッ!

えり「きゃぁっ!?///」

健夜「えりちゃんにするっ!えりちゃんっ!」

234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 19:13:59.63 ID:6UV9exCg0
えり「え、え、えっと、その…っ」

えり(ど、どうしよ…考えてなかった……)

健夜「えーりちゃーん」ギュー

えり(…よ、よしっ)

グイッ

健夜「えっ」

えり「………ッ」

ちゅっ

えり「…お、おかえりなさいの…ちゅー、で……」カァ

健夜「~~~!んもぅー、えりちゃーん!」ギュウゥ

えり「く、苦しいですっ健夜さんっ///」ワタワタ

健夜「おデコにチューってのがまた高得点だよ!疲れも吹っ飛ぶよ!」

えり「……な、なら、良いんですけど……」

236: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 19:22:25.59 ID:6UV9exCg0
―――――
福与家

恒子「……………」

咏「……………」

恒子「…今日も、泊まってくの?」

咏「……わりぃかよ」

恒子「…いや、別にいいけどね」

咏「じゃーいーじゃん」

恒子「…………」

咏「…………」

恒子「どう、するよ」

咏「………わっかんね」

恒子「………」

恒子「…ですよね」

238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 19:29:37.97 ID:6UV9exCg0
恒子「………でも、時間もあんまり無いんじゃない?」

咏「……わかってる」

恒子「婚約したってことは、リミットまで……」

咏「わかってるってばッ!!」

恒子「っ」ビクッ

咏「んなことくらい…わかってんだよ……ッ」

咏「でもッ……でも…っ…」ジワ…

咏「わかんねーよ……わかんねー……ぜんぶ、ぜぇんぶ、わかんねぇ……!!」グスッ

咏「………ッ!」グイッ

恒子「……………」ウルッ…

240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 19:36:19.99 ID:6UV9exCg0
恒子「……あぁー……もー……」ウルウル

恒子(好きなヒトの……幸せを取るか……)

咏「…ッ……く、ぅ……っ!!」ゴシゴシ

咏(全てを元に戻して…自分勝手な気持ちを、さらけ出すか……)

恒子(選択肢は二つ)

咏(どちらを選んでも構わない)

はやり『ただし』

はやり『タイムリミットは―――』


――――二人の、結婚式


243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 19:42:34.58 ID:6UV9exCg0
はやり『あのクッキーはね。勿論、そういう…おクスリとかも入ってるんだけど…』

はやり『結構、神様頼りにしているところがあるんだ。だから……』

はやり『神様の前で誓いをたてたら、一生あのまま』

はやり『元に戻ることはなくなって…二人は、ハッピーエンドを迎えるの』

はやり『例えば…そう。結婚式での、誓いのキス…とかね』



271: ただいま 2012/11/03(土) 20:54:05.74 ID:6UV9exCg0
健夜「ねぇねぇ、式はいつにする?」

えり「気が早くありませんか…?」

健夜「うぅん!今すぐにでもしたいくらいだよ?」

えり「そう、ですか…?」

健夜「うん。早く…小鍛治、えりになって欲しくて……」

えり「あ……」

健夜「そうしたら…えりちゃんは、私のモノ。なんてね」ニコッ

えり「……名前なんて……良いじゃないですか」

健夜「?」


276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 20:59:06.90 ID:6UV9exCg0
えり「名前が変わらなくても、結婚なんてしなくても…」

えり「わたしは、………あなたの…モノ…ですから……」

えり「………~~~ッ///」カァァァァ

健夜「………えりちゃん…………」

えり「いっ!今、こっち見ないでくださいねっ!?」プイッ

健夜「どうして?」

えり「そっ…それは……その……えっと……」

健夜「見せてよ」

えり「やですっ」

健夜「見せて……」グイッ

えり「あ……っ…」

278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 21:04:27.06 ID:6UV9exCg0
健夜「………ふふ」

えり「く……ぅぅぅ………///」

健夜「顔、真っ赤」クスクス

えり「っ…だから、いやだって……!」

健夜「んもーかわいいなぁー食べちゃいたいっ」

えり「そっそんなことよりぃッ!」

健夜「そんな事ってどんなこと?」スルッ

えり「ゃ…ちょ、ちょっと……!」

健夜「ね、どんなことかなー?」

えり「だめです、だめっ…」


281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 21:12:59.81 ID:6UV9exCg0
健夜「はいはい、冗談だよ」パッ

えり「ぁ……」

健夜「式の話だったね。えっーと…」

えり「…………」

健夜「えりちゃん?」

えり「え?…あ、はい…」

健夜「なぁに?期待しちゃった?」

えり「違いますッ!」

健夜「またまた~」ニヤニヤ

えり「ぅ……」

健夜「…それで!式の話だけど……」

えり「…………とで……」ボソッ

健夜「?」

えり「…あとで……して?」ジッ

健夜「~~~~ッッ!!」プルプル

284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 21:19:03.86 ID:6UV9exCg0
健夜「それ、反則。反則」プルプル

えり「……反撃…です」ニコッ

健夜「…生意気になったね」

えり「健夜さんのせいですよ」

健夜「えー?そうかなぁ」

えり「そうですとも」

健夜「…でも、許可も貰ったし…いただきまー」

えり「あ・と・で」メッ

健夜「むー…」

えり「話、戻しますよ」

健夜「……来週末、ここの式場で」

えり「え?」


288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 21:31:35.17 ID:6UV9exCg0
健夜「けってー!」

えり「ちょ、ちょっと、」

健夜「二人ともオフ、大安吉日、式場も空いてる」

健夜「異議のある人は挙手!」

えり「い、異議あり!異議あ……」

健夜「却下」ガバッ

えり「きゃあッ!?」

健夜「可決。本法廷は終了しました」

えり「え、えええええ!?」

健夜「それに、さっき誘ってきたのはえりちゃんだし」

えり「それはっ…」

健夜「終わった裁判への口出しは無効。…ペナルティを与えます」

えり「ゃ、ぁ、あっ……」

…………………

291: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 21:35:56.60 ID:6UV9exCg0
後日

咏・恒子「「来週末ぅ!?」」

健夜「う、うん……」テレテレ

えり「…………」カァァ

咏「だって、そんな、スグじゃん!」

えり「そうですよね…急ですよね…ねぇー健夜さん?」

健夜「ん?…何の話カナー?」メソラシ

えり「まったくもう……」

咏「……………」

恒子「………………」


293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 21:40:30.96 ID:6UV9exCg0
えり「それで、その……本当は、身内とか内輪でやろうと思っていたんですが…」

えり「お二人には、来て頂きたくて……」

咏「……そう、だねぃ……」

恒子「………んー……」

咏「…わり、保留ってことにしといてくんない?」

えり「保留?」

咏「考えておくってこと」

えり「は、はい。そうですね、かなり急な話でしたから……」ジー

健夜「……………」メソラシ

297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 21:50:37.14 ID:6UV9exCg0
恒子「私も……保留でいいかな?」

健夜「うん、わかった。ごめんね、こーこちゃん」

恒子「…なんで、謝るの?」

健夜「え?いや、急な話振っちゃったから…頭の整理追いついて無いかなって」

恒子「ひどっ」ガンッ

健夜「でも、大丈夫みたいだね」

恒子「………おう」

恒子「だいじょぶに、決まってんじゃん……」フルフル…

健夜「……こーこちゃん?」

恒子「……ごめ、ちょっと…トイレっ!」ダッ

健夜「えっ?……あ、ああ……」

咏「……………」

300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 21:59:07.05 ID:6UV9exCg0
咏「…わり、今日はこれで…帰るわ」

えり「三尋木プロ…?」

咏「ん?」

えり「どうしたんてすか?」

咏「…なにがさ」

えり「顔色が悪いので……それに、この間も実況の仕事に来なかったし…」

咏「あー…」

えり「…どこか、体調が?」

咏「……いや、知らんし」

えり「…………」

咏「……にーしても?この前の実況は傑作だったねぃ」ニッ

えり「へ?」

302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 22:03:33.31 ID:6UV9exCg0
咏「大沼プロとのやつ」

えり「あ、ああ……あれは……なんというか……」

咏「わけわかんねーもんな、あのジーさん」

えり「そんな言い方、失礼ですよ」

咏「いや知らんし」

えり「…もう。貴女って人は…」ハァ

咏「…………」

えり「?」

咏「……んじゃ、帰るわ。じゃねー」フリフリ

えり「は、はい……お気をつけてー」

咏「んー!」フリフリ

305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 22:10:50.36 ID:6UV9exCg0
咏「…………」テクテク

咏「…………」スタスタ

咏「…………」タッタッタ…

咏「…………」タッタッタッ

咏「っ…はぁ…はぁっ…」タッタッタ!

バンッ

咏「ふくよん!」

恒子「……あ……」ウルウル

咏「ふく…よん…」

恒子「咏ちゃ……うた、ちゃん……もう、どうしよう…!」

恒子「私…決められないよぉ……!」ポタポタ

310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 22:20:58.39 ID:6UV9exCg0
咏「っ……く、ぅ……ッ……」ギリッ

咏(悔しい。寂しい。嬉しい。やっぱり悔しい)ジワ

咏(えりちゃんの笑顔が好きだ。えりちゃんの声が好きだ。えりちゃんの真面目なところも好きだ。怒ってるえりちゃんも好きだ)

咏(えりちゃんが、……)

咏「えりちゃんが、……すき、なんだよ……ッ!」ポロポロ

咏「でもっ…でも……っ!!」

咏「幸せそうなえりちゃんが…すき……で……っ……」

咏「えりちゃんを、幸せにできるのが、……私、じゃ……なく…て…ッ」

咏「ぅ……っ……ヒック……わかんねーよぉ!!」

315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 22:26:58.49 ID:6UV9exCg0
恒子「うた……ちゃ……」

咏「どーしたらいーの!?ねぇ、ふくよん!教えて……わかんねー……わかんねーよ……」

恒子「……………」

咏「たすけてよ……もー、どーにかなっちまいそーだ…」

恒子「………」グスッ

恒子「…ね、うたちゃん…」

咏「ぅ……?」

恒子「一回、思いっきり泣こ?…枯れるまで泣いてさ。…泣いたあとの自分に、全部丸投げしちゃお」

咏「……ヒック……それ……なんか、意味ある……?」

恒子「さぁ?……でも………でも……っ…」

恒子「今、私、が…グスッ…そうしたい、だけかも……っ」ジワ…

319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 22:38:33.73 ID:6UV9exCg0
咏「…………ふく、よん………」

恒子「……っぅ……すこやん…ヒック…すこやーん……!…あいし、てる…ぞー……」ポロポロ…

恒子「うぅ…あいし、て…………ぅ、うぅぅぅ……!!」

咏「………いい…ね、それ………へへ」グスッ

咏「…えりちゃーん…だいすきだよー……ヒック…っ…あいし、てる……っ」

恒子「ぅ……うたちゃあああんっ…!!」ギュー

咏「ふくよおおん……!やばっ…いって、これ……グスッ…なみだ、とまんねぇ……」

恒子「わたしもだよおおおお!すこやあああん」

咏「えりちゃ………さみしいよ……えりちゃん……っ置いて、行くなよ……おまえには、…みひろぎ、えり…のが……」

咏「ぜーってー…あうっつーの……」

……………………

320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 22:42:45.29 ID:6UV9exCg0
…………………

恒子「………おちついた?」グスッ

咏「……たぶん…ヒック…」

恒子「…目ぇ、真っ赤」

咏「…人のこと、言えるか?」

恒子「……いー大人が、なにしてるんでしょーね」

咏「だよ…なぁ……」

恒子「でも、さ………」

咏「……ん……」

恒子「ほんのちょっぴり、スッキリしたでしょ?」

咏「……まぁ、ねぃ」

324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 22:52:23.89 ID:6UV9exCg0
恒子「…さてと。とりあえず、どーする?」

咏「…なにが」

恒子「家ばっかじゃなくてさーたまには咏ちゃん家行ってみたいんだけど」

咏「…あン?」

恒子「トッププロ様なら、たっけー酒とか持ってんじゃないの?」

恒子「ヤケ酒で、開けちまおうよ」ニッ

咏「…………」

咏「……しゃーねーな」ニッ

恒子「うっし。ゴチっす!」

咏「とっておき、開けてやんよ」

恒子「後のことは、未来の自分に任せりゃいーのさ」

咏「…ふくよんってさー」

恒子「ん?」

咏「テストとか、一夜漬けするタイプだろ」

恒子「あ、バレた?」

328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 23:04:00.25 ID:6UV9exCg0
………………
数日後

健夜「ねぇ、これなんかどうかな?」

えり「ちょ、ちょっと露出が……」

健夜「ん~……じゃあ、これっ!」

えり「それは、派手じゃないでしょうか…」

健夜「むー。えりちゃんワガママ~」

えり「す、すみません」

店員「いいんですよ、ワガママで。一生で一番の思い出になるんですから、気に入ったものを着ていって欲しいですね」

健夜「そういうもんかぁ……」

えり「私だけでなく、健夜さんのも見ましょう?ね?」

健夜「えー……」

えり「えーって言われても…」

健夜「せっかくだから、先に見たいんだよ」

健夜「ウェディングドレス姿のえりちゃん!」

331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 23:10:53.90 ID:Gr7w7K1KO
何でやろ…すこやんのドレス姿は想像できんわ…

333: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 23:13:10.85 ID:6UV9exCg0
えり「そ、そうなんですか?」

健夜「そーそー!」コクコク

えり「は、はぁ……」

健夜「じゃーあー、どーれがいいかな~♪」

えり「…………」ジー…

健夜「……あ……」

えり「?」

健夜「これ、どう?」

えり「…そ、それなら…いいかも…」

健夜「えりちゃんの好みにピッタリでしょ?」

えり「……ええ……素敵……」

健夜「さ、試着試着ぅ~♪」グイグイ

えり「あ、ちょっと…」

336: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 23:20:59.21 ID:6UV9exCg0
健夜「この服、この子にお願いしまーす」

店員「畏まりました~」

えり「あ、あの…っ」

店員「ふふ…モデルがいいから、おめかしのし甲斐がありますね…」ジュルッ

えり「ひっ……」

店員「お肌も綺麗…肌が白いから、紅い口紅が栄えるでしょうね」スゥ…

えり「あ、あの、…ちょっと…」

店員「スタイルも……あら勿体無い!せっかくのプロポーションなのに、そんなカッチリした服じゃもったいないわ!」ナデナデ

えり「ど、どこを触っ……」

店員「お姉さんに任せて。…美味しくお料理してあげる」

えり「すっ健夜さん助けっ…ひゃあああああぅ!!?」


健夜「さーてと、自分の選ぶかな~」

344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 23:34:50.22 ID:6UV9exCg0
店員b「すみません、うちの店員が……」

健夜「ふふ、大丈夫ですよ」

~その頃
えり「じっ、自分でできますから!自分でできますからっ」

店員「動かないの…口紅がはみ出ちゃう」

えり「メイクだけでどうしてそんな顔を近づけるんですかああああ!!」

~戻って

健夜「多分あーゆーの、慣れてますから」

店員b「は、はぁ……」

店員b(慣れてるって、何?)

347: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 23:42:29.26 ID:6UV9exCg0
健夜「うーん、どうしようかな……」

店員b「針生様にはどのようなものを?」

健夜「細身で、肩が出てて…フリルはあんまり無いけど、リボンをあしらった、シンプルなドレスを…」

店員b「なるほど…それなら、リボン系統でお揃い、なんていかがでしょう?」

健夜「なるほど…」

店員b「もしくは……そうですね。たまに、女性でもタキシードをお召しになる方が増えています」

健夜「タキシード?」

350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 23:51:58.26 ID:6UV9exCg0
店員「……うん、カンペキっ!」

えり「……はぁ」ゲンナリ

店員「よくお似合いですよ~」

えり「…それは…どうも」

店員「ほら、あっちに全身見える鏡がありますから。ささっ」

えり「は、はぁ……」

店員「こちらになりま~す♪」

えり「どうも……、」

えり「………………」

店員「いかが?」


351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 23:54:44.07 ID:6UV9exCg0
えり「こ…れ……私…?」

店員「ええ。正真正銘あなたです」

えり「……でも……」

店員「正真正銘、Dカップで白い下g」

えり「いやああああああっ!?///」

店員「…の、…あなた、ですよ」ニコッ

えり「うぐ……」

店員「…お綺麗ですよ」

えり「……ありがとう、ございます……」

355: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 23:57:42.12 ID:6UV9exCg0
店員「こちらへどうぞ。…お相手がお待ちですよ」

えり「あ………」

えり「……………」

えり(き、緊張する……)ドキドキ

えり「すぅ……はぁ……」

えり「…よし」

カチャ

健夜「あ、えりちゃ――」

えり「健夜さ―――」

健夜「…………」

えり「…………」

358: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 00:02:21.40 ID:mZVeJD6P0
健夜「……………」ジー

えり「……………」ジー

店員「はいはいっ」パンパンッ

健夜・えり「「!」」ビクッ

店員「見とれてばっかりじゃいけませんよ?」

健夜「あ、えっと、そのっ!」

健夜「……凄く、綺麗……///」

えり「あ、ありがとうございます……///」

えり「す、健夜さんは、あの、その……」

えり「……何故、タキシード……?」

店員「」ズルッ

店員b「……」ニガワライ

健夜「だ、第一声がそれ?」

えり「えっ!?」

360: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 00:07:08.64 ID:6UV9exCg0
えり「あ、えっと、その……」

健夜「っ……ふふふ……」クスクス

えり「な、なんですかっ」

健夜「んー?…別に?」

えり「ぅ……」

健夜「タキシードはね、特別に着させて貰っただけなの。だから、式ではドレスだよ?」

えり「あ、そうだったんですか……」

健夜「……どうかな?」

えり「……素敵、です……」

健夜「……良かったぁ……」ニコッ

365: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 00:17:17.58 ID:mZVeJD6P0
店員「ほら、花嫁さん!」

えり「………」

健夜「えりちゃん」

えり「え?わ、私?」

店員「これ、花束」ナゲッ

えり「あっ……とと、」キャッチ

店員b「はい、こっち向いて~」

えり「?」

店員b「はい、チーズ」パシャッ

えり「えぇっ!?」


366: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 00:20:45.64 ID:mZVeJD6P0
健夜「ダメだよえりちゃん、笑顔笑顔」

えり「え、あ、きゅ、急にそんなこと言われましても…!」

健夜「つべこべ言わなーいっ」

店員b「もっとくっついてー」

健夜「はーい」グイッ

えり「あ……」

店員b「いきますよー1+1はー?」

健夜「にーっ♪」ニコッ

えり「……に」ニコッ

パシャッ

371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 00:31:33.64 ID:mZVeJD6P0
…………………

恒子「ねーうたちゃーん」

咏「おー。なにー?」

恒子「どーしよっかー?」

咏「……なーにがー?」

恒子「わかってるくせにー」

咏「…………知らんしー」

恒子「あのねーうたちゃーん」

恒子「私ねー、たしかにテストは一夜漬けだったけどー」

咏「おー」

375: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 00:40:18.12 ID:mZVeJD6P0
恒子「それでも『うわー無理だー』ってなるときがあったのよ」

咏「……おー」

恒子「そーゆーときは、ぜーんぶ友達に教えてもらってさー」

咏「それがどーかしたんー?」

恒子「……今がその時なわけよー」

咏「……わかんねー」

恒子「えー」

咏「つまりどーゆーことなのさ」

恒子「…えっとー」

377: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 00:47:43.01 ID:mZVeJD6P0
恒子「すこやんとえりちゃんの結婚式さー」

咏「……おー」

恒子「あと…3日とか、そのくらいなわけさー」

咏「…そう、だっけー。知らんけどー」

恒子「行くか行かないかはさー」

咏「おー」

恒子「全部、咏ちゃんに任せるねー」

咏「おー………お?」

咏「…ナニ言ってんの、ふくよん」

380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 00:57:53.13 ID:mZVeJD6P0
恒子「だって、決めらんないしー」

咏「そりゃお前、私だって…」

恒子「…どっち選んでもさー……いいんだよ、私は」

咏「…………」

恒子「ただ、両方にケジメがつかないだけなんだ」

恒子「……二つの選択肢、私は…ケジメさえつけば、どっちもできる」

恒子「ただ、…キッカケが欲しい。それだけなんだよ」

咏「ふくよん……」

382: どのくらいの人がいるかな? 2012/11/04(日) 01:06:08.88 ID:mZVeJD6P0
恒子「…だから、さ。キッカケ、ちょうだい」

咏「……………」

恒子「どっち選んでも…文句は言わない。むしろ…ごめん」

咏「……………」

咏「………ったく、何勝手に話進めてくれちゃってんだよ………」ポリポリ

恒子「……ごめん」

咏「…謝られてもねぃ」

恒子「……でも、ごめん……」

咏「………………」

389: ありがとう 2012/11/04(日) 01:23:59.44 ID:mZVeJD6P0
咏(…さて、と。…どうしたもんかねぃ…)

咏(すこやんと、……えりちゃんの……結婚式…)ズキッ

咏(行って、祝福するか……)

咏(それとも……)

咏(………………)


小鍛治健夜・針生えり 結婚式に……

A.行く

B.行かない

少し長めに>>397まで多数決


390: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 01:24:45.12 ID:q8d6dCzS0
B

391: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 01:25:07.28 ID:FeqqxOsT0
B

392: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 01:25:21.90 ID:TYQXjDpVO

393: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 01:25:27.85 ID:xw9VpJEp0

394: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 01:26:21.25 ID:1IlwlraDO

395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 01:26:29.41 ID:0IUn9AsJO
B

396: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 01:26:36.57 ID:x1/rcZFe0
すこえりに幸せになってもらいたいんだけどこれはどっちだろう・・・
分からんけど、咏ちゃんの台詞と、やっぱり参加してほしいし、A

397: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 01:29:05.75 ID:XG0l+JuF0
B

401: ありがとう 2012/11/04(日) 01:33:11.20 ID:mZVeJD6P0
→B.行かない

咏「……あんなとこ、行かねーよ……」

恒子「………ういっす」

咏「あの二人の結婚なんか、誰が祝福なんてするもんか」

恒子「…………?」

咏「……いいか?私たちは結婚式なんて行かない。ただ……」

恒子「……ただ?」

咏「……花嫁に、用があるから、偶然通りかかるだけだ」

恒子「……!!」

咏「決めてんだよ…えりちゃんには」

咏「三尋木えりのが、似合うんだ」ニッ


407: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 01:40:16.85 ID:mZVeJD6P0
咏「それによー…あの居酒屋の大将に申し訳ないからねぃ」

咏「…ここで行かなきゃ、女が廃るってんだ」

咏「イカリングの借りも、あるしねぃ」

恒子「…………」

咏「っつーわけだ、ふくよん」

恒子「…………」

咏「どうする?止めるなら今のうち…」

恒子「……誰がやめますか」

恒子「ここで行かなきゃ女が廃る!着いていくよ、咏ちゃん!」

咏「……サンキュー、ふくよん」

恒子「……こちらこそ」

ギュッ

412: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 01:49:48.43 ID:mZVeJD6P0
―――――
式 当日

えり「……………」ソワソワ

えり「……………」ソワソワ

係員「どうされたんですか?」

えり「あ、いや、その……」

えり「なんだか、落ち着かなくって…」

係員「ふふ…大丈夫ですよ」

えり「へ、変じゃないですか…?」

係員「ええ。お綺麗ですよ」

えり「そ、そうですか……?」

係員「もちろん」

えり「……………」ソワソワ

係員「……ふふ」クスクス

えり「う…ぅぅ……///」

415: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 01:58:18.89 ID:mZVeJD6P0
一方健夜控え室

健夜「……………」ソワソワ

健夜「……………」ソワソワ

係員B「そんなに緊張なさらないで」

健夜「えっ…えっと……」

健夜「…はい、そうですね…緊張してます」

係員B「あなたがそんなじゃ、お相手も不安になってしまいますよ?」

健夜「そ、そうはいっても…」

係員B「深呼吸して?」

健夜「すぅ…はぁ……」

係員B「少しは落ち着いた?」

健夜「…あんまり」

係員B「…あらま」

419: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 02:06:09.05 ID:mZVeJD6P0
……………

健夜「ここが…………」

健夜(ここが、ヴァージンロード……ってやつかぁ……)

健夜父「…健夜」

健夜「ん?」

健夜父「…幸せになれよ」

健夜「…うん、絶対に…幸せになるよ」

「新婦の入場です」

健夜「!」


422: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 02:12:00.71 ID:mZVeJD6P0
えり「…………」

えり父「えり…綺麗になったなぁ…とーさんは、とーさんは嬉しいぞぉ……!」

えり「…お父さん、ちゃんとエスコートして。…あと、恥ずかしいから」

えり父「うぐぐ、中身は変わらないなぁ…」

えり「……ったくもう」

えり「……あ……」

健夜「…………」ニコッ

えり「……ドレス……」

健夜「えりちゃんには、初お披露目だね」

えり「当日までのお楽しみ、とか、言ってましたね」

健夜「……どう?」

えり「……お綺麗です」

健夜「……その言葉が、聞きたかったんだ」

424: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 02:18:57.96 ID:mZVeJD6P0
~賛美歌~

健夜「……ふふ」

えり「?」

健夜「えりちゃん、歌上手だね」

えり「…健夜さんは、低い音苦手ですか」

健夜「よくわかったね?」

えり「…まぁ、なんとなく」

神父「ゴホンッ」

健夜「おっと」

えり「!」

神父「……では、始めましょうか」


427: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 02:29:13.46 ID:mZVeJD6P0
神父「小鍛治健夜さん」

健夜「はい」

神父「あなたは針生えりさんを妻とし、共にその生涯を送りますか。あなたは、この女性を愛し、慰め、敬い、支えることを誓いますか」

健夜「…誓います」

神父「針生えりさん」

えり「…はい」

神父「あなたは小鍛治健夜さんを妻とし、共にその生涯を送りますか。あなたは、この女性を愛し、慰め、敬い、支えることを誓いますか」

えり「…誓います」

神父「では、誓いのキスを……」

429: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 02:32:54.74 ID:mZVeJD6P0
健夜「……ベール、あげるよ?」

えり「は、はい……」

スッ…

えり「健夜、さんも……」

健夜「お願い」

スッ…

えり「…………」ドキドキ

健夜「えりちゃん?」

えり「……?」

健夜「愛して―――」

バンッ

恒子「その結婚!」

咏「ちょっと待った」

健夜「…………は?」

えり「…………へ?」

433: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 02:38:13.99 ID:mZVeJD6P0
恒子「どーもどーも、お邪魔しまーっすぅ」

健夜「え、な、ちょ、こーこちゃん!?」

恒子「おー、おーおーおーすこやーん!似合うよ~」

健夜「あ、ありがと…じゃなくて!」

えり「み、三尋木プロまで!?一体なにを!」

咏「おっすえりちゃん!なになに?キレーだねぃ~ウチに嫁に来ない?」

えり「何言ってるんですか!?」

咏「とりあえず……そんじゃ、さっそく」

恒子「いっときますか」

435: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 02:47:12.45 ID:mZVeJD6P0

はやり『…まぁ、一応…クッキーの効果を無くす方法は教えておくけど……』

はやり『……するかどうかは、アナタ達次第だからね』

恒子「さーて、すこやん?」

健夜「いやもうほんとに意味わからないんだけど!何これっ!?ドッキリ?」

はやり『まず!クッキーには神様頼りなところがあるって言ったでしょ?』

咏「えっりちゃ~ん♪」

えり「何しに来たんですか!?」

はやり『だから、解くにも神頼み…というか、誓いが必要なの』

咏「ん~と、強いていうなら…」

咏「花嫁泥棒?」


438: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 02:54:30.39 ID:mZVeJD6P0
えり「はなよ……泥棒…?」

咏「そうそう」

恒子「やっぱ、諦めてきれなかったもんで」

健夜「なにが?」

恒子「……すこやん」

はやり『その誓いを口にして…』

咏「えりちゃん……」

健夜「え、あの…ちょ、ちょっと、」

えり「な、なに…なにを、する気でっ……」


439: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 02:56:13.25 ID:mZVeJD6P0
咏・恒子「「愛してる」」

はやり『唇を、重ねればいい』

チュッ

はやり『そうしたら…クッキーによって起こされた恋愛感情は……』

健夜「ぁ……え……?」

えり「…ぁ……」

ドサッ…

はやり『すべて、失われる』

……………………
………………
…………

443: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 03:10:35.08 ID:mZVeJD6P0
………………

えり「……ん……」

えり「……あれ……ここ……?」

咏「おはよう、えりちゃん」

えり「え……?」

咏「…おはよ」

えり「みひろぎ、ぷろ……いッ…つつ…」

咏「ダメだよ、まだ安静にしていないと」

えり「えっと…ここは、どこですか?」

咏「病院。…えりちゃん、倒れたんだぜ?」

えり「た、倒れた……わたしが?」

咏「おうよ」

469: 遅刻すみません 2012/11/04(日) 09:09:46.69 ID:/sI0S7f00
えり「え……そう、でしたっけ……記憶が、曖昧で……」

咏「…………」

えり「たしか………私は、……あれ?式場に、いた…?どうして?」

咏「…………」

えり「……あ……」

咏「…………」

えり(左手の、薬指に…指輪…。じゃあ、式場で、結婚式をあげていたのは……)

えり「私と………誰、だっけ……」

咏「…えりちゃん…」

えり「ええと……?」

471: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 09:17:53.67 ID:/sI0S7f00
―――――

健夜「………ふにゃ?」

恒子「あ、起きた?」

健夜「ん~……あれ、こーこちゃ………ここどこ?」

恒子「病院のベッド。すこやんったら急にぶっ倒れるんだから~」

健夜「え?……そ、そうだっけ」

恒子「そうそう」

健夜「そうな……いっ…つぅ……」

恒子「大丈夫?」

健夜「ん…なんか、頭…いたくて…」

恒子「倒れた時に打ったのかなぁ」

健夜「わかんない……何かを思い出そうとすると、霧がかかったみたいにモヤモヤして……フワフワしてる……」

健夜「もうちょっとで思い出せそうなんだけど……」


473: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 09:24:23.71 ID:/sI0S7f00
恒子「…それって、どんな感じ?」

健夜「なんか……ノドに突っかかってると言うか……ここまで来てるんだけど、出てこないというか……」

恒子「アルツハイマーってやつ?あれたしか歳を取るとかかりやすく……」

健夜「そんなに歳行ってないよ!!」

恒子「……………」

恒子「……やーい、アラフォー」

健夜「アラサーだよ!って何急に!?」

恒子「……ううん」

474: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 09:28:04.70 ID:/sI0S7f00
恒子「この、やりとり……久しぶりだなぁ……って……」

健夜「……こーこちゃん……?」

恒子「…先生に、すこやんが目覚ましたこと報告しなきゃ」カタン

健夜「あ、ああ…そっか。お願い」

恒子「うん。………すこやん」

健夜「…………?」

恒子「……ごめん」

健夜「何が?」

恒子「あと、…………」

恒子「おかえり、なさい……っ」

健夜「え?……えーっと……」

健夜「ただいま?」

475: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 09:40:06.34 ID:/sI0S7f00
カチャ……パタン

咏・恒子「「はぁ………」」

咏・恒子「「!」」

恒子「……針生さんは?」

咏「目ぇ覚ました。…今はまだ、そっとしておこうと思ってさ」

恒子「……そ、っすか。なるほど」

咏「そっちは?」

恒子「瑞原プロが言ってたやつ。…混乱してるみたい」

咏「恋愛感情がなくなっても、記憶は失くならない…」

恒子「ただ、少し思い出しにくくなるだけ……」

478: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 09:50:12.38 ID:/sI0S7f00
咏「……それって、どうなのさ」

恒子「かなり長い期間、コイビトやってましたからね。…記憶がなくなるーとかは、無理なんでしょうよ」

咏「……どうするよ」

恒子「………これはこれで、なんとか、ね。……咏ちゃんの……自分の選んだ答えがハズレなんて、絶対イヤだし」

咏「……あーあ。わっかんねーなー」

恒子「なにが?」

咏「そりゃあ……愛だの、恋だの、さ」

481: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 10:04:08.95 ID:/sI0S7f00
恒子「……愛だの、恋だの……ねぇ……」

咏「答えなんて、ねーんだろーけどさ」

恒子「…それでいーんじゃないの?」

咏「ん?」

恒子「いつか、わかるんじゃないかな。多分」

咏「……またあれか。お得意の」

咏・恒子「「未来の自分に、丸投げ」」

咏「…………」

恒子「…………プッ」

咏「っ……ククク……」プルプル

483: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 10:08:18.44 ID:/sI0S7f00
恒子「あっははははっ!なーんだかなぁ!」

咏「あはははっ!なーにやってんだろーねぃ!」ケラケラ

恒子「ぷくく…すっげーよ、花嫁泥棒なんてしちゃったよ」クスクス

咏「どんだけガチなんだよってねぃ!」

恒子「もーめちゃめちゃ怒られるんだろーなー!」

咏「そりゃそーでしょー、もうさ、バカだよ。私たち」

恒子「バカで上等。いーじゃないの。バカで」

咏「それもそっかぁ!」

看護師「あの、病院内ではお静かに…」

咏「おぅふ」

恒子「す、すんません…」

485: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 10:13:39.65 ID:/sI0S7f00
……………数日後
コンコン

えり「はい?」

?「しつれーします☆」

えり「あ……瑞原プロ」

はやり「はぁい、えりちゃん☆」

えり「どうも」

はやり「体、大丈夫?」

えり「ええ、もうすぐ退院できるそうで」

はやり「そっかぁ☆えーっとぉ、えりちゃん?」

えり「はい?」

はやり「…すこやんの病室、一緒に来てくれない?」

えり「…!」

487: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 10:17:03.90 ID:/sI0S7f00
えり「……どうして、ですか?」

はやり「…二人に、謝らないといけないことがあるの」

えり「……………」

はやり「ごめん……私……」

えり「……わ、……わかり、ました……」

えり「…いつかは、会わなければいけませんから…」

はやり「えりちゃん……」

えり「…………」ギュゥ

489: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 10:22:28.73 ID:/sI0S7f00
コンコン

はやり「しつれーします☆」

健夜「あれ、瑞原さん!来てくれたの?」

はやり「うん☆それと…」

えり「……失礼、します」

健夜「あ…………」

えり「……こんにちは。…健夜、さん…」

健夜「えり…ちゃん…」

えり「……お体の具合は、どうですか?」

健夜「う、うん、ボチボチ…かな。そろそろ退院、できるみたい。…えりちゃんは?」

えり「私も……」

健夜「そ、そっか……よかったね、お互い」

えり「ええ………」

はやり「………あーんもーッシメっぽぉい!はやりこういうのムリーッ!」

491: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 10:29:46.77 ID:/sI0S7f00
はやり「すこやんッ!」

健夜「は、はひっ!?」

はやり「えりちゃんッ!」

えり「は、はいっ!」

はやり「ごめんなさい!!」ペコッ

健夜・えり「「…………え?」」

~~~~~~~

健夜「………惚れ薬入りクッキー!?」

えり「そっそんなオカルトがあるわけっ」

はやり「…事実、体験したでしょ?お・ふ・た・り・さん☆」

えり「……あ……」

健夜「…………そっか」

496: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 10:39:08.64 ID:/sI0S7f00
えり「……………///」

健夜「……………///」

はやり「およ?」

えり「な、なんと、言いますか…」

健夜「……えっと、…えりちゃん!」

えり「は、はいっ」

健夜「あ、あの…たしかにね、瑞原さんの言うとおり、前みたいな、その……恋愛感情は、残ってないんだけど……」

えり「……はい」

健夜「でもっ、でもね!楽しかった!だから、だから……」

健夜「後悔だけはっ……したく、ないし…して、ほしくも……ないの」

えり「……はい。……私も……同じ、気持ちです」

健夜「だから……だから、」

えり「…それ、以上は……言わないでください。わかっていますから…」

健夜「……ぁ…うん……そう、だね……」

498: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 10:46:22.26 ID:/sI0S7f00
えり「…健夜さん」

健夜「………」

えり「たとえ、偽物の感情だったとしても…私は、幸せでした…」

健夜「……うん……私も、…幸せだった…」

えり「だから……謝らないで……私も、謝らない、から……」

健夜「…………うん」

えり「今まで、本当に…ありがとうございました…健夜さん」

健夜「……こちらこそ。えりちゃん」

はやり「……ところでぇ~……」

えり「ふぁいッ!?」ビクッ

健夜「あれ、まだいたのッ!?」

はやり「…はやり、泣いちゃうぞ?」

502: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 10:52:50.61 ID:/sI0S7f00
はやり「これで、すこやんとえりりんは…解決かな?」

えり「まだ問題は沢山残っていますがね…」

健夜「お父さんとお母さんになんて言おう…」ズーン

えり「……携帯電話を見るのが怖い…」プルプル

健夜「帰りたくない………」ドンヨリ

はやり「だぁかぁらぁ!はやり、まだ言ってないことがあるんだけどぉっ!」

えり「まだなにか?」

健夜「ていうかさ、もっと早く言ってよ…瑞原さん」

えり「そうですよ。早く言ってくだされば良かったのに」

はやり「あぁんっイタイとこ突かれたァ~…」

504: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 11:05:02.36 ID:/sI0S7f00
はやり「だってだってぇ…ホントに、幸せそうだったしぃ…」

はやり「クッキーの効果を解くなんて思わなかったしぃ……」

健夜「………効果を、……解く……?」

はやり「あ、そうそう、その話ね。二人は、いつ効果が解かれたかわかる?」

えり「倒れる…直前?」

はやり「それって?」

健夜「……あ……」

はやり「…クッキーの効果を永遠にするためには、神様の前で…誓いのキスをすればいい」

はやり「逆もまた然りで…クッキーの効果を解くためには、神様の前で…誓いを」


咏・恒子『『愛してる』』

チュッ…


健夜「え………」

えり「な………」

健夜・えり「「えええええええええ!?///」」

506: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 11:16:43.69 ID:/sI0S7f00
えり「え、あ、そ、それ、って、あの、えぇっ!?」

健夜「だって、こ、こーこちゃんが、そんな、いやだって、えええええ?」

はやり「え?それ本気の反応?」

えり「そりゃそうですよ!だって、そんなわけ、ねぇ!?」

健夜「そー!そうそうそう!」コクコクコク

はやり「……ありゃりゃ……☆」ハー

はやり「あのねぇ…結婚式邪魔してまであの二人、クッキー魔法解除したかったんだよ?」

はやり「神様の前で、って条件だったからあの日あの時を逃したらチャンスはなし」

はやり「あの二人なりに考えた結果が、アレ。……ここまで言って、まだわからないかな?」

健夜「うぐ………///」

えり「ぅぅ………///」

509: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 11:28:26.07 ID:/sI0S7f00
はやり「さってとぉ、はやりのお話はこれでおーしまいっ」

えり「…………」

健夜「…………」

はやり「……ごめん。はやりが、説明書読むのを面倒くさがったばっかりに、こんなこと……」

はやり「正直、謝っても謝りきれないんだけど……」

えり「そう、ですね…」

健夜「じゃあ…罰ゲームでもしてもらおうかな……」

えり「あー。それでスッキリするなら、まぁ」

はやり「え゛」

健夜「そうだなぁ……」

えり「あ、あれなんかどうですかね」

健夜「なになに?」

えり「えっと……」コソコソ

513: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 11:41:58.95 ID:/sI0S7f00
健夜「ふむふむ。…あーなるほどね」

えり「ま、ちょうど良いんじゃないですかね」

健夜「そうだねー」

はやり「は、はやりは、何をするのかなー?☆」ドキドキ

えり「えーっと、瑞原プロ」

はやり「は、はいっ」

健夜「今すぐ、好きなヒトに愛の告白をしてきてください」

はやり「………へっ」

えり「クッキーの力なんて借りずに、会って直接目を見て、自分の気持ちを正直に言ってきてください」

はやり「ええええっ!?でもっそんなっ」オロオロ

516: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 11:48:41.18 ID:/sI0S7f00
健夜「でももだってもなーし!」

えり「行ってらっしゃいませ」グイグイグイ

はやり「ち、ちょっと、押さないでっ…」

健夜「良い報告、期待してますよー」

はやり「そんn」

パタンッ

えり「……よし」

健夜「ふふ。恋には恋で制す?」

えり「なんですか、それ」

健夜「恋に笑うものは恋に泣け、みたいな」

えり「……つまり?」

健夜「クッキーなんて反則使わないで、少し、味わったほうがいいよね。…恋の、ツラさを」

えり「………」クスッ

518: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 11:56:42.71 ID:/sI0S7f00
健夜「なぁに?」

えり「いや、ホント……見かけによらず、いい性格をしていますよね」クスクス

健夜「…この罰ゲーム考えたのはえりちゃんだよ」

えり「そこまで深く考えていたわけじゃありませんから」

健夜「む」

えり「………さて、と」

健夜「?」

えり「…私も、勇気を出してみようかな」

健夜「……ああ……」

健夜(……咏ちゃん……か……)

えり「あぁ…嫌になっちゃう」ドンヨリ

健夜「そんなに?」


521: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 12:08:33.09 ID:/sI0S7f00
えり「だって、色々言われるでしょう?」

健夜「まぁ、それはね……」

えり「どう言えば良いんでしょうね…」

健夜「……自分の、正直な気持ちを言えばいいんだよ」

えり「正直な……言えるかなぁ……」

健夜「もう、さっき瑞原さんに自分で言ってたじゃない」

えり「あ、あれはまた少し違いますよ」

健夜「そう?同じなんじゃないかな?」

えり「…そうですかぁ?」

健夜「そうそう。……あの、なんでそんなに疑うのかな」


524: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 12:19:51.44 ID:/sI0S7f00
えり「え?いや、だって…正直に言ったところで、信じてもらえるかどうか……」

健夜「えりちゃんを疑うようなこと、しないと思うけどなぁ」

えり「…それは…でも、これは、少し種類が違うじゃないですか」

健夜「種類?」

えり「なんというか…オカルトチックな…」

健夜「?…クッキーのことだよね?」

えり「ええ」

健夜「知ってるんじゃない?」

えり「え?」

健夜「だって、解き方知ってたし」

えり「……あの。誰の話してます?」

健夜「えっ?」

えり「えっ?」

525: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 12:22:31.13 ID:ffAWqPPH0
え?

527: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 12:26:17.62 ID:Q4T8TmZM0
ん?

528: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 12:26:39.67 ID:/sI0S7f00
健夜「咏ちゃんのこと…じゃないの?」

えり「いや、あの…私がしていたのは、両親の話で…」

健夜「えっ」

えり「…携帯電話の電源を入れたら、メールとか着信…凄いことになってそうだなぁ…と」

健夜「あ…っ……」

えり「……………」

健夜「……………」

えり「………っ…ふふふ…」クスクス

健夜「プッ…あははははっ」

えり「すごい、会話が噛み合って……」クスクス

健夜「もう!早く言ってよぉ~」

えり「健夜さんが早とちりしただけですー」


529: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 12:30:56.97 ID:ux62Aqb50
すこえり続行かとオモタ

531: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 12:39:05.31 ID:/sI0S7f00
健夜「あっはははっ………はぁーもう。久しぶりに笑った気がするー」

えり「涙目、なってますよ?」

健夜「えりちゃんが泣かせたー」

えり「何を言ってるんですか、もう」

健夜「ふふ。……えりちゃん」

えり「はい?」

健夜「ありがとう、…大好きだよ」

えり「……ええ。私も好きです」

健夜「……私たち、親友だね」ニコッ

えり「…もちろん」ニコッ


532: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 12:41:23.64 ID:/sI0S7f00
健夜「…あんな事までしちゃったけどねー」

えり「うぐ……まぁ、あれは、その」

健夜「コイビトが出来たら一番に教えてね?えりちゃんの弱いところ、全部伝授するから」

えり「なッ!?///」

健夜「まずはー唇のここをー」

えり「ちょ、ま、やめっ」

健夜「舌で、こう…」

えり「いやぁああぁああぁ!!!///」

看護師「あの、病院内ではお静かに」

えり「すっすみません!」

健夜「ほらーえりちゃん注意されちゃったー」

えり「誰のせいでっ……うぅー……っ!」

534: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 12:52:11.28 ID:/sI0S7f00
……………
退院 当日

えり「お世話になりました」ペコッ

健夜「ありがとうございました」ペコッ

医師「お大事に」

咏「おっ!えりちゃーん!」

恒子「すこやーん!」

えり「あ…」

健夜「咏ちゃん…こーこちゃん…」

咏「退院おめっとー!」

恒子「むっかえに来ーたよーっ♪」

えり「あ……わざわざ、ありがとうございます」

健夜「ありがとう、こーこちゃん」

恒子「なんのなんの」

538: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 13:03:46.25 ID:/sI0S7f00
恒子「すこやん、ほら、助手席」

健夜「お邪魔しまーす」

咏「ほれっえりちゃん!となりっ!」ポフポフ

えり「は、はぁ……」

恒子「んじゃ、シートベルト締めたー?」

咏「オッケェイ!」

恒子「んじゃ、しゅっぱーつ!」

咏「ひゃっはー」

えり「………三尋木プロ?」

咏「んー?なになに?えりちゃん」

えり「別に良いですよ?」

咏「なーにがぁ?」フリフリ

539: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 13:08:51.08 ID:/sI0S7f00
えり「あからさまなカラ元気。…笑顔、強ばってます」

咏「げっ」

えり「……不器用ですね」クスッ

咏「………知らんしー……」

えり「なにか言うことは?」

咏「うぐ……」

健夜「こーこちゃんも、なんか無いかなー?」

恒子「む………」

咏「…ちぇー、スッキリした顔しやがって。どこまで知ってる」

えり「さぁ?」

咏「むむむ……」

542: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 13:23:11.71 ID:/sI0S7f00
咏「えーっと、なんだ。結婚式ぶっ壊してすみませんでした」

えり「……本当に反省してます?」

咏「反省はしてるぜ?…後悔はしてないけどな」

えり「……貴女って人は」ハァ

咏「知らんしっ」プイッ

恒子「私からも…ごめんなさい」シュン

健夜「……おお」

恒子「な、なにさ」

健夜「こんなにショゲたこーこちゃん、初めてみた」

恒子「…結構、反省してるんだよ…?」

えり「ですって。三尋木プロ?」

咏「だからっ反省してるっつーのっ!」

544: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 13:33:37.37 ID:/sI0S7f00
咏「んで、……なにさ」

えり「なに、とは?」

咏「なんだ、その……酷いこと、しちゃったから……」

恒子「…………」

咏「……どんな罰でも、受ける……よ」

恒子「…うん。なんでも、する」

えり「…罰、ですか」

健夜「どーしよっか?」

えり「そうですねぇ……」

咏「…………」グッ

恒子「…………」ドキドキ

健夜「……ねぇ、こーこちゃん?」

恒子「なっ…なに?」ビクッ


546: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 13:48:13.58 ID:weMVzNyA0
健夜「まぁ、そりゃあ怒ってるよ。だって、頑張って準備したものを壊されたわけたし?」

恒子「ぐっ」グサッ

えり「…両親には顔向けできないし?」

咏「ぐはっ…」グサッ

健夜「挙句入院させられてるし?」

恒子「おぶっ」グサグサッ

えり「…携帯電話が凄いことになってるし?」

咏「アウチッ」グサグサッ

健夜(えりちゃん…両親が苦手なんだろうか…)

えり「なによりも、…幸せな新婚生活が全部、パァですし?」

咏・恒子「「ひでぶっ」」グサグサグサッ

547: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 13:58:26.18 ID:weMVzNyA0
咏「う~……食らったぁ……」ピクピク

恒子「ほんっと、申し訳ないっす…」

えり「………ふふ」クスッ

健夜「でもね、よく考えたの。今、私達には恋愛感情はなくて…結婚もナシ」

恒子「…聞いたの?クッキーの話」

えり「ええ。瑞原プロが」

咏「はやりん…」

健夜「…それでさ、一番最初と比べて何を失って、何が残ったと思う?」

恒子「………?」

550: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 14:07:41.20 ID:weMVzNyA0
恒子「一番最初?」

えり「私と健夜さんがこ、……こ、コイビト……にっなる前…です!」カァ

咏「そりゃあ、……ん?」

健夜「…何にもなくなってないでしょ?」

恒子「え?ほんとに?」

咏「えっと……多分?わかんねーけど」

えり「多少あったとしても、基本何も失っていないんです。でも…」

健夜「騒動のあと、私とえりちゃんはもっと仲良くなれた」ニコッ

えり「……………」ニコッ

552: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 14:18:15.13 ID:weMVzNyA0
えり「振り出しから考えると、変わったのはそれくらいなんですよ」

健夜「そりゃあ、時間とか、あとは物理的なものは変わったかもしれないけど…」

健夜「私達は、ほとんど振り出しに戻っただけ」

えり「私たちの誰も悲しまない、一番良い状態だと思いませんか?」

咏「……それで、いいの?」

えり「ええ。私たちは、私たち。これまでも、これからも」

恒子「…………」

咏「……………」


555: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 14:28:20.27 ID:weMVzNyA0
咏「……いや、違うね」

恒子「……うん。違うよ」

健夜「え……?」

えり「…………」

咏「勝手に仲良しグループにされちゃ、あんなことまでした意味がねーんだ」

恒子「そーそー。…ま、言ってくれたコトは嬉しいけどね」

健夜「……こーこちゃん……」

咏「さっきも言ったけどさ…後悔だけは、したくねぇんだ」

えり「……三尋木プロ……」

556: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 14:37:04.47 ID:weMVzNyA0
恒子「すこやん!」

健夜「!」

咏「えりちゃん!」

えり「っ……」

恒子「私、すこやんのことが――」

咏「ずっと、えりちゃんのことが――」

咏・恒子「「好きd」」

パァァァァァァァァァ!!


559: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 14:41:06.81 ID:weMVzNyA0
咏「あぁ!?」

恒子「いッ」ビクッ

健夜「うぁ!?」

えり「えっ」

「おいっ信号とっくに変わってんぞ!」

恒子「えっ!ぇ、あ!すっスミマセーン!!」

咏「…………」

えり「…………」

健夜「…………」

咏「てめー、ふくよん……」

恒子「……あはは……ヤバイヤバイ」

健夜「こーこちゃん……ちょっとどうかと思うよ……?」

えり「…………」プルプル

560: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 14:52:13.36 ID:weMVzNyA0
えり「運転中で……っクク、こんな……ふ、ふふふ……」クスクス…

恒子「笑わないでくださいよー、ちぇー。どっかで止めりゃー良かった」

えり「だって、もう…四人もいて、だれも…気づかな……っっ……」クスクス

健夜「……ふっ……くく……」クスクス

恒子「ちょっとすこやんまで!?」

健夜「っ、ごめ……感染して…あはははははっ!」

咏「あっははー」ケラケラ

恒子「ちょっと咏ちゃんまで!?酷くね!?」

562: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 14:59:42.04 ID:weMVzNyA0
健夜「あーもー!楽しいなぁー!」

えり「ふふ…ええ、楽しいです」ニコッ

咏「まぁねぃ~♪」

恒子「ちょっとー私も楽しみたいー」

健夜「そんじゃ、このまんまどっか行こうよ」

咏「おー良いんでね~?」

えり「もう、シリアスな空気はどこへやら…」

健夜「一番最初に笑ったのはえりちゃんだよー」

えり「そうでしたっけ?」

咏「そーそー」


564: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 15:06:02.83 ID:weMVzNyA0
えり「ねぇ、健夜さん?」コソッ

健夜「なーに?えりちゃん」

えり「私、今…幸せです」

健夜「…うん。実は、私も」ニコッ


咏「なーなーふくよーん」

恒子「なんすかもう…どーせ私はちゃんと前見ないでクラクション鳴らされるドライバーですよーっと」

咏「そうショゲんなよ。気づかなかったこっちも悪かったって」

恒子「ちぇー」

566: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 15:10:29.20 ID:weMVzNyA0
咏「んで、本題なんだけどよー」コソッ

恒子「ん?」

咏「…どっちが先に結婚するか、勝負しねぇ?」

恒子「……ほほう?」

咏「どうよ」

恒子「いいねぇ…その勝負、受けて立つ」

咏「…ま、勝つのはこっちだけどねぃ?」

恒子「何を仰る、スーパーアナウンサー舐めるとイタイ目見るぜ?」ニッ

咏「上等だ」ニッ

prrrrr

えり「あ、私の携帯ですね……」ピッ

568: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 15:20:33.71 ID:weMVzNyA0
えり「はい、もしも………ッ!?」キーン

えり「え、ぁ、瑞原プロ?ちょっと、声のボリュームを……え?本当ですか!?おめでとうございます」

健夜「瑞原さん?」

えり「ええ、…例の罰ゲーム、なんとオーケーを貰ったそうで」

健夜「え、ホントに!?」パァ

えり「瑞原プロ、クッキー使ったりなんかしてませんよね?……ふふ。冗談ですよ。…あ、健夜さんならすぐここに…代わりますか?」

えり「…あ、はい。わかりました、伝えておきますね。…いいえ、私は何もしていませんよ。…はい、……はい。本当におめでとうございます」

健夜「なんだって?」

えり「“色々ありがとう、はやり、幸せになるね”…と」

健夜「ふふ…素敵だね~♪」

えり「あ、それと……瑞原プロ」

えり「結婚式には、呼んでくださいね?」

おわり

569: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 15:22:50.19 ID:nZjToGM60
乙です

とてもすばらでした

570: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 15:25:24.81 ID:DfaG5MUr0
乙!
すごい面白かった!

571: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 15:28:16.22 ID:weMVzNyA0
えりちゃんのウエディングドレス姿が見たい
皆様支援応援ありがとうございました

お昼食べてきて、スレが残ってたら
>>389の分岐をやろうかな…

584: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/04(日) 16:22:38.69 ID:ehbggYODP
ひとまず乙乙


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