1:2014/09/17(水) 00:16:28.30 ID:

咲-Saki-ss

・9月16日は片岡優希ちゃんの誕生日! ゆーきたんイェイ~

・京タコ 苦手な方はバックお願いします



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2:2014/09/17(水) 00:18:58.05 ID:

自分の背中を押し、逃げ道を無くすためにもその一言は必要だった

京太郎「……優希に告白する」

咲「……へぇ」

京太郎「……なんだよ、へぇって」

咲「いや、別に……」

こういうときは「頑張ってね、京ちゃん」とか「きっとうまくいくよ!」とか、そういう励ましの言葉を送るものじゃないのか? 少なくとも俺はそういう反応を期待していた

咲はもともと他人に関心の薄いやつだけど、こちらとしては一大決心をしたわけなんだから……ちょっとぐらい応援してほしい

咲「で?」

京太郎「で?」

咲「いつ?」

京太郎「……今日の部活の後、かな」

咲「ふーん……いっそ、今日の誕生日会で告白しちゃえば?」

京太郎「はぁ!? そんなん無理に決まってんだろ!」

咲「なんで?」

京太郎「なんで?って、みんなの前でとか恥ずかしいし……フラれたら気まずいってレベルじゃないぞ!?」

京太郎「つか、それでOKもらったと思ったら後々「みんないて断れる雰囲気じゃなかったし……」とか言われて改めて断られる可能性もあるんだぞ!?」

京太郎「中学の文化祭でそれ喰らったやつしばらく「……死にたい」って呟くだけの機械になってたし! それなら最初からフラれた方がマシだから!」

咲「……なにもフラれる前提じゃなくてもいいと思うんだけど」




3:2014/09/17(水) 00:20:49.96 ID:

京太郎「……それは、咲から見て脈アリってことか!?」

咲「脈アリもなにも……うん、まぁ、平気なんじゃないかな?」

京太郎「そうかそうか……よーし」

どこか適当にあしらわれている気もするが、まぁうまくいきそうだと言うのなら強いて突っ込むこともあるまい

京太郎「……ん?」

咲「どうしたの?」

京太郎「いや、驚かないんだな?」

咲「けっこう驚いたよ? なんだかんだ告白には卒業ぐらいまでかかると思ってたし……」

京太郎「なんだよそれ!? ってかそこなの!? 俺が優希を……その、そういうことってとこじゃなくて!?」

咲「え?」

京太郎「え?」

咲「……隠してるつもりだったの?」

京太郎「え……?」

咲「その……もしかしたら気づいてなかったのかもしれないけど、京ちゃんわかりやすいからわりとバレバレだったよ?」

京太郎「……マジで?」

咲「うん」




4:2014/09/17(水) 00:21:56.61 ID:

いや

いやいやいや

ちょっと待て

そんなはずはない……ちゃんと隠せてるはずだ

だいたい俺巨乳好きだし! 優希に……その、そういう風になるとか誰も思わないだろ?

つまり……

京太郎「……咲が俺と付き合い長いからわかっちゃっただけだろ?」

咲「……とりあえず、相談にはのってあげるから食器下げよ? 食堂じゃ誰かに聞かれちゃうかもだし、それは嫌でしょ?」

京太郎「……まぁ、そうだな」

席を立ち、食器を片付けに向かう

今日のレディースランチのデザートはプリンで、咲がレディースランチ二人分注文するというお前どんだけ食うんだって状況になってしまった

まぁ、おばちゃんとも顔馴染みだし咲に頼まなくてもレディースランチは買えるだろうけど、やっぱり男一人でレディースランチというのはちょっと恥ずかしくて気が引ける

咲「ごちそうさまでした」

京太郎「ごちです! 今日もおいしかったよ、おばちゃん!」

「いつもありがとうねー」

咲「あ、おばちゃん……京ちゃんとうとう告白するらしいですよ」

「あら」

京太郎「おい!?」




5:2014/09/17(水) 00:22:58.38 ID:

京太郎「ちょ、咲!? なに言って……」

「あらあらあら~! そういえば今日は優希ちゃんの誕生日だったわねぇ! いい誕生日になりそうねぇ~」

京太郎「は!? ちょ、なんで……」

「なんでって……そりゃあ、「タコス作らせてください!」 なんて食堂に乗り込んできては毎日一生懸命「優希の好みの味付けは……」とかやってたら……ねえ?」

咲「普通気づきますよねぇ」

京太郎「……マジですか?」

え、なにそれ……ってことは回りの男子からも「あいつ巨乳好きのふりしてるけどロリコンなんだよなー」とか思われてんの?

いや、俺はロリコンじゃないし優希はロリじゃないけど! そりゃあいつは身長低めで胸もないけどさ!

そりゃあ俺だって観賞するなら圧倒的に巨乳だと思うけど、そもそも女子の胸とか触ったことないし! たいした問題じゃないだろ!

それに、こう、よく見てみると優希は胸をカバーできるぐらいにはか、かわ……いいと思うし……

「よっ! 咲ちゃんに京太郎! こんなとこでなにしてんの?」

咲「京ちゃんが告白するって言うから相談にのってたんだけど……」

「マジで? そんな相談にのってやるなんて咲ちゃんはイイ嫁さんだなァ……って、もう言わない方がいいか……片岡に悪いし」

京太郎「なんでお前も知ってんだよ!?」




6:2014/09/17(水) 00:24:20.99 ID:

「……隠してるつもりだったのか?」

咲「すぐわかったよね」

「タコス貢ぎまくってたじゃねぇか……タコスの売れ行きがいまいちだから、とか言って金ないのに男子にタコス振る舞ってみたりとか」

咲「あぁ……そんなことやってたね。 あのあとわざわざ優希ちゃんに屋上までタコス持ってきたり」

「最初はあんまそういう感じじゃなかった癖に……やっぱり遠くの巨乳より近くの……」

京太郎「ゲスいこと言うなよ! 違うよ! す、すすす好きになっちゃったもんは仕方ないだろうが!」

「実際、どういうとこがよかったん?」

咲「あ、それ私も気になるなぁ」

京太郎「な、なんだよ急に……」

咲「ほら、相談にのるんだし参考までにね」

「あとでからかうネタになるしな」

京太郎「お前ら絶対後者メインだろ!?」




7:2014/09/17(水) 00:25:57.71 ID:

京太郎「どこがって……ほら、あいつ……か、かわ、かわいい、じゃん?」

咲「……いまさら照れてるの?」

「ガチで言ってるから恥ずかしいんだろ」

京太郎「うるせぇよ!」

咲「でも、優希ちゃんかわいいよね。 元気いっぱいで一緒にいて楽しいし」

「話題も尽きなそうだしな……まぁ俺は咲ちゃんみたいなおとなしい子も好きだけど」

咲「……こっちまでからかわなくていいから」

「わりぃつい……で、具体的には? それだけじゃわかんねぇぞ?」

京太郎「あー……あいつさ、めっちゃタコス好きじゃん?」

「まあ、いつ見てもタコス食べてる気がするな」

咲「実際いつも食べてるよ」

京太郎「……でさ、すっげぇおいしそうに食べるのがさ、なんか、いいなって……」

「あぁ……それはわかるわ」

咲「優希ちゃん、タコス食べてる時すっごい幸せそうだよね」

京太郎「それで、タコスを渡し続けて……気づいたら自作してたんだよな」

「重症だな」

咲「優希ちゃんにタコスあげたくなる気持ちはすごくわかるけどね」




8:2014/09/17(水) 00:27:46.85 ID:

京太郎「つーかさ……」

「ん?」

京太郎「優希さ、近いんだよ」

「あ、わかったわ」

咲「え、どういうこと?」

京太郎「だからさ、距離感が……あいつすぐ学ランの袖引っ張ったり、打ってるときに後ろから覗き込んだりしてきてさ」

咲「えぇ……そんなことなの?」

「男子高校生なんてそんなもんだって……単純だからさ、特にこいつは」

京太郎「しょうがないだろ……あいつなんかいい匂いするし」

「サルサソースの香りって食欲そそられるよな」

京太郎「ちげぇよ! もっと普通に……女の子なんだなってことだよ!」

「冗談だから怒んなよー」

咲「そういうのなくても優希ちゃんかわいいのに……」

京太郎「かわいいかわいくないと意識するしないってのは別だろ……そもそも意識してなきゃそういうかわいい、ってあんま思わないし」

咲「そういうものなの?」

京太郎「そういうもんなの」




9:2014/09/17(水) 00:28:26.88 ID:

「でも、告白か……頑張れよ」

京太郎「話したんだからアドバイスしろよ!」

「よく考えたら俺よりお前の方が片岡のことよく知ってるし、余計なこと言わない方がいいかなーって」

咲「京ちゃんがちゃんと気持ちを伝えればきっと大丈夫だよ」

京太郎「……そうか? よし、頑張るぜ!」

「……つーかさ、十中八九オッケーもらえるよな?」

咲「優希ちゃん待ってるんじゃないかなぁ……」

京太郎「ん? なにこそこそ話してんだよ?」

咲「あーいや、別に?」

「ま、言ったからにはちゃんと告白しろよ! 他の男に取られても知らねぇぞ?」

京太郎「は? 他の男……?」

「片岡かわいいし普通に人気あるぞ? それこそ距離感近いから原村とかより取っつきやすいし」

京太郎「……え? マジで? 優希がいいとか言ってるやつ見たことねぇぞ!?」

咲「……そりゃまあ、京ちゃんには言わないよね」

「咲ちゃんもだけど、麻雀部はインハイで注目の的だしな……みんなかわいいし話題性抜群!」

咲「そうだったの?」

「咲ちゃんもほら、想いを表に出せない地味系男子に人気だから」

咲「そ、そうなんだ……」

京太郎「……なーに赤くなってんだよ? 色気付きやがって」

咲「なっ……いいでしょ別に! 京ちゃんに言われたくないんだけど!」




10:2014/09/17(水) 00:30:32.26 ID:

「お、そろそろ昼休み終わるぞ。お前次移動だろ?」

京太郎「あ、わりぃな……じゃあ咲、また部活でな」

咲「ん、いってらっしゃい」


「……多少危機感煽ったし、ヘタレてやっぱり告白できませんでしたー、とかならないよな?」

咲「自分から言い出したんだし、さすがに告白自体はするんじゃないかなぁ……」





京太郎「……そうか、優希はけっこう人気あったのか」

知らなかった

つーか気になる子の周囲の様子ぐらいリサーチしとかないとダメじゃないか?

まぁいいや、とにかく今日決めてしまえば関係ない話だ

……フラれたらどうしよう

部活で一緒だしめっちゃ気まずいよな? かといって部活辞めたりしたら気にするだろうし……

……いやいや! 咲たちの話じゃ全然いけそうっぽいし!

とりあえず部活の後にいつも通りにタコス奢るとか言って誘えば二人にはなれるだろうし、それから……

……ん? 放課後にいつも二人で飯食いに行ってる、って言うと毎日デートしてるみたいじゃないか?

おお……! これは気づかなかったぞ! けっこうな頻度でタコス食いに行ってるし、嫌われてたら何度も一緒に出かけたりしないよな?

……タコスに釣られただけって線も無くはない、か?

いや、いい材料が見つかったんだ! 前向きに考えよう、うん!




11:2014/09/17(水) 00:32:10.86 ID:

――――――

京太郎「部長、染谷先輩! ケーキとタコス取ってきました!」

久「お疲れさま! ……今はまこが部長よ?」

まこ「食べ物関係任せてしまってすまんのう……優希は?」

京太郎「すみません、あー……会長? 食堂はおばちゃんたちと仲いい俺が一番融通効くんで気にしないでください! 優希はそろそろ和と咲が連れてくると思います!」

久「普通に竹井先輩とかでいいんじゃないの? 会長職もそろそろ引退だし……」

まこ「ほんじゃ、クラッカーやらなんやら用意して……部長、扉に挟んだ黒板消しは片付けてもらえんかのう?」

久「はーい……って部長はまこでしょ?」

まこ「ん……なかなか慣れなくてなぁ」

京太郎「俺たちも今まで通り染谷先輩って呼んでますしね……っていうか、部……竹井先輩が毎日顔出すからなかなか切り替えられないんですよ」

久「えー? 部活に顔出すなってこと? ちょっと酷いんじゃない?」

京太郎「あ、いや、そういうわけじゃなくてですね……」

まこ「もう少し頻度抑えて受験勉強したらどうじゃ?」

久「……私は勉強できるからまだ平気よ?」

まこ「はぁ……ちょっとぐらい準備しといた方がええと思うんじゃがのう」

久「むー……いいじゃない! せっかく私以外に5人もいるんだから遊びに来たっていいでしょー!?」

京太郎「拗ねないでくださいよ……心配して言ってるんですから……っと和から着信来ました! 優希来ますよ!」

久「よっし!それじゃ扉開いたらクラッカーね!」

まこ「はいよっ!」




12:2014/09/17(水) 00:33:20.21 ID:

ガチャ

「「「優希誕生日おめでとう!!」」」

パァン パァン パァン



咲「…………あ、あの」

京太郎「なんでお前が一人で入ってくるんだよ!?」

咲「あの、そろそろ来るよーって……」

京太郎「和から着信来たからわかってたって!」

咲「え……私聞いてないよ!?」

まこ「情報が行き渡っとらんかったか……」

久「え、ちょ、優希来ちゃうんじゃ……」

和「……すみません、伝達不足でした」

優希「……聞こえちゃったじぇ」

久「あー……えっと……」

まこ「……ほい、クラッカー」

京太郎「……咲、和」

咲「あ、ありがと……」

和「ありがとうございます……」

優希「……じゃあ、扉の外からやり直すじぇ」

久「……扉が開いたらクラッカーでお出迎えよ?」




13:2014/09/17(水) 00:34:28.73 ID:

ガチャ

優希「こんちゃかわーっ!! 優希ちゃん登場だじぇーっ!!」

「「「「「優希誕生日おめでとう!!」」」」」

パァン パァン パァン パァン パァン

優希「え……」

咲「優希ちゃん、誕生日おめでとう!」

和「おめでとうございます! ゆーきっ!」

京太郎「誕生日おめでとう! ケーキとタコス、用意してあるぜ!」

まこ「おめでとう! たくさん食べてくれな!」

久「おめでとう! 優希!」

優希「み、みんな……うれしいじぇ……!」



久「……ありがと、ごめんね、優希」

優希「あ、いや、うれしいのは本当にうれしいから気にしないでほしいじぇ」




15:2014/09/17(水) 00:35:49.81 ID:

久「それじゃあみんな! 優希にプレゼント!」

和「ゆーき、私からはエイミー・ペトレスクのぬいぐるみです。 その、セアミィのお友だちにと思って……」

優希「ふふっ……のどちゃんのそういうメルヘンでかわいらしいところは大好きだじぇ~」

和「か、かわいらしいって、そんな……」

優希「エイミーにはセアミィと一緒に腰にしがみついててもらうことにするじぇ! ありがとっ! のどちゃん!」

和「喜んでいただけたようで良かったです!」

咲「その、私なにを用意すればいいのかわからなくって……お気に入りの本を持ってきたの。 その、すごく面白いからよかったら……」

優希「咲ちゃんが選んでくれた本なら喜んで読むじぇ! 普段あまり読まないから時間かかっちゃうかもしれないけど……絶対全部読むから感想のいいっことかしようじぇ!」

咲「……うん! ありがとう優希ちゃん!」

優希「こっちの台詞だじぇ! ありがとう咲ちゃん!」

久「私からはこれよっ!」

優希「部長も本ですか? ……って、す、数学の問題集……?」

久「勉強も頑張れば麻雀の実力向上に繋がるわ! 追試を避けられるようになればその分他に時間回せるし! わからないところは教えてあげるから一緒に頑張りましょう?」

優希「ぶ、部長……受験勉強で忙しいのに私のために……? 感動したじぇ!!」

まこ「……そんなに一人で勉強するのが嫌なんか」




16:2014/09/17(水) 00:37:37.59 ID:

まこ「わしからは、ほれ」

優希「おおっ! メイド服だじぇ!」

まこ「前に貸したとき気に入ったようじゃったからのう……なんなら、それ着てうちの手伝いに来てくれてもかまわんぞ?」

優希「任せてほしいじぇ! これで男どもを悩殺してやるじぇ! ね、ア・ナ・タ?」

京太郎「な、ななななにがアナタだよ! お前が着ても誰も得しないっつーの!」

優希「もう、照れ屋さんなんだから~」



咲「……京ちゃんテンパりすぎ」

京太郎「う、うるせーな……仕方ないだろ」

和「もう少し素直にほめられるようになればいいんですけどね……その調子で大丈夫なんですか?」

京太郎「な、なんで和が……って咲か」

和「頑張ってくださいね……応援してますよ。 ゆーきを悲しませるようなことがあれば別ですが」

京太郎「お、おう……頑張るよ」

優希「ん? どうかしたのか? 3人でひそひそ話は怪しいじぇ」

京太郎「な、なんでもないって……俺からはそこのケーキとタコスだ!」

優希「もしかして、手作りなのか?」

京太郎「 ああ……その、料理は染谷先輩や和が用意した方がよかったのかもしれないけどさ……食堂のおばちゃんやハギヨシさんに教えてもらって一生懸命作ったから、食べてくれ! 自分で言うのもなんだけど、結構良くできてると思うんだ!」




17:2014/09/17(水) 00:38:59.76 ID:

優希「それじゃあ……遠慮なくいただくじぇ!」

久「あ、待って待って! ろうそくも準備してるからせっかくだからちゃんとやりましょ!」

和「電気消しますねっ!」

まこ「一回カーテン閉めるかのう」

咲「あ、こっち側私が閉めますから!」

京太郎「あ、そういえば火の使用許可とかいるんじゃないですか?」

久「……少しぐらい平気よ! 旧校舎なんて人来ないし! ……あ、学生議会長が今許可しましたー!」

まこ「職権濫用じゃのう……」

和「正式な許可は書類がいるのでは……」

久「いいからいいから! はい! ハッピバースデートゥーユー! ハッピバースデートゥーユー!」

咲「あはは……部長ちょっとひどくないですか?」

久「ハッピバースデーディア優希ー!」

京太郎「ちょ、ごり押しするんですか!?」

久「ハッピ! バースデー! トゥー! ユー! はい、みんな拍手!」

優希「ふーっ……みんなありがとーっ!」




18:2014/09/17(水) 00:41:12.42 ID:

和「まったくもう……ケーキ、切り分けますね?」

優希「それじゃあタコスからいただくとするじぇ!」

優希が俺の作ったタコスに手を伸ばす

いつものことだけど、今日ばかりは事情がちがう

いつも以上に気合をいれて作ったタコスだし、この後のことを考えると失敗はできない

京太郎「……どうだ?」

優希「ん……おいしいじぇ! 今までで最高の出来なんじゃないか? 毎日食べたいぐらいだじぇ~」

京太郎「そ、そうかっ!? 良かった……」

……毎日食べたいとか言われるとアレだな。 プロポーズされてるみたいだ

君の作った味噌汁を毎朝食べさせてくれ……的な? あ、これ逆に告白に使えるんじゃないか?

「俺の作ったタコスを毎日食べてくれないか?」

……あ、これ確実にOKもらえるけど恋人じゃなくて専属タコス職人になる契約だな

和「切り分けましたよ」

まこ「ふむ……京太郎、頑張ったのう」

咲「うん、おいしいよ京ちゃん」

優希「どれ、私もとりあえず一口……」

久「……タコス食べながらケーキ食べるの?」

優希「タコスは別腹の上になんにでも合う最高の料理なんだじぇ?」

和「さすがにケーキとは合わないのでは……」

京太郎「どうだ? ケーキの方はさ」

優希「こっちもうまい! ありがとなっ! 京太郎!」

京太郎「っ! お、おう……喜んでもらえてうれしいぜ」

……優希の笑顔は破壊力が高い

顔、真っ赤になってるんじゃないか?




28:2014/09/17(水) 04:59:53.53 ID:

しばらくケーキとタコスを楽しみ、いつも通り麻雀を打ち始める

ただ、今日はいつも以上に和気藹々とした空間になっており、みんなの笑顔が眩しいぐらいだ

……みんなが、優希が、俺の作ったケーキを、タコスを食べてとびきりの笑顔を見せてくれる

そんなちょっとしたことがこんなにもうれしいことになるなんて思わなかった

久「ほら、須賀くん次入っていいわよー」

京太郎「あざっす! よろしくな!」

咲「負けないよ? 京ちゃんはまだまだ頑張らないとね」

和「そろそろ半年になります……須賀くんも上級者レベルにならないといけませんね」

まこ「こらこら……あんたら全国区の雀士なんじゃから……あんまりいじめたらいかんぞ?」

優希「よし! タコスとケーキの礼だ! 私が後ろで見て後でアドバイスしてやるじぇ!」

京太郎「お、サンキュ……っ!」

優希が俺の肩に手を置いて、後ろから手牌を覗き込んでくる

だから! 近いんだって! そんなに顔寄せなくてもいいだろ!? うれしいけど!

すぐ右を向けば優希の顔、小さな息遣いだって聞こえる距離だ

優希からはいい匂いが……女の子の匂いがする

本当に、なんであんなにタコス食べてて……というか現在進行形でタコス食べてるのにいい匂いするんだよ!? こっちはサルサソースの香りがした方が落ち着くぐらいには集中できてないぞ!?




29:2014/09/17(水) 05:02:09.45 ID:

咲「京ちゃん……京ちゃん?」

京太郎「っと……な、なんだ?」

咲「……手、端っこ、見せ牌してるよ」

京太郎「うぉっ!?」

和「……まぁ、事情はわかりますが」

事情とか言うなって! 勘づかれたらどうすんだよ!?

まこ「ああ……しかし麻雀もじゃが、平常心を保てないと大事なところで失敗するかもしれんぞ?」

麻雀も、ってなんだよ!? 気づかれたんじゃないのか!? っていうか!ああ、ってなんで納得してんの!? 染谷先輩にもバレてるのか!?

久「んふふっ、まあ見せ牌しちゃうのも仕方ないわよねー! そんなすぐ近くに優希みたいな美少女がいたらねー!」

優希「ほほう?」

あああああ!? なに言ってんだよぉぉぉぉ!? バレバレじゃねぇか!! なにニヤニヤしてんだ畜生! ふざけんな! 気づいてても言わないのがマナーだろうがぁぁぁ!

……いや、落ち着け……平常心だ平常心。 今染谷先輩に言われたばっかりだ

告白まで失敗したらかなわない……平常心、平常心……

京太郎「……そういえば部長もインハイで見せ牌してましたよね? そんなに緊張してたんですか?」

久「……あら? その言い方はつまり須賀くん今緊張してるってこと? どうしてかしらねぇ?」

墓穴掘ったぁぁぁぁ!! つーかこの人と口論して勝てる気がしねぇよ! 正論も屁理屈も勝てる気がしねぇよ!




30:2014/09/17(水) 05:03:41.44 ID:

優希「なんだー? 京太郎、美少女優希ちゃんが近すぎて緊張しちゃったのかー?」

京太郎「な、なにニヤニヤしてんだよ……違うっつーの! だいたい本当の美少女は自分のこと美少女とか言わねぇの!」

優希「またまた、そんなこと言ってうれしいくせにー! ほれ、美少女優希ちゃんのグラマラスボディだじょ!」

そう言って優希が後ろから手を回し、ぎゅっと抱きついてくる

京太郎「な!? な、な、なにやってんだよ!?」

背中全体に優希の体重がかかるのと同時に、優希の体のやわらかい感触がのしかかってくる

優希「わかってるくせに……あててるのよ? 優希ちゃんのおっぱいやわらかくてうれしいだろー」

京太郎「はぁ!? お前みたいな大平原じゃなにも感じないっつーの! そういうのはおっぱい大きい子がやるから意味あるんだよ!」

嘘です! おっぱいかはわからないけどすっげーやわらかくていい匂いがします! 超うれしいです!

あと本当に顔が近い! ヤバいってマジで! うっかりキスとかできちゃいそうだぞ!? ヘタレだからできないけど!

咲「…………」

和「……不潔です」

まこ「まぁ、照れ隠しじゃし許してやらんと……」

久「顔真っ赤で言っても説得力無いわよねー」

やっぱりバレてるね、うん

っていうか本当に余計なこと言うのやめてもらえませんかね……俺も今余計なこと言ったけど




31:2014/09/17(水) 05:05:50.00 ID:

京太郎「と、とにかく! そんなに引っ付かれてたらちゃんと打てないって……」

優希「ちぇ……つまんないじょ」

背中から優希の体温が離れていくのが少し寂しい

……部長が散々に余計なこと言ったけど優希はそれにのって俺をからかうって選択をしたわけだし、気づいてないよな?

そう考えたら部長のお蔭で優希は俺に抱きついてきて、その、いろいろ楽しめたわけだから感謝しないと……

っていうか気安く男に抱きついたりすんなよ! そんなんだから勘違いする男が……

ん? もしかして優希、他のやつにもこんな感じなのか……?

もしそうだったらこれガチでへこむな……優希は本当に男女とか、そういうの分け隔てなく接するやつでそういうところもいいんだけど……

優希「とりあえずアナタがお気に召さなかったみたいだからメイド服に着替えてみたんだけど、どうかしら?」

京太郎「は……?」

振り向くと、以前咲が入部した頃に1度だけ優希が着ていたメイド服の姿になっている

……あの頃なんとも思わなかったのって本当になんなんだろうな

正直、すごくかわいい

京太郎「……そ、そういうのは後にしろよ。 俺、今打ってるとこだし……」

そう言って卓に向き直る……今までが今までだけに素直にかわいいって言えないのが悔しい……まあ、単にヘタレなだけなんだけどな

優希「つれないじぇ……パンチラ!ほれ!」

京太郎「!?」




32:2014/09/17(水) 05:07:56.66 ID:

京太郎「…………」

優希「えっちなご奉仕は夜まで我慢してね? ア・ナ・タ」

咲「……京ちゃんのえっち」

久「やーん! 須賀くんったら優希の下着に興味津々?」

和「……最低ですね」

まこ「あー……ほら、男子ってそういうもんじゃから……」

うん、思わず光の速さで振り返ったよ! 優希のぱんつに興味津々だよ!

……さっきから染谷先輩が地味にフォローしてくれてるのがむしろ心に刺さる

っていうか優希はなんなんだよ!? 言ったならぱんつ見せろよ! つーか夜まで我慢したらえっちなご奉仕してくれんのかよ!? 冗談でもそういうこと言うなよ! 男子高校生の性欲なめんな! ヘタレだからなにもできないけど!

優希「……京太郎?」

京太郎「な、なんだよ」

優希「ごめんな? 真面目に麻雀打ってるのに邪魔しちゃって……みんながパーティー開いてくれたのがうれしくってついはっちゃけちゃったじょ……」

京太郎「え、あ! その、気にしてねぇよ……こっちこそさっきから強く言いすぎちまって……」

優希「それに、京太郎がそこまで私のパンツに興味があるとは思ってなかったじょ」

京太郎「……はぁ!? な、なに言ってんだお前!?」

優希「何色だと思う? 当たってたら教えてやるじょ?」

京太郎「い、いいいいい加減にしろって!」

久「薄い緑!」

優希「残念! ハズレです!」

なに答えてんだよ! 答えるなら当てろよ!




33:2014/09/17(水) 05:09:00.68 ID:

そんな風に下らない言い合いをしながら、みんなと麻雀を打って……楽しい時間は過ぎるのが早い

あっという間に下校時刻だ

まこ「……そろそろ解散の時間じゃのう」

久「えー……もうちょっといいんじゃない?」

和「学生議会長が規則を破っていいんですか?」

久「……帰ったら受験勉強しなきゃだし」

咲「どれだけ勉強したくないんですか……?」

優希「でも! 明日からは部長に貰ったこの問題集で一緒に勉強できるじぇ!」

久「……ありがとうっ! 優希大好きっ!」

優希「私も部長のこと大好きだじぇ!」

あ、ハグしてる……羨ましい

……俺も、あんな風に優希に「好きだ」って言えたら思いっきり抱きしめることができるのかな……?

……いや、言えたら、じゃなくって言わなきゃいけないんだよな

今みたいに距離の近い友人っていうのは居心地もいいし、気軽に――ほとんど優希からだけど――スキンシップもとって……毎日が楽しい。 楽しいけど……

もう、それだけじゃ満足できないんだ

今の距離よりもっと……手を繋いで、抱きしめて、キ、キスとかもしてみたいし……その、もっと先のことだって

今までいいな、と思う女子はたくさんいたけど……今、優希に感じているほど「好きだ」って思ったことはない

それなら、やっぱりいつまでもヘタレてないで……ちゃんと言わなきゃダメだよな?




34:2014/09/17(水) 05:13:32.74 ID:

京太郎「……優希! その、よかったらこれからまたタコス食べに行かないか? せっかくの誕生日だし、奢るからさ」

優希「お? 二次会ってやつだな! もちろん行くじぇ!」

よし! とりあえずこれで二人に……

優希「みんなも一緒に行こうじぇ!」

京太郎「あっ」

そりゃあ、二次会って体になったらそうなりますよね……

いやでも、部活のみんながいるのに二人でって誘うのも変だし……いや、どうせバレてるならちゃんと二人でって言った方がよかったか?

とりあえず……咲! 頼む!

咲「あ……ごめんね優希ちゃん……すっごく行きたいんだけど、帰ってお父さんにご飯作ってあげないと……」

咲が素早く和に目配せする

和「……すみませんゆーき、私も今日は早く帰るようお父さんに言われてて……」

優希「それは残念だじぇ……先輩たちはどうですか?」

3人で素早くサインを送る……というか、流れ的にたぶんこっちの意図はバレてるんだから大丈夫だと思うけど

まこ「すまんのう……わしは帰って店に出んと人手が足りなくなってしまうんじゃ」

さすが染谷先輩! 誰よりも気配りのできる女! こちらに頑張れ! と言わんばかりにウィンクをする

シビれるぜ……

久「あ、私暇だから行くわ!」

ってなんでだよ!?

空気読めよ! 悪待ちか!? 間に部長挟んで告白すると成功率上がるのか!? そんなわけあるか!!




35:2014/09/17(水) 05:16:47.10 ID:

まこ「あんたは帰って勉強じゃ!」

久「えー……嫌よ、そんなの!」

まこ「じゃあうち来て店の手伝いでもせぇ!人手が足りんからのう」

久「やった! 行く行く!」

和「本当に勉強したくないんですね……」

染谷先輩マジでありがとうございます……

っていうか部長なんなの? ほんと怖いわ……行動が読めなすぎるんだよ……

優希「そっか…ふたりきりそれじゃあ……ふたりきり、だな」

京太郎「っ! お、おう……そうだな」

改めて優希から言われるとつい意識してしまう

そうだ、これから優希とふたりになって……告白、するんだ

……絶対にするぞ! うん、頑張れ俺! みんなも応援してくれて……部長は実は引っ掻き回したいだけか? いやいや! 後輩思いのいい人だ、きっと俺の緊張をほぐそうといろいろやってくれてるんだろう。 たぶん

まこ「それじゃあ、今日は解散じゃ……京太郎、優希、あまり遅くならんようにな? 親御さん心配するけぇのう」

優希「了解だじぇー!」

京太郎「はい! みんなも帰り道気をつけて!」




36:2014/09/17(水) 05:18:31.06 ID:

まこ「あんたは帰って勉強じゃ!」

久「えー……嫌よ、そんなの!」

まこ「じゃあうち来て店の手伝いでもせぇ!人手が足りんからのう」

久「やった! 行く行く!」

和「本当に勉強したくないんですね……」

染谷先輩マジでありがとうございます……

っていうか部長なんなの? ほんと怖いわ……行動が読めなすぎるんだよ……

優希「そっか……それじゃあふたりきり、だな」

京太郎「っ! お、おう……そうだな」

改めて優希から言われるとつい意識してしまう

そうだ、これから優希とふたりになって……告白、するんだ

……絶対にするぞ! うん、頑張れ俺! みんなも応援してくれて……部長は実は引っ掻き回したいだけか? いやいや! 後輩思いのいい人だ、きっと俺の緊張をほぐそうといろいろやってくれてるんだろう。 たぶん

まこ「それじゃあ、今日は解散じゃ……京太郎、優希、あまり遅くならんようにな? 親御さん心配するけぇのう」

優希「了解だじぇー!」

京太郎「はい! みんなも帰り道気をつけて!」




37:2014/09/17(水) 05:20:17.31 ID:

別れ際にみんながそっと耳打ちをしていく

咲「……頑張ってね、京ちゃん」

京太郎「ん、サンキュ」

咲には話も聞いて貰ったし、しっかりやっていい報告をしなきゃな

和「……くれぐれもゆーきにいかがわしいことをしないように」

京太郎「わ、わかってるよ」

……なんか、和の評価だいぶ落ちてないか?

まこ「自信持ってしっかりな。きっとうまくいくけえのう」

京太郎「はい、ありがとうございます」

染谷先輩に言われると本当に自信が湧いてくる気がするから不思議だ

久「……メイド服から制服に戻るときに見たんだけどね? 優希のパンツ、白よ」

京太郎「あんたはなにを言ってんだ!?」

……正直一番うれしい耳打ちだった。 疑ってすみません! ありがとうございます!

優希「京太郎! こっちこっち!」

京太郎「ん?……ああ、そういや優希はチャリ通か」

優希「私、ちょっとやってみたかったことがあるんだが……」




38:2014/09/17(水) 05:21:41.03 ID:

京太郎「……二人乗り、か」

優希「なんてことないけどさ、なんか青春してる感じがしないか?」

京太郎「すっげーわかる」

男女で二人乗りってのは、やっぱりロマンがあるよな

腰に回された腕、女の子の匂い、体のやわらかい感触……背中を通して聞こえる、心臓の音

俺の心臓の音も、優希に聞こえてるのか……?

優希も、少しはドキドキしてくれてるのか……?

風を感じながらひたすらペダルを踏む

会話が途切れても、気まずさなんて感じない

むしろ、こうやって走っていると、俺の心臓の音と優希の心臓の音が融け合って、ひとつになっていくような気さえしてくる

――やっぱり、優希のことが好きだ

もしかしたら、優希も今、同じ気持ちなんじゃないか?




39:2014/09/17(水) 05:22:27.32 ID:

京太郎「……なぁ、優希」

優希「……なんだ?」

京太郎「俺さ、お前のこと、好きだ」

優希「……そっか」

京太郎「おう」

優希「…………」

京太郎「…………」

優希「……京太郎」

京太郎「……なんだ?」

優希「ちょっと、一回、停めて」

京太郎「ん」




40:2014/09/17(水) 05:23:51.51 ID:

優希に従い、自転車を停める

京太郎「……どうした?」

優希「ん……」

優希は俯いて、黙ってしまう

……俺の勝手な勘違いだったのかな

フラれるとしたら、ここで別れて優希は自転車で帰るだろう

京太郎「……はっきり言ってくれていいんだぞ? 俺は……気にしないからさ」

嘘だ

気にしないわけがない

でも、なんというか……素直に気持ちを伝えられたと思う

……フラれたら、仕方ないよな?




41:2014/09/17(水) 05:24:38.34 ID:

優希「……乙女心は複雑なんだ」

京太郎「……ん?」

優希「そういうことは……ちゃんと顔を合わせて、目を合わせて、言ってほしいな……」

京太郎「あ……」

これは、ヤバい

――ちょっと、かわいすぎるだろ

優希の顔が赤いのも、夕陽のせいだけではないだろう

優希「……京太郎」

上目遣いで見つめられて、それがまたちょっと潤んでいて、……こんなの、反則じゃないのか?

こっちは、ただでさえ惚れてるっていうのにさ

京太郎「……優希」

優希「うん」




京太郎「……好きだ、俺と付き合ってくれ」



優希「私も……京太郎のことが、好き」






42:2014/09/17(水) 05:25:13.02 ID:





はじめて触れた唇は、甘酸っぱいレモンの味と、ちょっぴり辛いサルサソースの味がした




カン!





57:2014/09/17(水) 18:00:30.19 ID:

最近京タコ見ないので需要無いのかと思ってましたがそうでもないんですかね?また寝落ちの可能性ありますが、京タコ関連のシチュ等なにか希望ありましたら応えられる範囲で拾っていきますのでよろしくお願いします


58:2014/09/17(水) 18:19:36.08 ID:
そりゃ部室でイチャイチャよ


60:2014/09/17(水) 18:43:58.78 ID:
二人のバカップルぶりに触発されて
他のメンバーも彼氏をつくる展開が見たい


63:2014/09/17(水) 20:46:33.56 ID:
・付き合ってからの初デート
・いつもの感覚で咲を昼食に誘って呆れる咲、優希やきもち
・和が、京太郎は親友の彼氏としてちゃんとやれてるのか尾行しようとする
・Roof-Topで二人でバイト
・長い休みに二人きりで旅行…のつもりが何故か全員着いてくる

言うだけならタダなので言うだけ言う


64:2014/09/17(水) 21:25:15.82 ID:
ごめんなさい少し寝てました(姫様並感)
即興弱いので遅いのはなにとぞご容赦を…とりあえず>>58部室


65:2014/09/17(水) 21:26:06.41 ID:

優希「タコスおいしいじぇ~」

京太郎「そっか、 まだまだあるからなー」

和「……付き合いはじめたって言っても、そんなに変わらないんですね」

京太郎「ん……まぁ、タコスの量は増えたけどな」

優希「それに前よりおいしくなったじぇ」

咲「へぇ……味付け変えたの?」

京太郎「いや、特に変えてないけど……おいしくなったのか?」

優希「ふっ……甘いな! 料理は愛情だじぇ? 京太郎の愛がタコスの味を……」

京太郎「な、な! あ、ああ愛って、お前! なに言ってんだよ!」

優希「付き合ってるんだし照れなくてもいいんだじぇ? 私のこと大好きなくせに!」

京太郎「あ、いや、まぁ……そりゃ、好きだけどさ」

優希「え……あ、うん……そ、そうだよな」

京太郎「……なんでお前が照れてるんだよ」

優希「だ、だって……京太郎、みんなの前で好きって言ってくれたのはじめてだし……」

京太郎「そ、そんなの! みんなの前で言うのは恥ずかしいし……ふ、ふたりのときは言ってるだろ?」

優希「それはそうだけど……」

咲「……よそでやってくれないかなぁ」

和「……須賀くん、ゆーきに変なことしてないでしょうね?」

京太郎「な、なんだよ変なことって!? してないって! 睨まないでくれよ……」

優希「まぁ、唇は奪われちゃったけどな」

和「なっ……!」

京太郎「そ、それ言わなくていいだろ!」

和「い、いきなりキ……キスするなんて不潔です! まだ高校生なんですから、も、もっと節度を持ったお付き合いを……!」

京太郎「な、なんだよ! いいだろ別に付き合ってるんだから! 尻撫でたとか胸揉んだとかじゃないんだぞ!?」

和「な、なな、何言ってるんですか!? セクハラですよ!」

京太郎「いや、だからやってないって!」

和「発言自体がセクハラなんですっ!」




66:2014/09/17(水) 21:27:20.04 ID:

まこ「遅れてすまんのう……なんの騒ぎじゃ?」

咲「……京ちゃんと優希ちゃんがのろけて、和ちゃんが怒ってます」

優希「のどちゃんには刺激が強かったみたいだじぇ」

まこ「はぁ……優希もほどほどにな? ほれ、喧嘩しとらんで! 麻雀打つけえの」

和「あ……す、すみません染谷先輩」

京太郎「うす……優希、タコスこっち置いとくぞ?」

優希「おう! あ、やっぱりも一個いただくじぇ」

まこ「卓汚さんようにな」

咲「それじゃあ面子は……って優希ちゃん! ソース! ソースたれてるよ!」

優希「え? わ、わわっ」

京太郎「ちょ、大丈夫かよ!? 気を付けろって!」

優希「あ、ごめ……ひゃんっ!?」

和「な、なにしてるんですか!?」

京太郎「いや、ソースがたれそうだったから……」

和「だからって、 どうしてな、なな舐めとるんですか!? そういうときはハンカチを差し出せばいいんですよ!」

京太郎「ハンカチとか持ってないし……」

和「ハンカチぐらい持ち歩いてください! もしゆーきが怪我とかしたときも傷口を縛るのに使ったりとか……」

京太郎「それこそ舐めときゃ治るだろ?」

和「お、女の子にそういうことをするのはおかしいんです! そんなに優希の体を舐め回したいんですか!?」

京太郎「舐めっ……!?」

和「な、何を想像してるんですかっ! いやらしい! 不潔です!」

京太郎「和が余計なこと言うからだろ!?」

咲「……優希ちゃん顔真っ赤」

優希「うぅ……私も想像しちゃったじぇ……」

まこ「……部活、いつはじめられるんかのう」




68:2014/09/17(水) 21:52:30.41 ID:
身長差萌えなので相手にキスしようにも上手くいかないでヤキモキするのとか
低い方から攻めるパターンと高い方が迫るパターンの2シチュ楽しめますぜ(ゲス顔)


69:2014/09/17(水) 22:33:13.50 ID:
>>63お昼


咲「京ちゃん、今日のお昼だけど……」

京太郎「おう、食堂行こうぜ! 今日のレディースランチのデザート、プリンだぞ!」

咲「え、本当に!? それじゃあ今日は私もレディースランチに……じゃなくてさ」

京太郎「なんだよ?」

咲「……もう私にレディースランチ買わせなくてもいいでしょ?」

京太郎「……咲に頼まなきゃレディースランチ食べられないだろ?」

咲「いやいや……もう少ちゃんとし考えてよ」

京太郎「……? 意味がわからん! いいから行こうぜ! レディースランチを食べるためにはお前が必要なんだよ!」

咲「ちょっと!手ぇ掴まないで……」

優希「…………」

京太郎「あ、優希! 一緒に食堂……」

優希「……行かない」

京太郎「へ?」

優希「今日はのどちゃんとふたりで食べる!」

和「は、はいっ! い、行きましょうゆーきっ!」

京太郎「え、なんで……」

優希「うっさい、ばか! 私はのどちゃんにお弁当とおっぱいもらうから! ついてくんな!」

和「な、なにを言ってるんですか!? お弁当はあげますけど!」

京太郎「……なんで?」

咲「はぁ……優希ちゃんと付き合ってるんだからさ、いくら友達とはいえ他の女の子誘うのは……少しは考えようよ」

京太郎「そっか……あ、謝らないと……」

咲「今行ってもダメだって! もう少し優希ちゃんが落ち着いてから……部活の時にちゃんと謝ろう? それと、今後は気をつけてね?」

京太郎「……おう」




優希「…………」

和「ゆーき? 大丈夫ですか?」

優希「……私、嫌な子だじぇ……咲ちゃんの方が京太郎と付き合い長いのもわかってるし、妬いたって仕方ないのに……」

和「……ゆーき」

優希「咲ちゃんだって大好きな友達なのに、邪魔だって思っちゃうなんて……」

和「ゆーき、仕方ないんですよ。 それだけゆーきが須賀くんのことを好きだってことです。 好きってことが悪いことなんてありませんよ」

優希「でも……」

和「むしろ、悪いのは恋人がいるのに気が回らない須賀くんの方です! 恋人を無視して他の女の子を誘うとかありえません!」

優希「……まあ、そこは京太郎が悪いよな?」

和「当然です!」

優希「……そうだよね? 京太郎が悪いよな? よーし……のどちゃんのおっぱい効果で私のおっぱいが大きくなっても当分は触らせてやらん!」

和「だから! お、お……胸はあげられませんってば






76:2014/09/19(金) 00:49:52.06 ID:

京太郎「ほい、タコス」

優希「あーん」

京太郎「あーんって、おま、ここ! 食堂だぞ!?」

優希「ちょっとぐらいいいだろー? 付き合ってるんだからさー」

京太郎「わ、わかったよ……ほら、あーん」

優希「あーん! うん、おいしいじぇ! やっぱり愛の力が……」

京太郎「だから! 恥ずかしいからそういうことを大声で言うなって! 」

和「……二人とも、食堂で大声を出すと迷惑ですよ」

咲「……はぁ」

なんというか、仲がいいのはいいことだと思うし、仲良くやってほしいと思うけど……

もう少し、時と場所を考えていちゃいちゃしてくれないだろうか

周囲の視線も気になるし……この調子だと、教室でもこんな感じなんだろうか?

優希「はい、お返しだじぇ! あーん!」

京太郎「い、いや……俺は……」

優希「なにぃ!? 私のタコスが食べられないのかー!」

京太郎「わっ! こら、無理矢理はやめろって! わかったって!食べるから!」

和「二人とも! もう少し落ち着いて……!」

結局、和ちゃんが止めようとして一緒に騒ぐから余計に目立つんだよなぁ

……居づらい

咲「……ごめん、私次体育だから、先に行くね?」

和「え……ちょっと咲さん!?」

ごめんね、和ちゃん……私はもう少し、学校では落ち着いて過ごしたいの……




77:2014/09/19(金) 00:50:53.26 ID:

咲「はぁ……」

なんだか、ただでさえ麻雀部で目立ってしまっているらしいのに……

優希ちゃんはむしろ目立つこと自体は好きそうだし、和ちゃんも慣れてるんだろうけど……余計な視線を集めるのは性に合わない

今まで教室の端っこで本を読んでいるような生活をしていたから……インハイの後、夏休み明けから名前を知らない子に話しかけられたりすることも増えて、学校生活がなかなか落ち着かないというか、緊張するというか……

しかもなんなんだ

お昼の後に体育なんてお腹痛くなっちゃうし……運動はそもそも苦手なんだ

「よっ! 咲ちゃん、ため息なんかついてどうかしたのか?」

咲「あ……ほら、京ちゃんと優希ちゃんが……」

「元嫁さんとしては寂しいか?」

咲「嫁さん違います! ほら、ところ構わずアレだから……」

「ああ……咲ちゃん目立つの嫌いだもんな」

咲「和ちゃんもあの調子だし……私としてはご飯ぐらい静かに……みんなで楽しく食べるのはいいんだけど、あんな風に目立つのは……」

「原村もほっときゃいいのにな……アレじゃあ逆効果だ」

咲「和ちゃんもなんだかんだで回り見えてないところあるから……」

「そうだな……で、こんなところでなにしてんだ?」

咲「え? 私は教室に体操着取りに行こうと思って……」

あれ?

咲「……ここどこ?」

「中学の頃からそうだよな、咲ちゃんは……考え事しながら歩くのやめろって、迷うんだから」

いつものようにククッ、と喉を鳴らすように笑って、私の頭のてっぺんをポンポンと叩く

京ちゃんもだけど、こうやって子どもを相手にするような対応はやめてくれないかなぁ

「教室、あっちだぞ……行けるか?」

咲「行けるよ! ……たぶん、きっと」

「……送ってくよ、心配だし」




78:2014/09/19(金) 00:51:45.25 ID:

「あ、この前咲ちゃんが読んでた本、見つけたから読んでみたんだけどさ……」

咲「本当に? どうだった?」

「けっこう面白かったわ……ミステリーとか少年探偵の漫画ぐらいしか読んだことなかったけど」

咲「ふふっ……アレってミステリーなの? どちらかと言うと……」

「バーロー! 一応その枠に入れてやらないとかわいそうだろ!」

咲「あははっ、バーローって……」

なんだかんだで中学からの付き合いだし、話もそこそこ合うほうだ

男子の中では京ちゃんの次に仲がいい……いや、二人ぐらいしか話す男子もいないんだけど

「……でもさ、京太郎のやつもよかったよな」

咲「そうだね……優希ちゃんも最近すごく楽しそうだし」

「俺もかわいい彼女ほしいんだけどねー……咲ちゃんみたいな」

咲「……もう! そうやってからかうのやめてってば!」

「……いや、結構マジで。 付き合ってみない? 俺らも」

咲「は……?」

え? え? なに?

「いや、さ……京太郎、片岡と付き合いはじめて楽しそうじゃん?」

咲「それは、まぁ、そうだけど……そんな理由なの?」

「あ、いや……そうじゃなくて、違う、その……俺、本当は昔から咲ちゃんのこと好きだったんだよね」

うん?

咲「……ふぇ!? な、な、え? なに言ってるの!?」

「……前から言ってんじゃん。 咲ちゃんかわいいーって」

咲「からかってただけでしょ!?」

「……ああいう風にしか言えなかったんだよ」

咲「その、でも、じゃあなんで嫁さんとか、そういう……」

「男子ってガキだから……好きな子を、ついからかっちゃうという致命的な習性があってだな……」

咲「……バカだよね、男の子って」

「……俺と京太郎見てるんだから、よくわかってんだろ?」




79:2014/09/19(金) 00:52:27.99 ID:

「……実際どうだ? 俺じゃダメかな?」

咲「え、いや……急に、言われても……」

嫌いじゃあない、どちらかと言えば好きだ

でも、付き合うとかそういう話になると……ちょっとわからない、かな?

「……京太郎さ、最近本気でのろけとかウザいじゃんか?」

咲「それは、うん。 鬱陶しいよね」

「ずっと優希とどこに行ったとか、なにをしたとか……そんなんばっか」

咲「……本当に、楽しそうだよね」

京ちゃんも優希ちゃんも、付き合いはじめてから前より更に笑顔が多くなったと思う

……恋をするって、どういう気持ちなんだろう?

昔から、憧れはある……恋の物語だって、今までたくさん読んできた

「……いきなりあいつらみたいにベタベタしようとか、そういうんじゃなくてさ……いつも、京太郎もいて3人行動が多かっただろ?」

咲「……うん」

「だからさ、一回2人で遊び行ってみるとか……そういうとこから、どうかな?」

咲「……いいよ」

「……マジで?」

咲「……ずっと一緒だったしね、嫌いじゃないもん」

「……これからは、好きって言ってもらえるように頑張るよ」

咲「ん……よろしくね?」

「こちらこそ……将来的には俺のいい嫁さんになってもらいたいんで」

咲「ふふっ……もう、やめてよそれ、恥ずかしいから」

京ちゃんと優希ちゃんは、2人のときはどう過ごしているのかな?

一緒にいるだけで楽しくなる、そんな風に言っていたけど……

私も彼と2人でお出掛けして、ご飯を食べて、もしかしたら手を繋いでみたりしちゃって

そうしたら私も、今よりもっと楽しくなるのかもしれない

恋をすることへの憧れと期待をもって、新たな一歩を踏み出した


カン!





84:2014/09/19(金) 01:55:11.93 ID:
>>63Roof-topでバイト

1
まこ「すまんのう……インハイ以降多少は宣伝効果もあったみたいで繁盛しててな。 手伝ってくれて助かるわ」

優希「染谷先輩のためならこんなの屁でもないじぇ!」

京太郎「貰うもん貰っちゃってますから、気にしないでくださいよ」

優希「しかも、かわいい衣装を着て麻雀を打つだけの楽しくて簡単なお仕事だじぇ!」

京太郎「……俺はこのままでいいんですか?」

まこ「すまんのう……京太郎の着れそうなメイド服はさすがに持っとらんわ」

京太郎「いや、別に着たくないですけどね!?」

優希「ところで、どうだ? 今日のメイド服は!」

まこ「それ、この前咲に着てもらったやつなんじゃが……」

優希「フリフリ系もなかなかいいじぇ!」

京太郎「うん……ま、まぁいいんじゃねぇの?」

優希「はぁ……またそれか……もっと素直にほめた方がポイント高いじょ?」

京太郎「……かわいい、と思うよ」

優希「……まぁ、今はその程度で許してやるじぇ」

まこ「はぁ……今はいいけど、客の前ではいちゃつかんでくれな?」

京太郎「い、いちゃつくなんて、そんな!」

優希「むー……私は平気だけど、京太郎は私のこと大好きだからなあ……」

京太郎「……な、なんだよそれ! お前は違うのかよ!?」

優希「そりゃあ、京太郎のことは大好きだじぇ? でも私はほら、公私の切り替えができるほうだし?」

京太郎「はぁ!? 公私の区別ができてないだけだろ! いっつも人前でベタベタしてくるじゃねぇか!」

優希「そんなの! 嫌がってるフリして京太郎だって喜んでるじゃないか!」

京太郎「おまえのこと好きなんだから当然だろ! ただ、もう少しまわりの視線を気にしろって言ってんの!」

優希「好きなんだからくっつきたいって思うのは仕方ないだろ!?」

まこ「……今日はもう帰ってええよ」


85:2014/09/19(金) 02:04:20.40 ID:
今後は短く1レスにまとめるの目標にいきます…一日お疲れ様でした


90:2014/09/22(月) 04:28:18.07 ID:

寝れないので投下。舌の根も乾かぬうちに4レス跨ぎます…無理に短くするよりはいいはず…
>>68で京ちゃんから優希にちゅー


91:2014/09/22(月) 04:29:13.75 ID:

付き合いはじめてから、下校時には優希の自転車で家まで送り、そのまま自転車を借りて帰宅

次の日の朝には優希の自転車に乗って家まで迎えにいく、という通学パターンに変化した

回りには面倒じゃないのか? などと言われるが、早起きか習慣づいて健康的だし朝からタコスを作る時間も取れる

なにより、少しでも長い時間を優希と過ごしたいと思っているのだから手間になんか感じたりはしない

京太郎「……じゃ、また明日な」

優希「おう! っと、ちょっと待った! なにかひとつ忘れてるじぇ?」

京太郎「ん? なにかあったか?」

優希「お休みのちゅーは?」

京太郎「っ!? げほっ! ごほっ!」

優希「なにむせてるんだ?」

京太郎「お前がいきなり変なこと言うからだよ! お前の家の前だぞ? 誰かに見られたら……」

優希「私とちゅーするの、嫌?」

京太郎「……んなわけねーだろ」

潤んだ瞳で見つめられると抗う気もなくなる……結局ねだられればタコス然り、なんでも与えてしまうのだ

……惚れた弱味ってやつか

優希「じゃあ……して?」

ちょこんとつま先立ちして、頬をうっすらと染めて、目を閉じて……もう、これだけでおなかいっぱいってくらいに優希はかわいい

……まあ、なにをしててもかわいく見えるんだけどな

いや、かわいく見えると言うよりなにをしてもかわいいと言うべきか




92:2014/09/22(月) 04:30:09.85 ID:

優希「ん……」

身体ひとつほどの距離を置いて互いの唇を合わせる……恋人同士抱き合って……なんて想像をしたことはあったけど、優希とは身長差がありすぎてそれはうまくいかなかった

少し身体を離して……優希が背伸びして、俺が半ば覆い被さるようにしてやっとなんとか唇を触れ合わすことができる

……薄目を開けると、真っ赤になった優希の顔が目に入る

自分から積極的にいろいろ仕掛けてくる割に、本当は照れ屋で結構いっぱいいっぱいなんだということに気がついたのは最近のことだ

……俺がタコスを作る以外のアプローチがなかなかできないから、優希が一生懸命行動してくれるんだろう……いい加減、ヘタレ続けているわけにもいかないな、とは思う

優希「……京太郎」

京太郎「な、なんだ?」

優希「……好き」

いつも元気一杯に好意を伝えてくる優希が、時たまこうしてしおらしくなるものだからたまらない

ただでさえ熱い頬が更に熱を持つのがわかる

京太郎「……知ってるよ」

優希「えへへ……嬉しかったからつい言っちゃった」

今日は熱いじぇー、なんて言いながらその顔を隠すように飛び付いてくる優希の小さい身体をそっと抱き締める

京太郎「……俺も、好きだよ」

優希「……ふふふふふ」

優希が俺の背中を抱く腕に力を込める

京太郎「なんだよ? 気持ち悪い笑い方して」

優希「すっごく嬉しかったから変な声出ちゃったじょ……もう、裏ドラモロ乗りって感じ」

京太郎「なんだそれ、わかりづらいって」

優希「そうか? この上なく嬉しいことを表現したつもりなんだが……」

京太郎「……裏とか乗ったことねぇし」

優希「……おおう」




93:2014/09/22(月) 04:31:07.76 ID:

優希「んー……それじゃあなんて言ったら……」

ぎゅっと抱きつきながら、そんななんでもないことを考え込んでいる優希はやっぱりかわいい

帰り際はいつもそうなのだ……なにかしら話題や理由を作って俺が帰るのを引き伸ばしてくる

こちらも優希と一緒にいたいのだから、結果毎日長い時間優希の家の前で過ごすことになるのだ

京太郎「……それにしても」

優希「ん? どうした?」

こうして優希を抱き締めている時や、さっきのようにキスをしている時にも思ったのだが……

京太郎「やっぱりお前って、小さいよな」

優希「!」

特に、キスをする時だ

優希も姿勢が辛そうだし、こっちも身を屈めるのが大変だ

やっぱり抱き合ってキスをする、ってのも憧れる

優希「……やっぱり、京太郎は大きい方が好き?」

京太郎「あ、そういうわけじゃねぇんだけど……ちっちゃくて、か、かわいいと、思ってるぜ? なんセンチぐらいだっけ?」

優希「えっと……」

京太郎「?」

考え込むようなことか? 中学の最後辺り、咲が150ちょいぐらいだった気がするから……目測でだいたい140ぐらいか?

優希「……来年の今ごろにはのどちゃんくらいになるから!」

京太郎「……ん?」

優希「だいたい、Aカップとか、そういう言い方を変えてほしいじぇ! ……そうだ! 単位をランクに変えるべきだじぇ! そうすれば私はAランクおっぱい……高貴で素敵な感じがするじょ!」

京太郎「な、ちょ、バカ! む、胸の話じゃねぇよ!」

優希「……じゃあ、なに?」

京太郎「身長だよ身長! その、さっきみたいに……する時、姿勢とかキツいんじゃねぇかと思って……」

優希「……143だから、だいたい40センチ差ぐらいか?」

京太郎「俺が182だから、そんなもんだな」




94:2014/09/22(月) 04:31:55.89 ID:

優希「うーん……たしかに、上向いて背伸びしてだから大変と言えないこともないけど……」

京太郎「だよな? もう少し……なんか方法を考えた方がいいかなーって」

外だと座ったりして高さ合わせるわけにもいかないし……って、いつの間にか外でキスすることに抵抗なくなってないか?

優希「……あ、あの」

京太郎「なんだ?」

優希「私は京太郎と……キ、キスすると、すっごく幸せな気持ちになるから……大変だなんて思ってないじょ?」

……幸せすぎて死ぬかと思った

優希「……あ、それじゃあもう一回……キスしてみよ?」

京太郎「え……」

優希「その、私たち付き合い始めたばっかりで……キスも、あまり慣れてないだろ?」

京太郎「……おう」

優希「ま、麻雀と同じで練習あるのみ! いっぱいキスしてたら、キスしてるうちにきっといいやり方が見つかるじょ!」

京太郎「……優希」

優希「う……やっぱり、ダメ?」

京太郎「いや、お前……天才だな」

顔を真っ赤にして力一杯にそんな主張をされたら、その通りにしか思えなくなってくる

……そうでなくても、その提案は望むところなのだから

京太郎「それじゃあ……練習、するか」

優希「ん……」

優希の唇を奪う

肩を抱き、腰を引き寄せ、いろいろ試しながら、何度も何度も口づける

優希「……ね、京太郎」

京太郎「ん……どうした?」

優希「練習っていうのは、何度も何度も繰り返さないと意味がないんだ」



優希「まだまだ足りないから……もっと、キスして?」



カン!



95:2014/09/22(月) 04:34:30.31 ID:
京太郎にヘタレイメージを持ってるのでどうしても優希の誘い受けになる不具合
あと、書いてて自分が恥ずかしくなった。なんだこれ恥ずかしい


98:2014/09/22(月) 13:37:30.40 ID:
大会で二人の愛を見せびらかしてもいいのよ


102:2014/09/24(水) 23:57:29.80 ID:
>>98大会、秋ごろ想定



純「よっ! 久しぶりだな」

華菜「初日の東風は相変わらずタコス娘の独壇場だったな? 」

優希「おう、ノッポにイケダ! 団体戦は龍門渕が制したようだが個人戦はそうはいかんじぇ! 今日から半荘とはいえ、私と当たった不幸を呪うがいいじょ!」

華菜「こらこら、年上には敬語使えって前にも言ったろー?」

睦月「あ……私が最後かな?」

純「おう、津山……清澄も鶴賀も団体出れなくて残念だったな」

睦月「まぁ仕方ないかな、来年人集めるためにも今頑張らないと……優希ちゃん、すごいね? 噂になってるよ」

優希「かなり調子いいからな! このままブッちぎらせてもらうじぇ!」

純「いつまでもその流れが続くと思うなよ?」

華菜「私たちと当たったのが運の尽きだし!」

睦月「いや、そっちじゃなくて……」


京太郎「優希ー!」

優希「お、京太郎!」


華菜「……ああ、清澄には男子部員もいるんだっけか……ここにいるってことは予選敗退か?」

純「4月に麻雀始めたとか聞いたぜ? ま、男子は人数多いししゃーねぇだろ」

睦月「ああ、彼が噂の……」

純「なんだよ、噂って?」

睦月「いや、優希ちゃんが会場で彼氏連れていちゃいちゃしてるとかって……」

純「……いやいや、優希だぜ? それはないだろ」

華菜「……私すら彼氏いないのにあのタコス娘に彼氏とかあり得ないし」




103:2014/09/24(水) 23:58:21.46 ID:


優希「タコスぢからフルチャージだじぇ!」

華菜「ああ、彼はタコスの補給係か?」

優希「あいつは残念ながら予選で敗退したんでな……今回はタコス補給で部に貢献してもらうじぇ」

純「ん? ……あ、思い出した! あいつうちのハギーとタコス作ってたやつか!」

優希「じょ? そういえば夏に執事さんに習ったとか言ってたな……」

華菜「やっぱり間違いだったし! まあ、女子の会場に男子が紛れ込んでたらそうやって面白おかしく噂されても仕方ないけどな」

睦月「あはは……それもそうだね、優希ちゃん災難だね」

優希「どういうことだじぇ?」

純「さっきのやつ、お前の彼氏って噂になってるみたいだぞ?」

優希「そうなのか? まあ彼氏だけど」

華菜「へぇ? まあ、背も高いし遠目から見た感じ見た目も悪くなさそうだったけど、予選敗退じゃ華菜ちゃんには相応しくないし!」

睦月「いや、なんでそんな上から目線なのさ……って彼氏!?」

優希「うん……なにか変か?」

華菜「……それ、マジなやつか?」

優希「おう!ラブラブだじぇ?」

純「……え、っと、おめでとう……?」

優希「ありがとう!」

睦月「……あ、本当に?」

優希「嘘はつかないじぇ……この前あっちから告白されてな?」

純「なんだ? ノロケか?」

睦月「へぇ……いいね、女子校だと男子の姿もなかなか見ないから」

華菜「東横とどっちが珍しいかって感じだな」

睦月「うん……ギリギリ男子の方が珍しいかな」

純「ギリギリなのかよ……ってそろそろ時間か、よろしく」

華菜「よろしくなー」

睦月「うむ、よろしく」

優希「よろしく頼むじぇ! 一位でハグ&キッスだし負けられないじぇ!」

華菜「……ん?」

優希「勝ったら京太郎からハグ&キッスのご褒美があるんだ」

睦月「……う、うむ?」

優希「だから勝ったら」

純「はい! この話終わり! 打つぞ!」







104:2014/09/24(水) 23:59:27.85 ID:
乙女ゆーきばっかだったので…ナチュラルのろけのタコス娘


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