1:2014/10/17(金) 14:19:34.16 ID:


『2日間に渡る県予選団体戦…この半荘が最終ラウンド!』

『開始直後からとんでもないことになりました!』

『前年度の覇者龍門渕高校天江衣…4連続上がり!』

『前半戦も含めると6連続…まさにラッシュ!!その親は未だ続行中!』

『一方現在最下位の風越女子高校の点数はなんと0点ジャスト!』

『生きてはいても死と隣り合わせ』

『風越が振り込んだり風越以外がツモ上がりした瞬間に龍門渕高校の優勝が決まります!!』

『つまり清澄と敦賀は風越以外からの出上がりしか出来ません!』

『点差だけではなくこの状況も相当に厳しい…!!』


華菜「………」

華菜(寒い…)

華菜(前局奴は手加減した…)

華菜(あたしを殺せたのに殺さなかった…!)

華菜「みじめだな…」


「YATTA!」



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2:2014/10/17(金) 14:21:21.38 ID:
咲・華菜・ゆみ・衣「!?」

煌「人生行き止まりです!」

華菜「ん!?」

煌「でも、目の前にあるその壁は…貴方自身にしか、壊せないんですよ!?」

ゆみ「いやお前何処から出てきた」

衣「それ以前に何故衣服を纏っていない…」

咲「いやでも、全裸と言うよりは黒棒三本で大事なところだけは隠してる感じが」

華菜(目の前にある壁…私にしか、壊せない…?)

煌「これから先の事なんて分かんない、でも面白い!」

煌「そうは思いませんか皆さん!」


―清澄高校控え室―

和「」ブッ

京太郎「」ブッ

優希「花田先輩だじぇ!」

まこ「ん、知り合いか?和、優希」

優希「元中学の先輩だった人だじょ」

和「人違いです。ええきっとそうです。そうに違いありません」

久(……まさか、これは噂に聞いた…)


4:2014/10/17(金) 14:24:28.01 ID:
由暉子「YATTA!」

咲・華菜・ゆみ・衣「!?」

由暉子「新しい1局の始まりです」

由暉子「大切なのは、今までの闘牌ではなく…これからの闘牌なんじゃないんですか?」

ゆみ「また増えたぞおい」

咲「うわわ、凄いおもち持ちの人で黒棒ブロックが今にも危ういよ」

衣「こ、衣だっていつかはあれくらいには…」

華菜(今までの、ではなく…これから、の…)

由暉子「まだリーチが7回打てる。まだ無限の可能性がある。そうは思いませんか皆さん」


―放送席―

健太「ちょっ!どうなってるんですかこれ!」

靖子「騒ぐな。それでも実況担当か」

健太「さ、騒ぎますよ!とにかく、一旦放送を…」

靖子「ふんっ」

健太「」ガクッ

靖子「少し眠っていろ、興が醒める」

靖子(まさか、こんなところで伝説の隊に出会えるとはな…)


5:2014/10/17(金) 14:27:18.26 ID:
春「YATTA!」

咲・華菜・ゆみ・衣「!?」

春「今から貴方は、自由」

春「点棒がないから捨て身もやりたい放題、他家もアシストしてくれる」

春「飛ばされなければ何でも良い…」

ゆみ「もう何か何処から出てきても驚かなくなったな…」

咲「この人は黒棒じゃなくて黒糖で隠してるんですね」

華菜(飛ばされなければ、何でも良い…)

警備員「こ、こら君たち!一体どこから出てきたのか知らんが、とにかく服を来て…」

浩子「………」スッ

警備員「ちょっ、ぐああああああああああああ」

煌「すばらです。私たちの行動は誰にも止めさせませんよ」


6:2014/10/17(金) 14:31:20.71 ID:
玄「YATTA!」

咲・華菜・ゆみ・衣「!?」

玄「もう何にも恥ずかしがることはない!」

玄「勝負の途中に点棒との別れがあることは当然で、慣れてる事ではありませんか?」

玄「帰って来なくても良い。帰ってくると信じて待ち続けるのです!」

ゆみ「いやお前ら少しは恥じらいを持ってくれ」

咲「もう人口比が服来てる人より脱いでる人の方が多いですね…」

衣「奇っ怪な…」

華菜(帰ってこなくても良い…帰ってくると信じて待ち続ける…!)


―再び清澄控え室―


和「」ブッ

優希「おっとのどちゃん。その反応はもしやこの人も知り合いか?」

まこ「お前さんの知り合いは変な人が多いのう」

和「人違いです人違いに決まってますそうに違いありません」

久「さて、須賀君は追い出したからこれで問題ないわね」


7:2014/10/17(金) 14:33:59.55 ID:
煌・由暉子・春・浩子・玄・仁美「YATTA!YATTA!YATTA!YATTA!」

ゆみ「また一人増えとる」

咲「皆さん踊ってるので、おもちがたゆんたゆんしてますね…」

衣「…無用な横槍が入ったが、続けるとしよう。確かツモ番は…」

華菜「私だし。ただ、その前にちょっと良いか?」

衣(?)

華菜(駄目で元々…華菜ちゃん、ちょっと恥じらいを捨てるし!)

華菜「にゃああああああああああああああああああああ!!」

咲・ゆみ・衣「!?」

華菜「…よし。すっきりしたし!」

ゆみ「何故お前まで衣服を脱ぎ捨てる!?」

咲「完全にそれじゃ全裸ですよ!?」

衣「この卓には黒棒がないからな…」

煌「ふっふっふ。そんな事もあろうかと!滝見さん!」パチン

春「了解…」

華菜「これは…黒糖!」

春「それで隠すと良い…。食べても美味しい…。それが自慢」

華菜「ありがとうだし!いや、YATTA!」にゃはは


8:2014/10/17(金) 14:37:41.27 ID:
衣(さしずめ今の風越は笑う犬…いや、笑う猫状態か…)

衣(だが、一体それで何になる?お前を待っているのは、どうあがいても破滅への…)

華菜「ん。誰か配牌いじった?」

ゆみ「…何も」

華菜(さっきまでと感じてた印象がまるで変わったし…!!)

10数巡後

衣(…おかしい。上がり牌が遠い)

衣(まぁ、別段他家にもテンパイ気配もないからこのままノーテン罰符で飛ばすのも一興か…)トン

華菜「ん、それロンだし」

衣「!?」

華菜「四暗刻単騎。32900!YATTA!」

煌・由暉子・春・浩子・玄・仁美「YATTA!YATTA!」

衣「ば…馬鹿な!?」

衣(奴の手はテンパイ気配すらなく、安全圏だったはず…!?)

華菜「さあ。次に行こうか。終わった局の事はもう忘れるんだな」


9:2014/10/17(金) 14:41:18.72 ID:
華菜(確かにこの人たちの言う通りだ…)タン

煌・由暉子・春・浩子・玄・仁美「YATTA!YATTA!」

華菜(心が折れて弱気になったら、来る牌まで弱くなる気がする)タン

華菜(もし神がいるのなら…前に向かう者を好きでいてくれるはず!)

華菜(まだ、飛んでない…。まだ、麻雀が打てる…!)タン

華菜(天江衣…さっきあたしを殺さなかったことを、後悔させてあげよう!)

華菜「リーチせずにはいられないな」

華菜「ツモ…リーチ一発平和純全三色一盃口ドラ3」

華菜「8000・16000。YATTA!」

煌・由暉子・春・浩子・玄・仁美「YATTA!YATTA!」

華菜「そろそろまぜろよ」


10:2014/10/17(金) 14:44:15.09 ID:
咲「…そっか。そういう事だったんだね」

衣「?」

咲「思い出したよ!」

ゆみ「どうした?清澄」

咲「すいません…脱いでも良いですか?」

衣・ゆみ「!?」

煌「ええ大丈夫!すばらな決断です!」

由暉子「警備員の方はぶっ飛ばしてあるので気兼ねなく脱げますよ」

春「これ、黒糖…」

咲「ありがとうございます!んしょ、んしょ…」


―清澄控え室―

和「」ブバッ

優希「咲ちゃんまで脱ぎ始めたじぇー!」

まこ「和は血を吹いて倒れとる」

久「さて…この行動が吉と出るか凶と出るか…見ものね…」


11:2014/10/17(金) 14:49:14.95 ID:
咲(私が一番麻雀をやっていた時の事…!)

咲(お風呂上がりに着替えるのが面倒くさいからってそのまま卓に座ってた…!)

咲(そしてその対局中に流れていた番組の事も…!)

咲(思えば合宿で若干牌が良く見えたのは靴下を履いてなかったからかも…)ぬぎぬぎ

咲「…うんっ!じゃなかった、YATTA!」

咲(おんなじ感じ!凄く良く牌が見えるよ!)

煌・由暉子・春・浩子・玄・仁美「YATTA!YATTA!」

衣(…衣服を脱いで手套を脱す…か?)

衣(奇っ怪な手合いと囲んでしまったが…まだ衣のリードは揺るがない!)タン

咲「」タン

衣(清澄は2回のポン後、加槓して嶺上牌を引いて張ったか…しかし、安手だ。これで流してくれるのならば構わない)

衣(衣もテンパイ…だが、この七対子のテンパイの二択で片方は清澄の当たり牌、もう片方は清澄の暗刻持ち、か…?)

衣(むざむざ当たり牌を切ってやることもない。ここは対子場、清澄の暗刻牌を切れば他家にも当たることは…)タン

咲「…」

咲「カン」

衣「!?」

ゆみ(2副露からの明槓だと!?)

咲「もいっこ、カン」

華菜(やるな清澄…)

咲「カン」

衣「!?」ガタッ

咲「ツモ。4槓子。責任払いで32000です」

煌・由暉子・春・浩子・玄・仁美「YATTA!YATTA!」


12:2014/10/17(金) 14:53:11.06 ID:
煌・由暉子・春・浩子・玄・仁美「YATTA!YATTA!」

咲・華菜「YATTA!YATTA!」

咲「麻雀って、楽しいよね!もっと一緒に楽しもうよ!」

華菜「そういう事だし!」

ゆみ「………」

ゆみ(あいつらが出てから風向きが変わったな…良く分からんが助かった…)

ゆみ(これで龍門渕は3局で70000点以上の失点だ…このまま行けばうちにもチャンスが拡大…)

衣「…なるほど。ようやく衣も理解したよ」

衣「私は、今まで麻雀を打っていたんじゃなくて、打たされていたんだな…藤田の言うように…」

衣「教えてくれ、清澄。そして風越。どうすれば私は麻雀を打てるようになる?」

衣「どうすれば麻雀をお前たちのように楽しんで打つ事が出来る?」

華菜「それは…」

衣「いや、衣自身も分かってはいるんだ。それを自分のちっぽけなプライドが邪魔してしまっている」

衣「だから衣もそのプライドを脱ぎ捨てよう。この衣服と共に」

ゆみ「!?」

ゆみ(どこをどうやったらそういう解釈になる!?)


13:2014/10/17(金) 14:55:34.07 ID:
衣「んしょ、んしょ。……脱げない~」

咲「あぁ、引っ掛かって…手伝うよ」

華菜「私も手伝うし!」

煌「さあ皆さん、天江さんも衣服を取り払うとのことなので、手伝いましょう!」

由暉子・春・浩子・玄・仁美「YATTA!YATTA!」

衣「よし!これで衣もお前たちと同じ土俵だ!負けないんだからっ!」

春「これ、隠す用の黒糖…」

衣「至極恐悦!」

ゆみ(な、何だこの状況は…衣服を着ているのが私だけではないか…!)

咲「…」ジーッ

華菜「…」ジーッ

衣「…」ジーッ

煌・由暉子・春・浩子・玄・仁美「…」ジーッ

ゆみ「な、何だお前ら…」

ゆみ「その私だけが異端、みたいな視線は止めろ」

煌「ふっふっふ~。恥ずかしがる必要はないのですよ、加治木さん」


15:2014/10/17(金) 14:58:05.95 ID:
桃子「そうっすよ、先輩!」

ゆみ「うおっモモ!いつからいたんだお前!!」

ゆみ「って言うかお前まで裸か!?服を着ろよ服!」

桃子「ずるいっすよ、先輩」

ゆみ「?」

桃子「先輩だけ私の裸を見て、卑怯じゃないっすか?」

ゆみ「そ、それは…」

桃子「この前も先輩はそうして私の問いに答えてくれなかったっすね」

桃子「ねえ、先輩?今度こそ…返事をしてくれないっすか?」

ゆみ「ううっ…」

咲「…」ジーッ

華菜「…」ジーッ

衣「…」ジーッ

煌・由暉子・春・浩子・玄・仁美「…」ジーッ

桃子「ね、先輩」

ゆみ「あーっ!もう!分かった!脱げば良いんだろ脱げば!!」

咲・華菜・衣・煌・由暉子・春・浩子・玄・仁美「YATTA!」

春「はい、これ二人分…」

桃子「ありがとうっす」

ゆみ「うう…どうしてこんな目に…」


16:2014/10/17(金) 15:00:38.04 ID:
煌「さあ皆さん、全員が衣服を取っ払ったところで!」

煌「ミュージック・スタートですよ!」パチン


~♪


由暉子「とりあえず一旦対局は止めて」

春「踊る…」

浩子「…」

玄「おもち…おもちが…ぐへへ…」

仁美「何もかんも政治のせいにすればよか」

咲「あ、あの曲ですね!」

華菜「華菜ちゃんは知らないはずなのに何故か知ってる気がするし!」

衣「上下一心、一言芳恩!」

ゆみ「一線を越えてしまったのはモモのせいだからな…。私が羽目を外したらどうなるか覚えておけよ」

桃子「いやーん、先輩が積極的っす~!」


17:2014/10/17(金) 15:05:06.00 ID:
煌・咲「M!」

由暉子・華菜「A!」

春・衣「HJ!」

玄・仁美「O!」

ゆみ・桃子「NG!」

煌「It's so easy」由暉子「Happy go lucky」

春「We are the world」玄「We did it」

仁美「チーチーチーチー ポンポンポンポン」

咲・華菜・衣・ゆみ・桃子・煌・由暉子・春・浩子・玄・仁美「YATTAYATTAYATTAYATTA」

咲「役満成就」

咲・華菜・衣・ゆみ・桃子・煌・由暉子・春・浩子・玄・仁美「YATTAYATTAYATTAYATTA」

ゆみ「逆転勝利」

華菜「黒棒一本あれば良い。生きているからLuckyだ!」

咲・華菜・衣・ゆみ・桃子・煌・由暉子・春・浩子・玄・仁美「YATTAYATTAYATTAYATTA」

衣「牌を引ける」

咲・華菜・衣・ゆみ・桃子・煌・由暉子・春・浩子・玄・仁美「YATTAYATTA」

桃子「牌を打てる」

煌「やんなるくらい健康だ。Everybody Say!」

咲・華菜・衣・ゆみ・桃子・煌・由暉子・春・浩子・玄・仁美「YATTA~!」

煌・咲「M!」

由暉子・華菜「A!」

春・衣「HJ!」

玄・仁美「O!」

ゆみ・桃子「NG!」

浩子「フナQ~」


18:2014/10/17(金) 15:09:59.67 ID:
咲「よし!歌って踊ったところで…!」

華菜「おう!対局の続きだし!」

衣「もう汝らに遅れは取らない!」

ゆみ「お前ら覚悟しておけよ…。今私はとにかく燃えている…」

桃子「キャー先輩素敵っすー!」

和「宮永さん!私も来ましたよ!」

咲「原村さん!?ちょ、黒糖黒糖!」

春「はい」

煌(…ふっ、私の出来ることは終わったみたいですね)

煌(人生も、麻雀も。生きてさえいればそこからの逆転はいくらでも出来る)

煌(肝心なのは、その諦めないという気持ち一つ)

煌(それが皆さんに伝わってくれれば、私はとてもすばらなのです…!)


19:2014/10/17(金) 15:15:24.35 ID:
菫「で、今回の全国大会の組み合わせが決まった」

照「ふむ」

誠子「今回も去年の強豪校は出てくるでしょうね…」

淡「鹿児島の永水とか、大阪の千里山とかね!」

菫「いや、それがだな…」

照(あれ、咲の高校どころか長野代表の枠がない…)

照(いや、それどころか…)

尭深「何だか、トーナメント表に空きがいくつかありますね」

菫「何でも、出場停止を喰らった高校が結構あったらしくてな…」

菫「その発端となった出来事が長野県代表決勝。その一部始終を収めたのがここに焼いてある」

淡「お、見よう見よう!」


―視聴後―


照・菫・誠子・尭深・淡「…………」

淡「ねー、テルー。この宮永咲ってテルーの…」

照「私に妹はいない」

淡「…ですよねー」


カン!


20:2014/10/17(金) 15:25:14.31 ID:
咲13巻発売おめでとうございます。14巻の発売日を今から決めて大丈夫なんでしょうか。
すばら先輩、日本じゃ女性の葉っぱ隊はちょっと厳しいです。笑う犬の復活はまだですかね。

読んで頂いた方がいらしたら、ありがとうございました。帰宅後HTML申請致します。


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