2:2015/04/11(土) 22:37:10.23 ID:

嘆きの平原

ヴァジュラ「グォォォォ・・・・・・」ズズゥゥン

主人公「ふぅ、終わったか」

ギル「お疲れさん、隊長」

主人公「悪いな、手伝ってもらって」

ギル「大した事ねぇよ。俺も、こいつの素材でやってみたいことがあったしな」

主人公「そう言ってもらえると助かるよ、ありがとう」

ギル「おう。それより隊長」

主人公「ん、どうした?」

ギル「最近どうも動きが鈍いようだが」

主人公「え、そうかな・・・・・・」

ギル「あぁ、死角からの攻撃に対して反応が遅れているように見えるな。その証拠に回復錠、結構使ってるだろ」

主人公「言われてみれば減りが早いな」

ギル「普段背後からの攻撃はどうやって予測してんだ?」

主人公「カンと音、かな」

ギル「・・・・・・」


3:2015/04/11(土) 22:37:46.14 ID:

ギル「ちょっとあっち向いてみろ」

主人公「あっち?」クルリ

ギル「・・・・・・」ミミグイーッ

主人公「おぉう、ギル!?」

ギル「お前・・・・・・最後に耳かきしたのいつだ」

主人公「あー・・・・・・大分、前?」

ギル「やれやれ・・・・・・。帰ったら俺の部屋に来い」

主人公「え?」

ギル「耳かきしてやるって言ってんだ。お前、どうせすぐ忘れるだろ」

主人公「ゑ?」


4:2015/04/11(土) 22:39:12.89 ID:

極東支部・ギルの部屋

ギル「来たか。ほらこっちこい」

主人公「オジャマシマス」

ギル「なんでそんな緊張してんだ・・・・・・」

主人公「いや、襲われてもすぐ逃げられるようにと思って」

ギル「お前は俺をどういう風に思っているんだ」

主人公「え、いきなりそんなこと言われても・・・・・・。や、嫌いじゃないけど、男同士だしそういう関係はちょっと・・・・・・」

ギル「俺の二つ名、忘れたか?」ニッコリ

主人公「冗談に決まってるじゃないか、やだなぁギル」ハッハッハッ

ギル「そうか。ならちゃっちゃと済ますぞ」ヒザポンポン

主人公「ゑ、膝枕?」

ギル「ん? この方がやりやすいだろ」キョトン

主人公「お、おう。・・・・・・じゃ、失礼して」ポスッ



5:2015/04/11(土) 22:40:36.56 ID:

主人公(おっ? ギルって細身だから太ももとか固そうなイメージあったけどこれは・・・・・・)

主人公(確かに固いは固いが、程良いと言うか、気持ち良く頭を押し返してくるな。割と心地よい)

主人公(それにこのジーンズのケミカルな、それでいてどこか安心する香り)

主人公(間違いない。このジーンズ)

主人公(かなりのビンテージ物と見た)ドヤァァァ

ギル(そういやこのジーンズ、前にコーヒーこぼしたヤツだな・・・・・・。臭い残ってたりしねぇかな)



6:2015/04/11(土) 22:42:07.06 ID:

ギル「ま、いいか。まずは外側をティッシュで拭くぞ」ガサガサ

主人公「さっきの『ま、いいか』が気になって仕方ないんだが・・・・・・」ザザザザー

ギル「なんでもない、気にすんな」シャッシャッ、ザザー

主人公「お、おう」ガサガサガサ、ザーッ、ザーッ



7:2015/04/11(土) 22:44:58.86 ID:

ギル「こんなもんか。耳かき入れるぞ」カリカリカリ、シャッシャッ

主人公(やっぱりうまいな。でもこれは器用だからって訳じゃないな)シャワシャワシャワ、カリカリ

主人公「ギル、慣れてるな」シャッシャッ

ギル「判るのか?」シャワシャワ、カリカリ

主人公「なんと言うか、迷いがない感じがする。結構人にやってたりするのか?」カリカリカリカリ、スーッ

ギル「まぁ、少しな」シャッシャッシャッ、スーッ


8:2015/04/11(土) 22:46:52.28 ID:

~回想~
グラスゴー支部・ケイトの部屋

ハルオミ「あぁ~、そこそこ」カリカリカリ

ケイト「まったく、子供じゃないんだから自分でやりなさいよ」カリカリ、シャッシャッ

ギル「・・・・・・俺、帰っていいっすか」

ケイト「ハイ、お終い」フーッ

ハルオミ「おぉう(ビクンビクン)・・・・・・。何言ってんだ、次はお前の番だぞ」スッキリ

ギル「お、俺も!?」

ケイト「お、良いわねぇ。おいで、ギル」ヒザポンポン

ギル「いや、俺はいいです」

ハルオミ「いいからやってもらえって! ケイトの膝枕はサイコーだぞ」サムズアップ!

ケイト「一人やるのも、二人やるのもおんなじよ。いいからおいで!」

ギル「別にいいですって」

ケイト「よし分かった! 今回は私がするから、今度はギルが私たちの耳かきするって事で!」

ギル「いや、そのりくつはおかしい」

ケイト「あーもう面倒くさい! いいから観念しなさいっての!」

ギル「ちょ、ケイトさん! やめてくださいって! ハルさん、何とかしてくださいよ!」

ハルオミ「いいぞーケイトー、やっちまえー」ワッハッハッハッハッ

ギル「オーマイゴッド・・・・・・は死語か」


9:2015/04/11(土) 22:48:09.54 ID:

極東支部・ギルの部屋

ギル「・・・・・・」フッ

主人公「ん、どうした?」

ギル「なんでもねぇよ。奥のほうもやるから動くなよ」スーッ

主人公「おう」カリカリパリパリ

ギル「・・・・・・」カリカリ、ズーッ

主人公(やっぱうまいなぁ)カリパリパリパリ

主人公(手つきによどみが無いから、物凄く安心できる)スーッ、ズーッ

主人公(それに何より、力加減が絶妙だよなぁ)カリカリパリ、ズーッ

主人公(強すぎず弱すぎず、ちょうど気持ちいいくらいで動かされる耳かきはまさに至福)パリパリ、カリカリカリ

ギル「ん、こんなもんだろ」ズーッ、ズーッ


10:2015/04/11(土) 22:51:18.93 ID:

ギル「次は左だな。こっち向け」

主人公「おう」クルリ

ギル「ん、よし。こっちも外側拭くぞ」ガサガサ、ズーッ

主人公(ギルの指が耳の溝をグリグリ拭っていくこの感覚・・・・・・)ザザザザザ、ズザーッ

主人公(意外とクセになりそうだ)ザリザリザリ、ズーッ、ズーッ



11:2015/04/11(土) 22:51:55.05 ID:

ギル「耳かき入れんぞ」スーッ

主人公「んー」カリカリ

主人公「ギルってさ」シャッシャッ、カリカリ

ギル「なんだ」シャワシャワシャワ、スーッ

主人公「料理とかできるの?」シャッシャッ

ギル「軽くな」カリカリ、シャッシャッ

主人公「裁縫は?」スーッ

ギル「ケイトさんに教わったな。・・・・・・もうちょい奥に進むぞ」スーッ


12:2015/04/11(土) 22:56:01.97 ID:

主人公「部屋の片付けはマメにするほうだろ」カリ、パリパリパリ

ギル「まぁ、そうだな。物が増えることもあまり無いんだが」シャーッシャーッ、カリカリ

主人公「なるほどな」パリパリ、ズーッ

ギル「何が言いたい」カリカリ、パリパリ

主人公「お前、最強の嫁だな」カリカリカリカリ、ズーッ

主人公「俺んとこ、来ないか(良い声)」パリパリ、カリパリ



13:2015/04/11(土) 22:56:54.21 ID:

ル「隊長」ズーッ、ズーッ

主人公「なんだ」スーッ(引き

ギル「お前の鼓膜の運命は今、誰に握られていると思う?」スーッ(ジワジワと奥へ

主人公「小粋な極東ジョークに決まってるじゃないか。ジョークと言えばさ」

ギル「今度はなんだ」シャッシャッ、パリパリ

主人公「昔の二つ名、ジョークにできるようになったんだな」ズーッ、ズーッ

ギル「・・・・・・もう昔の俺じゃないさ。ここに来て、色々あったしな。ほれ、終わったぞ」スーッ



14:2015/04/11(土) 22:58:57.69 ID:

主人公「なんだか耳が軽くなったみたいだ。ありがとう、ギル」ムクリ

ギル「感謝するのはこっちの方だ。お前にも、ブラッドの仲間達にも随分と助けられた」

主人公「お互い様さ」

ギル「・・・・・・そうだな。これからもよろしく頼むぜ、隊長。何かあれば力になる。遠慮せずに言ってくれ」

主人公「あ、じゃあまた耳かきしてもらっていい?」

ギル「それは自分でやれ」


15:2015/04/11(土) 22:59:33.32 ID:

終わり


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