2006年04月

2006年04月29日

9.森の輪廻 水の旅

5f96f504.jpg今日の写真:鹿児島のとある森

静かな森をゆっくりと歩いていた
ふと風が吹き抜け木々のざわめきに驚かされる
揺れる葉の間から木漏れ日が届く
差し込んだ光の先には輝く芽の姿があった
吹き抜ける風、滴る雫にさえ意味が在る世界
そんな刺激的な世界に憧れを抱かずにはいられなかった


こんにちは。
ゴールデンウィークも始まり、みなさん楽しんでいられることと思います。

僕は今、移植前最後の旅となる西表島への旅に想いを馳せながら、島の事前調査や機材のチェックをしています。
出発は再来週なので幾分気は早い準備ですが、検査の傍らということで良しとしましょう。


最近また、原子力についての論議で世界が賑わっていますね。
チェルノブイリ大惨事や日本東海原発の事故の恐ろしさをいとも簡単に忘れてしまう、いや忘れさせようと動く国々の動きには正直困惑してしまいました。
イランや北朝鮮が核を操り出したら世界はその脅威に常に脅かされるのではないでしょうか。

原子力事故が残す負の遺産を知っている国々こそが平和的立場で立ち上がって欲しいものです。


今日は正の遺産から学んだことを少し。
世界自然遺産にも登録されているアメリカのヨセミテやオリンピック公園、日本の屋久島など原生の様相を呈する森で感じたことです。


森を撮影しながら散策していると、ふと何かの視線を感じることがあります。
そんなときに森の息吹を感じ、木々は黙々と生きているんだと思わされます。

きっと森は大きな一つの生命体なのです。

ザザーッという音を立ててひと吹きの風が静けさにリズムを与えることもあります。風さえも意味があって吹いているような気がします。


そんな深い森が成長するにあたり、キーとなる要因があります。
森はそこに住む動物や植物で一つのライフサイクルを形成しているということです。

森に差し込む太陽の光が新緑の葉を実らせる
        ↓
秋には古くなった葉が落ち地上で腐葉土を形成する
        ↓
古い樹木が倒れ光が差し込む
        ↓
朽ち木の上にも残った養分をもとに新芽が育つ
        ↓
リスや鹿などは木々にできた小さな実や草木を食み成長する
        ↓
そして年老いて死んだ鹿などが腐り木々の養分となる
        ↓
そしてまた木々が育つのを助ける

単純に羅列しましたが、
このように動植物同士の助け合いで森は少しずつ大きくなっているのでしょう。


大木や朽ち木が密集し苔むす緑の森を歩くこと。
木々を観察していると鹿の恰好やぶら下がる猿の恰好など、何か動物の形をした枝木に出会ったりします。
それらは木の周辺で死に倒れた動物を養分とすることで、動物のDNAを引き継いでいるのではないか。
そのDNA情報により枝木は動物の形になってしまったのではないだろうか。
僕はそう考え、森に対し畏敬の念を持ち、ゆっくりと歩くのです。

決して、撮影機材が重いからゆっくり歩いているわけではありません(笑)。


このような森のライフサイクル。

海水が蒸発し雲になり、飽和して地上に降り注ぐ雨になる。
そして川を伝いまた海へと戻る。
そんな水のサイクルにも似ていますね。

そのサイクルこそが輪廻なのでしょう。

これは僕ら人間が紡いでいる命のリレーとも似ているような気がします。
親から子へ、僕らから子孫たちへ。


森や海は人と同じようなシステムを持って生きているのです。
僕は人も動植物も地球でさえも同じ生命体だと思っています。
マグマは血で、海は水分、そう考えたら似ていることが多いですよね。
ではあの美しい島ハワイはかさぶたで出来た島!?(笑)
これは冗談ですが、、、そんな持論で自然と接しているととても身近に感じれるのです。

人と自然の繋がり、共存によって相乗進化していけたらいいですね。
地球創世の素晴らしい遺産はそんなことを教えてくれました。


冒頭に述べた負の遺産に戻りますが、いくら遺産とはいえ地球にとってこれほどに正と負の差があるものはないですね。



これ以上、負の遺産を残す要因に頼るよりも、地球創世で与えられた正の遺産という素晴らしい環境にこれ以上負荷をかけず共存して生きていけることを切に願います。



谷沢 淳

junphoto at 18:15|PermalinkComments(3)TrackBack(0) junphoto diary 

2006年04月26日

淳の写真をもっと広めよう!

淳がたくさん写真や文章をアップしてくれているね☆
ありがとうね。

この写真の個展を開いたらどうかという案を斎藤さまからいただきました。
すごくいい案で、個展を開くことによりたくさんの方に淳を知ってもらえるし、
また募金にもつながることだと思い、早速淳にも聞いたら
”是非やりたい!前からやりたいと思っていた”との答えが♪

ある都内の区民センターが個人でスペースを貸し切りできることがわかりました。
ただし、5,6月が予約でいっぱいとのことだったので、どなたかそういったスペースを貸してくれるところを知っていたら教えて下さい。
レンタル料がかなり高額なところが多いのも現実ですので、できるだけ安く借りれるところを見つけたいです。
みんなで探しましょう。
たくさんの人が個展に集まるといいね。

6月の移植前に淳の個展が開けたらいいですよね。
みなさんも御協力お願いします。


中村さま、天野さま、斎藤さま、朝長さま 募金への御協力ありがとうございます。


(稲垣洋子)



st_cecilia1012 at 00:29|PermalinkComments(5)TrackBack(0) じゅんへのメッセージ☆ 

2006年04月24日

8.Depth of Japan -日本の深さ-

b0520879.jpg今日の写真:屋久島

いつか歩いた道 いつか見た景色
そんなものが語りかけてくる声に
いつからか耳を向けなくなっていた
今でもふとそこに立ち止まれば
それらは優しく語りかけてくるだろう



みなさん、お元気でしょうか?
すっかり暖かくなりましたね。
近所の空き地はあっという間に一面が緑となりました。
雑草が力強く生えてグングン伸びています。


僕の方は、移植も徐々に近づきいろいろな検査も始まりました。
レントゲンによる胸部の診断や歯科検診、肺活量の検査などなど。
移植では虫歯や痔が致命傷に繋がる可能性も多いらしいです。

歯科検診の結果は、、、親知らずを2本抜くことになりました。
うー、恐れていましたが、やはり来たかという感じです。
移植の時に苦しむよりはましだからと歯科医の先生にも慰められ、あとは抜歯を待つばかりです。


世間では愛国心についての議論を最近よく耳にします。
日本は愛国心が憲法に定められるとかされないとか・・・。
みなさんはどう思いますか?

街頭の声は、「日本人は愛国心が足りないから定めた方がいい」などと言うおじさんや「法で決めるようなことじゃない」などと言う評論家もいてさまざま。
アメリカ人女性は「愛国心は心で思うものよ。法で決めるのはねぇ」と愛国心の国アメリカらしいことを言っていました。



僕がアメリカから戻り日本を見て感じたことは、この国には素晴らしいほど豊富な自然、そして立派な文化があることでした。

日本は、この小さな島国に多種多様な気候を持っています。
地震の多い火山性の土地。黒潮の影響で雨も多く入り組んだ自然の存在。
濃い緑の森、雨多き土地が持つ命の豊穣さ、四季折々の個性的な色。

海外に比べて奥深い自然があります。
この類い稀な構造は世界でも目を見張るほどなのです。
特徴的なのは広さではなくその深さにある気がします。

日本特有の森の霊気漂う雰囲気や季節の変化が織りなす魅力がこの深さに繋がっているのでしょう。


また、そこに生きる人々は土地の特性に影響されると言います。
僕ら日本人もまた身体は小さいが深い精神と多様な思考を持っているのです。

例えば、森の持つ霊気な雰囲気と同じく、霊気漂う夏の夜に姿を現す幽霊話も多いです。幽霊の性格も土地に影響されたものかもしれませんね。(笑)



冗談はともかく、
僕は愛国心を法に定めるのではなく、そんな数多い日本の良さを強調した国際的な社会作りをしたほうがより良いのではないかと思っています。
複雑な自然、日本の持つ固有の魅力を売りにして自尊心を養っていくべきではないでしょうか。


僕はサンディエゴにいた時「日本には全てのものに命があるというスピリチュアルな考え方なんでしょ。凄く不思議。いつか絶対行ってみたい!」とアメリカ人の友達に良く聞かれました。

日本の写真をみせると、皆喜んで「凄い自然だね。色が濃くて鬱蒼としてる。」「お寺がとても美しい。」「東京は大都市で何でもあるんでしょ?買い物がしたい。」など大はしゃぎするのです。

自然を見ても文化を見ても世界屈指の観光国と言えるでしょう。
ただ物価が高いのには皆驚いて、お金が貯まったら行くことにするよ・・・などと静かになってしまいますが。


この国は海外から見ても特有の思想を持っていて興味深い国なのでしょう。
山や滝を神と仰ぎ、雨を天の恵みとする自然崇拝の精神世界、こんな健全な思想で育ってきた素晴らしい文化を持つ国民なんですから。



そういえば、先日の検診中に思わずサーフィンの話題を出してしまい、担当の先生に厳しく注意されてしまいました。
今ケガをしたら移植のチャンスがなくなりますからサーフィンはダメですよときつく言われました。
愛国心どころか僕の愛波心はどこへやら・・・ですね。



谷沢 淳

junphoto at 03:01|PermalinkComments(5)TrackBack(0) junphoto diary 

2006年04月19日

募金報告

募金口座への振込です。

4月11日 レイタクダイガクコクサ 様
4月14日 ナカムラ マサフミ フジ 様

ご協力ありがとうございます。

口座の合計金額は 376,001円
募金箱などを合わせると40万を超えています。
皆様のご協力本当に感謝いたします。

麗澤大学のご協力いただいている方々
本当にありがとうございます。

(稲垣洋子)


st_cecilia1012 at 23:57|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 募金活動♪ 

2006年04月16日

7.残すべき景色

616ec916.jpg今日の写真:Cusco, Peru

インカ帝国の大都市クスコ
かつての栄光は影を潜め
街角の物売りが印象の観光都市として機能していた
そんな光と影のある町が持つ力強さ
それは必死にも生きようとする民族の力なのだろうか


みなさんこんにちは。お元気でしょうか?
いつもご支援をありがとうございます。心から感謝しております。
最近は暖かさも増して春が来てますね。

HPを作りました。 →www.junphoto.ecnet.jp
まずは簡易的なHPにしました。さしずめこのブログ用ということにしておきます。


僕の体調はだいぶ安定していて、旅撮影がしたくてしょうがないという気持ちになっています。
最近の撮影は物撮り(商品撮影)ばかりなので、自然や空などをバチッと気合いを入れて撮りたいな、なんて考えています。



そこで今回は、ペルーに行った時の話を少し。
昨2005年の3月頃に念願のマチュピチュに足を踏み入れました。

僕はそのころに体調も悪くなりだし、疲労や鼻血が頻繁になっていった頃でした。
しかし、白血病などという病魔に冒されてるとはつゆ知らず、意気揚々とペルーの地を踏みしめていたのです。


ペルーは基本的に高地が多く、世界でもっとも標高の高い駅La Yara(4319m)などがあります。

滞在したクスコも3360mという標高でホテルの階段を昇るたびに息切れしていました。
クスコは観光地化されていて物売りや楽器演奏の大道芸で小銭を稼ぐ原住民族が目立ちました。
一時のバリほどではないですが、、、
驚くことに彼らはレストランの中まで入ってくるのです。

ある楽器演奏の少年2人が、僕が食事をするレストランに入ってきて演奏し小銭をねだっていました。なんと演奏時間はたった数十秒(笑)
僕は金よりは・・・と思い、2人を同じテーブルに座らせ、まだほとんど手を付けていなかった食事を食べさせました。
もちろん彼らはスペイン語なので名前を教え合う程度しか会話できません。
しかし、おいしそうにモグモグ食べている2人の顔を見ているだけで会話はいらないような気がしました。
今もその笑顔はペルーの旅で見た一番印象深いものになっています。


旅の初めに行ったワラス(3090m)では地元民と酒を飲んでサルサを踊りまくり酸欠寸前。
氷河を抱く標高6768mのワスカラン山でも重い機材を担ぎながらの撮影をしていました。


そして念願であったマチュピチュへ。
まずは長い石段を上りワイナピチュ反対側の最も高い位置に行くことにしました。
見張り小屋のある高台を超えてマチュピチュの見渡せる丘に登り、遺跡を見下ろすと言葉にならないほど美しい光景が広がっていました。
雲にかすむマチュピチュ、その背景には神々しくワイナピチュがそびえている。
インカの民がここを選んだ理由、ヨーロッパからの侵略者に壊されずに残った頂きの城、風さえも無音で通り過ぎていました。

僕はここをしばらく見ているうちに、、、気付くと2時間も眠っていました。
旅の疲れと徐々に悪化していた体調が重なったのでしょうか、深い眠りに陥ったようです。

白血病では白血球と赤血球のバランス悪化により貧血や酸欠になりやすいらしく、あの息切れや疲労も尋常ではなかったのかな、ヤバかったかも...なーんて感じます。


それにしても世界的な遺跡の前で2時間も昼寝なんてなかなかありませんよね。

しかしてその感想は、、、驚くほどに気持ちよかったです。
ここで見た夢は、僕がインカの民となりスペインからの侵略者たち相手に・・・、というものではなく夢さえ見ずに深く寝たようです。


ペルーは砂漠から高山、そして海まで様々な地形が入り組んだ興味深い国でした。
大昔に栄えたインカの帝国ということで何かしらパワーを持った土地なんだと思います。
500年も前からあの巨大な地上絵や発達した数学的思考を持っていた謎の多い民族が繁栄させた文化だったのです。

クスコの町に積み重なる石壁や石段はカミソリの刃さえ通さないと言われています。残念ながらスペイン人に侵略されて町は破壊され、そのような技術までも滅びてしまったようですが。


地球には残していくべき美しい場所が溢れるほど多くありますね。
それはマチュピチュやグランドキャニオンなどの壮大な景色。

もう一方で、家の近所にある小さな森や近くを流れる小川もそんな景色かもしれません。


みんな子供の頃から慣れ親しんだ心に残る景色というものがあり、僕はその景色こそが残されるべき景色なのではないかと考えています。
この原っぱはなぜか落ち着く、この川のほとりにいるとなぜか癒される、そんな場所を多く持つことが心に自然を持てるということなのではないでしょうか。


クスコ子供ペルーから帰り、数週間後にこの病気で入院することとなり、僕はその病床である考えが浮かびました。

みんなが持つ心の自然、そういう些細な部分にも目を向けていきたいということ。
それは僕らにもっとも直接的に影響してくる場所、そう心の拠り所となる場所なんだ、、、と。

子供の頃から遊び場としていた身近にある自然、数々のドラマがあり僕らを育ててくれた場所を、これからの子供たちにも残してあげたいですよね。
子供の笑顔ほど心に響くものはないと思います。


「身近な自然に癒されるより良い生活環境が整えたい」、そんな考えの人が集まれば、利益目的だけの乱開発のない健康で建設的な社会になりそうです。


僕は、未来を想像する集団の力に期待をしてしまいます。

未来には決まった答えなどなく、人それぞれの価値観で生まれたものが答えになりますからね。
その答えの集合体が未来を造っていくはずです。



谷沢 淳

junphoto at 14:34|PermalinkComments(4)TrackBack(0) junphoto diary 

2006年04月14日

trip sidestory 2

5d03094c.jpg








赤いSingleFinを使ったトラッセルズの極上ブレイクセッションを終え、一人パーキングへと続く坂道を歩いている。

夕刻は静けさを運び風さえも穏やかに流れている。
聞こえるのは自分の足音だけだ。

辺りをうめ尽くす土や緑の匂いが夏の終わりを感じさせてくれる。
夕闇の冷気がまだ濡れた僕の髪の間を抜け、きゅんと脳を活性化していく。

ディープクリクリ








ふと空を見上げると星たちが遥か遠い夜空の奥から光を放ち始めている。
まるで不毛の大地を彩る花のような美しさがあった。

その中にひとつ赤い色を点滅させながら移動する光がある。
飛行機だった。

目的地へと向かう人工の光と星の光の対称を見比べながら考えてしまう。
僕らはどこまで発展していくのだろうか、と。

文明の発展は利便性を産み、僕らはその贅沢な恩恵を多大に受けた生活をしている。
そんな現代に生きる人はいとも簡単に自然を忘れ去ることができる。

僕らはこの便利な世の中からもはや離れることができないだろうし、そう望んでるわけでもない。
しかし辺りをうめ尽くしている匂いや静けさを感じていると、本当の贅沢とはどちらなのか分かるような気がした。

そんなことを足音のリズムに合わせて考えていると辺りはすっかり夜の深い闇に覆われていた。
この夕闇の冷えた大気に身を引き締められる感覚がとても心地よかった。



09.14.2003 San Clementeにて


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2006年04月10日

6.California

よせみて今日の写真:Yosemite national park

新緑の緑がキラキラ輝く季節
生命力が活気づく時でもある
木々が作り出す新鮮な空気を感じ
僕はおもいきり深呼吸した




春真っ盛りですね。
栃木ではただいま桜が満開に咲いています。


今回の旅ではいくつか調べることがありました。それは海外(アメリカ)骨髄バンクの可能性。
血液HLA型の完全一致するドナーの方が再検索で見つからなかったため、全米骨髄バンクという可能性を考えたのです。

しかしドナーコーディネイト料だけで1000万円、それからドナー入院費、手術費などを考えたらいくらになるやら・・・ということで断念。
アメリカの医療費は僕から見れば天文学的数字です。アメリカのニュースでも良く取りざたされている高額な医療費という問題に直面しました。
ちなみに日本のバンクが提携している海外バンクは米国、そして中国と台湾(ちなみにコーディネート料は600万円)があるそうです。

現在は移植日も決まり、それに向けて日々精進するだけです。


僕が滞在していたサンディエゴは、先日、日本が初代王者となったWBC(ワールドベースボールクラシック)の決勝を行った場所として記憶に新しいことでしょう。
あのシリーズは本当に盛り上がり、決勝トーナメントも面白い試合でしたね。


僕はこの地に憧れアメリカに渡り、そしてサンディエゴにある病院でCMLを発見したのです。そういった意味ではとても感慨深い場所であります。


白血病とは悪い白血球の数値が異常に増加してしまう病気です。
通常なら4,000から10,000くらいだと言われます。
病気が発見された時の白血球数は223,000と通常の20倍まで上がっていました。

この白血球は英語で White Blood Cells ホワイトブラッドセルズ と言います。
この数値を下げて正常に戻す為に日々治療していたわけです。
血液を採取し、White Blood Cells(略してWBC)をチェックするというのが毎日の日課でした。
結果表にあるWBCに目を通し先生と話をする毎日。


先月はWBC (World Baseball Classic) で一喜一憂していた人もたくさんいたようですが、
あの頃の僕は皆さんよりいち早くWBC (White Blood Cells) をチェックして一喜一憂していたんです。(笑)




そんなサンディエゴがあるカリフォルニア州は比較的温暖で美しい自然や海があることから、アメリカ内でも移住者が増えています。
住みやすくおっとりした雰囲気に憧れる人は多いようです。
人が増えることにより、様々な問題を抱えるようになっているとある雑誌に載っていました。
豊かな自然生態系が急激に分断され始めているそうです。

カリフォルニアには多様な植物や昆虫、また動物も多く、特に植物と昆虫はこの地域にしか見られない固有種が数千種もいます。
これはとても希少な場所で生態や進化の研究において重要視されるべきだと言われています。


僕が住んだ4年間でも交通渋滞や混雑が目に見えて増えていたのが分かりました。
今後25年間で約1000万人の人口増加が見込まれています。
それは地域が大きく都市化されていくことを意味しているでしょう。

幸い住民が環境問題の大切さを十分に認識しているので、貧困地域にありがちな取り返しのつかない自然環境の悪化という最悪の事態には陥らないと考えられています。


実際に住んでみて、カリフォルニアの美しい景色に入り込むこととで見えてくることもありました。魅力のウラにある問題です。

例えば、
ロサンゼルスのダウンタウン域は遠くから見ると、スモッグの重い空気の層に覆われている日も目にしたことがあります。
雨が降れば大量の家庭排水が海に流れ込み、ポリューション(海岸域の汚染)が深刻化します。
サーファーの僕や友人も雨後に海に入り、咳や熱、風邪似た症状を感じた人は多いです。


僕はサーフィンを通して自然に目を向けることを学びました。
そしてお世話になったこのカリフォルニアに何か恩返しができないか、ということを考えました。

今はそれを写真に託しています。
知る限りの(といっても些細なものですが)美しい風景を写真に焼き込み紹介することで、身近にある自然に興味を持ってくれる人が少しでも増えれば、良い結果に繋がっていくはずです。


綺麗な海や自然を前にしたら、気分も身体もすごく気持ちよくなりますからね♪



谷沢 淳

junphoto at 17:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0) junphoto diary 

2006年04月08日

☆ご報告☆

麗澤大学の先生方が、募金に協力してくださいました。

この活動に関しては、淳が在学中からお世話になっている中野先生のご尽力によるもので、事情を聞いてすぐにお力になって下さいました。
今回、学部の先生方に呼び掛けをしていただいたところ、皆様快く協力して下さったそうです。


また、当サイトを「麗澤会」のHPにリンクしていただけることと、同会で年数回発行される会報に、募金活動への協力依頼の記事を掲載していただけることが決定しました。こちらは5月発行のものだそうです。
詳しい日程等分かり次第、プレビューをこちらで公開したいと思います。


卒業生であっても、組織から個人の支援をしていただくためには、いろいろ
な手続きや条件などをクリアにしていく必要があります。
中野先生は、そのような私たちだけでは力が足りない部分で、心強いバックアッ
プをして下さっています。
お忙しい中、アドバイスや大学関係者の方々への協力依頼など本当にありがとう
ございます。

また、ご協力いただきました先生方へあらためてお礼申し上げます。

長内美雪


nmby9728 at 12:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 募金活動♪ 

2006年04月05日

募金報告

募金口座に振込いただいております。

3月16日コジマミサト様
3月28日イトウ様
3月30日M.S.,A.S.様
3月30日モチハラタカユキ様
3月30日ナカノチアキ様

御協力ありがとうございます。

斉藤さま、山中さま、募金への御協力ありがとうございました。

淳の骨髄移植の報告を聞いて、すごくうれしかった。
本当によかったです。みんなのパワーが伝わりました。
移植の不安もあると思うけど、淳なら勝てる!
みんなでさらに応援していきましょう。

ドナーの同意があったこと、本当に感謝だね。
これから6月の手術に向けて、私たちができることを集中してやっていきましょう。
募金活動も本腰を入れていきたいですね。
もっとこうしたら集まるのでは、とかご意見ありましたら、こちらにコメントを
いただきますようよろしくお願いします。
骨髄移植には最低でも300万円は必要です。

皆さまの御協力よろしくお願いします。

私の新しいブログにこのブログをリンクしました。

(稲垣洋子)



st_cecilia1012 at 00:05|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 募金活動♪ 

2006年04月04日

5.SUNSET 「陰と陽」の存在

4fb5ef16.jpg写真:sunset, moon, ocean.....
空は暗闇に覆われはじめた
沈む夕陽の鮮やかな色
徐々に輝きを増す月
目の前にある「光と影」の境界線は
なぜか心を穏やかにさせてくれた





みなさん、こんにちは。


骨髄移植のだいたいの日程が決まりました。

こういったことをネット上で公開していいのか分かりませんが、このサイトは僕にとって特別な意味がありますので、随時ビシビシと報告させて頂きます。


移植日は6月20日前後、入院はその2週間前くらいになりそうです。
今年の誕生日は病院で迎えることとなりました。

それまでにしっかりと気持ちを固めていこうと思います。
一体何がどうなるのか、正直びびっておりますが、これもクリアしなきゃならない壁だと思い頑張ります。



思えば、アメリカで入院してから約1年が経過しようとしています。

病気発見のきっかけはサーフィン中の怪我でした。
波に乗った瞬間に太腿の後ろ側の筋肉をひねり、内出血が止まらず通常の倍くらいに腫れあがりました。
怪我2日後には痛みがひどく眠れなくなり、歩くのもままならず友人に担がれ医者に行ったのですが、打ち身ということでペインキラー(痛み止め)をもらい帰宅。

しかし痛みはひどい激痛へと変わり、翌日には寝たきり状態。
診察してくれた医者から電話があり、腫れが増すようなら再度診せに来いという連絡が入りました。
結局、その夜は痛みで一睡もできずバスタオルを噛みしめて堪えていたのですが、途中からはあまり覚えていません。

翌朝、彼女と友人の助けを借りて緊急で病院に行きモルヒネを打って、やっと痛みが和らぎました。
医者も「今までこんなヒマトマ(内出血)は見たことないわ!」と驚くほど。

その日(2005年4月30日)は検査入院ということでMRI、CTスキャン、その他もろもろ検査を行ない血液検査での異常が発覚。
翌々日は初マルク記念日となり、慢性骨髄性白血病が発見されることになりました。


入院時からしばらくはベッドにほぼ寝たきりで、寝返りを打つことさえできないくらい腫れと痛みがありました。もちろんシャワーも浴びれず、友人いわく病室は「獣の匂い」が漂っていたそうです(笑)。
この1週間は正直きつかったですね。(移植の方が全然つらいという噂も・・・)


入院から1週間目にやっと腫れが退き、痛みを堪えながら車イスに座ることができました。

そのことは今でもはっきり覚えています。
車イスでまずはじめにしたことは、外の空気を吸うことでした。
病院から出た瞬間、まぶしい太陽に目が慣れず視界が真っ白になったことを思い出します。そして新鮮な空気がうまかったこと。

太陽がこんなにも温かいものだったのかと、陽の光が与えてくれる生命力をしっかり再確認しました。

sunriseの時間帯に波乗りをして太陽のぬくもりを感じたことはありましたが、ここまで刺激的に実感が湧いたことはなかったのです。



僕はこの経験から「陰と陽」の存在を考えるようになりました。

動植物は太陽の光がなければ生きていけませんが、一方で、陰の物語もあるんです。
昼があれば夜がある。太陽があれば月がある。
そんなごく普通のことなのではないだろうか、と。


町に住んでいると、一晩中明るいネオンで夜の存在もかすれていきますが、昔の人は夜の暗闇に太陽と同じくらい重きを置いていたのではないでしょうか。
だから古来から陰と陽の考え方が根付いているんだと思います。


僕らが生きていると、いつも明るくいることはできませんよね。
落ち込んだり、上手くいかなかったり、言葉通り陰湿な気持ちになります。
しかしそれは当たり前のことなんです。

気持ちの持ち様では「陰」をしっかり受け止め前向きに考えることだってできるはずです。「陽」があると知っていれば、そんな時間も大切なのですから。



この病気を抱えた今、そんな思考を大きくさせています。
自分の将来に期待を持ち、前向きに生きてくことほど、楽しい日々はないですからね。




谷沢 淳

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