あと1回!


第16話


想はやっぱり、あたしを……パーフェクトハーモニーを必要としていなかった……

そんなのわかりきってたのに、とても悲しい。

初めて、あたしにパーフェクトハーモニーを与えてくれた想。
一緒に完全調和を実現した想。
あの想は、もうどこにもいない。
いるのはただ、もうパーフェクトもハーモニーもない男。


あたしはジョウントで消える元気もなくて、高い空を飛んでいた。
下では、ワームの大群に人間達が苦戦してる。
さっき瞬を弾き飛ばしたボスワームが、ガタックにとどめを刺そうとしてる。


そこに、現れるカブト。


ガタックは……新は、カブトが必ず来ると信じて、今まで一人でボスと戦っていたんだね……
総司と新の間には、強いパーフェクトハーモニーがある。

だけど、ボスワームはそれを笑った。
完全調和を、笑った!
許せない!



……その時。



「俺の相棒を笑ったのはお前か?」



物陰から、想が現れた。

ビヨンビヨンビヨン!

バッタのゼクターも跳んでくる。



「俺も笑ってもらおう。……変身」



変身する想。
瞬を傷つけ、パーフェクトハーモニーを笑ったワームを倒すために。

あたしは、自分が間違っていたと気づいた。
想は、パーフェクトハーモニーを失ってなんかいない。
ただ、その形が変わっただけ。
想と瞬の間には、確かにパーフェクトハーモニーがある。
大事な完全調和を守るために変身する想は、あの日に戻ったみたいに輝いてた。


「ライダーキック」
「ライダーキック」
「ライダーキック!」


想と、総司、新の三人は、同時にワームに必殺のキックを放った。
見たこともない、美しい完全調和の姿。

想、貴方の新しいパーフェクトハーモニーは、とても綺麗で強いんだね……


三人の完全調和で瀕死になったワーム。だけど、その後ろにはまだ蛹の大群がいる。


見ていて、想。ここからは、あたしたちの番。



<カブト パゥワー>
<ザビー パゥワー>
<ドレイク パゥワー>
<サソード パゥワー>


<オール・ゼクター・コンバイン>


あたしの、新しいパーフェクトハーモニー。


<マキシマム・ハイパー・サイクロン!>



ドドーン!



パーフェクトハーモニーの力で、ワームは全滅した。
総司に肩を借りて歩いていく新。
逆の方向に歩き出す想。
その後ろを、瞬が小走りについて行く。

だけど、あたしはもう誰も追わない。
あたしたちは、みんなそれぞれのパーフェクトハーモニーを持ってる。
それがわかったから、もう資格者を追い求めるのはやめた。


想。そして瞬。新。
これからもずっと、完全調和を忘れないでね!



☆ つ づ く ☆