2018年01月28日

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ハチジョウノコギリクワガタ 飼育品 60mm
大きさ的には最大級だが完全な大歯形ではないようです。右の大腮はほぼ大歯形のようですが、左の大腮は最大内歯と先端の間に多くの内歯が見受けられます。伊豆諸島のノコギリクワガタ類は一般に大歯形ではこの部分の内歯の本数が少ないのが特徴です。したがって、左の大腮は中歯形から内歯形への移行型で中歯形の名残が出ていると思われます。実際に左の大腮は湾曲が右に比べて若干弱く直線的です。ハチジョウノコギリは生物の進化の不思議や歴史の長さを感じさせてくれる非常に魅力的なクワガタです。

stagman at 15:09コメント(0)クワガタムシ標本 

2018年01月06日

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タイリクカブトムシ Trypoxylus dichotomus dichotomus 韓国済州島産
非常に興味深い産地です。対馬まではT. d. septentrionalisと考えられますのでこのあたりの産地は気になるところです。前脚脛節の形態が太いことからやはりタイリクカブトに含まれるようです。亜硫酸ガスで処理したと説明されていた標本ですが、前脚付節は両方とも修理後が見られ、前胸と後胸もぼろっと取れました。♀は状態は悪くなかったです。♀はエリトラにびっしり毛が生えている割には光沢が比較的強く、前胸側縁は丸みを帯びていて興味深い特徴を持っています。

stagman at 12:04コメント(0)カブトムシ標本 

2018年01月04日

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ミヤケノコギリ P.i.miyakejimaensis 式根島産
昨年夏に採集した(拾った)家の式根島産ミヤケノコギリのギネス個体です。拾ったときは既にばらばら。顎も何かと格闘して先端が折られており、残った方も傷を負っています。この島では60mmクラスはなかなか得られないので大事に持ち帰り修復しましたが、あまりに部品が足りません。それでも大切に保管しています。腹が大きく、大腮は短く、前胸は丸みを帯び樽型、跗節が長い、極めてよく特徴の現れたミヤケノコギリです。

stagman at 16:16コメント(0)クワガタムシ標本 

2017年12月18日

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左 カブトムシ 三島硫黄島産
中 カブトムシ屋久島・種子島亜種 種子島産
右 ツチヤカブト 口之永良部島産
互いによく似ていますが、ツチヤカブトは黒色で光沢があり、カブトムシ屋久島・種子島亜種は赤味が強く、光沢がある。三島硫黄島産は赤味が弱く、光沢がない。角はいずれも発達が悪く、三島硫黄島産は比較的細い。

stagman at 23:28コメント(0)カブトムシ標本 

2017年12月09日

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上段 カブトムシ屋久島・種子島亜種種子島産
下段 カブトムシ硫黄島産
カブトムシ屋久島・種子島亜種と硫黄島産は似た傾向をもつが、カブトムシ屋久島・種子島亜種は赤味が強い。ストロボの影響を受けているので赤味が強く出ていて実際には、硫黄島産は1個体を除いてはほぼ黒っぽい。両産地とも角の発達は同様に悪いが、小型個体では屋久島・種子島亜種がより発達が悪いことがわかる。硫黄島産は小型でもV字の角にはなっていない。

stagman at 23:57コメント(0)カブトムシ標本 

2017年11月23日

カブトムシ屋久島・種子島亜種 種子島産
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カブトムシ 硫黄島産(スケールは異なる)
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硫黄島産のカブトムシを複数個体入手することができた。新亜種と以下のような共通する特徴を持つ。
小型個体が多い。
オスの頭の角の発達が悪い。
前胸が丸みを帯びる。
しかし、新亜種の顕著な特徴である赤味の強さが見られないこと、光沢が弱いこと、オスの前胸の出方がやや異なること、メスのエリトラの剛毛が全体に発達していることなどから新亜種に含まれないと判断した。


stagman at 22:30コメント(0)カブトムシ標本 

2017年11月02日

カブトムシ屋久島・種子島亜種 Trypoxylus dichotomus shizuae subsp.nov 屋久島産
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4年の歳月をかけて記載までこぎ着けました。原名亜種とヤマトカブトの違いよりは遙かに違っています。亜種名は私の母からです。近々筑波の国立博物館に持って行きます。
ヤマトカブト Trypoxylus dichotomus septentrionalis と比較して。
平均して小さい・・・が抜けてました。
赤味の強い個体の割合が高い。
光沢がやや強い。
腹面の毛が少ない。
横幅がある。
前胸はやや短く寸詰まりで側縁はなだらかにカーブする。
♂は角は短く、扇状の作りが小さい。
前胸の角は基部が太く前方に向かって伸びる。
♀はY字の溝が浅い。
エリトラの剛毛が中心付近で少なく、光沢がある。
ツチヤカブトT. d. tsuchiyaiに似るが以下の点で異なる。
赤味の強い個体が多く出現し、その他の個体も茶色がかり、黒い個体は少ない。
体型はやや細身。
腹面の毛が少ない。
♀はY字の溝が浅い。
エリトラの剛毛は周辺部で多く、光沢は弱い。



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2017年10月16日

左 カブトムシ 大隅半島産
右 カブトムシ 種子島北部地域産
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種子島産はエリトラの剛毛が少なくやや光沢が強い。
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画像からではわかりにくいが、種子島産は腿節や尾端の剛毛が少ない。また、色は赤みがかっている。
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種子島産はエリトラの接合部分で剛毛が少ない。


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2017年10月15日

左 カブトムシ 大隅半島産 右 カブトムシ 種子島北部地域産
右の種子島北部産のものは体が一回り大きいが角が比較的短い。
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種子島、屋久島のカブトムシは小型が多く、角が短い傾向があるが、種子島北部地域産は比較的角が長く発達した個体が見られる。屋久島産は安定して赤味が強く、小型で角が短い。種子島産は、中〜南部の個体群は屋久島にほぼ近い形態である。種子島・屋久島に隣接する大隅半島のカブトムシはこれらに似たような傾向が見られるかどうか気になっていたが、種子島北部の個体群のうち角の長いものも、大隅半島の個体群とは特徴が異なるようである。
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屋久島産・種子島産の個体群は腹面の剛毛は少なく、短い。また色も若干違うようである。
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屋久島産・種子島産の個体群は前胸の角が水平方向、前方に向かって伸びふと短い。
大隅半島産の個体は本土のカブトムシ同様やや上方に向かって伸びてから鍵状に下にやや曲がる。

左 カブトムシ 種子島北部地域産 右 大隅半島産
やや小さめの種子島産と大隅半島産の比較。
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種子島北部産の小型個体では角はより発達が悪くなり長く伸びた個体は見られないようである。よって大隅半島産との違いはより明確である。
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画像からでは後胸腹板の剛毛の量の違いがわかりにくいが、種子島産は各腿節の剛毛が短く少ない。
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前胸の角の発達具合の違いも小型ではよりはっきりする。屋久島・種子島産は前方に向かって水平に伸びる。


stagman at 21:01コメント(0)カブトムシ標本 

2016年08月18日

羽の長さと角の先端の幅の相関関係
赤線 ヤマトカブト(岩手(模式産地)、鹿児島、宮城、熊本、埼玉、新潟)T.dichotomus septentrionalis
緑線 カブトムシ?原名亜種(韓国Gwangyang)T.dichotomus dichotomus?
黒線 ヤマトカブト(屋久島、種子島))T.dichotomus septentrionalis
頭の角の扇状の構造の幅と、エリトラの長さの相関を調べてみると図のようになった。
朝鮮半島〜中国北東部のカブトムシを日本のヤマトカブトT.dichotomus septentrionalisと同亜種とする研究者も多いようです。実際区別はほとんど付かない。問題は模式産地がいったいどこなのか、模式標本はどんな特徴なのかがわかっていないことである。インドが模式産地とされているがこれがどんな特徴になるかによってシノニムとして消える亜種があったりで実はこのカブトムシの抱えている分類上の課題は大きい。どちらにしても図より屋久島、種子島の個体群はヤマトカブトとは異なる特徴を持つ個体群と言える。大陸ではツヤカブトT.d.politusと原名亜種は境目がなく連続的に変化すると言われているが、実際韓国Gwangyangから得られた標本はまた変わった個体群でヤマトカブトT.dichotomus septentrionalisとは特徴が異なる(緑線)。グラフ中の学名タイプミスがありました。septentorionarisseptentrionalis

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