2019年06月16日

CIMG0815
カブトムシ屋久島・種子島亜種
最近、検証のために第三者の採集したものを手に入れました。
1.頭の角の発達が悪い。
2.体の赤みが強い。
3.前胸が寸詰まり。
4.エリトラの光沢がややつよい。
5.前胸の角が水平方向に発達する。
以上亜種の特徴が安定して表れているので安心しました。クマゲカブトムシとラベルがつけられています。
熊毛郡は中種子町、南種子町、屋久島町を含むもので非常に的を得たネーミングだと思います。
種子島北部の西之表市から産する個体群の中には本土のものと雑交した可能性があり時に角の比較的発達した個体がみられる。最近ではこのような特徴の個体が南へ分布を広げているという情報もあり、強い危機感があります。

stagman at 18:24コメント(4)カブトムシ標本 

2019年03月18日

CIMG0002 左 ツヤカブト Trypoxylus dichotomus politus タイ産
右 インドカブト? Trypoxylus dichotomus xizangensis? インド産
インド産は光沢があるが、小型でもツヤカブトとは形態がかなり異なっている。ちなみにBEKUWAではこの産地のものはツヤカブトとしている。しかし、私の知見ではインド産はチベット産とかなり似ているのでインド産はxizangensisということになる。原名亜種の模式産地は"Indiis"となっているがこの地名がどこなのかがはっきり特定できていない。これがインドだとするとxizangensisの名はシノニムとして消えることになる。しかし、原名亜種T.dichotomus dichotomusの模式産地を中国とする説が主流になっていて、もしそうであるとインド産の個体が浮いた存在になり、所有する少ない情報からではあるが、xizangensisが当てはめられることになるかもしれない。そうなると、本来の外部形態の特徴には触れずにかなり適当に付けられた名前が正式な亜種名として確立することになる。実にこれは嘆かわしい話である。

stagman at 23:30コメント(0)カブトムシ標本 

2019年03月17日

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左 タイリクカブト 原名亜種 Trypoxylus dichotomus dichotomus
右 チベット亜種 Trypoxylus dichotomus xizangensis
2017年にチベット産の個体を元に記載された新亜種だが、記載文が極めて簡素でおよそその特徴を把握できるものではなく、メスについての記述はない。比較的大型の1個体のみで記載されていてバリエーションについても何もない。得られた個体は小型個体で黒く、光沢が強いようだが、1個体のみでははっきりしたことは言えない。個体数は多くないようでその後手に入れたメスもかなり高価でもの自体もほとんど出回っていない。
記載文には以下のように書かれている。
The appearance of this new subspecies has no significant differences with recorded subspecies. However, there are obvious distinguish in below features: Length74.52mm, width 28.11mm. Pronotum: horn of north is thinner at base part. Male genital: clearly curve. Paramer is short, lateral horn is obvious sharp-pointed,basal of inside is deep sunken. Phallobase is short and thick.
まず意味が分からないのが”horn of north”、交尾器について記述があったかと思うと突然"lateral horn"の記述があり、次の"basal of inside"はどの部分か分からない。私の英語のレベルが低いのか?なお、ところどころピリオドの代わりに句点”○”が出てくるが、これはこちらで直して引用した。
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左 チベット亜種 Trypoxylus dichotomus xizangensis
右 タイリクカブト 原名亜種 Trypoxylus dichotomus dichotomus
メスも中国産に比べ黒く、やや光沢がある。メスについては図示もなく、記載文には全く触れられていないので現段階では、この1個体から特徴を把握するしかない。


stagman at 22:54コメント(0)カブトムシ標本 

2018年12月15日

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左 ノコギリクワガタ 佐渡島産
右 ノコギリクワガタ伊豆諸島北部型 利島産
佐渡島産の左前跗節は短縮異常があるものの全体的に利島産は足が長いのが特徴。
佐渡島産はサンプル不足で今後集めたい産地。

stagman at 11:28コメント(0)クワガタムシ標本 

2018年10月14日

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カブトムシ 韓国済州島産 Sanghyo-dong. Segwipo-si Jeju-do S. Korea 7.2018
今年の昆虫フェアで入手しました。もっとあったのですが予算不足で小型個体とメス、大型個体を選びました。メスはかなり横幅がありずんぐりしています。今まで見たメスと雰囲気が異なり困惑しております。この産地はツートンになる傾向があるようで前胸とエリトラの色が異なる個体が多いようです。

stagman at 14:51コメント(0)カブトムシ標本 
CIMG8840
Trypoxylus dichotomus xizangensis?
Xiachayu, Chayu, Tibet, China 2017
チベット産の亜種でほとんど出回っていないようです。大型の1オスで記載された亜種で、メスについては不明です。外見上は既に知られている亜種と明確な違いはないと述べられていて、明らかな違いは交尾器の形態となっているが、肝心のその画像が斜めから撮影されたものでその違いを確認することができません。この標本から引っ張り出すのはさすがにできません。この特徴はこの亜種の固有の特徴ではなく、おそらく乾燥によって湾曲したものと思われます。実際私自身も古い標本からCの字型に曲がった交尾器を別の亜種から確認しているので、それを固有の特徴と間違えたのではないかと思います。だいたい曲がった交尾器でどうやって交尾するかを考えると物理的に不可能だと気がつくと思うのですが、・・。外見上はインドから得られた個体と類似しているようです。さらに、この個体が小型であることからも、この亜種が有効であるかどうかは現段階では判断がつきません。


stagman at 13:56コメント(0)カブトムシ標本 

2018年08月13日

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左 カブトムシ屋久島・種子島亜種 種子島産  Trypoxylus dichotomus shizuae
右 ヤマトカブト 山口県産 Trypoxylus dichotomus septentrionalis
今年入手したかなり大型のカブトムシ屋久島・種子島亜種種子島産。ほぼ、限界のサイズ。ほぼ、腹(後胸+腹)の大きさの同じ個体と比較すると頭の角の扇状のつくりの発達がかなり悪いことがわかる。この個体は黒化した個体で、角の長さもかなり長いタイプであるが相違点はかなりある。ストロボを当ててみるとエリトラ、前胸はより強く光を反射する。前胸は寸詰まりで短い。足や前胸の角、頭の幅等もかなり未発達で違いは明らかである。

stagman at 14:48コメント(0)カブトムシ標本 

2018年08月06日

カブトムシ屋久島・種子島亜種のHOLOTYPE標本を国立科学博物館(筑波)に納めてきました。CIMG0505
国立科学博物館自然史資料棟の建物です。
CIMG0494
冷暖房完備の保管室です。
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カブトムシ屋久島・種子島亜種のHOLOTYPE標本
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ミヤケノコギリクワガタ、ヤクシマノコギリクワガタもここに保管されています。CIMG0492
CIMG0486
ここで半永久的にHOLOTYPE標本が保管されます。CIMG0490
エダゴホンツノカブトの模式標本です。
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キミオゴホンツノカブトの模式標本です。
CIMG0510
証明書を発行していただきました。
これで一連の手続きが完了しました。長い道のりでした。

stagman at 21:16コメント(0)カブトムシ標本 

2018年08月02日

CIMG9962
上 ヤマトカブトムシ T. d. septentrionalis 群馬県産
下 カブトムシ屋久島・種子島亜種 T. d. shizuae 種子島産
雌の前胸の形態の違いです。なかなか肉眼のようにはっきりと違いを表現できませんが、図示のように2点の違いがあります。カブトムシ屋久島・種子島亜種は中央のY字の溝が浅く、側縁は丸くなだらかにカーブします。

stagman at 22:20コメント(0)標本カブトムシ 

2018年07月31日

CIMG0178
左からタイリクカブト 原名亜種 中国湖南省産
ヤマトカブト 群馬県産
タイリクカブト?ヤマトカブト?韓国済州島産
カブトムシ屋久島・種子島亜種 Holotype標本 屋久島産
前脚脛節の形態は原名亜種はがっしりしていて外側に向いた2つの突起の間隔が狭い。ヤマトカブト〜済州島産〜カブトムシ屋久島・種子島亜種の前脚脛節は細長く、2つの突起の間隔が狭い。このころから済州島産はヤマトカブトの方に近い特徴を持っているといえる。
3亜種の中でもっとも変わっているのはカブトムシ屋久島・種子島亜種であると思うのですがね。


stagman at 17:48コメント(0)標本カブトムシ 
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