2016年12月24日

3人のゴースト

1988年のアメリカ、ハリウッド映画です。
監督は、「オーメン」「グーニーズ」「リーサルウエポン」のリチャード・ドナー
主演は、「ゴーストバスターズ」のビル・マーレー。
共演は、カレン・アレン





   北極。
   サンタと小人たちが、子供のたちへのプレゼントの準備をしています。
   「サンタ!、あれを見ろ!」
   ミサイルがサンタの家を攻撃し、マシンガンを持った何者かたちが襲撃します。
   サンタや小人たちもライフル銃で応戦します。
   そこへ──。
   「リー・メジャース!」「600万ドルの男だ!」
   「サンタ?、裏口は?」
   「あるとも!、だが敵に後ろは見せんぞ!」
   「おれは死んでもいい、だがあんたは世界に必要だ」
   「ありがとうリー、──あんたは今年もずっといい子だった」
「今晩7時、リー・メジャース主演『トナカイの死んだ日』」

「8時半からは、懐メロ・アワー、ロバート・グーレーの『オジン・オバン・クリスマス』」

   「こんばんは、パパはまだ?」
   「割れ目ちゃん(ビーバー)を追いかけてるわ」
「9時からは、ホームドラマ特番、『パパはビーバーがお好き』」
         
「放射能の雨」
「麻薬汚染」
「国際テロリストの攻撃」
「無差別殺人」
「だから今こそクリスマスの意義を──、チャールズ・ディケンズ『クリスマス・キャロル』、
 あなたの生死を問う番組です」 


「フランク社長、お言葉ですが、最後のは過激すぎます、
 あのCMと『クリスマス・キャロル』にどんな関係が?」
「なにもないさ」
「あのCMはまずいですよ、人々が不安がります」
「行き過ぎか?」
「行き過ぎです、あれでは『殺人鬼たちのクリスマス』です」
「わかった、考えて5分で連絡する」
「ありがとうございます」

「グレース、あの男は?」
「エリオットです」
「よし、警備員に言って放り出せ」
「クビですか!?」
「ああ」
「クリスマスなのに!?」
「ありがとう!、そうだ!冬のボーナスはまだのはずだ!、支払うな!、ザマミロ!」

母さんにはこう言えばわかってくれるさ、すまんな引越ししないとな
 でもよく考えるとトラバーユはナウいかもなー」 (1980年代の映画)

望遠鏡で、街を眺めるフランク。
「おっ、エリオットは今日は早退かな?、よし!、4分40秒!」

「やあ、フランク」
「プレストン会長!、いい顔色です、ジョギングを?」
「番組に関しては問題ないが、君は、この国に何匹の猫がいるか知っているかね?」
「・・・わかりません」
「2700万匹だ」
「おお」
「ペットフードの売り上げは上り調子、ハンプステッド大学の調査によれば犬や猫もテレビを見る」
「・・・。」
「番組を入れ替えろということじゃないんだよ、ところどころ犬や猫が喜ぶ映像を入れる」
「なるほど」
「『クリスマス・キャロル』にネズミは出るかな?」
「いいえ、でもいいアイディアです」


主人公は、テレビ局の史上最年少の社長、IBCテレビの社長フランク(ビル・マーレイ)。
フランクは、視聴率を上げるためには手段を選ばない人物で、今年もクリスマス休暇中の
高視聴率獲得を目指し、クリスマス夜の番組「クリスマス・キャロル」の編成に頭を悩ませます。


「社長、クリスマスのプレゼントはどうされますか?」
「スポンサーにはパイオニアのVHSのビデオデッキを贈れ、後はタオルでいい」
「弟さんには?」
「タオルだ」
「実の弟さんですよ?」
「それがどうした!、・・・グレース?、帰るのか?」
「子供の病気のことで病院に予約がいれてあるんです」
「ぼくは残業だ、君も残業するんだ」
「でも病院の予約を入れてるので・・・」
「秘書がいないと社長は仕事ができない!、ぼくが残業するから君も残業するんだ!」

「社長!、あのCMでショックで80歳のおばあさんが亡くなったそうです!、新聞にも!」
「最高の宣伝効果だ!、30分おきに流せ!」


フランクは、ライブドラマ『クリスマス・キャロル』の撮影現場を訪れる。

「フランクさん、倫理委員会の者です、この衣装は過激です、女性の乳首が見えてます」
「俺は見たい!、チャールズ・ディケンズだって見たいはずだ!」
「クリスマスのドラマですよ?」
「わかった、適当に隠しとけ」

「社長」
「なんだ?」
「社長に命令されたネズミですが、トナカイの角がノリではくっつきません、どうしましょう?」
「じゃあ、ホッチキスでつけろ」
「ホッチキス!?、それはひどい!」
「じゃあなんとかしろ!、くだらんことでわずらわすな!」


そのフランクの前に、過労死で亡くなったはずの元上司のルーが現れます。

「フランク、君は考え方を改めろ、3人のゴーストが来るぞ」
「3人のゴースト?」


クリスマス当日。
フランクがタクシーに乗ると“ ひとり目のゴースト ”が現れます。

「信じられん、生まれた家だ、取り壊したはずなのに」
「クリスマスなのに、お前の家だけ暗いな」
「そうか、俺を父親と母親に会わせて改心させる気だな?、そうはいかないぞ」
「どんな冷酷無比の殺し屋でもお袋に会えば、ナイアガラの涙を流すもんだがな」

「どうだ?、古い再放送を見る気分だろ?」
テレビで『ローン・レンジャー』を観るフランク。帰宅した父親が近寄ります。
「フランク、クリスマス・プレゼントだ」
「汽車ポッポ?」
「子牛の牛肉2キロだ」
「サンタに汽車ポッポを頼んだのに・・・」
「なら働いて汽車ポッポを買いな!」
   「その子はまだ4つよ」
「どいつもこいつもいいわけばかりだ、お前は足が痛い、こいつは“ まだ4つよ ”だと?、
 人生はそんな甘いもんじゃねえ!」

「泣きたくなったか?」
「あの牛肉だよ、子供心にあれはひどいと思った」


「会社に帰るぞ!」
「いいとも」

「なんだこれは?」
「毎年恒例、会社のクリスマスパーティだよ、みんな楽しそうだな、お前が社長になって中止にした」

「フランク!」
「どうもルーさん」
「今日はクリスマスだぞ、仕事はそのへんにして楽しんだらどうだ?」
「これが終わってから参加します」
「フランク、メリー・クリスマス!、ねえ、中華を食べに行かない?」
「中華?、焼きそばに野良猫の肉を使ってるそうだぜ、やめとくよ」

「お前嫌な奴だな」
「なんだこれ!、なんであんないい女の誘い断ったんだ!?、絶対やらせてくれるぞ!」
「ああ、でも1968年、この夜だろ?」
「クレアと会った日か」

「1969年、いい雰囲気だな」
「そうだな」

「ここだ、1971年」

「まだ仕事?」
「社長から食事に誘われた」
「でもデビッドとケイトの家に誘われてるのよ」
「相手は社長だぜ、デビッドの誘いは来週に延ばそう」
「クリスマス・イブに親友の誘いをすっぽかすの?」
「クリスマスだよ、人のこと考えろ、自分のことよりぼくのことを優先したらどうだ、
 社長のおぼえが良けりゃ、この番組も安泰だ」
「それが何よりも大切なの?」
「ぼくも折れてるだろ?」
「フランク、わたしたちしばらく別々に暮らしましょ、──考え直して、あなたは働きすぎよ」

「だがなにが幸せかくらいはわかっている──どこに行った?」
「さあな、俺はゴーストだ」


「俺は後悔はしてないぞ!」
と言いながらも、フランクはクレアのもとへ会いに行きます。
クレアは、ホームレスの支援施設で働いていました。

「後悔したの?」
「後悔した」
「今からでもやり直せるわよ」
「そうだな、今日は二人で食事に行こう」
   「クレア!、大変よ!、電気のヒューズがないの!、ターキーも届いていない!」
「スーパーに配達を頼んだのに?、ちょっと連絡するわ」
「おい!、ヒューズくらい自分で買いに行けよ」
   「・・・。 ・・・。」
「スーパーの電話番号も電話帳に書いてあるだろ?」
「わたしが電話するわ」
   「彼女たちにやらせろ!、大人だろ!」

「役立たずはクビにしろよ」
「ボランティアの人たちよ」
「無能だからボランティアなんだ!」
「クリスマスなのよ」
「普通の日と同じだ!」
「待ってて、電話するだけよ」
「もういい、わかったよ」
「1分待って、その後一緒に出かけるわ」
「もういい!、人を救う前にまず自分を救えよ!」
「あんまりよ、・・・メリー・クリスマス」
「くだらん」


またも別れてしまった二人。そのフランクの前に“ ふたり目のゴースト ”が現れます。
そして、クリスマスの奇跡と、マシュマロマンよりも恐ろしい“ 3人目のゴースト ”が現れます。

   ──白く美しい庭。美しい貴婦人たちがお茶を飲んでいる。
     乞食の子供が貴婦人に近づいた。
     「汚い子ね、あっちに行きなさい!」
     「はは、それはあんまりじゃないの?」
     「長い間、あんなのの相手をしてきたのよ、少しくらいいいわ」
     「そうなの?」
     「ある人に言われて気づいたの、『人を救う前にまず自分を救えよ』って」
     「ふふ、そうね」



普通の人が幸福になる映画ではなく、
心が冷たくなった人、頑なになった人、シニカルになった人が、
心の中に隠している感情が語られる物語。




すばらしい映画です。







‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

3人のゴースト (1988)

監督 リチャード・ドナー
製作 アート・リンソン
製作総指揮
   シドニー・ポラック
脚本 ミッチェル・グレイザー、マイケル・オドノヒュー
撮影 マイケル・チャップマン
音楽 ダニー・エルフマン

出演 ビル・マーレイ
   カレン・アレン
   ジョン・マーレイ
   キャロル・ケイン
   ジョン・フォーサイス
   ジョン・グローヴァー
   ロバート・ミッチャム
   アルフレ・ウッダード
   ジェイミー・ファー
   デヴィッド・ヨハンセン
   スティーヴ・カーン
   リー・メジャース
   メイベル・キング

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

物語

テレビ史上最年少の社長であり、人々の注目の的である世界最大の
ネットワークを誇るIBCテレビ局の社長フランク・クロス(ビル・マーレイ)は、
視聴率を上げるためにはいかなる手段をも選ばない、視聴率の鬼の男だった。
今年も金儲けのためにクリスマス休暇中の高視聴率獲得を目指し番組の編成に
苦心しているそんな彼のもとに、クリスマスの夜、3人のゴーストが訪れる。

3人のゴーストは、冷酷な男フランクを様々な手段を使ってこらしめようとする。
1人目は彼を過去の旅に連れてゆくタクシードライバー。フランクを過去の時代へと
引っ張り回す。2人目は右手に粗悪な鍵をつけた悪戯好きなこんぺいとうの妖精。
こんぺいとうの妖精は、フランクを弟ジェームズ(ジョン・マレー)の家へと導いた。
ジェームズの家では、ジェームズの友達たちが集まり、プレゼント交換をしていた。
皆が、フランクが贈った弟ジェームズへのプレゼントに注目した。
それはただのタオルのはずだった。が、秘書のグレースが気を利かせ、
ジェームズのもとへはパイオニアの日本製のVHSビデオデッキが届いていた。

フランクは、昔の恋人クレア(カレン・アレン)との切ない情熱を思い返したり、
今まで自ら素っ気なくしていた弟ジェームズ(ジョン・マレー)の温かな心に触れたり、
2ドルを恵んでやらなかった浮浪者ハーマンの死に接したりしていくうちに、
自分の人生に意味をもたせるのにまだ手遅れでないことを悟り、
その夜の番組「クリスマス・キャロル」の中で、人生の意義について告白を行った。

エリオットはクビを撤回され、副社長に昇進された。
ハーマンは実は浮浪者ではなくゴーストのひとりだった。クレアはフランクのもとへ向かった。
クレアを送ったのは“ ひとり目のゴースト ”が運転するタクシーだった。
そんな時、フランクの秘書であるグレースの息子で口のきけなかった
カルヴィンの口が開き、言葉を話した。カルヴィンが話し始める奇跡を目の当たりにした
フランクは、ようやく素直な心でクレアとやり直すことができるのだった。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

収録時間:101分
レンタル開始日:2004-02-06

Story
傲慢でがめついTV局の若社長に扮した、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のビル・マーレイが、3人の亡霊から自分の過去・現在・未来の姿を見せられることに。ディケンズの名作「クリスマスキャロル」の舞台を現代に(詳細こちら


stainbeck at 19:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)アメリカ ハリウッド映画 | 1980年代

2016年12月18日

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望

1977年、アカデミー賞、作品賞、監督賞、脚本賞ほか、
11部門にノミネートされ、視覚効果賞ほか7部門受賞の作品です。
監督、脚本は、ジョージ・ルーカス。
撮影は、ギルバート・テイラー。
特撮は、ジョン・ダイクストラ、リチャード・エドランド、フィル・ティペット。
特殊メイクは、リック・ベイカー。
音楽は、ジョン・ウィリアムズ。
主演は、マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー。





惑星スカリフの宇宙空間で帝国軍と交戦中だった共和国軍のアクバー提督は、
“ ローグ・ワン ”より通信を受け取った。
最終兵器の設計図を送るため、帝国軍のシールドを破壊してほしいと云うものだった。
アクバー提督は、ハンマー・ロックを命じ、帝国軍の頑強なシールドを破壊した。

「ローグ・ワンよ、フォースと共にあらんことを」

最終兵器の設計図を入手した共和国軍だったが、
その瞬間、オーソン・クレニックに失望したダース・ベイダー卿の艦隊が現れた。
ダース・ベイダー卿自らが共和国軍の艦隊に乗り込み、
恐ろしいまでの剣さばきで、共和国軍の兵士たちをなぎ倒した。
しかし、寸前の時で、最終兵器の設計図はレイア・オーガナ姫の手に渡った。

「レイア姫、それは──。」
「希望です」


辺境の砂漠の惑星タトゥイーンの軌道上で、反体制派の帝国元老院議員の1人、
レイア・オーガナ姫の乗艦するオルデランの外交船<タンティヴィIV>が、
帝国軍のインペリアル級スター・デストロイヤー<デヴァステーター>の追撃を受けていた。
レイアの船は執拗な攻撃によって、航行不能にさせられてしまう。帝国軍は
<タンティヴィIV>を拿捕すると、ストームトルーパー部隊を船内に突入させ、
乗員たちとの間で激しい銃撃戦が展開された。<デヴァステーター>を指揮するのは、
皇帝の側近の1人であり、帝国軍の重鎮でもあるダース・ベイダー卿だった。
彼はレイアが反乱軍の側についていると睨み、
この船が受信したとみられるデス・スターの設計図を探していたのだった。

しかし、危機を察知したレイアは忠実なドロイドのR2-D2に設計図を託しており、
彼をプロトコル・ドロイドのC-3POと共に脱出ポッドで船外に脱出させた。
スター・デストロイヤーも脱出ポッドの存在を確認していたが、
ドロイドしか乗っていないポッドに生命反応はなく、見過ごされてた。
船内に設計図の形跡が既にないことが分かると、ベイダーはレイアをスパイ容疑で捕らえ、
タトゥイーンに回収部隊の派遣を命じたのだった。その後、<タンティヴィIV>は
跡形もなく破壊され、レイアへの支持が多数を占める元老院には、遭難事故として報告される。

2体のドロイドは荒涼としたタトゥイーンの砂丘海に漂着する。そして、レイアからの
密命を受けたR2と何も知らない3POは口論となり、互いに別々の方向へと歩むのだった。
だが、やがて2体は砂漠で廃品回収業を営むジャワたちに発見され、
彼らの巨大なサンドクローラーの中で再会を果たす。
その後、ドロイドたちはジャワの廃品バザーで売りに出されたのだった。

3POとR2を購入したのは、アンカーヘッドの近郊で水分農業を営むオーウェン・ラーズと、
その甥ルーク・スカイウォーカーだった。ルークはオーウェンから早速ドロイドたちの
整備を命じられ、偶然にもR2が内部に記録していたレイアのホロ・メッセージの一部を発見する。
彼女はオビ=ワン・ケノービという人物に助けを求めており、R2も自分の本当の主人は
オビ=ワンだと言うのだった。ルークはオビ=ワンという人物に心当たりはないが、
砂漠の端に住む変わり者の隠者、ベン・ケノービとは面識があった。
メッセージの続きを見ようとする彼は、R2の指示通りに行動規制ボルトを外すが、
ドロイドは続きを再生しようとしない。彼は苛立ちながらも食事に向かい、
叔父にベン・ケノービのことを聞いた。だが、オーウェンはベンを不快に思っており、
オビ=ワンはルークの父親と同じころに死んだと語るだけだった。
また、ルークはドロイドの労働力が増したことで、かねてからの夢だった進学許可を求めるが、
それも無下に断られてしまう。友人たちは次々とこのつまらない惑星から出て行ってしまい、
取り残されたルークにとって、今の人生は切ない試練でしかなかったのであった。

ルークがドロイドたちのもとへ戻ると、R2が姿を消していた。彼は規制ボルトが
なくなったため脱走し、オビ=ワンへの任務を果たしに向かったのであった。
凶暴なサンド・ピープルが徘徊する夜は危険であるため、ルークは捜索を行った。
そして翌朝、ルークが3POを連れて砂漠を捜索していたころ、帝国軍の分遣隊も
脱出ポッドにドロイドが乗っていたことを突き止め、捜索を開始していた。
やがてルークはジャンドランドの荒地でR2を発見するが、サンド・ピープルの襲撃を受け、
気を失ってしまう。彼を助けたのはベン・ケノービだった。

彼は自分こそがオビ=ワン本人であると語り、ルークたちを家へと連れて行く。
そこで、ベンは自分とルークの父親が共に旧共和国のジェダイ騎士であったこと、
そして自分の弟子だったダース・ベイダーが帝国軍に寝返り、
ルークの父を殺害したのだということ告げ、ルークに父の形見のライトセイバーを手渡した。
そして、R2がベンにレイアからのメッセージを再生する。その内容は、R2に
記憶されているデス・スターの設計図を養父ベイル・オーガナの待つオルデランへ
届けてほしいというものだった。ベンは高齢を理由にルークの同行を求めるが、
彼には断るしかなかった。オーウェンがそれを許すはずがないのだから。

ベンをアンカーヘッドの街へ送る途中、ルークは焼け爛れたサンドクローラーと
無数のジャワの焼死体を発見する。タスケンの仕業に見せかけられてはいたが、
これが帝国軍のストームトールーパーによるものなのは明らかだった。
惨殺されたジャワたちはルークに2体のドロイドを売った者たちであり、
彼は自分の家にも危険が迫っていることを直感する。ルークはベンの制止を振り切り、
全速力で我が家へと戻るが、そこで待っていたのは無残な姿に変わり果てた叔父夫妻だった。
すべてを失ったルークは、ベンと共にオルデランへ行くことを決めた。

彼らはタトゥイーンの有数の宇宙港都市モス・アイズリーに到着する。
彼らは、オルデランへのチャーターを引き受けてくれる腕利きのパイロットを雇うため、
荒くれ者の集う酒場へと入っていった。そこで彼らは<ミレニアム・ファルコン号>の
船長である密輸業者のハン・ソロと、その相棒、ウーキーのチューバッカを雇った。
このハン・ソロは、犯罪王ジャバ・ザ・ハットの仕事に失敗し、多額の借金を背負っている身だった。

タトゥイーンの軌道上には2隻のスター・デストロイヤーが待ち構えていたが、
<ミレニアム・ファルコン号>はワープ航法で移動し、オルデランを目指していく。
船内でルークはベンからフォースの修行を受け、徐々にジェダイとしての悟りを開いていった。

<ミレニアム・ファルコン号>はオルデラン星系に到着するが、既にそこに惑星の姿はなく、
ただ瓦礫の海が広がっているだけだった。ベンは帝国軍が惑星を破壊したのだと直感するが、
ハン・ソロは付近をパトロールしていたTIEファイターを追跡し、事情を確かめようとする。
やがて彼らの目の前に現れたのは月ほどの大きさを持つ宇宙ステーションだった。
強力なトラクター・ビームに捕らえられた<ミレニアム・ファルコン号>は、
なす術なくデス・スター内部へと引き寄せられ、拿捕されてしまう。

ルークとハン・ソロは監房区画にレイアが捕らえられていることを突き止めると、
ドロイドたちを残して彼女を救助に向かった。彼らはチューバッカを捕虜に見立てて
監房区画へと進み、乱闘の末、レイアを発見する。だが、侵入者の存在が発覚したことで
デス・スター内全域に非常警報が出され、彼らは追い詰められてしまう。
仕方なくレイアはダスト・シュートへと潜り込み、4人はゴミ処理場に逃げ込む。

そのころ、ベンは、単独でトラクター・ビームの切断に成功していた。
一方、ダース・ベイダーもフォースを通じてかつての友の存在を感じ取っており、
20年前の決着をつけるべく、ベンの足取りを追っていた。また、ルークたちも
C-3POとR2-D2に助けられ、ゴミ処理場からの脱出に成功する。
やがて、ベンを捜していたダース・ベイダーがルークたちの前に現れる。
かつての友が再びライト・サーベルを交え、ルークの目の前で死闘を繰り広げる。
しかし、老オビ=ワンの力は衰えていた。彼は若き弟子に未来を託し、
ベイダーのライト・サーベルを受けてフォースと一体となる。
思いがけないベンの死にルークは錯乱するが、ベンの声が走れと告げていた。
<ミレニアム・ファルコン号>で飛び立った彼らはTIEファイターの追撃をかわし、脱出した。

<ミレニアム・ファルコン号>はレイアに導かれ、共和国軍の秘密基地のあるヤヴィン4へと向かう。
だが、船体には帝国軍の追尾装置が取り付けられており、デス・スターも急速に
ヤヴィン星系を目指していた。彼らはこのためにわざと取り逃がされたのであった。

共和国軍の将軍たちはR2から得た設計図を分析し、デス・スターの唯一の弱点を突き止めた。
反応炉から伸びる直径わずか2メートルの排熱ダクトにミサイルを直撃させることができれば、
この要塞兵器を破壊することができるのだった。ルークは、共和国軍パイロットの
一員として銀河の命運を賭けた戦いに参加する決意を固めるが、ハン・ソロと
チューバッカはそれを自殺行為だと言い捨て、ジャバ・ザ・ハットへの借金返済にへと戻ってしまう。
やがてデス・スターがヤヴィン星系に姿を現し、共和国軍の戦士たちが戦闘機で飛び立っていく。
基地で旧友ビッグズ・ダークライターと思いかげない再会を果たしたルークは、
彼と共にレッド中隊の一翼となって、R2-D2をXウィングに乗船させ、この決戦に挑むのだった──。



遠い昔、遥か宇宙のどこかで、

銀河系の覇権を賭けた帝国軍と、共和国軍の壮大な戦い。

すべてのSFX映画の源流であり、映画の商業的方向性を変えた映画です。


狂言回しのC-3PO、R2D2は、太平(千秋実)と又七(藤原釜足)。
レイア姫(キャリー・フィッシャー)、雪姫(上原美佐)、姫を伴っての逃避行。
主人公の衣装が柔道着を模し、未来世界の映画であるのに使用する武器は剣(ライトサーベル)
物語のモチーフが黒澤明監督作品「隠し砦の三悪人」。
しかし、映画のラスト・シーンのモチーフは、自らの映画監督デビュー作品「THX−1138」。




おもしろい映画です。







‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

スター・ウォーズ (1977)

監督 ジョージ・ルーカス
製作 ゲイリー・カーツ
脚本 ジョージ・ルーカス
撮影 ギルバート・テイラー
特撮 ジョン・ダイクストラ、リチャード・エドランド、フィル・ティペット
特殊メイク
   リック・ベイカー
音楽 ジョン・ウィリアムズ

出演 マーク・ハミル
   ハリソン・フォード
   キャリー・フィッシャー
   アレック・ギネス
   ピーター・カッシング
   アンソニー・ダニエルズ
   ケニー・ベイカー
   ピーター・メイヒュー
   デヴィッド・プラウズ
   フィル・ブラウン
   ジェームズ・アール・ジョーンズ

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

物語

──遠い昔、遥か宇宙のどこかで。
かつては平和が保たれていた銀河系も、今では共和国が崩壊し、
それにかわって出現した銀河帝国が独裁体制をしき圧政により銀河系全宇宙を制圧しようとしていた。

惑星、ジェダでは、ジン・アーソとソウ・ゲレラが、最終兵器の設計者でもある
ゲイリン・アーソのメッセージを受け取っていた。ゲイリン・アーソは最終兵器の
開発に積極的にかかわるふりをし、排熱ダクトという弱点を残したとジンとソウ・ゲレラに伝えた。

すぐその後、惑星、ジェダは最終兵器の攻撃により惑星ごと破壊された。
そこから逃れたジンは、排熱ダクトの位置を確定すべく、
最終兵器の設計図を奪取するローグ・ワンというチームを結成し、
オーソン・クレニックが拠点とする惑星スカリフに向かった。
そして、ローグ・ワンは、最終兵器の設計図を奪取し、それをアクバー提督に送り届けた。

帝国軍の独裁に抵抗する少数の人々はアルデラーン惑星のレイア・オーガナ姫
(キャリー・フィッシャー)を中心に惑星ヤービンに秘密基地を築いて、帝国打倒を秘かに計画していた。
一方、帝国側も最新兵器「死の星(デス・スター)」を建造して、
帝国軍の戦闘整備を確固なものとしていた。レイア姫が帝国の親衛隊長、
ダース・ベイダー(デイヴィッド・プラウズ)率いる宇宙巡航艦にとらえられたのは、
「死の星(デス・スター)」の構造機密を奪取し、逃げるその途中のことだった。

レイア姫が乗船する巡航艦が制圧されたとき、1組のロボットCー3POとR2ーD2の乗った
球型脱出機が巡航艦から飛び出し、砂漠の小惑星タトゥーインに着陸する。
しかし、ロボットたちは、さまよっているところをジャワ族につかまり、
ロボット市に出されてしまう。このセリ市でロボットたちを買った若い農夫ルーク
(マーク・ハミル)は偶然R2ーD2の映像伝達回路に収められた
レイア姫の救いを求めるメッセージを発見し、心を動かされる。

他に救助の手を求めるべくルークの許を去ったR2ーD2を追ったCー3POとルークは、
砂漠の蛮族タスケン・レーダーズに襲われたところをベン・ケノービ(アレックス・ギネス)
と名のる老人に助けられる。彼こそ、共和国のジェダイ騎士団の生き残りで、
レイア姫がメッセージの中で助けを求めた勇士オビ・ワンだった。
彼はルークが騎士団の仲間の1人の忘れ形見であることを知り、レイア姫救出に協力する。

彼らは宇宙船調達のため、タトゥーイン惑星の宇宙空港のある街モス・イーズリーで、
密輸船長ハン・ソロ(ハリソン・フォード)とその右腕チューバッカ(ピーター・メイヒュー)に会い、
彼らの乗る宇宙船ミレニアム・ファルコン号を買い取るが、
その時ロボットたちを追跡してきた帝国側の襲撃にあう。ファルコン号に乗りこみ、
タトゥーインを緊急脱出するが、追手からのがれるために別の空間にワープした時に、
帝国の属領総督グランド・モフ・ターキン(ピーター・カッシング)が
「死の星(デス・スター)」の強大さを示すために破壊した惑星の残骸のただ中へと飛び込む。

ミレニアム・ファルコン号は「死の星(デス・スター)」の磁力ビームによって
捕えられるが、激しい戦闘の末、レイア姫を救出して脱出に成功する。しかしこの戦いで、
ベン・ケノービはダース・ベンダーのライト・サーベルでの対決に敗れ、命を絶ってしまう。

共和国軍の基地にレイア姫を連れ帰ったルークたちは、戦闘部隊を組織して
「死の星(デス・スター)」を迎え撃つべく飛び立つ。戦闘の中、ルークが危機に陥ると、
「ルーク、フォースを信じるのだ」
と、今まで魂だけの存在となったベン・ケノービの声が聞こえた。
そして、ベイダーに砲撃の射程にロックされた窮地では、
突然現れたハン・ソロのミレニアム・ファルコン号に救われ、
ルークは、排熱ダクトの攻撃に成功。戦闘は反乱軍の勝利に終わり、
「死の星(デス・スター)」は壊滅し、巨きなる爆発と共に消滅するのだった。

共和国軍の戦士たちは劇的な大勝利に歓喜した。ルーク、ハン・ソロ、チューバッカは、
英雄として表彰され、正式に共和国軍の戦士として迎え入れられたのであった。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

収録時間:125分
レンタル開始日:2004-12-10

Story
ジェダイの騎士が滅亡して久しい時代、銀河系は帝国による圧政下にあった。そんな中、小さな反乱軍が、帝国が誇る最終兵器=要塞デス・スターの極秘設計図を盗み出し、必死に抵抗する。銀河皇帝が最も信頼をおくダー(詳細こちら


stainbeck at 12:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)アメリカ ハリウッド映画 | 60年代・70年代

ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー

2016年のアメリカ、ハリウッド映画です。
監督は、ギャレス・エドワーズ。
製作は、キャスリーン・ケネディ、アリソン・シェアマー、サイモン・エマニュエル。
製作総指揮は、ジョン・ノール、ジェイソン・マクガトリン。
原案は、ジョン・ノール、ゲイリー・ウィッタ。
脚本は、「シンデレラ 」のクリス・ワイツ、「ボーン・アイデンティティー 」のトニー・ギルロイ。
撮影は、「ゼロ・ダーク・サーティ」でアカデミー賞受賞のグリーグ・フレイザー。
衣装は、グリン・ディロン、デイヴ・クロスマン。
音楽は、「M:i:III 」「カールじいさんの空飛ぶ家 」のマイケル・ジアッキノ。
出演は、フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、ベン・メンデルソーン、ドニー・イェン、
チアン・ウェン、マッツ・ミケルセン、フォレスト・ウィテカー、そしてワーウィック・デイヴィス。





“ 「スター・ウォーズ」の前日譚 ”


ダース・ベイダー卿擁する帝国軍の最終兵器がついに完成しようとしていた。
その圧倒的な破壊力の前に、銀河全体が恐怖に支配されようとしていた。

有名な科学者ゲイレン・アーソを父に持ちながらも、家族と離れ離れとなり、
たった一人で生き抜いてきた女性、ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)。
彼女は、公文書偽造や暴行や公務執行妨害で帝国軍の刑務所で強制労働の日々を過ごしていた。

ジンはある日、反乱軍の将校キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)から
父、ゲイレンが最終兵器の設計に関わっていると知らされる。
そして、ある帝国軍のパイロットに反乱軍のソウ・ゲレラへのメッセージを託したことも。

「メッセージを送ったのは君のお父さんだ」

反乱軍と反乱軍の間には、びみょうな関係もあった。
ソウ・ゲレラは帝国軍の圧政のなかでパルチザンと呼ばれる抵抗勢力を率いて抵抗していた。
その戦いぶりは過激で向こう見ず。テロリストを上回るほど危険だったことから、
帝国軍はもちろん、味方からも悪評が立ち、一部の反乱軍指導者たちから煙たがられる存在であった。
そして、ソウ・ゲレラはジンの育ての親でもあった。

「君に我々とソウ・ゲレラとの架け橋になってもらいたい、その後は自由だ」

ジンは、その真相を突き止めるべく、キャシアンと共にソウ・ゲレラのいる惑星、ジェダに向かった。
そして、惑星、ジェダで盲目の剣士、チアルート・イムウェ(ドニー・イェン)、
狙撃手、ベイズ・マルバス(チアン・ウェン)と出会う。
しかし同じ頃、ダース・ベイダー卿の指示により、帝国軍を裏切ったパイロットの行方を追い、
帝国軍もまた惑星、ジェダに最終兵器と共に進行を進めていた。

「こちら、管制塔、帝国軍から奪ったその機は飛行許可は出していない、そちらはどのチームか?」
「こちらは、、、、ローグ・ワンだ!」

「フォースと共にあらんことを」

やがてジンは、志で集まった反乱軍のチーム、“ ローグ・ワン ”の一員として、
惑星スカリフへ向かい、最終兵器の設計図を奪取するという過酷なミッションに身を投じていく──。


第一作「スター・ウォーズ」10分前までのストーリー。
本編のシリーズをあわせたすべての中で最高傑作と評されても仕方がないほどの逸品です。
ライト・サーベルの戦いがまったく出てこないなど、
過去の「スター・ウォーズ」シリーズとは見事に切り離した出来であり、
わずかに過去の「スター・ウォーズ」シリーズとつながることにより、
その“ わずかさ ”が見事に本作と本編の昇華になってあります。
そして、反乱軍と帝国軍の宇宙での0距離射撃、ハンマー・ロック・アタックなどは、
ジョージ・ルーカスではなく、J・J・エイブラムスからの薫陶。




おもしろい映画です。









stainbeck at 09:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)アメリカ ハリウッド映画 | 2000年〜

2016年12月16日

台北に舞う雪

2009年の台湾、中国、日本、香港の映画です。
監督は、「ションヤンの酒家」のフォ・ジェンチイ。
脚本は、ス・ウ、田代親世。
撮影は、スン・ミン。
音楽は、アン・ウェン。
主演は、チェン・ボーリン。
共演は、中国女優、トン・ヤオ、トニー・ヤン、モー・ズーイー、ジャネル・ツァイ、テレサ・チー。





「知ってる?、この町は天燈祭りで有名なんだ、
 観光客がここに来る目的は、願い事を天燈や竹筒やお札に書くためなんだ、
 人生にはいろいろと悩み事があるけど前に進んで行くしかない 」


「人はどうして失踪すると思う?、本当に誰にも見つかりたくないと思うかい?、
 誰にも捜してもらえず、そのまま忘れ去られたら悲しすぎるだろ?、そんな失踪は嫌だろ? 」


菁桐は台北から電車で約一時間半。
ホウ・シャオシェン監督作品「悲情城市」で観光地として有名になった九份の最寄駅、
瑞芳駅で平渓線というローカル線に乗り換えて約40分で到着する終点の田舎駅。


中国の映画、香港の映画とは違う、台湾人感覚のメロドラマ、“ 台北に舞う雪 ”







‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

台北に舞う雪 (2009)

監督 フォ・ジェンチイ
製作 リュウ・ジン、伏見朋子
製作総指揮
   ユ・ドン、劔重徹、川崎代治、川村英己、ジェフリー・チャン
脚本 ス・ウ、田代親世
撮影 スン・ミン

出演 チェン・ボーリン
   トン・ヤオ
   トニー・ヤン
   モー・ズーイー
   ジャネル・ツァイ
   テレサ・チー

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

物語

台湾北部の渓谷沿いを走るローカル線の終点、菁桐で孤児として育ったモウ
(チェン・ボーリン)は、幼い頃に出て行った母親がいつか帰ってくる日を待ちながら、
町の雑用をこなす忙しい毎日を送っている。モウにとって町のために働くことは、
彼の成長を温かく見守ってきた町の人々に対する恩返しだった。

そんなある日、モウの前にメイ(トン・ヤオ)と名乗る女性が現れる。
メイは大型新人として売り出し中の歌手だったが新作発表の直前に声が出なくなり、
誰にも行き先を告げずに台北を飛び出してきたのだった。
モウは、食堂で酔いつぶれていた彼女を宿に送り届けたことがきっかけで、
部屋探しなどを手伝うようになる。モウの馴染みの食堂で働き始めたメイは、
明るい笑顔を見せるようになり、漢方医のマーさんが処方してくれた薬の効果もあってか、
喉の調子も少しずつ良くなっていく。故郷の青島に降る雪のことを懐かしそうに語るメイ。
彼女はずっとここにいるわけではない、と自分に言い聞かせながらも、モウは恋心を募らせる。

しかし、メイはプロデューサーのレイ(トニー・ヤン)への想いを断ち切れずにいた。
年の暮れも迫ったある日、芸能記者のジャックがメイを探しに菁桐へやって来る。
ジャックは町のカフェの看板娘・ウェンディ(テレサ・チー)を通してメイを見つけ、
やがて彼女の居場所は台北のレイとレイのアシスタントのリサの知るところとなる。

新年の祭りの日。モウたちが作った野外ステージに、メイの歌声が響きわたる。
聞き惚れる群集の中には、台北から彼女を迎えに来たレイとリサの姿もあった。
レイにとびきりの笑顔を向けるメイを見て、モウは自分の気持ちを言い出すことができない。
願いごとを書いた天灯を一緒に空に放つ約束をしていた小正月が来る前に、メイは町を去った。
だが、歌手として再スタートを切ったメイは、やがてモウの優しさに気付き始める──。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

監督:フォ・ジェンチィ
出演者:チェン・ボーリン、 トン・ヤオ、 トニー・ヤン、 モー・ズーイー
収録時間:104分
レンタル開始日:2010-12-03

Story
『山の郵便配達』のフォ・ジェンチィ監督、『カンフー・ダンク!』のチェン・ボーリン主演によるラブストーリー。とある田舎町を舞台に、声が出なくなり都会から逃げてきた歌手・メイと、その町で暮らす青年・モウの切なくも心温まる純愛を描く。 (詳細はこちら


stainbeck at 10:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)アジアの映画 | 台湾の映画

2016年12月14日

疾風ロンド

2016年の日本映画です。
監督は、吉田照幸。
原作は、東野圭吾。
撮影は、佐光朗。
美術は、和田洋。
編集は、岸野由佳子。
音楽は、三澤康広、B'z。
主演は、阿部寛。





医科学研究所が違法に保管していた新型生物兵器“ K-55”が何者かに盗み出される。
犯人は研究所を解雇された元研究員の葛原で、メールで3億円を要求し、
添付の写真には“ K-55 ”の隠し場所に置かれた目印のテディベアが写っていた。
所長の東郷と主任研究員の栗林(阿部寛)が警察にも通報できずに困惑していたところ、
当の葛原が事故死したとの連絡が入る。所長から“ K-55 ”を秘密裏に
回収するよう無理難題を押しつけられた東郷は、わずかな手がかりから、
日本最大級の野沢温泉スキー場へと捜索に向かうのだった──。


“ 笑撃サスペンス ”

スキー場を舞台にしたドタバタ劇。ちょっとした笑いがそこそこある映画です。
これはなかなか評するのが難しく、自分が12歳頃観た笑い死ぬほどおもしろかった
コメディ映画を大人になって観てみるとそれほどおもしろく思えなかったことがあります。
こういうドタバタ劇は、初めて観た時が一番おもしろく、段々と楽しさが薄まっていくものなのでしょうか。
わたしは、まあまあ程度かと思っていましたが、隣の中学生か高校生くらいの子は大うけでした。
ま、それでも「テルマエ・ロマエ」よりは十分おもしろいんじゃないかと感じました。




おもしろい映画です。









stainbeck at 10:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)日本映画 | 新作映画評

2016年12月12日

エベレスト 3D

2015年のアメリカ、ハリウッド映画です。
監督は、バルタザール・コルマウクル。
脚本は、「グラディエーター」「レ・ミゼラブル」のウィリアム・ニコルソン、
「フル・モンティ」「スラムドッグ$ミリオネア」のサイモン・ボーフォイ。
撮影は、「ダ・ヴィンチ・コード」のサルヴァトーレ・トチノ。
衣装は、ガイ・スペランザ。
音楽は、ダリオ・マリアネッリ。
出演は、ジェイソン・クラーク、ジョシュ・ブローリン、ジョン・ホークス、
ロビン・ライト、マイケル・ケリー、サム・ワーシントン、キーラ・ナイトレイ、
エミリー・ワトソン、エリザベス・デビッキ、森尚子、ジェイク・ギレンホール。





1996年、春。
ニュージーランドの登山ガイド会社によって世界最高峰エベレストの登頂ツアーが企画され、
医師で登山経験豊富なベック(ジョシュ・ブローリン)や前年の雪辱を期す郵便配達員の
ダグ(ジョン・ホークス)、著名なジャーナリストのジョン・クラカワー(マイケル・ケリー)、
そして日本人女性登山家・難波康子(森尚子)ら世界各国から8人のアマチュア登山家が参加した。
彼らを率いるのはベテラン・ガイドのロブ・ホール(ジェイソン・クラーク)。

一行は標高5000m超のベースキャンプに滞在しながら、1ヵ月かけて身体を高度に順応させていく。
その間、ベースキャンプは多くの商業登山隊でごった返し、様々なトラブルが発生していた。
そんな中、ロブ・ホールは別の隊を率いるスコット・フィッシャー( ジェイク・ギレンホール)
と協調体制を取ることで合意、互いに協力しながら山頂を目指すのだったが──。



3D製作かつ本物の山で製作された本格的な登山映画。
ただしかし、作品としては、8000メートル以上の高峰の魅力に依存が強すぎるため、
ウィリアム・ニコルソン、サイモン・ボーフォイという名脚本家を配しているにもかかわらず、
脚本の力が弱く、物語の物足りなさが否めません。
やはり一番問題なのは、「なぜ山に登るのか?」と問題を呈しながら
結局は、その回答が物足りなかろうかなんであろうがないというのがダメなのでしょう。







監督:バルタザール・コルマウクル
出演者:ジェイソン・クラーク、 ジョシュ・ブローリン、 ジョン・ホークス、 キーラ・ナイトレイ、 サム・ワーシントン、 ロビン・ライト
収録時間:121分
レンタル開始日:2016-04-22

Story
エベレスト登頂中に起こった実話を元に描くサバイバルアドベンチャー。ロブが率いるエベレスト登頂ツアーの一行は、順調に登山を続けていた。だが、頂上アタックの日、下山が大幅に遅れた上に嵐で天候が急激に悪化し、彼らは散り散りになってしまう。 (詳細はこちら


stainbeck at 10:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)アメリカ ハリウッド映画 | 2000年〜

2016年12月10日

ケープタウン

2013年のフランス、南アフリカの映画です。
監督は、ジェローム・サル。
原作は、キャリル・フェレ。
脚本は、ジェローム・サル、ジュリアン・ラプノー。
撮影は、ドゥニ・ルーダン。
美術は、ロラン・オット。
衣装は、レイ・ドネリー。
編集は、スタン・コレ。
音楽は、アレクサンドル・デスプラ。
出演は、オーランド・ブルーム、フォレスト・ウィテカー。





南アフリカのケープタウン。
ある日、元人気ラグビー選手の娘ニコールの惨殺死体が発見される。
捜査の指揮に当たるのはズールー族出身の刑事アリ・ソケーラ
(フォレスト・ウィテカー)。彼が率いる捜査チームには、私生活に問題を抱えた
白人刑事ブライアン・エプキン(オーランド・ブルーム)がいた。酒と女に溺れ、
妻にも見捨てられた彼だったが、刑事としてはアリがもっとも信頼を置く部下だった。

解剖されたニコールからは、未知の分子が含まれた麻薬が検出される。
さらに事件当日ニコールは売人のスタンと会っていたことが判明。アリとブライアン、
ダン・フレッチャーの3人はニコールの発信記録があったミューゼンベーグ海岸で
スタンを見かけなかったか聞き込み調査を行うが、
若い黒人グループに声をかけたところ、彼らは制止も聞かずに銃撃する。
最新の銃や無線機、暗視装置を持ちあわせ異様に凶暴な彼らとのもみ合いの中で、
ダンは命を落とす。その場にはニコールの遺体から検出されたものと同じ薬物が残されていた。
さらに、最近頻発しているスラム街の子供たちが行方不明になる事件の現場からも
同様の薬物が見つかる。分析の結果、その薬物ははじめは快感をもたらすが、
摂取し続けると攻撃性が増し、自殺衝動を起こさせるという恐ろしいものだった。

薬物を手掛かりに捜査を進めていくうちに、アパルトヘイトが布かれていた時代に
政府の命令で黒人を抹殺するための科学兵器を研究していた科学者オパーマンに行きあたる。
ニコール殺人事件の犯人はスタンだと睨まれているが、根底には大きな組織犯罪があると
確信するブライアン。そんな中、第二の殺人事件が発生する。

遺体からスタンらしき痕跡も見つかるが、スタンもまた殺され、頚が警察に届けられた。
事件解決のため捜査を打ち切ろうとする署長に反し捜査を続ける
ブライアンとアリに、深い闇が待ち構えていた──。



淡々と進行する二人の刑事と犯罪組織の物語。
よくあるダーク・ストーリーかと思いきや、あまりにも残虐過ぎて驚嘆します。

美しい浜辺で刑事が犯罪組織を尋問する場面──。
犯罪組織の人間たちは、まだ些細なことから耳を刺し、マシンガンを向け、
剣で刑事を脅すよりも先に腕を斬り、さらに体を斬りつけ殺します。

え?、南アフリカってこんなに恐ろしい土地なのかと真偽がわからなくなってしまいます。
そのテイストの闇の深度がこの映画全体に漂い、魅入れます。




“ ダーク・ストーリー ”おもしろい映画です。







監督:ジェローム・サル
出演者:オーランド・ブルーム、 フォレスト・ウィテカー、 コンラッド・ケンプ、 ジョエル・カエンベ
収録時間:107分
レンタル開始日:2015-03-04

Story
オーランド・ブルーム、フォレスト・ウィテカー主演のサスペンスアクション。南アフリカ・ケープタウンで人気の元ラグビー選手の娘が殺された。捜査を始めた刑事のアリとブライアンは、やがて事件が大きな犯罪組織に繋がっていることを知り…。R15+ (詳細はこちら


stainbeck at 10:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)フランス映画 | アフリカの映画

2016年12月08日

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

2016年のアメリカ、ハリウッド映画です。
監督は、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 」のデヴィッド・イェーツ。
製作は、デヴィッド・ハイマン、J・K・ローリング、スティーヴ・クローヴス、
ライオネル・ウィグラム。
製作総指揮は、ティム・ルイス、ニール・ブレア、リック・セナト。
脚本は、J・K・ローリング。
撮影は、フィリップ・ルースロ。
衣装は、コリーン・アトウッド。
編集は、マーク・デイ。
音楽は、「メジャーリーグ」「逃亡者」のジェームズ・ニュートン・ハワード。
出演は、「博士と彼女のセオリー」のエディ・レッドメイン。
共演は、キャサリン・ウォーターストン、ダン・フォグラー、アリソン・スドル、
エズラ・ミラー、サマンサ・モートン、ジョン・ヴォイト、コリン・ファレル。





1926年、魔法使いのニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、
魔法の腕は超一流ながら人見知りでおっちょこちょいの魔法動物学者。
魔法動物をこよなく愛する彼は、世界中を旅して魔法動物たちを集めていた。
彼の不思議なトランクには、そんな魔法動物たちがいっぱい詰まっていた。

ある日、ニューヨークへやって来たニュートだったが、ひょんなことからトランクが
人間のものとすり替わってしまう。そしてトランクの中にいた可愛いものから獰猛なものまで、
ありとあらゆる魔法動物が人間界に逃げ出してしまい、ニューヨーク中が大パニックに。

ニュートは魔法使いのティナとクイニーや人間のジェイコブと協力して逃げた
魔法動物たちを追っていくのだった──。



「ハリー・ポッター」の世界観を引き継いだ新映画シリーズ。
しかし、「ロード・オブ・ザ・リング」の「ホビット 思いがけない冒険」とは違い、
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」は、なんといいますかわかりにくいです。
オッカミーのドゥーガル、オブスキュラス、グリンデルバルドなど、
J・K・ローリングによるJ・K・ローリング言葉で物語が埋め尽くされて、さっぱりわかりません。
その点は、「ホビット庄」など日本人にもイメージが伝わる言葉で表現した
言語学者でもあったJ・R・R・トールキンを見習うべきと考えます。

そして映画は、2010年代映画の大定番。
コンピュータ・グラフィックによる巨大生物による
「トランスフォーマー」「アベンジャーズ」さながらの“ 街の大破壊 ”。
それを、“ ハリー・ポッター ”の魔法が癒します。









stainbeck at 10:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)アメリカ ハリウッド映画 | 新作映画評

2016年12月06日

バトルヒート

2014年のアメリカ、タイの映画です。
監督は、タイ人のエカチャイ・ウアクロンタム。
製作は、ドルフ・ラングレン。
脚本は、ドルフ・ラングレン、スティーヴン・エルダー、ガブリエル・ダウリック。
撮影は、ベン・ノット。
編集は、ヴィクター・デュボイス。
音楽は、ヤコブ・グロート。
主演は、ドルフ・ラングレン。
共演は、トニー・ジャー、マイケル・ジェイ・ホワイト、ピーター・ウェラー。





“ アクション映画スター、ドルフ・ラングレンの製作、脚本、主演作品 ”


タイのバンコク。刑事のトニー(トニー・ジャー)は、カンボジアの国境の町
ポイペトにあるナイトクラブに、ベトナム人女性ミン(セリーナ・ジェイド)を潜入させ、
人身売買組織の情報を得ていた。そのクラブを経営するヤンコの父親こそ、
国際的な人身売買組織を率いるビクター・ドラゴビッチ(ロン・パールマン)だった。

ある日、人身売買の仲介人を追い詰めたトニーは、ビクターの輸送船がアメリカの
ニュージャージーに入港するという情報を入手。連絡を受けたニュージャージー州の
コステロ警部(ピーター・ウェラー)は、FBIのリード捜査官(マイケル・J・ホワイト)
と協力して港の強制捜査に踏み切る。ドラゴビッチ一味と警官隊による激しい銃撃戦の中、
ベテラン刑事のニック・キャシディ(ドルフ・ラングレン)はビクターの四男アンドレを射殺。
ビクターも逮捕される。事件は無事解決したかに見えたが、アンドレの復讐を誓った
ビクターの長男ゴランと次男イワンが、ニックの自宅を襲撃。激しい炎の中から瀕死の状態で
救出されたニックは、愛する妻子の死と、ビクターが外交圧力で釈放された事実を知らされる。

自らの手でドラゴビッチ一味を始末すると決意したニックは病院から逃走。
偽造パスポートを入手し、タイのバンコクへ飛ぶ。一方、トニーたち地元警察は、
暴走するニックを追って来たリード捜査官に協力し、その行方を追う──。



タイ・カンボジアが舞台となる本格ハリウッド映画。それは、さながら「ブラック・レイン」。
タイのアクション映画スター、トニー・ジャーの見せ場がふんだんにあり、
トニー・ジャーとドルフ・ラングレンの対決の場面は、旬のトニー・ジャーの独壇場。

ただ、惜しむらくは映画で扱っているテーマが少女売春と少女売買で、
そのテーマが娯楽アクション映画で扱うにはあまりにも重過ぎ、
“ ドルフ・ラングレン VS トニー・ジャー ”の単純なる娯楽アクション映画に
とどまればいいものの、とどまらず、また「ランボー」「ターミネーター」「ロボコップ」ほど昇華せず。
この点が映画のマイナス点となっています。
映画序盤から中盤までのアクション・シーンがいいだけに非常にもったいない感じです。




おもしろい映画です。







監督:エカチャイ・ウアクロンタム
出演者:ドルフ・ラングレン、 トニー・ジャー、 マイケル・J・ホワイト、 セリーナ・ジェイド
収録時間:96分
レンタル開始日:2015-11-06

Story
『エクスペンダブルズ』のドルフ・ラングレン、『マッハ!』のトニー・ジャー共演によるアクションサスペンス。刑事のニックとトニーは、互いの存在を知らないまま共通のマフィア組織を追っていた。だが、ニックはマフィアのボスに家族を惨殺され…。R15+ (詳細はこちら


stainbeck at 10:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)アメリカ ハリウッド映画 | 東南アジア、南アジア

2016年12月04日

闇金ウシジマくん Part2

2014年の日本映画です。
監督は、山口雅俊。
原作は、真鍋昌平。
脚本は、山口雅俊、福間正浩。
撮影は、西村博光。
美術は、平井淳郎。
編集は、金田昌吉。
出演は、山田孝之。





トゴ(10日で5割)という違法な高金利で金を貸し、
返せない客をシビアに追い詰める
アウトローの金融屋・カウカウファイナンスの丑嶋馨(山田孝之)。
丑嶋の会社ではトゴ(10日で5割)、ギャンブルの借金には1日で3割(通称・ヒサン)
という法外な金利であるが、それでも一般の消費者金融で借金をできない者たちが借りに来る──。



神咲麗(窪田正孝)は、「CLUB AIR」で働く新人ホスト。
店では大成(たいせい)が不動のナンバーワンホストで、人気だった。
一方の麗は、勤務して3か月が経過するのだが、まだ1人も指名が取れない状態。
困った麗は母親に頼み込み、母・節子に自分を指名してもらった。
それを同僚のホストたちは笑いものにするが、
大成はそのくらいの気概を持てと、他の新人ホストたちに言う。

ある日麗は、ゲームセンターでゲームをする少女・彩香(門脇麦)と出会う。
彩香は高校を中退して現在は喫茶店のウエイトレス。
彩香の家庭は、リストラされた無職の父と、世間体を気にする母と冷たい姉がいる。
ツイッターで毎日が意味がなく退屈だと彩香はつぶやいていた。

twitter「ゲームしているときが一番好き、なにも考えなくていいから」
twitter「今女の子の集団とすれ違った、わたしのことなんか見えていない感じでむかつく」
twitter「わたしって空気なのかな?、空気女今日もがんばります」

劣悪な環境で働く日雇労働者の男・蝦沼(柳楽優弥)が彩香に一目ぼれをし、ストーカー行為を行う。
──それに彩香は気づきかなかった。

蝦沼は、やくざの若琥会、犀原茜が運営する“ 貧困ビジネス ”の現場で働いていた。
そこはホームレスや生活保護崩ればかりが集まる肉体労働の現場だった。

「日当一万円の約束だろ?」
「うるせー、ばかやろう、いいかよく聞け、確かに日当は1万円だ、
 だがそこから源泉徴収と税金で1021円、現場へお前らを運んでやった交通費が2000円」
「交通費?」
「昼飯代が1000円」
「賞味期限切れのカレーが?」
「その軍手と作業着のレンタル代をあわせて差し引くと6751円、残りが3250円、
 他じゃまともに雇ってもらえない半端なクズに仕事やっているだけありがたく思え」


ある日、「CLUB AIR」店の前を偶然通りかかった彩香が、麗を指名した。
彩香は麗に将来の夢を聞かれるが、困ってしまう。
かつては美容師と思っていたのだが、今は目標がなかった。
美容師の話を聞いた麗は、自分の母が元美容師だったから道具一式やるよと言う。
そして2人で夢を叶えようと彩香に言う。
感激した彩香は言った。「今決めた、麗の夢がわたしの夢だよ」

そんな時、麗の母・節子が自殺する。麗のために遠方から上京して指名してくれた母は、
故郷で孤独を抱え、風呂場にこもって練炭で自殺をした。
母・節子の死をきっかけに、麗はもう帰るところがないと強く思う。
金持ちの中年女性の牧子に気に入られた麗は徐々に順位を上げ、ナンバー2にまで昇りつめていた。
麗はナンバーワン目指して指名を取ろうと必死になり、彩香にももっと来るように頼んだ。

彩香はウエイトレスの仕事だけでは麗のホストクラブの金が支払えなく、
売春まがいのこともするが、大金は手に入らない。
家出した彩香は麗の家に転がり込み、未成年なので消費者金融で借金もできず、
闇金のカウカウファイナンスを訪れる──。


加賀マサル(菅田将暉)は母と2人暮らしの未成年の男。
母はパチンコ中毒で、カウカウファイナンスから借金をしていた。
ある時、マサルはコンビニの前でキーがついたままのバイクを見つけ、
3人乗りをして遊んで事故を起こし、バイクを壊してしまう。
そのバイクは地元で「愛沢連合」を名乗る暴走族の総長・愛沢浩司(中尾明慶)のものだった。
愛沢はマサルを叩きのめした。マサルは反撃し、ナイフで愛沢の腹を刺すが、愛沢は倒れなかった。
愛沢はマサルをカウカウファイナンスに連れていき、バイクの修理代で200万の借金をさせようとする。
しかし、丑嶋は愛沢に貧乏、無職、未成年で200万円の価値はないと言う。
その時、マサルは「ここで働かせてください!」と叫び頼み、
丑嶋は、暴走族に周囲を囲まれた状況で愛沢を刺した度胸を買い、マサルを雇うことにする。

マサルはカウカウファイナンスで働く。こつも掴み、「楽勝」と言い始めたマサルは、
「債務者ってゴキブリ以下っすね、俺この仕事向いているみたいです」と言う。

ある日、丑嶋はある債務停滞の中年女性を事務所に連れてくると、
借金のカタに風俗店に連れて行くために、事前に写真を撮るため裸になれと要求する。
「マサル、こいつの写真撮れ」
「・・社長、この人俺の母ちゃんです・・。」
「知ってるよ、住所と名字が一緒だったからな、債務者はゴキブリ以下なんだろ?」
マサルが土下座し、懇願すると、丑嶋は母親の借金を肩代わりするよう言い、マサルをクビにした。

債務者の怖さをなめている、今に痛い目に遭うという考えで丑嶋はクビにしたが、
マサルは怒り、丑嶋への復讐を考える。手始めに債務者に作らせた名義の不正の通帳を買い取り、
今までの仕事のノウハウを活かして、カウカウファイナンスの顧客に金を貸し始めた。
しかし、パチンコ屋の前で金貸しをしている現場を愛沢に見られてしまう──。


その頃、愛沢は喫緊に金に困っていた。
愛沢も200万円の借金があり、その支払い期限は明日だった。
その借り先も、やくざの若琥会、犀原茜からだった。
愛沢の妻・明美(木南晴夏)は赤ん坊がいながら、気分転換にとホストクラブ
「CLUB AIR」の大成(たいせい)に入れ込んでいた。愛沢は暴走族を維持するために金が必要だった。
工業高校中退で、就職もうまくいかない愛沢にあるものといえば暴走族だけだった。

愛沢はマサルから、明日がカウカウファイナンスの給料日ということを知り、
闇金は警察には頼れないこと、柄崎か高田が金を引き出しに行くところを待ち伏せし、
金を奪う作戦を伝えられ、愛沢はヤクザが隠している銃を手にし、丑嶋のもとへと向かう──。

同じ頃、丑嶋と柄崎は、やくざの若琥会・熊倉に呼び出され、
若琥会組長の家の増築祝いの300万円を要求される。
そして、その場には、若琥会、犀原茜(高橋メアリージュン)もいたのだった──。



第一作の映画「闇金ウシジマくん」は、好評だった深夜ドラマを映画化しただけで、
内容がいまひとつというより、原作の複数のエピソードを絡ませて1つの作品にする
その構築がうまくいっていませんでした。
しかし、「闇金ウシジマくん Part2」は、前作が習作となり、
見事にひとつの作品として完成されてあります。




おもしろい映画です。







監督:山口雅俊
出演者:山田孝之、 綾野剛、 菅田将暉、 木南晴夏、 門脇麦、 高橋メアリージュン、 中尾明慶、 窪田正孝、 希崎ジェシカ、 バカリズム、 大久保佳代子、 キムラ縁子、 マキタスポーツ、 本仮屋ユイカ、 光石研、 柳楽優弥、 崎本大海、 やべきょうすけ
収録時間:134分
レンタル開始日:2014-10-24

Story
真鍋昌平原作、山田孝之主演による人気ドラマの劇場版第2弾。闇金業者「カウカウファイナンス」の社長・丑嶋をめぐってヤンキー、暴走族、ホスト、風俗嬢など個性的な登場人物たちが八つ巴のサバイバルバトルを展開する。共演は綾野剛、菅田将暉ほか。PG12 (詳細はこちら


stainbeck at 10:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)日本映画 | 2000年〜