2018年10月18日

JOHN CARPENTER'S CHRISTINE(監督:ジョン・カーペンター、原作:スティーブン・キング)




クリスティーン












1957年、デトロイト。
プリマスの自動車工場で真っ赤なプリマスが完成されようとしていた。
工員がエンジンをチェックしようとした時、ボンネットがひとりでに降りて、工員の腕を
激しく挟み込む。そして車のシートに煙草の灰を落とした別の工員は、死体で発見された。

1972年、カリフォルニア。
ロックブリッジ高校の自動車整備教室で、内気なアー二ー(キース・ゴードン)が
バディ、ムーチー、ヴァンデンバーグら不良学生にからまれる。アーニーの唯一の
友人デニスが割って入り、殴りあいとなり、結果、バディは退学処分になる。

帰宅途中、アーニーは野ざらしにされているおんぼろプリマス・フューリーを目撃、
一目惚れしてしまう。デニスが止めるのも聞かず、アーニーは気味の悪い持ち主、
ルベー老人から250ドルも出してフューリーを買う。ルべー老人は車を彼女と呼び、
車の名はクリスティーンだという。アーニーの両親は、クリスティーンを買ったことに
大反対した。アーニーは、ダーネル・ガレージにクリスティーンを持って行く。

学校一の美人と評判のリー(アレクサンドラ・ポール)とアーニーが、
新品同様に甦ったクリスティーンから降りたのを目撃して呆然とするデニス。たまたま
それがフットボールの試合中だったので、デニスはタックルされて負傷し入院するはめに。
雨のドライヴ・イン・シアターで、アーニーとリーが抱き合っていた。
アーニーが車から出ると、ダッシュ・ボードが緑色に光り、リーが息をつまらせて苦しむ。
やっとのことで救出されたリーは、あの車を捨ててと言うが、アーニーが聞くはずはない。
その頃、バディらがダーネル・ガレージに忍び込みクリスティーンをボロボロに破壊する。
翌日、これを見て呆然とするアーニー。やがて、クリスティーンは自ら復讐を始めた。
深夜、道路を歩いていたムーチーがクリスティーンにひき殺され、
ガンリン・スタンドで働いていたヴァンデンバーグも、バディもやられてしまう。
ガレージの主人ダーネルも殺された。ジャンキンス警部が、アーニーを尋問するが、
アーニーにはアリバイがあるし、第一、クリスティーンには傷一つない。

年が明けて退院したデニスのもとにリーが尋ねて来て、アーニーのことについて話し合った。
アーニーは明らかに以前の内気なアーニーからは様子が変わってしまった。
アーニーとリーの為に、ガレージのクリスティーンを破壊することにしたデニスは、
パワーシャベルでクリスティーンを潰そうとするが、クリスティーンはなかなか壊れない。
事務室にいるリーを狙って、クリスティーンが激突。ウィンドシールドをぶち破って、
アーニーの身体がとび出す。そしてアーニーは死んでしまった。
しかし、なおリーを狙い、クリスティーンは襲いかかる──。







「ザ・フォッグ」
「ニューヨーク1997」
「スターマン 愛・宇宙はるかに」
「パラダイム」
「ゼイリブ」
「ヴァンパイア 最後の聖戦」


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2018年10月17日

THE SHINING(監督:スタンリー・キューブリック、主演:ジャック・ニコルソン)








ジャック・トランスは、オーバー・ルック・ホテルで支配人と会い、
そこに冬の間、管理人として住み込む話を進めていた。
オーバー・ルック・ホテルは遥か山奥にあり、
冬は雪に囲まれて誰も訪れず、冬は外界と遮断されるのであった。

その頃、ジャックの家では、息子ダニーが母親ウェンディと
食事をしながら浮かない顔をしていた。友だちのいないダニーは、
自分の中にトニーというもう一人の人間を育てており、
そのトニーがホテルに行く事に賛成していないのであった。
その時、ダニーの目の前で幻想ともつかぬ恐ろしい光景がよぎる。
それはエレベーターの扉から滝のように流れ出る夥しい量の血と、
その前に立ちつくす双児の少女の不気味な姿だった。

やがて、一家三人は大自然の中に建てられたオーバー・ルック・ホテルに到着し、
一家三人だけの孤独な生活がはじまった。
ジャックの頭の中には、支配人が語ったある惨劇のことがちらついていた。
それは、ジャックの前任者の管理人グレイディという男のことで、
彼は、この生活のあまりの孤独のために気が狂い、
妻と二人の娘を斧で殺し、自分も自殺したということだった。

ホテルが閉鎖される日、黒人の料理人ハロランと二人になった時、
ダニーはシャイニングという、幻視超能力の話をハロランから聞き、
何げなく237号室のことを訊くが、彼は驚きの表情を見せるだけだった。

その237号室の前の廊下をダニーが通る時、彼は決まって何か恐ろしい空気を感じた。
一方、ジャックは、作家という仕事柄、静かなホテルの一室で
書けることはこの上なく好都合だったが、いざ始めてみると苛立つばかりで進まない。
ウェンディは、そんなジャックの様子を見て不安になった。

そして、三人の緊張に満ちた不安定な生活が遂に惨事を生むのだった。
237号に忍び込んだダニーが何者かに傷つけられ、作品を書いていると
思われたジャックのタイプには一行のある言葉が何百枚もの用紙に書き綴られており、
その用紙を目撃したウェンディをジャックが襲った。

必死で逃げるウェンディはまずダニーを部屋の窓から外に逃がした。
窓はウェンディが脱出するにはせますぎ、斧で扉をこわし始めたジャックの狂気の声を
聞きながらウェンディは焦った。
そのころ、何か悪い予感を感じ猛雪の中をホテルに向かっていたハロランが到着し、
一家を探して部屋の中に入ってきた。そのハロランをジャックの斧が襲った──。







「突撃」
「博士の異常な愛情」
「時計じかけのオレンジ」
「フルメタル・ジャケット」


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2018年10月16日

E.T.








アメリカ杉の森に、球形の宇宙船が着地し、なかから小さな宇宙人が数人出てきた。
彼らは地球の植物を観察し、サンプルを採集する。
1人だけ宇宙船から遠く離れた宇宙人が、崖の上から光の海を見て驚く。
それは郊外の住宅地の灯だった。


突然、物音がした。
宇宙船の着陸を知った人間たちが、宇宙船に向かってきたのだ。

宇宙船は危険を察知して離陸する。

先ほどの宇宙人1人は、地上にとり残された。


その頃、住宅地の1軒では、少年たちがカード遊びをしていた。
10歳のエリオットは、小さいという理由から、兄マイケルらの仲間にいれてもらえず、
くさっていた。ピッツアの出前を受け取りに外へ出たエリオットは、
物置小屋で音がしたことに気付いて、みんなを呼びよせた。しかし、中には誰もいなかった。
深夜、エリオットはトウモロコシ畑で、宇宙人を目撃。

翌日、夕食をたべながら、エリオットは宇宙人を見たことを話すが、誰も信じない。
「パパなら…」というエリオットの言葉に、母のメリーは動揺する。
パパは愛人をつくりとメキシコに行っているのだった。
その夜もふけ、エリオットがポーチで見張っていると、宇宙人が彼の前に姿を現わす。
エリオットは宇宙人を部屋に隠した。翌日、エリオットは仮病をつかって学校を休み、
宇宙人とのコミニュケーションを試みた。そして帰宅した兄、妹ガーティに紹介する。
宇宙人は太陽系を遠く離れた星からやって来たことを、
超能力でボールを宙に浮上させて説明した。

次の朝、エリオットにマイケルの友達が、「怪物がいたか」と尋ね、
宇宙人だと聞かされると、「ではエキストラ・テレストリアルだな」という。
こうして宇宙人は、エキストラ・テレストリアルを略してE・Tを呼ぱれることになる。

学校で授業をうけるエリオットと家にいるE・Tとの間に心が通いあい、
E・Tが冷蔵庫からビールを取り出して飲むと、学校のエリオットも酔っぱらう。
E・TがTVで「静かなる男」を見て、ジョン・ウェインとモーリン・オハラの
キスシーンに見とれていると、学校でエリオットがかわいい女の子にキスをする。
E・TはTVの「セサミストリート」を見ながら、英語を覚え、家に電話したいと言う。
E・Tはノコギリや傘を使って通信器を作る。ハロウィーンの夜、子供たちは
E・Tに白い布をかぶせて森に連れ出し、E・Tは故郷の星に連絡をとる。

翌朝、E・Tは瀕死の状態となり、エリオットが彼を家に運ぶ。
E・Tを初めて見て、驚くメリー。突然、宇宙服を着た科学者たちが家にやって来た。
NASAの科学者キースがエリオットに「私も10歳の時からE・Tを待っていた」と話す。
E・Tは死亡し、最後のお別れをエリオットがしていると、E・Tの胸が赤くなる。
彼は死んでいなかったのだった。エリオットは兄妹、
兄の友人グレッグ、スティーブ、タイラーの協力を得て、E・Tを森に運んだ──。







「続・激突! カージャック」
「ジョーズ」
「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」
「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」
「ジュラシック・パーク」
「プライベート・ライアン」
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」


stainbeck at 10:00|PermalinkComments(0) アメリカ ハリウッド映画 | 1980年代

2018年10月15日

AN AUTUMN'S TALE(監督:メイベル・チャン、主演:チョウ・ユンファ)









「ヴィンセントの写真そんなに持って行く気?、向こうに行けば学校で会えるじゃないの」
「どう思う?、ヴィンセントにあげる人形こっちのほうがいいかしら?、それともこっち?」
「空港に迎えに来ないんじゃあげる必要ないって」
「ボストンで野球の試合なんだって」
「よく飽きないこと、ね、その前にこの前渡した写真持ったの?、
 空港には写真の彼が迎えに来るのよ、それに部屋も見つけてくれそうよ」
「ダサい男」
「なに言ってるの親戚なんだし、チャイナタウンではなかなかのものらしいわ、
 家も車も持ってるし、毎日ご馳走を食べているって、その人も昔船乗りをしてたらしい、
 なんとかって呼ばれてるって言ったわね、──そうだサンパン」
「サンパンって、それじゃ小船じゃない」
「でもあだ名がつくくらいだからみんなに慕われてるんじゃない、これ持って行って」
「ママ、鴨なんて嫌よ」
「なに言ってるの20時間も飛行機の中なんだし、持って行きなさいよ」


「でかいほうがカウ、強そうに見えるが実は弱虫でさ、
 小さいほうがブル、いつもいじめられてブルってるって意味さ」
「よろしく」 「よろしく」
「で、あなたがサンパン?」
「へ、そうだな」
「小船でしょ?」
「そりゃ、あっちこっち漂流するからさ、ははは」 「沈没もするしな」
「うるさい、早く乗れ、──あ、ドア壊れてるから持っててくれよ」
「え?、持つ?」
「大丈夫、安全運転で行く」

「カウ、お前いくら持ってる?」
「3000ドルくらい」
「1000ドル貸せ、昨日の負けを取り返す」
「えー、またかよ」
「──!!、横の車煽ってるな!、俺を怒らすとただじゃすまねーぞ!、ぶっちぎってやる!」
「ちょっと!」


「え?、ここなの?」
「そう、住めば都」
「電話はそこ、共同で使ってる、冷蔵庫もあるぞ、ガス冷蔵庫なんだぜ」
「ガス冷蔵庫なんてあるの?」
「目の前にあるだろ」
「・・・・。」
「俺の部屋は下だ、呼ぶ時は床を鳴らせ」


演劇の勉強と留学中の恋人に会うため23歳の香港女性ジェニファー
(チェリー・チェン)は、ニューヨークにやって来た。
空港では、遠い親戚にあたるサンパン(チョウ・ユンファ)という
33歳のやくざな男が出迎えた。サンパンはチャイナタウンの
小さなチャイニーズ・レストランで働き、下町の2階建てのボロアパートに住んでいる。
ジェニファーもそこに間借りをし、色々とサンパンの世話になった。
が、特に異性として意識することなくジェニファーのニューヨークでの生活は始まった。

「おはよう、今日ボーイフレンドがボストンから戻るの、会いに行こうかと思って」
「そうかい」
「あの、駅にはどう行けばいい?」
「ニューヨークの地下鉄は複雑だしわかりにくい、それに危険だしな」
「ええ、それは聞いて知ってる」
「ひとりじゃ無理だ、・・あー、わかった一緒に行ってやる」
「よかった!、着替えてくるわ」
「トラブルの種だぜ」
「虎がどうかした?」
「トラブルって言ったの、英語さ」

「船乗り時代は、デートしたことねーや」
「彼には秘密なのよ」
「あ、どれくらいで戻る?」
「15分くらい」
「女の15分は1時間だ」
「ね、おかしくない?、何点かしら?」
「へ、100点だ」


早速、ジェニファーは恋人ヴィンセント(ダニー・チャン)に会いにゆくが、
彼は冷たく、他に交際している女性もいることを知り、
ショックをうけたジェニファーは、あやうくガス事故を起こしそうになる。
そんな彼女を立ち直らせようとサンパンは懸命に元気づける。

「あいつは心変わりしたのさ、早く忘れちまうことさ」
「そんなのわからないわ」
「奴を見てればわかるじゃないか、いいかげんあきらめろ、
 今のお前とっても見ちゃいられないよ、
 いくら泣いてもみじめになるだけさ、もっと大人にならなきゃダメだ、わかるだろ?」
「もう大人よ」


「珍しいところで会ったな、よくこんなところまで来たもんだ、
 なに食ってる?、タマゴサンドか?、よし!、──おい、頼む!」
   「なんにします?」
   「焼き鴨の飯二つ、今日のスープはなんだ?」
   「えーと、瓜です」
   「よーし、それももらおう」
   「鴨と瓜はけちんなよ!、早くな」
   「はーい、はい、たっぷり入れときますよ」
「最近、見ないな」
「学校だから」
「そうか、ワシントンも始めよければ成功同然だって」
「ワシントンがそんなことを?」
「じゃ、でなきゃ孔子だ、どっちでもいいじゃないか、とにかくそういうこと」
   「おまちどおー、さーどうぞ、サービスしときましたよ」
「ほら、どんどん食って、腹が減っちゃ勉強もできん、
 うーんうまい!、あー、うまいものは人を幸せにする!」
「・・・・。」
「そんな食い方で味がわかるか?、もっと陽気な顔して!、
 飯だって人生だって同じ、楽しまなくっちゃ!、うーんうまい!」
「サンパン、本棚がほしいの、お店知らない?」
「店で買うの?、本棚なんて俺が作ってやるよ」
「それじゃ、そのうちにね」
「そのうち?、男がそんな約束なんかするか!、今すぐだ!」

「必要なものも揃ったことだし、勉強にも身が入るだろ」
「うん、やるわ、そのために来たんだもの」
「──?、へえ、いい時計持ってるんだな」
「おじいちゃんがくれたの」
「時計はいいが、バンドがなー、こう古くっちゃ時計が泣く、新しいの買えよ」
「学費だって足ないのにバンドなんて無理よ、今度バイトすることにしたのベビーシッター」
「いくらで?」
「部屋代くらいかな、他にも探さなきゃ、
 あとひとつ見つかれば、飯も人生も楽しめるわ、誰かさんみたいに」

「そうだ、バイトどうした?」
「どうしよう、遅れちゃう」
「俺の車で送ってやるよ」
「嫌よ、あの車に乗るとすごく手が疲れちゃうの」
「買い替えたんだ」
「この車、変な音がしてる大丈夫なの?」
「大丈夫さ、夕べ博打で儲けて買い替えたんだ、コンバーチブルだし、いいだろ」
「やだ、床に穴が開いてるじゃない、前のと変わんないじゃない、もう博打やめたら?」
「へへ、憂さ晴らしってやつも必要でね」


「素敵だったのに、時計のバンドがあんなに高いなんて、もー」
「はは、これがアメリカの音楽らしい、香港の葬式を思い出すな」
「──!、もう帰りましょ」
「なんでだ?」
「いいから、行きましょ」

「サンパン、今のわたし何点くらい?」
「0点」
「まじめなのよ、彼女と比べてわたしどう見える?」
「彼女って誰だ?」
「知ってるくせに、彼女よ、ヴィンセントと一緒にいた、ねえ、どっちがきれい?」
「じゃあな、ヴィンセントに聞け」
「いじわる、どうせわたしはブスですよ」
「どうして顔ばっかり気にする、顔がすべてじゃないだろ」
「だって美人なら、ヴィンセントにふられなかったわ!」
「いつまでくよくよ考えてるつもりだ、今の君は誰が見てもブスだって言うよ」
「あんまりじゃないの!、人が悲しんでいるのに!」
「美人じゃないからか?、そんなこと言ってたら俺なんか自殺もんだ、
 つまらんことにこだわると、つまらん人間になるぞ 」
「ふん、自分はどう!?、
 毎日お酒飲んで、賭け事ばっかりしてるくせにわたしに説教する資格あるの!?」


「まずいぞこれ」
「ほんと?」
「魚のスープを作るのならオレンジの皮を入れなきゃ、
 あー、これじゃまずいわけだ、いいか、ジャガイモはもっといい物を使わなきゃ、
 塩を入れるのが早すぎると魚が硬くなっちまう、それにこの塩を使ったのか?」
「ええ」
「だと思った、粗塩を使うんだこんな時は、それに距離が大事だ、鍋から二歩下がる」
「鍋からの距離?」


「10月の夕暮れ時に北風から南風に変わったときは、翌日は晴れる」
「それほんとに当たるの?」
「俺船乗りやってたんだぜ、間違いない、気象庁より確かだ」
「船に乗ってて学んだってわけ?」
「他にやることもないだろ、来る日も来る日も見えるのは海とカモメくらいだ」
「ね、いつだったかカモメは死んだ水夫の魂だってことを聞いたことがあるわ、
 昔の友達に会いに来るんだってよ、鳥に姿を変えて、
 もしかしたら、あのカモメはあなたの昔の仲間かもよ」
「おい、そんなの俺は願い下げだぜ、
 カモメなんかになっちまったら一日中飛んでなきゃならん、
 ゆっくり死んでられないだろうに」
「わたしは飛びたい、いろんな所に行けるもの、
 昔は旅は怖かったけど今は違うわ、世界中を見てみたい、あなたはどう?」
「俺はもう世界中を船で旅してきた、もう旅はたくさんだ」
「じゃあ、夢はなに?」
「夢?、あの桟橋にいつか自分のレストランを出したいんだ、それが俺の夢さ、
 仕事が終わったら風に吹かれながら海を眺めてゆっくりとビールを飲むんだ」
「それから博打でしょ」
「店長なんだぜ、憂さ晴らしする必要もない」
「でも誘われたら?」
「やらないね、その頃は誘う連中もいなくなってるだろうし、たぶん、君だって」
「いるかも知れない」
「その時は一緒に海を見よう」


いつしかサンパンはジェニーファーを愛するようになっており、
彼女もサンパンに好意を抱いていたが、それでも2人の仲は進展しない。

サンパンは生活を良くしようと、ブリジット・ジョーンズのように誓いをたてる。

一、貯金をする
一、喧嘩をしない
一、朝、ちゃんと起きる
一、.......
一、.......
一、.......
そして最後に、俺は、ジェニファーを愛してると書き込む。
が、「それはすこし恥ずかしいな」ということで、
“ 誰かがあなたを愛してる ”と、書き直す。







「男たちの挽歌」
「男たちの挽歌供
「大丈夫日記」
「いつの日かこの愛を」
「アンナと王様」


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2018年10月14日

A BETTER TOMORROW(監督:ジョン・ウー、主演:ティ・ロン、チョウ・ユンファ)








ホーは香港の紙幣偽造組織に属するマフィア。
相棒のマークと共に恒達財務有限公司のボス、ユーの片腕的存在だった。
ホーの弟キットは大学を卒業し、警察官になることを決めた。
兄の稼業を知る由もなく、2人は仲がよく、キットは恋人ジャッキーをホーに紹介した。
ホーとキットの父親は年からの衰えで病院で寝たきりの身だった。
父親もキットにジャッキーを紹介され、幸福を感じていた。

父親はホーに言った。「ホー、キットのために足を洗ってくれ」
「お前たちは子供の頃、よく警官と“ 泥棒ごっこ ”を、現実でもそうあってほしくない」

ある日、組織の仕事で台湾に飛んだホーは、取引きのトラブルで台湾警察に逮捕された。
そのころ、香港では何者かが、ホーの留守を狙い、入院中の父を殺す。号泣するキット。
──それは香港の新興勢力がユーの甥と結託し、組織の事業を奪おうとした罠だった。


三年後。
ホーは刑務所を出所した。門の外では刑事が出迎えた。
「シャバの空気はうまいだろ?、感心したよ、仲間をかばい3年間黙り通した、
 ──あんたは獄中でも偽札は作り続けられた」
ホーは言う。「俺はもう無関係だ」
刑事は言う。「仲間に伝えろ、捜査は続行中だいつか尻尾を掴むと、足を洗うのは難しいぞ」

ホーは父の墓参りを済ませた後、雨の中、キットとジャッキーに再会した。
キットはなにも言わずホーを殴り、「二度と姿を見せるな」とだけ言った。
キットはすべての原因がホーにあることを知っていた──。

ホーは、刑務所仲間のチュンの手紙のおかげで刑務所帰りの社長が経営する
タクシー会社に就職し、タクシーの運転手として新しい生活を開始した。
そんなある日、ホーは偶然見かけることになる。
今の組織の顔役がかつての舎弟のシンであることと、
自分の復讐に香港の新興勢力を壊滅させたはずのマークが片足に大けがを負い、
組織の下働きの洗車係にまで落ちぶれていることを。
「マーク、足のことは手紙には書いてなかったな、
 ──マークそんなにまでして仇を討ってくれたのか」
「俺一人でやったことだ気にするな」
「ここでなにやってる?」
「 ── あんたを3年間待ってたんだ、また巻き返そう」
「マーク、もう俺は足を洗った」
「・・・わかったよ、でも弟には気をつけろ、毎日シンを追って危険だ、すごい執念だ」


ホーとマークが酒を飲んでいた時、そこへシンが現れる。
「なぜ戻ったことを知らせてくれなかったんですか?、昔は三人が仲間だった」

ホーは、シンと挨拶をしただけだったが、その後にキットが現れる。
「シンの話は?」
「雑談だ」
「ごまかすな!、仕事の話だろ!」
「雑談だ」
「偽札は?、いつ、どこへ流す!?」
「知らない」
「幹部が知らないはずないだろ!」
「キット」
「キットなんてなれなれしく呼ぶな!、刑事さんと呼べ!」
ホーは、キットを「刑事さん」と呼び、「もう組員じゃない」と言った。

キットはジャッキーと結婚していたが生活はすさんでいた。
父を殺され、ホーが組織の幹部ということで警察内からは昇進を拒否されていた。
見かねたジャッキーが、香港を離れるようホーに会いに行った日、
シンの部下がホーのタクシー会社を訪れる。シンの部下は、ホーに一緒に来るよう促す。
ホーは拒否をするも、携帯電話を渡された。電話の向こうからシンが言った。
「仕事に興味はなくても、弟の命には興味があるだろ?」

もはや組織を取り仕切っているのは、ユーではなくかつての舎弟、シンだった。
シンはホーに幹部として復帰し、かつての取引先との取引の再開を要望した。
それを拒んだホーに対し、シンは圧力をかける。キットにニセの情報を流し罠にかける、
マークにはリンチをし、ホーの勤め先のタクシー会社までを襲撃した。


ホーは、マークと語る。
「巻き返そう!、シンなんて怖くない!」
「なぜわからない、こんなことを続けてもきりがない」
「俺の気持ちは?、三年間ずっと待ってた、もう俺は二度と人にぺこぺこしたくはない!」
ホーとマークは組織の偽札作りの磁気テープを奪い、シンに取り引きを持ちかける。


キットに組織壊滅の証拠を送り、一方で取り引きでシンから金を奪ってマークと共に、
香港からの脱出を企てるホー。しかし、シンもまたしたたか。ボスのユーを殺し、
すべての罪をホーの仕業とみせかけ、邪魔者を一気に葬り、暗黒街を支配しようとする。

夜の波止場を舞台に、ホー、キットとマークは、シンと対決する──。







「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」
「男たちの挽歌供
「誰かがあなたを愛してる」
「大丈夫日記」
「いつの日かこの愛を」
「さらば、わが愛 覇王別姫」
「君さえいれば 金枝玉葉」
「夢翔る人 色情男女」
「上海グランド」
「ブロークン・アロー」
「アンナと王様」
「M:I-2」
「マンハント」


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2018年10月13日

A CHINESE GHOST STORY(主演:ジョイ・ウォン、レスリー・チャン)




チャイニーズ・ゴースト・ストーリー















“ 中国の古典をベースに、空を舞う美しい幽霊と書生の恋の物語 ”


人生路 美夢似路長 路裡風霜 風霜撲面乾
紅塵裡 美夢有幾多方向 找痴痴夢幻中心愛 路隨人茫茫

人生は美しい夢と熱望 夢の中にはかすかな涙がある 
どこへ行くのか心の中を探して 風は夢の中で軽く嘆き 道は果てしなく続く

人間路 快樂少年郎 路裡崎嶇 崎嶇不見陽光
泥塵裡 快樂有幾多方向 一絲絲夢幻般風雨 路隨人茫茫 


むかしむかしのこと──。
若き書生、寧采臣は志しこそ高いものの、
貧しい集金人としてその日の糧を繋いでいた。
ある日のこと、どしゃぶりに降られて台帳を濡らし
あてにしていた金も集金できなかった彼は、
仕方なく町外れの森の中の寺で一夜を明かすことにした。
そこには、旅人を惑わす怪しい女、木々の陰にうごめく異形のものたち、
そしてそれらを滅せんと剣を研ぐ道士の姿があった──。







「男たちの挽歌」
「男たちの挽歌供
「さらば、わが愛 覇王別姫」
「君さえいれば 金枝玉葉」
「夢翔る人 色情男女」
「上海グランド」


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2018年10月12日

ブルベイカー








ウェークフィールド刑務所は、自治委員が選出した囚人によって管理されるという
民主的な方法で運営されているが、実際にはリンチや苛酷な労働など、
人間の扱いとはほど遠い地獄のような生活を送る囚人たちの姿があった。

この刑務所に送り込まれて来た1人の囚人ブルベイカーはこの現実のすさまじさに
目を見張った。黒人の囚人ディッキーは、待遇改善を計ろうとする。
ブルベイカーは、共感するが、前途は容易ではないと直感していた。
建築業者のC・P・ウッドワードは、囚人たちをただで使うため自治委員のヒューイ
を買収した。刑務所近くのスナック“ ピンキーの店 ”のキャロルに入りびたっている
ヒューイはウッドワードの買収に応じ、囚人には金を払っていなかった。

自治委員ににらまれた若い囚人ラリーは、半殺しのリンチにあうが、
ブルベイカーだけが彼に味方した。ついに彼は自分の身分を明かした。
彼は犯罪者ではなく、大学で犯罪学を研究し、州政府の女性補佐官リリアンに依頼され、
実態をさぐりに侵入した政府側の人間だった。
彼は所長の地位につくと、早速囚人の待遇改善と改革に力をそそいだ。
その成果は徐々に実現し、囚人たちの労働は軽くなり食事も向上した。

囚人たちとゲームに興じる彼の周りには久々に笑い声が起こった。
しかし、ワイロや収入が減り出した自治委員たちは、この傾向に苛立ちはじめ、
ブルベイカーに反感をもった。

刑務所内の医師から、所内で大量虐殺が行なわれているようだと聞いたブルベイカーは、
黒人の老囚エブラハムからその事実を聞いた。エブラハムの密告を知った委員側は、
彼を感電死させ、見せしめに所内に死骸をつるした。その主謀者がヒューイで
あることを知ったブルベイカーは、逃げるヒューイをラリーたちと追いつめるが、
ヒューイの発砲でラリーが絶命し、ブルベイカーはヒューイを射殺した。
管理委員の1人であるディーチ、さらには買収されている上院議員のハイトまでが、
ブルベイカーの行動を防げ、遂に彼を刑務所から追放した。

追放されるブルベイカーを格子ごしに見守る囚人たちは、
以前の無力な囚人たちとは違っていた。彼らは新所長の訓辞にあからさまに反抗を示した。
その彼らの抵抗と団結の声を聞きながらブルベイカーは去った──。







「暴力脱獄」
「大いなる勇者」
「スティング」
「出逢い」
「ナチュラル」
「リバー・ランズ・スルー・イット」
「幸福の条件」
「アンカーウーマン」


stainbeck at 10:00|PermalinkComments(0) アメリカ ハリウッド映画 | 1980年代

2018年10月11日

MAD MAX 2(監督:ジョージ・ミラー、主演:メル・ギブソン)




マッドマックス2
















3年前まで追跡専門の警官をしていたマッド・マックスは、
妻子を殺されその復讐をとげてからは、何の望みもない日々を送っていた。
しかし、世界は、以前よりも大きくさま変わりした。
中東の産油地帯が正体不明の一団に破壊され、極端な石油不足なってからは、世界は
パニックになり、文明は崩壊し、ガソリンを奪い合う熾烈な争いが世界中で展開された。
石油を手に入れるためなら人々はどんなことでもやるという恐ろしい時代がやってきたのだ。

荒野をゆくマックスの車は、ガソリンを狙う凶暴化した暴走族にとって格好の獲物であった。
モホーク刈りのリーダー、ウェズ(ヴァーノン・ウェルズ)に率いられた一隊に襲われた
マックスは、ウェズに仲間の射た矢が誤って命中した隙に、2台のバイクを血祭りにあげ、
そのオイルを抜き取った。そこへ追いついたウェズは、自らの腕にささった矢を引き抜いて、
マックスに示した。「これはお前のためにとっておくぜ!」

翌朝、マックスは、ジャイロコプターに似た不思議な乗り物に乗る
ジャイロ・キャプテンという男と出会う。
彼の案内で何千大量のガソリンが貯蔵されている製油所にマックスは行く。
そこは、幅広い溝と鉄条網で守られた、要塞のような石油精製所であった。
しかし、そこを知るのはマックスだけではなかった。あのウェズの一隊が、
金属の仮面の巨漢、ヒューマンガスの指揮のもと、精製所のオイルを狙っていた。

様子を窺っていたマックスは、ウェズに襲われた精製所の一組の車を助け、
精製所の中に入ることに成功した。そこはパッパガーロを
リーダーとする多数の人々が立てこもっていた。
そこへ、人質を装甲車にくくりつけたヒューマンガス再び現れる。
あと24時間のうちに、精製所を開け放せば、全員の安全を保障すると言った。
マックスは石油を運び出すため用に、荒野に捨てられた巨大なタンクローリーを
ガソリンと引き換えに渡す取引をパッパガーロに持ちかける。
その夜、野性的な目をもつ少年の力をかりてヒューマンガスの一団の目を盗み、
昼間に捕えておいたジャイロ・キャプテンの許にゆき、彼のジャイロコプター
に乗ったマックスは、燃料をつめ、見事、トレーラーを製油所に運び入れる。

マックスは取引を終えるとパッパガーロの仲間への誘いを断り、荒野へと去って行く。
しかし、途中でヒューマンガス一団の暴走族たちの逆襲に遭い重傷を負った上、
インターセプターも愛犬も失ってしまう。またもやすべてを失った彼の元に駆けつけた
ジャイロ・キャプテンに助けられたマックスは再び精製所へ戻ることになる。
パッパガーロたちは、すでに「太陽の楽園」への出発の準備を整えていた。
マックスは、タンクローリーの運転を引き受け、群がる暴走集団の中へ突入した。
いま、荒野に凄まじい戦闘の炎が上がる──。







「危険な年」
「フォーエヴァー・ヤング 時を越えた告白」
「マーヴェリック」
「ブレイブハート」
「ハート・オブ・ウーマン」
「パッション」


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2018年10月10日

ニンジャ




ニンジャ
















現代のアメリカ。白昼のゴルフ場に1人のブラック・ニンジャが現われ、
プレーヤーを暗殺。さらに追ってくるパトカー、白バイ、ヘリコプターを次々と
叩き壊すが、包囲した警官隊に数十発の銃弾を浴び力つきた。
が、その死体は土とんの術によって忽然と消えた。

その近くで電話工事をしていたのがクリスティ。彼女は蜂の巣となったニンジャを発見、
瀕死の彼から日本刀を託された。その夜、恐怖の心霊現象が彼女を襲った。
魅入られるように怪光を放つ日本刀を持つ彼女の表情にはみるみる妖気が漂った――。

その頃、日本から1人の男が空港に降り立った。彼の名はヤマダ。かつて父を殺し、
自分の片目を奪った宿敵ブラック・ニンジャがアメリカに現われたとの報を受け、
復讐のためにやって来た正義のホワイト・ニンジャであった。

一方、町では残忍な警官連続殺人事件が勃発していた。クリスティにとりついた
ブラック・ニンジャの悪霊が、自分を殺した警官達を血まつりにあげていたのだった。
ただし、クリスティ本人は何も知らない。殺された警官の葬儀が行なわれている墓地に
ブラック・ニンジャが現われた。参列していたヤマダは、
クリスティにブラック・ニンジャがとりついたことを知った。

ヤマダはクリスティの恋人で警官のビリーに真相を打ちあけ、
彼女を岩山の古寺に連れてくるように頼んだ。数時間後、
古寺では、ヤマダが警察から盗んできたブラック・ニンジャの死体を前に、
ニンジャ姿のクリスティとヤマダの闘いが繰り広げられた。

ヤマダが彼女に止どめをさそうとした時、悪霊が彼女から抜けて、ブラック・ニンジャの
死体に移る。ついに悪が死から甦ったのだ。ホワイト・ニンジャとブラック・ニンジャの
凄絶の死闘。やがて、ヤマダは短剣をブラック・ニンジャの脳天につき刺した──。








stainbeck at 10:00|PermalinkComments(0) アメリカ ハリウッド映画 | 1980年代

2018年10月09日

COP(監督、脚本:ジェームズ・B・ハリス、原作:ジェームズ・エルロイ、主演:ジェームズ・ウッズ)








「パパ?、嫌なことあったの?」
「どうして?」
「震えてるわ」
「ごめんよ、世の中恐ろしい、わかるだろ?」

「ね、お話して」
「お話?」
「お願い短くていいからおもしろいのを」
「おもしろいのか?、いいかい、
 ──昔々、一年半か一年前くらい前、パパはジェンキンス殺しを解決、
   続いて、強盗事件を出張捜査、
   西ロスでビルの開業医を狙った連続強盗事件が起きていた。
   現金と薬が犯人の狙いだ、
   奴は一ヶ月足らずで5千ドルと薬をしこたま盗み出していた。
 ──所轄の刑事はこう読んだ、犯人は昼間病院に潜み、夜、盗んで逃げる、
   2階の窓から駐車場に飛び降りてだ、根拠は窓枠のセメントのカケラだ、
   刑事は運動選手の仕業とみた、2階から飛び降りてもケガもしていない、
 ──捜査班のボスは、駐車場の張り込みを命じた、
   ウィルシャー通りの病院の時など、捜査班が2つも出動、だが犯人は捕まらない、
   いよいよパパの登場だ!」
「捕まえたのね」
「なんども2階から飛び降りて無事なんてヘンだ、──犯人は玄関から逃げてる」

「そこまでよ──お話はやめて寝なさい」

「今夜は遅い、続きは明日だ、いいね?」
「いいわ、──わかったわ!、犯人は女のカッコしたホモでしょ?」
「こいつ、知ってて、話をさせたな!、懲役5年だぞ!」

   
「たいした娘だ」
「どういうつもりなの?」   
「またか、父親は大変だ」
「父親?、あんな話を子供にするのが父親なの?」
「ジェン、なんだ?、クマさんの話でもしろと?」
「あの子はまだ8つの女の子よ、わからない?」
「君こそわかってない、少女だから教えるんだ、心がもろく自殺する少女がいる、
 情緒不安定で精神科医にかかる少女もいる、売春する少女もいる、
 末はレズかヤク中か変質者に殺されるかだ、──彼女らには共通点がある現実への幻滅だ、
 幻滅を生むのは常に期待だ、女は期待に滅ぼされる、破滅の種は少女期に植え付けられる、
 ウソの幸福ばかりを教えられるからだ、
 いいか!、破滅の芽は少女期に摘み取らなきゃならん!、
 無知は狂気だ!、俺は毎日この目で見てる!」
「あなた病気だわ、医者が必要よ」
「なに言ってる!、あの子は知るべきなんだ!」
「なにを?、なにを知るべきなの!?」
「お手上げだ、母親が白馬の王子様を信じてる!」
「ペニーをみてくるわ、──わたし、ひとりで寝るから」


「ハロー、──よし!、ギブスでかしたぞ!、よし少し休め!、後は俺が!」
「もしもし?、ダッチか?、今なにしてる?、
 ──強盗の犯人を挙げに行こう、
   俺とだ、何度も組んだ仲だろ?、張り込みだ、30分で迎えに行く!」


「今は留守だ、中を覗いた、盗んだオーディオの山だ」
「嬉しそうだ」 
「お前は?」
「幸せだ」
「懐かしいよ、この水筒、まずいコーヒー」
「夫婦仲は?」
「その話はよせ」


通報の電話をもとにあるアパートに急行したロイド・ホプキンスは、
そこで白人女性、ジュリア・ニーマイアーの惨殺死体を発見し、
現場に残されていたある女流詩人の詩集を手がかりに捜査を進めてゆく。

ホプキンスは、ジョニー・プラットという女性に話を聞く。彼女はジュリアの友人
であり、娼婦であり、麻薬の売買も行い、乱交パーティーの主催者でもあった。

「ジュリアは首を絞めて殺されたって?」
「マスコミに真実を言ったら大事だ」

「次のパーティは?」
「参加したいの?」
「かもな、常連のリストをくれ」「考えてくれ、人命を救うか、好き者を守るか」
「刑事さん、リストは家よ」
「取りに行く」
「待ってるわ」

ホプキンスは、ジュリアの部屋に残されていた証拠物件を調べる。
血で書かれた手紙。
“ ぼくは君を嘆きから解放した、なのに君は今までの誰よりぼくを嘆かせた ”
そしてこの殺人は、過去15年間に起きた殺人事件との関連性が浮かび上がった。


「──ロイドへ、わたしとペニーはしばらくサンフランシスコの友人のところへ行きます。
   追いかけてほしくないので住所は伏せます、落ち着いたら連絡します、お元気で」


「ジェンか?」
「プラットよ、刑事さん、リストはほしくないの?」
「ぜひ、ほしい」
「朝食はお済み?」
「寝てもいない」
「来ない?、ごちそうするわ」

プラットからもらったリストと過去15年間の殺人事件と照らし合わせるホプキンス。


「この16件と今回の一件は、同一犯の犯行です」
「根拠は?」
「先程説明した点と、事件の発生日が6月10日で1970年代に4度です、
 2件はピストル自殺で処理されましたが、女は決して銃で自殺はしません」
「それだけか?」
「最近の犯人は調子づいてます、急いで逮捕せねば、刑事を10人使わせてください」
「物的証拠はあるか?、目撃者は?、君の連続殺人説に同意している刑事は?」
「誰もそこに気づいてません」
「その16件は捜査中か?」
「いいえ」
「部内で君の推理を裏づける者はいるか?」
「いいえ」
「部外では?」
「いません」
「ホプキンス許可は出せん、事件が古い、経費もかかる、今さら恥さらしだ」
「くだらない!」
「くだらないとはなんだ、君は事件に執着しすぎる、家庭を大事にしろ──この件は忘れろ」
「ご忠告どうも」
「ホプキンス、マスコミには流すな、スラムの巡査に格下げにしてやるぞ」
「2日だけ黙って捜査をさせてもらいますよ」


ホプキンスは、自分がめぼしをつけた16件の殺人事件のうち、
6月10日に殺された事件のうち、2件を扱ったへインズ保安官代理に話を聞く。

ホプキンスは勤務中で留守のへインズ保安官代理の家に侵入し、盗聴用のテープを見つける。
ただこれは自分で自分の家の中で起こるであろう出来事を盗聴するためのテープだった。

「ダッチか?、職員調査課でD・W・へインズが調査されてるか調べてくれ、保安官代理だ、
 ──ない?、調査されてなしか?、じゃ、あとバードマンって奴のことを調べてくれ」


ホプキンスは、ジュリアの惨殺現場に残されていた詩集の著者、
キャサリン・マッカーシーを訪ねる。

「その犯人は自分の血で、詩を書いている危険な奴だ、本はどんな男が買いました?」
「内容が内容だもの、男の客はいないわ、一度もよ、来た覚えもないわ」
「では以上です」

「ごめんなさい、なんでもお力になりたいわ、本当よ」
「ではコーヒーのお相手を、潤いがいる」


ホプキンスはキャサリンを連れ、ダッチの家へと向かう。

「好き者め」
「すごい顔ぶれだな」
「驚くなよ、俺が警部の昇進試験に受かった」
「すごい、俺もおこぼれにありつけるな」
「こいつめ、俺への祝いより自分の損得か」
「十分祝ってる」
「腹になにかあるな?」
「ギャフニーの件を?」
「聞いたさ、やってくれたな」
「これは連続殺人事件だ、刑事がたくさんいる」
「俺の立場をやばくする気か?」
「立場など構わない」
「そうはいかん、お客は皆、幹部候補だ、連中は厳しい、
 お前は墓穴を掘ってる、俺の助けが必要だ」
「それで?」
「警部に謝らせると約束した、なのにカミさんではなく女と来た、いい恥だ」


ホプキンスはキャサリンを家へと送る、その際にレストランに入り、コーヒーを飲む。

「わたしはカトリックの学校から転向したの、校長が、・わたしの胸を見たがって困ったの、
 ──それを保健の授業で話すと、文学少女たちが感激して、わたしの友達に、
   皆で詩を書き、おそろいの服も着たわ、恋人はいなかった、
 ──理想の人は、詩集を出版すれば現れると信じてた、
   わたしたちには、わたしたちしかいなかったの、寂しい話ね」
「彼女たちは?」
「事件が起きたの
 ──二人の男の子に痛めつけられたの、わたしは編集で残ってた、
   二人は待ち伏せして、わたしを無理やり、その時からすべてが変わったわ、
 ──恥ずかしくて警察にもいけなかったの、でも仲間に話したわ、
   皆、わたしから離れて行ったわ、初めて彼女たちを必要とした時に去ったのよ」


ホプキンスは、キャサリンが留守の時に、キャサリンの家に侵入する。
そして、そこで決定的な証拠を掴み取る──。

「保安官代理が麻薬とホモ売春のピンハネとはどういうことだ!?、
 奴は死んだ、お前との関係がばれればお前は破滅だ!」
「関係とはなんだ?、まず俺は殺しには関係がない、
 それにあんた、独りだろ?、許可を持ってないな、この前知ったぜ!」

「じゃ、昔話だ!、キャサリン・マッカーシーになにをした!」
「あの女、お高くとまってやがッた」
「なにをした!」
「犯した、二人で代わる代わるだ」

「警官いじめが好きだな、取引しようぜ」
「それ以上しゃべらないほうがいいぞ、この家は盗聴できるようになっているんだよな?」


「もしもし、ダッチだ!、なにしてる大変だぞ!」
「夕べはまずかった」
「夕べはいい、今だ!」
「キャサリンが弁護士連れて、お前を訴えると言ってる!」


「キャサリンの────とへインズの話から、犯人は絞り込めた」
「あと5,6人だな、キャサリンを巻き込むか?」
「構わん」
「お前は信用がない、俺が説得しよう、お前は帰れ、おとなしくしてろ──行け!」


自宅に帰るホプキンス。──妻も娘もいない家。

「刑事さん、リストはほしくないの?」
「もう使えない、停職処分になった」
「泣かせてあげるわ」
「それよりごちそうがいい」
「一時間で支度するわ」


“ 夕食はできている ”
ホプキンスがジョニー・プラットの家に行くと、ジョニー・プラットは殺害されていた──。

「ホプキンス説明してもらおう、なんだこれは!?」
「くそ!、犯人の奴!」
「君はなにをしていた!?」
「これがなんに見えます!?、ジョニー・プラットとヤッてる写真ですよ!、
 ──ダッチ、早く犯人を追い詰めるんだ!」
「どこへ行くホプキンス!?、君はもう終わりだ!、
 彼に免じて逮捕はせんが、君には警官殺しの容疑もある!」


すべてを察したキャサリン・マッカーシーは、走った。
電話ボックスに駆け込み、電話をかけた──。



ホプキンス、謎の殺人犯、キャサリン・マッカーシー。
彼らにはなにも答えがなくなった──、彼らはなにも間違っていないのか──?、







「サルバドル 遥かなる日々」
「ミッドナイト・スティング」
「ヴァンパイア 最後の聖戦」


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