2017年11月18日

あなたにも書ける恋愛小説

1989年のヒット映画「恋人たちの予感」を監督した、
ロブ・ライナーの監督作品です。
主演は、ケイト・ハドソン、ルーク・ウィルソン。
共演は、ソフィー・マルソー、ロブ・ライナー。







“ ロブ・ライナー監督作品 ”


主人公、アレックス(ルーク・ウィルソン)は作家です。
ヒット小説を一作書きましたが、生涯を潤すほどの大金を手にしたわけでなく、
一年以内に、第二作を書けば、30万ドルが手に入るのですが、
スランプで11ヶ月なにもしていません。

アレックスは、いかにも普通の現代人です。
大酒を飲むわけでもなく、麻薬にも興味がなく、女遊びもしません。
そして何もしない退屈な男性だからこそ賭け事に走り、借金を作ります。
残り30日で小説を書かないと、キューバ系のギャングに殺されます。

そこで、アレックスは、書く速度を上げるために、
口述筆記、自分の喋った言葉を、誰かにタイピングしてもらい、
それで書き上げようと、派遣会社にタイピングのスタッフを依頼します。

そして、派遣会社より、アレックスの汚いアパートに、
エマ(ケイト・ハドソン)が口述筆記者として派遣されます。
そして二人は出会い、恋に落ちます。──よくある恋愛映画です。


映画は、アレックスが小説を語ることにより展開します。

「小説の舞台は、1942年、セント・チャールズ島.......」とアレックスが言います。
「そんな島あったっけ?」とエマが言います。
「架空の島だ」とアレックスが言います。

「その島の伝説は、かの有名な探険家により発見された」とアレックスが言います。
「その探検家は実在の人物よ、架空の島を発見したなんておかしいわ、
 架空の島なら、架空の探検家が発見して」とエマが言います。

「彼の前にすわったのは、すこしぷくぷくした男性で、」とアレックスが言います。
「ちょっと待ってよ、なんでせっかく物語が面白くなってきて、
 主人公の人生を左右しかねる男性が、そんなデブでまぬけなのよ」とエマが言います。
「彼の前にすわったのは、年はとっているものの髭が似合う......
 こういうのでいいんだろ?」とアレックスは言います。

「そして主人公はひと目で恋に落ちた、
 美しい瞳、豊かな胸、彼女は名をポリーナと言った」とアレックスが言います。
「ちょっと待ってよ、なんで男ってそうなわけ?、
 なんであったばかりの人をすぐ好きになるのよ?」とエマが言います。
「誰だって、一目惚れはあるだろう」とアレックスは言い、
「さっさと書く」とアレックスは言い、
「美しい瞳、豊かな胸、彼女は名をポリーナと言った」

恋愛小説が、男性の視点と女性の視点で紡がれます。
そして、不思議な共同作業は、エマが、雨の中足を滑らせて、
途中までうまく進んだ小説をだいなしにしてしまい、泣いて謝り、
二人はだんだんと仲良くなり、そして結ばれる。──よくある恋愛映画です。


小説は書き終わり、小説の主人公は、
結局、ポリーナともう一人の女性にも振られて、静かなアイロニーで終わります。
「これで終わりね」とエマが言い、「そう終わりだ」とアレックスが言います。

その中に残ったひとつの疑問、ポリーナとは誰なのか?

アレックスは、
「理想の女性さ、街ですれ違っただけの女性、
 親切にしてくれた三日間だけの同僚、その他大勢さ」と言います。

「そうね」とエマは言い、二人はお互い感情を残したまま今日は別れます。

が、ここで、虚構のはずの女性、ポリーナ(ソフィー・マルソー)が現れます。
ポリーナは、別れたアレックスの妻であり、今は金持ちの男性と暮らしていました。



この映画は、とにかく仕掛けがうまいです。
主人公アレックスは、ハンサムでもなく、細身でもなく、
よく見れば格好よくもなく、かといって不細工でもない。
とにかく魅力がありません。
だからこそ、アレックスの「理想の女性さ、」という言葉を完全に信じきってしまいます。

そして、映画は、ポリーナとエマが出会うことになり、
「どなた?」というポリーナの言葉に、
アレックスは、「えーと、一緒に仕事を手伝ってくれている人」と言ってしまいます。
エマは、当然去っていきます。

“ 恋愛映画の名監督 ”の映画など、
いまさら見てもおもしろいのかなと思っていましたが、いまさらみてもおもしろい映画です。



映画は、ラスト・シーンで、
「いいかげんにして」とエマが怒り、タイプライターを叩きます。
現実ならば、これで終わりでさみしいものですが、映画ですので、当然ハッピーエンドです。
「ハッピーエンドで当然だろう!」と言わんばかりに、
“ 恋愛映画の名監督 ”までもがラスト・シーンで恋の脇役として登場します。




いい映画です。







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あなたにも書ける恋愛小説 (2003)

監督 ロブ・ライナー
製作 ロブ・ライナー、トッド・ブラック、
   アラン・グライスマン、ジェレミー・レヴェン、
   エリー・サマハ
製作総指揮
   ジェイソン・ブルメンタル、ピーター・グーバー、
   ジェフリー・ストット、スティーヴ・ティッシュ
脚本 ジェレミー・レヴェン
撮影 ギャヴィン・フィネイ
美術 ジョン・ラレナ
編集 アラン・エドワード・ベル、ロバート・レイトン
音楽 マーク・シェイマン
 
出演 ケイト・ハドソン
   ルーク・ウィルソン
   ソフィー・マルソー
   デヴィッド・ペイマー
   ジョーダン・ランド
   ロブ・ライナー

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物語

かつて結婚恐怖症をテーマにした小説で人気を博した新進作家アレックス
(ルーク・ウィルソン)。その彼も今ではスランプに陥り借金もかさんだ挙げ句、
取り立てに来た連中に商売道具のパソコンを壊される始末。
アレックスは、30日間で小説を書き上げるからと、何とか返済の猶予をもらう。
期限内に小説を完成させるため口述筆記を思いついたアレックスは、速記係を雇うことに。
やって来たお堅いタイピスト、エマ(ケイト・ハドソン)は、アレックスが弁護士と
偽っていたことで警戒するが、本の内容が“ 恋に魂を抜き取られて苦しむ男の話 ”
と聞いて興味を持ち、仕事を引き受けるが──。

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収録時間:95分
レンタル開始日:2004-11-05

Story
ケイト・ハドソンとルーク・ウィルソン共演によるロマンティックコメディ。借金まみれの遅筆小説家・アレックスは、借金返済期限である30日間で一冊の小説を完成させることになった。そこで、彼は速記タイピストのエ(詳細こちら


stainbeck at 10:00|PermalinkComments(0)アメリカ ハリウッド映画 | 2000年〜

2017年11月17日

オンリー・ユー 

1994年のアメリカ、ハリウッド映画です。
監督は、「夜の大捜査線」のノーマン・ジュイソン。
主演は、マリサ・トメイ、ロバート・ダウニー・Jr。







アメリカにもこっくりさんがあるようです。
こっくりさんで出た女の子の運命の人の名前は、
「デイモン・ブラッドリー」

お祭り、占いの館。
占い師に占ってもらった女の子の運命の人の名前は、
「デイモン・ブラッドリー」


14年後、女の子は国語の教師となっています。
「だからプラトンは言った、
 抵抗を止めて、流れに身を任せて運命に従えば、
 探していたハートの半分に会える」フェイスは嬉しそうに語り、授業します。

フェイスは医者との結婚を決め、準備します。
フェイスは夫の母親に頼まれいやいや夫の母親のウエディングドレスを着ることになります。
「いいわ、こっち向いて」
「わー、クラッシックね」親友のケートは言います。
「素敵だって思うことにしたの、お姑さんのウエディングドレスを着るのよ、
 そのうちわたしの娘もねー、・・・たぶん、・・・やだー」フェイスは鏡を見ます。
「ちょっと待って、ベールをつけて」親友のケートは言います。
「ううーん、うん・・・・・、優しいお母さまよね」
「ほんと、わたしもこれなら人にあげちゃうわ」親友のケートは言います。
「はは、はは、悲しくなってきちゃった」
「そんな大丈夫よ」親友のケートは言います。
「問題はボリュームよね、大丈夫、当日までにはわたしが何とかしてあげる
 ピンでとめるとか、大丈夫、わたしに任せて」親友のケートは言います。
「人生はやっぱり映画と違うのね」
「違うのよ」「大人たちは口裏合わせてこう教えたわ、ママもパパも、学校の先生も」
「夢は叶う、正義は勝つ、人生はハッピーエンドとかそういうくだらないこと」
「でも、ある日、目覚めて気づく、“ こんなはずじゃなかったと ”」
親友のケートは言います。
「でもケート、夢はくだらなくないわ」フェイスは言います。
「それに、──そう人生には忘れられない思い出がある、あるはずよ」
「知ってるわ、あなたにだって数え切れないほどそういう思い出があるってこと」
「たとえば、いまだってそう、わたし初めてウエディングドレスを着たのよ、
 わたしたち二人の思い出だわ」フェイスは言います。


そこへ、夫の高校の同級生、デイモン・ブラッドリーから
「結婚式に出られない、ベニスに出張で今空港にいます」と電話が入ります。


フェイスは、「偶然じゃないわ、運命よ!」と言い、
「彼のことをひと目見られればいいの!」
とウエディングドレスのままタクシーに乗り、空港に行き、
そして、親友のケートとイタリア、ベニスにまで運命を追いかけ、行ってしまいます。




おもしろい映画です。







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オンリー・ユー (1994)

監督 ノーマン・ジュイソン
製作 ノーマン・ジュイソン、ケイリー・ウッズ、ロバート・N・フリード、
   チャールズ・マルヴェヒル
脚本 ダイアナ・ドレイク
撮影 スヴェン・ニクヴィスト
音楽 レイチェル・ポートマン

出演 マリサ・トメイ
   ロバート・ダウニー・Jr
   ボニー・ハント
   ヨアキム・デ・アルメイダ
   フィッシャー・スティーヴンス
   ビリー・ゼイン

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物語

ピッツバーグの教師フェイス(マリサ・トメイ)は、子供の頃の占いゲームと、
ジプシーの占い師に告げられた“ 運命の人 ”の存在を今も信じているロマンチスト。
だが、そんな彼女も医師との結婚を間近に控えていた。そこへ婚約者の友人と
名乗る男から電話が入る。彼の名はあの“ 運命の人 ”デイモン・ブラッドリー。
驚くフェイスは親友で兄ラリーの妻ケイト(ボニー・ハント)の助けを借り、
ウエディング・ドレスのままでデイモンの旅行先であるイタリアへと旅立つ。

ベニスではひと足遅れとなり、次の目的地ローマでフェイスはデイモンと
名乗る男性とついに対面し、気を失う。だが、男は自分の名はピーター
(ロバート・ダウニー・ジュニア)だと告白。ボストンの靴セールスマンである彼は、
フェイスへの一目惚れから咄嗟に嘘をついたのだった。傷心の彼女は帰国を決意するが、
今や彼女のことが好きでたまらないピーターは必死でなだめる。
一方、ケイトは親切にしてくれた高級皮革店の主人ジョヴァンニといい雰囲気に。
ピーターは本物のデイモンがいる場所を捜し当てたと言い、フェイスはそのリゾート地に
向かう。ついに本物を捜し当てたかに見えたが、その男(ビリー・ゼイン)は彼女の関心を
引こうとしてピーターが仕組んだ偽物だった。一方、愛するケイトを追ってイタリアまで
やって来たラリーの告白で、占いゲームのデイモン・ブラッドリーは存在せず、
ジプシーの占いはラリーが占い師に手を回したものだと分かった。

帰路に着くフェイスは空港でのロビーで、偶然、デイモン・ブラッドリーという男と出会う。
だが、自分の本当の“ 運命の人 ”に気づいたフェイスはピーターの後を追って
ボストン行きの飛行機に乗り込み、彼の胸に抱かれた。

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収録時間:108分
レンタル開始日:1994-01-01

Story
女性教師フェイスは、子供の頃に見てもらった占いを今も信じているロマンチスト。その彼女が結婚という時に、なんとお告げの名前の男性から電話が入ってびっくり。彼を追って、イタリアへと飛ぶフェイス。オードリー(詳細こちら


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2017年11月16日

抱きしめたい

1994年、「フォレスト・ガンプ 一期一会」でアカデミー賞、
監督賞受賞のロバート・ゼメキスの作品です。
「抱きしめたい」は、ロバート・ゼメキスの監督デビュー作です。



抱きしめたい











ビートルズが、エド・サリバンショーに出演するため、
アメリカに初来日した1964年2月9日の物語です。

同時に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の試作品的な映画でもあります。


この映画は、とてつもない名作の映画です。
見方によれば「ロッキー」や「我等の生涯の最良の年」などよりもすばらしい映画です。

とにかく主人公たちがなにをしでかすのがまったくわかりません。
物語はあるようでなく、フェデリコ・フェリーニが安っぽいと思える映画です。



1964年2月8日、ニュージャージーの田舎町、メイプルウッドのレコード店。
少々ふくよかでチビのロージー(ウェンディ・ジョー・スパーバー)、
明日、駆け落ちして結婚する準備中のパム(ナンシー・アレン)、
その他、ビートルズファンで、大騒ぎです。
唯一、「ビートルズのレコードを買うな」とプラカードを持って、
レコード店内で反対の声を上げるのは、なぜかレコード店の娘、ジャニス。

ジャニスは、ウッディ・ガスリーの流れをくむボブ・ディランを
「売れ筋じゃない」と売らなく、ビートルズのマッシュルームカットのかつらを
つけてまでビートルズを売ろうとする父親に怒ります。

そんな中、ビートルズ・ファンでもあり、
彼らのスクープ写真をものにしようとするジャーナリスト志望のグレース(テレサ・サルダナ)
が彼らのホテルにもぐりこみスクープ写真をものにしようと話しかけます。

グレースはタクシーだとホテル前で捕まるからリムジンを借りる24ドルが必要と言います。

グレースは、ロージーを誘った後に、金ヅルということでジャニスも誘い、
「独身最後の夜よ、有意義なことをしたい」と言うパムを、
「ビートルズに会うことが有意義なことよと」とグレースは強引に説得します。
そして、「理科室で吐いた子でしょ」と見下していたラリーを、
お父さんがリムジンを持っているという理由で、優しい言葉でたぶらかします。

5人は、ラリーの無免許で運転するリムジンで夜の町を飛ばします。

途中、トニーを乗せた同級生たちの車が、グレースたちのリムジンに並走します。
ビートルズのマッシュルームカットのかつらをつけたトニーは、
走る車の窓から身を乗り出し、「イエー、イエー、抱きしめたいー」と歌い、
ジャニスに一緒に遊ぼうと誘います。

ジャニスが不機嫌に断ると、トニーは、「車を寄せろ」と仲間に言い、
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマーティーのように、
なんと走るグレースたちのリムジンの窓から身を乗り入れます。
ラリーの無免許運転はパニックに。

ジャニスとトニーは、なんとなくビートルズが嫌いと意見は一致しながらも、
グレースたちの冒険につきあいます。

カーラジオからは、音楽。
やがて、クイズが流れ、
当てた人は、ビートルズ出演のTVショーのチケットがプレゼントがもらえます。
「ビートルズの中で左利きは?」との質問に、
「ポールよ!」と言い、電話ボックスを見つけたロージーは、

 いきなり、猛スピードで走るリムジンのドアを開け車から飛び降ります。
 いきなり、猛スピードで走るリムジンのドアを開け車から飛び降ります。



なんで、こんな物語が作れるのだろうと感嘆できる映画です。
物語は気分のよいハッピーエンド。ファンダンゴは人生のひとつ。




いい映画です。



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2017年11月15日

モンスター

2003年、アカデミー賞、主演女優賞受賞のシャーリーズ・セロン主演の映画です。
監督は、女性監督のパティ・ジェンキンス。







アメリカの女性の連続殺人犯、アイリーン・ウォーノスの実録の物語です。
殺人犯の物語ですが、「ボニー&クライド」
のように華美に偶像化されたでたらめな物語ではなく、
リアリズムを描いた地味な映画です。



アイリーン(シャーリーズ・セロン)は、人生をあきらめ、死を選びます。
ただポケットには5ドルあり、それを使うためにバーに行きます。

セルビー(クリスティーナ・リッチ)は、
ボーイフレンドも、女友達もいない寂しい女性です。
親戚の年の近い男の子にも相手にされず、
なにもしないのも寂しいのでひとりでバーに行きます。

二人が出会い、セルビーは、ささいな親切心でビールをおごります。
アイリーンは、訳のわからない親切心を嫌味ととらえ、怒ります。
セルビーは、泣くような声で「ごめんなさい」と言い、
「悪気がある訳じゃないの、バーにいてもひとりで、
 寂しくて、話をする相手もいないの、ただ話がしたかっただけなの」と言います。

二人は気が合うようになり、二人で旅に出ようと言うことになります。

そして、「モンスター」は、人が人に必要とされる大切さが描かれます。
アイリーンには、セルビーが必要であるが、セルビーには、アイリーンが必要なのか。



みじめで、希望もない女性の物語。

住むところのないアイリーンは、セルビーに会うために公衆トイレで身だしなみを整えます。
シャワーを浴びれず、公衆トイレの蛇口でハンカチを水にひたし、身体を拭いて、
手を乾かすジェット温風器をドライヤーの替わりにして、髪をとかします。

映画のラスト・シーン。二人の別れの場面では悲しみが描かれます。




いい映画です。







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モンスター (2004)

監督 パティ・ジェンキンス
製作 マーク・ダモン、ドナルド・カシュナー、クラーク・ピーターソン、
   シャーリーズ・セロン、ブラッド・ワイマン
製作総指揮
   アンドレアス・グロッシュ、スチュワート・ホール、サミー・リー、
   ミーガン・ライリー=グラント、アンドレアス・シュミット
脚本 パティ・ジェンキンス
撮影 スティーヴン・バーンスタイン
音楽 BT

出演 シャーリーズ・セロン
   クリスティナ・リッチ
   ブルース・ダーン
   スコット・ウィルソン
   プルイット・テイラー・ヴィンス
   リー・ターゲセン
   アニー・コーレイ
   マルコ・セント・ジョン
   ババ・ベイカー

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物語

1986年、フロリダ。娼婦として過酷な日常を生き抜いてきたアイリーン・ウォーノス
(シャーリーズ・セロン)は、自殺を決意しつつ飛び込んだバーで、若い女性セルビー
(クリスティーナ・リッチ)と運命的な出会いを果たす。親から同性愛の治療を
命じられた彼女もまた、社会からの疎外感を味わっていた。

惹かれ合った2人は、どこかで共に暮らすことを夢見る。だがそのための金を稼ごうと、
街娼に復帰したアイリーンは、客の男に暴力をふるわれ、思わず彼を銃殺してしまう。
男の車を運転して町まで戻ったアイリーンは、セルビーを乗せ、2人で逃避行を始める。
最初のうちは幸せな冒険の日々。しかし殺した男から奪った金が尽きていくに従って、
セルビーの顔からは笑みが消えていった。アイリーンは堅気の職探しに奔走するが、
前科のある娼婦に希望どおりの職は見つからない。そしてアイリーンは、客を殺して
金を奪い続けるしか方法はないと考え、犯行を重ねていく。

だがやがて、警察は2人を指名手配。もはや捕まるのは時間の問題と悟ったアイリーンは、
セルビーを故郷オハイオ行きのバスに乗せる。まもなくアイリーンは逮捕。
拘置所の中で、彼女はセルビーからの電話を受ける。それはアイリーンの自白を
引き出すための罠だったが、彼女は自身の罪を認める道を選んだ。それから12年の
服役生活を経て、アイリーンはフロリダ州の刑務所で死刑に処されるのだった。

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Story
シャーリーズ・セロンがアカデミー賞主演女優賞を受賞、全米を震撼させた女性連続殺人犯をモデルに描いた話題のドラマ。身売りの常習・アイリーンは、とあるバーで同じ疎外感を抱える女性・セルビーに出会い、人生を...(詳細こちら


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2017年11月14日

バッファロー’66

監督、脚本、音楽、主演は、ヴィンセント・ギャロの作品です。
共演は、クリスティーナ・リッチ、ミッキー・ローク







主演は、カルヴァン・クラインなどのモデルを担当し、ミュージシャンの活動も、
しているというヴィンセント・ギャロです。
ヴィンセント・ギャロの監督デビュー作で、脚本と音楽も担当しています。

シュールであり、新しい形のロマンティックな映画です。
昔ながらの、人情物語を、突然突き放す、現代的な映画です。


主人公、ビリー(ヴィンセント・ギャロ)は、
刑務所から釈放され、故郷に帰ることになります。
ビリーは、この5年の空白を、政府の仕事で遠くに行っていたと両親に偽ってあり。
自分は成功し、裕福で、妻もいるという嘘を伝えていました。
このまま家に帰るわけにはいかないビリーは、
ダンス・スクールでレッスン中だった少女レイラを拉致して、
両親の前で妻のふりをするよう脅迫します。そして二人はビリーの実家に。
しかし、ビリーの父親も母親も自分の息子には無関心だったのです。


ボウリング場のシーンには、
ただこのどうでもいいシーンにヴィンセント・ギャロは、
半年以上ボウリングを練習したそうです。


単純な同情から、温かさを見せるレイラ(クリスティーナ・リッチ)。
男性の理想的な母性像、そのままです。


みじめな男性のラストシーン、面白おかしくも、音楽と映像。
監督、アーティストのヴィンセント・ギャロの手腕が冴え、
爽快なラストシーンに変節させ、気分よい物語として終わります。




いい映画です。







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バッファロー’66 (1998)

監督 ヴィンセント・ギャロ
製作 クリス・ハンレイ
製作指揮
   マイケル・パセオネック、ジェフ・サックマン
脚本 ヴィンセント・ギャロ、アリソン・バグノール、クリス・ハンレイ
撮影 ランス・アコード
音楽 ヴィンセント・ギャロ

出演 ヴィンセント・ギャロ
   クリスティナ・リッチ
   アンジェリカ・ヒューストン
   ベン・ギャザラ
   ケヴィン・コリガン
   ロザンナ・アークエット
   ミッキー・ローク
   ジャン=マイケル・ヴィンセント

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物語

1966年にニューヨーク州バッファローで生まれたビリー・ブラウン
(ヴィンセント・ギャロ)は、5年ぶりに刑務所から釈放され、故郷に帰ることになる。
ところが彼はこの5年の空白を、政府の仕事で遠くに行っていたと両親に偽っていた。
そればかりか、自分は成功し、裕福で、妻もいるという嘘まででっち上げていた。
このまま家に帰るわけにはいかないビリーは、ダンス・スクールでレッスン中だった
少女レイラ(クリスティーナ・リッチ)を拉致し、両親の前で妻のふりをするよう脅迫する。

そして二人はブラウン家に。でも、ビリーの父親ジミー(ベン・ギャザラ)も
母親ジャネット(アンジェリカ・ヒューストン)も息子には無関心。
しかしレイラの暖かい接し方により、家族の雰囲気はだんだん和んでいった。
やがてブラウン家を後にするビリーとレイラ。ところが二人は別れ難い気持ちになっていた。
冷えきった体を暖めようとモーテルに入る二人。レイラの優しさで、ビリーの孤独な心
は少しずつ癒されていく。だがビリーには果たさなければならない復讐が残っていた。

実は、ビリーが刑務所に入っていたのはフットボール賭博で抱えた負債を帳消しに
してもらうために他人の罪をかぶったからであり、その賭けに負けたのは、
バッファローというチームの選手スコット(ボブ・ウォール)が八百長試合したせいだ
と自分勝手に思い込んでいたのである。そこでビリーは、ピストルを持って、
引退したスコットが経営しているストリップ小屋に向かった。

しかし、結局殺しは思いとどまった。そしてビリーはココアとハート型の
クッキーを買い、レイラが待つモーテルの部屋に戻っていくのだった。

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Story
1999年度ミニシアターNO.1の興収を記録し、ヴィンセント・ギャロの名を一躍有名にした大ヒット作。5年ぶりに出所し、故郷に帰ることになったビリー。両親に「妻を連れて帰る」と嘘をついた彼は、通(詳細こちら


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2017年11月13日

ペネロピ

2006年のイギリス映画です。
監督は、マーク・パランスキー。
主演は、クリスティーナ・リッチ。
共演は、ジェームズ・マカヴォイ、リース・ウィザースプーン。







わたしの両親は名家の生まれだ、裕福で社交界で注目を浴びる人気者、
皇室や有力者たちをパーティに招いてもてなしたり、
いつも新聞の社交欄を賑わしていて、注目されるのが好きだった、
この日は二人にとって最高の日になるはずだった──。

昔からの言い伝えで、我がウィルハン家は呪われていたのだ──。

5世代前のラルフ・ウィルハンは、使用人のクララを妊娠させて捨てた。
クララは崖から身を投げた。その晩、魔女であるクララの母親が屋敷に姿を現し、
ウィルハーン一家に対し、娘の復讐をするために薬をまきながら呪いをかけた。
この家に次に生まれてくる娘はブタの顔になれと──。

「この呪いを解く方法は、お前たちの仲間が娘に永遠の愛を誓うことダー」

そして時は流れた、幸運なことにウィルハン家に生まれた子供は、
五世代続けて男の子ばかりだった。
つまり、ウィルハン家に初めて生まれた娘は、──このわたし。

「ペネロピ、ほんとうのぼくという人間は、見た目や家柄なんかでわかるもんじゃない、
 ──ペネロピ、君もそうだろ?、──ペネロピ、入ってもいいかい?」
「どうぞ」
ぬお!嘘だろ!、誰か助けてくれ!、ブタ人間ダー!」

「なぜ、台無しにしたの?、どうして?」

「逃げたのは彼の方よ」

「だって、あんなふうに突然姿を現せば驚くじゃない、ママもパパに心を見せたけど、
 つきあっているうちは見せなかった、結婚してから初めて見せたのよ」

「彼に見せたのは心なんかじゃない、わたしが見せたのはこの顔よ!」

「かわいそうなペネロピ!、あなたの不幸はパパのご先祖のラルフ御祖父さまのせいよ!、
 今のあなたの姿は仮の姿なの!、いつか生まれ変われる日が来るわ!」


母はいつもわたしのためを想い、わたしを守ることに必死だった。まず記者の目から守った。
そして世間の好奇から守るためにわたしを死んだことにして火葬にした。
後は、父からわたしを守ればいいことだけど、父は新しい朝食に慣れることができなかった。

「ベーコンはないのか?」
「オートミール好きでしょ?、パパはオートミールが大好きなのよねー」

母は一日中わたしにかかりきりだった、この呪いを解く男性にふさわしい女性にするために。
そして18の誕生日を迎え、ワンダが雇われ、彼女の会社が次々と花婿候補を送ってきた。
ウィルハン家の仲間、つまり名家の男性がわたしを愛してくれれば呪いを解くことができる。
お見合いを断った男たち、彼らは帰る前に必ず屋敷に連れ帰され口止めの契約を結ばされた。
そして、何人も。そして今日もそのはずだった──。


「ブタの鼻?」
「そう!」
「・・・・・・・・で?」
「牙もある、この目で見たんだ、捕まえにいかないのか!」
「いったいなんの罪で?、顔が不細工だから?、
 それなら市民の半数は逮捕しなきゃならないだろ?」


「みんな逃げた!、全員逃げ出した!」「マックスはどこにいる!」「見当たらない!」

「どういうこと?」
「手間を省いただけ」
「やけ食いする気?、デブになるわよ?」
「だって、ブタなんだもん」
「やめなさい!」
「最後のひとつだったのに!、いいわよカードはどこ!、買ってくるから!」
「やめなさい!、お菓子が欲しいなら買いに行かせるわ!」
「なんで?、わたしだって買い物くらい行ける!」

「──ついでにタバコ買って来てくれる?」

「この7年同じことの繰り返しよ!、いいかげん諦めて、わたしの気持ちわかる!」
「悪いけどやめる訳にはいかないのよ」

「わたしだって、誰か一人くらいは────!
「願いがかなう時が来たのね」
「誰、あの人?」
誰だっていいわよ!さっさと行きなさい!



21世紀に生きるエレファント・マンの優しい寓話。
鼻だけがブタのよく見れば可愛いと言えなくもないペネロピと、
見た目ではなく、相手の心を愛することができる男性、マックスとが出逢う物語。
ただ、その男性は “ 呪いを解くことができない ” 名家の生まれではない男性である。




いい映画です。







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ペネロピ (2006)

監督 マーク・パランスキー
製作 リース・ウィザースプーン、スコット・スタインドーフ、ジェニファー・シンプソン
製作総指揮
   ロビン・グリーンスパン、ダニー・グリーンスパン、アンドリュー・モラスキー、
   クリスチャン・アーノルド=ボイテル、ディラン・ラッセル、マイケル・ロバン、
   クリス・カーリング
脚本 レスリー・ケイヴニー
撮影 ミシェル・アマテュー
特殊メイク
   スコット・ストッダード
衣装 ジル・テイラー
編集 ジョン・グレゴリー
音楽 ジョビィ・タルボット

出演 クリスティナ・リッチ
   ジェームズ・マカヴォイ
   キャサリン・オハラ
   ピーター・ディンクレイジ
   リチャード・E・グラント
   サイモン・ウッズ
   ロニ・アンコーナ
   レニー・ヘンリー
   リース・ウィザースプーン
   ニック・フロスト

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物語

名家ウィルハーン家には言い伝えがある。
5代前のラルフは使用人クララを妊娠させるが、彼女を捨てて名家の娘と結婚した。
失意のクララが崖から身を投げた夜、彼女の母親が魔女となって屋敷に現れ、
次に生まれる娘が豚の鼻と耳になる呪いをかけた。
呪いを解く方法は、名家の息子が娘に永遠の愛を誓うこと。その後は息子ばかり生まれ、
初めて生まれた娘がペネロピ(クリスティーナ・リッチ)だった。

母ジェシカ(キャサリン・オハラ)は娘を大衆の目から守るため、
彼女を死んだことにして屋敷に幽閉する。ペネロピが18歳になるとお見合いが始まる。
何人もの花婿候補がやってきたが、彼女を一目見るや逃げ出した。
しかし彼らは帰る前に屋敷に連れ戻され、口止めの契約を結ばされた。

お見合いを続けて7年経ったある日、ジェシカはヴァルダーマン家のエドワード
(サイモン・ウッズ)を逃がしてしまう。エドワードは警察に「豚人間を見た」と訴えるが、
妄想だと片付けられてしまった。エドワードは名誉挽回のため、
ペネロピのスクープを狙う記者レモン(ピーター・ディンクレイジ)と組み、
彼女の写真を入手しようとする。2人は、名家出身で今はギャンブラーの青年マックス
(ジェームズ・マカヴォイ)を5000ドルで雇い、お見合いに送り込む。
隠しカメラを仕込んだジャケットを着たマックスは、ペネロピとマジックミラー越しに
お見合いをする。2人は惹かれ合い、3回目のお見合いでペネロピが姿を見せる。
マックスは一瞬驚きながらも彼女の顔に優しく触れようとするが、カメラのシャッター音
がしてしまう。マックスはレモンたちの元に戻り、カメラを地面に叩きつけて壊す。

マックスはペネロピに会いに行き、スパイだったことを告白しようとする。
ペネロピはそれを遮り、結婚を申し込む。
しかしマックスはそれを受け入れることはできなかった。
ジェシカは花婿選びに更に熱を入れるが、
ペネロピはお見合いを続ける気になれず、1人で屋敷を出る。

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監督:マーク・パランスキー
出演者:リース・ウィザースプーン、 クリスティーナ・リッチ、 ジェームズ・マカヴォイ、 キャサリン・オハラ、 リチャード・E・グラント
収録時間:103分
レンタル開始日:2008-09-17

Story
クリスティーナ・リッチ主演、先祖にかけられた呪いのせいで、豚の鼻と耳を持って生まれてしまった女の子の恋と成長を描くファンタジーラブロマンス。名家のひとり娘として生まれたペネロピは、自分の意思で外の世界に飛び出し運命を切り開いていく。 (詳細はこちら


stainbeck at 10:00|PermalinkComments(0)イギリス映画 | アメリカ ハリウッド映画

2017年11月12日

ジョアンナ

1968年のイギリス映画です。
監督は、マイケル・サーン。
主演は、ジュヌヴィエーヴ・ウエイト。



ジョアンナ

















“ 1962年、ビートルズが「ラブ・ミー・ドゥ」でレコード・デビューした頃の物語 ”

暗がりから光へ。
──王立美術学校に通うためジョアンナ(G・ウエイト)はひとりロンドンにやってきた。


「スポーツ・カーの彼とは長いの?」
「ひと月よ」
「一緒に住んでいるの?」
「半同棲ね、彼に恋してるの」
「そりゃそうね、お金持ち?」
「さあ、たぶん既婚者よ」
「たぶん?」
「知らない、いないほうがいいけど、結婚したくないけど既婚者は嫌いなの」

「行くわ、気の向くままよ」
「元気出してね」

「スキッパーって?」
「男の家を泊まり歩くこと、部屋は探しているんだけどね」
「気楽で楽しそうね」
「でもないわ、人間には家が必要よ、泊まり歩くのは今だけ」
「荷物とかは?」
「なんの?」
「服よ、着替えもいるでしょ?」

「──退屈な女の子とは付き合わないで、
   平凡な友達はふさわしくないわ、
   あなたの美しさを教えてあげるわ、純粋な心を失わないで、自由に生きるの、
   ジョアンナ、あなたは美しい 」

「お金はどうするの?」
「お金なんか要らないわ、クールに生きるのよ」
「服や食べ物は?」
「あなたって世間知らずね、食事なんて簡単、男にたかるのよ」

「なぜ好きじゃない服を盗むの?、なにを見てるの?」
「ハロッズよ、ピンから象までなんでも売ってるわ」
   「雨ですよ、タクシーを呼びましょうか?」
   「いいえ、気にしないで」
   「象は包装して郵送します」
   「いいえ、このまま乗って帰るわ」

「言葉は取り消しできるが、一度描いた絵は描き直せない、
 人はなにかに対し、責任を負うべきだ」
「違うわ」
「そうなるさ、その方がいい」


好きなことをし、したいことだけをしたジョアンナ。
そんな彼女の恋の日々も終わるときが来た。
帰りの電車の中で彼女はなにを思っていたのか──?

が、映画のラスト・シーン。彼女を知るすべての人が駅のホームに集まり、彼女に歌を歌う。
 
 ジョアンナ、ジョアンナ、素敵な彼女さー♪
 ジョアンナ、ジョアンナ、君に会うと疲れも癒えるよー♪
 君は希望の星さ、その微笑みはシネマスコープー♪
 ジョアンナ、ジョアンナ、君は高嶺のバナナさー♪ 







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ジョアンナ (1968)

監督 マイケル・サーン
製作 マイケル・S・ラーフリン
脚本 マイケル・サーン
撮影 ウォルター・ラサリー
音楽 ロッド・マッキューン

出演 ジュヌヴィエーヴ・ウエイト
   カルヴィン・ロックハート
   クリスチャン・ドーマー
   グレンナ・フォースター=ジョーンズ
   ドナルド・サザーランド
   フィオナ・ルイス

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物語

王立美術学校に通うためジョアンナ(G・ウエイト)はひとりロンドンにやってきた。
若く美しい彼女の、青春の日々が始まったのである。やがて絵の教師キャスと親しくなり、
黒人女性バリルやその兄ゴードンらと知り合っていった。そしてドミニックという若者とも。

ある夜、パーティーの席で若い富豪のピーターと会った。彼はバリルと恋に落ち、
ジョアンナやドミニックをもつれてモロッコの別荘へ招待した。海と夕陽の美しい浜辺。
だがピーターには不治の病気があり、長くは生きられないと
ジョアンナにだけ打ちあけるのだった。
短い命を人を信じ、人を幸福にし有意義に終りたいと語りジョアンナを感動させる。
やがてロンドンに帰り、再びジョアンナの華やかな生活が始まった。
若くて気ままでフリーなセックス。どんな時でもジョアンナは魅力的だった。
キャスとの関係も再び始まった。

ある日、ロンドンの画廊でキャスの個展が開かれ大成功に終った。後援者はピーター。
だが彼はキャスという若い芸術家を世の中に送り出したことに喜びを感じ、
その生涯を閉じた。一方、ジョアンナはバリルの兄ゴードンと再会し、
やがて本当に愛しあうようになった。「あなたはなぜ黒人なの?」と、
無邪気に問うジョアンナ。彼女の恋の遍歴は終わった。愛するのはゴードンだけ。
しかしゴードンは彼の仕事のナイトクラブの経営のことから、町の不良といさかいを起し、
男を一人殺してしまった。逃亡したものの捕まってしまい十年の刑。

彼の子を身ごもっていたジョアンナは、たったひとつの本当の愛のために彼の子を生む
決心をする。両親のもとへ帰るジョアンナ。駅まで見送るキャス。だが見送りに来たのは、
彼ひとりではなかった。彼女を知るすべての人が、駅のホームに、ずらりと並んでいた。
そして、「ジョアンナ、ジョアンナ、あなたは本当に素晴らしい!」と歌うのだった。

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stainbeck at 10:00|PermalinkComments(0)イギリス映画 

2017年11月11日

ニューヨークの恋人

現代ハリウッドのトップスター、メグ・ライアン主演の映画です。
共演は、ヒュー・ジャックマン。
監督は、ジェームズ・マンゴールド。







「あなたなんかに人生最良の時をささげたなんて・・・」
「あれで、最良?」 
さらに 「明日朝仕事で早いんだ、もう電話切るよ」



1876年、ニューヨーク。オルバニー公爵(ヒュー・ジャックマン)は、
好きな女性とめぐり逢えないまま、結婚相手を決めざるをえない状況にあります。
そんな時、公爵は、スチュアートに連れられ現代のニューヨークに時空移動してしまいます。

広告代理店で働く女性のケイト(メグ・ライアン)は、
以前の彼氏であるスチュアートのところに転がり込んできたオルバニー公爵と知り合います。

「わたしのことを?、彼なんだって?」
「君はコワイ女だと言ってた」
「あら、そう」
「不器量な女性はズボンをはくものだが、君は職業婦人かな?」
「市場調査」
「女性にふさわしい仕事だ、女性は調べ物が得意だからだ」
「ふーん、変わった人」

スチュアートが発見した時空移動は、
1.21ジゴワットの電流を発生させる車を開発することではなく、
気象学を基にした、自然に開く時空の裂け目を算出する方法。
それは、エメット・ブラウン博士よりも的確で、
オルバニー公爵を過去に戻すことも一週間後に、その裂け目に行けばいいと簡単です。
しかし、エレベーターを発明したオルバニー公爵が、
発明以前に現代の時代に時空移動したため、世界中で中途半端にエレベーターが故障し、
スチュアートはエレベーターから落っこち、入院します。

スチュワート不在のまま、オルバニー公爵はスチュワートのアパートで生活し、
売れない俳優のケイトの弟、チャーリーと仲良くなります。

一方、上席副社長に手が届こうとしているケイトは、
ミスをせず、絶対の成功をしなければなりません。
ケイトはマーガリンの新CMに、完壁な王立英語を話せるオルバニー公爵を推薦し、
これが見事、会社重役に認められます。

「最高!、ばんざーい!」
「嬉しそうだね」
「今日のあなた最高に決まってたわ!、完璧!、
 あなたもうすぐ全国放送のCMに出て、一躍有名になるのよー!、すっごーい!」
「さっきの男と今夜食事に!」
「あん?、JJのことね、そーよ、上司だから」
「彼には下心がある、付き添いをしようか?」
「あーら、そんなあなたは絶対に安全なわけー?」
「ぼくが君に異性としての付き合いを望む場合は、紳士的に手紙で意思を伝えるさ」
「あっそー」

この時、ケイトはバッグをひったくられセントラルパークに逃げられます。
オルバニー公爵は観光客用の馬車の白い馬を借り、ひったくりを捕まえます。
この件でケイトは、オルバニー公爵を変人ではなく、本物の公爵と感じるようになります。

ケイトが重役と食事に出かけた後、オルバニー公爵はチャーリーに連れられ、出かけます。

「彼女は一人で舞台に戻ってきたんだ、
 そして、容器いっぱいの香水をいきなり観客にぶっかけたと思ったら、こう叫んだ!
 『誰かお願いよ!、わたしをSEXから解き放って』って!
 涙はなかった、あったのは生々しい人間の情念だけさ 」
「ウィレム・デフォーの劇団だろ?」
「ああ、彼の一人芝居は良かったよなー、『最良のものは心の地下室に眠る』ってやつ!」
「ルーブルと同じだ」
「・・・・・・・」「───、───」「・・・・・・・、・・・・」
「すまない、続けてくれ」
「ルーブルって、美術館のルーブル?、今のどういう意味なの」
「あそこに展示されている作品はほんの一部分で、大半は地下室に保存されている」
「地下室に行ったことあるの?」
「ああ」
「わたし、大学で美術史を専攻したの」「具体的にどういうものがあるの?」

チャーリーは、合コンの席で主役の座をオルバニー公爵に奪われ、
逆ギレし、いじいじ文句を言います。

「アー、手伝イマショウぱとりす」「火ヲオツケシマショウ、もにか」
「ア、ハハハ、コレハ我ガ家ノ家紋デス、中世カラズットツ伝ワル──」
「るーぶるノ地下室ニハ名作ガ眠ッテイルンダ?、
 例エバ、だヴぃんちニみけらんじぇろ、しゃるだん、だヴぃっど、
 湿気ヲ吸収スルタメノ珊瑚ノ海綿ガ名作タチヲ守ッテイルンダ 」
「はー、いいかよレオ!、
 何日もかかってやっと連絡先を聞きだせるってとこまでこぎつけたんだぞ!、
 なのに君が、ルーブルのツアーガイドなんかを始めてくれたおかげで全部パーだ!」
「すまなかった」
「いいかい、パトリスは君のことをキュートだけどおかまかもしれないと思ってるんだよ、
 君さえその気になれば、陥落するね」
「どうかな」
「間違いないって」
「彼女の連絡先だ、
 ──彼女は君の想いにまったく気づいていないが、それも無理はない、君はピエロみたいだ」
「なに?」
「君にはなんでも茶化して笑いを取ろうとする癖があるが、女性の胸を打つのは誠実な男だ、
 ──おどけてばかりのピエロに恋はしない、──彼女の連絡先だろ?」
「ああ」
「明日連絡したまえ」
「彼女は君に教えたんだぞ」
「君の想いを伝えたからだよ」
「彼女になに言ったんだ?」
「彼はあなたに夢中だが、恋人がいるのではと思い悩み行動を起こせずにいるとね」
「おー、で、彼女の返事は?」
「黙って、それをくれた」
チャリーは携帯電話でパトリスに電話をかけようとします。
「今夜はやめた方がいい」
「彼女が帰宅する前にメッセージを入れとくんだよ!、すぐ行動しなきゃ!」
「それではまるっきりピエロじゃないか、時には待つほうが有利だぞ」
「そっか!、そうだな!」
「明日できることは今日やるなだ」
「明日か!、よーしがんばるぞー!」
「自分の気持ちをうまく伝えて、交際を申し込むんだな、
 彼女を困らせるんじゃないぞ、喜ばせるんだ 」
「OK!」

「そろそろ休む時間だ、帰ろう、ケイトも帰っているだろう」
「まだだろ」
「真夜中だぞ」
「・・・・・好きなんだなレオ?」
「誰を」
「姉さんをさ」
「酔ってるな」
「よーし、二人のいるレストランはその角だ、行ってみようぜ!、
 好きな女が相手だとどうなるかじっくり見せてもらうからな!、
 ピエロにならないように気をつけろよ! 」



そして映画は、1980年代映画の定番。まわりが勝手に盛り上がって、
「とにかく二人がくっつけば、みんなすべてがハッピーになるんだー」という展開にて、
たとえ強引でめちゃくちゃでも、「それが愛ってものだろー」と気分よく完結します。




おもしろい映画です。







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ニューヨークの恋人 (2001)

監督 ジェームズ・マンゴールド
製作 キャシー・コンラッド
製作総指揮
   ケリー・オレント、ボブ・ワインスタイン、ハーヴェイ・ワインスタイン、
   メリル・ポスター、
原案 スティーヴン・ロジャース
脚本 ジェームズ・マンゴールド、スティーヴン・ロジャース
撮影 スチュアート・ドライバーグ
音楽 ロルフ・ケント

出演 メグ・ライアン
   ヒュー・ジャックマン
   リーヴ・シュレイバー
   ブレッキン・メイヤー
   ナターシャ・リオン
   ブラッドリー・ウィットフォード
   パクストン・ホワイトヘッド
   スポルディング・グレイ
   フィリップ・ボスコ

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物語

1876年、ニューヨーク。
レオポルド公爵(ヒュー・ジャックマン)は、愛する女性とめぐり逢えないまま、
結婚相手を決めざるをえない状況にあった。そんな時、彼はスチュアートを追い、
ブルックリン・ブリッジから落ちてしまい、現代のニューヨークに時空移動してしまう。

広告会社で働き、上席副社長に手が届こうとしているキャリアウーマンのケイト
(メグ・ライアン)は、元ボーイフレンドであるスチュアート(リーヴ・シュレイバー)
のところに転がり込んできたレオポルドと知り合い、彼の奇妙なふるまいにとまどいつつも、
徐々に親しくなっていく。そしてケイトは、バッグをひったくられたのをレオポルドが
馬に乗って助けてくれたことから、彼に恋心を抱きはじめる。

そんなある夜、ケイトは会社重役のJ.J.に食事に誘われる。ケイトを愛しはじめていた
レオポルドは二人が食事しているレストランに乗り込み、J.J.の俗物ぶりを痛烈に批判する。
怒り傷ついたケイトが翌朝レオポルドから受け取ったのは、誠意にあふれた美しい手紙。
ケイトとレオポルドに恋心が芽生えるが、やがてレオポルドは19世紀に帰ってしまう。

そしてレオポルドは、令嬢との結婚の準備を進めるが、
そこに、せっかく手に入れた重役のイスを捨て、ケイトが時空移動をしてやってくる。
かくして2人は19世紀でめでたく結ばれるのだった。

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収録時間:123分
レンタル開始日:2004-10-09

Story
メグ・ライアン主演のラブロマンスが初公開シーンを追加したロングバージョンで登場。ニューヨークで暮らすキャリアウーマン・ケイトの前に、1876年の貴族がタイムスリップしてきた。ケイトと彼は恋に落ちるが、彼に(詳細こちら


stainbeck at 10:00|PermalinkComments(0)アメリカ ハリウッド映画 | 2000年〜

2017年11月10日

ピンクの豹

1963年のアメリカ、ハリウッド映画です。
監督、脚本は、ブレイク・エドワーズ。
音楽は、ヘンリー・マンシーニ。
主演は、デヴィッド・ニーヴン、ピーター・セラーズ。
共演は、“ CC ”クラウディア・カルディナーレ、ロバート・ワグナー。



ピンクの豹


























“ 現代では色褪せるもコメディ映画の歴史的作品、偶然にもCCのハリウッド映画初作品 ”







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ピンクの豹 (1963)

監督 ブレイク・エドワーズ
製作 マーティン・ジュロー
脚本 ブレイク・エドワーズ、モーリス・リッチリン
撮影 フィリップ・H・ラスロップ
音楽 ヘンリー・マンシーニ

出演 デヴィッド・ニーヴン
   ピーター・セラーズ
   クラウディア・カルディナーレ
   キャプシーヌ
   ロバート・ワグナー
   ブレンダ・デ・バンジー
   コリン・ゴードン
   ジョン・ル・メスリエール

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物語

某国の王女・ダーラは母国の革命から逃れ、イタリアのスキーリゾート、
コルティーナ・ダンペッツォを訪れていた。王女は内部にピンクの豹が浮かび上がるという
ダイヤモンド“ ピンク・パンサー ”を所有していたが、革命政府からは
国の財産であるということでダイヤの返還を求められ、国際法廷に提訴されていた。

その頃、ヨーロッパ各都市は宝石泥棒“ ファントム ”の横行にほとほと手を焼いていた。
一方パリのジャック警部(ピーター・セラーズ)は、この事件解決のカギはファントの手先
と思われる女の逮捕にあるとにらんでいた。彼の妻シモーヌ(キャプシーヌ)も同意見だった。

コルティーナ・ダンペッツォのスキー競技大会の選手の中にイギリス貴族のチャールズ
・リットン卿(デイヴィッド・ニーヴン)の顔があった。リットン卿は王女に接近する。
リットン卿は手下に王女の愛犬をさらわせ、それを追跡したためのケガを装い、
王女の同情と信頼を得た。やがて王女はリットンに恋愛感情をも持つようになる。

一方、ファントム逮捕に執念を燃やすパリ警察のクルーゾー警部はファントムの
出現を予想し、妻シモーヌを伴ってコルティーナを訪れた。
「君はすごい、どうやって警部の給料からミンクのコート代をひねり出したんだい?」
「苦労したわ」
「君こそ理想の女性だよ」
しかし、実はシモーヌはリットン卿の愛人で、クルーゾーの捜査内容はリットン卿に
筒抜けだった。夫人は夫の留守を見計っては、隣合わせのリットン卿の部屋に入り、
愛の風景を展開させた。そこにリットンの甥で、アメリカに留学していたジョージも現れる。
シモーヌが叔父の愛人である事も知らないまじめなジョージはシモーヌに夢中になる。
白銀のリゾートからローマへ、恋とダイヤの争奪戦が繰り広げられる。

王女の犬を誘拐した男が、リットン卿の雇い人であることをクルーゾーはつきとめ、
ファントムの正体がリットン卿であると確信、クルーゾーは王女にそれを告げ、
ローマの王女の邸で行われる仮装パーティーの夜にファントムを待ち構える。そこで、突然、
邸の灯りが消えた。クルーゾーはロウソクと間違えて花火に火をつけてパニックになる。
リットン卿とジョージはそれぞれダイヤを狙い忍び込むが、ダイヤは何者かにより
盗まれていた。市街でのカーチェイスの末にリットン卿とジョージは逮捕され、
裁判にかけられる事となった。同じ留置所に捕らえられたリットン卿とジョージ。
ジョージはある告白をする。
「ぼくは、学校を退学させられた、だけど伯父さんの仕送りで優雅に暮らしていた、
 ハリウッドに高級アパートを借りて、独身貴族を謳歌していた、輝かしい成績表は偽造さ」
「泥棒の血筋は争えんものだな」

クルーゾーは2人の有罪を確信し、自信満々であった。シモーヌは王女を訪ね、
リットン卿たちを救うよう懇願する。リットン卿へのほのかな想いから、
王女はそれを了解する。王女は自分が“ ピンク・パンサー ”を盗み出したことを告白する。
「国際法廷の判決前にご自分で盗んだのですね、それをファントムの仕業に」
「ええ」
「それでは、それを落ちていたと言えば」
「リットン卿が逃走中に落としたとされてしまいます、別人が盗んだことにしないと」
「無理ですわ」
「わたしに考えが」

裁判が開廷される。ファントムの過去の罪状が語られる。
「時に警部、警部の給料はいくらです?」
「そんなには」
「1万ドルのコートが買えますかな?」
「無理です」
「奥様の先月の服飾代が7000ドル、年間3万ドルです」
「あれは家計を倹約したと・・・・・」
被告側の弁護人からクルーゾーこそファントムではないかとの疑義が示される。
思わぬ追求に驚いたクルーゾーはポケットからハンカチを取り出して汗を拭く。
が、そのハンカチには“ ピンク・パンサー ”が縫いつけてあった。
ダイヤを隠し持っていた事にされたクルーゾーはファントムとして逮捕されてしまう。
「違う!、わたしじゃない!」警察に連行されるクルーゾ。
ダイヤをハンカチに縫いつけ、クルーゾのポケットに忍ばせたのはシモーヌであった。

「かわいそうよ」
「すぐに出られる、ファントムがまたなにか盗めばいい、南米に行くか?、ジョージ」
「行くよ」
「わたしが引退後は、お前がファントムをやれ」
無実となって釈放されたリットン卿。やがてファントムとして活動を再開すれば
クルーゾーの無実は証明される。それまでは囚われの身となるであろうクルーゾー。
最初は必死に無実を主張するクルーゾーだったが、ファントムの人気は凄まじく、
法廷にはたくさんの女性たちが押し掛け、稀代の怪盗の正体、クルーゾーに花束を渡した。
女性たちと警察の間では押合いへし合いの大騒ぎでクルーゾは、満更でもなくなってしまう。
「あれだけの盗みをどうやって?」
「苦労したよ」
クルーゾーは、ついつい自分がファントムであるかのような発言までしてしまうのであった。

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stainbeck at 10:00|PermalinkComments(0)アメリカ ハリウッド映画 | 60年代・70年代

2017年11月09日

シカゴ

2002年、アカデミー賞、作品賞受賞の作品です。
主演は、レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ。
共演は、リチャード・ギア、ルーシー・リュー。







“ 民主主義の行き着く果ては、国民主権ではなく人気取りの多数決である ”

“ 民主主義がドナルド・トランプを大統領にし、間違った未来を創造した ”

それくらい毒を吐くフィクションを楽しむミュージカル。それが「シカゴ」です。



映画の舞台は、1920年代の犯罪都市、シカゴ。

主人公は、既婚の元踊り子、ロキシー・ハート(レニー・ゼルウィガー)。
歳は30をすぎたいい大人ですが、優しいだけがとりえの夫がいますが平気で浮気をします。
相手は、家具のセールスマン、フレッド。
フレッドは、マネジャーにコネがあると言い、
ロキシーを劇場の主演に使ってもらえるよう頼んでいると言います。
ロキシーは、フレッドの言葉を信じ、
自ら主演の舞台、“ 手の届かない女 ”の構想を夢見ます。

ある夜、ロキシーに飽きたフレッドはさよならを言い、
「亭主が帰る前に体を洗っとけ!」と去っていきます。

フレッドのわかりやすい嘘を本当に信じていたロキシーは、
「だましたのね!」と短気な激情からフレッドを銃で撃ち殺します。

毎日14時間労働、自動車工場で働く、やさしいだけがとりえのロキシーの夫。
ロキシーの夫は嘘をつき、ロキシーをかばいますが、善人のまぬけさで嘘を見破られます。

ロキシーは、当然刑務所へ。


刑務所。

女囚たちから金を巻き上げ、刑務所の中で権力を持つ女看守長。

“ 機嫌が悪かった ”と、ソファーに寝転がりビール飲んでいた恋人を銃で撃ち殺した女性。
“ 妻が6人もいた ”と、カクテルにヒ素を入れ、夫を毒殺した普通の主婦。
“ お前、牛乳配達の男と浮気したな ”と、眼の前で嫉妬から勝手に自殺された普通の女性。
“ 自分の妹と浮気をした ”と、恋人を殺害した舞台の大スター、
ヴェルマ・ケリー(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)。

そして現れる、ビリー・フリン(リチャード・ギア)。
女性依頼人を弁護して一度も失敗したことのない無敗の弁護士。
「今週中に新聞の第一面にロキシーの名を載せよう
 シカゴ始まって以来の最高にキュートな殺人犯
 そして、オークションも開くと発表する
 名目は“ 裁判費用の調達 ”、彼女の持ち物ならなんでも飛ぶように売れるぞ 」

「まず、君に関心を持たせる、世間は関心もなければ誰も弁護はきいちゃくれない
 だからまず、マスコミを抱き込んで、世間の同情を煽ることから始める 」

「世間もばかばかりじゃないが、
 ただ一つだけ世間にはどうにも弱いタイプもある“ 悔い改めた罪人”さ 」

「学校で得意だった学科はなしの大ばかか、
 それで“ 作法”と“ 衛生は ”まあまあか・・・・、
 よし!、夢は修道女になりたかっただ! 」
「生まれはテキサスのはずれの養鶏農場・・・・、
 風と共に去りぬの南部の何不自由ない資産家の娘 」
「両親は、年金生活ポーチでロッキングチェアーに揺られている・・・・、
 両親は死んだ、家は破産し、君は修道院の寄宿学校へ 
 その後、駆け落ちして結婚したが捨てられて天涯孤独の身になった
 そして君は、火に誘われる蛾の如く大都会にやって来た
 ・・・・そして、その結末は?、
 君は美しい蝶々だ、現実に引き裂かれた哀れな美しい蝶々! 」

「神様、感謝しますはやめろよ、あざとい 」



「あなたの大ファンです」と言うロキシーに対して、
「わたしの下着に触らないで」と見下すヴェルマ。
話してみると嫌な女。刑務所を舞台にした女性と女性の意地の張り合い。

キュートな犯罪者として世間の注目を浴びるロキシー。
新聞から名前が消え、やがて忘れ去られる舞台の大スター、ヴェルマ。
気位の高いヴェルマがロキシーへのごますりの為にダンスを踊ります。
──ダンスの名は、「わたしは必死」

外面に美貌と美しい肢体を持つヴェルマ、
どう見てもいち庶民のどこかばばくさいロキシー。
「どう?」ダンスの感想を求めるヴェルマに対し、
ロキシーは、ぷぷぷとばかにし、憎憎しい笑みを見せます。

犯罪もショーのひとつ、フィクションを楽しむミュージカル。それが「シカゴ」です。




おもしろい映画です。







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シカゴ (2002)

監督 ロブ・マーシャル
製作 マーティ・リチャーズ
製作総指揮
   ニール・メロン、クレイグ・ゼイダン、ジェニファー・バーマン、サム・クロザーズ、
   メリル・ポスター、ボブ・ワインスタイン、ハーヴェイ・ワインスタイン
共同製作総指揮
   ジュリー・ゴールドスタイン
共同製作
   ドン・カーモディ
原作 ボブ・フォッシー、フレッド・エッブ
原作戯曲
   モーリン・ダラス・ワトキンス
脚本 ビル・コンドン
撮影 ディオン・ビーブ
美術 ジョン・マイヤー
衣装 コリーン・アトウッド
編集 マーティン・ウォルシュ
音楽 ジョン・カンダー、ダニー・エルフマン

出演 レニー・ゼルウィガー
   キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
   リチャード・ギア
   クイーン・ラティファ
   ジョン・C・ライリー
   テイ・ディグス
   ルーシー・リュー
   クリスティーン・バランスキー
   コルム・フィオール
   ドミニク・ウェスト
   ジェイン・イーストウッド
   チタ・リヴェラ
   スーザン・マイズナー
   マイア・ハリソン

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物語

1920年代、シカゴ。ヴォードヴィルのスターを夢見るロキシー・ハート
(レニー・ゼルウィガー)は、人妻でありながら、
自分をショーに売り込んでくれるというケイスリー(ドミニク・ウェスト)と
浮気していたが、その言葉が嘘だったことを知り、彼を撃ち殺し逮捕されてしまう。

一方、ロキシーの憧れの歌姫、ヴェルマ・ケリー(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)も
殺人罪で逮捕されていた。しかしヴェルマは女看守長ママ・モートン
(クイーン・ラティファ)を買収して敏腕弁護士ビリー・フリン(リチャード・ギア)
を雇い、夫と姉に裏切られた被害者として自分を演出し、スターとしてのステイタスを
さらに上げている。それを真似ようとしたロキシーは、お人好しの夫エイモス
(ジョン・C・ライリー)を使ってビリーを雇う。かくしてロキシーはマスコミの同情を買い、
シカゴ史上最もキュートな殺人犯として獄中から一世を風靡する。

スターの座を得たロキシーはヴェルマを見下すが、社交界の花形令嬢キティー
(ルーシー・リュー)が殺人事件を起こした途端、マスコミの関心はそっちに移った。
ロキシーは巻き返しを図り、ビリーと共に無罪判決を勝ち取る賭けに出る。
見事無罪になったのだが、しかしその途端、マスコミや世間は彼女から離れてしまった。
あっという間に落ちぶれたロキシーに、やはりくすぶっていたヴェルマが、
自分と組まないかと話を持ちかける。
かくしてロキシーとヴェルマは、コンビとなり華やかな舞台で歌い踊るのだった。

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収録時間:113分
レンタル開始日:2003-11-20

Story
ボブ・フォッシーの名作をロブ・マーシャル監督が映画化、アカデミー賞全6部門を受賞した大ヒットミュージカル。愛人を射殺した罪で収監されたスターを夢見るロキシーは、刑務所で出会った憧れの大スター・ヴェルマ(詳細こちら


stainbeck at 10:00|PermalinkComments(0)アメリカ ハリウッド映画 | 2000年〜