2007年01月25日

マルサの女2

1988年のヒット映画です。
監督は、伊丹十三。主演は、宮本信子。




1980年代、斜陽の日本映画界にあり、
年老いた黒澤明よりも存在を放った伊丹十三の監督作品です。


マルサとは、国税局査察部。
税務署では取り扱えない悪質な脱税事案を担当し、強制調査を行い。
検察に脱税犯人として告発する事務を行います。

主人公、板倉亮子は、ある地上げ屋の脱税を追求しています。
が、その裏にはもっと大きな力がうごめいていました。
それは、ヤクザに、宗教法人に、政治家。
宗教法人というものはいくらお金をもうけても税金はかからない。
悪人たちは、宗教法人を隠れ蓑に金儲けを続けています。

亮子たちは、地上げ屋を裏で繰る鬼沢という天の道教団の代表に目をつけ、
調査を始めます。亮子らはあるとき税務署員を装い教団へと潜入しますが、
教徒らによって追い出されてしまいます。

ヤクザや地上げ屋のマンションの住人や大衆食堂に対する横暴が続く中で、
なん億円という巨額の金が動きます。

しかし、亮子たちが証拠をつかもうとすると、
次々にトカゲのシッポを切るように人が殺されていきます。
いよいよ脱税の確信をつかんだ査察部は、天の道教団へ乗り込み、
証拠書類を押収。鬼沢を取り調べまで追い込みます。
しかし、最後まで鬼沢は口を割らず、挙句に自ら顔を壁にぶつけて血だらけになりながら、
「国税局は納税者を拷問にかけるのか」と叫ぶ始末。
しかし、そんなとき取り調べ室まで狙撃された。

鬼沢までもがトカゲのシッポでしかなかった。
やがて鬼沢の第一の部下、猫田が死体となって発見された。

鬼沢は教祖や愛人、背後の政治家らと再び談笑するのだった。




ある日、謎の自殺を遂げた、伊丹十三。
その死は、マリリン・モンローや張國榮、ダイアナ妃よりもミステリアスです。

伊丹十三は死の数日前、不倫の問題が週刊誌に取り上げられました。
しかも、週刊誌には、伊丹十三と不倫相手の淫らな写真が持ち込まれ、
さらにはその写真の内容は、伊丹十三が、若い不倫相手にいたぶられ喜んでいる
というひどい内容のものだったらしいです。

伊丹十三は、「死をもって潔白を証明する」と遺書を残し、自殺しました。

その週刊誌では、この写真の内容があまりにも恥ずかしい内容のため、
伊丹十三は、死までを選んでしまったのかと括られていました。


しかし、この伊丹十三の自殺には、多くの謎があります。
その理由としては、これだけの有名映画監督のスキャンダラスな死であるのにもかかわらず、
テレビのワイドショーは、まったくといっていいほどこの事件を取り上げませんでした。

ニ、三日するとこの事件はまったく無視され、世間から消えました。

また、それまでは、しつこいほどに視聴率稼ぎに、
繰り返しゴールデン洋画劇場で放送が繰り返された伊丹十三の映画が放送されなくなりました。


伊丹十三は、暴力団を描いた映画、「ミンボーの女」を公開した直後に、
刃物を持った五人組の男たちに襲撃され、顔に全治三ヶ月の重傷を負い、
その後も、右翼の男に「大病人」を公開中の映画館のスクリーンを切り裂く事件が起こされています。


ジョン・レノンの死やダイアナ妃の死のなどは、
しつこいくらいにテレビや新聞で取り上げられ、いくつもの陰謀説が出ました。
しかし、そのすべては、ただの書き手の妄想にしか過ぎません。

伊丹十三の死のように、なにもなく無視され、
葬られ去られたもののほうが、問題が深いと感じます。




「マルサの女2」はいい映画です。
なにもなく、ただの娯楽映画としてもいい映画です。










監督:伊丹十三
収録時間:128分
レンタル開始日:2005-02-25

Story
伊丹十三監督による、脱税摘発のプロ“マルサ”の女の活躍を描くサスペンスドラマの続編。国会議員も絡む大型地上げの首領・鬼沢をマークする亮子。莫大な金が出入りするダミー会社を突き止めた亮子は、さらに鬼沢が(詳細こちら


stainbeck at 22:10│Comments(0)TrackBack(0)

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