2008年05月05日

幸せになるための27のドレス

「幸せになるための27のドレス」を観てきました。
よかったです。おもしろい映画です。


監督は、アン・フレッチャー。
脚本は、「プラダを着た悪魔」のアライン・ブロッシュ・マッケンナ。
主演は、キャサリン・ハイグル。
共演は、ジェームズ・マースデン、マリン・アッカーマン、エドワード・バーンズ。





ジェーン8歳のとき、従姉の結婚式。
従妹の花嫁は、準備中にウェディング・ドレスを破いてしまいます。
大事な日に、困り果てる花嫁、ジェーンは、妹、テスの髪止めのリボンを解き、
それを花嫁の破れ目に綺麗にくくりつけ、花嫁に心から感謝されます。
──そして、結婚式に臨んだ花嫁の幸福な表情。


大人になったジェーン(キャサリン・ハイグル)は、プライベートでは、
花嫁付添い人、“ ブライス・メイト ”の役に生き甲斐を見出し、
仕事でも、ニューヨークのアウトドア・ブランドの社長秘書として多忙な毎日を送っています。

“ ブライス・メイト ”のジェーンのプライベート。
花嫁の代わりにウェディングドレスの試着に行ったり、
ウィッシュ・リストを作成したり、婚約パーティの会場探しに奔走したりと、
スケジュール帳には分刻みの予定が書き込まれています。
それは、結婚式当日でも同じことで、1日に2組の挙式に出席することになったとき、
ジェーンは、タクシーを1日借り切り、マンハッタンとブルックリンの間を往復します、
それは、さながら「摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に」のマイケル・J・フォックスよろしく、
車の中で、洋装のパーティードレス、インド装のサリー・ドレスと着替えをしつつ、
二次会のダンス・パーティーまできっちり顔を出し、花嫁付添い人を完璧に全うします。

しかし、ジェーンは他人の幸せはエスコートできても、
自分の恋愛はさっぱり、好きな男性に好きということもできず、
自分に向けて投げられた花嫁からのブーケもキャッチすることができません。


そんなジェーンの行動に注目した男性、
地元の新聞社で結婚式の取材記事を書いている記者のケビン(ジェームズ・マーズデン)。
ケビンは、結婚式をただただ褒め称えるだけの、世間的にも、
スポンサーからの広告利益的にも安定した今の部署の仕事を嫌い、
「社会的な記事を書きたい!、
 ウェディング・ケーキの原価と売値の違いはひどい、
 結婚産業における、ケーキ業界の裏側を暴く!」と言いますが、
女性編集長から「うちの最大の広告記事を書いて」と却下されます。

取材先の結婚式で出会ったジェーンが、
使命感に燃えて花嫁付添い人をかけもちする姿に興味を覚えたケビンは、
ジェーンをネタにした記事を書き、現在の部署から抜け出す足がかりにと画策。
タクシーの中で拾ったジェーンの手帳を頼りに、彼女へのアプローチを開始します。


そしてある日、ずっと片思いを寄せていた上司のジョージが、
ジェーンのわがままな妹のテス(マリン・アッカーマン)にひと目惚れ。
瞬く間にプロポーズへと進んでしまい、テスからは“ ブライス・メイト ”を頼まれます。

ジョージが、彼好みの女性を装っただけのテスの本性を見抜けないことに、
歯がゆさをつのらせるジェーン。が、それ以上にショックだったのは、
テスから婚約の報告を聞いた父親が、亡き母親のウェディング・ドレスを妹に渡してしまい、
さらに、テスは母親のウェディング・ドレスを、原型をとどめないほどズタズタに
切り刻んでアレンジしてしまったのです。



「ブライス・メイトのドレスはダサい、結局は花嫁の引き立て役だからだ」
普通の男性のケビンは、普通の男性が感じる正論を言い、
ジェーンが大切にしている、今まで手がけた幸福な27組の結婚の
“ 27着のブライス・メイト・ドレス ”を清々とバカにします。


マリン・アッカーマン演じるテスは、
モデルの仕事をしているほどのブロンド髪の美貌で、
性格は自己中心的でわがまま、ケビンからは、
「えらそうにニューヨークをのし歩き、火を噴いている」と“ ゴジラ花嫁 ”と書かれます。

少し前なら絶対にキャメロン・ディアスがぴったりの役柄の美貌のテス。
そのテスの口から真実が語られるとき、映画は上質なものに変質します。


「幸せになるための27のドレス」は、脚本を担当する
アライン・ブロッシュ・マッケンナの手腕と才覚がすばらしく、
前作「プラダを着た悪魔」を手がけた時のように、
華やかで、優雅さや美しさを描く女性の物語と思いきや、
“ 言いたいこと、言わなければいけないことは、はっきり言わなければいけない ”
またも、社会に前向きな女性のユーモアと自立の物語に仕上がっています。

ある程度の年齢に達し、自分というものを持っている大人が、自分の欠点を理解し、さらに成長する。


「あなたが、言いたいことははっきり言えって言ったからじゃない 」
「わたしは、相手に向かって直接言えって言ったのよ、
 これは、ただ二十八年間のうっぷんを晴らしただけ、
 その証拠に、──今のあなたはとても気分がよくないはずよ 」




おもしろい映画です。









stainbeck at 13:00│Comments(0)TrackBack(1)新作映画評 

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1. ブランド大好き  [ ブランド大好き ]   2008年05月10日 12:10
管理人様、トラックバック送らせていただきました。 プラダスポーツのサングラスはプラダのシックなデザインのサングラスに比べて、スポーティー

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