2009年01月03日

ラブソングができるまで

2007年のアメリカ、ハリウッド映画です。
監督、脚本は、「恋は嵐のように」、「デンジャラス・ビューティー」、
「トゥー・ウィークス・ノーティス」のヒット・メーカー、マーク・ローレンス。
主演は、イギリス映画のトップスター、ヒュー・グラント。
共演は、ドリュー・バリモア、キャンベル・スコット、ヘイリー・ベネット。





1980年代の音楽は、マイケル・ジャクソン、ボン・ジョヴィなど、
歴史に残るミュージシャンやビッグ・バンドが存在しましたが、
大きな特徴は、ガンズ・アンド・ローゼズやサバイバー、スターシップなど、
ひと時のヒットチャートを騒がせ、わずかな時間ながらも輝く、
ロック・バンド、ポップ・グループも数多く存在したことです。

例えば、サバイバーで有名なのは「ロッキー3」の“ Eye Of The Tiger ”ですが、
「ベストキッド」の劇中曲、“ The Moment Of Truth ”などの
映画とも馴染み深い別のヒット曲もあります。

アメリカでは、MTV全盛の時代に突入し、マドンナなどが登場しましたが、
その頃の日本は音楽は冬の時代。おにゃんこクラブなどのダサい音楽を聞きたくない人間は、
洋楽を聞くのがあたりまえでした。

ただ、1980年代は、日本では、まだレンタルビデオが普及し始めた頃で、
MTVを見ることなどはなく、数年間、格好いいと思っていた洋楽のロック・バンドが、
曲は格好いいんだけれども、改めてみてみるとダサいバンドだなと感じることはよくあります。

→ こちらで、サバイバーの「The Moment Of Truth」を聴くことができます。
→ こちらで、ネルソンの「Only Time Will Tell」を聴くことができます。



主人公、アレックス(ヒュー・グラント)は、
1980年代の人気バンド、“ POP ”のメンバー。
現在は、過去に生きる人間と公言し、元スター対抗歌合戦の打ち合わせにやって来ます。

テレビ局の人間は、
「スターは、『元スター』という言葉に過敏に反応する、
 本当に出演していただけますか?」とアレックスに気を遣います。

アレックスは、「気にしないよ」と言い、
「それで、僕は何曲を歌うんだい?」と普通に聞きます。

テレビ局の人間は、「いや、あなたにしていただくのは、ボクシングです」と言います。
「ボクシングに勝ったほうが、歌を歌えるんです。だから対抗歌合戦」


アレックスは、さすがに呆れて帰ります。
部屋に帰ると、マネージャーが、「すまない、そんな仕事だとは知らなかった」と謝ります。
アレックスは、「いいさ」と言い、「ドサ周りの仕事がある」と言いますが、
マネージャーは、「ない」と言い、キャンセルが相次いでいると言います。
「なんでだ」と言うアレックス。
「考えてもみろ」とマネージャーは言い、「君の栄光は15年も前」、
「元スターは日々誕生している、ベッカム夫人のスパイスガールズも再結成、
 元スターには、リッキー・マーティンもいるんだ 」と言います。

しかし、「捨てる神あれば、拾う神ありだ」とマネージャーは言い、
ティーンエイジャーのアイドルスター、コーラ(ヘイリー・ベネット)の曲を書け、と言います。
「コーラは、ブリトニー・スピアーズ以上の大スターだ、そして、君の大ファンだ」


喜びながらコーラと対面した、アレックス。
コーラーは、「6歳のとき聴いたあなたの曲が心の支えだった」と殊勝なことを言いますが、
「2週間で曲を作って」と無理を言い、「他にも6人に曲を頼んでいるわ、あなたもその一人」、
「いい曲を採用するわ、あなたならできると信じている」とすぐに去ってしまいます。


厳しい現実にも、15年ぶりに新曲を作ることになったアレックス。
アレックスは、アヴリル・ラヴィーンの曲を作詞した作詞家と
ラブソングを作り始めますが、うまくいきません。
そんな時、アレックスの弾いたピアノに、植木の水やり係りの女性、
ソフィー(ドリュー・バリモア )が、詩を口ずさみます。


作詞、ソフィー、作曲アレックス、二人はラブソングを作ることになります。
そして二人は恋に落ちます。よくある恋愛映画です。



ロブ・ライナー監督作品「あなたにも書ける恋愛小説」の音楽版です。
「あなたにも書ける恋愛小説」は、文学をテーマにしてあり、
人間の思考回路に訴求する文章の組み立て、知識の挿入、想像外の展開と、
物理的なおもしろさがありましたが、
「ラブソングができるまで」は、音楽をテーマにしてあり、
人間の感性に訴求する音楽、聴覚や視覚に、
ピアノと詩から紡がれる音源が、気分よく、映画を楽しめます。


「あなたにも書ける恋愛小説」の主人公、アレックス(ルーク・ウィルソン)は、
まったくといいほど魅力がなく、それが物語の意外な展開に説得力を与えましたが、
「ラブソングができるまで」の主人公、アレックス(ヒュー・グラント)は、
アレックス演じる、ヒュー・グラントのその魅力により物語を引っ張ります。

ヒュー・グラントは、いつもの明るく楽しい個性を持ちながらも、自らが主となり、存在感を醸します。




いい映画です。おもしろい映画です。







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ラブソングができるまで (2007)

監督 マーク・ローレンス
製作 マーティン・シェイファー、リズ・グロッツァー
脚本 マーク・ローレンス
撮影 ハビエル・ペレス・グロベット
編集 スーザン・E・モース
音楽 アダム・シュレシンジャー
 
出演 ヒュー・グラント
    ドリュー・バリモア
    ブラッド・ギャレット    
    クリステン・ジョンストン
    キャンベル・スコット
    ヘイリー・ベネット

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物語

1980年代に一世を風靡したバンド「PoP」の元ボーカル、アレックス。
アイドル的人気も今は昔、現在ではすっかり忘れられた存在となっていた。
そんな彼のもとに、ティーン・エイジャーから絶大な人気を誇る
カリスマ歌姫コーラから、新曲を提供してほしいという依頼が舞い込む。
またとない復活のチャンスだったが、すっかり曲作りから遠ざかっていた上、
作詞は大の苦手。そんなとき彼のアパートにたまたま鉢植えの水やりに来ていた
アルバイトのソフィーが口ずさんだフレーズが、アレックスのインスピレーションを直撃。
彼女こそ、復活の救世主となるパートナーか?、ラブソングなど書く気はないと
いうソフィーの拒絶をよそに、80年代以降、止まったままだったアレックスの
メロディーが再び動き出す。忘れ去られたかつてのトップアイドルは、
再び輝きを取り戻すことができるのか?、詞を書くことを頑なに拒んでいた
ソフィーの心を溶かしたものは?、歌姫コーラのスーパー・コンサートの幕が開くとき、
ふたりのラブソングの行方がドラマチックに明かされる。

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収録時間:104分
レンタル開始日:2008-04-03

Story
ヒュー・グラントとドリュー・バリモアのラブコメ黄金コンビが贈るロマンティックコメディ。時代に乗り遅れたポップスター・アレックス。ある日作詞に苦戦する彼の耳に、魅力的な歌詞を口ずさむ女性の声が飛び込んできて…。(詳細こちら


stainbeck at 10:00│Comments(0)TrackBack(0)アメリカ ハリウッド映画 | 2000年〜

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