2011年04月24日

台北の朝、僕は恋をする

「台北の朝、僕は恋をする」を観てきました。
すごくよかったです。すごくいい映画です。すばらしい映画です。


監督、脚本は、アーヴィン・チェン。
製作総指揮は、ヴィム・ヴェンダース、メイリーン・チュウ。
主演は、ジャック・ヤオ、アンバー・クォ。





“ ホウ・シャオシェンではなく、エドワード・ヤンの後継、アーヴィン・チェンの新しい台湾映画 ”

“ アーヴィン・チェンが描く「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」 ”



「大好きな彼女がパリへ行ってしまった──」
「君がいないと台北の街は寂しい、──とてもとても寂しい」


「まったく考えてみろ、昔からポン引きに博打、もうたくさんだ」
「パオさん、不動産屋は儲かっているんだろ?」
「儲かってるさ、でももう引退する、彼女と海南島で生活を始める」
「年を取ったな、危ない考えだ」
「年を取ったらわかるさ」


台北に暮らすカイ(ジャック・ヤオ)の大好きな恋人がパリに留学してしまう。
その日以降彼は、本屋にフランス語の本を読みに通うという寂しい日々を繰り返し過ごしている。
恋人を想い、パリに電話をかけても、彼女はいつも出てくれない──。
本屋で働く女の子、スージー(アンバー・クォ)は毎日やってくるカイが気になって仕方がない。

「君かい?、話が?、いいよ」

カイは、恋人とパリで会う約束をしていた。──しかし、恋人はパリに来なくていいと言った。

「さっさとあきらめろ」
「家の仕事は手伝わなくていいわよ、外で仕事をしてみたら?」

いきなりの恋人の別れにカイは、絶望、無気力、世界の終わりといった、
ひどくパワフルな感情に打ちのめされた。しかし、納得のいかないカイはパリに旅立とうとする。
しかし、親は普通にあっさりと反対。旅費を出してくれない。

「若いというのはいいことだ、それでいくら欲しい?」
「パリに行けるまででいいんです、あとはなんとか」

カイは店の常連のパオさんに頼んでみると、恋にのぼせているパオさんはあっさりと承諾。
カイは、おつかいを頼まれるだけで、パリまでの旅費を出してもらった。


台北の夜。宝くじ売り場でレジの金が奪われる事件が発生する。
刑事、チーヨンは、彼女の作った夕飯も食べずに現場に向かう。

「先輩、ここで見張っていればいいんですか?」
「犯人は必ず現場に戻ってくる、俺の勘だ、間違いない」
< −−♪ >
「もしもし?、今は事件の現場だ、──さあ、わからない、もう電話切るぞ」
「先輩、モテモテですね、彼女からですか?」
「さあな、俺は女にもてるからな」
「先輩、かっこいい!」

不動産屋、パオの店。

「ホンお前だろ!?、宝くじ売り場の件は!」
「・・いや、それは」
「お前、この不動産屋だけでは不十分なのか!?」
「いえ、スリルを味わいたくて・・」
「ふざけるな!、もう事件は起こすな!」

カイは、パオのおつかいで小包を受け取った後、友人のカオに別れを言いに、
カオの働くファミリーマート向かった。

「桃子、少し出てくるよ」
「その商品の仕出しをしてから行ってね」

台北の夜。カイはカオとどの屋台で食事をしようかと話す。

「あれは?」
「知り合いか?」
「まあな」
「じゃ、そこにしよう」

カイはカオは、ひとりで食事をしていたスージーの屋台のテーブルに座った。

「パリに行くの?、出発はいつ?」
「明日だ」
「そっか」

が、そこに3人の若者が現れ、拳銃を見せ、カイに小包みを渡すように言う。
カイとカオ、スージーは逃げ出すが、カオは3人の若者に捕まってしまう。

パリに行きたいぼくと偶然巻き込まれた彼女のスリリングな一夜が始まる──。



カイは、このことをパオさんに連絡するが、
「ご用件ならわたしに」とホンが電話に出て、「また後で連絡します」と言う。

「なんだったんだ今の電話は?」
「振り込め詐欺です」


「どうしよう?」
「警察に連絡すれば?」
「・・いや、やめとこう」
「どうして?」

そこにチーヨン刑事が現れる。「動くな!、警察だ!」


逃げるカイとスージー。追うチーヨン刑事。
公園でスージーは、チーヨン刑事の追跡をかわすため、
公園でダンスの練習をしていたおばさん集団の中に紛れ込む。

「下手ね、こうやって踊るの!」

うまくチーヨン刑事の追跡をかわしたはずだったカイとスージー。
しかし、スージーとチーヨン刑事の視線と視線が合ってしまう。
が、絶対にあるはずもないような勘違いでチーヨン刑事は、
別のカップルをカイとスージーとなぜか間違え追跡してしまう。


「腹減ったな、どこかいい店を知らないか?」
「この辺は知らないな」
「俺、うまい水餃子の店を知ってる」

台北の夜。3人の若者はカオを連れて根城にしているラブホテルに到着する。

「こいつの言うとおり、この水餃子旨いな」
「これ食った後、どうする?、小包は奪えなかったし」
「・・・・。」

3人の若者は、カオを加えて麻雀をした。カオが大勝ちした。

「それでお前、軍隊に行くのか?、今仕事は何してるんだ?」
「服を見てわかれよ、かわいそうな仕事さ、
 いらっしゃいませ、ありがとうございました、いらっしゃいませ、ありがとうございました」
「つきあっている彼女はいるのか?」
「彼女はいないけど、好きな子はいる」
「名前は?」
「桃子」
「かわいーねー」
「『軍隊に行く』って告白しろよ、ヤラせてくれるぞ」
「おい、それはマジか?」
「俺は軍隊に行ったことはないけど、それでヤッたことはある」



3人の若者、“ 小混混三人組 ”のリーダーは、ホンだった。
ホンは、義理の叔父の小包を狙ったのだった。
ホンは、カオの携帯電話からカイに連絡し、ある場所に来るように行った。

「行くよ」
「待って、二人のほうが安全だわ!」
待ち合わせの場所に向かうカイとスージー。

絶対にあるはずもないような勘違いでチーヨン刑事は、別のカップルを追跡し、
そのカップルを追いつめた。そのカップルの女性はチーヨン刑事の彼女だった。

カイから連絡があり、恋にのぼせるパオさんもその場所に向かった。
パオを見張っていた後輩刑事からの連絡により失恋したチーヨン刑事もその場所に向かった。


“ LOCK, STOCK AND TWO SMOKING BARRELS ”

そして映画は、すべての登場人物が一堂に会し、銃声と銃声が交錯し、
主人公以外のすべての人間が血の海に沈みこむ、──当然、そんなくっだらない展開にはなりません。




確かに中国の映画、香港の映画とは違う台湾の映画。
東日本大震災で、最も心ある支援をしてくれた台湾の人々の気概すら感じられる心温かい映画。
そして、台湾の映画に恋してしまうような素晴らしい映画です。









stainbeck at 10:00│Comments(0)TrackBack(0)新作映画評 

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字