僕たちは希望という名の列車に乗った

2019年09月08日

ガーンジー島の読書会の秘密

2018年のフランス、イギリス映画です。
監督は、マイク・ニューウェル。
原作は、メアリー・アン・シェイファー「ガーンジー島の読書会」、アニー・バロウズ。
脚本は、ドン・ルース、ケヴィン・フッド、トーマス・ベズーチャ。
撮影は、ザック・ニコルソン。
衣装は、シャーロット・ウォルター。
編集は、ポール・トシル。
音楽は、アレクサンドラ・ハーウッド。
主演は、リリー・ジェームズ。
共演は、ミキール・ハースマン、グレン・パウエル、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、
キャサリン・パーキンソン、マシュー・グード、トム・コートネイ。








1946年、終戦の喜びに沸くロンドンに暮らす作家のジュリエットは、
一冊の本をきっかけに、“ガーンジー島の読書会”のメンバーと手紙を
交わすようになる。ナチに怯えていた大戦中に島の人々を支えていたのが、
読書会と創設者であるエリザベスという女性の存在だった。
本が人と人の心をつないだという事実に魅了されたジュリエットは、
読書会に関する記事を書こうとガーンジー島を訪ねるが、
そこにエリザベスの姿はなかった。メンバーと交流するうちに、
ジュリエットは彼らが重大な秘密を隠していることに気づく。


──ぼくはガーンジー島のドーシー・アダムズです
──戦時中にチャールズ・ラムの随筆集を手にしました
──本にあなたの住所が、
──占領下の生活に、ラムは笑いを与えてくれました、
──とくにローストピッグのくだり
──ぼくの所属する読書とポテトピールパイの会もドイツ軍から
  豚肉を隠すために誕生しました


──わたしの本があなたに行きついて嬉しいです
──資金不足で泣く泣く手放した本なの
──本には帰巣本能があって、ふさわしい読者に行きつくのかしら?


──ドイツ軍の占領は終わりましたが、島には本屋がなくて、
──ロンドンの本屋の住所を教えてくれませんか?
──「シェイクスピア物語」を買いたいんです 


──3つの質問に答えてくれたらご所望の本を進呈します
──なぜ豚肉を隠すの?
──なぜそこから読書会が?
──一番知りたいのは、ポテトピールパイってなに?


ジュリエットは、アメリカ人の恋人、マークに「アメリカで暮らそう」
と言われ、喜びをかみしめるが、部屋にドーシーからの手紙が届いていた。

その手紙には、ドイツ軍が食用の家畜を取り上げ、
替わりにジャガイモを育てるように言われたこと。
戦争中に食料がなく、飢えて死にそうになったことが書かれていた。

そこにエリザベスが包丁を貸してほしいと連絡をしてきたことも。
アメリアという高齢の女性が豚を隠していたのだった。
アイソラという若い女性がジンを持ち寄り、エベン・ラムジーという
高齢の男性はポテトピールパイを持って来たことが書かれていた。

エリザベスたちは豚の肉で密かに晩餐会を催し、楽しい時間を過ごした。
その帰り、エリザベスたちはドイツ軍に取り調べにあい、
「外出禁止だ?、なにをしていた?」との質問に、
「読書会をしていた」と嘘でごまかしたことが始まりだと書かれてあった。

──ぼくたちは嘘を取り繕うため、読書会を行った
──ドイツ兵の見張りは初回だけ、だがぼくたちは頻繁に読書会を行った
──占領下のガーンジー島で、読書はぼくたちに自由を与えてくれた
──本は自由だけでなく、人と人とのつながりも生んでくれたんだ


ドーシーとの手紙のやり取りで、本が自由を与え、つながりを生んだ
その事実に、両親を戦争で亡くしたジュリエットは感動し、
読書とポテトピールパイの会を取材したいと考え、
読書とポテトピールパイの会に出席するため、ガーンジー島に旅立った。


偶然に知り、美しい事実を深めたいと旅立った女性作家の物語。
そこには、美しい事実と同時に戦争の暗い物語も存在し、
それは謎となっていた──。




おもしろい映画です。









stainbeck at 19:01│Comments(0) 新作映画評 | イギリス映画

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僕たちは希望という名の列車に乗った