2009年08月24日

オヤケアカハチ

8/21は新宿の厚生年金会館で沖縄・八重山のコドモたちによる「子ども演劇・現代版組踊り オヤケアカハチ〜太陽(てぃだ)の乱」を見た。小学生から高校生まで総勢約70名も東京にやってきた。ウィングキッズリーダーズという団体で「子供演劇ワークショップふるさとづくりリーダー養成講座」という長ったらしい企画。ようするに地域の子供の活動促進だがどこの補助も受けていない自主的な運営というからたいしたもんだ。さてオヤケアカハチは十五世紀ごろ年貢を納めず琉球王府の支配に反逆した実在の人物。その史実をもとにした伊波南哲の長編叙事詩を平田太一が脚色して現代的な歌舞劇に仕立てたもの。ほぼ完全に標準日本語での公演。音楽はアルベルト城間とディアマンテス、歌は成底ゆう子さん(素晴らしかった)や作者の平田さんなどの生演奏。完全に現代ポップスだがところにより民謡・民舞ふうも。なにより生き生きとした子どもたちの演技・ダンスが素晴らしくて客さんは、皆、感動で最後は総立ち、泣いているヒトも多かった(私も泣きました)。波照間出身のオヤケアカハチが石垣島で頭角を現して他の有力者を殺して島を支配するが琉球王府の軍勢に討たれるという史実。その伏線として、オヤケアカハチとその幼なじみの長田大主(ナータフヌシ)との友情があったのでは・・という仮定にしている。なんかこうアニメっぽいがたぶん喜捨場永旬→伊波南哲の夢想・祈りに平田が答えたようなカタチか。でもやっぱりコドモだと清らかになっちゃって利害がらみ=ダブルバインド・トリプルバインド等の深い演技ができないからまあこんな感じだろう。真実はいつもかなり苦くて一筋縄ではいかないよねえ。パフォーマンス的には沖縄は空手とか民謡舞踊など身体の基本があるせいか現代ダンスと混合した振り付け(大浜ひかる)の力感・ダイナミズムが素晴らしかった。終わってからロビー階段のところで観客と子どもたちの大交流会で歌って踊って大騒ぎがああー沖縄だなーと感じた。これからロサンゼルス公演をするらしい。で、たとえば発展形としてだが、八重山方言による上演(字幕つき)とか、完全に大人による現代劇にして心理の襞を描くとか、あるいは古典的な組踊にしてみるとかするとより深まっていいかも。興味深かったのは韓国では洪吉童(ホンギルトン)という人物が波照間島に渡って「アカハチ」になったといわれている、という話。北海道でもシャクシャインという反乱を起こしたアイヌ=郷土の英雄がいるのだった。そういえば義経→ジンギスカンっていう説もあるね。このあたり(関東地方)で反乱した英雄といえば平将門か。そういえば将門とか佐倉宗吾郎って歌舞伎にもなってたね。
stakahashi2 at 02:04│Comments(0)TrackBack(0)

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