2025年11月07日
これからの研究者は、生成系AIを徹底的に使いこなすことが必須条件
東京大学学内広報「淡青」No.1599 第1184回の、経済学部 小川光教授の淡青評論が、あまりに興味深いので、そのまま掲載します。
AIを引っ提げてやってきた大学院生

学外のとある修士2年生の学生から、研究を評価してほしいと頼まれました。彼がやっているのは、私が専門とする研究分野のある仮説をデータによって検証する内容でした。
読んでみたところ、経済学の五大誌は難しいにしても、着眼点、新規性、データの質などから、フイールドトップの学術誌に挑戦できる水準にあると感じました。

驚かされたのは、彼が経済学を専攻する学生ではなく、それどころか経済学をこれまでほとんど学んだことがないという点です。
彼の関心は技術の新領域への応用、特に「生成AIの新活用」にあり、専門外である経済学という分野で、AIとの対話だけでどこまでのレベルの研究ができるかを1年間かけて試してみたというのです。
研究のアイデア出し、先行研究のレビュー、理論モデルと仮説の構築、データの探索と収集、計量ソフトを用いた分析、図表の作成、英語論文化に至るまで、さまざまなAIツールを組み合わせながら、ほぼ独学で試しているとのことでした。

私自身も、AIの力を借りて日々の研究を進めていますが、その活用はまだ限られたものであり、彼のようにAIを方法論の中核に置いて新しい領域を切り拓こうとする姿勢はとても頼もしく思えました。

と同時に、学部・大学院で経済学の訓練を受けていないにもかかわらず、これほどまでのアウトプットが出てくることに心底たまげました。
このようなAIネイティブの若い人たちがこれからどんどん出てくることにちょっとした恐怖さえ感じました。彼自身は経済学分野での論文公刊には関心がなく、アカデミアにも残らないようです。論文としては、このまま世に出ることはないのでしょう。

なぜ彼は私に相談したのでしょうか。AIとの対話の中では、国際誌に通用する水準と評価されたものの、自身には経済学の素養がないため、その評価が正しいのかわからない。
自分が知見の無い分野でのAIの判断が正しいかどうかをどうやって確かめるとよいのか。そのひとつとして、経済学の教授に意見を求めてみたということでした。
研究とは何か、研究者とは何者か。私自身が揺さぶられる経験となりました。

この評論を読むと、これからの研究者は、生成系AIを徹底的に使いこなすことが必須条件なります。研究者は、ほぼすべての人が生成系AIを使っていると考えますが、中途半端な使い方では、最先端の研究にはたどり着かない、のかもしれません。
生成系AIは、あいまいな問い、中途半端な問いには、それ相応の答えしか返してくれません。

生成系AIを徹底的に使いこなす問いをたて、もらった答えに、さらに問いを立てることが、これからの研究者には必須のようです。
AIを引っ提げてやってきた大学院生

学外のとある修士2年生の学生から、研究を評価してほしいと頼まれました。彼がやっているのは、私が専門とする研究分野のある仮説をデータによって検証する内容でした。
読んでみたところ、経済学の五大誌は難しいにしても、着眼点、新規性、データの質などから、フイールドトップの学術誌に挑戦できる水準にあると感じました。

驚かされたのは、彼が経済学を専攻する学生ではなく、それどころか経済学をこれまでほとんど学んだことがないという点です。
彼の関心は技術の新領域への応用、特に「生成AIの新活用」にあり、専門外である経済学という分野で、AIとの対話だけでどこまでのレベルの研究ができるかを1年間かけて試してみたというのです。
研究のアイデア出し、先行研究のレビュー、理論モデルと仮説の構築、データの探索と収集、計量ソフトを用いた分析、図表の作成、英語論文化に至るまで、さまざまなAIツールを組み合わせながら、ほぼ独学で試しているとのことでした。

私自身も、AIの力を借りて日々の研究を進めていますが、その活用はまだ限られたものであり、彼のようにAIを方法論の中核に置いて新しい領域を切り拓こうとする姿勢はとても頼もしく思えました。

と同時に、学部・大学院で経済学の訓練を受けていないにもかかわらず、これほどまでのアウトプットが出てくることに心底たまげました。
このようなAIネイティブの若い人たちがこれからどんどん出てくることにちょっとした恐怖さえ感じました。彼自身は経済学分野での論文公刊には関心がなく、アカデミアにも残らないようです。論文としては、このまま世に出ることはないのでしょう。

なぜ彼は私に相談したのでしょうか。AIとの対話の中では、国際誌に通用する水準と評価されたものの、自身には経済学の素養がないため、その評価が正しいのかわからない。
自分が知見の無い分野でのAIの判断が正しいかどうかをどうやって確かめるとよいのか。そのひとつとして、経済学の教授に意見を求めてみたということでした。
研究とは何か、研究者とは何者か。私自身が揺さぶられる経験となりました。

この評論を読むと、これからの研究者は、生成系AIを徹底的に使いこなすことが必須条件なります。研究者は、ほぼすべての人が生成系AIを使っていると考えますが、中途半端な使い方では、最先端の研究にはたどり着かない、のかもしれません。
生成系AIは、あいまいな問い、中途半端な問いには、それ相応の答えしか返してくれません。

生成系AIを徹底的に使いこなす問いをたて、もらった答えに、さらに問いを立てることが、これからの研究者には必須のようです。
2025年11月05日
建築コンソーシアム研究会「住宅・建築物のカーボンニュートラルの推進」参加者募集
建築コンソーシアム研究会「住宅・建築物のカーボンニュートラルの推進」参加者募集

私が研究会幹事を務める、建築コンソーシアム研究会「住宅・建築物のカーボンニュートラルの推進」では、住宅・建築物に関する材料、建設、運用、解体、リサイクルなどの多様な分野において、住宅企業、エネルギー企業、素材企業などの会員がカーボンニュートラルへの取り組みを紹介し、業界を超えた情報共有と意見交換を行っています。

昨年1月より活動を開始し、現在の技術の実行、普及、促進、さらには近未来の技術革新のスムーズな導入に向けた準備を進めています。

当初はエネルギー会社、電機メーカー、素材メーカー、設計事務所、ゼネコン、ハウスメーカー、確認審査機関、コンサルタント等の委員で構成されていましたが、カーボンニュートラル推進に関与するステークホルダーをさらに広げる必要があります。
また、生物多様性、環境汚染防止、サーキュラーエコノミーといった持続可能な社会への貢献も求められています。これに伴い、上記の業種の他、デベロッパー、金融機関、不動産、各自治体、大学、研究機関等にも新たな参加者の募集を行います。ぜひご参加の検討をお願いします。

カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの進化、リサイクル材でないと採用されない?
住宅・建築物については、これまでは、
・断熱をしっかりやり、
・高効率機器を導入し、省エネを図り、
・太陽光発電により、再生可能エネルギーを導入する
を行っていたのですが、再生可能エネルギーの導入の進展が進み、カーボンニュートラルのさらなる要請がある中、

・創エネ、蓄エネ機能を備え、
・季節、時間帯によるエネルギー供給状態に対応したデマンド・レスポンス
・木材など植物性由来材料の利用、あるいは材料自体の省CO2を考慮したEmbodied carbon
・再生可能エネルギー由来の水素の利用
に加えて、

これまでの「作って、使って、廃棄する」プロセスから「リユース・リサイクル」を前提としたプロセスに移行しつつあります。
素材メーカーの方々とお話していて、伺ったことです。
「リサイクル材を利用していない素材は採用されません。」
カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの進展を感じます。

私が研究会幹事を務める、建築コンソーシアム研究会「住宅・建築物のカーボンニュートラルの推進」では、住宅・建築物に関する材料、建設、運用、解体、リサイクルなどの多様な分野において、住宅企業、エネルギー企業、素材企業などの会員がカーボンニュートラルへの取り組みを紹介し、業界を超えた情報共有と意見交換を行っています。

昨年1月より活動を開始し、現在の技術の実行、普及、促進、さらには近未来の技術革新のスムーズな導入に向けた準備を進めています。

当初はエネルギー会社、電機メーカー、素材メーカー、設計事務所、ゼネコン、ハウスメーカー、確認審査機関、コンサルタント等の委員で構成されていましたが、カーボンニュートラル推進に関与するステークホルダーをさらに広げる必要があります。
また、生物多様性、環境汚染防止、サーキュラーエコノミーといった持続可能な社会への貢献も求められています。これに伴い、上記の業種の他、デベロッパー、金融機関、不動産、各自治体、大学、研究機関等にも新たな参加者の募集を行います。ぜひご参加の検討をお願いします。

カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの進化、リサイクル材でないと採用されない?
住宅・建築物については、これまでは、
・断熱をしっかりやり、
・高効率機器を導入し、省エネを図り、
・太陽光発電により、再生可能エネルギーを導入する
を行っていたのですが、再生可能エネルギーの導入の進展が進み、カーボンニュートラルのさらなる要請がある中、

・創エネ、蓄エネ機能を備え、
・季節、時間帯によるエネルギー供給状態に対応したデマンド・レスポンス
・木材など植物性由来材料の利用、あるいは材料自体の省CO2を考慮したEmbodied carbon
・再生可能エネルギー由来の水素の利用
に加えて、

これまでの「作って、使って、廃棄する」プロセスから「リユース・リサイクル」を前提としたプロセスに移行しつつあります。
素材メーカーの方々とお話していて、伺ったことです。
「リサイクル材を利用していない素材は採用されません。」
カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの進展を感じます。
2025年11月03日
爆破予告による工大祭の中止と再開によせて
爆破予告による工大祭の中止(11月3日)と大岡山キャンパスの立ち入り制限

>
東京科学大学に対して、11月3日に大岡山キャンパスを爆破する旨の予告がありました。
11月2日(日)19:00現在、警察と緊密に連携し、事実関係の確認および安全確保に向けた対応を進めております。本学では、キャンパスへ入構予定の皆様、学生、教職員の安全を最優先に考え、安全が確認できるまでの間、大岡山キャンパスへの立ち入りを制限することにいたしました。
これに伴って、誠に遺憾ではありますが、11月3日(月・祝)に予定していた工大祭の開催を中止することに決定いたしました。楽しみにしてくださっていた皆様には深くお詫び申し上げます。
>

東京科学大に「爆破予告」 ホームページで発表、学園祭中止へ
>
田園調布署によると、10月31日午後3時ごろ、東京科学大から「爆破予告があった」との相談の電話があった。キャンパス内から爆発物は見つかっていない
>
本学の安全確認完了と工大祭の再開
>
11月3日午前、警察の協力のもと、大学構内の不審物・不審者への警戒、キャンパス周辺の巡回等を行いました。12:10に安全確認が取れ、爆発等の被害がないことを確認できたため、引き続き警察とも連携の上、手荷物検査や身分証確認の上、正門の入構制限を解除し、13:00より工大祭を再開することといたしました。
>

毎年訪れていた工大祭、今年も行く予定で準備していたのが、中止の連絡があり、諦めていたところに、再開の連絡がありましたので、早速大岡山キャンパスまで出かけました。

再開され、何とかリカバリーしようとする企画もあった一方、模擬店などは中止の連絡で撤収してしまったものも多く、ちょっとさびしいものとなってしまいました。

中止の通知を知らずに、来場したものの、閉鎖されており、帰ってしまった人も多く、来場者は例年に比べ、少なく、これも、ちょっとさびしいものとなってしまいました。

このような卑劣な手段で、長きにわたる学生、教職員の努力、積み重ね、私のように楽しみにしていた人たちに迷惑を与えた犯人に強い憤りを覚えます。
絶対に許せません。
単純に考えますと、犯人は、・大学に恨みがある者、・学生、教職員に恨みがある者、・特段の関係はない愉快犯、のいずれかです
警察には必ず逮捕してほしいです。

また、大学側は被害者ではありますが、学生、教職員だけではなく、参加者にも影響してことなので、経緯を説明していただきたく存じます。
東京科学大学、大岡山キャンパス工大祭に行ってきました
いくつかの所見を記述します。私は、東大卒、東大大学院修了ですが、社会人大学院生として東工大大学院も修了しています。それゆえ、第三者ではなく、卒業生の見解です。
理系大学の「女子枠」は優遇なのか 益一哉・東工大学長が語る導入のねらい
女子を理工系に、無理やりではなく、背中を押す
>
女子枠、旧東工大先生の口ぶりが苦しそうでしたが、やはり、学力、入学後の成績は、「一般枠と比べ遜色ない、むしろ、よい」とは、いかないようです。
>

背景、経緯、手法、結果、課題、今後の展望をストーリー付けして説明するのは、研究者の最低限の義務
>
益元学長、東工大と東京医科歯科大を統合して東京科学大など、人知れぬ苦労であったことがわかりますが、理路整然と説明することは、申し訳ありませんが、今一つの感があります。
失礼を顧みずに記述すると、益元学長が高専から東工大に学士入学、専門課程はよく学んでいたが、人文、社会、自然科学など、教養科目、リベラルアーツの学びが不十分であったのでは、と推測しております。

入学試験に女子枠の導入、東工大と東京医科歯科大学との統合について、背景、経緯、手法、結果、課題、今後の展望をストーリー付けした説明を伺えないのは残念です。
>

今回の爆破予告に関連あるのかは不明ですが、学力が相当落ちる女子枠入学者に対して、旧東工大の学生(男女を問わず)教職員から不満が渦巻いているようです。女子枠合格者の併願して合格した大学は中堅私大以下の事例もあるそうです。
課題を設定して、グループワークをやろうにも、著しく学力、探求力が劣る学生がいると、全体の進捗にも支障となり、はっきり言って、足手まといです。

難しい入学試験を突破して入学した学生にしてみれば、なんで、この程度の学生が入学したの、こんな人たちとやってられない、この人たちと同列に見られたくない、などの不満がたまります。
繰り返しになりますが、これが、今回の爆破予告に関連あるのかは全く不明ですが、学内にこういう不満も相当あったということです。


>
東京科学大学に対して、11月3日に大岡山キャンパスを爆破する旨の予告がありました。
11月2日(日)19:00現在、警察と緊密に連携し、事実関係の確認および安全確保に向けた対応を進めております。本学では、キャンパスへ入構予定の皆様、学生、教職員の安全を最優先に考え、安全が確認できるまでの間、大岡山キャンパスへの立ち入りを制限することにいたしました。
これに伴って、誠に遺憾ではありますが、11月3日(月・祝)に予定していた工大祭の開催を中止することに決定いたしました。楽しみにしてくださっていた皆様には深くお詫び申し上げます。
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東京科学大に「爆破予告」 ホームページで発表、学園祭中止へ
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田園調布署によると、10月31日午後3時ごろ、東京科学大から「爆破予告があった」との相談の電話があった。キャンパス内から爆発物は見つかっていない
>
本学の安全確認完了と工大祭の再開
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11月3日午前、警察の協力のもと、大学構内の不審物・不審者への警戒、キャンパス周辺の巡回等を行いました。12:10に安全確認が取れ、爆発等の被害がないことを確認できたため、引き続き警察とも連携の上、手荷物検査や身分証確認の上、正門の入構制限を解除し、13:00より工大祭を再開することといたしました。
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毎年訪れていた工大祭、今年も行く予定で準備していたのが、中止の連絡があり、諦めていたところに、再開の連絡がありましたので、早速大岡山キャンパスまで出かけました。

再開され、何とかリカバリーしようとする企画もあった一方、模擬店などは中止の連絡で撤収してしまったものも多く、ちょっとさびしいものとなってしまいました。

中止の通知を知らずに、来場したものの、閉鎖されており、帰ってしまった人も多く、来場者は例年に比べ、少なく、これも、ちょっとさびしいものとなってしまいました。

このような卑劣な手段で、長きにわたる学生、教職員の努力、積み重ね、私のように楽しみにしていた人たちに迷惑を与えた犯人に強い憤りを覚えます。
絶対に許せません。
単純に考えますと、犯人は、・大学に恨みがある者、・学生、教職員に恨みがある者、・特段の関係はない愉快犯、のいずれかです
警察には必ず逮捕してほしいです。

また、大学側は被害者ではありますが、学生、教職員だけではなく、参加者にも影響してことなので、経緯を説明していただきたく存じます。
東京科学大学、大岡山キャンパス工大祭に行ってきました
いくつかの所見を記述します。私は、東大卒、東大大学院修了ですが、社会人大学院生として東工大大学院も修了しています。それゆえ、第三者ではなく、卒業生の見解です。
理系大学の「女子枠」は優遇なのか 益一哉・東工大学長が語る導入のねらい
女子を理工系に、無理やりではなく、背中を押す
>
女子枠、旧東工大先生の口ぶりが苦しそうでしたが、やはり、学力、入学後の成績は、「一般枠と比べ遜色ない、むしろ、よい」とは、いかないようです。
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背景、経緯、手法、結果、課題、今後の展望をストーリー付けして説明するのは、研究者の最低限の義務
>
益元学長、東工大と東京医科歯科大を統合して東京科学大など、人知れぬ苦労であったことがわかりますが、理路整然と説明することは、申し訳ありませんが、今一つの感があります。
失礼を顧みずに記述すると、益元学長が高専から東工大に学士入学、専門課程はよく学んでいたが、人文、社会、自然科学など、教養科目、リベラルアーツの学びが不十分であったのでは、と推測しております。

入学試験に女子枠の導入、東工大と東京医科歯科大学との統合について、背景、経緯、手法、結果、課題、今後の展望をストーリー付けした説明を伺えないのは残念です。
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今回の爆破予告に関連あるのかは不明ですが、学力が相当落ちる女子枠入学者に対して、旧東工大の学生(男女を問わず)教職員から不満が渦巻いているようです。女子枠合格者の併願して合格した大学は中堅私大以下の事例もあるそうです。
課題を設定して、グループワークをやろうにも、著しく学力、探求力が劣る学生がいると、全体の進捗にも支障となり、はっきり言って、足手まといです。

難しい入学試験を突破して入学した学生にしてみれば、なんで、この程度の学生が入学したの、こんな人たちとやってられない、この人たちと同列に見られたくない、などの不満がたまります。
繰り返しになりますが、これが、今回の爆破予告に関連あるのかは全く不明ですが、学内にこういう不満も相当あったということです。

2025年10月25日
高市首相、COP30欠席に寄せて
高市首相、COP30欠席へ 温暖化対策、日本の存在感低下
高市早苗首相が、11月上旬にブラジルで開かれる国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)の首脳級会合を欠席する見通し

国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)

COP30、2025年11月10日から21日までブラジル・ベレンで開催される「国連気候変動枠組条約第30回締約国会議」のこと。
これは、気候変動対策を話し合うための国際会議で、地球の気候変動を象徴するアマゾンでの開催が注目されており、パリ協定の目標達成に向けた「次の10年」を方向づける重要な会議と位置づけられています。
COP30の主な特徴
開催地:ブラジルのベレン(アマゾン熱帯雨林に隣接)
開催期間:2025年11月10日〜21日

開催目的:
気候変動対策を加速させるための具体的な行動を議論する
パリ協定採択から10年を迎え、その実行フェーズ(Implementation COP)として位置づけられている
「適応に関する世界全体の目標(Global Goal on Adaptation, GGA)」の達成進捗を測る指標の合意形成を目指す
注目の背景:
開催地のアマゾンが、気候変動の象徴的な場所であること
アメリカがパリ協定から離脱を表明したことで、国際協力が問われる会議となること
森林保全やバイオエコノミー、循環経済など、多岐にわたるテーマが議論されること

国連気候変動枠組条約締約国会議COPは毎年開催されますが、非常に重要で各国の首脳が集まる年と、そうではなく、環境大臣対応になる年があるそうです。
歴史的に見て、重要だったのはCOP3京都議定書、COP8デリー宣言、COP21パリ協定、COP26グラスゴー気候合意、などでしょうか?

COP26グラスゴー気候合意
COP26グラスゴー気候協定、2050年カーボンニュートラルに加えて、2030年までに45%削減(2010年比)
COP26グラスゴー気候合意採択に寄せて

COP26(イギリス・グラスゴー)については、会期を延長して、
・今世紀中頃までに気温上昇を1.5℃以内を目標
・石炭火力を段階的に削減
・パリ協定の排出権クレジット等、パリ・ルールブック(実施指針)の合意
など、パリ協定から大きく踏み込む内容のグラスゴー気候協定を成果文書として採択しました。

パリ協定では、「今世紀中頃までに2℃の上昇に抑える、1.5℃を努力目標」としていたのを、グラスゴー気候協定では1.5℃が目標、とされました。
これは2℃上昇と1.5℃上昇では、地球環境の及ぼす影響が大きく異なるためです。
今世紀中頃までに気温上昇を1.5℃以内に抑えるには、今世紀中頃までにカーボンニュートラル、は変わりませんが、2030年までの温室効果ガス削減を、これまでの26%から46%と大幅に削減しなければならないことになります。

COP26グラスゴー気候合意以降は、ここで決まったことを着実に実行し、進捗状況を確認することが主な事項で、特段に決定することはなく、首脳でなくても環境大臣でOK、だそうです。

実は、私の周囲のビジネスマン、研究者もCOP26の際には、多くがグラスゴーへ行きましたが、今回のCOP30は、
・わざわざ現地に行っても、得るものは少ない。
・ブラジルのベレンは治安が良くない
・ホテル代が1泊20万円を超えるものが少なくない
等の理由で行かない人が多いようです。
高市早苗首相が、11月上旬にブラジルで開かれる国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)の首脳級会合を欠席する見通し

国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)

COP30、2025年11月10日から21日までブラジル・ベレンで開催される「国連気候変動枠組条約第30回締約国会議」のこと。
これは、気候変動対策を話し合うための国際会議で、地球の気候変動を象徴するアマゾンでの開催が注目されており、パリ協定の目標達成に向けた「次の10年」を方向づける重要な会議と位置づけられています。
COP30の主な特徴
開催地:ブラジルのベレン(アマゾン熱帯雨林に隣接)
開催期間:2025年11月10日〜21日

開催目的:
気候変動対策を加速させるための具体的な行動を議論する
パリ協定採択から10年を迎え、その実行フェーズ(Implementation COP)として位置づけられている
「適応に関する世界全体の目標(Global Goal on Adaptation, GGA)」の達成進捗を測る指標の合意形成を目指す
注目の背景:
開催地のアマゾンが、気候変動の象徴的な場所であること
アメリカがパリ協定から離脱を表明したことで、国際協力が問われる会議となること
森林保全やバイオエコノミー、循環経済など、多岐にわたるテーマが議論されること

国連気候変動枠組条約締約国会議COPは毎年開催されますが、非常に重要で各国の首脳が集まる年と、そうではなく、環境大臣対応になる年があるそうです。
歴史的に見て、重要だったのはCOP3京都議定書、COP8デリー宣言、COP21パリ協定、COP26グラスゴー気候合意、などでしょうか?

COP26グラスゴー気候合意
COP26グラスゴー気候協定、2050年カーボンニュートラルに加えて、2030年までに45%削減(2010年比)
COP26グラスゴー気候合意採択に寄せて

COP26(イギリス・グラスゴー)については、会期を延長して、
・今世紀中頃までに気温上昇を1.5℃以内を目標
・石炭火力を段階的に削減
・パリ協定の排出権クレジット等、パリ・ルールブック(実施指針)の合意
など、パリ協定から大きく踏み込む内容のグラスゴー気候協定を成果文書として採択しました。

パリ協定では、「今世紀中頃までに2℃の上昇に抑える、1.5℃を努力目標」としていたのを、グラスゴー気候協定では1.5℃が目標、とされました。
これは2℃上昇と1.5℃上昇では、地球環境の及ぼす影響が大きく異なるためです。
今世紀中頃までに気温上昇を1.5℃以内に抑えるには、今世紀中頃までにカーボンニュートラル、は変わりませんが、2030年までの温室効果ガス削減を、これまでの26%から46%と大幅に削減しなければならないことになります。

COP26グラスゴー気候合意以降は、ここで決まったことを着実に実行し、進捗状況を確認することが主な事項で、特段に決定することはなく、首脳でなくても環境大臣でOK、だそうです。

実は、私の周囲のビジネスマン、研究者もCOP26の際には、多くがグラスゴーへ行きましたが、今回のCOP30は、
・わざわざ現地に行っても、得るものは少ない。
・ブラジルのベレンは治安が良くない
・ホテル代が1泊20万円を超えるものが少なくない
等の理由で行かない人が多いようです。
東大柏キャンパス一般公開2025に行ってきました
東大柏キャンパス一般公開2023に行ってきました

に書いた東大柏キャンパス一般公開に行きました。

東大の本郷キャンパス、駒場キャンパスはよく知られていますが、柏キャンパスは、よく知らない方も多い、と思います。
東京大学柏キャンパス
によると、
>
柏キャンパスは、東京大学の21世紀における新たな学問の発展に向けた構想に基づいて建設された、本郷、駒場に次ぐ第3の主要キャンパスです。
東京大学は、明治10年(1877年)以来伝統的学問分野を深く極めてきた本郷キャンパスと、昭和24年( 1949年)以来複数の学問分野の接点において新たな学際的領域を開拓してきた駒場キャンパスを両極として発展してきましたが、平成12 年(2000年)に学問体系の根本的な組み換えをも視野に入れた学融合を志向する柏キャンパスが加わりました。

柏キャンパスではこのような「知の冒険」を目指して様々な新しい取り組みが行われています。
大学院新領域創成科学研究科では「基盤科学系」、「生命科学系」、「環境系」の3つの分野を中心に、「情報生命科学」を加えた新しい学問領域の創成を目指しています。
物性研究所ではエレクトロニクスを始めとして現代の多様な産業を支える様々な物質を根源から解明し、新しい物質の創成を目指しています。

宇宙線研究所では宇宙線の研究を通して宇宙や物質の起源に迫ろうとしています。
大気海洋研究所では海洋と大気の基礎的研究を推進するとともに、地球表層圏に関する科学の深化を通じた社会貢献を目指します。
国際高等研究所数物連携宇宙研究機構では数学と物理学の連携により宇宙の根本的な謎の解明に挑んでいます。

さらに人工物工学研究センター、空間情報科学研究センター、環境安全研究センター柏支所、情報基盤センター、高齢社会総合研究機構、柏図書館などが活動しています。
>
とあります。

ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章先生が所長を務める、東大宇宙線研究所も、ここにあります。
全部を回ろうとすると、時間が足りませんので、いくつかのテーマを選んで回ります。

最近、注目され始めている核融合、以前は、重水素、三重水素を利用して、太陽で起きている核融合反応(10万℃のプラズマ、大きな重力)を起こす。理論的には可能だけれど、実用は難しい、とされていました。

今では、6000℃程度のプラズマは生み出せるが、維持が難しい、太陽のような重力はないので、電磁気力で制御する。

重水素、三重水素を利用する核融合反応は核物質を生成するが、水素とボロンを融合すると、ヘリウムしか発生しない。

核融合はインプットしたエネルギーを超えるエネルギーを生み出すのが特徴だが、現在は120%程度だが、将来的には10倍くらいのエネルギーを生み出したい。

実用化は2050年以降になるが、太陽光、風力など、気象により変動する再生可能エネルギーを、補っていく安定エネルギー源になる可能性がある。

説明してくれる研究者は、留学生が多くて、日本語で説明してくれますが、英語の方が質問、回答がスムーズです。

また、研究内容だけでなく、出身国の紹介もしてくれます。

小中高生の見学も数多く見かけます。この見学者の小中高生の中から、将来ここで研究する学生が出てくるか、楽しみです。

まだまだ、見切れていない施設がたくさんありますが、もう帰らなければなりません。

世界で起きる現象の基本は数学、物理と感じます。将来、人文科学、社会科学など文科系に進むとしても、高校までは数学、物理をしっかり学んでおくことの大切さを感じます。

に書いた東大柏キャンパス一般公開に行きました。

東大の本郷キャンパス、駒場キャンパスはよく知られていますが、柏キャンパスは、よく知らない方も多い、と思います。
東京大学柏キャンパス
によると、
>
柏キャンパスは、東京大学の21世紀における新たな学問の発展に向けた構想に基づいて建設された、本郷、駒場に次ぐ第3の主要キャンパスです。
東京大学は、明治10年(1877年)以来伝統的学問分野を深く極めてきた本郷キャンパスと、昭和24年( 1949年)以来複数の学問分野の接点において新たな学際的領域を開拓してきた駒場キャンパスを両極として発展してきましたが、平成12 年(2000年)に学問体系の根本的な組み換えをも視野に入れた学融合を志向する柏キャンパスが加わりました。

柏キャンパスではこのような「知の冒険」を目指して様々な新しい取り組みが行われています。
大学院新領域創成科学研究科では「基盤科学系」、「生命科学系」、「環境系」の3つの分野を中心に、「情報生命科学」を加えた新しい学問領域の創成を目指しています。
物性研究所ではエレクトロニクスを始めとして現代の多様な産業を支える様々な物質を根源から解明し、新しい物質の創成を目指しています。

宇宙線研究所では宇宙線の研究を通して宇宙や物質の起源に迫ろうとしています。
大気海洋研究所では海洋と大気の基礎的研究を推進するとともに、地球表層圏に関する科学の深化を通じた社会貢献を目指します。
国際高等研究所数物連携宇宙研究機構では数学と物理学の連携により宇宙の根本的な謎の解明に挑んでいます。

さらに人工物工学研究センター、空間情報科学研究センター、環境安全研究センター柏支所、情報基盤センター、高齢社会総合研究機構、柏図書館などが活動しています。
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とあります。

ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章先生が所長を務める、東大宇宙線研究所も、ここにあります。
全部を回ろうとすると、時間が足りませんので、いくつかのテーマを選んで回ります。

最近、注目され始めている核融合、以前は、重水素、三重水素を利用して、太陽で起きている核融合反応(10万℃のプラズマ、大きな重力)を起こす。理論的には可能だけれど、実用は難しい、とされていました。

今では、6000℃程度のプラズマは生み出せるが、維持が難しい、太陽のような重力はないので、電磁気力で制御する。

重水素、三重水素を利用する核融合反応は核物質を生成するが、水素とボロンを融合すると、ヘリウムしか発生しない。

核融合はインプットしたエネルギーを超えるエネルギーを生み出すのが特徴だが、現在は120%程度だが、将来的には10倍くらいのエネルギーを生み出したい。

実用化は2050年以降になるが、太陽光、風力など、気象により変動する再生可能エネルギーを、補っていく安定エネルギー源になる可能性がある。

説明してくれる研究者は、留学生が多くて、日本語で説明してくれますが、英語の方が質問、回答がスムーズです。

また、研究内容だけでなく、出身国の紹介もしてくれます。

小中高生の見学も数多く見かけます。この見学者の小中高生の中から、将来ここで研究する学生が出てくるか、楽しみです。

まだまだ、見切れていない施設がたくさんありますが、もう帰らなければなりません。

世界で起きる現象の基本は数学、物理と感じます。将来、人文科学、社会科学など文科系に進むとしても、高校までは数学、物理をしっかり学んでおくことの大切さを感じます。
2025年10月24日
日本の製造業、分断された自動化ではなく、AI,ロボットで計画、納入、集計、搬出も全自動へ
東京大学社会連携講座「AI技術を活用して持続発展する次世代生産システム運用基盤の構築」公開キックオフシンポジウム

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日本の製造業が強みとするリーンマニファクチャリング技術を基盤とし、デジタル技術やAI技術の活用により、その能力を飛躍的に強化し、次世代の生産システム運用基盤の構築を目指しております。とりわけ、従来は人間が担い、人から人へと継承されてきた熟練知の獲得と、システムの持続的な発展に関する学際的な研究を、産学連携の枠組みのもとで推進しております。
>

移動は自動化、流れを可視化、モニタリングして、最適化する
>
世界では交通の自動化だけでなく、積み荷、荷降ろし、配送まで含めた自動化が、アメリカ、中国を中心に進んでいます。日本はこの分野では大変遅れています。
>

日本の製造業は、ずっと以前から自動化が進んでいました。
ただ、自動化されたのは、人の手作業、ブルーワーカーのパートでした。

生産計画、部品の調達は、人が紙ベースで行い、製造された製品の歩留まり、集計、などは紙ベース、excelなどに人が入力、さらには、部品の工場への納入、製品の搬出も人が行います。

つまり、日本の製造業は、自動化パートは、部分的に分断され、人の手作業が、それをつないでいます。
新しい中国の生産現場では、これら一連の作業がすべて自動でロボットなどが行います。
せっかく計測が自動化されても、その結果を人が紙ベース、excelなどで、手作業で入力では、効率が上がりません。これらは一連で計測されたデータは、自動的に次プロセスに入力されるようにします。

日本の製造業は、アメリカのゼネラルモーターズ、フォード、USスチールなどを目指して成長し、一時期はジャパン・アズ・No.1と言われた時期もありました。
アメリカは、ネット、コンピューターの時代になると、GAFAM、Google,Amazon,Facebook,Apple,Microsoftが、その分野を、いち早く席巻することとなりました。

上記のように、新しい中国の生産現場では、一連の作業がすべて自動でロボットなどが行います。
日本はこれから、どうしていくのか、心配です。

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日本の製造業が強みとするリーンマニファクチャリング技術を基盤とし、デジタル技術やAI技術の活用により、その能力を飛躍的に強化し、次世代の生産システム運用基盤の構築を目指しております。とりわけ、従来は人間が担い、人から人へと継承されてきた熟練知の獲得と、システムの持続的な発展に関する学際的な研究を、産学連携の枠組みのもとで推進しております。
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移動は自動化、流れを可視化、モニタリングして、最適化する
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世界では交通の自動化だけでなく、積み荷、荷降ろし、配送まで含めた自動化が、アメリカ、中国を中心に進んでいます。日本はこの分野では大変遅れています。
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日本の製造業は、ずっと以前から自動化が進んでいました。
ただ、自動化されたのは、人の手作業、ブルーワーカーのパートでした。

生産計画、部品の調達は、人が紙ベースで行い、製造された製品の歩留まり、集計、などは紙ベース、excelなどに人が入力、さらには、部品の工場への納入、製品の搬出も人が行います。

つまり、日本の製造業は、自動化パートは、部分的に分断され、人の手作業が、それをつないでいます。
新しい中国の生産現場では、これら一連の作業がすべて自動でロボットなどが行います。
せっかく計測が自動化されても、その結果を人が紙ベース、excelなどで、手作業で入力では、効率が上がりません。これらは一連で計測されたデータは、自動的に次プロセスに入力されるようにします。

日本の製造業は、アメリカのゼネラルモーターズ、フォード、USスチールなどを目指して成長し、一時期はジャパン・アズ・No.1と言われた時期もありました。
アメリカは、ネット、コンピューターの時代になると、GAFAM、Google,Amazon,Facebook,Apple,Microsoftが、その分野を、いち早く席巻することとなりました。

上記のように、新しい中国の生産現場では、一連の作業がすべて自動でロボットなどが行います。
日本はこれから、どうしていくのか、心配です。
2025年10月18日
生成系AIは、明日起きたら、どう進化しているか、わかりません。とにかく、使いこなして楽しみましょう。
筑波大学産学連携シンポジウム AIとの共生で拓く未来@東京八重洲ミッドタウン

人よりもずっと頭を使う、考えるのが得意なコンピューター、計算機、AIとどう生きていくか?
>
数年前までは、人とAIの協創、と考えていました。
生成系AIが登場し、日々進化していき、音楽の作曲、演奏、動画作成、映像編集など、すべてAIがやってくれる時代になりました。
すると、人は、その時点のAIからほしいものを取り出す、時代になりました。

例えば、自分の研究論文を読ませて、「次の研究テーマはどうしよう?」「その論文の構成はどうしよう?」「発表スライドの原案は?」など、やってくれてしまいます。
人の役目はプログラムのデバック、AIが出した原案の微修正だったりします。

やっていないけれど、査読論文の依頼があったら、「この論文を査読して、問題点を洗い出して、コメントして、採否の判断をしてください」なんて、できてしまうでしょう。
ゆっくり進化する人と、急速に進化し、明日はどうなっているのか?わからないAIの関係はどうなるのか?不安だけれど、楽しみで、ワクワクします。
>
10年ほど前は、人とAIの協創、協調で未来をつくる、と言っていました。

その後、人間の進化はゆるやかな一方で、コンピューター、AIは急速に進化しました。

特に2022年11月にChatGPTが登場して以来、生成系AIの進化は目覚ましく、AIはできないだろう、と言われていた作曲、動画、まんが、小説などの作成もAIがやってしまいます。

人間は、AIが作成した作品から、気に入ったものを選ぶ、その作品で、みんなを盛り上げる役割に。

関西万博のカナダ館のフィナーレで、AIが作った曲に合わせて、みんながノリノリで踊って、感動で涙を流す人もいたとか。

生成系AI、使って、使いこなして、楽しんでいる人もいる一方で、そうでない人たちが大部分。格差は広がる一方です。

生成系AIは、明日起きたら、どう進化しているか、わかりません。とにかく、使いこなして楽しみましょう。


人よりもずっと頭を使う、考えるのが得意なコンピューター、計算機、AIとどう生きていくか?
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数年前までは、人とAIの協創、と考えていました。
生成系AIが登場し、日々進化していき、音楽の作曲、演奏、動画作成、映像編集など、すべてAIがやってくれる時代になりました。
すると、人は、その時点のAIからほしいものを取り出す、時代になりました。

例えば、自分の研究論文を読ませて、「次の研究テーマはどうしよう?」「その論文の構成はどうしよう?」「発表スライドの原案は?」など、やってくれてしまいます。
人の役目はプログラムのデバック、AIが出した原案の微修正だったりします。

やっていないけれど、査読論文の依頼があったら、「この論文を査読して、問題点を洗い出して、コメントして、採否の判断をしてください」なんて、できてしまうでしょう。
ゆっくり進化する人と、急速に進化し、明日はどうなっているのか?わからないAIの関係はどうなるのか?不安だけれど、楽しみで、ワクワクします。
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10年ほど前は、人とAIの協創、協調で未来をつくる、と言っていました。

その後、人間の進化はゆるやかな一方で、コンピューター、AIは急速に進化しました。

特に2022年11月にChatGPTが登場して以来、生成系AIの進化は目覚ましく、AIはできないだろう、と言われていた作曲、動画、まんが、小説などの作成もAIがやってしまいます。

人間は、AIが作成した作品から、気に入ったものを選ぶ、その作品で、みんなを盛り上げる役割に。

関西万博のカナダ館のフィナーレで、AIが作った曲に合わせて、みんながノリノリで踊って、感動で涙を流す人もいたとか。

生成系AI、使って、使いこなして、楽しんでいる人もいる一方で、そうでない人たちが大部分。格差は広がる一方です。

生成系AIは、明日起きたら、どう進化しているか、わかりません。とにかく、使いこなして楽しみましょう。

2025年10月17日
リユース・リサイクルからサーキュラーエコノミー、サーキュラー・デザインビルドで、「つなぐ」「ひろげる」「いれかえる」
グリーンビルディングジャパンシンポジウム2025〜循環型建築と社会の未来〜サーキュラーエコノミーが導くグリーンビルディングの可能性〜

サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現には、従来の「取る、作る、捨てる」というリニアエコノミーから脱却し、廃棄物や汚染の削減、資源の循環、自然の再生を通じて、人々・経済・自然界すべてに恩恵をもたらす新たな仕組みへの転換が求められます。
リユース・リサイクル、金属の採掘、精錬、海外からの輸送が不要という大きなメリット

>
リユース、リサイクルは手間、コストがかかるので、新しく作った方が簡単、とされていましたが、このプロセスが見直されてきております。

鉄、銅、アルミなどの金属は、
・鉱山で金属を採掘する
・採掘した鉱石を精錬する
・精錬した金属を海外から輸入する
など、相当の手間、エネルギー、コストがかかります。

リユース、リサイクルすれば、これらの手間、エネルギー、コストが不要になります。
>
今日のテーマはサーキュラーエコノミー。作って、使って、廃棄する、リニアエコノミーから、リユース・リサイクルのサーキュラーエコノミーへ移行しつつあります。

以前は手間、コストがかかる、と言われていましたが、解体時にリユース・リサイクルよりも、設計、建設時からリユース・リサイクルを考えておく、サーキュラー・デザインビルドという考えを導入すると、スムーズにいきそうです。

リユース・リサイクルにより、鉄、セメントの採掘、加工、海外からの輸送も不要になります。

住宅・建築物の寿命が30-60年としても、鉄、コンクリートなどの材料は、その後も新しい住宅・建築物で利用されます。

法令に定められているからやる、のではなく、経済的に有利だから、楽しいから、自然とリユース・リサイクルが選択される社会への移行が進みつつあります。


サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現には、従来の「取る、作る、捨てる」というリニアエコノミーから脱却し、廃棄物や汚染の削減、資源の循環、自然の再生を通じて、人々・経済・自然界すべてに恩恵をもたらす新たな仕組みへの転換が求められます。
リユース・リサイクル、金属の採掘、精錬、海外からの輸送が不要という大きなメリット

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リユース、リサイクルは手間、コストがかかるので、新しく作った方が簡単、とされていましたが、このプロセスが見直されてきております。

鉄、銅、アルミなどの金属は、
・鉱山で金属を採掘する
・採掘した鉱石を精錬する
・精錬した金属を海外から輸入する
など、相当の手間、エネルギー、コストがかかります。

リユース、リサイクルすれば、これらの手間、エネルギー、コストが不要になります。
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今日のテーマはサーキュラーエコノミー。作って、使って、廃棄する、リニアエコノミーから、リユース・リサイクルのサーキュラーエコノミーへ移行しつつあります。

以前は手間、コストがかかる、と言われていましたが、解体時にリユース・リサイクルよりも、設計、建設時からリユース・リサイクルを考えておく、サーキュラー・デザインビルドという考えを導入すると、スムーズにいきそうです。

リユース・リサイクルにより、鉄、セメントの採掘、加工、海外からの輸送も不要になります。

住宅・建築物の寿命が30-60年としても、鉄、コンクリートなどの材料は、その後も新しい住宅・建築物で利用されます。

法令に定められているからやる、のではなく、経済的に有利だから、楽しいから、自然とリユース・リサイクルが選択される社会への移行が進みつつあります。

2025年10月16日
女子枠の求める人物像「男性が多い集団においても主体的にリーダーシップを発揮する強い意思を有する者」
東京科学大学(旧東工大)をはじめとして、理工系に女子枠を設ける大学が増えています。
私は大反対です。

愛媛大学の女子枠の求める人物像が興味深いものが含まれています。
「男性が多い集団においても主体的にリーダーシップを発揮する強い意思を有する者」

愛媛大学の女子枠の求める人物像「男性が多い集団においても主体的にリーダーシップを発揮する強い意思を有する者」
女子を理工系に、無理やりではなく、背中を押す
>
女子枠、旧東工大先生の口ぶりが苦しそうでしたが、やはり、学力、入学後の成績は、「一般枠と比べ遜色ない、むしろ、よい」とは、いかないようです。

「学力だけの評価軸ではなく」と苦しい説明が続きます。
>

東工大、女子枠設定に寄せて
>
東大の入学定員の中に、女子学生枠の導入を提案したところ、真っ先に反対したのは、東大女子学生たちだった。「女子学生枠のおかげで合格したなんて、思われたくないです!」
>
言葉の逆風「なぜ東京大学には女性が少ないのか?」東大の女性たちが実際にかけられてきた言葉

東大の女子学生、東大出身の女性は、男性が多い集団においても主体的にリーダーシップを発揮して、強い意思を有しています。

「男性が多い集団においても主体的にリーダーシップを発揮する強い意思を有する者」は、女子枠で選抜するのではなく、男女一緒の一般枠で選抜し、通常、女性が少ない理工系の中で、育み、培っていくもの、と考えますが。
私は大反対です。

愛媛大学の女子枠の求める人物像が興味深いものが含まれています。
「男性が多い集団においても主体的にリーダーシップを発揮する強い意思を有する者」

愛媛大学の女子枠の求める人物像「男性が多い集団においても主体的にリーダーシップを発揮する強い意思を有する者」
女子を理工系に、無理やりではなく、背中を押す
>
女子枠、旧東工大先生の口ぶりが苦しそうでしたが、やはり、学力、入学後の成績は、「一般枠と比べ遜色ない、むしろ、よい」とは、いかないようです。

「学力だけの評価軸ではなく」と苦しい説明が続きます。
>

東工大、女子枠設定に寄せて
>
東大の入学定員の中に、女子学生枠の導入を提案したところ、真っ先に反対したのは、東大女子学生たちだった。「女子学生枠のおかげで合格したなんて、思われたくないです!」
>
言葉の逆風「なぜ東京大学には女性が少ないのか?」東大の女性たちが実際にかけられてきた言葉

東大の女子学生、東大出身の女性は、男性が多い集団においても主体的にリーダーシップを発揮して、強い意思を有しています。

「男性が多い集団においても主体的にリーダーシップを発揮する強い意思を有する者」は、女子枠で選抜するのではなく、男女一緒の一般枠で選抜し、通常、女性が少ない理工系の中で、育み、培っていくもの、と考えますが。
2025年10月13日
歩く速度が速いと長生きする?
早稲田大学『日本の2025年問題を考える超高齢社会における共生のあり方』

の基調講演: 運動能力と骨格筋特性の加齢変化から考える高齢者の健康増進
が大変興味深いものでした。
運動能力と健康増進については、
運動が健康によいのは自明だが、時間、量、強度は?
>
運動の強度、時間、量など、いろいろな影響はあるものの、まずは、平均歩数を確保することが大切だそうです。

大規模実証エビデンスからは、平均歩数が2000-3000歩から、身に見える効果が出て、7500歩を超えると、改善がみられるそうです。

>
と書きました。
加齢と共に、どうしても筋肉量は落ちていきます。特に60歳を過ぎると急速に低下していきます。

筋肉としては太ももが代表的ですが、太ももの筋肉が減ると、歩く速度が低下します。
Gait Speed and Survival in Older Adults
によると、歩く速度が速いと長生き、という相関関係が得られているそうです。

そうであれば、何としても、筋肉の低下を可能な限り、抑えることにより、長生きが期待できます。


の基調講演: 運動能力と骨格筋特性の加齢変化から考える高齢者の健康増進
が大変興味深いものでした。
運動能力と健康増進については、
運動が健康によいのは自明だが、時間、量、強度は?
>
運動の強度、時間、量など、いろいろな影響はあるものの、まずは、平均歩数を確保することが大切だそうです。

大規模実証エビデンスからは、平均歩数が2000-3000歩から、身に見える効果が出て、7500歩を超えると、改善がみられるそうです。

>
と書きました。
加齢と共に、どうしても筋肉量は落ちていきます。特に60歳を過ぎると急速に低下していきます。

筋肉としては太ももが代表的ですが、太ももの筋肉が減ると、歩く速度が低下します。
Gait Speed and Survival in Older Adults
によると、歩く速度が速いと長生き、という相関関係が得られているそうです。

そうであれば、何としても、筋肉の低下を可能な限り、抑えることにより、長生きが期待できます。

2025年10月11日
移動は自動化、流れを可視化、モニタリングして、最適化する
東大トランスポートイノベーション研究センター設?記念シンポジウム

物流・交通等の分野の技術革新により、新たなサービス及び金融市場が創出され、経済活動の活性化が期待されるとともに、社会制度や政策課題などの解決に資する研究成果を導出することで、持続可能な世界の実現に貢献いたします。
という通知が来ました。

トランスポートというと、まず、交通、物流が思い浮かびます。
世界では交通の自動化だけでなく、積み荷、荷降ろし、配送まで含めた自動化が、アメリカ、中国を中心に進んでいます。日本はこの分野では大変遅れています。

少し前までは、自動車本体に自動化、制御システムを組み込んでいましたが、今では制御は外部よりAIで行うのが主流です。

トランスポート、移動は、人だけでなく、モノ、金、情報もします。
金、情報はネット上を、ほぼ瞬間的に移動しますが、人、モノの物理的移動はそうはいきません。

ただ、人、モノ、共に位置情報が付随しており、移動は完全自動化が、もう間近です。
すると、自動化された人、モノ、金、情報の流れの可視化、モニタリングができます。

モニタリングができると、どこがボトルネックか、集中する地点、遅い地点は、どこか?わかります。
すると、AIで流れを制御できるようになります。

今後の進展が楽しみです。

物流・交通等の分野の技術革新により、新たなサービス及び金融市場が創出され、経済活動の活性化が期待されるとともに、社会制度や政策課題などの解決に資する研究成果を導出することで、持続可能な世界の実現に貢献いたします。
という通知が来ました。

トランスポートというと、まず、交通、物流が思い浮かびます。
世界では交通の自動化だけでなく、積み荷、荷降ろし、配送まで含めた自動化が、アメリカ、中国を中心に進んでいます。日本はこの分野では大変遅れています。

少し前までは、自動車本体に自動化、制御システムを組み込んでいましたが、今では制御は外部よりAIで行うのが主流です。

トランスポート、移動は、人だけでなく、モノ、金、情報もします。
金、情報はネット上を、ほぼ瞬間的に移動しますが、人、モノの物理的移動はそうはいきません。

ただ、人、モノ、共に位置情報が付随しており、移動は完全自動化が、もう間近です。
すると、自動化された人、モノ、金、情報の流れの可視化、モニタリングができます。

モニタリングができると、どこがボトルネックか、集中する地点、遅い地点は、どこか?わかります。
すると、AIで流れを制御できるようになります。

今後の進展が楽しみです。
2025年10月08日
研究成果は必ず英語の論文にまとめ、海外ジャーナルに投稿することが大切
@SeigoIzumo
ノーベル生理学・医学賞授賞の坂口志文さんが妻・教子さんと会見 教子さん「ほとんど空気」

>
体内の過剰な免疫反応を抑えるリンパ球の一種「制御性T細胞」を発見し、今年のノーベル生理学・医学賞に選ばれた大阪大学特任教授の坂口志文さん
>
坂口博士のノーベル賞の元になった最初の論文は、30年前、「つくば研究支援センター」という茨城県の第3セクター研究所から出てきたこと忘れてはいけない。
しかも出たのはJournal of Immunology という地味な雑誌。

本当にオリジナルな研究は『選択と集中』からは出てこない。
Immunologic self-tolerance maintained by activated T cells expressing IL-2 receptor alpha-chains (CD25). Breakdown of a single mechanism of self-tolerance causes various autoimmune diseases
研究、技術開発成果は、直接的に活用されなくても、特許、論文にしておく
>
スーパーカミオカンデで、「μニュートリノがτニュートリノに変換したのでは?」という計測結果は多くの人が目にしたのでしょう。
当時の素粒子標準理論と相容れない、この観測結果について、ほとんどの人は「観測の失敗、計測のミス」と片付けたのでしょう。

取りあえず、この観測結果を論文にして投稿した梶田先生が、後にノーベル物理学賞を受賞することとなりました。
研究成果は必ず英語の論文にまとめ、海外ジャーナルに投稿することが大切
>

繰り返しになりますが、研究成果は必ず英語の論文にまとめ、海外ジャーナルに投稿することが大切です。
ノーベル生理学・医学賞授賞の坂口志文さんが妻・教子さんと会見 教子さん「ほとんど空気」

>
体内の過剰な免疫反応を抑えるリンパ球の一種「制御性T細胞」を発見し、今年のノーベル生理学・医学賞に選ばれた大阪大学特任教授の坂口志文さん
>
坂口博士のノーベル賞の元になった最初の論文は、30年前、「つくば研究支援センター」という茨城県の第3セクター研究所から出てきたこと忘れてはいけない。
しかも出たのはJournal of Immunology という地味な雑誌。

本当にオリジナルな研究は『選択と集中』からは出てこない。
Immunologic self-tolerance maintained by activated T cells expressing IL-2 receptor alpha-chains (CD25). Breakdown of a single mechanism of self-tolerance causes various autoimmune diseases
研究、技術開発成果は、直接的に活用されなくても、特許、論文にしておく
>
スーパーカミオカンデで、「μニュートリノがτニュートリノに変換したのでは?」という計測結果は多くの人が目にしたのでしょう。
当時の素粒子標準理論と相容れない、この観測結果について、ほとんどの人は「観測の失敗、計測のミス」と片付けたのでしょう。

取りあえず、この観測結果を論文にして投稿した梶田先生が、後にノーベル物理学賞を受賞することとなりました。
研究成果は必ず英語の論文にまとめ、海外ジャーナルに投稿することが大切
>

繰り返しになりますが、研究成果は必ず英語の論文にまとめ、海外ジャーナルに投稿することが大切です。
企業研究者は、生成系AIを使っていない人が多い?スライド、文章を見ればすぐわかる
中学授業でAI活用2割弱、日本は55カ国中54位 「生徒の偏った見方増大」
人よりもずっと頭を使う、考えるのが得意なコンピューター、計算機、AIとどう生きていくか?

>
生成系AIの事例のように、急に出現した新しい技術、情報を、迅速に取り入れ、業務自体を瞬時に変革させることが、生涯現役の活動には欠かせません。いつまでも、これまでのやり方にこだわっているようでは、時代から取り残されてしまいます。
>

生成系AIを使いこなせないと、知的生活習慣病になってしまう?
>
研究者で生成系AIを使っていない人はいないだろうけど、社会全体では、一時期、メディアが騒いだ時期があったけれど、使ってない人がほとんど。
2%の使いこなす人と、98%のそうでない人の格差は、どんどん広がりそう。
>

大学、研究機関の研究者は、ほぼ全員、生成系AIを使っていますが、まだ、企業研究者では生成系AIを使っていない人が多くて、驚いています

企業の研究者からいただく連絡、提出される文章の多くが、ストーリーが洗練されておらず、重複、言い戻りが多く、生成系AIを使っていないことがすぐわかります。スライドも、企業版からの抜粋で、イラストを作成したものも見られません

この方々に生成系AIの利用をすすめても、自分で思い知るまで、利用しないでしょう。自覚して、利用しようとする時期には、どこまで生成系AIが進んでいるか、諦めずに利用できるか、ちょっと気になります。
人よりもずっと頭を使う、考えるのが得意なコンピューター、計算機、AIとどう生きていくか?

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生成系AIの事例のように、急に出現した新しい技術、情報を、迅速に取り入れ、業務自体を瞬時に変革させることが、生涯現役の活動には欠かせません。いつまでも、これまでのやり方にこだわっているようでは、時代から取り残されてしまいます。
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生成系AIを使いこなせないと、知的生活習慣病になってしまう?
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研究者で生成系AIを使っていない人はいないだろうけど、社会全体では、一時期、メディアが騒いだ時期があったけれど、使ってない人がほとんど。
2%の使いこなす人と、98%のそうでない人の格差は、どんどん広がりそう。
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大学、研究機関の研究者は、ほぼ全員、生成系AIを使っていますが、まだ、企業研究者では生成系AIを使っていない人が多くて、驚いています

企業の研究者からいただく連絡、提出される文章の多くが、ストーリーが洗練されておらず、重複、言い戻りが多く、生成系AIを使っていないことがすぐわかります。スライドも、企業版からの抜粋で、イラストを作成したものも見られません

この方々に生成系AIの利用をすすめても、自分で思い知るまで、利用しないでしょう。自覚して、利用しようとする時期には、どこまで生成系AIが進んでいるか、諦めずに利用できるか、ちょっと気になります。
2025年10月07日
「総務」の仕事が、信頼を得る、ネットワークを広げる
研究会の座長、無償、手弁当の雑用、奉仕、研究する時間が奪われる、実は大きなメリットがある

>
研究会の座長をいくつか引き受けたことが、自分たちの研究を推進する原動力となったのではないか、と考えています。
研究会の座長を、無償、手弁当の雑用、奉仕、研究する時間が奪われる、と嫌う研究者が少なくありません。

ただ、研究会の座長を務めると、自分の研究分野だけでなく、周辺分野、離れた分野、異分野まで、幅広く勉強せざるを得ません。
すると、自分の研究の立ち位置、足りない事柄、強化しなければならない事項、が、見えてきます。
>

研究会の座長の仕事は、会社で言えば、「総務」です。
「申請書、予算の提出の〆切は来週末ですので、お願いします」
「予算が一律に削減されます。対策をご検討ください」
このくらいは、いいのですが、まだまだあります

「発表スライドの〆切を過ぎているのですが、未提出の人が〇人います。催促をお願いします。」
「今日の研究会で発表予定の〇〇さんから、来れなくなった、という連絡がありました。」
「研究会委員の募集は終了しているのですが、〇〇大学の××先生から、参加したい、との連絡があります。」
まだまだ、続きます。

「この研究会は競合企業の委員もいるので、このスライドは差し替えていただけませんか?」「私が作ったのではないので、できません。」「じゃあ、こちらで作ります」

上記の通り、研究会の座長を、無償、手弁当の雑用、奉仕、研究する時間が奪われる、と嫌う研究者が少なくありません。
ただ、どんな仕事でも「総務」の仕事は付いて回ります。この「総務」の仕事が、信頼を得る、ネットワークを広げる、ことにつながっているのではないでしょうか。

ということで、今日も「総務」の仕事は付いて回ります。

>
研究会の座長をいくつか引き受けたことが、自分たちの研究を推進する原動力となったのではないか、と考えています。
研究会の座長を、無償、手弁当の雑用、奉仕、研究する時間が奪われる、と嫌う研究者が少なくありません。

ただ、研究会の座長を務めると、自分の研究分野だけでなく、周辺分野、離れた分野、異分野まで、幅広く勉強せざるを得ません。
すると、自分の研究の立ち位置、足りない事柄、強化しなければならない事項、が、見えてきます。
>

研究会の座長の仕事は、会社で言えば、「総務」です。
「申請書、予算の提出の〆切は来週末ですので、お願いします」
「予算が一律に削減されます。対策をご検討ください」
このくらいは、いいのですが、まだまだあります

「発表スライドの〆切を過ぎているのですが、未提出の人が〇人います。催促をお願いします。」
「今日の研究会で発表予定の〇〇さんから、来れなくなった、という連絡がありました。」
「研究会委員の募集は終了しているのですが、〇〇大学の××先生から、参加したい、との連絡があります。」
まだまだ、続きます。

「この研究会は競合企業の委員もいるので、このスライドは差し替えていただけませんか?」「私が作ったのではないので、できません。」「じゃあ、こちらで作ります」

上記の通り、研究会の座長を、無償、手弁当の雑用、奉仕、研究する時間が奪われる、と嫌う研究者が少なくありません。
ただ、どんな仕事でも「総務」の仕事は付いて回ります。この「総務」の仕事が、信頼を得る、ネットワークを広げる、ことにつながっているのではないでしょうか。

ということで、今日も「総務」の仕事は付いて回ります。
2025年10月06日
社会人大学院生はワークライフバランスなど棚上げです
人生はマラソンよりも、100mダッシュで全力で走ると、スピードダウンの組み合わせ、時にはワークライフバランスは棚上げ

>
自民党の新総裁になった高市早苗氏の発言「ワークライフバランスを捨てる」が注目を集めています。
「私自身もワーク・ライフ・バランスという言葉を捨てます」「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」
人生はマラソンと言うよりも、100mダッシュで全力で走ると、スピードダウンして、ゆっくり走る時、ほどほどの走り、の組み合わせの連続です。
ここ一番の頑張りどころ、全力ダッシュで走るときは、しばしワークライフバランスは置いて、かもしれません
>

私自身が社会人大学院生の頃、それこそワークライフバランスは棚上げでした。ちょっと振り返ってみます。
社会人大学院、仕事と勉強・研究の両立は?
>
「仕事と勉強・研究って、どう両立させればいいですか?」
結論から言うと、仕事と勉強・研究の両立は不可能、ということです。

18時過ぎに始まる授業に出るには、17〜18時に会社は終わらせ、土曜も授業があるため、休日出勤はしない、ことになります。
週3回程度は定時退社、休日出勤のしない、では、トップクラスの業績評価をあげる、のは難しい、ことになります。

勉強・研究は、と言うと、21時過ぎまで授業を受け、22時過ぎに帰宅し、食事、入浴、家族との会話の後に、23時以降、宿題、グループワークの検討を行う、ことになります。
翌日も勤務があるので、せいぜい2時間くらいしか、時間をさけません。
フルタイムの学生に比べると、圧倒的に不利です。

父親、母親、あるいは夫、妻であるならば、家族との対応も必要です。土曜が授業ならば、日曜は家族との対応をすることが大切です。
大学院に通う社会人のあなたをサポートしてくれるのが家族です。決しておろそかにしてはいけません。
>

つまり、社会人大学院生の頃は、会社の仕事も、勉強・研究も、家族の対応も、それぞれが中途半端になりながら、それこそ馬車馬のように、それぞれの活動を行い、なんとか繕っていた、ということでしょうか?ワークライフバランスどころではありませんでした。

ただし、馬車馬のように、それぞれの活動を行ったおかげで、アカデミア関係のネットワークを掘り起こすことになり、研究環境、研究テーマにも恵まれ、会社員からアカデミアに転身し、65歳を過ぎても現役の研究者を続けることができています
研究を活かすには、出会った先生方の懐の深さ、影響力も大切
>
研究、研究生活、研究成果を、今後のキャリアに活かすには、自身の研究が大切なのは、もちろんですが、出会った先生方の懐の深さ、影響力も大切です。
東工大MOT社会人大学院生入学→他専攻単位が必要→東大TMIへ→各務先生、坂田先生の授業→両先生の研究会へ→研究会の幅が広がり、大学院修了後も参加、つくづくMOT社会人大学院は再入場チケット、人との出会い、ネットワークが大切、と考えます。

東工大MOT大学院の指導教員の先生、とってもいい先生だったのですが、「あなたは、東大の方が向いていますね」と言われました。結果を見ると、そうでした。
>
上に書いた通りですが、ワークライフバランスなど、全く成立しない社会人大学院生になったおかげで、馬車馬のように、活動を行ったおかげで、アカデミア関係のネットワークを掘り起こすことになり、研究環境、研究テーマにも恵まれ、会社員からアカデミアに転身し、65歳を過ぎても現役の研究者を続けることができています

人生はマラソンと言うよりも、100mダッシュで全力で走ると、スピードダウンして、ゆっくり走る時、ほどほどの走り、の組み合わせの連続、と書きましたが、ここ一番の頑張りどころ、全力ダッシュで走るときは、しばしワークライフバランスは置いて、かもしれません

>
自民党の新総裁になった高市早苗氏の発言「ワークライフバランスを捨てる」が注目を集めています。
「私自身もワーク・ライフ・バランスという言葉を捨てます」「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」
人生はマラソンと言うよりも、100mダッシュで全力で走ると、スピードダウンして、ゆっくり走る時、ほどほどの走り、の組み合わせの連続です。
ここ一番の頑張りどころ、全力ダッシュで走るときは、しばしワークライフバランスは置いて、かもしれません
>

私自身が社会人大学院生の頃、それこそワークライフバランスは棚上げでした。ちょっと振り返ってみます。
社会人大学院、仕事と勉強・研究の両立は?
>
「仕事と勉強・研究って、どう両立させればいいですか?」
結論から言うと、仕事と勉強・研究の両立は不可能、ということです。

18時過ぎに始まる授業に出るには、17〜18時に会社は終わらせ、土曜も授業があるため、休日出勤はしない、ことになります。
週3回程度は定時退社、休日出勤のしない、では、トップクラスの業績評価をあげる、のは難しい、ことになります。

勉強・研究は、と言うと、21時過ぎまで授業を受け、22時過ぎに帰宅し、食事、入浴、家族との会話の後に、23時以降、宿題、グループワークの検討を行う、ことになります。
翌日も勤務があるので、せいぜい2時間くらいしか、時間をさけません。
フルタイムの学生に比べると、圧倒的に不利です。

父親、母親、あるいは夫、妻であるならば、家族との対応も必要です。土曜が授業ならば、日曜は家族との対応をすることが大切です。
大学院に通う社会人のあなたをサポートしてくれるのが家族です。決しておろそかにしてはいけません。
>

つまり、社会人大学院生の頃は、会社の仕事も、勉強・研究も、家族の対応も、それぞれが中途半端になりながら、それこそ馬車馬のように、それぞれの活動を行い、なんとか繕っていた、ということでしょうか?ワークライフバランスどころではありませんでした。

ただし、馬車馬のように、それぞれの活動を行ったおかげで、アカデミア関係のネットワークを掘り起こすことになり、研究環境、研究テーマにも恵まれ、会社員からアカデミアに転身し、65歳を過ぎても現役の研究者を続けることができています
研究を活かすには、出会った先生方の懐の深さ、影響力も大切
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研究、研究生活、研究成果を、今後のキャリアに活かすには、自身の研究が大切なのは、もちろんですが、出会った先生方の懐の深さ、影響力も大切です。
東工大MOT社会人大学院生入学→他専攻単位が必要→東大TMIへ→各務先生、坂田先生の授業→両先生の研究会へ→研究会の幅が広がり、大学院修了後も参加、つくづくMOT社会人大学院は再入場チケット、人との出会い、ネットワークが大切、と考えます。

東工大MOT大学院の指導教員の先生、とってもいい先生だったのですが、「あなたは、東大の方が向いていますね」と言われました。結果を見ると、そうでした。
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上に書いた通りですが、ワークライフバランスなど、全く成立しない社会人大学院生になったおかげで、馬車馬のように、活動を行ったおかげで、アカデミア関係のネットワークを掘り起こすことになり、研究環境、研究テーマにも恵まれ、会社員からアカデミアに転身し、65歳を過ぎても現役の研究者を続けることができています

人生はマラソンと言うよりも、100mダッシュで全力で走ると、スピードダウンして、ゆっくり走る時、ほどほどの走り、の組み合わせの連続、と書きましたが、ここ一番の頑張りどころ、全力ダッシュで走るときは、しばしワークライフバランスは置いて、かもしれません
2025年10月05日
生成系AIとチームワーク
東大シンポジウム「生成系AIとチームワーク」
参議院議員になった安野貴博氏のお話を伺います。

SNSを選挙、政治にも利用することが大切になってきているにも関わらず、十分に活用されている、とは言えません。
もちろん、公職選挙法の制約がありますが。

さらに、生成系AIの選挙、政治への利用も始まっています。これまでは、SNSで発信はできても、そのレスポンス、効果の評価は人が行っていたのが、生成系AIを利用することにより、フィードバック、双方向性が高まりそうです。

論文、スライドの原案が出来上がったら、最初に相談するのは生成系AI?
今、知りたいこと、調べたいことがあると、最初に相談するのは、多くの人にとって生成系AIです。
生成系AIにより、各自の調査、学習が進んだだけでなく、チームとしても、メンバー各自の意見の反映、対立時の調整、チームの方向性を探る、など、可能性が大きそうです。

例えば、議事録はNotebook LMでリアルタイムで議事録を作成し、その場で、参加者が確認する、

チーム間で、意見の相違が見られたり、ちょっとした対立が起きた時、チームで合意の上、生成系AIに相談する、などありそうです。

まだまだ、生成系AIは個人としての利用が主体ですが、これからはチーム、組織としての利用が進みそうです。
参議院議員になった安野貴博氏のお話を伺います。

SNSを選挙、政治にも利用することが大切になってきているにも関わらず、十分に活用されている、とは言えません。
もちろん、公職選挙法の制約がありますが。

さらに、生成系AIの選挙、政治への利用も始まっています。これまでは、SNSで発信はできても、そのレスポンス、効果の評価は人が行っていたのが、生成系AIを利用することにより、フィードバック、双方向性が高まりそうです。

論文、スライドの原案が出来上がったら、最初に相談するのは生成系AI?
今、知りたいこと、調べたいことがあると、最初に相談するのは、多くの人にとって生成系AIです。
生成系AIにより、各自の調査、学習が進んだだけでなく、チームとしても、メンバー各自の意見の反映、対立時の調整、チームの方向性を探る、など、可能性が大きそうです。

例えば、議事録はNotebook LMでリアルタイムで議事録を作成し、その場で、参加者が確認する、

チーム間で、意見の相違が見られたり、ちょっとした対立が起きた時、チームで合意の上、生成系AIに相談する、などありそうです。

まだまだ、生成系AIは個人としての利用が主体ですが、これからはチーム、組織としての利用が進みそうです。
2025年09月15日
まず入試をクリアする学力を、さらに入学後の、新しいステージでの展開が大切
@hstnk
入学試験の成績と卒業時の成績には相関がない 東工大学長が語る「入試で燃え尽きない人の特徴」とは?
入試というのは閾値を用いて切断しているわけなのだから,母集団にいくら強めの相関があったところで,入試合格者に局所化したら相関がかなり弱まるのは理論的には当たり前

優秀だと思っていた自分よりも、はるかに優秀な人に遭遇し、それを認めざるを得ない現実が、人を強くする
>
「入試の時の点数と、中学卒業時の成績にほとんど相関はありません。ですからギリギリで受かった子がついていけなくなるわけではありません」「逆に中1夏休み後のテストと中3時点の成績は強い相関があります。ほとんど逆転しません」
中学受験期から中学入学後、大学受験期から大学入学後、で勉強のステージがガラッと変わります。

受験期の学力の優劣は、あるレベル以上が選抜された環境では、有意な差とならず、新しいステージでの進捗が問題となります。
>
「学歴」で分断される日本社会なのか?
>
東大新入生でも、親が東大であるか、そうでないか、による「分断」
東大に合格した以上、こんな「分断」ないでしょう、と思われるかもしれませんが、確かにあります。

親が東大でない場合、東大合格を、人生の大きなゴールとみなすのに対し、親が東大である場合、東大合格とは、人生のスタート、通過点である、ことを認識しています。
両者では、大学生活の過ごし方に大きな違いがあり、結果も大きく違ってきます。
>

入試の成績よりも、新しいステージでの進捗が問題となる、とは、入試までの勉強は、関係がない、と言う意味ではありません。
入試まで、足切りをクリアできる学力をしっかりつけた上で、新しいステージでの進捗が問題となる、ということです。
これを「入試までの勉強は関係なく、入学後が大切」という誤解を散見します。

繰り返しになりますが、受験期の学力の優劣は、あるレベル以上が選抜された環境では、有意な差とならず、新しいステージでの進捗が問題となります。
入学試験の成績と卒業時の成績には相関がない 東工大学長が語る「入試で燃え尽きない人の特徴」とは?
入試というのは閾値を用いて切断しているわけなのだから,母集団にいくら強めの相関があったところで,入試合格者に局所化したら相関がかなり弱まるのは理論的には当たり前

優秀だと思っていた自分よりも、はるかに優秀な人に遭遇し、それを認めざるを得ない現実が、人を強くする
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「入試の時の点数と、中学卒業時の成績にほとんど相関はありません。ですからギリギリで受かった子がついていけなくなるわけではありません」「逆に中1夏休み後のテストと中3時点の成績は強い相関があります。ほとんど逆転しません」
中学受験期から中学入学後、大学受験期から大学入学後、で勉強のステージがガラッと変わります。

受験期の学力の優劣は、あるレベル以上が選抜された環境では、有意な差とならず、新しいステージでの進捗が問題となります。
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「学歴」で分断される日本社会なのか?
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東大新入生でも、親が東大であるか、そうでないか、による「分断」
東大に合格した以上、こんな「分断」ないでしょう、と思われるかもしれませんが、確かにあります。

親が東大でない場合、東大合格を、人生の大きなゴールとみなすのに対し、親が東大である場合、東大合格とは、人生のスタート、通過点である、ことを認識しています。
両者では、大学生活の過ごし方に大きな違いがあり、結果も大きく違ってきます。
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入試の成績よりも、新しいステージでの進捗が問題となる、とは、入試までの勉強は、関係がない、と言う意味ではありません。
入試まで、足切りをクリアできる学力をしっかりつけた上で、新しいステージでの進捗が問題となる、ということです。
これを「入試までの勉強は関係なく、入学後が大切」という誤解を散見します。

繰り返しになりますが、受験期の学力の優劣は、あるレベル以上が選抜された環境では、有意な差とならず、新しいステージでの進捗が問題となります。
2025年09月12日
建築物のライフサイクルカーボン削減は課題山積
建築物のライフサイクルカーボン削減

建築物のライフサイクルカーボン削減とは、建物の建設から解体・廃棄までの全段階で排出されるCO2をはじめとする温室効果ガス(GHG)を削減しようという取り組みです。これまで、建築物の脱炭素化は、主に建物の「運用段階」におけるエネルギー消費量の削減(省エネ)に焦点が当てられてきました。しかし、2050年カーボンニュートラル目標の達成に向けて、建物のライフサイクル全体でのGHG排出量を考慮することが重要視されています。

ライフサイクルカーボンの構成要素:建築物のライフサイクルカーボンは、主に以下の3つの段階に分けられます。
建設段階(Embodied Carbon): 建築資材の製造・運搬、建設工事に伴うGHG排出。
運用段階(Operational Carbon): 建物使用時の冷暖房、給湯、照明などのエネルギー消費に伴うGHG排出。
解体・廃棄段階(End-of-life Carbon): 建物の解体、建設廃棄物の運搬・処理に伴うGHG排出。
特に、運用段階のCO2排出量が大幅に削減されたZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)やZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)が普及するにつれて、建設段階や解体段階で排出される「エンボディード・カーボン」の削減が重要な課題となっています。

ライフサイクルカーボン削減の具体的な取り組み
資材の選定: 再生可能資源やリサイクルされた建材の使用、製造時のGHG排出量が少ない資材の選択。
設計・施工: 長寿命化を考慮した設計、資材の無駄をなくす設計、GHG排出量の少ない施工方法の採用。
運用・管理: 高効率な設備導入、再生可能エネルギーの利用、エネルギー管理の徹底。
解体・廃棄: リサイクルや再利用しやすい構造の建物、建設廃棄物の削減、適切な処理。
見える化: 建築物LCA(ライフサイクルアセスメント)の実施。建物のライフサイクル全体におけるGHG排出量を算定・評価するツールや制度の活用。

リユース・リサイクル、金属の採掘、精錬、海外からの輸送が不要という大きなメリット
>
リユース、リサイクルは手間、コストがかかるので、新しく作った方が簡単、とされていましたが、このプロセスが見直されてきております。
鉄、銅、アルミなどの金属は、
・鉱山で金属を採掘する
・採掘した鉱石を精錬する
・精錬した金属を海外から輸入する
など、相当の手間、エネルギー、コストがかかります。
リユース、リサイクルすれば、これらの手間、エネルギー、コストが不要になります。
>

日本建築学会全国大会(九州)
でも発表があり、熱心は質疑応答がありました。
新しい取り組みで、分野が幅広く、まだまだ課題山積、という印象です。

・例えば、資材の選定、です。資材メーカーは日々新しい材料の研究開発を重ね、新製品が市場に出ます。ところが、新製品の原単位CO2データはないので、新たに準備しなければなりません。自社データ、と言うわけにはいきませんから、EPD環境製品宣言(Environmental Product Declaration)を第三者機関に依頼するのですが、かなりのコストと時間がかかります。

・運用エネルギーは、電力、ガス、石油など種類が決まっており、原単位CO2データの準備、比較は容易でした。しかし、鉄、コンクリート、木材・植物性由来材料の原単位CO2データの準備、比較は容易ではありません。例えば、鉄は従来の炭素による高炉製造に代わり、電炉によるリサイクル鉄材の製造、水素還元、コンクリートも、廃コンクリートの中にCO2を炭酸カルシウムCaCO3で固定する、などの取り組みが進んでいます。これらのCO2削減効果の評価、特に横並びの評価は、大変難しいものです。

・リユース・リサイクルは、鉄、セメントの採掘、加工、海外からの輸送が削減できますので、手間、コストがかかったとしても大変有効です。リユース・リサイクルのプロセスでエネルギーが必要なのに加えて、元の材料の製造にもエネルギーを要しています。これらのCO2削減効果も評価、特に横並びの評価は、大変難しいものです。

・都市部では、更地に住宅・建築物を建築することはなく、現存する建物の解体から始まります。これから建造する建物の解体は建築物LCA(ライフサイクルアセスメント)に入っていますが、新築する前の建物は、所有者が違う場合も多く、評価の対象外、となっています。

・建築物のライフサイクルカーボン削減とは、建物の建設から解体・廃棄までの全段階で排出されるCO2をはじめとする温室効果ガス(GHG)のうち、支配的なのは、結局のところ、運用段階(Operational Carbon)、現時点では、運用エネルギーを化石燃料から再生可能エネルギーに転換することが最も有効である。

まだ始まったばかりの建築物のライフサイクルカーボン削減、課題山積ですが、今後の展開が楽しみです。

建築物のライフサイクルカーボン削減とは、建物の建設から解体・廃棄までの全段階で排出されるCO2をはじめとする温室効果ガス(GHG)を削減しようという取り組みです。これまで、建築物の脱炭素化は、主に建物の「運用段階」におけるエネルギー消費量の削減(省エネ)に焦点が当てられてきました。しかし、2050年カーボンニュートラル目標の達成に向けて、建物のライフサイクル全体でのGHG排出量を考慮することが重要視されています。

ライフサイクルカーボンの構成要素:建築物のライフサイクルカーボンは、主に以下の3つの段階に分けられます。
建設段階(Embodied Carbon): 建築資材の製造・運搬、建設工事に伴うGHG排出。
運用段階(Operational Carbon): 建物使用時の冷暖房、給湯、照明などのエネルギー消費に伴うGHG排出。
解体・廃棄段階(End-of-life Carbon): 建物の解体、建設廃棄物の運搬・処理に伴うGHG排出。
特に、運用段階のCO2排出量が大幅に削減されたZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)やZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)が普及するにつれて、建設段階や解体段階で排出される「エンボディード・カーボン」の削減が重要な課題となっています。

ライフサイクルカーボン削減の具体的な取り組み
資材の選定: 再生可能資源やリサイクルされた建材の使用、製造時のGHG排出量が少ない資材の選択。
設計・施工: 長寿命化を考慮した設計、資材の無駄をなくす設計、GHG排出量の少ない施工方法の採用。
運用・管理: 高効率な設備導入、再生可能エネルギーの利用、エネルギー管理の徹底。
解体・廃棄: リサイクルや再利用しやすい構造の建物、建設廃棄物の削減、適切な処理。
見える化: 建築物LCA(ライフサイクルアセスメント)の実施。建物のライフサイクル全体におけるGHG排出量を算定・評価するツールや制度の活用。

リユース・リサイクル、金属の採掘、精錬、海外からの輸送が不要という大きなメリット
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リユース、リサイクルは手間、コストがかかるので、新しく作った方が簡単、とされていましたが、このプロセスが見直されてきております。
鉄、銅、アルミなどの金属は、
・鉱山で金属を採掘する
・採掘した鉱石を精錬する
・精錬した金属を海外から輸入する
など、相当の手間、エネルギー、コストがかかります。
リユース、リサイクルすれば、これらの手間、エネルギー、コストが不要になります。
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日本建築学会全国大会(九州)
でも発表があり、熱心は質疑応答がありました。
新しい取り組みで、分野が幅広く、まだまだ課題山積、という印象です。

・例えば、資材の選定、です。資材メーカーは日々新しい材料の研究開発を重ね、新製品が市場に出ます。ところが、新製品の原単位CO2データはないので、新たに準備しなければなりません。自社データ、と言うわけにはいきませんから、EPD環境製品宣言(Environmental Product Declaration)を第三者機関に依頼するのですが、かなりのコストと時間がかかります。

・運用エネルギーは、電力、ガス、石油など種類が決まっており、原単位CO2データの準備、比較は容易でした。しかし、鉄、コンクリート、木材・植物性由来材料の原単位CO2データの準備、比較は容易ではありません。例えば、鉄は従来の炭素による高炉製造に代わり、電炉によるリサイクル鉄材の製造、水素還元、コンクリートも、廃コンクリートの中にCO2を炭酸カルシウムCaCO3で固定する、などの取り組みが進んでいます。これらのCO2削減効果の評価、特に横並びの評価は、大変難しいものです。

・リユース・リサイクルは、鉄、セメントの採掘、加工、海外からの輸送が削減できますので、手間、コストがかかったとしても大変有効です。リユース・リサイクルのプロセスでエネルギーが必要なのに加えて、元の材料の製造にもエネルギーを要しています。これらのCO2削減効果も評価、特に横並びの評価は、大変難しいものです。

・都市部では、更地に住宅・建築物を建築することはなく、現存する建物の解体から始まります。これから建造する建物の解体は建築物LCA(ライフサイクルアセスメント)に入っていますが、新築する前の建物は、所有者が違う場合も多く、評価の対象外、となっています。

・建築物のライフサイクルカーボン削減とは、建物の建設から解体・廃棄までの全段階で排出されるCO2をはじめとする温室効果ガス(GHG)のうち、支配的なのは、結局のところ、運用段階(Operational Carbon)、現時点では、運用エネルギーを化石燃料から再生可能エネルギーに転換することが最も有効である。

まだ始まったばかりの建築物のライフサイクルカーボン削減、課題山積ですが、今後の展開が楽しみです。
カーボンニュートラルに向けて、パラダイムの変化が進行中です
日本建築学会全国大会(九州)

工学研究者、シミュレーションは仮想だけでなく、実態も踏まえて
に書いた
空気調和衛生工学会全国大会(香川大学)

での、
「再生可能エネルギー主力電源化に向けて蓄電池、水素の有効利用について」
を発表して、会場の皆さんとの質疑応答、議論を通じて感じたことです。

まず、何はともあれ、会場に集まり、熱い質疑応答、議論をしてくださった、皆さん、ありがとうございました。
そこで、考えたこと、感じたことを書きます。
言うまでもありませんが、学会は発表し放し、参加し放し、では、せっかく得たものを忘れてしまいます。
すぐに、学んだこと、気づいたことを記述しておくことが大切です。
まず、
キャリア構想と社会の進展のギャップ
>
人々は技術の進展、社会の変革は十分に認識しつつも、一方では、キャリア構想は「高度経済成長期」から、それほど進歩がない。官庁、大企業に就職し、組織内で出世して、高いポジションを得ること、と考えている。
>

に書いたように、人々は技術の進展、社会の変革は十分に認識しつつも、省エネルギーに関する生活意識、生活スタイルは、少し前のまま、ということでしょうか。
少し前までの省エネルギーに関する生活意識、生活スタイルは、
・省エネルギーは、いつでも、どこでも、よいこと、大切なこと
・深夜電力は安くて、CO2排出量が少ない
・再生可能エネルギーは、環境にはよいが、割高
・住宅・建築物の省エネルギーは、断熱をしっかり行い、高効率機器で暖冷房、給湯エネルギーを省エネする

現在は、どうか、と言うと、
・省エネルギーは、よいこと、大切なことだけれど、エネルギー供給側の事情、余っているのか、足りないのか、考量した上での対応が大切。エネルギーが余剰の時の省エネは効果が薄い

・太陽光発電が稼働する昼間の電力が安くて、CO2排出量が少ない

・再生可能エネルギーは、余剰な時は、0.01円/kWh(ヨーロッパではマイナス価格)など、極めて割安

・住宅・建築物のカーボンニュートラルは、断熱、高効率機器の利用に加えて、創エネ蓄エネ、エネルギーの需給状況に応じたデマンド・レスポンス、木材・植物由来の材料を利用する、材料自体のCO2を削減する、リユース・リサイクルなど、多方面の検討が必要

など大きく様変わりしています。
生成系AIなど、毎日利用するものは、日々進化を感じますが、エネルギーも毎日利用するものでありながら、エネルギー供給側の状況、価格の動向は、日々気づくものではなく、
慣性の法則もはたらき、少し前のままになっています。

再生可能エネルギー導入、カーボンニュートラルは、まず、産学官の専門家がシステム、スキームを作ること
>
省エネルギーは、ひとりひとりの行動の変化の積み重ね、が大切でした。
ところが、カーボンニュートラル、再生可能エネルギーの導入においては、ひとりひとりが良かれと思って取った行動が、かえって逆効果だったりすることも少なくありません。
まず、産学官の専門家が、システム、スキームを構築して、人々が自然に生活することが、カーボンニュートラル、再生可能エネルギーの導入につながるようにすることが大切、と考えております。
>

繰り返しになりますが、
ところが、カーボンニュートラル、再生可能エネルギーの導入においては、ひとりひとりが良かれと思って取った行動が、かえって逆効果だったりすることも少なくありません。
まず、産学官の専門家が、システム、スキームを構築して、人々が自然に生活することが、カーボンニュートラル、再生可能エネルギーの導入につながるようにすることが大切、と考えております。

工学研究者、シミュレーションは仮想だけでなく、実態も踏まえて
に書いた
空気調和衛生工学会全国大会(香川大学)

での、
「再生可能エネルギー主力電源化に向けて蓄電池、水素の有効利用について」
を発表して、会場の皆さんとの質疑応答、議論を通じて感じたことです。

まず、何はともあれ、会場に集まり、熱い質疑応答、議論をしてくださった、皆さん、ありがとうございました。
そこで、考えたこと、感じたことを書きます。
言うまでもありませんが、学会は発表し放し、参加し放し、では、せっかく得たものを忘れてしまいます。
すぐに、学んだこと、気づいたことを記述しておくことが大切です。
まず、
キャリア構想と社会の進展のギャップ
>
人々は技術の進展、社会の変革は十分に認識しつつも、一方では、キャリア構想は「高度経済成長期」から、それほど進歩がない。官庁、大企業に就職し、組織内で出世して、高いポジションを得ること、と考えている。
>

に書いたように、人々は技術の進展、社会の変革は十分に認識しつつも、省エネルギーに関する生活意識、生活スタイルは、少し前のまま、ということでしょうか。
少し前までの省エネルギーに関する生活意識、生活スタイルは、
・省エネルギーは、いつでも、どこでも、よいこと、大切なこと
・深夜電力は安くて、CO2排出量が少ない
・再生可能エネルギーは、環境にはよいが、割高
・住宅・建築物の省エネルギーは、断熱をしっかり行い、高効率機器で暖冷房、給湯エネルギーを省エネする

現在は、どうか、と言うと、
・省エネルギーは、よいこと、大切なことだけれど、エネルギー供給側の事情、余っているのか、足りないのか、考量した上での対応が大切。エネルギーが余剰の時の省エネは効果が薄い

・太陽光発電が稼働する昼間の電力が安くて、CO2排出量が少ない

・再生可能エネルギーは、余剰な時は、0.01円/kWh(ヨーロッパではマイナス価格)など、極めて割安

・住宅・建築物のカーボンニュートラルは、断熱、高効率機器の利用に加えて、創エネ蓄エネ、エネルギーの需給状況に応じたデマンド・レスポンス、木材・植物由来の材料を利用する、材料自体のCO2を削減する、リユース・リサイクルなど、多方面の検討が必要

など大きく様変わりしています。
生成系AIなど、毎日利用するものは、日々進化を感じますが、エネルギーも毎日利用するものでありながら、エネルギー供給側の状況、価格の動向は、日々気づくものではなく、
慣性の法則もはたらき、少し前のままになっています。

再生可能エネルギー導入、カーボンニュートラルは、まず、産学官の専門家がシステム、スキームを作ること
>
省エネルギーは、ひとりひとりの行動の変化の積み重ね、が大切でした。
ところが、カーボンニュートラル、再生可能エネルギーの導入においては、ひとりひとりが良かれと思って取った行動が、かえって逆効果だったりすることも少なくありません。
まず、産学官の専門家が、システム、スキームを構築して、人々が自然に生活することが、カーボンニュートラル、再生可能エネルギーの導入につながるようにすることが大切、と考えております。
>

繰り返しになりますが、
ところが、カーボンニュートラル、再生可能エネルギーの導入においては、ひとりひとりが良かれと思って取った行動が、かえって逆効果だったりすることも少なくありません。
まず、産学官の専門家が、システム、スキームを構築して、人々が自然に生活することが、カーボンニュートラル、再生可能エネルギーの導入につながるようにすることが大切、と考えております。
福岡、アジアとの文化交流の拠点で、熱い街なのだけれど、大丈夫かしら?
日本建築学会全国大会(九州)
に来て感じたことです。

古代から近代の九州に見る、先駆者と中央の関係
に書いたように、古代から近代まで、九州は、文化が大陸から伝来する拠点であり、交流があり、それが、全国へ普及していきました。

明治以降は、海外から文化が伝来する拠点が、横浜、東京に移りましたが、アジアが世界の中で成長著しい中、また、アジアに近い福岡は、日本の中で熱い街、となっております。

東京から福岡に来る時に感じるのは、福岡空港から中心街・博多へのアクセスのよさでしょうか?地下鉄で2駅です。

ところが、日本建築学会全国大会が開催される九州大学伊都キャンパス、総長もおしゃっていたが、福岡市内から電車とバスを乗り継いで1時間弱と、かなり遠く、広大なキャンパスはよいのだが、キャンパス内の移動が大変です。大学にバスで到着してから、会場の教室まで、歩いて15分もかかりました。
東京では、大学キャンパスが郊外から都心への回帰が進んでいます。ゆとりを持ちつつ、コンパクトにまとまり、で都心から近いキャンパスが、イノベーションにも大切です。
東大の本郷キャンパス、早稲田大学早稲田キャンパス、慶応義塾大学三田キャンパスくらいが、勉学、研究、研究成果の社会への還元、に向いています。

日本建築学会全国大会懇親会、正直、展開がよくありませんでした。
「大宰府まほろば衆」のアトラクションは来賓あいさつの直後、乾杯の前に持ってきて、盛り上げる、後半では、だらけてしまいます。

京都大学での生け花、明治大学での獅子舞、必ず、来賓あいさつの直後、乾杯の前で会場を盛り上げています。

福岡県知事、福岡市長は共に公務のため、副知事、副市長が対応、これは災害等の緊急対応以外ではやってはいけません。

全国から集まった建築研究者に福岡の魅力をアピールする絶好の機会なのに、逆に「ここの首長は学会なんて、そういう扱いなんだ」と思われてしまいます。

研究者たちも食事に集中してます。
食事のおいしさと、後味の悪さしか残りません。

日本建築学会全国大会(九州)に参加して、ちょっと心配、残念に感じたことを書きました。
に来て感じたことです。

古代から近代の九州に見る、先駆者と中央の関係
に書いたように、古代から近代まで、九州は、文化が大陸から伝来する拠点であり、交流があり、それが、全国へ普及していきました。

明治以降は、海外から文化が伝来する拠点が、横浜、東京に移りましたが、アジアが世界の中で成長著しい中、また、アジアに近い福岡は、日本の中で熱い街、となっております。

東京から福岡に来る時に感じるのは、福岡空港から中心街・博多へのアクセスのよさでしょうか?地下鉄で2駅です。

ところが、日本建築学会全国大会が開催される九州大学伊都キャンパス、総長もおしゃっていたが、福岡市内から電車とバスを乗り継いで1時間弱と、かなり遠く、広大なキャンパスはよいのだが、キャンパス内の移動が大変です。大学にバスで到着してから、会場の教室まで、歩いて15分もかかりました。
東京では、大学キャンパスが郊外から都心への回帰が進んでいます。ゆとりを持ちつつ、コンパクトにまとまり、で都心から近いキャンパスが、イノベーションにも大切です。
東大の本郷キャンパス、早稲田大学早稲田キャンパス、慶応義塾大学三田キャンパスくらいが、勉学、研究、研究成果の社会への還元、に向いています。

日本建築学会全国大会懇親会、正直、展開がよくありませんでした。
「大宰府まほろば衆」のアトラクションは来賓あいさつの直後、乾杯の前に持ってきて、盛り上げる、後半では、だらけてしまいます。

京都大学での生け花、明治大学での獅子舞、必ず、来賓あいさつの直後、乾杯の前で会場を盛り上げています。

福岡県知事、福岡市長は共に公務のため、副知事、副市長が対応、これは災害等の緊急対応以外ではやってはいけません。

全国から集まった建築研究者に福岡の魅力をアピールする絶好の機会なのに、逆に「ここの首長は学会なんて、そういう扱いなんだ」と思われてしまいます。

研究者たちも食事に集中してます。
食事のおいしさと、後味の悪さしか残りません。

日本建築学会全国大会(九州)に参加して、ちょっと心配、残念に感じたことを書きました。
2025年09月07日
研究、まず手を動かす。思いついたことを「形」にする。アウトプットを大切に。
研究をはじめる前に知っておいて欲しい7つのこと
が大変参考になるので、抜粋して表示します。
・まず手を動かす。思いついたことを「形」にする。

・アウトプットを大切に。結果は形にすること。アウトプットには10倍のインプットが必要

・「やばい」と思ったら、すぐ逃げる。石の上に、何年いたって石のまま。環境を変えることは逃亡ではない。

・自立して研究する。指導教官は「共同研究者」であって、上司ではない。テーマは自分で決める。

・質問は「叱責」「詰問」ではなく、「質問」

・わからなければ、すぐ質問。知識が不十分は状態では、自分で考えることは難しい

・睡眠は大切。徹夜は自慢になりません。良質な睡眠は知的生産の基本。

が大変参考になるので、抜粋して表示します。
・まず手を動かす。思いついたことを「形」にする。

・アウトプットを大切に。結果は形にすること。アウトプットには10倍のインプットが必要

・「やばい」と思ったら、すぐ逃げる。石の上に、何年いたって石のまま。環境を変えることは逃亡ではない。

・自立して研究する。指導教官は「共同研究者」であって、上司ではない。テーマは自分で決める。

・質問は「叱責」「詰問」ではなく、「質問」

・わからなければ、すぐ質問。知識が不十分は状態では、自分で考えることは難しい

・睡眠は大切。徹夜は自慢になりません。良質な睡眠は知的生産の基本。

テーマの中に閉じこもることなく、幅広く、勉強し、知識を身に着け、深く研究する、思考停止にならないように
工学の研究、研究と勉強のバランスが崩れると、社会実装から離れてしまう
共同研究自体が目的の研究から、どう研究成果を出す?

>
「若い学生は、新しい技術を取り入れる、新たな分野にチャレンジする、研究成果を社会実装する、など、得意、と思われているようですが、実は苦手な学生が多いんです。
研究テーマ、手法が決まると、そこから出て行こうとはしないんです」

研究テーマ、手法の中に閉じこもり、そこから出ることがなくなると、社会の動き、新しい技術に疎くなり、研究自体が澱み、社会実装から遠のきます。
工学の研究は社会に実装して、社会をよくしてこそ、意味があります。研究と勉強のバランスが大切です。
>

今の大企業社員、幅広い知識も、専門的知識もなく、自分がやっていることしかわからない?
>
・「風力発電は太陽光に比べて、予測が難しいですが、どのようにバランスさせているのですか?」「私が設計したのではないのでわかりません」
・「木材を大規模に利用する物件では、天井は準耐火にするのでしょうか?」「私は専門ではないので、わかりません」
・「このゼロエミッション物件は、太陽光発電、蓄電池の容量はどのくらいですか?」「さあ、どうなんでしょう?」

幅広い知識も、専門的知識もなく、自分がやっていることしかわからないのが、今の大企業社員なのでしょうか?
>
工学研究者、シミュレーションは仮想だけでなく、実態も踏まえて
>
幅広い知識も、専門的知識もなく、自分がやっていることしかわからないのが、今の大企業社員なのでしょうか?と書きましたが、研究者も同様な状況が多いようです。
>

繰り返しになりますが、幅広い知識も、専門的知識もなく、自分がやっていることしかわからないのが、今の大企業社員なのでしょうか?と書きましたが、研究者も同様な状況が多いようです。
研究テーマ、開発テーマ、手法の中に閉じこもり、そこから出て行こうとはしない。

幅広く勉強して、知識を身に着け、研究成果の社会実装を考えることもなく、思考停止に陥り、日々、上から言われたことをこなしているだけ、という状況でしょうか?
これでは、イノベーションなど生まれるはずもありません。

テーマの中に閉じこもることなく、幅広く、勉強し、知識を身に着け、深く研究する、思考停止にならないように、ということです。
共同研究自体が目的の研究から、どう研究成果を出す?

>
「若い学生は、新しい技術を取り入れる、新たな分野にチャレンジする、研究成果を社会実装する、など、得意、と思われているようですが、実は苦手な学生が多いんです。
研究テーマ、手法が決まると、そこから出て行こうとはしないんです」

研究テーマ、手法の中に閉じこもり、そこから出ることがなくなると、社会の動き、新しい技術に疎くなり、研究自体が澱み、社会実装から遠のきます。
工学の研究は社会に実装して、社会をよくしてこそ、意味があります。研究と勉強のバランスが大切です。
>

今の大企業社員、幅広い知識も、専門的知識もなく、自分がやっていることしかわからない?
>
・「風力発電は太陽光に比べて、予測が難しいですが、どのようにバランスさせているのですか?」「私が設計したのではないのでわかりません」
・「木材を大規模に利用する物件では、天井は準耐火にするのでしょうか?」「私は専門ではないので、わかりません」
・「このゼロエミッション物件は、太陽光発電、蓄電池の容量はどのくらいですか?」「さあ、どうなんでしょう?」

幅広い知識も、専門的知識もなく、自分がやっていることしかわからないのが、今の大企業社員なのでしょうか?
>
工学研究者、シミュレーションは仮想だけでなく、実態も踏まえて
>
幅広い知識も、専門的知識もなく、自分がやっていることしかわからないのが、今の大企業社員なのでしょうか?と書きましたが、研究者も同様な状況が多いようです。
>

繰り返しになりますが、幅広い知識も、専門的知識もなく、自分がやっていることしかわからないのが、今の大企業社員なのでしょうか?と書きましたが、研究者も同様な状況が多いようです。
研究テーマ、開発テーマ、手法の中に閉じこもり、そこから出て行こうとはしない。

幅広く勉強して、知識を身に着け、研究成果の社会実装を考えることもなく、思考停止に陥り、日々、上から言われたことをこなしているだけ、という状況でしょうか?
これでは、イノベーションなど生まれるはずもありません。

テーマの中に閉じこもることなく、幅広く、勉強し、知識を身に着け、深く研究する、思考停止にならないように、ということです。
2025年09月06日
工学研究者、シミュレーションは仮想だけでなく、実態も踏まえて
空気調和衛生工学会全国大会(香川大学)

の水素・再生可能エネルギーのセッションで、
私の発表「再生可能エネルギー主力電源化に向けて蓄電池、水素の有効利用について」に対する質問です。

「再生可能エネルギーはコストが割高ではないですか?コスト面の課題をどうクリアするんですか?」
「太陽光発電の余剰電力のスポット価格は0.01円/kWhです。経済性・環境性とも優れていますから、可能であればタイムシフトして、これを利用したいです。」

太陽光発電のFIT買取価格は以前は40円/kWhと割高でしたが、太陽光発電が増えるにつれ、春、秋などの中間期は余剰電力となり、時間帯によっては、0.01円/kWh(下限価格、ヨーロッパではマイナス価格)を取るようになりました。少し前までの、太陽光発電は割高、という先入観は、実態を見ればそうでないことがわかります。
私から、他の方々の発表への質問です。
「積雪地帯では、屋根に設置してある太陽光発電は、冬の積雪時には機能しなくなることがありませんか?」

「買取電力のCO2排出量を固定値としていますが、昼間は太陽光発電によりCO2排出量は少なくなり、夜間は太陽光発電がなく、火力主体となるので、CO2排出量は増えます。固定値では正しい評価はできないのではないですか?」

「2018年夏に東京39.0℃を記録した時、記録的猛暑と言われましたが、2021年以降、それを上回る気温が日本中で記録されています。夏の消費エネルギーは増えているのではないですか?」

「蓄電池は結晶質をイオンが行き来するうちに、結晶質の構造が変質し、電極が剥離し、被膜が形成され、やがて膨張し、寿命を迎えます。水素吸蔵合金も水素の吸収、放出を繰り返すと、効率が低下するのではないですか?」

カーボンニュートラルの研究は、社会実装して、有効性を示してこそ、意味があります。
往々にして、シミュレーションを主体とする工学研究者は、シミュレーションにのめり込むあまり、実態を見ることがおろそかになってしまいがちです。

今の大企業社員、幅広い知識も、専門的知識もなく、自分がやっていることしかわからない?
>
幅広い知識も、専門的知識もなく、自分がやっていることしかわからないのが、今の大企業社員なのでしょうか?
>
幅広い知識も、専門的知識もなく、自分がやっていることしかわからないのが、今の大企業社員なのでしょうか?と書きましたが、研究者も同様な状況が多いようです。
実態を考慮していない、実態をかけ離れたものになっては、意味がありません。

シミュレーションは実態を踏まえつつ行い、効果がある社会実装が望まれます。

の水素・再生可能エネルギーのセッションで、
私の発表「再生可能エネルギー主力電源化に向けて蓄電池、水素の有効利用について」に対する質問です。

「再生可能エネルギーはコストが割高ではないですか?コスト面の課題をどうクリアするんですか?」
「太陽光発電の余剰電力のスポット価格は0.01円/kWhです。経済性・環境性とも優れていますから、可能であればタイムシフトして、これを利用したいです。」

太陽光発電のFIT買取価格は以前は40円/kWhと割高でしたが、太陽光発電が増えるにつれ、春、秋などの中間期は余剰電力となり、時間帯によっては、0.01円/kWh(下限価格、ヨーロッパではマイナス価格)を取るようになりました。少し前までの、太陽光発電は割高、という先入観は、実態を見ればそうでないことがわかります。
私から、他の方々の発表への質問です。
「積雪地帯では、屋根に設置してある太陽光発電は、冬の積雪時には機能しなくなることがありませんか?」

「買取電力のCO2排出量を固定値としていますが、昼間は太陽光発電によりCO2排出量は少なくなり、夜間は太陽光発電がなく、火力主体となるので、CO2排出量は増えます。固定値では正しい評価はできないのではないですか?」

「2018年夏に東京39.0℃を記録した時、記録的猛暑と言われましたが、2021年以降、それを上回る気温が日本中で記録されています。夏の消費エネルギーは増えているのではないですか?」

「蓄電池は結晶質をイオンが行き来するうちに、結晶質の構造が変質し、電極が剥離し、被膜が形成され、やがて膨張し、寿命を迎えます。水素吸蔵合金も水素の吸収、放出を繰り返すと、効率が低下するのではないですか?」

カーボンニュートラルの研究は、社会実装して、有効性を示してこそ、意味があります。
往々にして、シミュレーションを主体とする工学研究者は、シミュレーションにのめり込むあまり、実態を見ることがおろそかになってしまいがちです。

今の大企業社員、幅広い知識も、専門的知識もなく、自分がやっていることしかわからない?
>
幅広い知識も、専門的知識もなく、自分がやっていることしかわからないのが、今の大企業社員なのでしょうか?
>
幅広い知識も、専門的知識もなく、自分がやっていることしかわからないのが、今の大企業社員なのでしょうか?と書きましたが、研究者も同様な状況が多いようです。
実態を考慮していない、実態をかけ離れたものになっては、意味がありません。

シミュレーションは実態を踏まえつつ行い、効果がある社会実装が望まれます。
2025年09月04日
研究は人のつながりで行われる、学会は研究発表を通じてネットワークを形成する場
空気調和衛生工学会全国大会(香川大学)
に来て感じたことです。

学会は戦場です。会場から質問がなかったとは、あなたの研究の魅力が不足していた、ということ(2024年09月14日)
座長・司会を引き受けるとネットワークがぐっと広がる、古いネットワークを掘り起こす(2023年09月16日)
に加えて感じたことを2点付け加えます。
・研究は人のつながりで行われる

企業からアカデミアに転身して15年、企業の頃も15年ほど、研究開発を行っていましたので、研究プロジェクトには30年ほど携わっています。

研究テーマは、時代、社会の進展とともに、省エネルギーから再生可能エネルギー利用、カーボンニュートラル、リユース・リサイクルと変遷を遂げてきました。

ただ、一緒に研究開発、研究成果の社会実装、社会実装から得られた課題の研究へのフィードバック、などを行う研究者、技術者は、重なる人たちが、かなりいます。

研究が人を呼び、人が研究を呼ぶ、この人とまた、研究プロジェクトをやりたいな、という思い、が人を集め、研究を呼ぶ、のかもしれません。

研究も社会実装も続けることが大切です。
研究成果をまとめて、学会などで発表する、ことをやめてしまうと、せっかくの人のネットワークもしぼんでいきます。
・学会での研究発表は、あなたがアピールしたい研究テーマで

学会の発表は提出の〆切が早いので、研究をまとめて、論文にする時間も考えると、現時点の最新の研究成果、というよりも、少し前までの研究成果をまとめたもの、になります。
それゆえ、最新の研究成果は、いろいろな研究会で得ることになります。

学会での研究発表は、その分野の研究者が一堂に会する場所で、「私はこの研究をやっています」とアピールするものになります。
上に書いたように、学会の場は戦場です。質問が出なかった、セッション終了後に、誰もあなたを訪ねて来なかった、ということは、あなたの研究に魅力がなかった、ということです。

まだまだ、考えることがたくさんあるのですが、現時点までのものを書いておきました。
に来て感じたことです。

学会は戦場です。会場から質問がなかったとは、あなたの研究の魅力が不足していた、ということ(2024年09月14日)
座長・司会を引き受けるとネットワークがぐっと広がる、古いネットワークを掘り起こす(2023年09月16日)
に加えて感じたことを2点付け加えます。
・研究は人のつながりで行われる

企業からアカデミアに転身して15年、企業の頃も15年ほど、研究開発を行っていましたので、研究プロジェクトには30年ほど携わっています。

研究テーマは、時代、社会の進展とともに、省エネルギーから再生可能エネルギー利用、カーボンニュートラル、リユース・リサイクルと変遷を遂げてきました。

ただ、一緒に研究開発、研究成果の社会実装、社会実装から得られた課題の研究へのフィードバック、などを行う研究者、技術者は、重なる人たちが、かなりいます。

研究が人を呼び、人が研究を呼ぶ、この人とまた、研究プロジェクトをやりたいな、という思い、が人を集め、研究を呼ぶ、のかもしれません。

研究も社会実装も続けることが大切です。
研究成果をまとめて、学会などで発表する、ことをやめてしまうと、せっかくの人のネットワークもしぼんでいきます。
・学会での研究発表は、あなたがアピールしたい研究テーマで

学会の発表は提出の〆切が早いので、研究をまとめて、論文にする時間も考えると、現時点の最新の研究成果、というよりも、少し前までの研究成果をまとめたもの、になります。
それゆえ、最新の研究成果は、いろいろな研究会で得ることになります。

学会での研究発表は、その分野の研究者が一堂に会する場所で、「私はこの研究をやっています」とアピールするものになります。
上に書いたように、学会の場は戦場です。質問が出なかった、セッション終了後に、誰もあなたを訪ねて来なかった、ということは、あなたの研究に魅力がなかった、ということです。

まだまだ、考えることがたくさんあるのですが、現時点までのものを書いておきました。
2025年09月02日
日本の夏は猛暑日が当たり前に
猛暑の夏と再生可能エネルギー(2018/8/13)

>
今年は平年の7月よりも平均気温が2.8℃も高い、という記録的な猛暑の夏で、全国で最高気温が35℃以上の猛暑日が続き、最高気温が40℃を超えることもありました。
>
最高気温の歴史を探る(2013/8/12)
>
2013年8月12日午後1時42分、高知県四万十市江川崎で41℃を記録し、国内最高気温の記録を更新しました。
高知県四万十市で41℃ 国内最高気温を更新
その前の記録は、
最高気温が74年振りの更新?
に書いた、2007年8月16日、岐阜県の多治見と埼玉県の熊谷で最高気温40.9℃、です。

さて、そこにも書いたのですが、その前の最高記録は、1933年7月25日の山形の40.8℃です。なんと80年前の記録です。
この時も悩んだのですが、
・2013年8月12日午後1時42分、高知県四万十市江川崎の41℃
・1933年7月25日の山形の40.8℃
では、どちらの方が暑かったのでしょうか?記録を更新したのだから、今日に決まっているだろうって?

「〜れば、〜たら」ですが、もし仮に74年前の1933年7月25日にアメダス(AMeDAS)があって、全国に約1,300ヶ所で10分毎に自動測定していたならば、40.8℃よりも高い気温が記録されていたかもしれません。
>
2018年は、2018/7/23に東京の最高気温が39.0℃と記録的な猛暑と言われました。東京の観測点が大手町から北の丸公園に移り、これまでの最高気温に比べて、2℃くらい、下がることが期待されていたのですが。


気象庁各種データ


ところが、2021年から今年2025年までの夏の気温(6月〜8月)を見ると、この2018年の記録的猛暑を上回る気温が記録されています。

東京は8月下旬になっても、猛暑日の連続で2025/8/30には最高気温38.5℃を記録しました。

各地の最高気温でも40℃を上回る記録が頻発しています。
日本の夏、特に東京の夏は30℃を超える真夏日ではなく、35℃を超える猛暑日が当たり前、となったようです。

>
今年は平年の7月よりも平均気温が2.8℃も高い、という記録的な猛暑の夏で、全国で最高気温が35℃以上の猛暑日が続き、最高気温が40℃を超えることもありました。
>
最高気温の歴史を探る(2013/8/12)
>
2013年8月12日午後1時42分、高知県四万十市江川崎で41℃を記録し、国内最高気温の記録を更新しました。
高知県四万十市で41℃ 国内最高気温を更新
その前の記録は、
最高気温が74年振りの更新?
に書いた、2007年8月16日、岐阜県の多治見と埼玉県の熊谷で最高気温40.9℃、です。

さて、そこにも書いたのですが、その前の最高記録は、1933年7月25日の山形の40.8℃です。なんと80年前の記録です。
この時も悩んだのですが、
・2013年8月12日午後1時42分、高知県四万十市江川崎の41℃
・1933年7月25日の山形の40.8℃
では、どちらの方が暑かったのでしょうか?記録を更新したのだから、今日に決まっているだろうって?

「〜れば、〜たら」ですが、もし仮に74年前の1933年7月25日にアメダス(AMeDAS)があって、全国に約1,300ヶ所で10分毎に自動測定していたならば、40.8℃よりも高い気温が記録されていたかもしれません。
>
2018年は、2018/7/23に東京の最高気温が39.0℃と記録的な猛暑と言われました。東京の観測点が大手町から北の丸公園に移り、これまでの最高気温に比べて、2℃くらい、下がることが期待されていたのですが。


気象庁各種データ


ところが、2021年から今年2025年までの夏の気温(6月〜8月)を見ると、この2018年の記録的猛暑を上回る気温が記録されています。

東京は8月下旬になっても、猛暑日の連続で2025/8/30には最高気温38.5℃を記録しました。

各地の最高気温でも40℃を上回る記録が頻発しています。
日本の夏、特に東京の夏は30℃を超える真夏日ではなく、35℃を超える猛暑日が当たり前、となったようです。
2025年08月23日
研究成果を社会実装、から、社会実装された技術を研究開発へ
新しい技術は社会実装することにより、新たな課題が見えてくる、その繰り返し、循環
>
研究成果を社会実装だけでなく、社会実装により、研究を進展させる
>
社会実装が進まないと研究が進まない
>

海洋浮体構造工学の研究は2000年頃までは、日本は最先端でしたが、経済が停滞していた時期で、実現しない時期が続き、その間に、海上空港、洋上風力発電などの技術が、あっという間にヨーロッパ諸国に抜かれ、その差は開くばかりです。
新しい技術は社会実装することにより、新たな課題が見えてくる、その繰り返し、循環で、進んでいきます。せっかくの研究成果も社会実装しないと、進まない事例でしょうか。

研究成果の社会実装の大切さについては、
「社会に役に立つことを研究する・学ぶ」と「研究成果を社会に活かす」の違い
研究成果の社会実装には、理論、データだけでなく、信頼、情熱が不可欠
アイデアをプロトタイプにし、社会に実装すると、何かが始まる
に
研究、学びを大学の中で完結させることなく、その成果を社会に適用し、実装し、さらには他へも水平展開を図る
「研究成果を社会に活かす」は、その研究成果について、社会で顕在化しているニーズは、特にはなく、研究者と社会の人々がコラボしつつ、その研究成果の活用について、探り、新たな可能性を見出していく、ことになります。

多くの人が顕在化していない、潜在的なニーズの開拓、は苦手なのですが、ここからイノベーションが生まれ、新たな価値、分野が展開していく可能性があります。
これまでの研究成果を社会に実装した場合のフィードバックがなければ、新たな研究の方針が決まらず、研究も進まない
研究と社会実装が、新たなフェーズに来た感じがしました。

新しい技術は社会実装することにより、新たな課題が見えてくる、その繰り返し、循環で、進んでいきます。せっかくの研究成果も社会実装しないと、進まない
>
以前は、研究成果を社会実装していたのですが、最近では、社会実装された技術を研究テーマとして、研究開発して、シェイプアップ、革新していくようになりました。
研究成果を社会実装という順番だと、上記の海洋浮体構造のように、社会実装が進まないと、研究開発も進みません。

企業が社会実装した技術は、ニーズが顕在化しており、さらなる社会実装が期待できます。
ただ、まだ研究開発が十分ではなく、研究開発を進めると、大きな技術革新、イノベーションも期待できます。
>
研究成果を社会実装だけでなく、社会実装により、研究を進展させる
>
社会実装が進まないと研究が進まない
>

海洋浮体構造工学の研究は2000年頃までは、日本は最先端でしたが、経済が停滞していた時期で、実現しない時期が続き、その間に、海上空港、洋上風力発電などの技術が、あっという間にヨーロッパ諸国に抜かれ、その差は開くばかりです。
新しい技術は社会実装することにより、新たな課題が見えてくる、その繰り返し、循環で、進んでいきます。せっかくの研究成果も社会実装しないと、進まない事例でしょうか。

研究成果の社会実装の大切さについては、
「社会に役に立つことを研究する・学ぶ」と「研究成果を社会に活かす」の違い
研究成果の社会実装には、理論、データだけでなく、信頼、情熱が不可欠
アイデアをプロトタイプにし、社会に実装すると、何かが始まる
に
研究、学びを大学の中で完結させることなく、その成果を社会に適用し、実装し、さらには他へも水平展開を図る
「研究成果を社会に活かす」は、その研究成果について、社会で顕在化しているニーズは、特にはなく、研究者と社会の人々がコラボしつつ、その研究成果の活用について、探り、新たな可能性を見出していく、ことになります。

多くの人が顕在化していない、潜在的なニーズの開拓、は苦手なのですが、ここからイノベーションが生まれ、新たな価値、分野が展開していく可能性があります。
これまでの研究成果を社会に実装した場合のフィードバックがなければ、新たな研究の方針が決まらず、研究も進まない
研究と社会実装が、新たなフェーズに来た感じがしました。

新しい技術は社会実装することにより、新たな課題が見えてくる、その繰り返し、循環で、進んでいきます。せっかくの研究成果も社会実装しないと、進まない
>
以前は、研究成果を社会実装していたのですが、最近では、社会実装された技術を研究テーマとして、研究開発して、シェイプアップ、革新していくようになりました。
研究成果を社会実装という順番だと、上記の海洋浮体構造のように、社会実装が進まないと、研究開発も進みません。

企業が社会実装した技術は、ニーズが顕在化しており、さらなる社会実装が期待できます。
ただ、まだ研究開発が十分ではなく、研究開発を進めると、大きな技術革新、イノベーションも期待できます。
2025年08月19日
夏の終わりに向けて、これまでの夏の整理
そろそろ夏の終わりが近づいています。これまでのまとめ、
6/24千葉公園でミス千葉と大賀蓮

夏の始まりは6/28行徳水神祭

7/3市川木内ギャラリー

中山法華経寺

下町に夏の訪れを告げる7/7入谷朝顔市

7/9浅草ほおずき市

7/12上野公園蓮祭


7/12船橋宮本日枝神社祭り

7/13市川ビール祭

7/15稲毛せんげん祭

7/18,19船橋湊祭


7/19市川手児奈

7/20新松戸祭

7/22 3×3labo

7/23西船橋八坂神社

7/25 3×3labo夏祭

7/25神楽坂祭

7/26新宿エイサー

7/27柏祭り

7/27船橋八坂神社

7/29軽井沢

8/2習志野駐屯地夏祭

8/5外房・大原

勝浦


上総一ノ宮

8/6東京駅前KITTE

8/6葛西臨海公園

8/15靖国神社

8/16富岡八幡宮二ノ宮


夏を漏らして、残念な思いをしないようにチェックしております。
観光地、海水浴は、混雑しているのも困りものですが、閑散としているのもさびしいものです。
夏のシーズンを外すのではなく、お盆など、ピークのトップシーズンをちょっと外したくらいの、夏に行くのがよさそうです。

まだまだ、8/23,24原宿スーパーよさこい、麻布十番祭、8/30浅草サンバカーニバルなどがあります。夏の終わりを楽しみましょう!
6/24千葉公園でミス千葉と大賀蓮

夏の始まりは6/28行徳水神祭

7/3市川木内ギャラリー

中山法華経寺

下町に夏の訪れを告げる7/7入谷朝顔市

7/9浅草ほおずき市

7/12上野公園蓮祭


7/12船橋宮本日枝神社祭り

7/13市川ビール祭

7/15稲毛せんげん祭

7/18,19船橋湊祭


7/19市川手児奈

7/20新松戸祭

7/22 3×3labo

7/23西船橋八坂神社

7/25 3×3labo夏祭

7/25神楽坂祭

7/26新宿エイサー

7/27柏祭り

7/27船橋八坂神社

7/29軽井沢

8/2習志野駐屯地夏祭

8/5外房・大原

勝浦


上総一ノ宮

8/6東京駅前KITTE

8/6葛西臨海公園

8/15靖国神社

8/16富岡八幡宮二ノ宮


夏を漏らして、残念な思いをしないようにチェックしております。
観光地、海水浴は、混雑しているのも困りものですが、閑散としているのもさびしいものです。
夏のシーズンを外すのではなく、お盆など、ピークのトップシーズンをちょっと外したくらいの、夏に行くのがよさそうです。

まだまだ、8/23,24原宿スーパーよさこい、麻布十番祭、8/30浅草サンバカーニバルなどがあります。夏の終わりを楽しみましょう!
2025年08月18日
学会報告、きっちり詰めた完璧なもの、だけでなく、面白い問いや視点を提供して活発な議論を生む中間報告が面白い
ハナ @hono_bonno
英語圏の学会報告の平均的な質が日本の学会のそれより低いのは全く否定しないけど、
前者で良いとされているものが「面白い問いや視点を提供して活発な議論を生む(中間)報告」であるのに対し後者では「誰も反論できないようにギッチギチに詰めて圧倒する(完成した)報告」な傾向はあると思う。

工学の研究、研究と勉強のバランスが崩れると、社会実装から離れてしまう
学会は戦場です。会場から質問がなかったとは、あなたの研究の魅力が不足していた、ということ
>
「IoT、ウェラブルセンサーなど、データが実測できるようになったのに、利用しないのはなぜ?」
「仮説の提案だけで、検証、実証がないのは、研究としては未完です。」
「省エネだけで再生可能エネルギーを導入しないのならば、カーボンニュートラルはできません。」
「工学は社会に実装して、社会をよくしてこそ、意味があります。社会実装の当てのないシミュレーションは、数字の遊びです。」
司会からの質問は、発表した学生さんに向けられたものであると同時に、それ以上に、研究の責任者である、指導教員の方々へのものでもあります。
指導教員の先生が、新しい技術を取り入れない、新たな分野にチャレンジしない、研究成果を社会実装しない、などなどは、はっきり言って「怠慢」です。
>

共同研究自体が目的の研究から、どう研究成果を出す?
>
若い学生は、新しい技術を取り入れる、新たな分野にチャレンジする、研究成果を社会実装する、など、得意、と思われているようですが、実は苦手な学生が多いんです。
研究テーマ、手法が決まると、そこから出て行こうとはしないんです
>

「隙を見せる」が、コミュニケーションのきっかけとなる
>
コミュニケーションは、ちょっとした「きっかけ」があって、始まります。
ちょっと気になること、尋ねたいこと、など
そして、場の雰囲気が、コミュニケーションを起こしやすい、ふくらませやすい、ことがあります。
「はねつけられ」そうでは、コミュニケーションは、始まらないし、「はねつけられ」ては、コミュニケーションは続きません。
余裕、ゆとりをもって、あえて、相手にきっかけを与える「隙を見せる」が、コミュニケーションのきっかけとなりそうです
>

「面白い問いや視点を提供して活発な議論を生む(中間)報告」と「誰も反論できないようにギッチギチに詰めて圧倒する(完成した)報告」
博士論文、学位論文の審査では後者が求められるのに対し、
学会の全国大会、研究会では、前者の方が、参加者の発想を豊かにし、多くの場合、実り多いものになります。

「面白い問いや視点を提供して活発な議論を生む(中間)報告」とは、仮説検証、分析が中途半端、ということではありません。
あるデータについて、仮説検証、分析を試みたところ、面白い結果が得られました。
さらに多くのデータを取得して、仮説検証、分析を行う、得られた結果を、さらに詳細に分析すると、面白そうです、ということでしょうか。

まだまだ隙だらけ、ということは、研究開発、技術開発のポテンシャルがたくさんある、ということです。
この考え、参考にします。
英語圏の学会報告の平均的な質が日本の学会のそれより低いのは全く否定しないけど、
前者で良いとされているものが「面白い問いや視点を提供して活発な議論を生む(中間)報告」であるのに対し後者では「誰も反論できないようにギッチギチに詰めて圧倒する(完成した)報告」な傾向はあると思う。

工学の研究、研究と勉強のバランスが崩れると、社会実装から離れてしまう
学会は戦場です。会場から質問がなかったとは、あなたの研究の魅力が不足していた、ということ
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「IoT、ウェラブルセンサーなど、データが実測できるようになったのに、利用しないのはなぜ?」
「仮説の提案だけで、検証、実証がないのは、研究としては未完です。」
「省エネだけで再生可能エネルギーを導入しないのならば、カーボンニュートラルはできません。」
「工学は社会に実装して、社会をよくしてこそ、意味があります。社会実装の当てのないシミュレーションは、数字の遊びです。」
司会からの質問は、発表した学生さんに向けられたものであると同時に、それ以上に、研究の責任者である、指導教員の方々へのものでもあります。
指導教員の先生が、新しい技術を取り入れない、新たな分野にチャレンジしない、研究成果を社会実装しない、などなどは、はっきり言って「怠慢」です。
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共同研究自体が目的の研究から、どう研究成果を出す?
>
若い学生は、新しい技術を取り入れる、新たな分野にチャレンジする、研究成果を社会実装する、など、得意、と思われているようですが、実は苦手な学生が多いんです。
研究テーマ、手法が決まると、そこから出て行こうとはしないんです
>

「隙を見せる」が、コミュニケーションのきっかけとなる
>
コミュニケーションは、ちょっとした「きっかけ」があって、始まります。
ちょっと気になること、尋ねたいこと、など
そして、場の雰囲気が、コミュニケーションを起こしやすい、ふくらませやすい、ことがあります。
「はねつけられ」そうでは、コミュニケーションは、始まらないし、「はねつけられ」ては、コミュニケーションは続きません。
余裕、ゆとりをもって、あえて、相手にきっかけを与える「隙を見せる」が、コミュニケーションのきっかけとなりそうです
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「面白い問いや視点を提供して活発な議論を生む(中間)報告」と「誰も反論できないようにギッチギチに詰めて圧倒する(完成した)報告」
博士論文、学位論文の審査では後者が求められるのに対し、
学会の全国大会、研究会では、前者の方が、参加者の発想を豊かにし、多くの場合、実り多いものになります。

「面白い問いや視点を提供して活発な議論を生む(中間)報告」とは、仮説検証、分析が中途半端、ということではありません。
あるデータについて、仮説検証、分析を試みたところ、面白い結果が得られました。
さらに多くのデータを取得して、仮説検証、分析を行う、得られた結果を、さらに詳細に分析すると、面白そうです、ということでしょうか。

まだまだ隙だらけ、ということは、研究開発、技術開発のポテンシャルがたくさんある、ということです。
この考え、参考にします。
2025年08月17日
庶民の娯楽である映画に見る、日本文化の流れ
国立映画アーカイブ・日本映画の歴史

エノケンの楽団と舞台・映画・レコード
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明治の開国から大正リベラルを経て、昭和初期の時代は、西洋文明が怒涛の如く、押し寄せてきた時代でした。

とは言え、ネットどころか、テレビもない時代です。フィルム、レコード、楽譜、楽器などをヨーロッパ、アメリカで入手し、船で横浜まで運んでもらうしかありません。
飛行機は旅客用に使用される前のことで、サンフランシスコまで船で2週間かけて渡航した時代、船内での外国人向け演奏は大切なエンターテイメントでした。
彼らを通じて、ジャズなどの欧米音楽を取り入れ、戦前の大衆モダニズム文化を作り上げていきました。
海外の映画、ミュージカル、音楽が、希少で、入手が難しかった時代だからこそ、貪欲に入手しようとしたことが伺えます。
ネットでクリックの便利な時代になると、反面、貪欲さはなくなってしまいます。

今、人工知能が人の仕事を奪うのでは?と言われていますが、この時代、既に技術が人の仕事を奪う事態が起きていました。
サイレントと呼ばれる無声映画を弁士が解説する映画から、トーキーと呼ばれる音声付きの映画に代わり、大量の弁士が職を失いました。
弁舌にたけた彼らの人材活用も行いました。

大正リベラルから昭和初期の大衆モダニズム文化は、エロ・グロ・ナンセンスと言われます。
当時の西洋の女性の水着を映した映像は、今見れば、何でもないのですが、当時は、エロス、グロテスク、と見えたのかもしれません。
普通選挙の実施に伴い、治安維持法も導入され、検閲が厳しくなった時代。検閲を逃れるには、ナンセンスがよかったのかもしれません。

エノケンという偉大な先人の、文化の導入、再構築、普及、定着について考えてみました。
>
東工大ホームカミングデー2018に行ってきました

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「国民女優としての原節子と戦後日本の風景」
>
日本の映画の歴史は、1896年(明治28年)に神戸でキネトスコープが公開されたことから 始まります。その当時は、活動写真と呼ばれていました。

当初は、欧米から輸入したものですが、次第に国産の映画もできて、庶民の娯楽の中心となっていきます。
この歴史を見ていると、日本の文化の移り変わりがよくわかります。たとえば、このポスターを見ていると、当時の日本の庶民の娯楽、文化が伝わってきます。

カチューシャ、日活が作成し、女性も男性の俳優が演じていたことがわかります。

満州映画の表紙の女性、特に右の女性は、まるで今の女優のようにモダンな顔つき、服装です。

最初は、活動写真と呼ばれるように、無声でしたが、弁士が解説したり、字幕が出るようになり、やがてトーキーとよばれる音声付きの映画に代わり、弁士たちは職を失います。

エノケン、ロッパ、エンタツ、アチャコら浅草の芸人、

高峰秀子、田中絹代などの銀幕のスターを輩出し、小津安二郎と原節子など、娯楽を超える文化を形成してきました。
テレビが登場してきても、

吉永小百合

フーテンの寅さん

大島渚監督
テレビが登場しても、しばらくは映画の文化が続きましたが、その後、その座をテレビに明け渡していきました。

この歴史は日本の戦前、戦後の歴史でもあります。

エノケンの楽団と舞台・映画・レコード
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明治の開国から大正リベラルを経て、昭和初期の時代は、西洋文明が怒涛の如く、押し寄せてきた時代でした。

とは言え、ネットどころか、テレビもない時代です。フィルム、レコード、楽譜、楽器などをヨーロッパ、アメリカで入手し、船で横浜まで運んでもらうしかありません。
飛行機は旅客用に使用される前のことで、サンフランシスコまで船で2週間かけて渡航した時代、船内での外国人向け演奏は大切なエンターテイメントでした。
彼らを通じて、ジャズなどの欧米音楽を取り入れ、戦前の大衆モダニズム文化を作り上げていきました。
海外の映画、ミュージカル、音楽が、希少で、入手が難しかった時代だからこそ、貪欲に入手しようとしたことが伺えます。
ネットでクリックの便利な時代になると、反面、貪欲さはなくなってしまいます。

今、人工知能が人の仕事を奪うのでは?と言われていますが、この時代、既に技術が人の仕事を奪う事態が起きていました。
サイレントと呼ばれる無声映画を弁士が解説する映画から、トーキーと呼ばれる音声付きの映画に代わり、大量の弁士が職を失いました。
弁舌にたけた彼らの人材活用も行いました。

大正リベラルから昭和初期の大衆モダニズム文化は、エロ・グロ・ナンセンスと言われます。
当時の西洋の女性の水着を映した映像は、今見れば、何でもないのですが、当時は、エロス、グロテスク、と見えたのかもしれません。
普通選挙の実施に伴い、治安維持法も導入され、検閲が厳しくなった時代。検閲を逃れるには、ナンセンスがよかったのかもしれません。

エノケンという偉大な先人の、文化の導入、再構築、普及、定着について考えてみました。
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東工大ホームカミングデー2018に行ってきました

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「国民女優としての原節子と戦後日本の風景」
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日本の映画の歴史は、1896年(明治28年)に神戸でキネトスコープが公開されたことから 始まります。その当時は、活動写真と呼ばれていました。

当初は、欧米から輸入したものですが、次第に国産の映画もできて、庶民の娯楽の中心となっていきます。
この歴史を見ていると、日本の文化の移り変わりがよくわかります。たとえば、このポスターを見ていると、当時の日本の庶民の娯楽、文化が伝わってきます。

カチューシャ、日活が作成し、女性も男性の俳優が演じていたことがわかります。

満州映画の表紙の女性、特に右の女性は、まるで今の女優のようにモダンな顔つき、服装です。

最初は、活動写真と呼ばれるように、無声でしたが、弁士が解説したり、字幕が出るようになり、やがてトーキーとよばれる音声付きの映画に代わり、弁士たちは職を失います。

エノケン、ロッパ、エンタツ、アチャコら浅草の芸人、

高峰秀子、田中絹代などの銀幕のスターを輩出し、小津安二郎と原節子など、娯楽を超える文化を形成してきました。
テレビが登場してきても、

吉永小百合

フーテンの寅さん

大島渚監督
テレビが登場しても、しばらくは映画の文化が続きましたが、その後、その座をテレビに明け渡していきました。

この歴史は日本の戦前、戦後の歴史でもあります。
2025年08月16日
65歳を過ぎても、仕事を頼まれるのは、ありがたいこと、若手の機会を奪わずに、若手とシニアが協奏するには
「60歳、65歳を過ぎても、仕事を頼まれるのは、大変ありがたいことです。感謝して、引き受けることが大切です。」と先輩から伺っておりました。

引退して、暇を囲っているくらいなら、手弁当でも研究活動を続けたい、シニアの方々がたくさんいます。
皆さん、生活にはゆとりがあるので、手弁当の研究活動が可能です。
私自身、いくつかの学会、研究会の座長、幹事、リーダーを引き受けています。
これらは有志で「やろうか、やりましょう」と立ち上げたもので、正式なポストではありません。
私は参加費、登録費、旅費、滞在費など、全額私費でまかなっております。少しでも社会に貢献、恩返し、お礼返しができれば、したい、と考えております。

ただ、「シニアの手弁当の研究活動が若手の活動の機会を奪っているのではないですか?」なんて言われます。有志の、私費の活動なのですが。
人生100年時代とは、若手とシニアの協奏でもあり、ある意味、競合でもありかもしれません。若手は待っていてはダメです。取りに行かないと。

研究はゆとりがないとできない。ハングリーでは無理
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引退して、暇を囲っているくらいなら、手弁当でも研究活動を続けたい、シニアの方々がたくさんいます。
皆さん、生活にはゆとりがあるので、手弁当の研究活動が可能です。

ゆとりがある人は、当初の計画とは、少し外れた、想定外の結果から、新たな研究テーマを見つけたりします
>
手持ちのインフォーマルな研究テーマを持つ研究者が増えている
>
リアルタイムでデータが取得され、気象、衛星など多くのデータが公開されるようになりました。
すると、その公開データを自分の手持ちのデータと組み合わせると、独自の研究が、極めて安価にできるようになりました。
>

研究手法、実験・観測、シミュレーション、データ活用を駆使する
>
・実験、観測系、これまで未知の現象について実験、観測を行うので、必ず、新しい知見が得られ、論文を書くことができます。
・研究予算がつかず、実験、観測、シミュレーションが難しい時は、公的データを収集し、それを分析して研究
>

抽象と具体の間を行ったり来たりするのが、学問と社会実装
>
理工系の学問を考えてみます。
数学、理論物理学などは、具体を抽象化した概念の抽象化をさらに進展させていきます。
機械工学、電気工学などは、具体的なもの、現象が対象です。

具体的な現象を数式、方程式で表現するという、具体から抽象化するプロセスが第1ステップです。
そして、検討、研究した結果を具体的なもの、現象を対象に適用する、という抽象から具体のプロセスが、技術の社会実装です。
たくさんの知識、情報を持っていたとしても、抽象化ができていないと、それらの知識、情報は、バラバラの点のままです。

抽象化ができると、共通点、相違点をベースに、それぞれの知識、情報の点を、つないで線としたり、面を構成したり、複層化することができます。
ただ、抽象化しただけでは、アイデア、プランのままで、具体化して、社会に実装することが大切です。
抽象と具体の間を行ったり来たりするのが、学問の社会実装かな、と考えております。
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共同研究自体が目的の研究から、どう研究成果を出す?
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若い学生は、新しい技術を取り入れる、新たな分野にチャレンジする、研究成果を社会実装する、など、得意、と思われているようですが、実は苦手な学生が多いんです。
研究テーマ、手法が決まると、そこから出て行こうとはしないんです
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年齢と共に、オーガナイザーからサポーターへ、ノスタルジーでは新規性が乏しい
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20代から40代前半までは、コミュニティーのオーガナイザーをしていました。40代後半からは、いろいろなコミュニティーに伺い、面白そうなもののサポーターをやりました。
企画をオーガナイズする際に、ベテランが行うと、斬新性は期待できません。かつての成功事例に何か、新しいものを付け加えたものになります。

一方で、若手の企画は、粗削りでも、斬新性が期待できるものが数多くあります。
ただ、実際の企画の運営を考えると、少し無理があったりします。そういった調整がベテランの役割です。
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手弁当の研究では、実験、観測を行うことは難しく、公開データの分析、あるいは、公開データと手持ちのデータの組み合わせで分析が主体になります。
予算を取得すると、これまで未知の現象について実験、観測を行うことができます。これにより、必ず、新しい知見が得られます。

新しい実験データ、観測データが得られても、それを抽象化ができていないと、それらのデータは、バラバラの点のままです。
抽象化ができると、共通点、相違点をベースに、知識、情報の点を、つないで線としたり、面を構成したり、複層化することができます。

未知の現象について実験、観測を行う若手、得られたデータを、公開データと手持ちのデータと組み合わせて分析、抽象化し、普遍化、複層化するシニア
シニアが研究プロジェクトをオーガナイズ、サポートし、若手が研究活動を行う、など、いろいろな協奏が考えられそうです。

引退して、暇を囲っているくらいなら、手弁当でも研究活動を続けたい、シニアの方々がたくさんいます。
皆さん、生活にはゆとりがあるので、手弁当の研究活動が可能です。
私自身、いくつかの学会、研究会の座長、幹事、リーダーを引き受けています。
これらは有志で「やろうか、やりましょう」と立ち上げたもので、正式なポストではありません。
私は参加費、登録費、旅費、滞在費など、全額私費でまかなっております。少しでも社会に貢献、恩返し、お礼返しができれば、したい、と考えております。

ただ、「シニアの手弁当の研究活動が若手の活動の機会を奪っているのではないですか?」なんて言われます。有志の、私費の活動なのですが。
人生100年時代とは、若手とシニアの協奏でもあり、ある意味、競合でもありかもしれません。若手は待っていてはダメです。取りに行かないと。

研究はゆとりがないとできない。ハングリーでは無理
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引退して、暇を囲っているくらいなら、手弁当でも研究活動を続けたい、シニアの方々がたくさんいます。
皆さん、生活にはゆとりがあるので、手弁当の研究活動が可能です。

ゆとりがある人は、当初の計画とは、少し外れた、想定外の結果から、新たな研究テーマを見つけたりします
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手持ちのインフォーマルな研究テーマを持つ研究者が増えている
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リアルタイムでデータが取得され、気象、衛星など多くのデータが公開されるようになりました。
すると、その公開データを自分の手持ちのデータと組み合わせると、独自の研究が、極めて安価にできるようになりました。
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研究手法、実験・観測、シミュレーション、データ活用を駆使する
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・実験、観測系、これまで未知の現象について実験、観測を行うので、必ず、新しい知見が得られ、論文を書くことができます。
・研究予算がつかず、実験、観測、シミュレーションが難しい時は、公的データを収集し、それを分析して研究
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抽象と具体の間を行ったり来たりするのが、学問と社会実装
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理工系の学問を考えてみます。
数学、理論物理学などは、具体を抽象化した概念の抽象化をさらに進展させていきます。
機械工学、電気工学などは、具体的なもの、現象が対象です。

具体的な現象を数式、方程式で表現するという、具体から抽象化するプロセスが第1ステップです。
そして、検討、研究した結果を具体的なもの、現象を対象に適用する、という抽象から具体のプロセスが、技術の社会実装です。
たくさんの知識、情報を持っていたとしても、抽象化ができていないと、それらの知識、情報は、バラバラの点のままです。

抽象化ができると、共通点、相違点をベースに、それぞれの知識、情報の点を、つないで線としたり、面を構成したり、複層化することができます。
ただ、抽象化しただけでは、アイデア、プランのままで、具体化して、社会に実装することが大切です。
抽象と具体の間を行ったり来たりするのが、学問の社会実装かな、と考えております。
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共同研究自体が目的の研究から、どう研究成果を出す?
>
若い学生は、新しい技術を取り入れる、新たな分野にチャレンジする、研究成果を社会実装する、など、得意、と思われているようですが、実は苦手な学生が多いんです。
研究テーマ、手法が決まると、そこから出て行こうとはしないんです
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年齢と共に、オーガナイザーからサポーターへ、ノスタルジーでは新規性が乏しい
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20代から40代前半までは、コミュニティーのオーガナイザーをしていました。40代後半からは、いろいろなコミュニティーに伺い、面白そうなもののサポーターをやりました。
企画をオーガナイズする際に、ベテランが行うと、斬新性は期待できません。かつての成功事例に何か、新しいものを付け加えたものになります。

一方で、若手の企画は、粗削りでも、斬新性が期待できるものが数多くあります。
ただ、実際の企画の運営を考えると、少し無理があったりします。そういった調整がベテランの役割です。
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手弁当の研究では、実験、観測を行うことは難しく、公開データの分析、あるいは、公開データと手持ちのデータの組み合わせで分析が主体になります。
予算を取得すると、これまで未知の現象について実験、観測を行うことができます。これにより、必ず、新しい知見が得られます。

新しい実験データ、観測データが得られても、それを抽象化ができていないと、それらのデータは、バラバラの点のままです。
抽象化ができると、共通点、相違点をベースに、知識、情報の点を、つないで線としたり、面を構成したり、複層化することができます。

未知の現象について実験、観測を行う若手、得られたデータを、公開データと手持ちのデータと組み合わせて分析、抽象化し、普遍化、複層化するシニア
シニアが研究プロジェクトをオーガナイズ、サポートし、若手が研究活動を行う、など、いろいろな協奏が考えられそうです。






























