2008年03月

2008年03月29日

「情報があふれかえる社会」から「表現が編みあがる社会」へ

メディア表現とリテラシーについて、ともに語り合う「広場」 「メル・プラッツ」公開研究会のテーマ「学環えんがわワークショップから考える」について書いたA面ブログ:新しい時代の「えんがわでのコミュニケーション」の続きです。

携帯電話、メールなど、人と人をつなぐツールが、集まったみんなをバラバラにする状況で、「えんがわでのコミュニケーション」はできるでしょうか?

メディア・エクスプリモの研究プロジェクトでは、ワークショップを提唱しています。

ワークショップで、異分野の少人数がコラボをし、一緒に手を動かす。

このプロセスの中で、信頼関係が生まれる。

そして、それぞれが持ち寄った知恵、スキルをバラして、組み替える、違った視点から同じ表現を見る

何かが集まった混沌としたものの中から結晶化し、何かの表現にする。

さらには、それらの表現を流動化させ、混沌とした状態にする。

このサイクルを繰り返す。

個人の表現と共同作業としての集合表現を往復する。

その中で、表現が編みあがってくる。

参加者は「情報の消費者」から、「情報の表現者」へと変わっていきます。

さらに、このプロセスは1回限りのワークショップではなく、継続できることが大切です。


ところで、なぜこんなことをするのでしょうか?

テレビ、新聞などのマスメディア、それと対極の携帯電話、ブログ、SNSなどの個人コミュニケーションツールはあります。

でも、その中間領域がぽっかり空いています。

ここの「えんがわ」部分がこれからの社会には大切なのかもしれません。

1回だけのワークショップで、「えんがわ」はできるものではありません。

でも、この活動が広がっていくと、細い「えんがわ」が太くなっていくのではないでしょうか?



「学環えんがわワークショップ」は今日の公開研究会まで、1週間開催していました。

疲れて、ダウンしてしまった人も何人かいます。

でも、一度ワークショップに参加した人たちとは、本当に仲良くなります。

マスメディアと個人コミュニケーションツールと「えんがわ」のワークショップの輪、どうなるのか?楽しみです。






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2008年03月28日

九段下 満開の桜をながめつつ、産学官プロジェクトもしばしの休息

千鳥が淵卒業生を送り出し、新入生を迎え入れるまでの期間が、大学のしばしの休息でしょうか?

大学の先生方の中には、この期間に家族と海外旅行に出かける方もいます。

そんな訳で産学官プロジェクトもしばしの休息です。

「TAK」さんは、日本武道館に近い九段下駅をよく通ります。

先週までは、毎日日替わりでいろいろな大学の卒業式が行われ、駅構内はごった返していました。

今週になって、はかま姿の女子学生を見かけることもなくなりました。(ああ、残念!)


4月になると、今度は入学式でごった返すのでしょう。

それまで、しばしの休息か?と言うと、そうでもありません。

このところの暖かさで、千鳥が淵の桜も見ごろです。

今週末から夜間はライトアップされるようです。

そんな訳で、花見客でごった返しそうです。

昔は、桜は入学式だったのですが、最近は桜は卒業式、になりました。

一歩一歩、春の息吹を感じながら、少し早い桜をながめて、「TAK」さんもしばしの休息です。


今日の委員会は九段下でいくつか行われましたが、4時から5時までの1時間、空き時間があるので、千鳥が淵、北の丸公園、靖国神社にお花見に行くこととします。

今日(3/27)は東京は桜が満開です。まだ4時なのに、たくさんの人がデジカメをもって、お花見です。

外国人の方も目立ちます。日本人と思っていたら、中国語、韓国語が飛び出してきて。

満開の桜を楽しむのは、今や日本だけの風習ではなく、グローバルになったようです。

靖国神社1靖国神社の参道には露店、屋台が準備を始めています。

焼きそば、焼き鳥、鮎の塩焼き、おでん、とうもろこし、缶ビール、などなど

青いビニールシートをひいて、夜の花見の場所取りの人もいれば、春休みで家族連れも目立ちます

これから始まろうとしているお花見のワクワク感が伝わってきます

「TAK」さんも焼きそばを頬張りながら、缶ビールと行きたいところですが、5時から委員会なので残念!

お祭り事、イベントはこれから始まろうとして、みんなが楽しそうに準備している時が、一番ワクワクして楽しいのかもしれません。

「TAK」さんは避暑地に行くのも、夏の暑い盛りよりもちょっと早めの7月初旬が好きです。


もうちょっとここにいたいのですが、もう5時。委員会が始まってしまいます。

ワクワク感を胸に、心残りですが、委員会に戻ります。


千鳥が淵は、今週末に夜間ライトアップされます。

この時期を逃さないように!





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2008年03月27日

科学技術コミュニケーションは、社会との対話のため?自己修養のため?

科学コミュニケーションの「内輪化」?に対して、賛否双方の立場から、多くのメッセージをいただきました。

このブログにもコメント、トラックバックをいただいたのですが、そのまま掲載すると、その方同士の感情的な応酬になることも懸念されました。

そんな訳で、申し訳ありませんが、ほとんど掲載を見合させていただいております。

取りとめもなく、長くなりますが、いただいたメッセージへの「TAK」さんの見解を書くことにします。

村上 陽一郎教授(国際基督教大学)から伺ったクライアントのため?自分の好奇心のため?を思い出しました。


20世紀前半までは、技術者と科学者は、明確に分かれていました。

技術者は人類発祥すぐ、からいたのでしょう。

家をつくる建設技術者、武器、・道具をつくる技術者、病気を治す医療技術者などなど

これらの技術は「技術を持っている人・集団」が、その集団外の技術を持たない人たちに対して、対価をもらって行われました。

すなわち、クライアントが集団の外部にいて、クライアントの要求に対して、対価をもらう、のが、技術者でした。


一方、数学・物理学などの科学は近代になって、哲学から分化しました。

科学は科学者自身の興味、好奇心を満たすために、行われました。

科学に関する知識を生産し、蓄積し、共有し、活用します。

これらは科学者集団の内部で行われます。自己完結的です。

特に、集団の外部にクライアントはいません。

優秀な科学的発見には、発見者の名前がつけられる「ごほうび」がありました。

マクセルの電磁方程式、ボーア理論、プランク定数、などなど


すなわち、

・クライアントのために、クライアントの要求に応じて、対価をもらって行い、
非公開なのが「技術」

・自分の興味、好奇心を満たすために行い、公開するのが「科学」

でした。20世紀前半までは。


20世紀後半以降、科学が社会に大きな影響を与えるようになり、科学にもクライアントができて、科学と技術の境界がなくなり、「科学技術」と一言で呼ばれる様になりました。

そこで、広く社会に科学技術を伝えよう、というのが、科学技術コミュニケーションでしょうか?

ところが、現実には、科学技術者集団の内部で自己完結的に行われていて、「20世紀前半までの科学」を抜け出ていないのが、科学コミュニケーションの「内輪化」? ということでしょうか?

「広く社会に伝える」はずが、「集団の内部で自己完結的」なのですから、厳しく言えば、「うまくいっていない」ことになります。

もちろん、タイトルに書いたように、企画側参加者の自己修養のため、という点では、多くの成果が得られるでしょう

「自己修養」ならばともかく、「自己満足」に陥らないように、と言うと、「言い過ぎ」でしょうか?言い過ぎかもしれません。


いただいたコメントに、ちょっと厳しい見解をします。

●できるところからやっているんです

「できるところからやる」とは、できるところからやっているうちに、次第に領域を広げ、ブレークスルーを見つけ、当初は「できない」と考えていたこともやる、ということではないでしょうか?

「できるところからやる」はずが、「できることしかやらない」になっていませんか?


●一生懸命やっているんです!頑張っているんです!

「一生懸命やっているんです!頑張っているんです!」だから、「うまくいっていない」などと言わずに、もっと暖かい目で、ということだと思います。

敢えて厳しい言い方をするのなら、「一生懸命やっているんです!頑張っているんです!だから、結果はともかく、プロセスが大切なのだから、いいんです」という考え方が、そもそも「集団の内部で自己完結的」な考え方ではないでしょうか?

「クライアントが集団の外部にいて、クライアントの要求に対して、対価をもらう」という立場に立てば、クライアントが満足しない限り、「うまくいっていない」ことになります。

一生懸命頑張っても、結果が出ない、のであれば、別の方法、手段を考えるべきではないでしょうか?

繰り返しになりますが、企画側参加者の自己修養のため、という点では、多くの成果が得られるでしょう


●アンケートをとって、反映しています

KY(空気が読めない)ではないですが、「紙に書かれたこと」よりも行間、紙には書かれていないこと、を読み取ることが大切ですよね

なお、「TAK」さんは知り合いがイベントの主催者のことが多いのですが、主催者の苦労を知っているだけに、よほど不満なイベントでも「いいイベントでしたね。ご苦労様でした」と言います。

「ちょっとこれ直した方がいいんじゃない」とは、めったに言いません。(実は、たまに言うことがありますが、主催者がいじけたり、プッツンしたり、その後のフォローが大変でした)



なお、社会は不公平で、ひいき目で、外見を大切にします。

例えば、東京大学、京都大学がイベントを行えば、たくさんの人が集まっても、それ以外の大学がそれ以上の内容のイベントを企画しても、人が集まらないかもしれません。

でも、それが現実なのですから、それを前提に進めましょう。


では、どうすれば、社会に科学技術が伝わるのでしょうか?

実は、産学官プロデューサーの「TAK」さんもよくわかりません。

ひとりでもふたりでも、「それって、おもしろいんじゃない!」という人ができることが大切なのでしょうか?

取りとめもなく、何の答にもなっていませんが、以上が「TAK」さんの見解でした。


ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 ...
リチャード P. ファインマン
能力主義・成果主義時代の 新・人事考課シ...
制作/株式会社レビックグローバル
「続ける」技術 実践セミナー
アヴァンティ株式会社 ビジョネット事業部
新しい科学論―事実は理論をたおせるか (...
村上 陽一郎


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2008年03月25日

ほとんどの作家が、最初は週末作家だった

週末の達人で、日本ビジネス作家協会の理事で、経済産業省勤務の小石雄一さんから週末作家パーティの案内がありました。

「TAK」さんは別件があるので、参加しませんが、挨拶文がおもしろいので、紹介します。

ほとんどの作家が、最初は週末作家だった。

これはまぎれも無い事実です。本業をもちながら、コツコツと文章を書き、築き上げているのです。

本業になったとたんに、好きなことが書けなくなったといういうことを良く聞きます。プロの作家やライターは自分の好きなことだけなく、相手の注文に応じて文章を書くという場面が多いのです。

その点、週末作家は違います。自己表現として長年ひとつのテーマを追求してる作家さんもいます。いつまで経っても本が出ませんが、それは自分の知的探求心を充たしている、充実の時を過ごしているのですから、いいのではないでしょうか。

週末作家は締め切りがありませんから、自分のペースで文章を書くことだってできます。パソコンのおかげで、何度も人に読んでもらい、何度も書き直すことが出来るようになりました。

推敲革命です。

企画書を書いて、出版社に送って、文章を書いてメールで送って本が出来るなんてことはまずありません。本は、編集者との共同作業、問題意識のぶつかりあいから生まれます。

ビジネス作家として著作をモノにしている人、編集者として著者やテーマをさがしている人などなど、一生に一冊は本を書いてみたいと思っている方のコミュニケーションの場として企画いたしました。

本を出すということで、自分を表現してみたい方ぜひ、集まってください。

廣川事務局長の生き方はとても参考になります。






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2008年03月24日

科学コミュニケーションの「内輪化」?

東京大学科学技術インタープリター養成プログラムを検討中の方へなどに書いたように「TAK」さんは科学技術コミュニケーションには大変関心を持っております。

そこでも、書いたように、まだまだ未開拓で改善、検討すべきところがたくさんある、と考えています。

「サイエンス・カフェに○○人集まった。アンケートも好評だった!」

「科学コミュニケーションプログラムが文部科学省に採択された!」

と喜んでいるだけでいいのでしょうか?


そんな折に、サイエンス・コミュニケーション代表の榎木英介さんから気になるメールが来ましたので、紹介します。


科学コミュニケーションという耳慣れない言葉が比較的多く聞かれるようになって数年が経った。

科学コミュニケーションは、科学、技術と社会の双方向コミュニケーションを促進するのが主な目的だ。

科学コミュニケーションが脚光を浴びるようになったのは、政府の意向が強い。

第3期科学技術基本計画には

「研究者等と国民が互いに対話しながら、国民のニーズを研究者等が共有するための双方向コミュニケーション活動であるアウトリーチ活動を推進する。」

と明記されている。

1995年には、科学技術振興調整費にて、北海道大学をはじめとするいくつかの大学に科学コミュニケーションを教授する講座ができた。これらに続き、研究機関や大学に科学コミュニケーションに関した講座ができた。

サイエンスアゴラが2006年からはじまり、教科書もできた。サイエンスカフェも様々な場所で開催されている。

こうした状況をみて、私たちはついつい「科学コミュニケーションは社会に定着しつつある」などと思ってしまう。

しかし、科学コミュニケーションという言葉を知っている人は限られている。

先日女子高校生にサイエンスカフェを知っているか問うたが、知っている人は皆無だった。理科教育に関するイベントに参加した大学教員の方々でさえ、何も知らない。

これが現実だ。

私たちはこの現実を直視して、地道に活動を続けていかなければならない。

最近気になるのが、科学コミュニケーションに携わる人たちが「業界化」してきたのではないか、という声があることだ。

イベントをやることにのみ主眼がおかれ、イベントの効果や参加者の声は聞かない。

イベントをやっても毎回同じような顔ぶれしか来ない。新しい人が参加しづらい。

狭い世界のなかでのみお互いをたたえあい、新しいことにチャレンジしない。

上記のようなことはないだろうか。

 
一部の趣味ならば上記でもいいと思う。しかし、仮にもコミュニケーションを標ぼうする行為に関与する人たちが、自分の世界に閉じこもってどうするのか。

もちろん、携わる人が少ない段階では、関係者同士の交流は密にしたほうがよいと思う。しかし、活動の対象が社会であることは意識していかなければならない。

上で書いたことは、杞憂であることを願っている。


上記の東京大学科学技術インタープリター養成プログラムも、プログラムが修了したら、「それで終わり」という感じで、修了者同士のSNSもメーリングリストもなくて、フォローアップなどが不十分です。

もちろん、「そんなこと受講者側でやればよい!」と言われれば、それまでですが、真剣に普及を考えるのであれば、修了者を放っておきぼり、にするのではなく、コンタクトを保つ努力はすべき、と考えます。

このように「あれっ」と思う人たちが出てくると、方向も変わってくるかもしれません。





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2008年03月22日

東大工学部の女子はモテるんです?

女子学生を理系に誘ってよいものか?と書いた余波が続いています。

女のこのための工学部進学情報誌「ハッピーテクノロジー 工学系学部へ行こうハート」をいただきました。

内容は読んでいただくとして、家庭科学総合研究所および東京大学工学部広報室特任教員の内田麻理香さんのコメントがおもしろかったので、紹介させていただきます。


東大工学部は、可能性が広がるだけでなく、女子はモテるんです

工学部の強みは、実社会と接点があること。

また、基礎から応用まで学問や進路の選択肢が広く、卒業したら、道が拓けるでしょう。

それと、もう一つ。

東大工学部の女子はモテるんです?

最先端の分野を学ぶ知的なイメージのおかげで、何倍も可愛らしく見えるようですね。

そんな意外な「メリット」も含め、工学部はやはり魅力的な場所だと思います。


内田先生のコメントにいろいろ言いたいこと、伝えたいことがありますが、それはまた他の機会に!





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2008年03月20日

急激な円高、外貨預金か??

2008年3月13日に、1995年11月以来12年4か月ぶりに1ドル100円の大台を突破した円相場はその後も上昇し、17日には1ドル97円近辺で取引されました。

円相場が1ドル96円にまで急上昇するなかで、外貨預金に投資マネーがジャブジャブ流れ込んでいるそうです。

100円突破した段階で、「いましかない」と個人投資家が動き出したようで、この外貨シフトはやみそうにない、とのことです。

インターネット専業で、外貨預金の獲得に積極的なソニー銀行は、の外貨預金残高は2月末で2300億円弱と、07年12月末と比べて約310億円増えています。そのうちの54%が米ドル建てで占めています。


ところで、円高・ドル安の今、米ドル建ての外貨預金は狙い目なのでしょうか?

外貨預金の魅力とは、金利のよさ、と、為替差益、でしょうか?


まず、金利です。

金利を見てください!どの銀行でもよいですから、米ドル建ての外貨預金の金利です。

これって、日本の金利の間違いでは?というくらい、低金利ではありませんか?

FRB(連邦準備理事会)が追加の利下げを行っているのですから、当然、低金利です。


次に為替差益です。

1ドル95円近くまで円高が進んだことで、実は、含み損を抱えた個人投資家も少なくありません。

仮に、今が円高のピークで、今後ドル高に反転すれば、確かに為替差益を得ることができます。

米国景気の悪化や金融市場の混乱が続くなかでドル売りの流れがすぐには収らず、円高がさらに進展すれば含み損が膨らむことになります。


これから円高はさらに進むのでしょうか?それとも、今が円高のピークで、今後ドル高に反転するのでしょうか?

「これ以上の円高はない」と予測するエコノミストも、「まだまだ円高は進む」と予測するエコノミストもいます。

アメリカのブッシュ大統領、FRB(連邦準備理事会)のベン・バーナンキ議長、日本の財務省、日銀関係者の発言を額面通りに受け取ってはいけません。

彼らには思惑があって、ある状況に誘導するために、発言しているのですから。

こういう時こそ、メディア・リテラシー(メディアの情報を読み解く能力)、金融リテラシーが求められます。

はっきり言って、「円高はさらに進むのか?反転してドル高に向かうのか?」について、「TAK」さんはよくわかりません。

いい加減な感じでは、「円高はさらに進む」気がしますが、明確な根拠はありません。


それにしても、これだけ国際的に通貨が乱高下する中、日本の通貨の番人である日銀の総裁人事を巡って紛争している場合でしょうか?

与党も野党も、政治家はもっと大所高所に立って、論戦してもらいたいものです。






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2008年03月19日

世界のスーパー女性研究者が語る

女子学生を理系に誘ってよいものか?と書きました。

皆さんからいろいろなメッセージをいただきました。


結婚、出産、育児と研究活動を立派に両立している女性研究者もいます。

また、一方、なんとなく博士課程に進んで、年齢を重ね、そのうちにボーイフレンドも去っていって、結婚できるのか?不安な女性研究者もいます。

そのひとつひとつが「重くて」、プライベートな事例なので、紹介は差し控えます。

ところで、「女子学生を理系に誘ってよいものか?」というタイトルがネガティブはニュアンス、であるのは否めません。

そこで、逆にポジティブなタイトルのを紹介します。

その名も、世界のスーパー女性研究者が語る

東京大学創立130周年記念および文部科学省科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成」事業の一環の国際シンポジウムです。


東京大学では、最先端の研究・教育機関として国際性および女性の活躍を推進しています。

このたび、創立130周年記念事業の一環として、学術の魅力と女性研究者の未来や可能性を語り合うための国際シンポジウムを開催いたします。

国際的に活躍する欧米やアジアの優れた女性研究者を招聘し、各分野の魅力について語っていただきます。

また、国内の各研究機関から女性研究者支援について課題提供をいただき、更なる女性研究者の情報交換、交流の場としたいと思います。

本シンポジウムは主に女子学生や若手女性研究者を対象としていますが、本学における女性研究者支援の周知も目的にしております。

多くの研究者や支援者の積極的な参加を歓迎いたします。

概要開催日 2008年3月28日(金)10:00〜16:30

会 場 東京大学 弥生講堂・一条ホール

東京都文京区弥生1-1-1 東京大学弥生キャンパス(農学部)内

ということです。

どんなシンポジウムなのでしょうか?参加してみてはいかが?








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2008年03月18日

大学発ベンチャー「知識の収益化」と「触媒作用」

大学発ベンチャー成功の鍵を握る 産学連携と知財戦略で、



日本では大学発ベンチャーの評判は、必ずしもよくありません。

大学発ベンチャー1,000社のような数値目標だけ掲げられ、つぶれているものも少なくありません。

よく言われるように、経営、資金調達に疎い大学関係者だけでは、起業、上場などは難しいかもしれません。

一方、有名なスタンフォード大学とシリコンバレーでは、グーグルのような世界を席巻する企業も誕生しています。



と書いたところ、いろいろな方からメッセージをいただきました。

メッセージを下さった方々、ありがとうございます。

その中で、特に興味深かったものを紹介させていただきます。

●「お金を使うのが当たり前の研究」から「知識の収益化」へ

これまで大学では、科研費、振興調整費、あるいは企業からの委託研究費、共同研究費など、研究費用を獲得してきて、お金を使って研究活動を行い、研究成果を出す、というものがほとんどでした。

その研究成果を、事業化、あるいは、特許、ライセンスなどの形で、収益化する、ということは、ほとんど行われていなかったのではないでしょうか?

確かに特許をたくさん出されている大学関係者もいます。

しかし、そのほとんどが国内特許で、しかも、未活用特許、ではないでしょうか?特許を手段に収益化するのではなく、特許出願自体が目的となってしまているのが現状ではないでしょうか?

大学関係者は学術的成果が評価されてきましたが、「知識の収益化」へも、もっと注目してもよいのではないでしょうか?


●大学と産業の「触媒作用」

大学と産業の産学連携は行われていますが、まだまだ、というのが実情です。

双方とも「内気な独身者」のように「どこかに自分に合ういい人はいないかしら?」と思っているだけで、具体的なアクションを起こせないでいる、というとわかりやすいでしょうか?

双方をよく知っている「大学発ベンチャー」は入ると、産学連携はずっと進むのではないでしょうか?


●基礎研究から実用研究へのデス・バレー(死の谷)を埋める

基礎研究から実用研究までの間はデス・バレー(死の谷)と呼ばれます。

市場規模、商品化の目途もはっきりしない段階で、企業はなかなか手を出せません。

「大学発ベンチャー」もここで倒産してしまうことが少なくなく、リスキーです。

でも、ここを埋めることができるのは、「若者」「ばか者」「よそ者」の「大学発ベンチャー」が適任かもしれません。


●「山師」の排除

「大学発ベンチャー」は研究者が多く、資金調達、株式上場、などは苦手なため、これらに明るい人に来てもらいます。

ところが、中には「ベンチャーでひとやま当てたら、さっさと他へ」と、儲け話だけに興味があり、事業には関心がない「山師」も少なくありません。

このような「山師」には気をつけなければならない、ようです。







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2008年03月17日

女子学生を理系に誘ってよいものか?

NPO法人サイエンス・コミュニケーションの榎木英介代表から、「気軽に女子学生を理系に誘ってよいものか?」という考えさせられるメールをいただきましたので、紹介します。


私の役目は「ジュニアサイエンスカフェ」を仕切ること。

ジュニアサイエンスカフェは、生徒が主体となって学校で行われているサイエンスカフェで、イギリスなどでは盛んにおこなわれているようだ。

日本でもいくつかの高校が行っているときく。

今回は、女子高校生たちに実験をしてもらい、それをみんなの前で発表してもらうという形式で行った。

歌あり、演劇ありと、ちょっと本来の意味のサイエンスカフェとは違ったのかもしれないが、高校生たちの生き生きとした様子を見て、非常に刺激を受けた。

それと同時に、やや複雑な思いもした。

このジュニア科学塾は、文部科学省の女子中高生の理系進路選択支援事業として行われている。

ウェブサイトによれば、この事業は以下のような趣旨で行われている。以下引用。

「我が国は女性研究者の比率が欧米諸国に比べて著しく低く、また、理工系の学部・大学院においても女性の割合が低い状況にあります。さらに、科学技術分野の職業に対する情報提供が十分ではなく、特に女子中高生が自らの進路を考える上で大学卒業後の進路を想起しにくく、科学技術分野への進学を躊躇しがちな傾向が見受けられます。

これらを踏まえ、本事業では、女子中高生の理系進路選択を支援するため、女子中高生の理系分野に対する興味・関心を喚起する様々な取組を行います。」


この趣旨には賛同する。女性研究者がもっと増えるべきだと思うし、「理系なんていくな」というような親、学校などの圧力を受けることなく、堂々と理系に進学してほしいと思う。

すくなくとも、理系を選択する、という機会は十分に与えられるべきだと思う。

一方で、「理系はこんなにいいものですよ」と言って、気軽に誘っていいものか、とも思う。

なぜなら、ポスドク問題のように、理系の人材が十分に活用されていないという状態がある。年齢があがるにつれ、ポスドクに占める女性研究者の率が高まるというデータもある。女性研究者を取り巻く様々な差別などは、改善されつつあるというものの、ままだ残っている。

こんな状況のなか、理系のよい面や、成功した研究者を全面に出して「理系にいらっしゃい」というのがはたしてよいことなのか、やっていて心苦しさを感じた。

引率された高校の先生がおっしゃっていたが、このイベントは、高校生の人生を変えてしまうほどのインパクトを持っているという。その責任の重さをずしりと感じる。

結局のところ、ポスドク問題、男女共同参画、理科離れなどはすべてつながっており、一つのものの多面的な様相なのだと思う。

このイベントに集まった、キラキラと希望に満ち溢れた高校生たちが、のびのびとその才能を伸ばしていけるように、研究環境や研究者の意識を変えていかなければならない。





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大学発ベンチャー成功の鍵を握る 産学連携と知財戦略

東大・本郷キャンパスで行われていた同時多発変化連絡会議「見えてきた未来」を切り上げて、政策研究大学院大学で行われる知的財産マネジメント研究会「大学発ベンチャー成功の鍵を握る 産学連携と知財戦略」に参加します。

講師は北海道ベンチャーキャピタル株式会社 代表取締役社長 松田一敬氏。

慶應義塾大学卒業後、山一證券に勤務し、その後、北海道大学で医学博士を取得、という経歴の持ち主です。

日本では大学発ベンチャーの評判は、必ずしもよくありません。

大学発ベンチャー1,000社のような数値目標だけ掲げられ、つぶれているものも少なくありません。

よく言われるように、経営、資金調達に疎い大学関係者だけでは、起業、上場などは難しいかもしれません。

一方、有名なスタンフォード大学とシリコンバレーでは、グーグルのような世界を席巻する企業も誕生しています。


松田氏は、

・優れた大学であっても、大学に知財戦略、商業化戦略がなければ、ビジネスは生まれない

・事業化の基礎は技術の権利化

・大学発ベンチャーの役割は大学と産業のブリッジ

と言っています。


知的財産の問題は研究開発を行っている時には、発生しません。

事業化し、あるいは、競合他社が参入した時に、あるいは競合他社の市場に参入する時に、発生してきます。

その時に、事業が成り立つように、知的財産の問題はもっと検討されなければならないようです。






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2008年03月14日

夢を言葉に、言葉を形に

早稲田大学で行われたテニュア・トラックプログラム 講演会に参加しました。

「テニュア・トラック」については、その説明だけで1日分のブログを費やしてしまう、賛否両論激しいので、ここでは紹介しません。

この講演会で東京理科大学総合科学技術経営研究科 森健一教授の「コンセプト創造のすすめ」というお話がありました。

森教授は、東芝に勤務し、パーソナル型ワードプロセッサの開発に取り組み、ラップトップ型パソコン、ノート型パソコンを世界に先駆けて製品化し、常務となってからは、白物家電の新製品を次々に市場に送り出しました。

東芝最大の子会社である東芝テックの社長を務めた後、現在は、東京理科大学の専門職大学院で現役の技術者に技術経営を教えておられます。学生さんの中には、大企業の副社長もいるということです。

日本は戦後、原材料を輸入し、工業製品を輸出して、いわゆる貿易収支は黒字でした。

但し、これらの工業化は、欧米先進国を模倣し、それらのコストを低減し、効率化を図るものでした。

特許、ライセンスなど、知的財産に関わる技術貿易が黒字になったのは、1993年とわずか15年前です。

この時代に模倣の「もの作り」時代から、技術創造立国の「もの創り」時代に変革しました。

模倣の「もの作り」時代は、工程を改善し、生産性を向上し、コストを削減し、競争力をつけれことが大切でした。

ところが、技術創造立国の「もの創り」時代は、新しい市場を開拓し、新しい付加価値を産み出すことが大切です。

顧客についての考え方も変化します。

模倣の「もの作り」時代は、「顧客のために」顧客に「安くてよいものを」提供していれば、よかった訳です。

ところが、技術創造立国の「もの創り」時代は、「顧客の立場に立って」顧客自身も気付いていない潜在的ニーズを掘り起こします。

森教授は「コンセプト」を「未来社会が求めている本質的なものを、短い言葉で表現したもの」と言っています。

ラテン語の語源をたどると、「妊娠する」に行き着きます。

新しい考えが「宿る」ことが、コンセプトの創造、なのでしょうか?

今では、当たり前の、日本語ワードプロセッサーも、携帯電話も、「将来こういうものがあればいいな」が原点です。

パーソナル型ワードプロセッサ、ラップトップ型パソコン、ノート型パソコンなど、個々の商品の開発物語は「ヒット商品を生む方法論を確立した技術者」で見ていただくとして、

コンセプトの創造、とは、

「夢を言葉に、言葉を形に」が基本、ということを紹介しておきます。





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2008年03月13日

防災対策は文理融合で!

3/12東京大学総合防災情報研究センター設立準備シンポジウムに行って来ました。

日本は地震、津波、集中豪雨、土砂崩れなど、の災害が、有史以来の昔から発生しており、大きな被害が起きていました。

技術は飛躍的に進歩し、社会、経済も進歩しましたが、人的被害・物的被害は、毎年のように起きています。

専門家たちの取り組みにも、問題がありました。

例えば、地震を例に取ると、

理学、サイエンスの専門家は、プレート理論、活断層などの地震発生メカニズム、地震波の伝播、などを研究します。

工学、エンジニアリングの専門家は、耐震設計・耐震構造など地震に強い構造物、などを研究します。

災害・被害情報をどう伝えるか?救援活動の体制・規模、復旧活動の体制・規模、などは、研究する人もまばらで、「行き当たりばったり」「その時になってみないとわからない」のが実情です。

こう書くと、「うちの会社は阪神大震災を教訓にマニュアルをしっかり整備している」という人がいるかもしれません。

では、全社員が、その分厚いマニュアルの内容を把握、理解していますか?今、大地震が起きても、全社員が整然と行動できますか?

災害発生直後には、誰もが情報がありません。それゆえ、人々はメディアが発する情報を何とか収集し、それにしたがって行動します。頼みの携帯電話は伝わらないかもしれません。

メディアは災害・被害情報をどう伝えるか?あるいは情報をどう収集するか?という課題もあります。

必要な情報も急激に推移します。

災害が発生した日、翌日は、

●人的・物的被害個所・規模を把握する情報、被災者の救援に関する情報

翌日、翌々日は、

●食料・水・医療、仮設住宅など、応急支援物資の情報

3〜5日後

●各地からの救援隊を受け入れる道路、施設に関する情報

などなど

被災地では徹夜の作業が続く中、これらの情報の収集、発信は、容易ではありません。但し、これらの情報を正しく、収集し、伝えることができるか?否か?が、その後の復旧作業の成否を左右します。

このような反省をもとに、社会科学系の情報学環、理学系の地震研究所、工学系の生産技術研究所が連携して、文理融合型の研究センターを設立することになったそうです。


設立準備に際して、興味深い逸話が伺えましたので、紹介します。参考にしてください。

●弱っている被災地を別の災害が襲う

原爆投下後の壊滅状態の広島を枕崎台風が直撃しました。なすすべもなかったのは、言うまでもありません。

●伝わらなかった科学者にとっての「常識」

雲仙普賢岳では火砕流により、多くの被害者が出ました。

火砕流が500℃と高温で、吸ってしまうと瞬時に肺がやられて、しかも時速100kmを超える高速で、自動車でも逃げられないことは、火山を研究する科学者の間では「常識」でした。

この科学者の「常識」が少しでも伝わっていたら、被害はずっと少なかったのかもしれません。

●経験による能力の格差

3年前に新潟県中越地震を経験したばかりの新潟県職員は、地震復旧に関する能力が著しく高く、昨年の柏崎、刈波で発生した中越沖地震でも、手際が優れていました。

ところが、残念ながら、市町村職員は前の地震復旧に直接携わっていないため、能力格差が際立ちました。

●警報発令下の不用意な見回り

暴風雨警報、大雨洪水警報が発令されると、田畑、堤防を見回りに行ったり、屋根にのぼる人がいます。

この時に被害に遭う人が非常に多いのです。警報が発令されたら、見回りはやめましょう

●心配な自立できない都市住民

中越地震で被害が大きかった山古志村では、オロオロしている学生ボランティアを尻目に、現地住民が火を起こし、食料を調達し、リーダーシップを発揮したそうです。

山奥の集落では、自分のことは自分でする、ことに普段から慣れているので、いざと言う時の対応力が優れています。

何でも、お金を出して他人にやってもらう都市住民は、災害時にどうなるのか?心配です。





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2008年03月11日

「経験・勘」と「学問・理論」の絶妙な相乗作用

賢者は学問に学び、凡者は経験に学び、愚者は経験からも学ばない?と書きました。さらにその中で、


マーケティング、ファイナンスあるいは生産、流通などの実務を「見よう見まね」で経験していくよりも、基本的な学問を学びながら、進めていく方が、ずっと効率的


と書きました。

一方、MOT(技術経営大学院)には社会人経験が必要?では、


「MOT(技術経営大学院)での経験を、より有意義にしたいのであれば、社会人としての実務経験があった方がよい


と書いています。


一方では、「経験よりも学問」と言い、他方では、「学問を有意義にするには経験」と言っております。

これは矛盾するのでしょうか?

前者は、「経験・勘だけではなく、理論を学びながら進めるほうが効果的」、後者は、「学問・理論だけではなく、実務をまじえて」ということで、両方とも「「経験」と「学問・理論」の絶妙な相乗作用を図るとずっと効果的」ということで、何ら矛盾するものではありません。

基礎をしっかり固めてから応用に移る?で、


最小限の基礎を学んだら、すぐに応用に移って、わからなければ、その時に基礎に戻ればよい


と書きましたが、基礎を「学問・理論」、応用を「実務」に置き換えてみます。

「最小限の「学問・理論」を学んだら、すぐに実務に移って、わからなければ、その時に「学問・理論」に戻ればよい」

どうでしょうか?

例えば、あなたがテニスを始めるとします。

いきなり、テニスコートに出て、プレーをするのではなく、モデルとなる選手をビデオ(今はDVDか?)で見たり、基本的な解説書でストローク、ボレー、サーブなどの基本を読みます。

次に、ビデオ、DVDを見て、解説書で読んだ事を、実際にコートに出て、試してみます。

うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあるでしょう。

自己流でプレーをしていても、あるところまでは進歩しますが、止まってしまいます。

そこで、あなたはもう一度、モデルとなる選手をビデオ(今はDVDか?)で見たり、解説書を再び読んだり、コーチからアドバイスをもらいます。

そして、またコートに出て、これらを試してみます。


このように、「経験・勘」と「学問・理論」を繰り返して、次第に上達していきます。


「経験・勘」と「学問・理論」、どちらかだけに偏ることなく、絶妙な相乗作用を生み出すと、思いがけない効果を発揮します。


孔子の論語に、次のような一節があります。

学んで思わざれば 則(すなわち)罔(くらし)

思うて学まなばざれば 則(すなわち)殆(あやうし)

いくら読書しても、その内容を検証し、しっかりと作者の意図を理解するようにしなければ、何も身に付いていないのと同じである。

また逆に、自分一人で考え空想するだけで本を読まなければ、独善的になって危険である。


再度繰り返します。

「経験・勘」と「学問・理論」、どちらかだけに偏ることなく、絶妙な相乗作用を生み出すと、思いがけない効果を発揮します。




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2008年03月10日

東京大学科学技術インタープリター養成プログラムの文部科学省評価

東京大学科学技術インタープリター養成プログラム文部科学省評価が掲載されていました。

文部省評価と言うと、「紙の上だけの評価では?」と思うかもしれませんが、まるで、実際の参加者の「TAK」さんのコメントを反映したような、「適切で、正しい評価」です。


社会人コースについては、


・科学技術と社会の相互交流を図る科学技術インタープリターを養成領域は未だに教授法や教材が確立されていない状況にある。

その中で模索しながら取組が行われ、人材養成の手法に様々な試行錯誤が見受けられるが、全体として良くマネージメントされている。


その通りですね!



・社会人からの要望に対応するべく、社会人コースを開講し多くの参加者を集めるなどの挑戦も行われている。

学生だけではなく、社会人へも対象を幅広くした位置付けは妥当であると考えられるが、養成目標の設定がより明確になされることが望まれる。

また、科学技術と社会との双方向コミュニケーションという意味では、市民の情報をどの様に科学者に伝えるかという社会から科学への方向について、養成手法の今後の更なる展開に期待したい。


これも全くその通りです。



・社会人コースの対象を幅広く設定したことは、社会的な波及効果の意味から評価することができる。ただし、いずれも、今後の追跡調査などによる効果の検証が望まれる。

なお、現状では高いレベルの基礎的能力を有している受講生を前提としたカリキュラムになっていると考えられるが、今後はより一般的なレベルの受講生に対しても適応できるような養成カリキュラムの検討や、テキストの更なる充実が図られることが望まれる。


追跡調査の結果、どのような成果が出たのか?わかるのであれば、楽しみです。

なお、確かに現状では、受講生は大学教授、企業のエンジニア、研究機関の研究員、科学コミュニケーター、大学院博士課程の学生さん、など「高いレベルの基礎的能力を有している」方々でした。

一般的なレベルにしてしまうと、逆にこれらの方々は「もっと高度な内容を!」と不満かもしれません。

スタンダード・コース(一般レベル)とアドバンスレベル(大学院レベル)などの設定があるといいのかもしれません。


北海道大学「科学技術コミュニケーター養成ユニット」、早稲田大学「科学技術ジャーナリスト養成プログラム」も掲載されていますので、あわせてみるとおもしろいかもしれません。







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2008年03月09日

賢者は学問に学び、凡者は経験に学び、愚者は経験からも学ばない?

「愚者は経験から学び、賢者は歴史に学ぶ」とはドイツの宰相ビスマルクの言葉です。

これは、愚者は自分で失敗して初めて学ぶが、賢者は自分の経験だけでなく、多くの先人の成功、失敗の例から学ぶ、という意味でしょうか?

これを「TAK」さん流に解釈したものが、表題の「賢者は学問に学び、凡者は経験に学び、愚者は経験からも学ばない?」です。

「歴史」を「学問」に置き換えています。

経済も、法律も、工業も、医療も、あるいは社会も、実務が先にあって、それに対して、原理、法則を見出していったものが、経済学、法学、工学、医学、社会学です。

例えば、経済学です。

人類発祥から、物々交換など、自分が獲得、採取したものを他者のものと交換する、個別の物々交換は不便なので、貨幣の誕生、などの経済行為がありました。

この頃、「経済学」などはありません。もちろん、これらの経済行為に対する「賢人の知恵」のようなものはあったでしょうが。

この経済行為に対する「賢人の知恵」を体系的にまとめたものが、「経済学」です。

これまでの経済行為に対する基本的な「経済学」を学んだ上で、経済行為を行う方が、自分の経験からだけ学ぶより、ずっと効率的です。

もちろん、社会は急激に進み、変化し、「学問」に落とし込まれていない分野がたくさんあります。これの新分野領域を「学問」にしていく行為が「研究」なのでしょう。

よく言われるように、既に、学問のテキストに記載されていることを、繰り返しても「研究」にはなりません。


話が少し横道にそれました。

「TAK」さんが言いたいことは、マーケティング、ファイナンスあるいは生産、流通などの実務を「見よう見まね」で経験していくよりも、

基本的な学問を学びながら、進めていく方が、ずっと効率的、ということです。


なお、ビスマルクは「愚者は経験から学ぶ」と言っていますが、本当の愚者は、痛い目に遭う経験をしても懲りずに繰り返すようです。

これが「TAK」さんの言う「凡者は経験に学び、愚者は経験からも学ばない」です。




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2008年03月06日

トランジションはこれまでの準備、蓄積による?

3月はトランジションの季節、と書きました。

ただし、トランジションは自然に出来る訳ではありません。

それまでの目標設定、その目標への準備、蓄積がポイントです。

例として、わかりやすいのが、大学進学でしょうか?

これまで十分に準備、勉強していた人は、首尾よく希望する大学へ進学できるし、そうでなかった人は、浪人するか?あまり希望していない大学へ進学せざるを得ない、など、トランジションがうまくいきません。

ただ、大学入試はいつ、どのような形で行われ、過去にどのような問題が出題されたか?ほぼ正確な情報が入っています。

いつ、どのような機会があるのか?が、わからない場合が実はずっと多いのです。

例えば、「TAK」さんが紹介した「キャリアアップMOT(技術経営)東京工業大学大学院プログラム」「東京大学科学技術インタープリター養成プログラム社会人講座」などは、存在自体あまり知られていないし、ある日突然募集があって、極めて短期間に応募、選抜があります。

募集が掲載されてから、あわてて、関係書などの本を読むなど、にわか仕立てをして、志望小論文を無理に書いても、募集側に熱意は通じるものではありません。

こういった機会を「発見」し、しかも、活用するには、日頃からの準備、蓄積が大切です。

ということで、機会を捉えて、トランジションを行うには、目標設定、その目標への準備、蓄積がポイントです。






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2008年03月05日

3月はトランジションの時期

3月は産学官プロジェクトのまとめの時期です。

先生方、学生の皆さんが夜を徹して、報告書をまとめています。本当にご苦労様です。

では、「TAK」さんは、と言うと、・・・??? という感じです。

一生懸命報告書をまとめている先生方、学生の皆さんには、本当に申し訳ないのですが、プロジェクトが楽しくて、ワクワクするのは、立ち上がり、前半戦の時期です。

「これから何が起こるのだろう?」「どんな成果が出るのだろう?」「どんなブレークスルーが出るだろう?」

「これから」という時期は、本当に楽しいのですが、3月は、もう先が見えてしまっている、のです。


これって、学生さんも同じです。

就職する学生さん、他大学の大学院へ進学する学生さんには、新しい生活の始まりが、もうそこまで来ています。

ちょっと不安だけれど、新しい生活に胸をふくらませています。

一方、同じ大学の大学院に進学する学生さんは、もう様子が、ある程度わかっています。

ちょっと表情の輝きが違うみたいです。


そんな季節が3月なのでしょうか?

そして、3月になると、思わず口ずさむ歌があります。松任谷由実さんの「卒業写真」です。

アネゴの日記 「あなたは時々 遠くで叱って」を読んでいたら、完全に浸ってしまいました。


松任谷由実 「卒業写真」


悲しいことがあると 開く革の表紙 卒業写真のあの人はやさしい目をしてる

町でみかけたとき 何も言えなかった 卒業写真の面影がそのままだったから

人ごみに流されて 変わってゆく私を あなたはときどき 遠くでしかっって

話しかけるように ゆれる柳の下を 通った道さえ今はもう電車から見るだけ

あの頃の生き方を あなたは忘れないで あなたは私の 青春そのもの



追伸

東京大学科学技術インタープリター養成プログラム社会人講座 (2008年春期)が募集を開始しました。

講師陣は以下のような錚々たる顔ぶれです。

4月24日(木) 黒田 玲子(大学院総合文化研究科教授)
『医療の進歩と社会』

5月8日(木) 松田 良一(大学院総合文化研究科准教授)
『「羊水」は教えられているか?−日本と諸外国の生物教育比較』

5月22日(木) 嶋田 正和(大学院総合文化研究科教授)
『GM作物による生物多様性への影響評価と許認可体制』

5月29日(木) 石浦 章一(大学院総合文化研究科教授)
『意識を分子で語る』

6月5日(木) 廣野 喜幸 (大学院総合文化研究科准教授)
『脳科学と社会−脳科学リテラシーの観点から』

6月19日(木) 村上 陽一郎(本プログラム特任教授)
『医療と医学の間(はざま)』

7月3日(木) 藤垣 裕子(大学院総合文化研究科准教授)
『わかりやすさとは何か 〜生命科学の場合』

なお、受講生は誰でも受講できる訳ではなく、選抜があります。

選抜の理由は、「FAQ なぜ選抜を行うのですか?」に書かれています。

締切は平成20(2008)年3月31日(月)だそうです。

なお、「TAK」さんはもうこの講座は「卒業」です。他にやることがあるもので。




人工物の構造と特性 (シリーズ現代工学入...
中島 尚正
技術知の射程―人工物環境と知
吉川 弘之
松任谷由実 THE LAST WEDNE...
EMIミュージック・ジャパン
極上のおやつ
松任谷 由実/本上 まなみ/深澤 里奈/藤田 千恵子









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2008年03月03日

手放して、よかった?

やっぱり大変?自家用車の売却に書きましたが、「TAK」さんが自家用車を売却してから、ちょうど1年が経ちました。

「TAK」さんが自家用車を購入した数年(数十年?)前は、自宅通学の大学生など若い男性は自家用車を持っているのが当たり前、BMW、ベンツなど、外車を乗り回す人もちらほら、いました。

主な用途は、週末、夏休み、連休のレジャーでしょうか?

「TAK」さんも軽井沢、山中湖などの高原、湘南、房総などの海に、よく出かけました。

ただし、駐車場代、保険代、税金、ガソリン代で月5万円以上もかかります。

あまり乗らないシーズン・オフでも確実にこの費用はかかります。

そこで、1年前に売却した訳です。

そこで、この1年を振り返ります。

確かに、軽井沢、山中湖などの高原は、特に現地に着いてからの交通手段は自動車がないと、不便で、夏休み、連休に行く機会はなくなりました。

でも、不便なのはそれだけです。

週末の移動は、首都圏では電車の方が、安くて、早くて、駐車場を探す手間もなく、ずっと便利です。

自家用車を所有している時は、疑いもせずに、それを前提に生活しています。自家用車を手放すことなど、考えもしません。

でも、手放してみると、負担が軽くなり、ずっと楽、なことに気付きました。

「あることが当たり前」だと思っているものを手放すと、結構いいのかもしれません。







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2008年03月02日

イノベーションは共有できて、協力できる時に誘発される

イノベーションを誘発するには?

サービスパワーがイノベーションを変える?

国際ワークショップ「サービスパワーがイノベーションを変える」を紹介してきました。

まとめが、

●イノベーションは共有できて、協力できる時、に誘発される

というものでした。

つまり、イノベーションは、あなた一人ではなく、環境も巻き込まないと、難しいのです。

ここで、いろいろ問題がでてきます。

「自分は変われるかもしれないけど、他人まで変えることはできません」

「自分の職場は、保守的で、そんな雰囲気ではありません」

「自分の研究室は、みんな、自分の研究の事だけ考えていて、他の事には関心を示しません」

などなど

自分が変わることで、周りの環境を変えていく、のが理想ですが、すぐには難しいかもしれません。

「環境」とは自分が属している職場、研究室だけを指すのでは、ありません。

関心がある勉強会に参加する、ネット上のコミュニティーの活用、などいろいろ方法はあるでしょう。

何か見つけてみませんか?これがイノベーションの第1歩です。

なお、自分のいる環境でどうしてもイノベーションが起こらない、のであれば、所属する環境を移ることを視野に入れてもよい、のではないですか?

とにかく、自分に制限、特に暗黙の制限をかけないことが大切のようです。






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2008年03月01日

アイデアを具体的な事例、経験に落とし込む

インスピレーションを活用して、可能性を描くの続きです。

イノベーションへの可能性を描く行動を述べましたが、その時の注意事項です。

・「対話」を大切にします。判断は避けます。批評、批判は厳禁です。

・当たり障りのないアイデアだけでなく、突拍子もないアイデアを受け入れます。

・他の参加者のアイデアに、アイデアを付加します。

・話がそれないよう、テーマに集中します。

・「3つ言いたいことがあるのですが」などという参加者がいますが、発言は最重要な一つに絞ります。

・出来る限り、視覚に訴える手段を活用します。


実は、これだけでも、お話したいことがたくさんあるのですが、話を先に進めます。

あなたが、アイデアを話しても、聴き手がピンと来ない、なんてことが、ありませんか?

聴き手がわかるようにするには、具体的な事例、経験に落とし込んだ方が、有効です。

この時、「1回で完璧に!」なんて考えるよりも、何回もチャレンジして、失敗しすると、結果的に、早くうまくいきます。


この時のポイントは、

●RIGHT(正確に)質問に集中する

●RAPID(早く)たくさん、早く、繰り返す

●ROUGH(荒々でいいから)完璧なものでなくてよい

です。


●RIGHT(正確に)質問に集中する

・質問に集中する

・当面関連のない事項は、切り離す

・懸念事項を分解して、後で組み合わせる


●RAPID(早く)たくさん、早く、繰り返す

・とにかく早く!

・何度でも繰り返す!

・いろいろなアイデアを試す


●ROUGH(荒々でいいから)完璧なものでなくてよい

・詳しければよい、というものではなく、必要な限度の説明

・「事実」と「解釈」を分ける、ごっちゃにしない

・使えるものは何でも使う!なるべく視覚に訴えるものを!


あなたがいいアイデアを思いついても、他の人に伝わらないのでは、「宝の持ち腐れ」です。

どうすれば、伝わるか?参考にしてください!




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