2008年04月

2008年04月30日

わからなくなったら、基本に立ち返る

さて、連休は東京にいて、テニスです。

ボール、ラケットは物理学、工学の法則にしたがいます。

例えば、サービスを打つ場合、なるべく高い打点で、順回転をかければ、入る確率は上がり、スピードも出ます。

極めて当然のことなのですが、忘れてしまうことが少なくありません。

「こうやって、タイミングをとって」

「トスアップは、この位置に」

「ここで体重移動を」

などと考えていると、本当に基本的な、科学的な自然の理論「なるべく高い打点で、順回転をかければ、入る確率は上がる」を忘れてしまうのです。

なぜこれほど大切な基本を忘れてしまうのでしょうか?


また、特にポイントがかかったセカンド・サービスでは、「入れにいってしまう」ことがあります。

「なるべく高い打点で、順回転をかける」のではなく、ゆるいボールをポ〜ンと打って、とりあえず入れにいきます。

この場合、とりあえず「サービスを入れる」という当座の目的は果たせても、フォーム、タイミングを崩してしまい、その後のプレーがボロボロになることもあります。

この場合は、基本は認識しているのだけれども、当座の結果を優先して、結局、さらにひどい結果を引き起こしてしまっています。


まとめると、

(1)基本を忘れてしまう

(2)基本は認識しているのだけれど、当座の結果を優先して、基本を行わない


ここからは

・ひとつの事にとらわれていると、他のことを忘れてしまう

・結果を意識し過ぎて、プロセスがおろそか

についてマイミクの小田美奈子さんのブログが参考になりますので、紹介します。

気づきのテスト&「ロックオン・ロックアウト」


人間はモノを見るときに、実はすべては見えていない。

視界にあるものの中で何に注目するのか(=ロックオン)、何を見過ごすのか(=ロックオフ)で結果は全く変わってくる。

一つのことに集中するあまり、他のことが見えなくなってしまう。


どんな道にも終わりはない〜自分らしい生き方・お仕事


ある大会でトップの賞をとるべく練習を積んで臨んだが、賞は逃がしてしまい、友人がその賞を取ったというエピソード。

後でその作品を見た時、「賞をとるために書いてしまった」と感じたお話。

その時の心のありようは、表に出てしまう。


ある資格を取るべく、挑戦したが、結局2回受けても受からず・・・。

3回目に挑戦するまでいかず、あきらめた。

当時は資格がほしいあまり、それが目的になってしまっていた。

何かをほしいと思った時、そのものを取りにいくと、手に入らないのかも・・・。





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2008年04月29日

大型連休の始まりを告げる4/29は何の日?

4月は例年になく、雨が多くて、週末も天候がすっきりしませんでした

でも、連休に入ってからは、まずまずの天気が続いています

4/28は連休の谷間、電車が空いているかと思っていると、結構混んでいました

今年の連休は5/3〜6の後半がピークのようです

4/29は今は「昭和の日」、少し前は「みどりの日」でした

昭和の時代は、「天皇誕生日」でした。

昭和天皇が崩御された時、「これで4/29は平日になってしまうのか?」を嘆いている人がたくさんいました。

「TAK」さんは、「4/29が休日でなくなったら、日本中大騒ぎだ!大型連休がなくなっちゃうじゃないか!何らかの形で休日にするよ!」

と自信満々で言いました。

当たりでした。大型連休の始まりを告げる4/29の休日は日本には、なくてはならないのです。


連休の過ごし方は、大学を卒業してしばらくは、テニスの新歓合宿に、一緒に行きました。

山中湖、河口湖、軽井沢で新入部員とテニスを楽しみました。

でも、朝練習から、明け方までのコンパには、もうついて行けずに、とっくに引退しました。


さて、最近は連休は東京にいて、テニスです。

もっとも、身体が無理をきかなくなっているので、テニス三昧というよりも、午前中だけ、ほどほどのテニスです。

どんよりと曇って、小雨まじりだと、気分も盛り上がりません。

やっぱり、アウトドア・スポーツは青空の下でやってこそ、気分が盛り上がります。

産学官プロジェクトは、実は連休中でも進んでいますが、その辺はぼちぼちお話します。


追伸

NHKの「昭和の名曲」で「いつでも夢を」が演奏され、あまりの懐かしさに、一緒に歌ってしまいました。

「いつでも夢を」(橋幸夫、吉永小百合)


星よりひそかに 雨よりやさしく あの娘はいつも歌っている

声がきこえる 淋しい胸に 涙に濡れたこの胸に

言っているいる お持ちなさいな

いつでも夢を いつでも夢を

星よりひそかに 雨よりやさしく あの娘はいつも歌っている


歩いて歩いて 悲しい夜更けも あの娘の声は 流れ来る

すすり泣いてる この顔上げて きいてる歌の懐かしさ

言っているいる お持ちなさいな いつでも夢を いつでも夢を

歩いて歩いて 悲しい夜更けも あの娘の声は流れくる


言っているいる お持ちなさいな いつでも夢を いつでも夢を

はかない涙を うれしい涙に あの娘はかえる 歌声で

あの娘はかえる 歌声で




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2008年04月28日

Ph.D.取得後のキャリアを成功させるには(Active Mind と Sense of Humour)

海外留学Ph.D.取得後のキャリアは?で、ノースウェスタン大学でポスドクとして生命科学の研究をしているM子さんからのメールを紹介しました。

M子さんから続きのメールが来ましたので、紹介します。

アカデミア型の研究職を目指す人は、大学または研究機関への就職を目指すことになります。ここで Job をゲットするためには、大学院だけの業績では足りません。多くの人が、ポスドクとして研究業績を積んで行くことになります。

通常ポスドクでは、Ph.D. のラボとは別のラボに行きます。家族や住環境などの理由にもよりますが、大抵は大学そのものを変えることになります。さらに、分野そのもの、もしくは、プロジェクトの内容を変えることになります。

Ph.D.からポスドクへ移る時点で、これだけの変化を追求したり、要求されたりするのには、それなりの理由があるのです。

一つには、Ph.D. で得た知見や技術でもって新しいことに挑戦する、違う分野を開拓する、新しい技術を習得する、など、自分の研究の幅を広げたいという理由。これは、知を探求する Scientist に本質的に備わった行動ですので、これ以上の説明は要らないでしょう。

また、環境が変わるだけで大変刺激になりますし、新しい人との出会いは、それだけで大きな影響力となります。

二つ目には、このような変化を、システムとして要求している部分があります。

例えば、ポスドク用のフェローシップ。多くの機関が、「博士論文のプロジェクトと同じ、又は、その延長である研究は支援しない」と明言しています。

それどころか、ポスドクで分野を変えた人だけに与えられるフェローシップが、非常に多く存在します。これはなぜでしょうか?

歴史的に見て、分野の融合や相互の影響が、新しい知見を生み出してきた、という力強さがあるからなんだと思います。

また、一人の科学者が自分の興味を追求していく場合、手持ちのコマが多いほど、生き延びる(または成功する?)確率も高くなるからではないでしょうか?

それは、他の科学者との交流や、研究の広げ方、ブレイクスルー、グラント(研究資金)獲得の仕方など、いろんな意味を含んでいるように思います。

実際、ノーベル賞受賞者を含む著名な科学者の中には、物理→神経科学とか、数学→ゲノム学とか、経済→生物学とか、英文学→生物学など、あっと驚くような経歴の持ち主がごろごろいます。

ただ、現実には、完全な変化というのは、なかなか難しいことは確かです。

一般的には、自分の専門の一部を変える場合が多いようです。同じ分野でも、実験材料を変えるとか、テーマやアプローチを変えるとか。

分野を変えても、顕微鏡やコンピューターなど、自分の特殊技術を生かす研究テーマにするとか。「やりたいこと」のエッセンスは保ちながらも、このような変化は良い刺激になって何かが活性化されるというのは、経験上言えます。

三つ目に、将来に向けての Transition という理由があります。

就職してから5〜6年以内にラボを立ち上げ、研究を軌道に乗せ、論文を出して、グラントを獲得しなければ Tenure(終身在職権) がもらえないわけですから...。この時点から全く新しい研究を始めるのは、かなりのリスクがあるかもしれません。

大学院の間で研究対象の興味が変わる人は多いので、将来に向けて末永く研究していくには、ポスドクの時点で多少の変化を取り入れておいた方が、後々良いような気がします。

そして、晴れて独立した後は、夢に向かってまっしぐら。思い描いていた研究を思いっきり展開できることになるのでしょう。

多くの場合、ポスドクが人生の分かれ目となることがあります。

私もこれからどうなるのやら。先が見えないというのは不安ではありますが、だからこそ切り開いていこうという思いを強くしなければならないように思います。




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2008年04月27日

現役学生による 学問以外のススメ

いえ、このタイトルは「TAK」さんがつけた訳ではありません。「TAK」さんは「学問のすすめ」です。

4月から、新しい生活がスタートした人が多い、と思います。

会社に入った人は、まだ研修期間中の人が多い、と思います。

大学に入った人は、ガイダンスも終わり、新しい生活が既に始まり、連休に入って、サークルの「新歓合宿」というところでしょうか?

厳しい大学入試の末、入った大学ですが、「こんなはずでは?」という学生さんも多いのではないでしょうか?

第1志望の大学に入学できずに、第2志望の大学に入った学生さんが、「やっぱり、浪人してでも第1志望の大学に行くべきか?」というのなら、わかります。

しかし、東大の新入生の皆さんからも、「大学って、こんなところなんですか?」という、失望にも似た質問を受けます。

1、2年生の教養課程では、何百人の学生さんに対してひとりの先生が講義する、いわゆるマスプロ授業が多くて、いまひとつ関心が持てないかもしれません。

そして、「この若い今の時期、大学の授業だけで過ごすのはもったいない」と大学に来なくなってしまう学生さんも少なくありません。

「現役学生による 学問以外のススメ」という本があるそうです。「TAK」さんは、まだ読んでいません。




大学に来ないで学外活動に励んでいる学生さんの姿が書かれているそうです。

・仲間と力を合わせて、出来るところから、起業して、地域の人たちに貢献した大学生

・必死でアルバイトで働いて、不可能なことはない、ことを知った大学生

・風俗の仕事を通じて人間への観察眼を磨いた女子学生

「望み、動きさえすれば、大学生は何でも出来る」

う〜ん、なるほど!


まだ読んでいない本は紹介に留めて、「TAK」さんの感想です。

新入生の皆さん サークル新歓イベントに乗り遅れないように!


大学時代は、テニス、旅行、英会話、なんでもいいのですが、好きなサークルに入ることを勧めます。

大学を卒業してからも、よく会う友達と言えば、同じ学科、同じ研究室と並んで同じサークルの友達が挙げられます。


と書いたように、たくさん友達を作ってください。

社会に出てからも、友達は出来ますが、取引先など、利害関係もあり、純粋な友達つくり、は難しくなります。


さて、勉強についてです。

勉強だけが大学生活ではありません。でも、大学の時期に勉強することも大切なのです。

社会人の教育は投資?経費?で書いたように、大学生の皆さんがサボっている授業を、100万円以上の授業料を支払って、仕事が終ってから勉強し直している社会人も多い、ことを繰り返します。

学問、友達作り、学外活動などなど(もちろん、恋人つくり、恋人との楽しいひと時も)やりたいことはたくさんあって、それなのに時間は限られています。

これをどうバランスさせるか?見つけていきましょう!





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2008年04月24日

産学官プロデューサーはどこにいるべきか?「産」?「学」?「官」?それとも?

大学への「民間マネジメントの導入」はうまくいっているか?で、経済産業省から東大に移られた東京大学先端科学技術センターの経営戦略担当 澤 昭裕教授の「大学の先生たちの肩を持った」意見を紹介しました。

「TAK」さんは澤教授と何度もお話したことがあります。このお話は澤教授の真意とは思えません。

終戦の時の陸軍大臣 阿南惟幾氏(元中国大使 阿南惟茂氏の父)は強硬な言動により主戦論を装うことにより、陸軍の暴発を抑えた、と言われます。

澤教授も同様で、「学外から来た自分が「民間マネジメントの導入」にこれだけ反対しているのだから、大学の先生、みんな「民間マネジメントの導入」に協力してくれ!」というものではないか?と。


「産」「学」「官」はこのように考え方が、全く異なります。

だからこそ、協力して、それぞれが持つ力をあわせると物凄いパワーが出るのです。


さて、産学官プロデューサーはどこにいるべきでしょうか?「産」?「学」?「官」?それとも、そのいずれでもない?

フリーランスの科学ライターからある大学(と言っても、どこの大学か?バレバレですね?)の広報担当教員になられた方が何名かいます。

ある方は、フリーランスの科学ライター時に比べ、しぼんだ感じがします。

以前は、日本全国の大学、研究機関のみならず、欧米の大学、研究機関を渡り歩いて、大活躍していました。

ところが、ある大学に移ってからは、その大学の研究活動の広報、学生の育成に専念し、活動の範囲が、その大学のみに制約されてしまった感があります。

一方、別の方は、フリーランスの時はなかった、○○大学教員、の肩書きをうまく活用して、活躍が目立つようになりました。


結局、最も居心地がいいところに、ということでしょうか?

さて、「TAK」さんはどこにいるのがいいのでしょうか?

「産」?「学」?「官」?とりあえず、すべて経験したのですが・・




2008年04月23日

大学への「民間マネジメントの導入」はうまくいっているか?

「大学への「民間マネジメントの導入」はうまくいっているか?」というタイトルであれば、内容は「うまくいっていない」ということでしょうか?

東京大学先端技術科学センターの経営戦略担当 澤 昭裕教授から伺ったお話です。澤昭裕教授は経済産業省から東大に移られた方です。


国立大学では法人化に伴って民間マネジメント導入が必要と叫ばれ、民間企業から相当数の人材が大学に入ったが、成功している例は極めて少ない。

大学と企業では勝手が違って、その人材が教員とヒッチを起こしていることが多い。


大学、官庁を経て、民間企業にいる「産学官プロデューサー」の「TAK」さんには、「聞き捨てならない」お話です。


以下は澤教授の「なぜうまくいかないか?」について考察されたお話です。



第1に、教員のモチベーションは、会社員のそれとは大きく違うということである。

会社員の仕事は会社の発展という大目的を外してはならないという限界がある。

一方で、大学教員のモチベーションは多様である。

研究分野やテーマは、好奇心からであろうと学術的価値の大きさからであろうと、あるいは社会貢献からであろうと、自らが選択する。

何らかの組織的理由で押しつけられたテーマや他律的に決定されたテーマを研究しなければならないこともあるかもしれないが、そうした場合にはモチベーションは明らかに低下する。

民間から大学に来た人材は、会社にいたときとのアナロジーで、大学組織の発展を自らのミッションだと考え、産学連携や競争的資金の獲得に走る。

しかし、マネジメント対象となる教員にとっては、そうしたミッションは二次的以下のものであり、「自ら選択した」という意識が生まれない限り、積極的協力を引き出すことは難しい。


第2に、売り上げと利益を最大化することが究極目的の民間企業と異なり、大学は多様なミッションを持っている。

昨今の大学は、ミッションが整理されてきており、教育による人材育成、研究による学術・技術・文化の発展、社会的意義のある活動の3本柱だと考えられている。

民間人材が、教員に対して、例えば産学連携にもう少し積極的になってほしいと働きかけても、「いやいや、学生指導に忙しい」「いやいや、いろんな委員をやらされていて、時間がない」などと断られたとしたらどうだろう。

第3に、民間企業に比べて、大学は規則があっても規則どおりに動かない組織だということである。

よく官は規則通りで、民間は融通が利くと言われるが、これは神話である。

日本の民間企業(特に大企業)においては、社則や法令を忠実に遵守しており、むしろ融通が利かないことの方が多い。

大学は教員の良識と自主性を重んじる伝統的価値観が支配的であり、規則はおおまかなガイドラインであるといった受け止められ方が普通である。

「民間マネジメントの導入」といえば、すべて解決するというのは明らかに誤りである。

しかし、それでは従来の方法論でよいのかといえば、環境変化への対応や時代の先取りは難しい。私を含む実務家たちは、試行錯誤で毎日の課題に取り組んでいくほかない。




ずいぶん、大学の先生方に肩を持った記述になっています。

前に書いたように、澤 昭裕教授は、ついこの間経済産業省から東大に移られた方です。根っからの大学の先生ではないんです。

これには少し解説が入ります。

大学の先生方は、大学への「民間マネジメントの導入」への抵抗勢力かもしれません。少し前の小泉改革への自民党の抵抗勢力のように。

ただ、少子化が進み、大学への進学者が減少する中、大学の先生方は抵抗勢力ではいけないんです。

しかも、東大、京大などに比べ、地方大学の先生方の抵抗が激しいようです。

いいでしょうか?抵抗していたら、自分たちの組織が吸収合併、あるいは消滅してしまいますよ。

少し危機感が希薄ではないでしょうか?

う〜ん、それにしても、やっぱり「産学官プロデューサー」は大学に在籍してはいけないんですね?

でも、何を職業にするか?何で業績を残すか?で書いたように、


「お話を伺っていると、大学の先生でいらっしゃる、と思ったのですが、違うのですか?」

企業の名刺をお渡しすると、意外そうなお顔、というよりも、失望のお顔をされる方が少なくありません。


「産学官プロデューサー」はどこに所属すればよいのでしょうか?







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2008年04月22日

海外留学Ph.D.取得後のキャリアは?

日本ではポスドク問題が顕在化しているように、博士号を取得しても望むような就職ができない(そもそも就職がない?)場合が珍しくありません。

一方、欧米ではPh.D.を取得すれば、破格の高い待遇を受ける、のように言われています。

そのため、「とにかく海外に留学して、Ph.D.を取得れば大丈夫」と、海外留学Ph.D.取得自体が目的化している、感もあります。

こういう場合は、経験者にお話を伺うのが一番です。

ノースウェスタン大学でポスドクとして生命科学の研究をしているM子さんからメールをいただきましたので、紹介します。


Ph.D. 取得後にはどのような道があるか?

大多数はポスドクに進みます。私もこれに含まれます。生命科学系ではこの進路がほぼ一般的になっていますし、ポスドクからアカデミア以外への道に進むことも自由にできるからです。

企業への就職もかなりあります。生命科学系では、製薬会社やバイオベンチャーに行ったという話をよく聞きます。現在では、企業からの論文もよく目にしますので、研究内容やプロジェクトの進め方に関しては、アカデミアの機関と大して変わらないのかな...、と思ったりします。

あ、ノーベル賞に関して言えば、ここからノーベル賞への道も夢ではありません。実際、Kary Mullis 博士がシータス社というバイオテクノロジーの会社で PCR を考案し、それでノーベル賞を取ったことはよく知られています。日本の田中さんも島津製作所でした。ちなみに、企業に就職すると、アカデミアでのポスドクよりも、待遇がはるかに良いという話を聞きます。

収入ということで思い出しましたが、Ph.D. からある大手の銀行に就職した人がいました。この人の話というのがすごくてすごくて、、、。一年目で既にポスドクとはケタが違い、3年目にして某高級リゾート地に豪邸を建設中らしいです。うーむ、いつかおよばれに行きたいものです。

「自分は Ph.D. を取ったら母業に専念する」、という人もいます。「子供の時にこそ手をかけるのが大事で、Ph.D. を取ったからこそ子供にもサイエンスを直接教えてあげられるの。」、という彼女は、ハーバード卒の MD/PhD エリート大学院生です。

とにかく、いろいろな道があるワケですが、このような「Ph.D. 後の道」に進むためには、何が必要で、何をしなければならないのでしょう。


アメリカの大学院は、大学院そのものを生き延びるためのサポートには惜しみないのですが、卒業したら、任務は完了。在籍したラボの教授とて、推薦状は書いていただけるでしょうが、卒業後の道は自分で見つけるのが当然のこととなっています。

・・・というより、卒業後まで干渉されたくないという思いの方が強いでしょう...。ですので、自分の道は、自分で切り開いていかなければなりません。

一番肝心なことは、自分の目指す職に就いた人達に、実際に話を聞いてみることでしょう。この点、友人関係やネットワークがあると、非常に活用しやすいように思います。

アドバイスを仰いだら、ひたすら訓練に励むことでしょうか。履歴書の準備から、プレゼンの練習まで。私も必死にやったことを思い出します。後は行動。砕けても、当たってみなければ何も始まりません


ということで、「とにかく海外に留学して、Ph.D.を取得れば大丈夫」というほど、簡単な話ではないようです。








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2008年04月21日

他大学の大学院への進学 指導候補教官とは必ず面会を!

まだ新学期が始まったばかりの4月ですが、そろそろ夏の大学院入試の説明会の季節です。

産学官プロデューサーの「TAK」さんも、大学院進学の相談を受けます。

その中で多いのが、他大学の大学院への進学の相談です。

「どうして、他大学の大学院へ進学したいのかしら?」

と質問すると、

「自分がやりたい研究は今いる大学ではやっていないから」

「違う環境で刺激を受けたいんです」

と、いろいろ答えが返ってきます。

でも、彼ら、彼女らの本音は「大学入試では行けなかった東大、東工大に大学院では行くぞ!」では?

いや、その動機でいいんです。是非、東大、東工大の大学院へ進学してください。

ところで、願書には「指導候補教官とは連絡を取ってください」と書いてあります。

これについても質問を受けます。

「ホームページに詳しく研究内容を掲載してありますよね。わざわざ先生に連絡を取る必要があるんですか?」


いいですか?指導候補教官とは必ず面会してください!必ずです。

なぜかって?

第1に、修士だと2年間、博士だと3年間、指導していただく先生です。

もし、あなたと先生の相性がよくないと、つらい研究室での生活になります。

相性は、実際に会って、話してみないとわかりません。

できれば、先生だけでなく、院生の人たちにも、お話を聞くといい、と思います。

細かく指示を出す先生か?放任主義の先生か?短気か?鷹揚か?これは、お会いしないとわかりません。

第2に、研究室には複数のテーマがあります。

あなたが希望するテーマは、先生は自分の研究室から進学する学生さんに割り振る予定かもしれません。

それゆえ、あなたが進学しても、希望するテーマを研究できないかもしれません。


これらは自分が今いる大学であれば、伝わってくる情報ですが、他大学では調べに行かないとわかりません。

なお、先生方も忙しくても、自分の研究室に来たい、という学生さんには必ず会ってくれます。会ってくれないような先生なら、「願い下げ」で構いません。

ということで、繰り返しになりますが、指導候補教官とは必ず面会してください!必ずです。






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2008年04月20日

なぜグループ毎に異なるプロセス?

先生は簡単に「ぷっつん」してはいけません!のように書いたので、「TAK」さん自身が最近先生をやったお話をします。

この季節はなんと言っても、新入社員研修です。

マイミクのOKコーチさんも新入社員研修に忙しく


会社によって、集まる人材がこんなに違うんだ…ということを知ったのも、この仕事に就いたからこそ。

新入社員の出来ることなんて、基本的にそんなに違いがあるわけじゃないです。

でも、その精神性が違うだけで、たかがマナー研修でも出来上がりの質に差が出てしまう。


と言っています。


「TAK」さんは新入社員研修では、数人のグループに分かれてもらい、グループワークをしてもらいます。

「情報があふれかえる社会」から「表現が編みあがる社会」へに書いたように、


ワークショップで、異分野の少人数がコラボをし、一緒に手を動かす。

このプロセスの中で、信頼関係が生まれる。

そして、それぞれが持ち寄った知恵、スキルをバラして、組み替える、違った視点から同じ表現を見る

何かが集まった混沌としたものの中から結晶化し、何かの表現にする。

さらには、それらの表現を流動化させ、混沌とした状態にする。

このサイクルを繰り返す。

個人の表現と共同作業としての集合表現を往復する。

その中で、表現が編みあがってくる。

参加者は「情報の消費者」から、「情報の表現者」へと変わっていきます。



ということで、実はワークの結果よりも、プロセス、その中で生まれる信頼関係が目的です。


グループ編成は、「なるべく知らない同士」、「男性、女性が偏らないように」という条件がありますが、それ以外は無作為に行います。

このワークショップのプロセス、グループごとの発表を観察することが楽しいのです。

リーダーシップを発揮する人、途中までは静かなのだが、終盤の発言に納得感があり、結論が通る人、

グループを代表して発表する人、他のグループからの質問にしっかり答える人、


無作為にグループを編成しているのですが、ワーク、検討のプロセスがグループ毎に必ず異なります。

発表の結果は似ているグループでも、ワーク、検討のプロセスはグループ毎に必ず異なります。


つまり、一緒に組んだメンバー、仲間によって、生じる相互作用は異なるのです。

この季節に先生をやると、わかる楽しみでしょうか?







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2008年04月19日

原油高による意外な好結果?

原油が高騰し、1バレル100ドルを超えた後も、高止まり、が続いています。

しかも、原油が不足していて、高騰している訳ではなく、債権、株に行っていた資金が原油に流れているので、産油国も増産しません。

産油国には、オイルマネーがあり余っており、これ以上は不要で、むしろ将来の値崩れを防ぎたい訳で、増産はしないようです。

この原油高により、ずっと安定していた物価も、食料品、光熱費、などが上がってきています。

このように、悪い面が浮かび上がっていますが、実は意外なよい面もあります・

「原油高による意外な好結果」というと、原油高でガソリンを買い控えるため、自動車に乗らないため、地球温暖化防止効果、が思い浮かびますが、これだけではないのです。


原油は通常、油田を掘削して、地上まで持ってきます。

実は、これ以外にも原油を得る方法はあります。

砂と原油が混じっているオイルサンド、岩盤の中にある原油のオイルシェルなど

これらは1バレル20〜30ドルでは、まったく採算が合いませんので、存在は知られていましたが、検討されていませんでした。

しかし、1バレル100ドルを超えると、俄然、注目を集めてきます。

このおかげで、石油枯渇までの年限は相当延びそうです。

これだけでなく、岩石状に海底に分布するメタンハイドレードからは天然ガスが得られますが、天然ガス油田に比べコストがずっと高いので、あまり検討されていませんでした。

また、食用とうもろこしではなく、稲わら、間伐材など、これまでは捨てられていた植物から、バイオエタノールを得る研究も進んでいます。


というように、原油高の影響で、石油代替エネルギーの研究開発が進んでいます。

過去の石油ショックでは、石油の供給、価格が緩和すると、これらの研究開発は下火になりました。

原油が1バレル20〜30ドルまで下落することはないでしょうから、石油代替エネルギーの研究開発が一気に進むといいのですが。




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2008年04月17日

MBA(経営学修士)、MOT(技術経営)を教えることができる先生は育っていないんです!

先生は簡単に「ぷっつん」してはいけません!に対して、たくさんの先生からメッセージをいただきました

ハーバード大でMBA(経営学修士)を取得した工学系の先生のご意見が参考になりますので、掲載します。


ハーバード、スタンフォード大ではケースメソッドという、実際の企業の経営の例が取り上げられ、学生同士で、分析、グループ討議を行います。

時には、学生同士がつかみ掛からんばかりの、激しいやり取りになることも珍しくありません。

では、先生は何をしているか?というと、ファシリテーター(進行役)です。

先生は、それぞれの学生の意見を評価することはせずに、

「ふ〜ん、○○さんは今の提案、どう考える?」

「誰か、別の案がないかしら?」

なんていう感じです。

クラスの終了間際には参加した学生の意見が、まとまります。

学生たちは自分たちが導いた結論、と考えています。

でも、実は先生のシナリオ通りなのです。

まるで、お釈迦様の手のひらの上を飛び回る孫悟空のように、学生たちは自分たちで結論を出した、と考えていますが、実は先生のシナリオ通りなのです。


日本のMBA(経営学修士)、MOT(技術経営)を教える先生の中で、これができるのは、ほんの一握りです。

実は私も心掛けてはいるのですが、全く出来ていません。

学生たちの討論に割って入って、それからずっと自説の講義になったり、

学生たちの発表の矛盾点の指摘、批判に終始したり。

せっかく、熱心にインタラクションしていた学生たちが、しゅん、としてしまう。


日本でのケースメソッドの教え方は、アメリカに比べて、ずっと遅れています。

言い訳になりますが、アメリカでは一度社会に出てから、大学院に行って、MBA(経営学修士)、MOT(技術経営)を学び直す学生がずっと昔からいました。

そんな訳で、教える側の先生も、しっかり確立されています。

ところが、日本で社会人が大学院で学ぶようになったのは、つい最近です。

また、少子高齢化の影響で、いわゆる大学生が減少して、向学心のある社会人を対象にせざるを得なくなってきました。

教える側の先生は、何年か前に、アメリカで、MBA(経営学修士)、MOT(技術経営)を取っていたり、いなかったり、

カリキュラムの内容は、アメリカのMBA(経営学修士)、MOT(技術経営)と同様かもしれません。

でも、MBA(経営学修士)、MOT(技術経営)を教えることができる先生は育っていないのが実態なんです!

先生のレベルで言えば、一昔前の、「大リーグ」と「日本のプロ野球」の違いがあるんです。

通用するのは、野茂投手、イチロー選手、松井選手くらい、かもしれません。

通う社会人学生の方も「ハーバード、スタンフォード大と同等」なんて幻想をすることなく、現状を「こんなものだ」と理解したうえで、参加していただければ、と思います。


う〜ん、正直でいい先生です。






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2008年04月16日

個人の生産性を加速させる情報活用のあり方

今週4/14〜20は科学技術週間

昨年は東京・日本橋三井タワーで世界最高峰のプラネタリウム メガスターが作り出す500万個の星空と包み込むようなヒーリングサウンドで幻想的な星空への旅へといざなう、宇宙のパスポートのようなイベントが行われたのに、今年はサイエンスカフェを文部科学省庁舎で行う、と、いまひとつ、気合が入らない内容になっています。

なんて、ぼやいていても、仕方ないので、イノベーション型情報活用フォーラムに出かけます。

ネットイヤーグループの石黒不二代 代表取締役社長 兼 CEOのお話がとても参考になりました。

テーマは「今こそ見直すべきインターネット戦略」

日本の広告市場は、ここ数年横ばいです。6兆円という巨大産業ですが、成熟産業でもあります。

テレビコマーシャルも横ばいですが、新聞、雑誌、ラジオ広告が減って、その分、インターネット広告が増えています。

ただ、テレビは放送する時間に見るよりも、DVDに録画して、後で見ることが増えています。

すると、再生してみる時に、CMはスキップします。

それゆえ、テレビコマーシャルの効果も減ってきています。


さて、人々の購買行動も変化しています。

これまでは、テレビコマーシャルによる認知(Awareness)、興味(Interest)、欲求(Desire)、Memory(記憶)というプロセスを経て、店頭で購入(Action)というAIDMAモデルでした。

ところが、今では、テレビコマーシャルによる認知(Awareness)、興味(Interest)までは同じですが、次に、インターネット上での検索(Search)、購入(Action)、共有(Share)という行動になります。

すなわち、商品を知るきっかけは、テレビコマーシャルでも、詳しく調べるのはインターネット。

購入もインターネット、その商品の評価をネット上に掲載する、という行動になっています。


これは、また、広告主が大企業から個人への大きな流れも意味します。

すなわち、テレビコマーシャル、新聞、雑誌、ラジオ広告などの広告枠を個人で購入するのは、ほとんど不可能でした。

すなわち、広告は大企業が、メディアに高額なお金を支払い、広告枠を買うものでした。

ところが、ブログ、SNSなどを使えば、個人でも広告が可能な時代になりました。


ということで、広告媒体がマスメディアからインターネット、広告主が大企業から個人、という大きな流れが生まれています。

ところで、この便利なツールをどれだけの人が効果的に活用しているでしょうか?

ほとんど、「宝の持ち腐れ」状態ではないでしょうか?


インターネットという、マーケティング・ツールの効果的な活用により、大きな市場が開けるかもしれません。

インターネットでは、必ずしも完全なものを作成してからではなく、β版といわれる暫定的なものを取り敢えず、掲載して、改善していく方法があります。

構想、開発の段階から、宣伝、販売、サポートまで、消費者が参加する形がインターネットでは可能です。

例えば、構想、開発の段階の空想生活、宣伝をmixi、販売をamazonなど

これらを断片的には使っても、横断的には使い切れていないのではないでしょうか?見直してみませんか?







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2008年04月14日

海外留学で、駆け出し大学院生にとってのベストな研究室とは

大学院は海外留学で、と考えている方も多いのでは?と思います。

そんな方に参考になるメールが、来ましたので、紹介します。

この方は、京都大学卒業後、ダートマス大学で博士号取得後、カリフォルニア州ソーク研究所にポスドク研究員として勤務されています。


留学を目指している皆さんは「海外の大学院まで行って研究活動をするのだから、世界のトップを走る有名な研究室に所属しなければいけない」と考えていませんか?

そうでなくても、まわりの人たちの多くはきっと「海外の大学院留学生はいわゆるスター研究室で研究しているに違いない」と思っていることでしょう。実は私も、留学
前はそう思っていました。

しかし、必ずしも「大御所のいる有名な研究室に所属する」ことが、「大学院留学を成功させる」とは限らないのです。

なぜなら、世界的にも有名な研究を行っているという評判のボス(スーパーバイザー)は、たいてい非常に多忙で、大学院生への教育に時間をかける暇がありません。

また、研究室が大規模なことが多いので、所属メンバー一人一人への意識が著しく低くなります。

そういう所はほとんどの場合、研究活動を引っ張っているのは、博士号を持っていて経験豊富な「ポストドクター」たちです。

さらに日本と違って、個人主義で年功序列のないアメリカでは、先輩による「手取り足取り指導」がありません。

私の場合もそうでした。

大学院1年目にローテーション制度があって、1学期に1つずつ、計3つの研究室をまわりました。最終的に選ぶことになったラボ以外の2つは、その分野で世界的に知られる「有名ラボ」でした。

しかし、簡単なプロジェクトを与えられながら、体験させてもらって出た結論が、大学を出たばっかりのヒヨコの私には、ボスが求めているレベルとの格差が大きすぎる」というものでした。

結局選んだラボのボスは、その2研究室ほど有名ではありませんでしたが、研究の質や研究分野における貢献に定評があり、かつ大学院生の教育や進路にも過去の実績が多くありました。

そこで、多くのことを学ばせてもらって、今思うと、その研究室を選んで大正解だったと思います。

研究経験のある大学院生ならともかく、まだ修行の身でこれからだという大学院生は、研究プロジェクトに対して、どう実験計画を立てていけばいいのか、そもそも実
験のやり方もよく分からない場合が多く、右往左往してしまいがちです。

また、これからのサイエンスは、一人で黙々と実験をするというより、違うバックグラウンドを持った人と共同で研究していく機会が多くなります。

そうすると、「研究する力」だけでなく「人とのコミュニケーション力や人間関係」が重要になってきますが、特に大学を出たばかりで社会に出たことのない大学院生は、そういった点に関して、まだ未熟であることが普通です。院生当初の私と重なります..。

このため、研究経験がまだ少ない大学院生にとってのベストな研究室は、「年齢差が少なくて自分たちの気持ちがよく分かる比較的若いプロフェッサーが主宰で、ばりばり精力的に研究活動をしているラボ」、もしくは「規模が大きくなく、長い間よい研究を行って来たと定評があり、院生への教育に熱心な教授のラボ」だと、私は信じています。






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2008年04月13日

先生は簡単に「ぷっつん」してはいけません!

モノローグから入ります。モノローグのまま終わるかもしれません。

社会人講座の先生を「ぷっつん」させてしまいました。

幸せなら態度で示そうよ!でも、不幸せなら、どうする?で、


ネガティブな情報こそ、いち早く相手に伝えることが必要です。「ちょっとこれ直した方がいいんじゃない」などなど

でも、上記のように、どうやってネガティブな情報を、相手にうまく伝えればいいのだろう?

伝えた相手はいじけたり、プッツンしたり、しないだろうか?


と書きましたが、見事に「ぷっつん」されました。これで何人目かしら?

先生の中には「「学生」から指摘される」ことを許せない、と感じる人も少なくありません。

残念ながら、感情的になったり、意地と面子で自分の見解に固執する、先生もいます。というよりも、まだまだ大多数、かもしれません。

これで何人目かしら?ということは過去にも経験があります。少し回顧してみます。

主に、大学、大学院で社会人学生向けに講義する先生を対象に書きましたが、社会人向けセミナーを行う方にも参考にしていただければ、と思います。


先生は学生よりも、知識、経験がある?

これまで学校では先生が学生にその豊富な知識、経験を教える、ものでした。

それゆえ、「先生は学生よりも、知識、経験がある」のは当然でした。

ところが、人的資源管理、技術経営、科学技術コミュニケーションなど、学問領域が横断的になってきています。

先生方は、経済、工学など、元々の専門分野から、新しく研究分野を移行してくることになります。

学生も、意識の高い社会人のベテランがあらためて勉強し直す、ことが増えています。

すると、ある事例については、先生よりも社会人学生の方が知識、経験が豊かで、話すことを聞いていても、はるかに納得感がある場合も珍しくありません。

ところが、先生の中には「学生の方が知識、経験が豊富で、話すことに納得感がある」ことを許せない、人も少なくありません。

残念ながら、感情的になったり、意地と面子で自分の見解に固執する、先生も見かけます。

学問が高度、横断的になり、意識の高い社会人学生が増えてくるこれからの学校では、先生方は「先生は学生よりも、知識、経験がある」という、これまでの意識は棚上げし、「共に学ぶ」姿勢に変えていくことが大切です。

なお、評価についても、先生が学生に対して、評価して単位を与えるだけでなく、先生が、学生から教授法、教えたいことがうまく伝わっているか?を評価される、「双方向評価」の時代になっています。

これらのパラダイムの移行が、スムーズに行かない、何が何でも学生に対しては絶対的に優位な立場を保ちたがる、先生が、まだまだ目立ちます。


社会人学生に教える先生が必要な資質とは?

「TAK」さんは、先生であり、社会人学生でもあります。

先生としては、「環境・エネルギー」「耐震工学」「機械工学」などを教えます。

社会人学生としては、「技術経営(MOT)」「科学技術コミュニケーション」などを学びます。

先生として、教えるのは、それほど難しくありません。

「学生」が専門家なのか?一般の方々か?いわゆる学生さんか?で伝える内容を、一般向け、専門家向け、に多少アレンジすることはあります。

「環境・エネルギー」「耐震工学」「機械工学」などは、教える内容はそれほどブレません。

また、学生さんが、これらのテーマについて先生より知識、経験があること、は、あまりありません。

一方、「TAK」さんが社会人学生として、学んでいる「技術経営(MOT)」「科学技術コミュニケーション」などは、答えがひとつではなく、ケースの数だけ答えがある学問です。

ある企業で成功した技術経営が他の企業で成功するとは限らないし、同じ企業でも以前、成功した技術経営が将来、成功するとは限りません。

また、ベテランの社会人学生の方が先生より、知識、経験があること、は珍しくありません。

それゆえ、先生も学生の質問に答えるのが大変です。


このような場合、どうすればよいか?について、先生、学生の立場から話します。

・先生の立場

●質問にはその場で答えること。わからない時は、正直に「わからない」と言うこと。

●批判されても、防御的に、意地と面子で、自説に固執せずに、批判されることを許容すること。

質問に答えずに、言い逃れたり、ごまかしたりすると、賢い学生に見透かされ、信頼の回復が難しくなります。

わからない時は、正直に「わからない」と認めましょう。

批判されて、感情的になっていては、このテーマの先生はできません。


・学生の立場

●自分の方が知識、経験があっても、ひけらかさないこと。

誰もあなたの講義を受けに来ているのではありません。先生の講義を聞きに来ているのです。

「場」をわきまえましょう。

●無駄だと思ったら、遠慮せずに、退席する

出席、単位取得などにより、一概には言えませんが、「これ以上、出ていても無駄」と思ったら、遠慮せずに退席しましょう。時間の無駄です。精神的にもよくありません。





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2008年04月11日

東大の入学式によせて

大賀蓮東京はもう、桜は散って、若葉が目立ちます。

大学は入学式のシーズンですが、入学式には桜ではなく、若葉が似合う、ようになったようです。

4/11は東大の入学式です。

東大の入学式は安田講堂では?と思うかもしれませんが、日本武道館で行います。

安田講堂は最大でも1000人くらいしか入れません。

新入生は3000人いて、家族も参加しますから、とても入れません。

さて、東大の入学式は毎年家族からの出席希望が多く、大学側は会場の広さから新入生1人に対し関係者は2人までに制限している、そうです。

祝辞に立った建築家で特別栄誉教授の安藤忠雄さんが、新入生の人数を大幅に上回る父母らで埋まった客席を前に、「親離れをしてほしい」と新入生、父母双方に自立を促す一幕があった、そうです。

数年(数十年?)に「TAK」さんが東大の入学式に出席した時、「TAK」さんの両親も来ました。

「TAK」さんは「小学校の入学式じゃ、あるまいし、来ないでくれ!」と言ったのですが、両親は「どうしても行く!」と譲りませんでした。

会場では、新入生の席と家族の席は分かれています。

「TAK」さんと両親は、結局、別々に日本武道館行き、会場で会うことも、写真を撮ることもなく、また、別々に帰ってきました。

でも、今から振り返ると、両親の東大の入学式への出席は、人生で何度も経験することが出来ない大きな「親孝行」だった、ことがわかりました。

親は、東大に合格した我が子の入学式に、一緒に行きたいんですよね。

東大には、堅いことは言わず、参加したい親には、いつまでも参加させてほしいものです。


さて、今日A面ブログで、「頂上(ピーク)はとっても気持ちがいいけれど、いつまでもいることはできない?」と書きました。

東大合格から、入学式、連休明け、くらいまでは、これもまた、人生で何度もない大きな頂上(ピーク)です。

じっくり味わってください!と言っても、あっという間に過ぎてしまうでしょうけれども。

その後どうなるかって?その頃、書きます。







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2008年04月10日

理工系の人材育成の課題

4/8(火)は東京は、もの凄い春の嵐、傘も役に立ちません。でも、ささない訳にもいかないか?

青山通りから、神宮外苑へ。晴れていれば、とても爽やかなお散歩なのに。

今日は「TAK」さんは、大学の先生方の「先生」をやっちゃいます。テーマは「理工系の人材育成の課題」

ただ、大学名、先生方のお名前は伏せる約束なので、悪しからず


少子高齢化が進んで、18歳人口は減少していますが、大学入学率が上がっているので、大学生の人数は、あまり変わりません

ただ、人口は減少しているのに、合格者は同じ。ということは、早い話、大学に入学する学生のレベルが低下しています。

文系、理系の比率は、ここ十数年変わらず、6:4という割合です。

ただ、理系の中で、最近は、工学系が減って、医歯薬系が増えています。

地方を中心とする医療現場の逼迫を考えると、よい傾向なのかもしれません。

でも、科学立国の日本にとっては、深刻な問題です。

しかも、工学部を卒業した後、技術系に就職する学生の比率が、著しく減少しています。

医師、弁護士などは、立派な資格ですが、工学系の電気主任技術者、建築士などのイメージが劣るのは、事実です。


大学の先生方から、本音で意見を伺うことができましたので、紹介します。

・新入生には工学、自然科学どころか、三角関数、微分積分、行列式など、高校の数学の補習を、高校の先生のOBの方に来ていただいて、やらないと、授業にならない状態なのです。

・IT技術、ライフサイエンスなどには学生が来るのですが、伝統的な電気工学、機械工学など、製造業、ものづくりに関わる学科には学生が来ないんです。メーカーの大規模なリストラ、希望退職募集の影響も大きいんです。

・企業から求められる人材は、以前は「独創力、発想力のある学生」、少し前は「熱意のある学生」、最近は「とにかく基礎学力がある学生」と、ころころ変わっています。そんなに急に大学の教育カリキュラムは変えられません。

・大学3年生と修士1年生は、就職活動のせいで、授業にならないんです。これって、大学の問題でしょうか?

・演習、実験、レポートなどは学生に対する教育効果は高いのですが、「きつい学科」という評判になって、次年度以降の学生の希望がてきめんに減ります。

・大学には、教育、研究、社会貢献というミッションがあり、その中でも教育が中心でしょう。

でも、実際には、私たち教員は、研究で実績を出さないと、研究費はおりない、その結果、学生に十分な教育ができない、という、負のスパイラルに陥ります。

こう言うと、言い訳に聞こえるかもしれませんが、そんな訳で、教育よりも研究に時間を割いている、のが実態です。


う〜ん、どうしよう?

「TAK」さんも先生役から、一緒に考えるモードになってしまいました






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2008年04月08日

新入生の皆さん サークル新歓イベントに乗り遅れないように!

4月に入ってから、入学式、ガイダンスと大学の先生方は大忙し。そんな訳で産学官プロジェクトは開始できません。

大学のキャンパスに行くと、サークルの新入生勧誘の真っ盛り。

そんな中、都内の大学3年の女子学生Tさんから、新歓活動の話を聴きました。

思わず「TAK」さんも数年(数十年?)前に自分が新入生勧誘をしていた頃を思い出しました。

女子学生Tさんと先生世代の「TAK」さんの話を続けて書きます。

(女子学生Tさん)
新歓シーズンまっ盛り!

新歓シーズンまっ盛りですね

私も例にもれず新歓活動しております

新歓はするほうもされるほうも見きわめが大事だと思うけれど、 その見きわめが難しいトコロですよね

される方の人はいっぱい声をかけられたり友達がどんどん入部決めたりして焦るかもしれないけど、じっくり考えてぜひ自分が本当に入りたい(納得いく)ところに入部をしてくださいねっ

どんなことをしてる部活・サークルかもPointだけど、 こんな先輩・仲間と一緒にサークル・部活したい・できたら楽しそうって思えるかが結構重要POINTだと思うよっ

私も慕ってもらえるセンパイになりたいな

履修決めとかも悩むし忙しい時期ではあるけど、 サークル・部活も大学生活を大きく左右する可能性があるここは1つ頑張っていきまっしょい



(「TAK」さん)
新入生の皆さん サークル新歓イベントに乗り遅れないように!

新入生の方々からサークル活動について、質問を受けています。

「TAK」さんは、大学時代は、テニス、旅行、英会話、なんでもいいのですが、好きなサークルに入ることを勧めます。

大学を卒業してからも、よく会う友達と言えば、同じ学科、同じ研究室と並んで同じサークルの友達が挙げられます。

「TAK」さんは工学部出身ですが、サークルはどの学部でもOK、だったため、今でも法学部、経済学部、医学部など、卒業後違う道に進んだ友達に会う機会に恵まれ、とても有意義です。

このような機会は大学時代の特権です。是非、気に入ったサークルに入りましょう。

サークルの雰囲気、活動が、自分に合っているか?は実は入ってみないとわからないかもしれません。

新入生の皆さんは、入りたい候補のサークルをいくつか絞って、足しげく通って、実際にサークルに在籍している人たちと、お話されるとよいのでは?と思います。




ところで、新入生歓迎合宿、コンパなどが行われる4月下旬〜5月の連休までに入るサークルを決めるのでは?と思います。

5月の連休を過ぎると、どのサークルも新歓イベントは一段落、となります。

それゆえ、この時期を逃すと、入るタイミングを逸してしまう感じになってしまいます。

新入生の皆さん、タイミングを逸することなく、自分にあった楽しいサークルを是非見つけてください!




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2008年04月07日

科学を奏でる演奏家?

ノーベル賞を受賞された野依良治 理化学研究所理事長、岡田節人京都大学名誉教授から、同じ話を伺いました。


音楽は楽譜という表現方法を持ちます。そして、音楽には演奏家という味方が付いている。


それだから、クラッシックから16ビート、ラップまで、いろいろな音楽が楽譜で表現できます。

数百年前のモーツァルトの作った曲も、楽譜により、現代まで伝えられ、現代の名演奏家の演奏で、多くの人に感銘を与えます。


今もって科学の表現方法は言語です。数学も、数式という言語によって語られるものです。

科学にも演奏家に当たるものが必要です。科学を表現する能力を持った、「科学演奏家」が必要です。科学を演奏してください、


同じくノーベル賞受賞者の小柴昌俊東大名誉教授からも次のようなお話を伺いました。


モーツァルトの音楽は多くの人に感銘を与える。

でも、アインシュタインの相対性理論を正しく理解し、感銘を受ける人はほんのわずかしかいない


コンピューター・グラフィックという、すぐに思いつく、安易な方法ではないと、思います。コンピューター・グラフィックは活用はするけど、根本的な解決法ではない、と思います。

では、科学を音楽のように、一般にわかりやすく表現する方法は何なのか?

一緒に考えましょう!




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2008年04月05日

ライプニッツと肩を並べたはずの和算数学者「関 孝和」

今から300年前の17世紀後半から18世紀初め、ヨーロッパではニュートン、ライプニッツなど、数学、物理学が盛んに行われました。

日本はちょうど元禄時代。徳川幕府の5代将軍綱吉、6代将軍家宣の頃です。

その頃の日本は鎖国をしており、外国からの文化は長崎を通じて、細々としか、伝わりませんでした。実はそうでもない、という説もあるのですが。

もちろん、コンピューターなど無い時代です。

でも、徴税のための検地測量、米の取れ高の評価、洪水対策の堤防建設、などのために、数学は必要でした。

むしろ、コンピューターが無い時代だったからこそ、数学が高度に取り扱える人材が重宝されたのでしょう。

今年が、和算数学者「関 孝和」の没後300年です。

彼の業績を調べると、円周率の正確な算定、多変数連立方程式の解法、行列式、微分・積分、ベルヌーイ数、など、同じ時代のニュートン、ライプニッツと堂々と肩を並べる業績を残しています。

ただ、ニュートン、ライプニッツは、当時ヨーロッパが大航海時代後で、航海に不可欠な天体の軌道観測により、ケプラー、ガリレオ、コペルニクスなどの研究成果の影響を大きく受けています。

大きなハンディキャップを物ともせず、互角に渡り合った、と言って、過言ではない、と思います。

もし、この時代に「関 孝和」が同時代のニュートン、ライプニッツの研究を知りえたら

もし、関家が孝和の息子の代で、取り潰しにならなかったら

もし、明治時代に関の研究成果を、新しく入ってきた西洋の自然科学と融合できたら


興味は尽きません。

「関 孝和と和算の世界」を東京・飯田橋の東京理科大学近代科学資料館で4/10まで展示していますので、興味のある方は行ってみてはいかが?




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2008年04月04日

どうやって輪を広げる?友達の友達は?

新しい時代の「えんがわでのコミュニケーション」で、



家の中でもない、外でもない、境界領域の「えんがわ」がありました。

社会で「えんがわ」をもう一度作ることが出来るのでしょうか?



と書きました。

テレビ、新聞など、一方向のマスメディアは、ますます強大かつグローバルになってきました。

例えば、CNNは世界中のどこでも見ることができます。

また、携帯電話に搭載されたインターネット、メールのおかげで、世界中の人と双方向の通信ができます。

確かに、できるはずですが、世界中の人々と双方向の通信をしていますか?

実際に、よくメールのやり取りをするのは、ほんの一部の親しい友達だけ、なんてことはありませんか?

ということで、「巨大規模のマスメディア」と「ごく親しい人たちだけの携帯メール」という極端な二極化が起こっています。

こう書くと、反論が聞こえそうです。

「You Tubeで個人が作った動画を発信できるし、ブログ、SNSで書きたいことを世の中に発信できる。そんな中から、実世界では知らない人と友達になることができる」

欧米では、このように、ブログ、SNSにより、実世界では知らないけれども、共通の関心を持つ人との友達の輪が広がっていくようです。


ところで、あなたはどうですか?

ブログ、SNSにより、実世界では知らない人との友達の輪が広がっていっていますか?

実は、多くの人が、ブログ、SNSを携帯メールと同様、ごく親しい人たちとの連絡、に使っているだけ、とのことです。

SNSの場合も、例えば、mixiでは、マイミクは実際に会ったことがある人に限定、としている人が多いのではないでしょうか?

本来、SNSは「友達の友達、は友達」と友達の輪を広げていくものだったはずです。

でも、「友達」はどんな人かわかるけれども、「友達の友達」は、自分と興味も関心も合わない人かもしれません。


「TAK」さんはと言うと、ブログのコメント、トラックバックは、そのまま掲載することなく、一時預かって、いくつかを削除しています。

SNSにいただくメッセージも同様です。

いただいたコメント、トラックバックをそのまま公開してしまうと、批判、中傷でブログ、SNSが荒れてしまい、機能が麻痺してしまうのです。

そのような「セキュリティー・ガード」を通過して、ブログ、mixiまで来て頂いた共通の関心、趣味がある方とは、実際にお会いしたことがなくても「友達」になることがあります。

実際にお会いする場合でも、いつもネット上で楽しい会話を交わしているので、まるで昔からの友達のようにスムーズです。

また、実際にお会いしたのだが、なかなか会う機会がない方との近況報告にもブログ、mixiは便利です。


と言うことで、情報時代の「えんがわ」は、

・お会いしたことがない方は「セキュリティー・ガード」を通過して、「えんがわ」まで来て頂く

・お会いしたことがある方との近況報告の場

なのが、現状でしょうか?

もっと賢い「えんがわ」の使い方があると思うのだけれど?







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2008年04月03日

ケーススタディーでどこまでできるか?

「TAK」さんが大学入試を受けた時の頃の話なので、数年(数十年?)前の話です。

東大の理科系に合格するレベルの受験生は、数学、理科などは、様々な問題を相当量こなしていました。

文部科学省の学習指導要領に逸脱しない範囲で、入学試験を出題する限り、どのような問題を出しても、

「この問題はあのパターンで解ける!」

「この問題はあのパターンを応用したものだ!」

と、いう具合で、パターンを当てはめて、パズルを解くように、苦もなく正解を導き出しました。

ところが、大学入試レベルは完璧にこなす彼らではありましたが、その上の大学レベルの数学、物理学には「全くお手上げ」で、ちんぷんかんでした。

さらに、研究レベルになると、そもそも「何が問題なのか?」を見つけることが最重要課題であり、「問題を多量にこなして、同じパターンで解く」方法は使い物になりませんでした。


それこそ、同じ類推をしてよいのか?わかりませんが、これまでMBA(経営管理)コースでは、ケーススタディーという手法が取られていました。

様々な企業の成功例、失敗例がケースとして示され、参加者は、それについて、グループワークなどで、様々な角度から、成功例であれば、成功の秘訣、失敗例であれば、どうすればよかったのか?を検討しました。


MBA(経営学修士)を取得した、あるコンサルタントは、

「いろいろな業種の企業からの依頼に対して、どのように対応するのですか?」

という質問に、

「私はたくさんのケーススタディーをやりましたので、どのパターンで解決すれ
ばよいか?すぐわかります」

と答えていました。


ところが、最近は、一時期に比べ、「ケーススタディー万能主義」は影をひそめてきました。

カナダのマギル大学経営大学院のクレゴーン記念教授、およびINSEADの組織理論学の教授のヘンリー・ミンツバーグ(Prof. Dr. Henry Mintzberg )氏の著書「MBAが会社を滅ぼす」のように、「ケーススタディー万能主義」の問題点も指摘されるようになってきました。

ある一時点では、成功、失敗した例、それについてのパターンも、社会環境が変化すれば、必ずしも適用できる訳ではありません。

大学入試の例と同様で、「何が問題なのか?」を見つけることが最重要課題であり、「問題を多量にこなして、同じパターンで解く」方法だけでは、使い物になりません。

誤解のないように、言っておきますが、「TAK」さんはケーススタディーによる検討を全面的に否定している訳ではありません。

学問が先か?経験が先か?に書いたように、



「仕事しているときは、別に考えることもなく、「ただこういうものだ」と思っていた内容を、こうしてマーケティング、ファイナンスの理論として教えてくれると、ああ、あの時やっていたことは、こういうことだったのか、と妙に納得できるからマーケティング、ファイナンスの授業がとっても楽しいんです」

これまでは、「学校で学問を学んで、社会でそれをベースに仕事をする」と考えられていました。

これからは、「社会で仕事として、経験していることを、あらためて学問理論体系を学ぶ」ことが増えてきそうです。


というように、「社会で仕事として、経験していることを、あらためて学問理論体系を学ぶ」ことは大切です。

それに加えて、「何が問題なのか?」を見つけることが、さらに大切なのです。


では、「何が問題なのか?」を見つけるには、どうすればよいでしょうか?

「TAK」さんも教えていただけると助かります。





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選抜がなくて、グループワークは大丈夫かしら?

4月は新しいことを始める季節です。

資格取得、英会話などの講座に通おう、と考えている方も多い、かと思います。

以前は、先生が多くの生徒に教える、一方向のマスプロ教育型が多かったのですが、最近はMBA(経営管理)、MOT(技術経営)の講座は、参加者同士のグループワークを取り入れています。

「情報があふれかえる社会」から「表現が編みあがる社会」へで書いたように、



ワークショップで、異分野の少人数がコラボをし、一緒に手を動かす。

このプロセスの中で、信頼関係が生まれる。

そして、それぞれが持ち寄った知恵、スキルをバラして、組み替える、違った視点から同じ表現を見る

何かが集まった混沌としたものの中から結晶化し、何かの表現にする。

さらには、それらの表現を流動化させ、混沌とした状態にする。

このサイクルを繰り返す。

個人の表現と共同作業としての集合表現を往復する。

その中で、表現が編みあがってくる。

参加者は「情報の消費者」から、「情報の表現者」へと変わっていきます。



というように、グループワークでは有意義な経験をすることができます。

ところが、一方、とっても興味深く、楽しいワークショップだったのにで書いたように、ひどい目に遭うこともあります。

有意義なワークショップ、グループワークを行うには単に異分野の人々が集まればよい、という訳ではなく、同じ目的、協力し合える環境、の相性、などが大切です。

MBA(経営管理)、MOT(技術経営)の講座は、以前は大学、大学院が行っておりました。

この場合、参加者について、ある程度の素養、レベルを保つため、あるいは定員の制約から、選抜がありました。

「この人はちょっと」という人は撥ねられた訳です。

最近は、講師を大学、企業から招いて、高額(数十〜百万円)な授業料で運営する民間のビジネススクールもたくさんあります。

これらは、やはり経営、すなわち、金儲け?が主目的ですから、定員を上回らない限り、特に選抜は行わないようです。

高い授業料を払って参加する訳ですから、通常は参加者の意識は高いのですが、そうでない例もあるようです。

会社から指名されて、本人はしぶしぶ、会社負担で参加する場合、などなど

斜に構えた人、やる気のない人、が入ると、グループワークは台無しになります。

選抜がなくて、MBA(経営管理)、MOT(技術経営)のグループワークは大丈夫かしら?

「TAK」さんの「取り越し苦労」であれば、よいのですが?







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2008年04月01日

老化のスピードを遅らせるには

少子高齢化が確実な中、いろいろな所で、高齢化の研究が進んでいます。

共通して言われていることは、楽しい高齢期を送るには、高齢になってからではなく、若年、中年期の生活習慣(食事、運動などだけでなく、社会活動も含めて)が大切、ということです。

「18歳(?)の「TAKさん」」と同世代でも、若い時と変わらない外見でスポーツを楽しむ人もいれば、太って、禿げて、急激に老け込んだ人もいます。

いろいろな研究の共通ポイントをまとめてみます。

●知的、身体的、社会的、創造的な活動を継続すること。継続することが大切です。継続するには、楽しいことがポイント、いやいやでは続きません。

●社会の中でも役割をしっかり持つこと。本人の意志だけでなく、周囲からの期待、経済的な自立も大切です。若い頃はともかく、中高年のニート、おたく、は危険かもしれません。

●運動、学習を通じて、心身の機能を改善していくこと。


具体的には、以下の11項目が大切だそうです。

1.食事は1日3回規則正しく

2.よく噛んでで食べる。咀嚼力が大切です。

3.野菜、果物など食物繊維をよくとる

4.お茶をよく飲む。一人で飲むだけでなく、「茶飲み友達」も大切です。

5.タバコは吸わない。本人だけでなく、家族など周囲も含めてです。

6.かかりつけのお医者さんがいる。早期発見、早期治療には大切です。

7.自立心が強い。

8.気分転換のための活動をしている。趣味が大切です。

9.新聞、テレビをよく見る。社会への関心を持つことが大切です。

10.外出することが多い。身体的にも、社会的にも、外出は大切です。

11.就寝・起床時間が規則的。規則正しい生活が大切です。


どのくらい当てはまっていますか?今からでも遅くはありません。試してみましょう!





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